BSI(英国規格協会)、水問題に関する国際調査を実施 調査対象国のほとんどで水セキュリティに進展が見られず、危機に対する備えができていないことが判明 国民の理解と状況を好転させるための行動に乖離
「多くの人が解決の一端を担いたいと強く望んでいる一方で、世界が直面している水セキュリティに関する課題は依然として残っています。世界のほとんどの地域では改善が遅々として進まず、他の地域では水セキュリティに関する課題が急速に増大しています。今回の調査から明らかなことは、解決策の重要な要素は、家庭や職場において、今ある水を賢く利用することです。そうすることで、気候変動への適応をより確実なものとし、人々や企業への水の供給を確保し、環境を改善することができます」
世界的に見ると、英国人(21%)と日本人(15%)が、自国の水セキュリティレベルに対する理解に最も自信を持っていないことがわかりました。これは、政治やメディアの注目が十分でないことが影響している可能性があります。さらに、世界的に見ると、自国の水セキュリティを確保するためのインフラに自信を持てない人が4分の1を占め、最も自信を持っていないのは英国(32%)と日本(44%)でした。BSIは本レポートの中で、メディアや政策立案者に呼びかけ、企業やその他の組織とともに、気候変動に関する議論に水セキュリティを取り入れることで、議論を促進し、認知を高めることを含む、具体的な行動指針を定めています。