徳島県の企業団体と台湾苗栗台中地域の企業団体が経済・文化・観光・農村振興相互協力を目的にMOUを締結
喉奥の余韻は、台湾紅茶に尽力した日本人の記憶とともに長く残り続けます。
MOU交流会 台湾苗栗県の名産猫裏紅茶
<「地酒」 ― 日本と台湾を繋ぐ物語(2)>
台湾東部の花蓮県吉安郷は日本の統治下にあった明治時代以降、徳島県の吉野川流域から多くの人が移住したことから「吉野村」と呼ばれていました。当時の花蓮・吉野村で酒米として生産されていたお米「吉野一号」は重要な農作物でした。
台湾の霧峰農会ワイナリーは、花蓮の農業改良場に保存されていた「吉野一号」の種籾を使い、13年から少量で栽培を始め、自家採種しながら徐々にその生産量を増やしてきました。その「吉野一号」を使って作られたお酒「吉野瑞光」が今年誕生します。この瑞光吉野の発売は今回の徳島県でのMOU締結のタイミングで行われました。
MOU交流会 台湾清酒吉野瑞光
<「天茶地酒」ブランドの誕生>
今回の締結式に先駆け、新しいブランドが誕生した。天茶地酒(てんちゃちしゅ)という名称の由来は、中国の老子の『道徳経』の中の天長地久(てんちょうちきゅう)に起因しています。これは、自己のため存在するのでなければ、サステナブル、永遠に生存できる、を意味しています。