太鼓腹の老騎士に学ぶ“人生哲学” 藤原歌劇団創立90周年記念公演「ファルスタッフ」2025年2月1日・2日 東京文化会館にて上演
が男性社会に物申す!?
オペラの巨匠ヴェルディの終着点は、シェイクスピア原作の極上喜劇だった
藤原歌劇団創立90周年記念公演ラストを飾る演目は、悲劇作品でオペラ界を席巻した作曲家ヴェルディが、人生最後の作品として残した極上“喜劇”「ファルスタッフ」です。強欲で酒好きの老騎士ファルスタッフが、花を抱えて女性を口説き、川に落とされ、牡鹿の角を付け怯える姿は、なんとも滑稽で、しかしどこか憎めない愛されキャラ。そんなファルスタッフをめぐり女性陣が大活躍するのもこのオペラの魅力の一つです。今回表題役を担うのは、藤原歌劇団が誇るヴェルディバリトン上江 隼人(2/1)と、喜劇作品を大の得意とする押川 浩士(2/2)です。
裕福な紳士で嫉妬深いフォードには、岡 昭宏(2/1)と森口 賢ニ(2/2)、ナンネッタの恋人フェントンには、中井 亮一(2/1)と清水 徹太郎(2/2)、フォードの妻アリーチェには、山口 佳子(2/1)と石上 朋美(2/2)を配しました。その他個性的なキャラクターたちを演じるのは藤原歌劇団の錚々たる面々。人生哲学満載の快活なストーリーと、オペラを極めたヴェルディの最上の音楽。都民芸術フェスティバル2025参加公演として、東京文化会館からお届けします。