くらし情報『バイオガスのCO2を微生物で除去し、バイオガスの改質を目指す 8月24日から開催される「大学見本市2023」で公開』

2023年8月9日 10:00

バイオガスのCO2を微生物で除去し、バイオガスの改質を目指す 8月24日から開催される「大学見本市2023」で公開

工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の藤井 克彦 教授(生命化学科)は、バイオガスに含まれる二酸化炭素(以下 CO2)を微生物の力で取り除き、燃焼熱の高いバイオガスへと変換する研究を進めています。8月24日から開催される「大学見本市2023~イノベーション・ジャパン」(主催:国立研究開発法人科学技術振興機構)にて公開します。

バイオガスのCO2を微生物で除去し、バイオガスの改質を目指す 8月24日から開催される「大学見本市2023」で公開

藤井 克彦 教授が考案した、微生物によってCO2を固定し、バイオガスを改質するとともに、増殖藻体を利用する技術(概要図) 水色部分は従来、黄色部は今回の展示内容。

天然ガスはメタンの含量が90%以上であるのに対し、バイオガスは生物由来のため、どうしてもCO2が約40%含まれます。そのため燃焼効率が低下し、再生可能エネルギーとしての利用が進まない一因となっています。この研究では、そのCO2を微生物(微細藻類)が固定化することで、燃焼熱を高めたバイオガスの生産を目指します。

CO2を固定した微細藻類はカロテノイドなどを有するため、健康食品や医薬品、飼料などへの活用が期待されます。

藤井教授は、下水処理で最後に残る難生分解の消化汚泥からバイオガスを生産する複合微生物を研究してきました。

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