亡き父の不貞を知って母が大激怒… 20代女性が頭を抱えた「不倫発覚の結末」【後編】
父は私の就職をとても喜んでいて、サチコさんに付き合ってもらい、職場で使えるようにと購入してくれたようでした。プレゼントをいったんサチコさんに預け、“娘に渡すときに取りに来る”と言っていたそうですが、結局そのまま亡くなってしまったんです。
私は就職と同時に実家を出てひとり暮らしを始めましたが、そのことについて“寂しい”とこぼしていたそう。当時、父はまったくそんな素振りを見せなかったので意外でした。サチコさんは、“やっと渡すことができた”と安心したように言いました。ずっと胸に引っかかっていたようです。こうしたサチコさんの穏やかな人柄に、父も安らぎをおぼえたんだろうなと、なんとなく納得できました」
母親からの急な電話
「サチコさんと会ってから半年ほど経ったころ、母から急に電話がかかってきました。“あの人、不倫してた”と言うのです。
どうやら父親のスマートフォンを見つけ、メールを覗いてしまったようでした。母はかなり怒っていて、“訴える”と声を荒げていました。私はなんとか冷静になるように言い聞かせ、“話を聞くから”と、久しぶりに実家を訪ねることにしました」
「不倫相手を訴える」と言う母親に対して…
「私は母に、すでに遺品整理の際に父のスマートフォンを見ていたことを伝えました。