34歳の絵里さん(仮名)は、9歳年上で“バツイチ”と認識されていた上司の高橋さん(仮名)と交際を始めました。順調に交際が続き、結婚も意識する中、絵里さんは高橋さんのSNSに「妻は元気?」というコメントを見て不信感を抱き、高橋さんに真相を問いただします。すると高橋さんは、実は離婚していないという驚きの事実を告白しました。順調だと思っていた社内恋愛がドロ沼の不倫劇へと転落したエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。妻は海外転勤をしていただけだった「お付き合いをしている高橋さんがまだ妻と籍を抜いていないことがわかり、私は一度は彼と別れようと思いました。ですが、彼が“妻は今、海外にいる。日本に戻ってきたらすぐに籍を抜く予定なので、もう少し待っていてほしい”と言ってきたので、その言葉を信じることにしました。彼からはそのときに、もうすぐ妻の海外赴任も終わるそうで、手続き的なことは日本に帰国してからのほうがやりやすいから、先延ばしになってしまっていたという説明を受けたので、私はすっかりその話を信じてしまったんです」高橋さんは社内で“バツイチ”で通っていたこともあり、ここから妻との仲が復活することはないだろうと予想していた絵里さん。しかし、このときの絵里さんの判断が、あとになって大きな後悔を招きました。帰国した妻は離婚拒否…不倫を責められ窮地に「しばらくすると、妻が海外赴任から帰国したので離婚の手続きを進めていくと彼から説明がありました。もう離婚には合意しており、残っているのは手続きだけだと聞いていたので安心していたのですが、それからいつまで経っても離婚が成立したという報告がありません。彼を問い詰めてみると、なんと妻が離婚を拒否していて、それどころか高橋さんに探偵をつけて私との不倫関係まで掴んでしまったと言うのです」高橋さんの妻は絵里さんに対して不倫の慰謝料を請求する準備を進めていて、絵里さんのもとに法的な文書が届くのも時間の問題だと告げられたとのこと。そして妻はあろうことか高橋さんに対して“夫婦円満調停”を申し立て、断固として離婚をしない意思を表明してきたのです。「この頃には、高橋さんは妻との離婚に投げやりになっていて、“仕事にも影響が出るし、こんなに離婚が大変なら、離婚をしないでしばらくは妻と夫婦を続けようと思う”と言い出しました。“じゃあ私との関係はどうするの?”と聞いたら、“君のことは大好きだし、できればこのままでいたい”と……。でもそれでは不倫を続けることになってしまうので、私はすごく悩んだ末に、高橋さんに別れを告げました」高橋さんが離婚をしていなかった事実は、あっという間に社内でも噂に。そしてなぜか絵里さんが“既婚者を妻から寝取ろうとした女”というレッテルを貼られてしまい、社内にいづらくなった絵里さんは転職を余儀なくされました。「今はもうその頃の会社の人たちとは連絡をとっていないし、高橋さんとも私の退社をきっかけに完全に疎遠になりました。私があのときにすぐに別れる判断をしたので、結果的に高橋さんの妻から慰謝料は請求されませんでしたが、大好きだった仕事を辞めることになり、そこはとても心残りです。彼がまだ既婚者だと知ったときに早々に別れていれば、ドロドロとした話にはならずに済んだはず。あのときに期待をせずに、スパッと高橋さんを切ってしまえばよかったと今でも後悔しています」既婚であることを隠して独身女性に近づく男性が悪いのは、言うまでもありません。しかし、もしもそういった男性に騙されそうになったときには、違和感を覚えた段階で距離を取るのが正解でしょう。絵里さんのように恋人の“既婚”の事実を知ったのであればなおのこと、すぐに別れるに越したことはありません。©kapinon/Adobe Stock ©Trickster*/Adobe Stock文・並木まき
2024年07月24日すでに離婚していると思っていた男性と交際をしたのに、実はまだ妻と籍が入ったままだったとしたら、大きなショックを受けますよね。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、バツイチだと思って交際した男性が既婚者だった30代女性の悲劇的なエピソードをお届けします。誰もがバツイチだと認識している上司と交際開始絵里さん(仮名)は、34歳のときに9歳年上の上司である高橋さん(仮名)と交際をスタート。高橋さんは半年ほど前に離婚して、今は独身。社内恋愛が禁止されていない職場だったので、高橋さんから「好きだ」と告白された絵里さんは、深く考えずに交際をOKしたそうです。「高橋さんに対しては、最初は好きという感情はありませんでしたが、告白をされてから急速に気持ちが傾いてしまって。仕事もできて結婚歴もある人だから、かっこいいなぁとは思っていましたが、私みたいな年下は幼稚に思われて相手にされないだろうな~って諦めていた部分もあったんです。だから、彼から告白をしてもらったときには嬉しくて。社内恋愛に少し不安はありましたが、ハイスペックな彼に口説かれて有頂天になっていました」憧れを抱いていた上司と付き合うことになり、絵里さんはこれまで以上に会社で働く時間が楽しくなったとのこと。そして年齢差も気にならず、周囲にも温かく見守ってもらいながら、楽しいお付き合いを育んでいったと振り返ります。喧嘩もなく順調に交際が続く日々「高橋さんはやっぱり大人で、付き合っていても喧嘩になることは全くなくて、いつも私を甘やかしてくれました。仕事だと厳しいことを言うときもある人だったけれど、プライベートではとにかく優しい男性という感じでしたね。社内のみんなも私たちの恋愛に対して友好的に見守ってくれていたので、付き合って4か月が過ぎる頃には、私は高橋さんとの結婚も考えるようになっていきました」しかし順調な交際が続く裏で、絵里さんの恋人である高橋さんは絵里さんだけでなく、周囲に対しても大きな嘘を隠していたのです。あるときに絵里さんは、高橋さんのSNSに寄せられたコメントを見て不可解な思いを抱くことに…。「彼の誕生日にはいろんな人が彼のSNSにお祝いのコメントを書いていたのですが、そのなかに“奥さんは元気?たまにはお互いに夫婦揃って食事でも行きましょう”って旧友っぽい人からのコメントが入っていました。最初は“もう離婚をして何年も経つはずなのに、なんでこの人は彼を既婚者だと思っているのかな?離婚をしたのを知らないほど疎遠な人なのかな?”と思ったのですが、そのコメントがどうしても引っかかって…。モヤモヤしていても仕方ないので、本人に聞いてみることにしたんです」高橋さんは最初は絵里さんからの問いをはぐらかそうとしていたそうですが、その様子にただならぬ雰囲気を感じた絵里さんは、その後も彼を問い詰めたのだとか。すると、彼の口から「実は離婚をしていない」と衝撃の事実を告げられたのでした…。絵里さんは目の前が真っ暗になるほどのショックを受けたと当時を振り返ります。周囲には「離婚をした」や「バツイチだ」と言っていても、実はまだ妻と籍が抜けていない男性も稀に存在します。こういったタイプの多くは妻と別居をしているため、既婚者であることを見抜くのは困難なケースがほとんどでしょう。絵里さんのようにSNSなど些細なことでも不可解に感じることがあれば、目を瞑らずに本人に確認をしたほうが賢明です。©polkadot/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・並木まき
2024年07月24日美穂子さん(仮名・36歳)は家族旅行を計画し、友人の志乃さん(仮名)夫婦も一緒に行くことになりました。しかし、当日志乃さんが連れてきたのは夫ではなく、アキラさん(仮名)という若い男友だち。その後、二人は付き合い始めて不倫関係になってしまいます。家族旅行が二人を結びつけることに利用されたように感じ、腹を立てた美穂子さんでしたが、それから状況はどう変化していったのでしょうか。旅行後の友人の発言「旅行後に志乃とアキラくんが付き合い始めたことは、夫には言えませんでした。まさか家族旅行にそんな二人を同伴させたなんて、知らせるわけにはいきません。すると志乃から連絡があり、飲みに行くことに。そこで、“アキラくんが子どもと遊びたがっている”と言われました。どうやら、私の息子と海で遊んだのが楽しかったよう。アキラくんは子ども好きのようでした。そこで志乃が、“アキラくんの子どもが欲しいな”とボソッと漏らしたのです」友人とは距離を置くことに…「志乃は少し前まで妊活をしていたのですが、なかなか授からなかったため、休止しているところだと聞いていました。そんな状況での先ほどの発言です。不倫相手の子どもが欲しいというのは、さすがに現実味に欠ける言葉でした。本気だとは思いませんでしたが、危険な発想ではあります。これ以上、志乃が不倫にのめり込むと、私たち家族にも被害が及びそうだと思いました。なので志乃とは少し距離を置こうと思ったんです。しばらくは連絡を取ることもなかったんですが…」友人の妊娠報告「3か月ぶりぐらいに志乃からLINEが届きました。どことなく嫌な予感がしましたが、思った通りでした。“妊娠した”との報告でした。私は電話をかけ、志乃と話をしました。“アキラくんの子なの?”と尋ねると、“たぶん”と曖昧な返事。どちらの子か、定かでないようなのです。どうするのかと尋ねると、“産むつもり”だと。これから夫に伝え、おそらくは離婚することになるだろうとのことでした。志乃がこれから迎えるのは、夫との修羅場です。志乃の身勝手な行動に振り回され、迷惑にも感じていましたが、一応は友だち。最低限支えてあげようとは思いました」不倫相手が逃げ出して…「ところが、私が思ったような展開にはなりませんでした。アキラくんが逃げ出したのです。子ども好きとは言っていましたが、本当に子どもができて怖くなったのでしょう。志乃が妊娠を伝えると、“堕ろして欲しい”と言われたそう。それを志乃が断ると、“それなら別れる”と言ったきり、連絡が取れなくなってしまったとのことでした。志乃は夫に対して事情は伝えず、妊娠の事実だけを伝えました。夫はもちろん自分の子どもだと思い、喜んでいたそうです。そして、夫の子どもとして育てることになりました。一件落着したようではありますが、きっといつか修羅場を迎えることになるでしょう。私としては、家族に被害が及ぶことだけは避けなければいけません。志乃が出産を終えて1年ほど経ちますが、まだ1度も会っていません」“家族旅行を不倫に利用された妻の告白”をご紹介しました。妻の立場としては、自分の家族が最優先。危険人物と見なしたのなら、たとえ友人であろうと、縁を切るという判断になるのはしょうがないでしょう。©milatas/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月21日夏は旅行シーズン。家族での旅行などを計画されている方もいるでしょう。美穂子さん(仮名・36歳)もかつて家族旅行へ。友人夫婦を交えた合同の旅行となったそうですが、そこで思いがけない事態に見舞われたと言います。いったい何があったのか、当時の状況を詳しく伺いました。家族旅行の計画「私には、志乃(仮名)という同じ年の友人がいます。もともとは共通の友人を介して知り合いました。お互いにお酒好きということもあって親しくなり、頻繁に飲みに行くようになったんです。その後、お互いに結婚。私が出産をしてしばらくのあいだは疎遠になっていましたが、子どもが4歳になったころに再び連絡を取り合うようになりました。そして去年の夏、“一緒に家族旅行をしよう”という話になったんです。私は息子と夫の3人、志乃は夫婦で、計5人での海への旅行が計画されました」友人が連れてきたのは夫ではなく…「お互いに車で出かけ、途中で落ち合うことになりました。待ち合わせ場所に着き、車を降りると、志乃が手を振って近付いてきました。隣には男性が立っていたのですが、それが志乃の夫ではなかったのです。5歳以上は下の若い男性でした。私の夫は、志乃の夫に会ったことがないので、“初めまして”と丁寧に挨拶をしていました。志乃は、“元職場の後輩のアキラくん”と紹介してきました。なんでも、志乃の夫に急に仕事が入ってしまったそう。1名分をキャンセルするのももったいないので、“アキラくんを誘った”とのことでした」友人と男性との関係は…「旅行中、私はずっとモヤモヤしていました。志乃とアキラくんは、いったいどういう関係なのか。不倫ではないのか…と。ただ、アキラくんは好青年で、息子にも優しく接してくれて、遊んでくれていました。そんな姿を見た夫が、イライラしている私を、“まあいいじゃないか”となだめてきました。一応、旅行は無事終了。楽しい時間を過ごすことができました。ただ、私のなかではずっと不信感のようなものがくすぶっていました。旅行を終えて1か月後。私は志乃と外に飲みに行きました。そこで、衝撃の発言を受けたのです…」友人の衝撃的な発言に…「志乃と夏の旅行の話になり、“アキラくんは元気?”と尋ねました。すると、“付き合ってるよ”と言うのです。要するに不倫ということ。私は、“不倫相手を家族旅行に連れてこないでよ”と怒りました。そこで志乃が、“違う違う!”と否定。“あのときはまだ付き合っていなかったから、ただの友だちだよ”と言ったのです。志乃の神経を疑いましたね。私は呆れ果てて、もう言葉が出ませんでした。そして冷静になるほどに、怒りが湧いてきました。私たちの家族旅行が、二人を繋げる橋渡しのように利用されたわけです。私たちは不倫の片棒を担がされたようなもの。共犯にさせられたようなものですから。怒りとともに罪の意識も芽生えました」“家族旅行を不倫に利用された妻の告白”をご紹介しました。自分だけならまだしも、家族まで巻き添えにされた彼女の怒りは相当なものだったでしょう。こういう危険な言動をする人は、今までも予兆があったはず。そこで手を打つべきだったのかもしれません。©Paylessimages/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月21日幸湖さん(仮名・36歳)は結婚5年目を迎えるタイミングで夫の不倫が発覚!しかし、離婚について話し合いをしようとしたところ、夫は何かしらと理由をつけて回避。幸湖さんが会社に押しかけ、ようやく話し合いの場を持つことができました。そこで夫から「子どもに会えなくなるのは辛い」と謝罪を受け、離婚は思い止まる方向で進み始めたのですが……。その後に状況がどうなったのか、話を伺いました。「慰謝料は取るべき」と友人から言われて「夫からの謝罪を受け、離婚は考え直そうと自分に言い聞かせ、しばらくはその話題を口にしませんでした。しかし、親しい友人にだけ、その一件を報告。すると友人が、“不倫相手から慰謝料はもらったほうがいいのでは”とアドバイスをくれました。ケジメをつけるために必要なことだと言われ、私も納得。相手の女性については、LINEを見た際に名前が分かっていましたし、SNSの存在も把握していたので、後日そこから連絡をとることにしたんです」不倫相手からのとんでもない情報「私は、まず相手女性にDMを送りました。自分が誰であるか、不倫のことや現在の夫婦関係について、そして、電話で話したいという旨を伝えました。その後、女性から返信があり、電話で話すことに。夫からある程度の事情は聞いていたのでしょう。女性は特に慌てる様子もなく、落ち着いたトーンで受け答えをしていましたね。私が慰謝料の件を切り出すと、しばらく沈黙がありましたが、“応じる”と返事がありました。しかし、そこで思いがけない情報が彼女の口から飛び出しました。“彼には隠している財産があるのですが、知っていますか?”と言われたのです」夫の財産とは…「隠している財産……?何のことか見当もつきません。女性は言いました。“彼は金を購入していた”と。夫は、以前に投資目的で金を購入していたそう。そして、現在は金の価値が高騰しているため、夫はかなりの儲けを出しているとのことなのです。女性からその話を聞いても、そうなんだ……くらいにしか最初は思いませんでした。しかし、さらに話を聞くうちに、だんだんと状況が把握できてきました。夫は、なんとも卑劣な行為を私に隠していたのです」夫の卑劣すぎるやり口「もし離婚となった場合、金の存在が私にバレて財産分与の対象とされてしまうと思い、夫はそれを避けたかったようなのです。そこで、金を現金化して隠すことに。新しい口座を開設し、換金したぶんをすべて入金して、財産の隠匿を計画したのです。そのためには少し時間が必要でした。だから夫は私との話し合いを回避し、できる限り時間を作っていた……。“子どもに会えなくなるのが辛い”なんて言うのは、出まかせだったわけです。私は呆れて何も言えないどころか、放心状態に。これはもう、夫に弁解の余地なしです。法律の専門家に任せようと、弁護士に依頼をしました。その後、女性の言った通り、夫の隠し口座を発見。離婚へと話が進み、慰謝料とともにしっかり財産分与として半分の額を受け取ることができました」“夫の不倫発覚後に苦悩した女性の告白”をご紹介しました。なによりもお金を優先した、夫の下劣な行為が明るみになったわけです。もし知らずに家族を続けていたら、いずれはもっと酷い状況に陥っていたかもしれません。早めに本性に気付くことができて、良かったと思うべきなのでしょう。©polkadot/Adobe Stock ©taka/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月17日結婚した相手が不倫をすればそれは許せないでしょう。離婚を考えてもおかしくないはずです。幸湖さん(仮名・36歳)は、夫の不倫を知り離婚を考えたのですが、そこからの夫の行動にさんざん振り回されたと言います。当時どんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。夫からの不審なLINE「結婚して5年が経とうとしていたころの話です。夫から、“今日は遅くなる”と言われていた日の夕方に“今向かってる”とLINEが届いたんです。仕事が早く終わったのかなと思いましたが、夫は今までそんな連絡をしてきたことはありません。もしかしたら、別の相手に送ろうとしたメッセージを、私に送ってしまったのではないかと思いました。そこから夫の行動を疑い始め、あるとき、夫が寝ているときにスマホを調べました。すると、女性とのLINEのやり取りを発見。女性との会話の内容は、生々しいものでした」不倫確定の瞬間「LINE上では、“俺たちカラダの相性がいい”といったメッセージのやりとりがされていて、その相手と関係を持っていることは明らか。翌朝スマホを見たことを夫に伝えたところ、最初は怒っていましたが、かなり動揺もしていました。顔からは血の気が失せ、青白くなり、その反応で不倫していると確信しましたね。“離婚するから”と伝えると、夫は返事をしません。仕事もあるので、ひとまず“夜に話そう”ということになりました。しかし、その夜、夫はいっこうに帰ってこなかったのです……」誠意の感じられない対応に…「夫が帰ってきたのは深夜。しかもひどく酔っぱらっていました。“上司に付き合わされた”と言うものの、図ったかのようなタイミングでした。話をしようにも、会話もままなりません。その日は諦め、話し合いは翌日に持ち越しとなりました。すると翌日、夫が花束を抱えて帰ってきました。明らかなご機嫌取りですが、私は完全に白けていました。私の冷めた反応を見て、“タバコを吸ってくる”と夫はいったん外へ。ところが、夫はいつまで待っても帰ってこず。またしても話し合いから逃げたのです。そんなことがしばらく続きました。夫の誠意のない対応に私は完全に呆れ果て、もう逃げられないようにと、昼間に夫の職場を訪ねることにしました」話し合いの結果は…「突然会社を訪問し、夫は焦っている様子でした。昼休みが近かったこともあり、二人で近くのカフェに移動しました。夫は観念したのか、口をつぐみ、神妙な面持ち。そして、“申し訳ない”と謝罪の言葉を口にしました。“子どもと会えなくなるのは辛い”“離婚はしたくない”と言い、テーブルに両手をつき、深々と頭を下げたのです。たくさん人がいて、私たち夫婦はかなり目立っていました。でも、真剣さは伝わってきましたね。夫が心の底から反省している様子が見られたので、私も少しだけ考え直してみようと思いました。ただ、友人にこの件を相談したところ、不倫相手の女性からは慰謝料をもらったほうがいいのではないかという助言をもらったんです。ケジメをつけるために必要だと思い、私も納得しましたね」“夫の不倫発覚後の行動に苦悩した女性の告白”をご紹介しました。夫からは真剣な謝罪を受けたようですが、遅いようにも感じます。果たしてそれを誠意と受け止めていいのか、簡単には縁を切れない相手だからこそ悩んでしまう妻の気持ちは理解できますね。©kapinon/Adobe Stock ©yamasan/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月17日8歳年上の夫と結婚し、フリーランスのデザイナーとして働いていた春香さん(仮名)は、カフェで偶然知り合った男性からロゴデザインの仕事を依頼されます。会話が楽しく、都会的なセンスに魅了された春香さんは、男性と頻繁に連絡を取るように。そして食事に誘われて応じたある夜、勢いで男性と関係を持ってしまったそう。カフェでの偶然の出会いから不倫へと発展し、静かに家庭崩壊へと進んでいった30代妻のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。夫に隠れて逢瀬を重ねるも、どこか落ち着かない日々春香さんは、その後も男性から呼び出されるたびにデートに応じ、一緒に過ごし続けていました。都会的な雰囲気がある不倫相手の男性は、夫にはない魅力に溢れていて、春香さんの仕事にも深い理解があるように感じられたそう。この頃には「できれば家庭も不倫も両立できたら…」と内心で望み始めていたと春香さんは話します。「夫はいい人だけれど、垢抜けている雰囲気ではないタイプ。不倫相手は、見るからに今どきのベンチャー企業のおしゃれな男性という風貌だったんです。当時の私は欲張りかもしれませんが、家庭も不倫も両立して、自分のやりたい仕事を続け、楽しく生きていけたらいいな…なんて呑気なことを思っていました」しかし、春香さんなりに充実した日々を過ごしながらも、なんとなく落ち着かない気持ちもあり、その原因がどこにあるのかわからないまま、家庭と不倫の二重生活を楽しんでいたそうです。違和感の正体は男性の本性だった「私はその頃、それまでに経験したことのないような不安感や落ち着かない感じがずっとあって…。不倫をしていてやましいからかな?って思っていたのですが、実際には違う原因でした。私が不倫を始めて半年ほど経った頃に、私がデザインしたロゴやアイコンがどんなふうに使われているのかを見たいと思って、不倫相手の会社について調べたところ、なんとその会社はすでに閉業した後だったんです…」真っ当な仕事をしていると思っていた不倫相手に疑惑が生じたことから、不倫相手を呼び出し、問い詰めたという春香さん。しかしその場で、不倫相手からは衝撃的な言葉が飛び出しました。男性は、「最初から君のデザインを使う気なんてなかったし、出会ったときは会社が倒産寸前。暇で時間があったから、遊び相手を探してナンパしただけ」と平然と言ってのけたそう。さらには「デザインはナンパの口実で、デザイン料は僕のポケットマネーから払った。だから仕事としてなんて頼む気もなかったし、君の作品に才能があるとも全く思っていない」と一方的に告げ、その場から去ってしまったそうです。「悔しかったし、情けなかったですね。そんな相手と私は不倫をしてしまったのかと思ったら、涙が止まりませんでした。でもその時点で完全に目が覚めて、これからは夫と仲良く生活していこうと気持ちを新たに家に帰ったのですが…」その出来事から数日後、夫が春香さんに「話がある」と言い出し、離婚を突きつけてきたとのこと。聞けば、匿名で春香さんの不倫を密告する手紙が会社宛に届き、そこには不倫相手とベッドに入っている春香さんの写真が何枚も同封されていたそうです。「言い訳もできない状態でした。そして、その写真はあの男性しか撮れないものばかりなので、完全にハメられたって思いましたね。私が不倫相手に夫の会社名や役職を伝えていたのがいけなかったのですが、まさかこんなことをされるとは思ってもいませんでした。不倫をした事実をどうしても許せないと夫は言い、修復の余地もなく離婚に至りました。あの男性は自分の会社が倒産寸前で、幸せそうにしている私が許せなかったから、私の家庭も壊してやれって思ったのかもしれません。人当たりのいい男性だからと信じてしまいましたが、こんなふうにあっさりと家庭が壊れ、今では当時の自分の甘さを痛感しています」最初から、よからぬ目的で近づいてくる不倫目当ての男性は少なくありません。不倫をする男性に誠意や良識を求めるのは難しく、真意を見抜くのも難しいでしょう。他人の幸せを壊そうとする不倫男性も存在します。既婚者の立場にいながら魔が差して配偶者以外と関係をもってしまえば、それが家庭崩壊への入り口になると覚悟し、最初から関わらないようにするのが一番でしょう。©Paylessimages/Adobe Stock ©takasu/Adobe Stock文・並木まき
2024年07月07日幸せを噛み締める生活を送っていたのに、ひょんな出来事から歯車が狂い始める夫婦もいます。妻が不倫をしたことによって、家庭崩壊へと静かに進んでいった30代夫婦のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。不倫相手との出会いはカフェ春香さん(仮名)は、20代後半で8歳年上の夫と結婚し、結婚後はフリーランスのデザイナーとして時間的に余裕のある働き方をしてきたそう。カフェで仕事をすることも多く、家の近所には行きつけのカフェが何軒かあったと話します。「主にアイコンやロゴ、挿絵を作成する仕事をしていました。生活は夫の収入で賄い、私の仕事は趣味を兼ねたようなところもあって、経済的に追われることなく好きな仕事ができる環境を、当時はとても気に入っていました」あるとき、カフェで隣に座った男性から「素敵なデザインですね。あなたがデザインしたの?」と声をかけられ、そこから仕事の話へと発展。その男性は、ちょうど自社のロゴをデザインしてくれる人を探しているところで、春香さんの作風が気に入ったことから思い切って声をかけてきたとのことでした。「作品を褒めてもらって、さらに仕事まで発注してくれて、そのときは本当に嬉しかったです!こんな偶然から仕事に繋がる話なんてあるんだなぁ…という驚きもありましたが、先方がきちんとした会社っぽかったので、安心して受けることができました」仕事を納品したあとも続く連絡春香さんが、その男性から受注したデザインを全て納品したあとも、男性からは個人的な連絡が頻繁に届き続けたとのこと。内容は他愛もない雑談が多かったそうで、春香さんは特に深い意味を感じることもなく、楽しくLINEのやりとりをしていました。「その男性はコミュニケーションがとても上手で、夫にはない会話のテンポとセンスを感じて、雑談のやり取りでもすごくワクワクしました。都会的な雰囲気の会話で、その男性と話していると、私までセンスがいい人になれるような気がして。しばらくLINEを続けた頃に、“せっかく仲良くなったので、よかったら食事でもどうですか?”と誘いを受けました。私も彼に会いたいと思っていたので、二つ返事でOKしました」やましい気持ちなどなく食事に向かった春香さんでしたが、お酒の勢いと相手からの押しに負けて、なんとその夜のうちに男性とホテルへ寄ってしまったとのこと…。不倫をするつもりなんてなかった春香さんは、この日のことを深く後悔しながらも、男性と過ごした時間はとても楽しいひとときだったと振り返ります。「夫に申し訳ない…という気持ちはありましたが、その男性は私を一人前のデザイナーとして扱ってくれるし、私は気分が良かったので舞い上がったんだと思います。その夜限りのつもりで体を交えましたが、実はそのあとも男性との関係は続いてしまいました」日常生活の延長で、新しい出会いに恵まれることもあります。そのときは「良縁」だと思っても、あとから振り返ると運命の分岐点になるような数奇な出会いである場合もあるでしょう。新しく誰かと出会って親密な関係になるときには、慎重な姿勢を崩さない心がけも必要です。©taka/Adobe Stock ©maroke/Adobe Stock文・並木まき
2024年07月07日浩美さん(仮名・36歳)は、子どもを同じ幼稚園に通わせていた西田さん(仮名)と再会。卒園後、西田さんは離婚し、シングルファザーとなっていました。連絡を取り合ううちに距離が縮まり、浩美さんは夫婦関係の相談などを持ちかけるように。プラトニックな付き合いだったものの、やがて深い関係になってしまったそう。その後、状況はどう変化したのでしょう。夫に疑惑の目を向けられ…「西田さんと関係を持つようになり、私は夫からの夜の誘いを断るようになりました。完全に西田さんに心が傾いていたんです。すると、夫の行動に変化が。私がスマホを触っていると、チラッチラッと視線を向けてくるのです。ほかにも、帰り時間が遅いと注意をしてきたり、家を空けるときは行き先を尋ねてきたり、今までなかった行動が見られるようになりました。これは、私の不倫を疑っているに違いない……と思い、この状況を西田さんと会ったときに伝えたのです」衝撃の事実が発覚「私は、“気を付けたほうがいいかも”と、連絡の頻度などに対して軽く注意を促すくらいのつもりで告げました。でも、西田さんの表情がみるみる暗くなり、“マズいな……”と思いつめたように言うのです。そして、ある事情を告白されました。“実はまだ元妻と親権闘争中なんだ”と。離婚はしているので、女性との交際は問題ありません。ただ、不倫となると別。“もし元妻が不倫の事実を知ったら、子どもへの悪影響を訴えられるかもしれない。そうなると親権を奪われてしまう可能性がある”と、懸念していました」激昂する夫「私と西田さんは、“しばらく会わないほうがいいかも”という話になり、様子を見ることにしたんですが、時すでに遅し……。夫が調査機関に依頼して、私の身辺を探らせていました。そして、二人で会っている様子などを撮った写真が不倫の証拠として私に突き付けられました。大変なことになった……と思いましたが、私はまず西田さん親子を心配しました。元妻に子どもを奪われてしまうのだけは、西田さんのためにも避けなければいけません。“すべて私が悪い”と夫に伝えました。とにかく西田さんの親権を守ろうと事情を伝えたんですが、これが逆効果。夫は激昂し、“都合が良すぎる。絶対に償わせてやる”と、怒りに声を震わせていました」自分たち夫婦も親権を争うことに…「不倫発覚から1~2か月ほどして、夫が西田さんに対して正式に慰謝料を請求しました。さらに、元妻への情報の漏洩も防ぐことはできず、結果的に西田さんは子どもを手放すことになってしまいました。私は心配になり、久しぶりに電話をかけてみました。会話するうちに西田さんは泣き始め、“すべては自分が悪い”と反省の弁を口にしつつ、号泣。もう、かける言葉が見つかりませんでした。私のほうも、ただでは済みませんでした。離婚に向けて話が進み、今は別居している状態です。子どもは夫の実家におり、親権闘争中。まさか自分たち夫婦まで親権を争う状況に追い込まれるとは、思ってもみませんでした」“シングルファザーとの不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。不倫により、ひとつの親子とひとつの家族が崩壊し、バラバラになってしまいました。かわいそうなのは子どもです。自分たちの勝手な行動により子どもが犠牲になったことを、しっかり受け止めるべきでしょう。©polkadot/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月03日既婚者同士が知り合っても、恋に落ちるようなことはなかなかないでしょう。しかし、どちらかが離婚してフリーの状態となったとき、均衡が崩れる場合もあるようです。浩美さん(仮名・36歳)も、かつてシングルファザーの男性と不倫関係になってしまったと言います。当時の状況を詳しく伺いました。ある夫婦の存在「子どもが幼稚園に入園した頃のことです。送り迎えするなかで、子どもを同じ園に通わせている、西田さん(仮名)というご夫婦の存在を知りました。共働きのようでママのほうもバリバリ働いている印象があり、送り迎えで見かける率が夫婦半々くらい。それが徐々に、ママのほうを見かけなくなり、パパばかり送り迎えをする姿を見るようになりました。そこから時が経ち、子どもが小学校に入学。ママ友と会話をしていたところ、“西田さん夫婦が離婚をした”という話を耳にしたのです」スーパーでの遭遇「ある日の夕方、私はスーパーに買いものに出かけました。すると、あの西田さんパパと遭遇。子どもを連れて買いものをしていたので、パパのほうが子どもを引き取ったんだなと思いました。西田さんは商品を見ながら険しい表情を浮かべていました。首を傾げたりしていたので、声をかけてみたんです。一瞬、私が誰か分からず戸惑っていましたが、認識はしてくれていたようでした。そこで、“えごまと大葉って同じですか?”と聞かれたんです。食材の購入に戸惑っていたよう。西田さんは離婚をして、料理や買いものをひとりでこなしているようでした。会話の流れで、野菜はどこのスーパーが安いなどの近所の買いもの事情を教えてあげました」やがて二人で会うようになり…「西田さんが、“いろんな情報を教えて欲しい”と言うので、自然な流れで連絡先を交換しました。そこから、買いものや料理に関することなど、LINEでやり取りするように。そのうち、子どもについての話もするようになりました。通わせている小学校が違うので、それぞれの学習の様子、習いごとについての情報などを交換していましたね。すると、“お茶でもしませんか?”という話になり、お昼の時間に1時間ほどカフェで会うことがありました。直接会うようになってから、夫婦について少し深い話もするようになりました」夫婦の深い話をしているうちに…「そのころ、私と夫の関係はだいぶ冷えきっていました。そういった相談を西田さんに持ちかけると、彼の夫婦も離婚前はそんな状態だったと。西田さんの妻はバリバリ働くタイプで、収入も彼よりも多かったそう。むしろ、西田さんには主夫になって欲しかったそうで、考え方にすれ違いが生まれ、離婚に至ったとのことでした。そして、夫婦の営みについて話題が及びました。私は“一応ある”と言いましたが、“愛はない”と。そういう日は、昼間の時間に夫からLINEが届くと、詳しい事情まで伝えました。すると、そのタイミングで夫からLINEが届いたのです。それを西田さんに見せました。西田さんはしばらく黙ったあと、“僕はして欲しくない”と言ったのです。そこまで私たちは完全にプラトニックな関係でしたが、何かが弾けたような感じがしました。その後、私たちが深い関係となるのに時間はかかりませんでした」“シングルファザーとの不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。共通する話題が多く、悩みも共感できたことで、距離が縮まりやすかったのでしょう。相談できる相手がいるのは素晴らしいことですが、一線を越えてしまうと、それはもう罪でしかありません。©kazoka303030/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月03日華恵さん(仮名・38歳)は子どもが手のかからない年齢になったことをきっかけに、熱中できる趣味を探し始めたそう。その結果、男性アーティストにハマってライブに通うようになりました。そんな中、イベント会場で出会った男性ファンの孝司さん(仮名)と親しくなり、連絡先を交換。地方ライブに泊まりで行った際、深い関係になってしまったそうです。その後、状況はどう変化していったのでしょうか。夫の態度が変わり始めて…「私はその後も推し活を続け、孝司くんとの関係も続けつつ、充実した日々を過ごしていました。次第に自宅は、会場で購入したCDやポスター、Tシャツやタオルといった応援グッズで溢れていきました。すると、夫の態度が変わり始めたのです。以前はただ傍観し、呆れているだけでしたが、いつからか“明日出かけよう”“食事に行こう”と頻繁に誘ってくるように。どうやら私の熱心な推し活を訝しく思い、心配をし始めたようでした」夫が「ライブに行く」と言い出し…「ある日、私が出先から家に戻ると、好きなアーティストの曲が流れていました。なんと、夫がCDを聴いていて、“結構いい曲じゃないか”なんて白々しく言うのです。夫は、推し活をやめさせるのは難しいと判断し、自分がそれに寄り添うような姿勢を見せ始めたのでした。自分が今まで妻に対して冷たい態度をとってきたことを反省しているようでしたね。しかも、“俺も今度ライブに行こうかな”なんて言うので、“無理しなくていいよ”とやんわりと断りました」好きなアーティストが活動休止に「そんなとき、突然、衝撃的なニュースが飛び込んできました。好きなアーティストのメンバー1名が不祥事を起こしたのです。グループ自体が活動休止になり、私は大きなショックを受けました。出かける口実がなくなってしまったわけです。孝司くんとも会えなくなってしまったのも悲しかったですが、純粋に落ち込みました。すると事情を知った夫が、“旅行をしよう”と言ってきました。私を励ますつもりだったのでしょう。“行き先は決めていい”と言われ、手続きなどは私がすべて済ませました。それからしばらくして、“いくらかかった?”と夫が聞いてきたので、旅費を調べるためにパソコンでカード明細を開いたところで、悲劇が起きました…」カード明細で不倫発覚「最初は夫もカード明細を何気なく眺めていましたが、途中で“これなに?”と聞かれました。指をさされた箇所を見て、ドキッとしましたね。それは、地方ライブに行った際、孝司くんと泊まった2名分のホテル代でした。“高いね”と言われ、“友だちと泊まったから”ととっさに嘘をついてしまいました。しかし夫には、ライブにはいつもひとりで行っていると既に伝えていたため、万事休す。“LINEを見せろ”と言われ、どうにもごまかし切れず、白状せざるを得ませんでした。すぐに相手も特定され、不倫の事実が明るみに。夫は孝司くんに慰謝料の請求をしました。私たち夫婦はかろうじて離婚には至りませんでしたが、ひとりではもう出かけることが許されていません。また趣味に没頭する元気もなく、息苦しい毎日を過ごしています」“推し活から不倫に走った女性の告白”をご紹介しました。せっかく見つけた趣味が、不倫へとつながってしまったエピソードでした。趣味を楽しむにしても、自分なりにしっかり制限を設けて行動すべきだったのでしょう。©polkadot/Adobe Stock ©Paylessimages/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月26日近年は、世代や性別を問わず推し活を趣味にしている人も増えていますね。華恵さん(仮名・38歳)もかつて男性アーティストにハマり、それが思わぬ悲劇を生んだのだとか…。当時の状況を詳しく伺いました。ショッピングモールでの出会い「子どもが小学校高学年になり、だいぶ手がかからなくなったので、時間に余裕ができてきました。そこで私は、何か夢中になれる趣味を探すことにしたんです。ある日、ショッピングモールに行き、興味の持てるものはないかとお店を巡っていると、賑やかな音楽が聞こえてきました。イベント会場で、若い男性アーティストがライブをしていたんです。覗きに行くと、多くの女性ファンがいました。賑やかで楽しい雰囲気に浸り、しばらく様子を見守っていると、ライブ終わりで握手をする流れになりました」夫から「不倫だな」と言われ…「私はいつの間にか握手待ちの列に並んでしまっていて、その流れに任せて進んでいきました。目の前にいる若いアーティストたちは、キラキラ輝いていました。当たり前なんですが、優しい言葉をかけてくれて、嬉しかったですね。やっぱ直接触れ合ってしまうと、思い入れが強くなります。私はまたそのアーティストに会いたいと思うようになり、ネットで情報収集し、何度かイベントに足を運びました。そんな私の様子を夫が見て、“不倫だな”と冗談ぽく言っていましたね。そして、再びイベントに足を運んだ際、ある男性に声をかけられたんです」会場で仲良くなった男性ファン「会場は女性ファンが多いため、男性の存在は目立ちます。私は何度かその男性の姿を見たことがありました。少しオシャレでシュッとしたイケメン。名前は孝司くん(仮名)と言い、私よりも6歳下の独身男性でした。孝司くんはいつもひとりで来ていて、同じようにひとりで来ている私が気になっていたようで、声をかけたとのこと。やはり私と同じで、以前にイベントでアーティストを見かけてファンになったそうです。私よりもファン歴が長く、情報をいろいろ持っていることもあって、LINEを交換。以前に撮った画像や動画を送ってくれました。さらに、今度地方でおこなわれるライブがあると教えてくれたのです」地方ライブに参加したあとに…「私は、初めて地方ライブに参戦することに。ホテルを予約して、1泊する予定で出かけました。現地で孝司くんと待ち合わせ、ライブ会場へ。旅行の感覚もあり、普段よりもテンションも上がり、ライブでめちゃめちゃ盛り上がりました。その翌日、だいぶ時間があったので、孝司くんと観光をすることに。孝司くんが借りてくれたレンタカーで、好きなアーティストの音楽をかけながらのドライブ。楽しいに決まっています。私は思わず、“帰りたくないな”と言ってしまいました。その言葉に反応して、孝司くんも、“俺も”と。どちらが誘ったわけでもなく、自然と距離が縮まり、私たちはついに深い関係となってしまったのです…」“推し活から不倫に走った女性の告白”をご紹介しました。共通の趣味から親しくなり、不倫関係になるというのは聞かない話ではありません。しかも、地方で二人きりとなれば条件はそろってしまっています。もっと警戒すべきだったのでしょう。©Ned Snowman/Adobe Stock ©oka/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月26日ショップ店長の早希さん(仮名)は、9歳年下のアルバイトスタッフ・高田さん(仮名)から“憧れの女性”だと言われ、異性として意識するように。そして初デートの夜、勢いでホテルへ行ったそう。職場には内緒で交際をスタートさせた二人ですが、あるとき別のスタッフから、高田さんが既婚者であることを知らされます。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、隠れ既婚者だった年下彼氏と予想外のドロ沼不倫に発展した30代後半女性のエピソードをお届けします。年下彼氏の裏の顔が発覚自分が店長を務めているショップのアルバイト男性で9歳年下の高田さんと恋人同士になっていた早希さんは、職場の人たちには交際がバレないよう、細心の注意を払っていました。しかしあるときに、恋人の秘密を知ることに……。「そのアルバイト女性から、高田くんが既婚者だと聞かされて落ち込みました。さらに、私の他にも年上の女性と関係をもっていて、お金目当てのママ活として年上女性ばかりを狙っているようだというウワサも……。その時点で私は、高田くんの食費や家賃を援助する関係になっていました。額はそこまで大きくありませんでしたが、毎月3万円を彼に渡していたのです」「妻が慰謝料を請求する」と脅されて…その後、聞いた話をもとに事実関係を確認するべく、すぐに本人に直談判をした早希さん。しかし、その場で高田さんから耳を疑うような暴言を吐かれてしまいます。事態は一気にドロ沼の様相に……。「高田くんに確認すると、あっさりと“うん、結婚しているよ”と返ってきて、拍子抜けしました。しかも、“だって早希さんは、僕に既婚かどうか確認してこなかったじゃないか。だから言う必要もないと思った”と開き直られました。あまりにもムカついたので、“じゃあ、これまでに援助していたお金は返して。結婚しているなら、私じゃなく妻に何とかしてもらえばいいでしょ!”と告げたところ、なんと彼からは、“そういうことを言い出すなら、僕から妻に不倫を打ち明けて、妻から早希さんに慰謝料を請求するけど大丈夫ですか?”って言われたんです」話し合いが予想もしなかった方向へと向かい、すっかり驚いた早希さんは、その場で高田さんと別れ話をし、二度と彼からの連絡には応じることはなかったとのこと。数日後には高田さんがバイトを辞め、顔を合わせる機会もなくなったそうです。「結局、“妻から慰謝料を請求させるぞ”というのは嘘だったようで、その後もなんの音沙汰もありませんでした。けれど、私が渡していた月3万円の援助は、もちろん1円も返ってきませんでした。貸していたわけではないから当然なのかもしれないけれど、良心があるなら少しは返してほしかったですね。恋人だと思ったから、アルバイトのお給料だけでは大変だろうなって思って生活の援助をしたのに、まさか騙されていたなんて……。この出来事をきっかけに、私はすっかり男性不信になってしまい、今では新しい恋愛を始める気力すら湧きません。他のアルバイトたちにも、私が高田くんと不倫をしていたウワサは知れ渡ってしまっていて、以前のように職場での私の威厳も保てなくなり、前ほど仕事も楽しくなくなってしまいました。職場の人と安易に男女関係になってしまったことを、今になってものすごく後悔しています」仕事場に関係する人と安易な男女関係を結んでしまうと、不倫ではなかったとしても、悪影響が及ぶ場合は少なくないでしょう。それが不倫であればなおのこと、これまで築いてきた信頼も含めて、キャリアが大きく揺らぐ引き金になってしまいます。信頼できる相手だと確信がもてないうちには、安易な男女関係に進まないほうが賢明と言えるでしょう。©ah/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・並木まき
2024年06月23日自分よりも年下だからという理由で「独身だろう」と思い込んで交際をスタートさせたところ、後になって実は既婚者だった……という衝撃的な事実を知ることもあるようです。年下の交際相手が既婚者だと知った30代後半女性の悲惨なエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。年下のアルバイトから「憧れの女性」と言われ…早希さん(仮名)は、ショップ店長として仕事にやりがいを感じながら毎日を精力的に過ごしていたそう。一緒に働くスタッフにも恵まれ、仕事の覚えが早く、指示もきちんとこなすアルバイトたちとの職場は、常にいい雰囲気に包まれていたそうです。「みんなに労いをしようと、アルバイトスタッフも誘ってお疲れ様会をしたときのことです。普段から感じのいい印象を持っていたバイトの年下男性が、けっこう酔った様子で“僕、早希さんは憧れの女性なんです!早希さんのような人の下で働けて幸せです”っていきなり言い出したんです。恥ずかしかったですが、そんなふうに言ってもらえたことが嬉しくて、その日から彼のことを異性として見るようになってしまいました」アルバイトの男性・高田さん(仮名)は、早希さんよりも9歳年下だったそう。高田さんのことを独身だと思い込んでいた早希さんは、高田さんからデートに誘われたときにも深く考えずにOKをしたそうです。9歳下の部下からデートに誘われて交際を開始「すでにその頃の私は、高田くんを男性として見ていましたから、デートに誘われたときには嬉しくて……。経済的な格差はあるなって思いましたが、私が9歳も年上なうえに正社員として働いている立場なので、もしも付き合うことになったら、デート代は私が面倒を見ようくらいに思っていました」初デートを終えた帰り道に、高田さんから「まだ帰りたくない。もっと一緒にいたい」と言われた早希さんは、流されるようにホテルへと直行したとのこと。そしてその日から、早希さんと高田さんの交際がスタートしたそうです。「年下の彼氏と付き合うのは初めてで、しかも9歳も年齢差があったので、彼との会話もデートも全てが私には新鮮でした。自分が若返ったような気もしていたし、毎日に張り合いが増して、とにかく楽しくて仕方なかったです」噂になったり詮索されたりするのを避けるために、職場のみんなには付き合っていることを内緒にし、早希さんは誰にもバレないよう細心の注意を払っていたそう。しかしあるとき、別のアルバイトの女性から、高田さんが実は既婚者であるということを聞かされます。「その話を聞いたときには“まさか!?”と思うと同時に、どこかで“やっぱりね”という感情もありました。9歳も年下の男性が、私にメロメロになるなんて、普通に考えて不思議だったので……」「若いから独身だろう」と思い込んで男女の関係になり、後から相手が既婚者だと知る場合もあるようです。お付き合いを始めるときには、年齢やイメージだけで自己判断をせず、相手にパートナーがいないかどうか、きちんと確認をしたほうが安全でしょう。©naka/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・並木まき
2024年06月23日ある日突然、両親から熟年離婚することになったと告げられた明乃さん(仮名・34歳)。妹とともに説得を試みて、ひとまず別居という形で落ち着いてもらうことになります。その後、ひとり暮らしを始めた母親から真相を聞いたところ、父親は長きに渡って不倫をしていたのだそう。不倫はいったん終焉を迎えたものの、数年後に相手の女性が亡くなり、父親が隠れて葬儀に参列したことが許せなかったとのこと。その後、状況はどう変化していったのでしょうか。母親のブログを発見「母がひとり暮らしを始めて半年ほど経ったころ、妹からある情報を告げられました。“母のブログを見つけた”と言うのです。なんでも、母の部屋でパソコンを操作していた際、ブックマークに入っているのを見つけたのだとか。“とりあえず見て欲しい”と言うので、どんなことが書いてあるのか不安をおぼえつつ、覗いてみることにしました」ブログの内容は…「ブログは、父の不倫が発覚してほどなくしてから始めたようでした。感情を吐き出す場が欲しかったんでしょう。当時の状況が冷静な文体で綴られていました。ところどころ怒りを滲ませる部分もあり、臨場感が伝わって、不謹慎ながらかなり読み応えがありました。相手の女性と電話で話し、ひとまず不倫に決着がついたあとも、ブログは続いていました。不倫後の夫婦関係は、やはりギクシャクしていたようです。心から信頼がおけなくなってしまったと書いてありました。父からもっと、普段から感謝の言葉が欲しかったようです。コミュニケーションもうまく取れず、気の重い日々が続いているようでした。さらにブログには、その後に起きた事件についても書かれていました」離婚決断に至ったある事件「その日父は、“友人の葬儀に行ってくる”と出かけていったそう。父が戻って来て、母が喪服を片付けていると、ポケットに折りたたまれた紙が入っていました。それは、葬儀に参列した際にもらう会葬礼状。そこに書かれている亡くなった人物の名前が、あの不倫相手の女性だったようなのです。女性が亡くなったことをどこからか知った父が、母には内緒で葬儀に参列していたんですね。母はそれを知って激怒。この出来事をキッカケに、離婚を決断したようでした」父親にも読むようにすすめると…「私は、父にブログを読むように促しました。関係回復への糸口が見つかるかもしれないと思いましたが、父は頑なに拒否。私は自分の夫にも見るようにすすめました。夫はちゃんと見てくれて、“読んでいて胸が苦しくなった”と言いました。“俺たちもちゃんとコミュニケーションをとっていこう”と、自分の日ごろの行動を反省しているようでもありました。こうして、むしろ私たち夫婦のほうが絆が深まりました。しかし、両親は未だ別居中。父が頑固なだけに、関係改善の目途は立っていない状況です」“両親の熟年離婚により家族が危機に陥った女性の告白”をご紹介しました。熟年の夫婦が離婚を決意するほどですから、その意志はとても固いはずです。ちょっとやそっとでは気持ちは揺るがないでしょう。この状況に至る前に、対応しなくてはなりません。家族間のコミュニケーションが鍵となりそうですね。©naka/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月19日残念ながら、結婚しても後に別れてしまうこともあります。その離婚の時期が、かなりの年数を経てからとなる場合も。明乃さん(仮名・34歳)は、以前に両親の熟年離婚という事態に直面し、かなり戸惑いをおぼえたそうです。離婚の原因はいったい何だったのか、当時の状況を詳しく伺いました。あるとき実家に呼び出されて「その日は突然訪れました。あるとき両親から“話がある”と連絡が来て、私と妹が実家に向かうと、家族4人が集まったところで、“離婚することになった”と告げられたのです。寝耳に水でした。いきなりのことで、すぐには事態を把握できず…。両親はともに60代。40年近く連れ添った関係です。それを急に終わらせるというのですから、驚きでした。私と妹は結婚して実家を出て、10年近くが経っていたので、そのあいだに何かあったのかと思いました」母親の決意が固く…「理由を尋ねると、“お互いに不満が募った。一緒にはいられない”とのことで、離婚という決断に至ったそう。父が間もなく定年退職を迎える時期だったので、そのタイミングで別々の道を歩むことにしたとのことでした。とはいえ、私も妹もすぐには受け入れられません。老後のこともあり、離婚となると財産分与などの問題も出てきます。とにかく理由をつけて止めようとしました。ただ、母のほうが決意が固く、“ある程度の蓄えはあるから”とひとりになる気マンマン。それでも私たちはなんとか食い下がり、ひとまず別居という形で思い止まってもらいました」離婚決断の真相「母がマンションに部屋を借り、ひとり暮らしを始めました。私も妹も最初のころは頻繁に通い、買い物などを手伝っていました。1か月ほど経って生活も落ち着いてきたころ、私がなぜそこまでして離婚をしたかったのかを尋ねると、ようやく母が真相を語ってくれたのです。離婚を決意したもっとも大きな理由は、父の不倫だったそう。かなり長きに渡り不倫関係を続けていたようです。相手は少し年下の、バツイチ独身。飲食店を経営している女性だったといいます」父親が葬儀に参列して…「母が不倫に気付いたのは5年ほど前。腹は立ったものの、激昂して取り乱すようなことはなかったそうです。そして、とりあえず相手の女性と電話で話し、そこで相手も自分の非を認めたため大事にはならず、“もう関わらないで欲しい”と伝えて穏便に終わらせたとのことでした。これで決着がついた…はずだったのですが、昨年、その女性が亡くなったらしいのです。その葬儀に父が黙って参列。それを知った母は、許せないと思ったそう。不倫が発覚したとき以上の怒りをおぼえたようです。それにより、離婚を決意したと語っていました」“両親の熟年離婚により家族が危機に陥った女性の告白”をご紹介しました。長年連れ添った夫婦には、二人にしか理解し合えないことも多いはず。いくら子どもとはいえ、そこに口を挟むのはなかなか困難でしょう。ある程度思いを伝えたら、あとは見守るしかないのかもしれません。©maroke/Adobe Stock ©mapo/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月19日一夜限りの関係と割り切っていたのに、予想もしなかった展開へと事態が進むケースもあります。30代の浩子さん(仮名)は、夫の不倫が発覚し離婚、キャリアを重視して転職を果たしました。そんななか会社の歓迎会で、同僚の星野さん(仮名)から離婚間近であるという話を聞き、自身と境遇が似ていたことから意気投合。飲み会後に勢いでそのままホテルへ行ってしまったそうです。その後、浩子さんと星野さんの関係はどうなったのでしょうか。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代女性が経験した社内不倫における残酷なエピソードをお届けします。一夜の関係だった相手から「離婚をした」と報告が浩子さんは「星野さんとは1回限りの関係」と思っていたものの、ホテルへ行ってから3か月ほど経ったある日、星野さんから「正式に妻と離婚した」と連絡が来たのだそう。星野さんが浩子さんと二人で会いたがったため、食事の誘いに応じた浩子さんは、その場で星野さんから告白をされ、社内恋愛をスタートさせました。「星野さんから熱烈に口説いてもらったこともあって、久しぶりに恋愛をしている感覚を味わっていました。ところがある日、星野さんからの着信があったので電話に出てみると、なんと星野さんの元妻からだったんです。“なんで今更、元妻が私に連絡を?”と不可解だったのですが、元妻から切羽詰まった様子で“会って話がしたい”と言われ、とりあえず会うことにしました」離婚をしたはずの恋人の妻が登場星野さんの元妻とカフェで会って話をすると、実はその女性は元妻ではなく、現在も法律的な妻だと説明を受けた浩子さん。つまり星野さんは、まだ離婚前だったのです。「星野さんの妻の話では、確かに離婚に向けて話は進んではいたけれど、結局は別れていないとのことでした。しかも、離婚を渋っているのは妻ではなく星野さんで、さらに星野さんの妻は不倫なんてしていないそうです。星野さんから聞いていた“妻が不倫をしたのが離婚の原因”というのも、完全な嘘だったことを知りました」呆気に取られた浩子さんは、すぐに星野さんを直接問いただし、その場で関係を断ち切ったとのこと。星野さんから「離婚をした」と嘘をつかれていたとはいえ、自分が既婚者の不倫相手になってしまい、相手の妻を傷つけたことを深く後悔する日々だそうです。「今振り返れば、星野さんの言動には少し不可解なところもありました。離婚の手続きについて、経験者なら絶対に知っていることを知らなかったので、“あれ?”と思ったんですよね。私は因果応報という言葉をすごく大事にしているんです。だから人を傷つければ、自分にも悪いことが起きると思っています。知らなかったとはいえ、不倫をして星野さんの妻を傷つけてしまったのは事実だと思うので、今は、自分がしてしまったことに対して、どうやって償えばいいのかと考えています。星野さんの妻は私を許してくれましたが、私は自分が汚れてしまったような気がしていて…。しばらくは自分に対する嫌悪感が拭えそうにありません」「独身」や「バツイチ」などと嘘をついてまで女性と深い関係になろうとする既婚男性も、残念ながら存在します。職場の同僚だとしても、プライベートの素性はわかりにくいため、嘘をつくことに長けている男性からアプローチを受けてしまうと、見抜くのも難しいのが現実でしょう。相手の言葉や言動に少しでも「おかしい」と感じる部分があれば、辻褄が合わない部分をきちんと確認してから関係を進めたほうが安心です。©paylessimages/Adobe Stock ©metamorworks/Adobe Stock文・並木まき
2024年06月16日似たような苦労を経験した男女が出会うと、一気に距離が縮まることがあります。今回は、「配偶者の不倫」という共通点をもつ相手と想像もしなかった男女関係へと進んでしまった30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。夫の不倫が理由で離婚。充実した日々だったが…浩子さん(仮名)は、夫の不倫が原因で数年前に離婚をしました。離婚後は「もう恋愛や結婚はいいかな…」という気持ちが強く、一人で生きていく決心をしていたとのこと。仕事にまい進し、キャリアアップに向けて転職も果たしたそうです。「転職先に入社して数か月後、新入社員が入ってきたタイミングで歓迎会が開かれました。それまで、職場ではプライベートな交流をもっていなかったので、歓迎会をきっかけに同僚たちと親しくなれそう!と楽しみに参加しました」歓迎会の当日、浩子さんの隣に座ったのは同僚男性の星野さん(仮名)。話していくうちに星野さんから「離婚間近なんだ」とカミングアウトされたとのこと。しかもよくよく話していくと、離婚の原因は浩子さんと同じく配偶者の不倫。その話の後に、精神的な距離が一気に近づいたそうです。同じ苦労を分かち合える相手とホテルへ…「配偶者の不倫という共通点から一気に親近感が増して、その場で連絡先を交換しました。歓迎会がお開きになって駅に向かっていたところ、星野さんから“よかったら、このあと二人で飲み直しませんか?”と連絡が入ったので、引き返して星野さんと合流しました。その晩は、不倫で傷ついた話や離婚の苦労話などを語り合っていたのですが、プライベートな話を分かち合ううちに、精神的な距離が一層近づいてしまって…。その日のうちに、そのままホテルに行ってしまったのです」お酒の勢いもあって、星野さんとの情事は浩子さんにとってそこまでの罪悪感や思い入れはなかったとのこと。このときの浩子さんは、星野さんとお付き合いをするつもりはなく、「1回限りの過ち」だと割り切ったそうです。「配偶者に不倫をされた者同士、慰め合ったみたいな感覚でしたね。お酒の勢いで、ちょっと大胆になっちゃったかな…という程度でした。だから私の気持ちが星野さんに傾くこともなかったし、その晩以降も、星野さんに会社で会えば普通に接していましたよ」お酒が冷めて冷静になってからは、同僚と関係を持ったことに多少の後悔はあったそうですが、まるであの夜のことなんてなかったかのように淡々と仕事をこなし、日常へと戻ったのだといいます。共通項が多い男女が出会うと、あっという間に心の距離が縮まることも少なくありません。「配偶者の不倫」という特殊な出来事においては、つらい経験だからこそ一瞬にして相手を自分のよき理解者であると錯覚してしまうのでしょう。しかし、相手の素性や素行を知らないうちは、安易に深入りしないほうが賢明です。©Trickster*/Adobe Stock ©Monet/Adobe Stock文・並木まき
2024年06月16日莉乃さん(仮名・32歳)は妊娠後、家事代行サービスを依頼。30代の女性・吉岡さん(仮名)が担当になりました。しかし、里帰り出産から戻ると、担当が変わっていたそう。夫の浩平さん(仮名)に尋ねると、急に辞めてしまったとのこと。不審に思い事務所に確認したところ、担当が変わっただけだと聞かされます。莉乃さんは、二人のあいだに何かあったのではないかと疑ったそうですが…。その後、状況はどうなったのでしょうか。再び家事代行を依頼「出産を終えて実家から戻り、浩平と吉岡さんの関係を疑いはしましたが、その後は特に怪しい気配はありませんでした。日々育児に追われる状況でもあり、その件は次第に頭から薄れ、考えなくなっていきました。会社への育休は半年間。私は育休期間中に、もう1度実家に戻ることにしました。そこで、しばらくやめていた家事代行を再び依頼することにしました」冷蔵庫に入っていた料理は…「実家には1か月ほどいるつもりでした。ですが、役所などへの申請の用事があり、親に子どもを任せ、いったん自宅に戻ってきました。家のなかは、家事代行を依頼しているだけあって綺麗な状態。冷蔵庫を開けると、料理の入った容器が収められていました。その料理の出来映えに、どこか見覚えがありました。ひとつ摘まんで食べてみると、味にも覚えが。吉岡さんが作ったものではないかと思い、事務所に電話してみると、やはり担当は吉岡さんとなっていました。おそらく、夫の浩平が事務所に連絡して、吉岡さんを指名したのでしょう」夫と家事代行業の女性の関係「私は、浩平には伝えず、家事代行サービスを依頼している日に自宅に戻ってみました。すると、やはり吉岡さんの姿がありました。吉岡さんは掃除の最中でしたが、私を見て手を止め、驚いた表情を浮かべました。私はそこで、浩平との関係について尋ねました。吉岡さんはしばらく気まずそうにしていましたが、“黙っていてすみません”と謝り、関係について話し始めました。まず、今回仕事を依頼し、指名をしたのは浩平とのこと。そして驚いたことに、浩平とは家事代行の仕事を依頼する以前から、すでに知り合いだったというのです」夫は不倫の事実を認め…「吉岡さんと夫が知り合ったのは、私の妊娠が分かる少し前。そのときは連絡先だけを交換していたそうです。家事代行会社に勤めていると伝えていたこともあり、会社を通して仕事を依頼されたとのことでした。仕事は仕事と割り切って取り組んでいたものの、私が出産のため実家に戻ったタイミングで、不倫関係になってしまったそう。罪悪感から、会社に担当の変更を申し出たが、再び指名を受けたことで、またしても関係を持ってしまったと。吉岡さんの口から語られた大まかな経緯は、そんな感じでした。仕事から帰ってきた浩平に事実を確認すると、おおむね認めました。それから私は実家に戻ったまま。子どもは実家で育てるつもりです。浩平は何度か謝罪に訪れましたが、許すつもりはありません」“里帰り出産中に夫に不倫された妻の告白”をご紹介しました。夫の裏切りは、かなり前から始まっていたようです。妻の妊娠出産期間を狙った、卑劣な裏切り行為。しかるべき対応をとるべきでしょう。©maru54/Adobe Stock ©yamasan/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月02日結婚して妊娠・出産をすると、生活にも変化が出てきます。それが夫婦関係に大きな影響を及ぼす場合もあるでしょう。莉乃さん(仮名・32歳)も、妊娠後に夫婦関係に不穏な空気が漂う経験をしたと言います。当時の状況を詳しく伺いました。妊娠後に家事代行サービスを依頼「夫の浩平(仮名)とは、仕事関係で知り合い、結婚。2年ほど経ったころ、妊娠をしました。私は仕事にやりがいを感じていて、子どもを産んでも続けたいと思っていました。浩平もそのへんは理解してくれていて、妊娠中も私には協力的。妊娠後期に入り、カラダに負担をかけないようにと、“家事代行サービスを頼もう”と言ってくれたんです。優しいなと思い、感謝しました。そこで、業者に連絡をして、実際に家事代行を依頼することになりました」家事代行の女性と初めて顔を合わせ…「家事代行サービスから、ある女性が我が家の担当に。最初のうちは顔を合わせる機会はなく、吉岡さん(仮名)という30代の人だという情報しかありませんでした。初めは掃除しか依頼していませんでしたが、手抜かりなくしっかりやってくれる人だったので、もうひとつ、料理の作り置きのサービスも依頼してみました。冷蔵庫に5~6品、容器に入れて保存しておいてくれるのですが、どれもおいしかったです。浩平もずいぶんと味を気に入っているようでした。予定日まで1か月半ほどとなり、私は産休に。そこで初めて吉岡さんと対面したのですが、穏やかで可愛らしい印象を受けました。年齢が近いこともあって、話も合い、信頼できる人だなと感じました」里帰り出産を終えて自宅に戻ると…「出産は実家のほうでする予定だったので、予定日の1か月前あたりから里帰りをしました。里帰り期間中も、家事代行は継続。吉岡さんはしっかり仕事をしてくれる人だったので、家のことを心配する必要がなく、ストレスなく出産に臨むことができました。そして、産後1か月ほどして自宅に戻りました。その日はちょうど家事代行を頼んでいた日なので、吉岡さんにも挨拶できると思っていたんですが…。やって来たのが、吉岡さんではない別の女性だったのです。事情を尋ねると、つい先週から急遽交代することになったそう。詳しい事情は分からないとのことでした。浩平が仕事から戻ってきたところで、状況を聞いてみることにしました」担当が変わった本当の理由「浩平に吉岡さんのことを尋ねると、“辞めたみたいだよ。理由までは知らないけど”とのこと。あっさりとした対応に、私はなんとなく違和感をおぼえました。浩平は、吉岡さんの料理を気に入っていたし、もう少し残念に思わないものかと。何かトラブルでもあったのかなと思いました。気になったので、翌日、私は家事代行サービスの事務所に電話をしてみました。すると、吉岡さんは辞めたわけではありませんでした。本人からの希望で担当を変わったそう。その件に関しては、浩平にも伝えていると説明されました。浩平はなぜそのことを隠したのか…。私が実家に戻っているあいだ、おそらく浩平と吉岡さんが顔を合わせる機会はあったはずです。そのとき、二人のあいだに何かあったのではないか…。私のなかに不信感が芽生えた瞬間でした」“里帰り出産中に夫婦の信頼関係が崩れた理由”をご紹介しました。家事などで母体に負担をかけてしまうのは良くありません。しかし、それを軽減させようとする配慮が、逆に不穏な空気の漂う事態を招くこともあるようです。©koumaru/Adobe Stock ©naka/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月02日不倫にはリスクやトラブルがつきもの。不倫相手との関係がもつれ、ドロ沼化してしまうケースも決して珍しくありません。中には「不倫相手と穏便に別れられない」という問題に直面する人もいるようです。今回は不倫経験者の男性に聞いた「不倫相手からされた恐ろしい言動」を紹介します。「別れたら不倫をバラす」と脅された「バーで出会った女性と勢いでカラダの関係を持ってしまい、そこから3か月くらい不倫をしていました。でもやっぱり妻に申し訳ない気持ちがあって、罪悪感に耐えられず、不倫相手の女性に『別れたい』と告げたんです。ところが『別れたら会社にも家族にも不倫をバラす』と脅迫されて…。たった3か月の関係だったのにかなり厄介なことになってしまい、精神的にかなり追い詰められました…」(大地/34歳)どんなに短い期間だとしても不倫は不倫。別れてしまえばなかったことにできる…と思ったら大間違いです。家族や会社に不倫がバレてしまうと、大きな信用を失うことになるでしょう。たった数か月の過ちと引き換えに、本当に大切なものを手放すことのないようにしたいものです。どうしても別れてくれない「2年ほど付き合った不倫相手がいたんですが、だんだん彼女が重くなってきて、会うたびに『いつ奥さんと離婚するの!?』と迫ってくるようになりました。そろそろ潮時だと思い、別れを告げたんですが、別れを聞き入れてくれないんです。『奥さんと離婚して私と結婚するって約束したんだから、約束を守ってよ』の一点張りで、どうしても別れてくれなくて…。あまり刺激すると何をしでかすかわからないと思い、下手なこともできず、別れるまで半年以上かかりました」(元太/35歳)不倫は禁断の恋ゆえに、のめり込みやすいという特性があります。自分は割り切っているとしても、不倫相手が本気になってしまい、別れようとしたら相手が受け入れてくれない…ということもありえるでしょう。その気もないのに不倫相手に「いつか離婚するつもりだ」と告げて関係を繋ぎ止めようとする既婚男性が多いですが、かなり悪質な行為です。女性側も、決してその言葉を鵜呑みにしてはいけません。弁護士沙汰のトラブルに発展「妻と別居していた時期があって、年下の女性と数年不倫をしていました。ところが妻とやり直すことになり、彼女とは別れることにしたんです。不倫相手の女性に伝えたところ『20代の貴重な時間をあなたのせいで無駄にした。どうしても許せないからSNSで拡散してやる』と脅されて、弁護士沙汰の大問題に発展。結局妻にも全てを打ち明けるハメに…。不倫は2度としないと心に誓いました…」(瑠衣/32歳)費やした時間が多ければ多いほど、人は執着するもの。そのため別れようとした不倫相手から、恨みを買ってしまうケースもあります。トラブルが大きくなると、妻にもバレてしまうことになりかねないでしょう。不倫経験者の男性に聞いた「不倫相手からされた恐ろしい言動」を紹介しました。他にも不倫相手から金銭を要求されたケースなど、さまざまなトラブルが起こりうるのが不倫の恐ろしさ。軽い気持ちで妻以外の女性に手を出したり、一時の誘惑に負けて行為をしてしまったり…と、不倫を始める時点では深いことを考えていないパターンがほとんど。しかし後になって、自分が犯した罪の大きさを思い知ることになるでしょう。やはり不倫はやめておくことをオススメします。©buritora/Adobe文・小泉幸
2024年05月30日大好きな彼の二股が発覚して傷ついた玲香さん(仮名・31歳)は、その際に寄り添い支えてくれた幸徳さん(仮名)と交際し、結婚に至りました。しかし時間が経つにつれて、幸徳さんがまったくタイプではなかったことに気付いたそう。むしろ一緒にいるのを不快に感じるほどになり、別れるキッカケになればと、彰人さん(仮名)と不倫。しかし、それすらも幸徳さんは受け止め、“戻って来てくれればそれでいいから”と玲香さんに伝えたそうです。その後、状況はどう変化したのでしょうか…。不倫相手との関係の変化「彰人との不倫に気付かれた時点で、幸徳から別れを切り出されるかと思っていましたが、そうはなりませんでした。もともとは離婚をするために始めた不倫だったこともあり、彰人との関係を続けることに意味が見出せなくなりました。それに、幸徳に言われた、“戻って来てくれればそれでいいから”の言葉が胸に響いたところも少しあります。彰人とは次第に疎遠になっていきました」自宅を突然訪れたのは…「彰人は私の3歳下。独身だし、私のことなんてすぐに忘れて、普通にまた彼女ができるだろうと軽く考えていました。ところが、彰人のほうから頻繁にLINEが届くようになりました。“いつ会えるの?”と催促してくるんです。私は少し面倒に感じ、ないがしろにしていました。するとある休日、家に幸徳と一緒にいるときにインターホンが鳴りました。胸騒ぎがして、ゾワゾワッと何かが込み上げてくる感覚を覚えました。恐る恐るインターホンのモニターを覗くと…なんと、彰人の姿が映っていたのです」対峙する夫と不倫相手「彰人の突然の自宅訪問に焦った私は、慌ててドアの外に出て対応しました。こんなことをされると困ると、帰るように促しても、彰人は引き下がりません。“夫に会わせて欲しい”と詰め寄ってきました。しばらくして、玄関のドアが開きました。幸徳が顔を出し、“どうぞ入ってください”と招き入れたのです。3人でテーブルに着き、幸徳と彰人が向かい合う状態に。重苦しい空気が漂いました」「関係を続けてもらってかまいません」と…「彰人が、“いつ別れるんですか?”と幸徳に尋ねました。“もう終わっているんでしょう?”と。“早く彼女を解放してあげてください”と訴えました。それに対して、幸徳は少し間をおいて“もうちょっと待ってください”と応えました。そして、“そのあいだは関係を続けてもらってかまいません”と言ったのです。衝撃的な発言を受け、彰人は面食らったようにしていました。あまりに大人で懐の深い言葉に、彰人は意気消沈した様子。勝ち目はないと思ったんでしょうか。肩を落として家を出ていきました。幸徳の対応に、私も改心するつもりでした。幸徳とならきっとやり直せるだろうと思いました。でも、ダメでした。一度掛け違えたボタンをもとに戻すのは難しく、ずっと違和感を抱えたままの生活が続き、1年ほどしてお互いの同意のもと別れることになりました。幸徳に対しては、本当に申し訳なく思っています。私と出会わなければ、きっともっと早くに幸せになれたことでしょう」“離婚するために不倫した妻の告白”をご紹介しました。一度壊れてしまった関係を修復するのは相当難しいようです。その原因を作ったのは自分だとしっかりと受け止め、反省を生かし、今後の人生を歩んでいくしかないのでしょう。©kapinon/Adobe Stock ©metamorworks/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年05月29日結婚を控えて、憂鬱な気分になってしまう“マリッジブルー”という症状があります。玲香さん(仮名・31歳)も結婚が近づいてきたころにそういった精神状態に陥り、それが結婚後も続いていたそう。夫婦関係を揺るがす事態に発展してしまったという、当時の状況を詳しく伺いました。大好きだった彼に浮気されて「4年ほど前、夫の幸徳(仮名)と出会い結婚をしました。実はその少し前、私には付き合っている男性がいました。彼のことが大好きで、結婚したいと思うほど。しかし、彼の二股が発覚。私は絶望の底に沈みました。そんなときに支えてくれたのが、幸徳でした。幸徳はとても優しい人で、どんな話にも付き合ってくれました。私がいかに不幸かという話を、ひと晩中聞いてくれたことも。そんな優しい幸徳と一緒にいれば、ずっと平穏な生活が送れるだろうと思うようになり、交際。自然と結婚へと話が進んでいきました」結婚式をやめたいと思うように…「結婚式の日取りが決まり、御両親や友人などにも会って挨拶をしました。みんないい人たちで、幸せになる予感しかしませんでした。ただ、私の心のなかに小さなしこりが…。式が近づいても、まったく楽しみにならないのです。憂鬱になり、むしろやめたいと思うほどに。原因については、私はあえて考えないようにしていました。でも、それは明確。彼のことがまったくタイプではなかったのです。幸徳と出会ったとき、私は失恋で心が傷つき、優しさに飢えていただけ。時間が経ち傷が癒えてくると、もう幸徳の存在は必要なくなっていました。むしろ、どんどん彼のことが生理的に受け付けなくなってしまったのです…」不倫相手との出会い「それでも結婚はしましたが、もうそのころから夫婦の営みはなく、幸徳のほうから求めてくることもありません。部屋で一緒に過ごす時間が増えてくると、息が詰まる感覚がありましたね。イライラしてしまい、そんな自分にまたイライラとしてしまって…。ちょうどそのころ、ある男性と知り合いました。3歳下の、彰人(仮名)です。彰人は、私のことを“見た目がすごくタイプ”と言ってくれていました。彰人は独身でしたが、私のことを本気で好きなようでした。私も、もしかしたら気分が晴れるかもしれない…と軽い気持ちで、関係を持ってしまったのです」不倫相手の元へ行くことを止めない夫「彰人と関係を持ち、これをキッカケに幸徳と別れられるかもしれない…というような考えが頭に浮かびました。幸徳が私たちの関係に気付き、激怒して、“別れよう”と言ってくるかもしれないと。そんな発想から、彰人とも不倫関係を続けていました。だから、隠すようなこともしませんでした。家でも頻繁に彰人とLINEを交換。帰りが遅くなることも多かったです。でも幸徳は何も言ってきません。ある休日、彰人と会う約束をしていたため、準備を整え、幸徳に何も伝えず出かけようと玄関で靴に履き替えていました。すると、背後に幸徳の気配が。怒るに違いない…と思ったんですが、幸徳は、“気を付けてね”と言ってきたのです。そして、“戻って来てくれればそれでいいから”と…。その言葉を聞いて、胸がズキッと痛みました」“離婚するために不倫した妻の告白”をご紹介しました。不倫をきっかけに別れられるかと思いきや、夫に懐の深さを見せつけられてしまったという玲香さん。これで改心して関係が修復すればいいのですが、すでに手遅れの状態かもしれません。©ponta1414/Adobe Stock ©paylessimages/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年05月29日経営者をやっている不倫相手から「自分の会社を継いでくれ」と言われ、ズルズルと不倫を続けてしまった40代の優子さん(仮名)。キャリアに自信がなく、将来への不安とコンプレックスが、不倫をやめられなかった理由だと話します。後継者の話が白紙になるのを恐れ、不倫相手に離婚を迫れずに関係を継続した彼女は、その後一体どうなったのでしょうか。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫相手の会社を継ぎたい一心で不倫を続けた40代女性のエピソードをお届けします。不倫相手の嘘が次々と明るみに…あるとき、不倫相手である長野さんがシャワーを浴びているあいだに、開いてあったパソコンをなにげなく覗いでみた優子さん。そこには「子どもはいない」と言っていたはずの長野さんと、小さな子どもが2人、そして妻と思われる女性の家族写真のようなスクリーンセーバーが流れていたとのこと。「子どもがいないから、自分の会社を私に継いでほしいっていつも言っていたくせに、幸せそうな家族写真がパソコンに何枚も出てきたときには、本当に驚きました」シャワーから出てきた長野さんを問い詰めると、あっさりと子どもがいることを認めたそう。ただし「子どもは妻の連れ子で、俺の子ではない」と説明されたそうです。「その説明を聞いて、当時の私はまたも長野さんを信じてしまいました。だけど、それから2か月くらいしたときに、たまたま長野さんを知っている人と仕事で一緒になって、長野さんが子煩悩だとか、立ち会い出産を2度もしていて忙しいのに家族思いだといった話を耳にしてしまって…。そこでまた、私は彼に嘘をつかれていたと気づいたのです」不倫相手に将来のことを詰め寄ると…これ以上嘘をつかれているのはつらいと考えた優子さんは、勇気を出して将来について長野さんに単刀直入に尋ねることに決め、電話やメールではなく対面で、彼の目を見ながら問い詰めたそうです。「私はものすごく真剣に将来の話をしたのですが、彼は“君に会社を継がせるなんて、まだ決まった話じゃないし、そうなればいいな~って夢を話しただけだよ”、“そもそも俺は結婚しているんだから、君がこのまま俺の会社を継ぐことなんてできないだろ。考えが甘すぎるんじゃないか?”などと言ってきました。ここでようやく私は、彼にすっかり騙されていたことに気づいて…。その場で別れを告げて、それ以来、長野さんとは二度と会っていません」この日の話し合いから、長野さんからも一度も連絡はこなかったと振り返る優子さん。「私は彼にとって、その程度の相手だったってことですよね」と悲しそうな表情を浮かべて語ります。「なんで“会社を継がせたい”なんて言葉を信じてしまったのか…。今となっては自分が馬鹿だったとしか言いようがありません。なんのキャリアもない私が、社会的な地位を望んでいることを、彼は見抜いて利用したのかもしれませんね。実は彼と付き合うために、私もけっこうお金を使ってしまいました。経営者である彼にふさわしい女性になりたいと思って、化粧品や洋服、エステなどで散財したし、“将来は経営者になるならそれなりの格好をしないと”ってハイブランド品も買いました。細々と貯めていた貯金がすべて底をついたのもあって、あのとき彼に将来の話を切り出したのですが、まさかこんなにあっさりと関係が終わるとは予想もしていませんでした。自分が勝手に使ったとはいえ、失ったお金は返ってこないし、彼の甘い言葉に浮かれてとんでもないことをしてしまったと反省しています」優子さんのように不倫相手に振り向いてもらいたいからと外見にお金をかけ始める女性もいるでしょう。しかしそんなことをしても、不倫が実る可能性は低いうえに、実ったところで幸せになれる保証もありません。大切に貯めてきたお金を、軽い目的で安易に失ってしまえば、不倫を終えたときの虚無感も相当に大きなものになるのではないでしょうか。©aijiro/Adobe Stock ©M&M Factory/Adobe Stock文・並木まき
2024年05月26日40代になって自分が望むようなキャリアを形成できていない場合、強烈な焦りを抱くことがあります。自身の将来への不安から、嘘つきな経営者との不倫から抜け出せなくなった優子さん(仮名)のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。友人たちには敵わないとコンプレックスを抱く日々優子さんは、30代までずっと派遣社員としていろいろな職場を転々とし、気づけば40代になっていたそう。「これ」というキャリアもなく、婚活もうまくいかなかったため、職場と自宅を往復するだけの地味な生活を送っていたと語ります。そんなある日、友人に誘われた異業種交流会で経営者を名乗る男性の長野さん(仮名)と出会い、不倫関係へ…。その背景には、優子さんがずっと秘めてきたコンプレックスが関係しているそうです。「学生時代の友人たちはみんな昇進したり独立したりで、社会的な地位もどんどん上がっているのに、自分だけずっと派遣社員で何のキャリアも積んでいないことに強いコンプレックスを抱いていました。だから長野さんと出会ってすぐに、“俺は婚歴があるけれど、子どもがいない。つまり後継者がいないから、会社を継いでくれる女性を妻にしたいんだ。君にはその資質がありそうだから、僕と付き合わないか?”と口説かれたときに、こんな私にもチャンスが巡ってきた!と嬉しくなってしまったんです」当初は、長野さんがバツイチだと思い込んでいたと話す優子さん。交際を始めて3か月ほどは、長野さんのことをずっと独身だと思っていたところ、あるときに「ウチの妻が」と長野さんが電話で話しているのが聞こえてきて、自分たちの関係は不倫関係だったと悟ったそうです。不倫ならやめると伝えるも後継者問題で懇願され…「不倫だと知ってからは、もう長野さんと付き合っていても将来はないだろうと思ったので、すぐに私から別れたいと話をしました。でも長野さんは“婚歴があって子どもがいないというのは真実だ。ただ妻と籍が入っているだけで、子どもがいないことで夫婦仲も冷めていて、ただの同居人だ。ゆくゆくは離婚をするし、会社を君に継いでもらいたい気持ちは変わっていない”と必死に私を繋ぎ止めようとしてきて…。すごく迷ったのですが結局、長野さんの後継者問題には私も魅力を感じていたので、そのまま不倫でもお付き合いを継続することにしたのです」優子さんは、できることなら長野さんに早期に離婚をしてもらいたいと思いながらも、変に離婚を迫って長野さんの機嫌を損ね、後継者の話が白紙になるのが怖かったとのこと。そのため、離婚を迫るようなことは一切せずに、長野さんの会いたいときに応じる形でデートを重ねていたと振り返ります。「それはそれで楽しかったし、長野さんはまだまだ仕事で現役を続けるつもりっぽかったので、こうなったら私は10年、20年という単位で長野さんのそばにいるしかないなって覚悟を決めました。最終的に会社を譲ってもらえれば老後の心配もなくなるし、当時の私は、長野さんについていけば安心だって思っていたんです」優子さんのように「好きだから」という理由以外でも、不倫をズルズルと続けてしまう人がいます。しかし自分が望んでいるものを、不倫を続けることによって得られると期待しても、その期待が叶う可能性は極めて低いと考えたほうが賢明でしょう。不倫は、世間からは認めてもらえない関係性である以上、社会的な特権が得られるケースはほとんどないのが現実ではないでしょうか。©beeboys/Adobe Stock ©west_photo/Adobe Stock文・並木まき
2024年05月26日夫婦で教師をしながら堅実な日々を過ごしていた真帆さん(仮名)は、夫への些細な不満が蓄積されて、軽い気持ちから不倫へと足を踏み入れてしまいました。同僚の教師と不倫関係に堕ち、割り切った関係のつもりだった真帆さんでしたが、いつしか運命の歯車は大きく狂っていくことに…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、職場不倫でストレス発散する女性教師のエピソードをお届けします。最悪の事態は免れたものの不倫の噂が勃発真帆さんが忙しい教員の仕事をこなしつつ、同僚教師と相変わらず不倫を続けていたある日、真帆さんの不倫の噂が立ち始めたとのこと。これにはさすがの真帆さんも、なんとかして噂を消さなくてはいけないとさすがに少し慌て始めたと振り返ります。「不倫相手と私は、部活終わりの体育館でそのまま過ごすことも多かったので、部活の生徒たちが怪しんでいて、そこから噂が出たのかもしれないって思っています。噂に関しては、後日学校から私たちに事情聴取が行われ厳重注意をされましたが、謹慎などのペナルティはありませんでした。早めに火消しをできたので、大事にならなくてよかった!とホッとしていたのですが…」油断していたところに夫から不倫を追求され…噂が出てからしばらく経った頃に、真帆さんは突然、夫から不倫を追及されてしまったとのこと。夫は他校だからと油断していたところ、教員間の伝聞で近隣の学校に務める夫の耳にも不倫の噂が届いてしまったようでした。「この頃には夫への愛情がすっかり冷めていたこともあって、素直に不倫を認めました。その日は夫が“今後のことは考える”と言ったので、私が不倫を認めた時点で、いったん話し合いは終了。夫に不倫がバレた後も、私はとても冷静でした。もし離婚することになっても、私は教師としてのキャリアを積んでいるから、子どもを育てながら生活していけるだろうと思っていたし、夫と離れて自由に恋愛を楽しむ生活にも憧れるな~なんて呑気に考えているくらいでした」親権は夫が濃厚…後悔してもしきれない日々しかし事態は、真帆さんが考えていたほど甘くはありませんでした。現在も真帆さんは、離婚に向けて夫と話し合いを進めていますが、親権問題でもめている最中とのこと。真帆さんだけでなく夫も教員なので、親権を争うにあたって「仕事や収入が安定しているから」というアドバンテージはなく、むしろ土日も不倫に時間を割いて家を留守にしていた真帆さんに呆れ、子どもの心は夫に傾いてしまっていると言います。「子どもは来年中学生になるので、どちらについていくのかは、最終的に本人の意見を尊重することになりそうです。今は子どもに選んでもらえるのか、不安でいっぱいですが、夫と一緒に暮らしたがる可能性が極めて大きい状況です。職場不倫でストレスを発散していい気になっていたけれど、その間に、子どもというかけがえのない大切なものすらも失っていたことに、今になって気づきました。子どもの親権は夫に取られる可能性が濃厚ですが、もしそうなったとしても、これからは心を入れ替えて子どものために私ができることはなんでもしていこうと思っています…」身近な存在と男女関係になってしまう職場不倫は、夫婦関係に問題があるときに起きがちです。しかし不倫によって家庭が壊れることになれば、想像をしていたよりもずっと深刻な事態を招きかねません。不倫は絶対にするべきではないことであるのは、間違いないでしょう。©buritora/Adobe Stock ©ah/Adobe Stock文・並木まき
2024年05月22日きちんと仕事をしながらも、ちょっとしたことをきっかけとして不倫へと足を踏み入れてしまい、急激に人生が狂い始めた人もいます。教師をしていた真帆さん(仮名)も、そのひとり。同僚と不倫を始めたことで運命の歯車が大きく狂った女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。軽い気持ちで不倫をスタートした教師幼い頃から堅実な性格で「いざというときに仕事に困らないように」と、教師の仕事を選んだ真帆さん(仮名)。社会に出て数年後には同僚の男性教師と結婚し、子どもにも恵まれたそうです。ところがあるとき、新年度になるタイミングで真帆さんは別の学校に転任に。新しい赴任先は以前の学校の何倍も激務だったことから、運命の歯車が狂い始めたと話します。「その頃は、長時間労働に加えてバレー部の顧問まで任されて、休日出勤も多くなっていました。夫に愚痴をこぼしても真剣に話を聞いてもらえなくて、余計にストレスが募っていましたね。そんななかで、バスケ部顧問の男性教師と不倫を始めてしまったのです。同じ体育館で部活をすることもあり、話す機会が多かったのがきっかけ。夫が聞いてくれない愚痴を親身に聞いてくれる彼に惹かれてしまい、男女の関係になりました。正直、罪悪感はそこまでなくて…。教師は職場不倫が多いと聞いていたし、実際私も不倫の噂を聞くことも少なくなかったから、当時はそこまで真剣に考えていませんでした」夫に疑われることもなく順調な毎日に安堵していたけれど…不倫相手とは、残業が終わったあとや休日の部活終わりにホテルに行っていたとのこと。真帆さんの夫も同業者で、教師の仕事は残業や休日出勤が当たり前だと知っていたので、「仕事」と言えば詮索されることなく家を空けられたそう。そのため、不倫デートでも支障なく逢瀬ができていたと真帆さんは振り返ります。「不倫相手との関係は特別に情熱的ではありませんでしたし、離婚をして不倫相手と一緒になる気も全くありませんでした。不倫は不倫、家庭は家庭って感じで、私としては割り切っていたんですよね。細く長く不倫を続けていければいいかなと考えていて、実際、不倫相手と定期的に会って体を重ねていれば満足でした」堅実的な性格を自負する人でも、ひょんなきっかけから不倫へと足を踏み外してしまうケースもあります。どんなに割り切ったつもりの関係でも、不倫はやがて家庭生活に大きな闇を落とすことになっても不思議ではありません。軽々しく始めるべきではないことは、言うまでもないでしょう。©naka/Adobe Stock ©maroke/Adobe Stock文・並木まき
2024年05月22日知恵さん(仮名)は、インフルエンサーとしても活躍している知人の亜由美さん(仮名)に対し、「あんなふうになりたい!」とずっと憧れを抱いていたそう。ある日、飲み会で亜由美さんの元不倫相手と知り合い、そのまま深い関係になってしまいました。憧れの女性と同じ相手と不倫をしたことによって、最初は高揚感を得ていた知恵さん。しかし楽しい日々は、そう長くは続かなかったそう…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、背徳感と高揚感に溺れて不倫をした30代女性の残念な結末をお届けします。不倫相手の妻に関係を知られて事態は悪化「ある日、不倫相手から『妻にバレた』とLINEが届き、そのすぐあとに電話が鳴りました。何事かと思って出てみると、彼の妻から『証拠を押さえた。二度と夫とは会わないでほしい。慰謝料も請求するつもりだ』といった話をされ、びっくりしました」このとき知恵さんは、不倫をして4か月ほど。相手のことをそこまで好きでもなかったために「妻に知られたなら、もう会えないな」くらいの軽い気持ちで不倫を捉えていたそうです。「慰謝料の話が出ていましたが、たった4か月の不倫だし、そんなに大金でもないだろうなって思っていたんです。亜由美さんはその彼と2年近く不倫をしていたはずだから、それよりは私のほうが罪が軽いという勝手な思い込みがありました」過去の不倫相手も自分だと誤解されていたところが、夫の不倫に疲れ果てた妻は、この機会に離婚を考えていると言い出し「ウチの婚姻関係が破綻したのは今回の不倫が原因だから」と知恵さんに多額の慰謝料を要求してきたのです。「夫婦関係が不倫によって破綻したと言われてしまい、言い返すことはできませんでした。たった4か月だけの不倫に大金を払いたくない気持ちが強かったのですが、すでに彼の妻は離婚を決めている様子で“不倫のせいで夫婦関係が壊れた”と言うばかり。交渉の余地もありませんでしたね。仕方なしに請求された額の全額を支払い、彼との関係ももちろん清算しました」その後知恵さんは、離婚が成立した彼から久しぶりに連絡が入ったときに、当時の顛末を聞いたそう。すると、妻は夫が亜由美さんと不倫をしていた期間についても、不倫相手を知恵さんだと誤解していたことが発覚。そこで知恵さんは「私が亜由美さんの不倫の後始末までしたことになっている」と愕然としたそうです。「憧れの女性に近づいたつもりが、実はその女性の不倫の後始末までさせられたような、悲惨な結末になってしまいました。自分が本当に情けなくなりましたね。亜由美さんは不倫をして慰謝料を払っていないのに、私だけが好きでもない相手と不倫をして、大金を払って人生がボロボロになって……。自分で選んだ行動ではありますけど、後悔してもしきれません。亜由美さんと私は、亜由美さんが結婚をしたあとに疎遠になってしまったので、私が亜由美さんの元不倫相手と付き合っていたことを亜由美さんは知らないまま。亜由美さんが今、どこでどうしているのかは全く知りません。亜由美さんの真似をして不倫をした私は、本当に馬鹿だったなって思います」身近な人が不倫をしていたからといって、自分も安易に始めるべきではありません。取り返しのつかない代償を払うことになってから気づいても、やり直すことはできないのです。©buritora/Adobe Stock ©Liza5450/Adobe Stock文・並木まき
2024年05月19日世間は思っているよりも狭いと感じさせられる出来事もあります。知り合いの元不倫相手と不倫をしたことによって、人生を大きく誤ってしまった30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。憧れている女性の元不倫相手と出会う知恵さん(仮名)は、女子会メンバーの亜由美さん(仮名)にずっと憧れを抱いて「あんなふうになりたい!」とメイクやファッションのお手本にしてきたそう。亜由美さんは知恵さんよりも2歳年上で、インフルエンサーとしても活躍している姿がとても眩しかったとのこと。いつしか亜由美さんとプライベートの話をするようになり、亜由美さんが不倫をしている事実を知ってからも、知恵さんは変わらずに亜由美さんに憧れ続けていたといいます。「亜由美さんは本当に素敵な女性で、私にはないキラキラオーラがある女性なんです。だから、仲良くなって恋愛の話をし合えるようになったときには、本当に嬉しかったですね。不倫をしているのを知ったときには一瞬だけ驚きましたけど、あれだけ美人だったら既婚男性がメロメロになっても不思議ではない…と思っていました」それからしばらくして、亜由美さんは不倫を清算し、独身の男性と交際を始めたかと思ったらスピード婚をしたそうです。「亜由美さんから結婚をすると聞いたときもすごくびっくりしましたけど、不倫を終わらせたことにホッとしました。ところが、運命ってすごく奇妙なんですけど…それから3か月しか経っていないときに私が飲み会で出会った彼が、なんと亜由美さんの元不倫相手だったんです」背徳感に溺れる不倫の道へ亜由美さんの元不倫相手と初めて会ったときに、それまで何度も写真を見ていた知恵さんは、すぐにその男性が誰なのかが分かったそう。飲み会の場で確信をもって「亜由美さんの元カレですよね?」と本人に尋ねると、すんなりと認めたことで、知恵さんと男性との距離が一気に縮まったといいます。「その飲み会では、亜由美さんが結婚してしまって悲しいという彼の話をずっと聞いていました。未練があったけれど、自分が既婚者だから亜由美さんを追うこともできなかったと…。でもそのあと、お酒が深まってきたときに、なんと彼は“だけど今日、知恵ちゃんと出会って亜由美のことはどうでも良くなった!俺、知恵ちゃんに一目惚れした!”と熱烈に口説き始めたんです…」胡散臭さを感じながらも、お酒が入っていたこともあり、その男性に口説かれるままホテルに行ってしまった知恵さん。憧れの女性である亜由美さんの元不倫相手と関係を持った自分が、亜由美さんに近づけたような気がして気分が高揚したと話します。「今思えば本当に迂闊だったんですけど、その日からその男性と私が不倫を始めてしまったんです。そのときもう亜由美さんとは疎遠になっていたので、私が亜由美さんと同じ男性と不倫をしたことは、亜由美さんは知りませんでした」不倫相手の彼のことは、最初からそこまで好きではなかったと話す知恵さん。しかし「憧れの亜由美さんが付き合っていた同じ男性と関係をもっている」という背徳感から、デートのたびに自分が憧れの亜由美さんになったような高揚感が得られることがクセになってしまったと、当時を振り返っていました。不倫そのものへは嫌悪感があっても、他の事情が複雑に絡むことによって、ズルズルと不倫の道へと入っていく人もいます。身近な人が不倫をしていると、不倫への感覚が麻痺してしまう人もいるでしょう。しかし仮に身近な人が不倫をしていたとしても、自分は絶対に足を踏み入れないことが正しい道であるのは間違いありません。©kapinon/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・並木まき
2024年05月19日既婚の男性を好きになり、関係を持てばそれは不倫です。さらに自分も既婚者である場合はダブル不倫となります。唯奈さん(仮名・30歳)もかつてダブル不倫の関係に堕ちましたが、さらにそこから悲劇的な事態に見舞われたそう…。いったいどんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。一緒に飲んだ男性グループのひとりと連絡先を交換「結婚して3年が経ったころ、友人たちに誘われて数名で飲みに行きました。居酒屋にいた男性グループに声をかけられ、一緒に飲むことになったんです。そのなかにいた、大橋さん(仮名)という方と席が隣になりました。男性たちは学生時代の部活の仲間らしく、賑やかな集まり。大橋さんもテンションが高めで、気さくな印象を受けました。一応、連絡先だけは交換。すると翌日にLINEが来て、“また飲みに行きましょう”とのお誘いがありました。大橋さんに悪い印象はなく、タイミングが合えば…といった感じで返信しました」絶妙なタイミングでのお誘い「そんなある日、友人との約束がリスケになり、時間が空いたタイミングで大橋さんからお誘いが。もともと出かけるつもりで準備していたので、誘いを受けました。大橋さんはとても喜んでくれて、私も気分が上がりましたね。話していて楽しいし、呼吸が合うような印象がありました。そして、流れのままにホテルに行き、関係を持ってしまったんです。ただ、お互い既婚者。家庭を壊すつもりはありません。なので、関係は続きましたが、“会えるときに会おう”というような余裕を持った付き合いとなりました。でもしばらくして、大橋さんから突然LINEで、“今から向かう!”と来たのでビックリしました」不倫相手の誤送信「大橋さんと約束をしているわけでもなく、何かあったのかと心配しましたが、すぐに“送り先を間違えた”とLINEが届きました。待ち合わせをしている妻に送るつもりだったようです。私もホッとしましたが、逆でなくてよかったと思いました。もし私に送るLINEを妻に送っていたのなら、大変なことになりますから。LINEの誤送信により不倫が発覚するというのはよく聞くケースです。なのでそこは、“気を付けてね”と注意を促しました」ホテルで衝撃の事実が発覚「しばらくして、再び大橋さんと会いました。ホテルに行き、彼がシャワーを浴びにバスルームに入ったとき、まだスマホが開いた状態だったので、手に取ってなかを見てしまったんですね。妻とどんなやり取りをしているのか気になってLINEを覗くと、履歴の欄に知らない女性の名が。興味はそっちに移りました。“次はいつ会える?”といった会話が目に入りました。明らかに妻ではなく、すでに男女の関係にあるような気配。遡ると、先日の“今から向かう”のメッセージも彼女に送ったものと分かりました。LINEのアイコンを拡大してみると、ウェディングドレスを着ている女性とタキシード姿の男性が写っているのが確認できました。どうやら彼女は既婚者。ということは、私も含めてトリプル不倫という関係です。私は知らない間に、複雑な状況に巻き込まれていたことに気づきました」不倫相手の男性は多くの女性と関係を持つタイプだったようです。やはり、既婚者同士の都合のいい関係が続くことはないのでしょう。©Monet/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年05月15日