明治学院大学が情報科学融合領域センターを発足 2024年7月26日にキックオフシンポジウムと記念レセプションを開催
それはどういうことなのだろう?人々が文系と理系に分断され、
あまりにもそれら集団ごとの違いが大きくなり過ぎ、
ものごとがうまく進まないまでになってしまった、だから文理を
融合させて総合知を作ろう、ということなのだろう。
では、なぜ文理がここまで分断されてしまったのか、その経緯は何か。
そして、それをやめるには何が必要なのか、どんな思考の転換や
社会構造の転換が必要なのかを探る必要があろう。
本講演では、私のこれまでの経験から、これらの問題について
考えてみたい。
講演2 :「AI研究における文理融合とは?」
講演者 :栗原 聡
慶應義塾大学理工学部教授、共生知能創発社会研究センター長、
JST(科学技術振興機構)さきがけ「社会変革基盤」領域統括。
人工知能、社会シミュレーション、計算社会科学を専門とする。
講演概要:AIの研究そして社会実装において、AIを作るにも利用するにも
その対象となるのが人です。AIという学問は
人を理解する学問であるとも言えるのです。
生成AIの登場で
良くも悪くも世界が活気付いておりますが、生成AIは人の活動が
生み出したデータにより出来ているのです。
そのようなAIがこれからさらに進化していく今後において、
AI自体をどのように進化させるのか、そして、その際の倫理的側面に
留意するためにも、文理融合に基づくAI研究開発が
さらにとても重要になります。