第9回天籟能の会「農楽×能楽」 日韓芸能の協同による新作能『望恨歌』を東京・千駄ヶ谷の国立能楽堂で12月25日に上演
数十年後、若者が妻に宛てた手紙を携えた日本の僧侶が、今は老女となった妻を訪ねる。初演以来、能形式で演じられてきた本演目を日韓芸能の協同で初上演。
*国立能楽堂の舞台で韓国の民俗芸能「農楽」を上演!
「農楽」は朝鮮半島各地に伝わる民俗芸能。古来、農民の営みとともにあるエネルギーあふれる芸能で、「農者天下之大本」の神竿を掲げ、躍動的に歌い踊る様は現代人の心もとらえて離さない。
*狂言は人気曲『二人袴』を上演!
結婚後、妻の実家に初めて行く聟入の日、何かと心配な聟は父親について来てもらう。正装に欠かせない袴を初めてはいた聟、ぎこちなくも無事に舅への挨拶を済ませる。ところが門前の父親が見つかってしまい、今度は父親が舅に会うことに。袴はひとつしかなく、父親と聟は袴をはき替えるのだが…。
*衣装や能舞台の照明にも多くの工夫が
新作能『望恨歌』上演にあたり、能舞台の照明や衣装のあり方など固定観念を一から見直し、様々な工夫を加えています。伝統的な能狂言の舞台にも影響を与える試みにもご注目ください。
■公演概要
公演名 : 第9回天籟能の会
日時 : 2021年12月25日(土)14時開演(17時過ぎ終演予定)