「交際2年、私には自信がある…!」結婚を迫った29歳女性が迎えた「衝撃的な結末」
「え…ああ、うん」
もうここまでいったら、するしかないよね、結婚。しちゃおう。美波はそう思っていた。
しかし、帰宅後、透はいきなりブチ切れる。鬼みたいな顔で。
「一体なんなん?」
「…え?透もいいと思ったから、サインしてくれたんよね」
「いや、もう途中からなんだコイツって思って。どうでもいいやと思ってとりあえずサインしただけ」
「は?どういうこと?」
「ほんと、こうやって無理やり人のこと縛ろうとするの、どうかと思うよ。おれたち、もう終わりだよ」
翌日、透は荷物をまとめて、家を出て行ってしまった。
壁に飾ってある透が描いた二人のイラストが、寂しく微笑んでいる。
【三松さんからのコメント】
美波さん、どうしても結婚したいんだ!そのあせる気持ちが、裏目に出てしまいましたね。
確かに、なかなか結婚に踏み切らない彼に対して「先に結婚式のお日取りだけ決める」というのは、一見有効そうです。
しかし、それは彼の性格をみて、意思を尊重しながら判断しなくては。
透さんは最初っから「結婚願望がない」と言っていますよね。「いつかしようと思っているけどなかなか決めない」のと、「結婚するという人生の選択がない」