くらし情報『北海道遠軽町・白滝遺跡群出土の石器が国宝に決定!~オホーツク初、北海道内2件目、国宝としては最古~』

2023年6月28日 15:30

北海道遠軽町・白滝遺跡群出土の石器が国宝に決定!~オホーツク初、北海道内2件目、国宝としては最古~

一帯で採取された黒曜石を素材として、これまで約760万点の石器や破片が出土し、このうち1,965点が国宝指定されました。
今回、高い評価を得たのは、その資料の豊富さです。発掘調査の成果から、旧石器時代の石器製作技術の変遷や生活の様子、さらに白滝産黒曜石はサハリンから東北地方にまで分布していることから当時の人の行動範囲を裏付けるものとして重要な役割を担っています。
これらの出土品は、遠軽町白滝にある「遠軽町埋蔵文化財センター」で常設展示しています。センターでは、本物の黒曜石から世界に1つだけの石器(やり先)を作る、ものづくり体験も実施中。予約なしで、学芸員や専門のスタッフが指導しますので、いつもでも気軽に楽しく安全に体験できます。

【黒曜石とは】
約220万年前の火山活動によって噴出したマグマが急速に冷え固まった火山岩です。黒く輝くさまは、別名「天然ガラス」と呼ばれるほど美しく、割っただけで鋭い刃物になるため、旧石器時代や縄文時代など金属器が普及するまでは、様々な道具の主要な材料でした。
遠軽町白滝地域の赤石山は、国内最大級の黒曜石産地であり、いくつもの黒曜石露頭が確認されています。露頭では大形の黒曜石の原石を入手することができます。

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