2023年6月27日 09:30
海洋ゴミから誕生するアート ブルース・オズボーンの写真展「Nature Calls」 日本外国特派員協会(東京・丸の内)で6月30日まで開催
砂浜はまるで自然と社会の縮図のようで、いろいろな拾い物をしては考古学者気分で楽しんでいたものでした。
しかし、プラゴミが海洋生物に重大な被害を与えていることを知り、写真家としてこの課題に対してできることは何かという試行錯誤がはじまりました。
プラスチックによって、鳥や魚だけでなくすべての海洋生物が深刻な健康の問題に直面しているという事実。細かく分解されたマイクロプラスティックが食物連鎖によって生命全体を脅かす恐怖。
現代社会に深く根付いているプラスチックがない世界を想像することは非現実的ですが、心がけ次第では、プラスチックへの依存度を消極的にしたり、リサイクルやアップサイクルのアイディアをフル活用することで課題解決に取り組むことはできるはず。
忘れてならないのは、海洋ゴミの大部分は海岸や海洋投棄から出たものではなく、雨水管や川を通って海に流れ込む都市廃棄物だということ。
今回の写真展示が、海洋ゴミの課題は私たちの日常の一部であることを再認識しほしいと願っています。
“Burned in the USA” (c)Bruce Osborn
●ブルース・オズボーン/写真家、「親子の日」オリジネーター
http://www.bruceosborn.com
ブルース・オズボーン
1980年の写真展「LA Fantasies」