「かわいくても本命にはなりません…!」男性が初デートで「“都合のいい女”認定する女性の言動」
夜風を浴びながらの会話が初対面ながら心地よい。
「紗奈さん、なんで彼氏いないか不思議。なんでアプリ使ってんの」
「宏樹さんこそ。わたしはね、歴代彼氏に財布からお金抜かれたり、浮気されまくったりして、ほんと、男運ないみたい」
紗奈は自虐的に笑いながら言う。
「そうなの?しっかりしてそうー。そんなふうに見えないけどな」
宏樹の不思議そうなリアクションがおもしろくて、調子に乗ってしまう。歴代のヤバい彼の話をたくさんした。
そのあと、酔い覚ましに30分ちょっと歩き、小伝馬町のほうにある宏樹のマンションへ。
宏樹の家は、一言でいうとキレイ!デザイナーズマンションの一室。紗奈はひとまず、カウンターキッチンのところにあるスツールに腰掛ける。すると宏樹が、「そっちじゃなくて、こっち」とお姫様だっこ。
「ねえ、舌出して」
ベッドの上で、顎をクイッとやられて深いキス。
「自分で脱ぐ?それとも脱がしてほしい?」
それまで紳士的な雰囲気だったのに、ふたりっきりになると結構なイジワルスタイル。そんなギャップもたまらなくて…
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翌朝、紗奈が目覚めると、宏樹が朝食を作ってくれていた。お店で出てくるみたいにふわっふわなパンケーキに、とろけるチーズのスクランブルエッグ、バジルのボイルドウインナーにトマト。