「不倫連載」について知りたいことや今話題の「不倫連載」についての記事をチェック! (1/11)
不倫に溺れる女性には、普段夫とは過ごせない時間を共有したことで、不倫相手に夢中になってしまうケースもある模様です。不倫は、絶対にいけないこと。そうとわかっていながら、タブーをおかしてしまった女性たちのエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。なんでも買ってくれた「私の元不倫相手は、経済力がある年上の男性でした。当時の夫はケチで、結婚をしてから洋服の1枚も買ってもらったことはなかったのですが、不倫相手は私が欲しいものをすぐに買ってくれたので、すっかり甘えるようになってしまいました。不倫相手のことは好きでしたが、それよりも物欲が勝っていましたね。結局2年ほど不倫を続け、最終的には夫にバレて離婚しました。不倫はダメだとわかっていても夢中になってしまったのは、物欲を満たしてくれたことが大きかったと思います」(37歳女性/当時は専業主婦)家計や夫の経済力への不満から、不倫相手との関係にハマるケースもあるようです。不倫を正当化する理由にはまったくなりませんが、物欲が強いと不倫相手の経済力に惹かれがちなのかもしれません。新しい場所にたくさん出かけた「過去に不倫をしていて、終わらせなくてはいけないと思いながらも1年ほど付き合ってしまいました。夫は出不精で、休みの日にもどこにも出かけずにひとりでゲームやアニメを楽しむタイプ。結婚後に夫婦で出かけたことなんて、ほぼありませんでした。不倫相手は社交的だし、話題のスポットや人気の場所にも積極的に出かけていました。夫とは対照的で、デートでも新しい場所にたくさん連れて行ってくれました。私はもともと出かけるのが好きだったので、不倫相手とのデートがいつも楽しくて、気づいたら1年も一緒に過ごしてしまいました……」(34歳女性/ITサービス)夫婦の生活スタイルが合わない場合には、自分と感覚が近い相手と不倫をして不満を解消しようとする人もいるようです。こちらも不倫を正当化する理由にはなりませんが、日々の生活に不満が溜まっているほど、自分の感性と近い相手に惹かれやすいのでしょう。夫よりも優しかった「不倫相手と2年近く関係を持ち続けた理由は、夫よりも優しかったから。うちの夫はモラハラ発言も多い人で、経済力はあったけれど結婚生活ではずっと夫のことを嫌だと思っていました。不倫相手は私よりも年下だったこともあり、すごく優しくて一緒にいると癒される存在だったんです。不倫相手が別の女性との結婚を考え始めたので関係を終わりにしましたが、夫のモラハラ気質は相変わらずで、不倫はバレなかったけれど夫婦仲は最悪です」(38歳女性/専門職)夫に優しくされていないと感じている妻は、自分に優しくしてくれる相手に惹かれやすい傾向があります。心のすきま風を埋める存在として、不倫相手に夢中になるケースも。不倫に足を踏み出す前に、夫婦関係の改善や離婚を視野に入れた行動を取るべきだったのでしょう。どんな事情があれ不倫は許されることではありませんが、ダメだとわかっているのに夢中になる背景には、日常に隠れていた不満が満たされることがきっかけになる場合も少なくないのかもしれません。過ちをおかす前に、不倫の愚かさを再認識しておくべきですね。©buritora/Adobe Stock ©west_photo/Adobe Stock文・並木まき
2024年09月30日莉乃さん(仮名・29歳)は、以前友人と飲みに出かけた先で著名な社長に遭遇。写真を撮ってもらおうとしたところ、秘書に冷たく阻まれてしまいました。その後、店を移したところで別の男性と一緒にいるその秘書を発見。写真の件で謝罪を受け、4人で飲むことになったそう。秘書の名は、斎藤さん(仮名)。流れで彼とホテルに行ってしまいますが、その後急いで帰る様子を見て、既婚者なのではと疑いを持つように…。その後一体どうなったのでしょうか。社長秘書と交際スタート「斎藤さんとホテルに行った翌日、“今日も会えない?”と連絡が来て、交際してほしいと告白されました。彼は既婚者なのではないかという疑惑がありましたが、証拠があるわけではないし、すでに斎藤さんのことが好きになっていた私は、彼の告白を受けたんです。でもその後も、斎藤さんとはあまり連絡が取れませんでした。忙しいから仕方ないと思いましたが、夜もなんです。付き合いが多いらしく、毎日のように出かけているようでした。かと思いきや、“仕事が早く終わったから今から会えない?”と急に呼び出しを食らうことも。かなり振り回され、都合よく扱われている印象を受けました。そこで意を決して、斎藤さんに結婚をしているかハッキリ聞いてみたところ、“いない”と斎藤さんはあくまで独身を主張しました」トーク番組をきっかけに強まる疑惑「ある日、斎藤さんの社長がトーク番組に出演していたんです。部下との関係性にまつわるエピソードを話していたのですが、その中で、『秘書の妻が誕生日のときにプレゼントを一緒に選んだ』と。やっぱり結婚してるじゃん…と思った私は再度斎藤さんに尋ねましたが、“それは俺じゃない”とバッサリ。“秘書は何人かいる”と否定されてしまいました」ついにつかんだ証拠「それでも不信感が拭えずにいた私は、斎藤さんと出会ったときに一緒に飲んでいた友人に連絡をしてみたんです。すると友人が“こんなのを見つけた”と、ある女性のSNSのアカウントを教えてくれました。遡ってみると、結婚式の写真が投稿されていたのですが、その相手がなんと斎藤さんだったんです。斎藤さんの写っているものは1枚しかありませんでしたが、少なくとも以前に結婚していたことは間違いありません。詳細を聞くために斎藤さんに連絡しましたが、それからまったく返信がなくなってしまいました」イベントに突撃「このまま引き下がれないと思った私は、ある計画を実行。斎藤さんの会社の社長が業界のとあるイベントに出演する情報をつかみました。私も過去のコネをつかって、そのイベントに出席することに。現場にはやはり、斎藤さんの姿がありました。私が声をかけると、大きく目を見開いて驚いていましたね。そして、“今は無理だからあとで必ず連絡する”と約束させました。その後、電話で謝罪を受けましたが、“なんでもするから妻には言わないで欲しい”“会社にも迷惑がかかるから”と都合のいい言葉を並べていました。怒りがおさまらなかった私は後日、妻のSNSに不倫の事実を告げるDMを送りました。それ以来、斎藤さんとは連絡を取っていません。ただ、妻のSNSの更新がそこでピタッと止まっていたので、何かあったのは確かでしょう」独身を装って近づく既婚者もいます。今回の事例はかなり特殊といえますが、少しでも相手に怪しい様子があれば、自分の身を守るためにも慎重に行動すべきと言えるでしょう。©七海 磯部/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月25日飲み会などで良い出会いに恵まれることもあると思います。ときには、相手の男性と深い関係になることもあるでしょう。しかしその相手が既婚者かもしれない、という予感がしたとき、あなたは一体どうしますか…?莉乃さん(仮名・29歳)も以前にそんな経験をした女性のひとり。当時どんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。居酒屋で有名人を発見「学生時代から付き合いのある女友だちと飲みに行ったときのことです。間接照明の灯った、雰囲気のいいある居酒屋に入りました。それほど広さはなく、店内の様子がだいたい目に入るぐらい。すると奥に、見たことのある顔がありました。たまにメディアで見る、社長業をしている業界人でした。発見した私たちはテンションが上がり、“写真を撮ってもらおう”と立ち上がったんですね。しかし、テーブルに近付いたところで、彼の向かいに座っている男性が立ちはだかりました。“プライベートなので”と冷たく言い放ち、私たちを阻止してきたんです」二軒目で男性と再会「その男性はおそらく秘書で、しばらくして店を出ていきました。頭ごなしに嫌な態度をとられたことに不満を持った私たちは、“ああいう人がいるからイメージが悪くなる”と、文句を言い合っていました。その後私たちも店を出て飲み直そうという話になり、近くのバーに入ることに。すると、さっきの秘書らしき人物も同じ店に。もうひとり男性がいましたが、社長ではない違う人物でした。私たちがチラチラ見ていると、視線に気づいた男性が近づいてきたんです」男性の思いがけない発言に…「何を言われるのかと思いましたが、男性はなんと“さっきは申し訳ありませんでした”と謝罪の言葉を口にしました。“社長の手前、ああ対応するしかなかった”と。男性はやはり秘書とのことでした。名前は、斎藤さん(仮名)。もうひとりの男性も同業者で、流れで4人で飲むことになりました。実は私と友人は、昔ちょっとだけ同じ業界で仕事をしていたこともあり、話が盛り上がりました。斎藤さんたちからもたくさん話を聞くことができ、思いがけない楽しい時間となりました。そして、夜も遅くなり、これからどうするという話に…」自然な流れでホテルへ「2人ずつに分かれようという話になり、私は斎藤さんとペアに。店を出ると、自然な流れでホテルに向かいました。関係を持った後、斎藤さんはベッド脇でスマホを見つめて険しい表情を浮かべていました。どうしたのかと尋ねると、“一件仕事が入ってしまった”と。“今から行かないといけない”ということで、“ゆっくりして行って”と私だけホテルに残されることに…。なんとなく、仕事の連絡ではないのではないかと直感的に思いました。それまでのちょっとした会話や仕草を思い返し、斎藤さんは既婚者なのではないかと…。すでに斎藤さんのことを本気で好きになりそうだった私は、知らないうちに不倫に足を踏み入れてしまったのではないかと怖くなりましたね」飲み会や飲食店で運命的な出会いをすることもあるでしょう。しかし、相手の素性がわからないまま深い関係になってしまうのは危険。後悔する前に、一度冷静になることが大切ですね。©buritora/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月25日4年間にわたって社内不倫を続けていた絵里さん(仮名)。不倫関係を終えた半年後に、社内の独身男性と交際を始めます。しかし、いよいよ結婚が間近となったタイミングで、絵里さんは自分の過去を呪う事態に…。不倫をして当人は逃げ切ったつもりでも、現実はそう甘くありません。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代女性が払った過去の自分の行動への代償にまつわるエピソードをお届けします。婚約者がなぜか過去の不倫を知ってしまった交際中の恋人と結婚秒読みの段階まで進んでいた絵里さんですが、あるときから恋人の様子がよそよそしくなり始めたそう。彼のマリッジブルーを疑っていたところ、思い詰めた様子で「話がある」と呼び出されたそうです。「その頃の彼は終始暗い顔をしていて、いったい何があったんだろうと、とても気になっていました。彼は社内で将来を有望視されているエリートのひとりだったので、仕事で何か大きなミスをしたのかな…って私も心配していたんです。でも、呼び出されて出てきた話は仕事のことではなく、なんと私の過去にまつわる話でした」絵里さんは、恋人と付き合う半年ほど前まで4年にわたって社内不倫をしていたものの、すでに不倫を終えてから時間が経っていて、自分でも過去を思い出すことはほぼなかったのだとか。しかし彼から「社内の〇〇と何年も不倫していたんだって?」と単刀直入に尋ねられ、否が応でも認めるしかなかったそうです。元不倫相手自らが関係を暴露「誰にも知られずに終えた不倫のことを、なぜ彼が知っているのか不思議だったのですが、どうやら元不倫相手が直接、彼に打ち明けたようでした。彼は社内でも次世代の役員候補と言われるまで期待されている人物。元不倫相手は、そんなに優秀な人と私を結婚させるわけにはいかないと、彼に自分たちの過去を教えたようです。彼は私の過去を知って『僕のモラル的に、そんなことをしていた女性と結婚はできない』と言い、私がどう謝っても説得しても、彼の気持ちが変わることはありませんでした。しかも彼は、不倫の過去を教えてきた元不倫相手の行動に感謝すらしている様子で、私の話を聞き入れてくれる余地もなく、あっさりと振られましたね」その日のうちに恋人から別れ話を告げられ、復縁を望んだものの叶わなかった絵里さんは、次第に社内にも居づらくなり1か月後に退社。結婚をする予定だった未来は完全に白紙となっただけでなく、キャリアまでも失う事態となったのです。「甘かったですね、本当に。あのまま彼と結婚して、私は時短勤務をしながらのんびりと暮らそうと思っていたのに、それがすべて一瞬で消えました。過去の自分の行動を呪いましたが、どんなに反省をしても不倫をしていた事実は消せないし、どうにもできません。あのとき不倫さえしていなければ、こんな結末にはなっていなかったと思うので…。自分の行動のせいで人生が大きく狂ってしまったことを、毎日悔やみ続ける日がいまだに続いています」過去に不倫をしていた事実が、あとになって大きな悪影響を及しても不思議ではありません。そのときには「うまくやった」と思っていても、それですべてが丸く収まるほど不倫は甘いものではないのです。将来の自分のためにも、最初から絶対に足を踏み入れないのが賢い選択でしょう。©Trickster*/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock文・並木まき
2024年09月22日罪悪感を抱きながらも不倫を続け、周囲に知られることなく関係を終える男女もいます。だからといって、一度おかした罪が消えてなくなるわけではありません。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代女性の社内不倫にまつわるエピソードをお届けします。周囲に知られることなく終わった、4年間の社内不倫絵里さん(仮名)は、4歳年上の既婚者との社内不倫を、4年間にわたって続けていたそう。不倫関係について周囲の誰にも打ち明けず、デートも会社から離れた場所でするなどして、秘密を守るために細心の注意を払っていたと話します。「4年ほど付き合ったときに、相手の家庭に第二子の妊娠が発覚しました。私と不倫していたくせに…と、不倫相手には少し腹が立ちましたが、いつまでも不倫を続けていても仕方ないとどこかでわかっていたので、いいきっかけだと思ってそのときに別れたんです。不倫中は誰にもバレないよう、私も不倫相手もかなりの注意をしていたので、そのかいあってか社内はもちろん、友人や知人の誰にも不倫を知られることなく、ひっそりと不倫を終えることができました」誰かに不倫を知られても、いいことなんてひとつもないと考えていた絵里さん。不倫を終えたあともいつもと変わらない様子で仕事をし、元不倫相手と社内で会っても、これまで通りの態度で接していたと話します。元不倫相手も、関係を終えたあとにも絵里さんに対する態度が変わらなかったため、ギクシャクするようなことは皆無だったそうです。完璧な終わらせ方だと思っていたのに…誰と揉めることも一切なく、穏やかに不倫を終えた自分たちに、満足すらしていたと言う絵里さん。婚活も視野に入れ始めた矢先に、社内の男性と恋愛関係がスタートしました。「不倫を終わらせて半年ほど経ったときに、社内の独身男性から告白をされて、付き合うことにしたんです。年齢的に30代後半になっていた私は、次に恋人をつくるなら結婚を視野に入れようと思っていて。告白をしてきた彼は、条件的にも性格的にも夫にしてもいいなって思える人だったので、結婚前提で付き合うことにしました」恋人になった男性は、社内でも将来を有望されているひとりで、周囲からは一目置かれる存在だったそう。そんな男性から告白された絵里さんは「不倫を終えて、本当に良かった。元不倫相手よりも高スペックな男性と結婚できそうでラッキー」と思っていたと言います。交際は順調に進み、付き合って1年も経たないうちに彼の口から結婚の話も出るように。絵里さんは、自分の人生が理想通りに進んでいることに、大きな満足と周囲への優越感を覚えていたのだとか。当時の自分からすると、不倫をしていた過去なんて、すっかり遠い昔のことのように忘れていたと語っていました…。誰にも知られずに不倫を終えたことに安堵していても、思いもよらない形で、あとになって代償を払うこともあります。一度でも不倫をすれば、その過去が消えることはありません。不倫に関しては、どんな事情があるにしても、絶対に足を踏み入れるべきではない世界なのは間違いないでしょう。©rrice/Adobe Stock ©TAGSTOCK2/Adobe Stock文・並木まき
2024年09月22日既婚男性が不倫相手に言う「必ず離婚するよ」という言葉ほど、信用できないものはありません。しかしその言葉を信じて不倫にハマり、何年もの歳月を費やした結果、幸せを手にすることができなかった女性がたくさんいるのです。今回は、麻衣子さん(仮名・35歳)のエピソードを紹介します。12歳年上の妻子持ち上司にひと目惚れ「私が、涼と出会ったのは今から10年前。当時私は25歳で、涼は12歳年上でした。私は昔から同世代よりも、年上男性が好きなんです。年上の男性って、経済的にも精神的にも余裕があるし、知らない世界をたくさん見せてくれるので。涼はまさにタイプど真ん中の“大人の男性”という感じで、ひと目惚れでした」派遣社員として働いていた麻衣子さんは、派遣先の会社で涼さんと出会いました。彼女が配属されたチームの課長が、涼さんだったのです。しかし、涼さんは結婚して子どももいる既婚者でした。左手の薬指にはめた指輪の存在に、麻衣子さんも当然気づいていたと言います。「最初は不倫に手を出そうなんて微塵も思っていませんでした。でもチームで飲みに行った帰りに、たまたま涼と方向が同じで二人きりになって、『せっかくだからもう一杯飲んでいかない?』と誘われたんです。それで『イケメンの課長と二人で飲めるなんてラッキー!』くらいの軽い気持ちで行ってしまったのですが…。今思えば、それが全ての始まりでした。不倫って、本人も想像していないタイミングで、急に始まるものなのかもしれません…」その夜、酔った勢いでいい雰囲気になった二人は、そのままホテルに泊まってしまいました。こうして二人の関係がスタートしたのです。最初は何も望んでいなかったのに…「涼とはラブラブで、一緒にいると本当に幸せでした。彼には妻と子どもがいましたが、妻との関係はとっくに破綻しているのだとか。『今は子どものためを思って、妻とは仕方なく一緒にいるだけだ』といつも言っていましたね。最初は『妻より麻衣子を愛してる』という言葉だけで満足だったんです。そうして気づいたら、付き合って1年以上が経過していました。当時私は26歳。周りも、彼氏との結婚を意識し始める友達が増えてきました。私もだんだん焦ってきて…」麻衣子さんは悩んだ結果、涼さんに「私のことを愛しているなら、離婚してほしい」と詰め寄りました。妻と離婚しなければ、自分とは別れる。そうきっぱり伝え、別れも覚悟の上で、麻衣子さんは離婚を迫ったのです。すると…。「なんと涼も、『実は僕も、麻衣子と一緒になりたいって最近ずっと考えてたんだ』と言ってくれたんです。夢みたいでした。彼は『妻とすぐにでも離婚したいのは山々だけど、子どもがまだ小学生で、中学受験を考えてるんだ。受験が終わるまでは離婚できないから、それまでどうか待ってほしい』と頭を下げてきました。受験が終わるまであと3年。長いけれど、彼と結婚できることを思えば、3年くらい待てると思いました』約束の3年が経ったはずが…ところが3年待っても、涼さんは離婚しませんでした。中学受験は終わったものの、子どもは両親の不仲に気づいており、精神状態が不安定とのこと。今離婚するわけにはいかないと言うのです。そして離婚の約束は、その後もずるずると引き伸ばされていきました。「最初は受験が終わったら離婚するはずだった約束が、中学卒業まで待ってほしいと言われ、高校に入ったら入ったで今度は、18歳になるまで待ってほしいと言われ…。どんどん離婚の約束が引き延ばされていったんです。彼の奥さんが、子どもを理由にして離婚を拒んでいたんだと思います。そうして気づけば、涼と付き合い始めて8年が経過し、25歳だった私も33歳になっていました」どうしても彼を諦めきれず、8年以上も不倫関係を続けた麻衣子さん。しかし彼女を待ち受けていたのは、残酷な結末だったのです。不倫に溺れる女性は、周りが見えなくなっているため、「離婚する」という既婚者男性の常套句を本気で受け止めてしまいます。そして自分の立場しか見えていないため、人の家庭を壊そうとしていることがどれほど恐ろしいのか、全く気づいていないのです。不倫の世界には足を踏み入れるべきではないと、改めて感じるエピソードでした。©recep-bg/Gettyimages©Elizabeth Fernandez/Gettyimages©PonyWang/Gettyimages※ 2022年10月29日作成取材・文 小泉幸
2024年09月20日那美さん(仮名・30歳)の職場に中途採用で入社した香菜さん。何か訳アリな印象を受けて話を聞いたところ、以前に不倫をして夫に慰謝料を払い続けているそう。しかし、その不倫は未遂。那美さんは友人の弁護士に依頼して、問題解決に向けて進め始めました。その後状況はどうなっていったのか、話を伺いました。離婚が成立してお金も戻ってきた同僚「香菜さんの件を友人の弁護士に依頼してから3か月もしないうちに、彼女は夫との離婚が成立。払いすぎた慰謝料も戻ってくることになりました。香菜さんは生活にゆとりもでき、表情もすっかり明るくなって、職場の飲み会などにも顔を出すようになりました。香菜さんもとても楽しそうにしていたので、手助けができて本当に良かったと思いましたね」同僚が再び不倫…?「それからほどなくして、社内にある噂が出回りました。香菜さんと、ある男性社員の関係が怪しいというのです。二人で親しげに夜の街を歩いている姿を見かけた人がいたようでした。香菜さんは独身ですから問題なし…かと思いきや、相手の男性が既婚者だったのです。もし噂が事実であれば、それは不倫ということになります。元夫との件で懲りているのではないかと思い、噂の真偽に関してとてもモヤモヤしました。そんなときです。香菜さんの件を依頼していた友人の弁護士から、久しぶりに連絡が来ました」弁護士の懸念「友人は、香菜さんのその後の生活を気にしているようでした。あまりに心配しているようなので、噂となっている状況を伝えたんです。すると、“やっぱり”と言うのです。心当たりがあるのかと尋ねると、“実は自分も危なかった”と告白。二人で打ち合わせをする際、距離がやけに近かったそうで、隣に座るなどして手を重ねられることなどもあったんだそう。毅然と対応したものの、プライベートであれば心が揺らいだかもしれないと言っていました。そこで私は、香菜さんに直接、噂の真相を尋ねることにしました」噂の真相「香菜さんに男性社員との関係を尋ねると、“付き合っている”とあっさり認めました。“不倫だよ?”と言うと、“そうなってしまった”と平然と言うのです。彼女は、男性関係に対して非常にだらしないタイプなのだと分かりました。倫理観がとても低いのです。なんとなく、元夫との関係がこじれたことにも納得がいきました。元夫と離婚をしなければ、社内不倫に手を出すこともなかったかもしれません。私は余計なことをしてしまったのではないかと反省しました。それから、徐々に社内に不倫の事実が広まっていきました。しかし、関係は長くは続かなかったようで、別れた香菜さんは職場でも肩身の狭い思いをするようになり、退職していきました」同僚に手を差し伸べたことでかえって不幸な道に進めてしまったようです。とはいえ、不倫は結局は自業自得の報いを受けることになるのでしょう。©polkadot/Adobe Stock ©metamorworks/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月18日友人が困っているときは、助けてあげたいと思うはずです。那美さん(仮名・30歳)も、かつて職場の同僚に対して手を差し伸べるようなことをしたそう。ですが、それがあまりいい結果につながらなかったと言います。当時どんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。お金に困っている様子の同僚「私の職場に、中途採用で女性が入社してきました。私と年齢が同じこともあり、親近感を覚えたんです。女性の名は、香菜さん(仮名)。香菜さんは、お昼は毎日お弁当を作って持ってきていました。既婚者だったので、夫の分も一緒に作っているんだろうなと思っていました。ただ、内容がやや質素でした。それに、職場の飲み会に誘ってもほぼ参加したことがなく、かなりの節約をしている素振りがあり、お金に困っているように感じました」不倫経験を告白され…「放っておけない気配を香菜さんから感じ、あるとき私のほうから、“ご馳走するから”と食事に誘いました。初めて二人で食事をして、そこでいろいろ話をしたんですが、驚くべき事実が判明しました。まず香菜さんが、“以前に不倫をしていた”と言うのです。そのせいで夫に慰謝料を払い続けていると。不倫の話はショックでしたが、よくよく聞くと不倫といっても肉体関係はなく、実際は何度か食事をした程度とのこと。しかしそれを証明することは困難で、夫にバレて激怒されたそうです」弁護士への相談「夫は、“男性を訴える”と激昂していたそう。肉体関係はないと伝えても信じてもらえず、“それならお前が慰謝料を払え”と言われ、香菜さんは要求を受け入れざるを得なくなってしまったのです。金額を尋ねると、“300万円”だと。月々10万円ほど支払っているため、生活を切り詰めているとのことでした。私はその話を聞いて憤慨し、彼女のために何かできないかと思いました。私には、学生時代から付き合いのある弁護士をしている男友だちがいたので、相談を持ちかけたのです」正式に弁護士に依頼すると…「友人にだいたいの内容を伝えると、慰謝料の見直しを勧められました。そこで、香菜さんの同意のもと、友人に仕事として依頼し、状況を改善するために動いてもらうことになりました。すると、慰謝料は正規の額よりもすでに払いすぎていたようで、そのぶんが香菜さんのもとに戻ってくることに。さらに離婚についても話を進めることになったようでした。日増しに明るくなっていく香菜さんの表情を見て、私も嬉しく感じました」同僚を助けるためとはいえ、実際に行動に移すのは意外と難しいところ。相手も感謝していることでしょう。©buritora/Adobe Stock ©ponta1414/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月18日一時の感情に任せて不倫をしてしまうと、結局は後悔することになるだけ。だからこそ、「こんなことやめなきゃ」と感じる場面は多々あるはずです。今回は「不倫に冷めた」瞬間について、経験者のエピソードをご紹介します。ほかの女性にもアプローチしていた「“運命の相手は妻じゃなくて君だった”みたいなことを言っていたくせに、私以外の女性にもちょっかいを出しているのを知って、一瞬にして冷めました。ただの女性好きだったってことですね…」(20代・女性・アパレル関係)自分以外の女性にもアプローチをしているのを知ったら、当然気持ちは冷めるもの。特別な存在だから不倫に陥ってしまったのではなく、誰でもよかったのかという気持ちにだってなるはずです。女性にだらしない男性だということも改めてわかるので、関係を続けていく気にはなれないでしょう。親友に縁を切られた「不倫をしていることを知られてから、友だちが減ってしまいました。そして、“いい加減、そんな関係終わりにしなよ”と、ついに親友にまで言われて縁を切られたときに、このままじゃダメだとやっと気づきました」(20代・女性・美容関係)不倫をしていることが発覚すると、軽蔑されてしまう可能性も低くありません。周りから人が離れていったり、大事な人から縁を切られてしまったりすることもあるかも。自分が良くないことをしていることを自覚できたら、不倫を終わらせるいいきっかけにもなるでしょう。常に後回しにされた「当然ですが、やはり彼は家族を優先するので、いつも私のことは後回しにされます。誕生日をお祝いをしてくれる予定だったのに、家族の用事が入ってしまってキャンセルされたときに、なんだかすごく切なくなりました」(30代・女性・飲食)妻への不満などを言っていても、不倫相手が結局は家族を大切にする姿を目にしたら、虚しい気持ちになるはず。自分のことを後回しにされることが多いと、都合のいい相手なのだと実感するかもしれません。ちゃんと自分のことを一番に大切にしてくれる相手を探そうという気持ちも芽生えるでしょう。相手の妻から探りが入った「会社の上司と不倫をしていたときに、彼に“妻に勘づかれたかもしれない”と言われて……。その後、会社の前で彼の妻と思われる女性が待ち伏せしていたのを見て、ものすごく怖くなって、関係を終わらせることにしました」(20代・女性・不動産)不倫相手の妻に関係を気づかれてしまったら、かなり焦るはず。慰謝料を請求されるようなケースもあるので、気が気じゃなくなるもの。軽い気持ちで不倫に足を踏み入れたことを心から後悔する瞬間だとも言えますよ。どんなに好きであっても、不倫をしてしまったら後悔することのほうが多いはずです。不倫関係になっていいことなどないので、想いだけで突っ走るようなことはするべきではないですよ。©buritora/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・山田周平
2024年09月17日不倫というと「密会」のイメージが強く、不倫カップルが会う時間帯は、人目につきにくい夜を想像する人も多いでしょう。しかし、彩花さん(仮名・34歳)がかつて不倫に堕ちた際、変わった時間帯に不倫相手と密会を重ねていたそう。しかし、見ている人は見ているのです。当時どんな状況だったのか、詳しい事情をお聞きしました。ランニングチームに入会「結婚して30代にもなり、昔と比べて肉付きが良くなってしまったのが気になって、ダイエットを考え始めたんです。私には兄がいるのですが、マラソンが趣味なんですね。そのせいか、40歳近いのに体型がシュッと引き締まっていて若々しく、体型もずっと変わりません。そんな兄を見習って、私も走ってみようかなと考えたのがきっかけです。でも、私一人だとやる気が起きないので、ランニングチームがないか探していたら、私の住むエリアで活動しているチームを見つけました。それで、そのチームに連絡をとって入会したんです」朝練での出会い「ランニングチームに入会したのは、秋口でした。マラソンのハイシーズンは秋から冬で、その時期にはさまざまなランニングイベントが開催されます。入会早々、私も数か月後に行われるマラソン大会にチームのみんなと出ることになって、早朝練習が始まりました。それから週に1~2回、朝5時半に近所の土手に集合して、河川敷を1時間近く走るようになったんです。そこで、私より7つ年下の健一郎くんと出会いました。健一郎くんは元々陸上部というのもあって、走り方も軽快です。よく、練習中に声をかけてくれたので、感じのいい人だなと思っていました。そして、次第に彼に会えるのが楽しみになっていき、大会まで朝練に参加することができました」ランニングコースから外れて…「3月に行われたマラソン大会は、無事に完走しました。大会が終わってチームでの早朝練習も終わってしまったのですが、私は健一郎くんに会えなくなるのが寂しくて……。体がなまってしまうのも嫌だったので、大会後しばらくして、早朝練習を一人で再開したんです。そうしたら、ランニング中に偶然にも健一郎くんと再会したんです。そのまま一緒に練習をして、お互いに仕事が休みの日だったので、ランチに行くことに。初めて2人きりで会って、いろんな話をしました。そして、翌日も早朝に待ち合わせて一緒に走る約束をしました。翌朝、ランニングの最中に、彼が“うちすぐ近くなんです。ちょっと寄ってみます?”と誘ってきたんです。思わず頷いてしまいましたね。そして彼の家に行って、関係を結んでしまったのです」早朝不倫の実態「健一郎くんと肉体関係になった後も、2人の早朝ランニングは続きました。そしてそのたびに、健一郎くんの家にも寄るようになっていったんです。その後、だんだんとランニング練習をすることもなく、私が直接彼の家に行くように……。朝5時に起きて準備をして、5時半に自宅を出発。10分ほどの距離を走って彼の家へ向かいます。40分ほど健一郎くんの家で過ごしたあと、また走って自宅に帰る、というコースができました。それを週に1~2回、出勤前に続けていました」“早朝不倫に溺れた妻の告白”をご紹介しました。健全なはずの朝のランニングが、不倫相手との密会という、なんとも不健全な行動へと変貌していったのです。早朝というのもあり、出歩く人も少ないため、徐々に大胆な行動に出てしまったのでしょう。しかし、本人は見られていないと思っていても、必ず誰かが見ているものなのです。©RUNSTUDIO/xijian/gettyimages※ 2022年11月22日作成文・塚田牧夫
2024年09月16日友里奈さん(仮名・38歳)が仲良くしている女性グループのなかのひとり、芙美(仮名)さんが結婚。相手の久則さん(仮名)はモテるタイプではないものの、優しくて愛妻家の男性で、女子会に招いた際、芙美さんのことをとにかく愛しているのが伝わってきたそうです。しかし、そんな久則さんに不倫疑惑が浮上。友人たちは、あまりに久則さんをもてはやしたことが、ほかの女性への興味を掻き立ててしまったのではないかと責任を感じ…。その後、どのような展開を迎えたのか詳しく伺いました。直接会って話をすることに「久則さんの不倫疑惑が浮上したあと、芙美は状況をグループLINEに投稿していました。帰りが遅くなったり、休日に家を空けたりするなど、今までにない行動が増えているようで、不倫は間違いなさそうだとのことでした。芙美の落ち込む様子に、私たちも同情しながら、手放しで久則さんを褒めたことに対して責任を感じていました。そこで、“芙美の代わりに誰かが話を聞くしかない”ということに。芙美と一番親しい関係にある私が、その役割を担うことになりました」友人夫の密会相手とは「久則さんを“芙美のことで相談がある”という理由で呼び出し、飲食店にて二人で会いました。そこで、芙美から聞いた状況を伝え、不安を抱いていることを説明しました。すると、久則さんはすぐに謝罪。女性との関係を認めたのです。しかし、その関係は不倫とは異なるものでした。上司に連れて行かれた夜のお店で、親しくなった女性店員とLINEのやり取りをしていたようです。話を聞くと、内容は完全なる営業メール。それを久則さんは真に受けてお店に通っている様子でした。女性に対する免疫が少ないがゆえに、のめり込んでしまったのだろうと思いました」友人夫から頻繁に連絡が来るように「久則さんは“迷惑をおかけして申し訳ありません”と謝罪し、私もひとまず不倫ではなかったことに安心しました。数日後、久則さんから芙美と和解した旨のLINEが届きました。ただ、そこから久則さんからの私に対して個人的な連絡が増え始めたのです。芙美との生活についての悩みなどを相談されるようになり、“また二人で会えませんか?”と誘ってきたのです。これはもしかして、勘違いさせてしまったのかもしれないと思いました。親身になっていたのが裏目に出てしまったのです……」勘違いを正すために…「ハッキリ伝えるしかないと思い、再び二人で会うことに。“私たちが評価したのは、芙美に対して愛情を注ぐあなたの姿だ”と。“芙美を愛しているからこそ素敵なのだ”と言うと、微妙な表情を浮かべていました。しかし、これを機に女性関係は一旦落ち着き、夫婦間の信頼関係の回復に努めているようでした。もてはやしてもらえることでよく参加を希望していた私たちの女子会にも、まったく顔を出さなくなりました」“友人の夫を勘違いさせてしまった妻の告白”をご紹介しました。今回は不倫までに至らなかったものの、非常にあやういケースだったと言えるでしょう。妻の友人に諭されて行動を正したとはいえ、今後も不安はぬぐえません。©polkadot/Adobe Stock ©miya227/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月11日人を褒めることによって、相手を喜ばせたり長所を引き出せたりすることもあるでしょう。しかし、ときによってはネガティブな方向に進んでしまうこともあるようです。友里奈さん(仮名・38歳)は、友人の夫が愛妻家であることを褒めた結果、思わぬ展開を迎えたそう…。どのような状況だったのか詳しく伺いました。親しい友人の結婚「私には昔から仲良くしている友人グループがあります。メンバーは5人で、ほぼみんな年齢が同じ。4人は既婚者でしたが、そのなかに一人、芙美(仮名)という独身期間の長い友人がいました。芙美はもともと恋愛体質で、男性に依存しやすい傾向がありました。交際相手が借金問題や女性問題を抱えていたりして、酷い目に遭っている姿を見たこともあります。そんな芙美も、30代後半にして結婚。相手の男性は、モテるようなタイプではありませんが、優しくて穏やか。いかにもいい人そうな印象を与える男性でした」溢れる夫の愛情「私たちは定期的に集まって食事をしているのですが、そこに芙美が夫を連れてきたんです。40代の久則さん(仮名)という方でした。二人の様子を見ていて、とにかく久則さんが芙美のことを大好きなのが伝わってきました。常に芙美のことを気にかけ、飲みものでもこぼそうものなら、すぐにハンカチで拭いてあげて。見ていて、本当に微笑ましい光景でした。久則さんは、“芙美以外の女性には興味がない”と言い、芙美も“この年齢まで待っていて良かった”と、のろける様子もありました」献身的な夫だったが…「芙美が幸せそうな姿を見ていると嬉しくて、私たちも久則さんをベタ褒めしました。“私もこういう男性と結婚したかった”などと、終始持ち上げていました。それから1か月もしないうちに、再び女子会が催されました。その会もまた久則さんが参加し、前回のように献身的な姿を見せていました。でも、前回とちょっと違うんです。なんだかフォローが過剰というか…。明らかに褒めてもらいたくてやっているような素振りがあり、やや違和感を覚えました。さらに次回の集まりが予定された際、グループLINE内で芙美から、“久則さんを連れて行ってもいい?”と連絡が。“久則さんが行きたがっている”と。そのあたりから徐々に、久則さんに対するみんなの警戒心が強くなっていきました」愛妻家の夫に不倫疑惑「芙美の結婚から半年が経とうとしたころでした。グループLINEに、“久則さんが不倫をしているかも”という芙美からのメッセージが。久則さんのスマホを覗いてしまい、そこで女性とのLINEのやり取りを発見したとのことでした。みんな、“久則さんはそんなタイプじゃない”“芙美のことしか頭にないはず”と言いつつも、どこかで心配していたことが現実になってしまったような感覚になっていました。おそらく私たちが褒めすぎたせいで、久則さんの女性に対する関心が強くなってしまったのではないか、不倫願望のようなものを開花させてしまったのではないか、と…。みんな明言はしませんが、心のなかでそう思い、反省しましたね」“友人の夫を勘違いさせてしまった妻の告白”をご紹介しました。男性としては、自分の行動が女性たちから高い評価を受けて気分が良くなってしまったのかもしれません。既婚者とはいえ、こうした勘違いをしてしまうケースがあることも把握しておくべきでしょう。©buritora/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月11日葵さん(仮名・33歳)は2年前の夏休みに実家に帰省をした際、幼馴染の恭一さん(仮名)と再会したそう。葵さんは夫を置いて帰省、恭一さんは妻が後日合流という状況でした。夫婦関係が冷めているという共通の思いから、不倫関係に落ちそうになります。一旦は思い止まったものの、思わぬ展開を迎えたそうです。その後なにが起こったのか、詳しくお聞きしました。夫に女性の影が…「実家から自宅に戻って来てからも、恭一のことが気になっていました。連絡を取ろうと思うものの、お互いに家庭のある身。大きな用事がないと連絡もしづらく、時間が経過していきました。すると、その時期から夫の様子に変化が見られるように。不自然に帰りが遅くなったり、誰かと連絡を取るような素振りが見られたりするようになったんです。もしかしたら、相手は女性かもしれない……と思いました」不倫は悪だと思ったが…「次第に不安が大きくなり、それを理由に恭一に連絡をしてみたのです。以前に夫の話もしていたので、状況もすぐに察してくれました。そして、約1か月ぶりに恭一と再会。会って顔を見るだけで安心感があり、話を聞いてもらっているうちに、徐々に平静を取り戻しました。そんな存在がいることがありがたく、あのとき勢いで関係を持たなくて良かった……と思いましたね。今回の夫の件で、不倫を疑うだけでこんなにも不安な気持ちになるのだと、不倫の罪の重さを実感しました。そして、不倫は悪だと思ったんですが…。恭一の存在が私のなかで大きくなっていき、会いたいという思いが強くなり、次に会った際、結局不倫関係になってしまったんです」まさかの夫からの追及「恭一と関係を持ったすぐあと、夫から“男がいるのか?”と聞かれたのです。私が夫に対して抱いていた思いであり、まさかそんな質問をされるとは思わず、焦りました。しどろもどろになりながらも、何故そう思うのかを尋ねました。すると、“実家に帰ったときに会っていたんだろう”と。“妹に聞いた”と言うのです。妹は実家住まいをしています。幼いころはよく一緒に遊んでいたものの、次第に疎遠になり、私が実家を出てからはほとんど会話もしなくなりました。そこでひとつ思い出したのは、妹は一時期、恭一を好きだったということです」一気に夫婦関係は崩れ…「妹の、恭一に対する思いが残っていたのか。もしくは私への嫉妬や恨みなどがあったのか、それは分かりません。ただ、帰省していたときに私が恭一と一緒にいる場面を見て、腹に据えかねるところがあり、夫に報告したわけです。私は、恭一と会っていたことは認めたものの、単なる幼馴染であり、不倫関係は否定しました。夫の不倫疑惑に関しては、知り合いの女性に私の件について相談していたそうです。とはいうものの、そこの関係も定かではありません。そして、ここから夫婦の関係は崩れ、現在は別居中です。恭一とももう連絡は取っていません。おそらく実家にも一連の出来事について伝わっているはず。残念ながら、しばらく実家には戻れそうもありません」“帰省時に再会した幼馴染と不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。幼馴染との再会により、途中まで素晴らしい友人関係が築けているようにも感じましたが、結局は道を踏みはずしてしまったようです。安易な不倫は、友情も家族との関係も壊してしまうのです。©Trickster*/Adobe Stock ©peach100/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月08日学生時代の知り合いなど、久しぶりに会う相手と盛り上がることもあるでしょう。再び距離感が縮まって、いい雰囲気になることもあるはず。しかしそれが既婚者であれば、当然ながらパートナーへの裏切り行為です。葵さん(仮名・33歳)も実家に帰省した際に、既婚者の幼馴染と再会を果たし、お互い夫婦関係が冷めていることに共感を覚えたそう……。当時の状況を詳しく伺いました。幼馴染との再会「2年前の夏のことです。職場が夏休みに入り、私は実家に帰省をしました。地元はかなり田舎の小さな町で、実家には両親と妹が住んでいます。夫は仕事だったため、ひとりでの帰省。特に何もすることはなく、のんびりと過ごしていました。そんなとき、近所のスーパーに買いものに出た際、幼馴染の恭一(仮名)と遭遇したのです。恭一もすでに地元を出ていたので、帰省中とのこと。恭一も私と同様、妻が仕事のため子どもと二人で帰省しており、あとで妻も合流予定とのことでした」小学校を訪ねることになり…「恭一とは家も近く、親同士も知り合い。関係は兄妹に近いような感覚です。なんとなく近況も耳に入ってはいました。会話の流れで、“俺らが通っていた小学校が廃校になるらしい”と聞きました。生徒数が減少し、隣町の小学校と統合するとのこと。通っていたのは20年も前ですが、やっぱり寂しい気もしましたね。そこで、“よかったら明日行ってみない?”と誘われました。子どもは両親が面倒を見ているから問題ないというので、私もOKしました」20年前の出来事「翌日、恭一が車で迎えに来てくれました。すぐ近くにある小学校を訪問し、職員の人にお願いして中に入らせてもらいました。校舎内に入ったのは20年ぶり。懐かしいニオイが漂っていて、胸が締めつけられるような感覚がありました。1時間ほどかけて校舎内を巡りつつ、恭一がある昔の話を持ち出しました。学校と家とのあいだに小さな公園があるのですが、“鉄棒の練習をしてただろう?”と言うのです。実は、私は鉄棒が大の苦手。授業で逆上がりができず、学校帰りにその公園で密かに練習をしていました。まさか見られていたとは思わず、恥ずかしかったです」車内で話をするうちに…「校舎を出て車に戻り、停めた状態でしばらく話をしていました。近況について、仕事の話から、家庭の話に及びました。結婚して年数も経ち、夫婦関係も冷めていると。恭一とは恋愛関係になったことはありませんでしたが、寂しいという感情に共感し合い、もう少し一緒にいたいという会話から、ホテルに向かう流れとなりました。そこから、国道沿いにあるホテルへ車を走らせました。20分ほどして建物が見えてきたところで、私が“待って”と制止させました。そして、“今のままの関係がいい”と言うと、“そうだな”と恭一も同意してくれました。今住んでいる家も遠くないということで、また連絡を取り合おうと話をしながら、引き返しました。」“帰省時に再会した幼馴染と不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。幼馴染と再会し、懐かしい場所を巡るうちに別の感情が芽生えてしまったようです。一度不倫を踏みとどまったとはいえ、パートナーへの裏切りであることを考えていない時点ですでに、大きな問題を抱えていると言えるでしょう。©monjiro/Adobe Stock ©maru54/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月08日40歳を目前にした淳子さん(仮名)は、長年の不倫関係を清算し、新たな人生を始める決意をしました。ところが、最後のデートで別れを告げた2か月後、不倫相手の子どもを妊娠していることが判明。パニックに陥った淳子さんは、どの後どうなったのでしょうか…。不倫相手との子どもを妊娠したことにより、人生計画が大きく狂った女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。妊娠発覚も元不倫相手に連絡はできず…仕事の関係で知り合った浜田さん(仮名)と、8年間にもわたり不倫をしてきた淳子さんは、不倫を終えて2か月が経とうとする頃に妊娠が判明しました。「もう別れて時間が経っていたので、浜田さんに今更連絡をするわけにもいかないと思って、すごく悩みました。浜田さんに連絡をして、大ごとになるのも避けたかったから…。でも、考えているうちにお腹の子どもは大きくなります。早く決断をしなくてはいけないとわかっていたのですが、自分がどうしたいのか、答えが出てこないまま時間ばかり過ぎてしまって。私の計画では、不倫を終えてから婚活を始めて、人並みの結婚をしたいと考えていたので、不倫相手の子どもを妊娠したのは、予想外すぎる展開でした」年齢的にも、今回諦めてしまうと次がないかもしれないという焦りを抱いたと話す淳子さん。しかしどうしても「産む」という決断ができないまま時間が過ぎていくなか、最終的には諦める結論を出したと話します。誰にも言えずに自分だけで解決したものの…淳子さんは、不倫のことも妊娠のことも誰にも相談をしないまま、子どもを諦めたとのこと…。しかし今でも、そのときの自分の判断が正しかったのかどうか自信がもてず、心が晴れない日々を送っているそうです。「不倫相手の子どもを妊娠することもあると、理屈ではわかっていたのですが、まさか自分がそうなるとは思ってもいませんでした。8年も不倫をして、それまで一度も妊娠したことがなかったから油断していたのかもしれません。諦める決断をしたことに対して、今でも罪悪感や後悔があり、やっぱりシングルでも覚悟を決めるべきだったのかな…と毎日考えています。周りから変なレッテルを貼られるのがいやで、不倫のことも妊娠のことも最後まで誰にも話さないままでしたが、相談できる人がいなかったのも、よくなかったのかなと思っています。今はもう婚活をする気力もなく、ただただ後悔ばかりが残っています。不倫を終えたら全てが好転する、もっと幸せな人生が待っていると思っていましたが、現実は甘くありませんでした」不倫相手との関係を終えたあとに、ひとりで抱えなくてはならない事情が出てくる場合もあるでしょう。不倫関係によるものでなければ周囲に相談ができても、不倫だったゆえに誰にも言えないケースもあるのです。「自分は大丈夫」と自信があったとしても、不倫を始めるべきではないのは言うまでもありません。©kei907/Adobe Stock ©beeboys/Adobe Stock文・並木まき
2024年09月04日不倫とはパートナーへの裏切り行為であることはもちろん、後になって自分の選択を後悔する人も多いはず。不倫相手として割り切った気持ちで既婚者と関係を持つ人もいますが、理想の将来を得られるわけではないでしょう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、40代目前に不倫を清算した女性の告白をお届けします。40歳を目前に自分の意思で不倫関係を清算40代になったばかりの淳子さん(仮名)は、理想の40代を迎えるために30代後半で長年の不倫に終止符を打ったそうです。不倫相手である浜田さん(仮名)とは仕事の関係で10年近く前に知り合い、その後8年間にもわたって不倫をしてきたとのこと…。「浜田さんのことがとても好きだったので、当時はこのままずっとセカンドの立場でもいいかなって覚悟を決めていました。けれど40歳が近づいてきたときに、自分の人生が本当にこのままでいいのか…と強い疑問を感じて、ものすごく考え抜いた末に、不倫関係を終えて人生を再スタートしようと決めたんです」もともと不倫相手には2人の子どもがいて、子どもたちが成人するまでは妻と離婚をする気がないと聞いていたと話す淳子さん。そのため、長期間にわたって不倫をしてきたものの、不倫相手の離婚を望んだことは一度もなかったそうです。「特に不満もなかったんですよね。もともと私は仕事に生きたいタイプで、恋愛や結婚というものにあまり関心がなくて。ただ浜田さんのことは人として尊敬していたので、不倫であっても近くにいることで、いろいろなことを学ばせてもらいました。恋愛対象としても好きでしたが、それ以上に、大人の男性というか、仕事における先輩的なところも尊敬していた理由です。だから別れるのを悩んだし、浜田さんと離れることで良き相談相手を失うのは怖いなって感じていました。けれど、いつまでも不倫をしているのも違うなって思ったので、覚悟を決めたんです」最後のデートを終えて仕事に集中するつもりが…浜田さんとの別れを決めた淳子さんは、LINEや電話ではなく、浜田さんと会ってきちんと話をした上で終わりにしたかったそう。最後のデートは淳子さんが企画し、思い出に残る一夜を過ごしたといいます。「不倫の終わらせ方に良いも悪いもないのかもしれないけれど、自分なりに理想のデートをして、彼に別れ話をして、お互いに感謝を伝え合って…。最後はふたりとも泣きながらハグをして、お別れしました。スッキリはしませんでしたが、それはそれでひとつの時代が終わったなっていう感慨深さを感じました」本人たちが納得して別れたといっても、不倫は不倫。きれいな思い出としてしまい込むには自分勝手すぎるというものでしょう。あとになって不倫を後悔しても遅いのです。©buritora/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock文・並木まき
2024年09月04日自分が幸せになることを夢見て“不倫からの略奪婚”を狙う人もいますが、現実は上手くいかないようです。不倫は誰も幸せになりません。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫からの略奪婚を経験した女性に話を聞きました。大好きな彼と不倫の末に結婚…! 幸せになれると思ったのに優奈さん(仮名・27歳女性)は、会社の先輩と2年間の不倫関係を経て結婚。いわゆる「略奪婚」だったために、周囲には結婚したことを伏せ、優奈さんも夫も職場を退職し、ともに転職をしたうえで結婚生活をスタートさせました。「前の奥さんに対し、申し訳ないという気持ちはありました。けれど、夫からは前の奥さんとの間に子どもがいなかったので、離婚の話し合いもスムーズに進んだと聞きました。また、私は早く子どもが欲しかったので、夫が離婚して私と再婚すると決めてくれたときは、素直に嬉しかったんです」しかし、自然妊娠を願うも、入籍後4か月を経ても妊娠の兆候はなし。そのうちに、夫は家に帰宅する時間が遅くなり、休日も妻を自宅に置いて一人で出かけるようになってしまったことから、夫婦間で口論が絶えなくなっていったそうです。「新婚生活はもっとラブラブなものと思っていたので、『あれ?』って感じでした。それに、夫は私に対してそこまで関心がないように見えたことも不安になった理由の1つ。不倫をしていたときのほうが優しかったですし、結婚してからは私の話もあまり聞いてくれなくなっていましたね」本格的な妊活を検討。しかし夫は協力を渋り…そんな矢先、どうしても子どもが欲しかった優奈さんは、自然に妊娠する可能性に賭けるよりも、本格的な妊活をしようと考え始めました。ところが夫は、そんな優奈さんの希望に対しても、まともに取り合ってくれず、協力を渋り続けたそう。「夫に『早く妊娠したいから、妊活に協力してほしい』と伝えたら、『なんでそんなに子どもが欲しいの?』って冷めた口調で言われました。病院探しもまったく相談にのってくれませんでしたし、それどころか、その頃にはすでにレスになりつつありました。まだ新婚4か月の頃の話です。私は夫と結婚したら、自然に妊娠して家族が増えるだろうって思っていました。そのため、予想とは全然違う展開に、憤りと焦りを感じていましたね」わずか結婚4か月でしたが、その頃には妊活への考え方の違いから、夫婦関係はかなり悪化していたそう。“不倫”という特殊な環境での恋愛と、日常生活をともに送る“夫婦”という関係とでは、相性の良し悪しが異なってくることも。だからこそ、略奪婚をしても幸せになれる可能性は低いのかもしれません。また、誰かを傷つけたうえで成り立つ幸せは、存在しにくいというのも現実でしょう。©Anna Blazhuk/gettyimages©LightField Studios/gettyimages※ 2022年3月8日作成文・並木まき
2024年09月03日理知子さん(仮名・34歳)は、友人である麻貴さん(仮名)の婚活のサポートのため、職場の同僚男性に声をかけて飲み会を開催。すると、麻貴さんはひとりの男性と親しくなったそう。しかし、頻繁に連絡するなどの迷惑行為に及んでしまい、意気込みが完全に裏目に出てしまいました。そして、理知子さん自身も、ヤバい友人がいるという噂が広まり、社内で危険人物扱いされるように。事態はさらに悪化したという、その後の状況について詳しく伺いました。ホームパーティを開催することに「私の開く飲み会が警戒されるようになり、まったく男性を集められなくなってしまいました。それでも、麻貴の婚活をサポートしたいという思いはあり、夫に依頼してみたんです。夫は大手企業に勤務。周りの男性たちもハイスペック揃いです。打診してみたところ、“ホームパーティならいいんじゃないか”と、承諾を得ることができました。麻貴にもその旨を伝えたところ、喜んで参加するとのことでした」全員と連絡先を交換「ホームパーティには、夫の友人が3人参加。1人は既婚者でしたが、2人は独身。ホームパーティという環境のおかげで穏やかな会になり、麻貴も楽しそうに会話をしていました。そして、男性たち全員と連絡先を交換し、大きな収穫を得て、とても満足そうにしていました。パーティの後、しばらくして麻貴と会う機会がありました。男性たちとどうなっているのか、気になる状況を尋ねてみたところ、“ひとりだけ連絡が続いている”とのこと。ですが、それがよりによって既婚者の男性だったのです」既婚者と連絡を取り続けて…「麻貴は未婚の男性2人とも連絡を取っていたのですが、返信が遅いらしく、自然と途絶えてしまったようでした。既婚者の男性とは不倫にならないか心配しましたが、本人曰く、“友だちの輪を広げようと思っている”とのこと。ようするに、男性に友人を紹介してもらい、選択肢を増やそうという作戦でした。冷静に考えているようだったので問題ないかと思ったんですが、その後、結局二人は不倫関係になってしまいました。しかも、麻貴はかなり相手の男性に熱をあげている様子です。相手が夫の友人ということもあり、夫には状況を伝えることにしました」事態は悪化していく一方「夫は、かなり怒っていましたが、それは友人に対する怒りのようでした。“俺から伝えておく”と言うので、この件は一任することにしました。しかし、不倫関係が断たれることはありませんでした。麻貴から連絡があり、“妻にバレてしまった”と。夫側にも同じような報告があったようです。そして、事態はさらに悪化し、友人夫婦は別居。麻貴は慰謝料を請求される状況となってしまいました。私としては、婚活をサポートするつもりがこのような事態を引き起こしてしまい、責任を感じずにはいられませんでした。現在、麻貴も生活は落ち着き、再び婚活に励み始めています。強いなと感心しますが……もう関わるつもりはありません」“友人の婚活をサポートして酷い目に遭った妻の告白”をご紹介しました。友人のためとはいえ、あまり深く関わるとトラブルに巻き込まれる可能性も。それでも力になりたいと思うのであれば、相当な覚悟が必要ということでしょう。©siro46/Adobe Stock ©Monet/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月01日誰かほかの人の役に立つような行動は、賞賛されるべきところです。理知子さん(仮名・34歳)も、かつて友人の婚活を応援するようなことをしていたそう。しかし、それが思いがけない事態を引き起こしてしまったと言います。当時どんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。友人からの突然の電話「1年前のある日、友人から電話がかかってきました。大学から付き合いのある麻貴(仮名)からでした。麻貴とは、私が結婚する前の20代のころは、頻繁に遊ぶ仲。2年ぶりだったので、近況などを報告し合いました。そこで、“最近どうしてる?”と尋ねると、“婚活してる”と言うのです。マッチングアプリや婚活パーティなどに取り組んでいるようですが、うまくいっていないとのこと。そこで、“友だちからの紹介が1番いいって分かったんだ”と言うので、男性を紹介して欲しいのだと察し、友人のためにひと肌脱ぐことにしたのです」飲み会は荒れ模様に「職場の男性社員に声をかけ、飲み会をセッティングしました。男性社員は3人。女性陣は、幹事の私と、取引先の会社の20代女性が2人と、麻貴の4人。居酒屋の個室で開催しましたが、麻貴が仕事で20分ほど遅れることに。すると、開始直後、窓を叩きつけるような雨が降り始めました。豪雨と暴風で、天候は大荒れ。これは麻貴の参加は厳しいかも…と思いました。ところが、だいぶ遅れはしたものの麻貴が到着。全身ビショ濡れの状態でした。参加者たちは麻貴の身を心配しながらも、若干引いていましたね。ただ、私はその意気込みを高く評価しました」再び飲み会を開催「飲み会は、天候の問題もあり、1次会で解散。結局、麻貴は30分ほどしか参加できず、成果をあげることはできませんでした。でも、麻貴の意気込みに感銘を受けた私は、再び飲み会のセッティングを約束し、2週間後に別の男性社員に声をかけ、開催に至りました。その日は麻貴も最初から参加し、楽しんでいる様子で、隣に座っていた男性と連絡先を交換している姿が目に入りました。その男性は、気が利いて優しいと社内で評判だったので、うまくいくかもしれないなと期待しましたね。私としても、ひと仕事終えたような達成感がありました」社内に噂が広まってしまい…「その後の2人の関係は気になりはしましたが、あまり余計なことはしないほうがいいだろうと静観していました。するとしばらくして、男性のほうが私に声をかけてきて、麻貴のことで相談があると言うのです。“連絡があまりに多い”と。頻繁にLINEが来るだけでなく、夜には毎日のように電話がかかってくるとのことでした。しかも、職場の近くや自宅近くの駅で、偶然に会うことがあったとも……。“偶然とは思えない”と怯えているようにも見えました。完全に、麻貴の熱意が裏目に出ていました。そして、その話に尾ひれがつき、私の友だちにヤバい人がいる……という噂が広まってしまったのです。その結果、私は社内で危険人物扱いされるようになってしまいました」“友人の婚活をサポートして酷い目に遭った妻の告白”をご紹介しました。人のために行動するというのは素晴らしいことですが。自分の首を絞める結果になっては元も子もありません。友人のサポートも、ほどほどにしておくべきなのでしょう。©taka/Adobe Stock ©milatas/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年09月01日不倫を経験した女性に話を聞くと「まさか自分が不倫に夢中になるなんて思ってもいなかった」という言葉をよく聞きます。しかし自分には無縁だと思っていたのに、気づいたら道ならぬ関係に溺れ、抜け出せなくなってしまうことがあるのだとか…。今回は、既婚男性の甘い言葉を信じた結果、信じられない悲劇が待ち受けていたという真子さん(当時27歳)の経験談を聞いてきました、もともとは不倫反対派だったはずなのに…PR会社に勤めていた真子さんが、昌也さんと出会ったのは27歳の時でした。取引先のベンチャー企業の代表が昌也さんだったのです。「昌也は37歳で私の10歳年上でしたが、最初にひと目見た時から素敵だな…と思っていました。いかにもモテる経営者という感じでしたね。でも、彼が既婚者であることは知っていたし、単なる“取引先のイケメン社長”くらいの感覚でした」真子さんはもともと、不倫反対派。これまでも仲の良い女友だちが不倫にハマるたびに「時間の無駄だよ」「人の家庭を壊すなんて最低だよ」と説教してきたほどです。「世の中の不倫に溺れる人たちを、いつも心のどこかで馬鹿にしていたんです。だからまさか自分が不倫することになるなんて、想像していませんでした。きっかけは、ある時二人で飲みに行ってしまったこと。大きな会社ではないので、社長の彼と直接打ち合わせすることもあり、打ち合わせの帰りに食事に誘われたんです。二人きりで食事に行くことに抵抗はありましたが、相手は取引先の社長だったので断れなくて…」最初は仕事の話が中心でしたが、お酒が進むにつれてプライベートの話になっていきました。悪妻に苦しめられる彼に抱いた、同情心「彼の奥さんは、元芸能関係とかで、『奥さんが超美人らしい』というのは会社でも有名でした。ところが彼と飲んでいる時に、『奥さん、すごく美人だって評判ですよ』と話題を振ったら、彼は顔を曇らせるんです。その際に、奥さんとは全くうまくいっておらず、離婚も考えているんだと知りました」昌也さん曰く、以前は優しくて可愛らしかった妻が、結婚後豹変してしまったというのです。もともとはモデルの仕事をしていましたが、結婚を機に引退。専業主婦になったものの、家のことは一切やってくれず、昌也さんのカードでブランド品ばかり買い漁っているのだとか。さらには年下の男性と浮気までしているという始末。「それを聞いたら彼のことがかわいそうになってしまって…。その日以来、昌也とは二人きりで会うようになりました。3回目くらいでカラダの関係ももちましたが、罪悪感はありませんでした。悪いのは奥さんだからです。昌也は、悪妻に苦しめられているかわいそうな男性なんだ、私が助けてあげたい…と思うようになりました」不倫を正当化してますますのめり込み…昌也さんとの関係を、親友にだけは打ち明けたという真子さん。ところが親友からは強く責められてしまったと言います。「親友からは『前に私が既婚者といい感じになった時、猛反対していたよね?なのに結局自分は不倫するの?』とキツく叱られて…。でもそもそも、私との関係が始まる前から、昌也は奥さんとの離婚を考えていました。夫婦はもう破綻していて、ほぼ離婚しているようなものだし、私の場合は単なる不倫とはちょっと違うんです。親友からは『他人からしたら、やってることはその辺の不倫カップルと一緒だよ。早く目を覚まして』と言われてしまいましたが、納得できませんでした」こうして親友の忠告にも耳を貸さず、真子さんは昌也さんとの関係にますますのめり込んでいきました。不倫にハマる女性がやりがちなのが、自らの行為を正当化し、自分は悪いことをしているわけではないと言い聞かせてしまうこと。しかし本人たちにどんな言い訳があったとしても、不倫は不倫です。たとえ恋に溺れても、冷静さや客観性を失わないようにしたいものです。©K-Angle/Gettyimages©west/Gettyimages©recep-bg/Gettyimages※ 2022年12月10日作成文・取材 小泉幸
2024年08月30日愛佳さん(仮名・34歳)は、会社の後輩の吉岡さん(仮名)から彼女への誕生日プレゼントの相談を受けたことをきっかけに、不倫関係に。ある日のホテル帰り、夫に「どこに行っていた?」と急に尋ねられ、友人である友里さん(仮名)の名前を出してごまかしたそう。すると、友里さん夫婦との食事会をセッティングする流れになってしまいました。嘘が大きくなっていくなか、状況はどうなっていったのでしょう。地獄の食事会「友里夫婦との4人での食事会は、和食のダイニングでおこなわれました。久しぶりの再会となりますが、以前に夫には“友里と会っていた”と嘘をついています。なので、久しぶり感を出さないよう、言葉を選んで話しました。話が噛み合わなくなりそうなときは、瞬時に別の話題を提供し、なんとか乗り切っていきました。食事に手をつける余裕などありませんでしたね。気が休まる時間がなく、とにかく疲れました」不倫相手の彼女にまで…「食事会を滞りなく終わらせた翌日、職場で吉岡くんが言いました。“彼女に関係がバレたかもしれない”と。LINEを見られてしまったというのです。一難去ってまた一難。勘弁してよ…という感じでした。私は、“早めに別れたほうがいいかもしれない”と伝えました。“一度相手を疑ってしまうと、なかなか改善されるものではない”ともっともらしい理由で。正直、これ以上災いの種を抱えたくはありませんでした。危険分子は早めに摘み取っておきたかったので、別れをすすめたんです。ところが、それからほどなくして事件が起きてしまいました」会社内がパニックに「外出先からオフィスに戻ったとき、受付に女性がいて、話し込んでいる様子が目に入りました。そのときに女性の足もとを見て、見覚えのあるサンダルを履いているな…と思いました。そう、吉岡くんに彼女のプレゼントとしてすすめたサンダルです。すぐにその場を立ち去ろうとしましたが、女性が私に気づきました。“あっ!”と声を上げ、私の前へ。やはり吉岡くんの彼女のよう。既婚者である私に彼氏を奪われ、怒りに任せて乗り込んできたのです。私は彼女をなだめようとしましたが、受付の女性が上司に内線を入れてしまいました。予期せぬ来客に、社内は騒然。業務が一時中断してしまいました」不倫による甚大な被害「吉岡くんが彼女の対応にあたり、怒りをおさめて帰ってもらいましたが、その後に私たちは上司に呼び出されました。事実確認をされ、不倫発覚。大ごとになってしまったことで、夫の耳に入るのも時間の問題と判断した私は、自分から夫にすべてを告白しました。夫は怒りというよりは、“何やってんだよ”とあきれた様子でした。さらに、不倫の事実が友里夫婦にも伝わりました。私が嘘をついていたことが誤解を呼び、友里は夫から不倫の片棒を担いていたのではないかと疑われてしまったそう。一時、夫婦の危機に瀕したようですが、なんとか持ち直したそうです。ですが、私たち夫婦は離婚。会社も離れました。吉岡くんもしばらくして退職したそうです。今思い返すと、最初に夫に嘘をついたことが、大きな被害を生む原因となったような気がします」“不倫により友人夫婦を巻き込んでしまった妻の告白”をご紹介しました。嘘が嘘を呼び、甚大な被害をもたらしたケースですが、勘違いしてはいけないのは、そもそもの原因は不倫をしたことです。その考えを改めなければ、再び災いが襲いかかる可能性は否定できないでしょう。©metamorworks/Adobe Stock ©maroke/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年08月28日人は嘘をつくと、それを成立させるためにまた嘘をつかなくてはいけなくなります。そして、嘘を重ね、自分の首を絞めていく…。愛佳さん(仮名・34歳)もかつてそんな経験をしたひとり。きっかけは安易に始めた不倫だといいます。当時の状況を詳しく伺いました。会社の後輩との関係「私のかつての職場に、5歳下の吉岡くん(仮名)という男性社員がいました。ある日吉岡くんから、もうすぐ彼女の誕生日でプレゼントに何をあげたらいいか迷っていると相談を受けたんです。夏も間近という時期だったため、サンダルがいいのではないかとアドバイスしました。吉岡くんはサンダルを探し始めましたが、タイプやブランドなどたくさんの種類があるため決められず、“よかったら買いものに付き合って欲しい”と頼まれ、私も軽い気持ちでOKしました」同じプロジェクトに選ばれて…「彼女とはサイズも同じくらいということで、私は履き心地を試しつつ、いくつかのショップをまわりました。そして、相応しいものを購入。買いもの終わりで、お礼に食事をご馳走してくれました。吉岡くんと会話しながらも、プレゼントを渡したときの彼女の喜ぶ顔を想像している様子が、とても可愛らしく思えました。すると後日、会社内で企画のプロジェクトが組まれたのですが、そのメンバーに私と吉岡くんが選ばれたのです。そこから行動をともにするようになり、連絡も頻繁に取り合うように。そして、あるとき打ち合わせを兼ねて一緒に食事をした帰り、お酒の勢いもあってホテルに行ってしまったんです」突然の質問に頭が真っ白に「吉岡くんと何度か関係を持ち、その日もホテルに行った帰りでした。夜11時前には帰宅すると、リビングには夫の姿が。朝に、“今日は遅くなるから”と聞いていたのでビックリしました。どうやら、予定がなくなったらしいのです。“どこか行っていたのか?”と聞かれ、焦りました。急なことで、頭のなかが真っ白に。そこで、“友里と飲みに行っていた”と嘘をつきました。友里(仮名)は夫も知っている友人で、夫婦同士4人で食事をしたこともある親しい間柄。確実に安心させられる友人のひとりです。夫はすぐに納得してくれましたが、“しばらく会ってないから久しぶりに会いたい”と言い始めました。結局そのままの流れで、“食事会をセッティングしてくれ”と頼まれてしまったんです」嘘が嘘を呼び…「当然、しばらく友里とは会っていません。もし食事会を設けたら、嘘がバレてしまうでしょう。そこで、友里に連絡をしたふりをして、“ご主人が忙しいみたい”と再び嘘をつきました。すると夫が、不思議そうな顔をしました。“そんなこと言ってなかったぞ”と。なんと、夫は自分で友里の夫に連絡をしていたのです。まさか連絡先を交換しているとは思っていなかったため、焦りました。“勘違いかな”となんとかごまかしました。その翌日に、“夫から話を聞いたんだけど”と友里からも連絡がありました。もう逃げ場がなくなり、日時を決めるしかありませんでしたね」“不倫により友人夫婦を巻き込んでしまった妻の告白”をご紹介しました。嘘をついたことで、自分の首を絞める結果となってしまったようです。そもそも原因は不倫であるため、この状況は避けられなかったのかもしれません。©chachamal/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年08月28日結婚前には想像もしなかった“夫の裏の顔”を知ってしまい、夫婦関係を継続することが難しくなるケースもあるようです。30代でそんな体験をした有香さん(仮名)は、夫の裏切りを許すことができず、大きな決断をくだすことに。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、有香さんの衝撃的なエピソードをご紹介します。愛妻家の夫と幸せな結婚生活のはずが…有香さん(仮名)は、結婚3年目を迎えるころまで幸せな結婚生活を謳歌していました。夫は仕事と家庭を上手に両立するタイプで、はたから見ても“愛妻家”に映っていたほど。妻に対して思いやりのある夫を、有香さんは自慢に思っていたそうです。しかし、そんな幸せな日々に、突然暗雲が立ち込める出来事が起きてしまいます。「ある日、私の友人から夫が女性と2人きりで歩いているという報告をLINEで受けたんです。最初は会社の後輩か仕事関係の女性かなって思ったんですけど、その連絡をしてきた友人が『普通の関係には見えなかったから、ちゃんと調べたほうがいいよ』って言ってきて。“まさかね?”って思いつつも、探偵に夫の素行調査を依頼することに決めたんです。いかにも愛妻家という感じの夫が、まさか私を裏切っていると思えなかったので、念のためって感じだったのですが……」探偵事務所が夫の素行を調べた結果、驚くことに4人の女性と付き合っていることがわかったのだとか。しかも、相手は全員人妻でW不倫をしていたのです。夫を問い詰めるも悪びれず、開き直る姿に唖然あまりのことに驚いた有香さんは、すぐに夫に証拠を突きつけ、事実を問い詰めます。しかし、夫の態度は有香さんが想像もしないものでした。「証拠を突きつけているのに、全然悪びれないんです。動揺する様子もなく『だから、何?』って言うんですよ。『浮気しないなんて約束したことはない』とか『俺は人妻が相手じゃないと燃えない』とか勝手なことばかり言って……。それどころか『君は僕の奥さんなんだから、こんなことくらいでギャーギャー言わないでくれよ。相手も人妻だから、家庭が壊れる心配がなくてむしろラッキーだろう?』とまで言ってきたんですよ」愛妻家だと思っていた夫が、知らないところで自分を裏切っていればショックを受けて当然です。夫婦間の話し合いで解決が見込めればベストですが、現実にはそううまくいく話ばかりではないでしょう。夫婦間で話し合いが進まない場合には、なんらかの行動に出て制裁を下す妻も少なくありません。©takasuu/CandyRetriever/gettyimages※ 2022年11月15日作成文・並木まき
2024年08月28日優美さん(仮名・31歳)は、仕事が夏休みに入った際、結婚後に地方に移住し古民家カフェを始めた友人の千佳さん(仮名)をひとりで訪ねます。そして、そこで知り合ったカズキさん(仮名)という男性と深い関係に…。優美さんは既婚者であり、不倫関係となりました。ひと夏の恋と思っていましたが、家に戻ってからも彼のことが頭から離れなかったそう。その後、いったいどうなったのでしょう。再び友人のもとへ「カズキのことがどうしても忘れられず、家に帰って夏休みが終わってからも、連絡を取ってしまいました。そのうち、会いたいという気持ちが湧き上がり、週末を利用して再び友人の移住先を訪ねたんです。宿泊は千佳の家ではなく、ホテルをとりました。そして、カフェを訪問。そこで、ある事実を告げられました。“彼、結婚してるよ”と…。カズキが既婚者であることを知り、とてもショックを受けました」危険な密会「カズキが車で迎えに来てくれて、カフェを出ました。移動中、千佳から聞いた結婚に関する事実を確認。すると、“伝えてたじゃん”と言われました。以前にその話をした際、私は泥酔していたため、憶えていなかったようなんです。そして、前回はカズキの妻も夏休みで地元に帰省していましたが、今回は家にいるとのことで、実はとても危険な状況であることが判明。それでも、会えた喜びは抑えられず、私の取ったホテルに二人で向かいました」カフェにやって来た想定外の人物「ホテルの部屋で、しばし幸せな時間を過ごしましたが、これはW不倫です。危険度は高く、先はない関係。これで会うのは最後かもしれないと思いながら、一緒にいました。あたりが暗くなり始め、私たちはホテルを出て、最初に出会った場所である千佳夫婦の営むカフェに向かいました。そこでサヨナラをして、綺麗な別れを演出するつもりでした。ところが、事態はそう都合よくはいきませんでした。私たちが入店してしばらくして、ひとりの女性が入ってきたんです。キョロキョロと店内を見回し、私たちのテーブルのもとへ。カズキが顔を上げ、女性と目が合った途端、表情が変わりました。女性は、カズキの妻だったんです」妻の暴走「カズキの妻は、私たちの関係を把握していたようでした。彼のLINEを覗き、友人たちからも情報を得ていたようで、行動を見透かされていたんです。店内には何組かの客がいましたが、ただならぬ様子に緊張感が走り、一瞬騒然となりました。暴れるなどの派手な行動はなかったものの、妻が彼を連れ去る際、私のほうをキッと睨みつけ、“許さないから”と言い残して出ていきました。数日後、家に戻ってからカズキから連絡がありました。妻の怒りがおさまらず、“訴える”と言っていると。結局、その後訴訟に発展。当然のごとく私の夫の耳にも入り、夫婦関係は破綻しました。千佳には、慰謝料を支払い離婚もしたあとで連絡したんですが、“夫がもう来ないで欲しいと言っている”と言われてしまいましたね。事実上の出禁。この先もう2度と千佳の元を訪れることはないでしょう」“地方移住した友人を訪ねて不倫をした妻の告白”をご紹介しました。ひと夏の恋と思っていた出会いが、人生の破綻へとつながってしまったようです。夏は開放的な気分になりやすい季節ですが、雰囲気に惑わされないようにしたいものですね。©metamorworks/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年08月25日夏休みを利用して、友人に会いに行く人もいると思います。優美さん(仮名・31歳)も、引っ越していった友人を訪ねたことがあり、そこで“ある出会い”がありました。しかし、その出会いがもとで大変な事態を引き起こしてしまったと言います。当時の状況を詳しくお聞きしました。地方移住した友人のもとへ「同じ職場で働いていた、千佳(仮名)という友人がいました。千佳は結婚後、仕事を辞め、夫とともに地方に移住。古民家をリノベーションしてカフェを始めたんです。もともとそういった環境への憧れが強いタイプだったので、いい方向に進んで良かったなと思っていました。そして、私は夏休みを利用して、千佳のもとを訪ねることに。夫は仕事があったため、ひとりで向かいました。家はカフェに隣接していて、私はそこに泊まらせてもらうことに。海が近く、自然に囲まれた穏やかな場所でした」2人組の男性と親しくなり…「カフェは、夜はバーとして営業していたので、私はテラス席に座り夜風を浴びながら軽く飲んでいました。すると、2人組の男性が入って来て、しばらくして声をかけられました。2人の名は、カズキとショウタ。2人とも私よりひとつ年下で、そこが地元とのこと。カズキは爽やかでノリが良く、見た目もちょっとタイプでした。3人で飲んでいるうちに話が盛り上がり、海で花火をしようということに。コンビニでお酒と花火を買って、海に向かいました。学生時代に戻ったような気分で、年甲斐もなくだいぶはしゃいでしまいました」男性の家で朝を迎え…「花火が終わり、千佳の家に戻ろうとしたところで、カズキに声をかけられました。家が近いから遊びに来ないかと。お酒の量も進んでいたため、私はかなり酔ってしまいました。勢いもあり、つい誘いにのってしまい、カズキの家へ。その時点で、意識は途切れ途切れの状態でした。家に行けば、男女の関係となってしまうのは仕方ありません。気付けば、抱き合い、キスをしていました。そして、そこで私の記憶は途絶えました。朝、目を覚ました私は衝撃の光景を目にしました。カズキが寝ている近くで、ショウタも眠っているのです。記憶を遡ろうにも、何も出てきません。私は、どっちと関係を持ったのか、自信がなくなりました。怖くなった私は、荷物をまとめてすぐにカズキの家を出ました」ひと夏の恋…のはずが「千佳の家に戻ると、かなり心配されました。“カズキの家で朝まで飲んでいた”と告げ、詳しくは話しませんでした。二日酔いでボーッとしていると、カズキから“ちょっと会いたい”と連絡があり、車で迎えに来てくれました。そして昨夜の話になったのですが、記憶がないことを伝えると“ショックだわ”と言われ、そこで私が関係を持ったのがカズキだと分かりました。ショウタはいったん自分の家に戻り、朝方訪ねてきたそうです。私は安心したこともあり、カズキのことをとても愛しく感じました。そして、そのまま車でラブホテルへと向かい、再び関係を持ってしまったのです。ひと夏の恋……と思っていましたが、自分の家に帰ってきたあとも、カズキのことが頭から離れませんでした」“地方移住した友人を訪ねて不倫をした妻の告白”をご紹介しました。旅先で出会った人とすぐに関係を持つとは、かなり危険な行為です。夏とはいえ、ハメを外しすぎましたね。©健二 中村/Adobe Stock ©fishcake/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年08月25日杏奈さん(仮名・33歳)は1年ほど前、仕事関係で知り合った翔さん(仮名)と不倫関係にありました。相手が7歳下ということもあり、上手く手なずけていたそう。しかしある日、夫から不倫をしているではないかと指摘を受けてしまいます。バレないように慎重に行動していたにもかかわらず、再び指摘を受けたことから、密告者がいるのではないかと疑ったそう。果たしてその真相は…。「DMが届いた」との夫の証言「夫から“男と会っていたのか?”と疑いを受け、LINEを見せて潔白であることを伝えてなんとか言い逃れて状況が落ち着いたあとで、なんでそう思ったのかを尋ねてみたんです。すると、夫から驚きの事実を聞かされました。“SNSにDMが届いた”と言うのです。最初は、“あなたの妻は不倫をしている”という内容だったそう。そして今回、“昨日、男と会っていた”と送られてきたと。送り主は分からないとのことでした。アカウントを見せてもらいましたが、普段は使われていない、裏アカから送られているようでした」DMの送り主は…「私は、話があると翔くんを呼び出しました。それまで、夫から疑われているとの状況だけは報告していましたが、このときはさらに、夫に届いたDMの件を伝えてみたんです。不安がらせてしまうかもしれないとも思いましたが、彼の反応は予想していたものと違いました。DMの送り主に心当たりがあるようなことを言うのです。“元カノかもしれない”と…。元カノとは、私との交際が始まった時点で別れていました。“好きな人ができた”と伝えたそうですが、彼女のほうは納得がいかなかったようで、だいぶこじれたそう。しかも、私の年齢が7歳上というのを聞いて、かなり揉めたそうです」密告の真相「翔くんは、“元カノと連絡を取ってみる”と言い、数日後、事実が判明しました。やはり、密告者はその元カノでした。彼女は翔くんと別れたあと、私のことを調べ、年上というだけでなく既婚者であることも突き止めたそう。怒りがおさまらなくなった彼女は、私の夫についても調べ、SNSのアカウントを見つけてDMを送ったとのことでした。しばらくは翔くんが元カノに対応していましたが、埒が明かない様子。仕方なく、私があいだに入ることになりました」彼女の暴走は止められず…「翔くんからその元カノの連絡先を聞き、メールを送りました。なるべく事を荒立てないよう、穏便に済ませるために丁寧な内容を心がけました。“こういうことはやめたほうがいい”と諭すように伝え、返事が届きましたが、それはいたって厳しい反応でした。“許せない”と強い怒りを滲ませていました。“彼と家庭の両方を手に入れようとするなんて虫が良すぎる”と正論を訴え、追撃の手を緩める様子はありませんでした。結局、彼女の暴走は止められず、火に油を注いだ形となり、不倫の全容を夫に伝えられてしまいました。夫は、“信じた俺がバカだった”と、怒るよりはむしろ呆れ、嘆いていましたね。その後、離婚へと話は進みました。結局、翔くんとも関係は続かず、多くのものを失った今は後悔だけが手もとに残っている状態です」“何者かによって不倫を夫に密告された妻の告白”をご紹介しました。不倫をすると多くの人を巻き込みます。自分が注意していても、いずれは発覚してしまうもの。まだまだ人生は続くので、今回の件を教訓として生かして欲しいものです。©siro46/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年08月14日不倫などの不貞行為をする際は、細心の注意を払うはず。けれど、それでも発覚してしまう場合もあるでしょう。原因として、誰かからの密告というパターンもあるようです。杏奈さん(仮名・33歳)もかつて不倫を経験し、同じような状況に陥ったそう。当時どんなことがあったのか、詳しく話を伺いました。予想外の事態「私は1年ほど前、不倫をしていました。相手は、7歳下の翔くん(仮名)という独身男性。仕事関係で知り合いました。翔くんは年上の女性が好みらしく、かなり私に熱を上げている様子。弄ばれたい願望があり、私もそんな彼の欲求をほどよく刺激しつつ、上手くコントロールしていました。夫には絶対にバレないよう、連絡は必要最低限にするよう言い聞かせ、会うときも深夜には及ばないようにして、手なずけていましたね。そうやって細心の注意を払って行動していたものの、予想外の事態が起きました」密告した人物は…「ある日、夫が急に“不倫しているのか?”と聞いてきたのです。突然のことで慌てましたが、“そんなわけないでしょう”と呆れたような素振りで返しました。そして、スマホのLINEを開いて、“疑うなら見ていいよ”と差し出しました。私はこういうこと友人の証言もあろうかと、翔くんとはLINEではやり取りをせずメールでおこなっていたのです。不倫の痕跡など一切なく、夫も納得してくれました。でも、いったいなぜ夫は疑ったのか。誰かが密告したのではないか……と思い、ある人の顔が浮かびました」友人の証言「もし、誰かが密告していたとしたら、思い当たるのはひとりしかいません。友人の恵美香(仮名)です。なぜなら、恵美香にだけは彼との関係を伝えていたから。私は、恵美香と会う機会を持ち、単刀直入に尋ねました。すると、“あり得ない!”と。それもそのはず。私と同様、恵美香も不倫をしていました。いわば、お互いに秘密を共有している“不倫同盟”を組んでいるような関係。私の不倫を密告しようものなら、自分もバラされてしまうという、まさに運命共同体なわけです。なので恵美香も、“カマをかけただけじゃない?”と言い、私もそれに納得しました」1か月半ぶりに不倫相手に会うと…「夫に不倫を指摘されてから、怪しまれる行動は避けていました。1か月半ぶりに翔くんに会うと、“会いたかった”となんとも嬉しそうに言うのです。そうやって気持ちを素直に言葉にして表現してくれるところも、彼の可愛いところでしたね。久しぶりに、2人の時間を満喫しました。その翌朝、翔くんとの逢瀬の余韻に浸りつつ、朝食の準備をしていたときでした。再び夫が、“昨日、男と会ってたのか?”と聞いてきたのです。完全に無警戒だったので、動揺しました。それでも、またLINEを見せ、なんとか理由をつけて言い逃れました。しかし、翔くんと会ったのは、昨日の今日。ピンポイントすぎます。確実に密告者がいると思いました。いったい誰なのか…。疑心暗鬼に駆られずにはいられませんでしたね」“何者かによって不倫を夫に密告された妻の告白”をご紹介しました。不倫のような悪いおこないは、誰かが見ているということ。教訓を得たと思いすぐに関係を断つべきでしたね。この先はもう、悲惨な展開しか頭に浮かびません。©milatas/Adobe Stock ©MOMOTAROU/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年08月14日同棲中の恋人への不満から、腹いせのように既婚者と不倫をしてしまった夏美さん(仮名)。恋人への優越感を抱きながら精神的に安定した日々を送っていたある日、恋人から「不倫をするような女性は今すぐ家を出ていってくれ」と自宅を追い出されてしまいました。不倫によって大きな代償を払った30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。住む家を失い向かった先なぜか夏美さんの裏切りを知っていた恋人は、「不倫をするような女性とはすぐに別れたい」と激怒。さらには「今すぐ家を出ていってくれ」と自宅を追い出されてしまったそうです。着の身着のままで行くあてもなく、困り果てた挙句に不倫相手である大宮さん(仮名)に助けを求めました。「大宮さんは私の境遇にかなり同情をしてくれて、その日から1週間分のウィークリーマンションを借りてくれました。とりあえずはそこで今後の準備をしたほうがいいと言われて、大宮さんのアドバイスに従って、新しい家を探したり彼と同棲していた家に置きっぱなしになっている荷物の受け取り手配などを進めました」しかし、ウィークリーマンションの契約が切れる前日になって、夏美さんは大宮さんと連絡が取れなくなってしまったとのこと。LINEは未読のまま、電話をかけても全く通じない状況になったそうです。不倫相手に逃げられ恋人に暴露され…「大宮さんは、状況が面倒になったのでスッと逃げたみたいでした。追いかけたくても自宅も知らないし、会社に押しかけるわけにはいかないって感じで、できることはありませんでした。同棲していた家を追い出されたばかりだった私は、これ以上面倒なことを増やしたくないという気持ちも強くて、そのまま大宮さんとは別れることに。それよりも、なるべく早く新しい生活をスタートさせて安定させなくてはいけないので、借金をして小さなアパートを借り、自分なりにリスタートを切ったのですが…」夏美さんが新生活を始めて1か月ほど経った頃、実家から連絡が入りました。夏美さんが不倫をして恋人を裏切った事実を強く叱られたうえに、電話口で母親に号泣されてしまったとのこと。さらには、別れた恋人との共通の知人や友人全員に、元恋人が夏美さんの不倫を暴露するメッセージを送っていて、夏美さんは周囲からも白い目で見られるようになってしまったそうです。「どうやら元彼の友人が、私の不倫現場を目撃していたみたいでした。同棲生活では、私は家賃や光熱費を出さず、全て元彼に出してもらっていたので、周囲からは“人の金で生活しながら不倫をしていたトンデモ女性”というレッテルを貼られてしまい、私のまわりからスーッと人が去っていきましたね。親も彼と結婚すると思っていたようで、まさか私が不倫をしたことが原因で破局になるとは思っていなかったみたいで、親不孝な娘扱いをされました」結局、自分がしたことの代償があまりにも大きすぎて、今も当時の友人たちとは疎遠なままだと話す夏美さん。実家ともギクシャクした関係が続いているそうです。「せっかく積み上げてきたものが、不倫によって全部壊れてしまいました。恋人への腹いせで不倫を始めてしまった自分が、すごく情けないです。あのときに戻れるなら不倫なんて絶対にしないですし、そんなことに使う労力があるなら、恋人との関係を修復するエネルギーにすればよかったとすごく後悔しています」パートナーへの不満から腹いせで不倫をしても、いい結果は望めません。不倫は、これまで築いてきたものを一瞬で失うだけの破壊力がある行為ですから、安易な気持ちから足を踏み入れるべきではないことは言うまでもないでしょう。©aijiro/Adobe Stock ©K+K/Adobe Stock文・並木まき
2024年08月11日長く付き合った末にゴールインしても、いざ一緒に暮らし始めてから相手の本性を知ることは珍しくありません。今回は新婚夫の浮気癖に悩んだ30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。6年交際の末にゴールイン!夏奈子さん(仮名)は、6年間交際した4歳年上の恋人と30代前半でゴールイン。結婚前に同棲はせず、入籍をしてから新居で一緒に暮らし始めたとのこと。「それまで私も夫も仕事最優先で生きてきたので、6年間付き合ってはいたけれどベタベタした付き合いはゼロ。月に数回会って、たまにお泊まりデートもしてって感じの淡白な付き合いでしたね。それでも、夫は国家資格がないとできない専門職に若くして就いていましたし、私も独立を視野に入れて仕事を頑張ってきていたので、お互いに“今は恋愛よりも仕事が大事”という価値観が一致していると私は思っていました。そこが結婚の決め手にもなったんです」ところが実際に結婚してみると、夫の行動に不可解な点が多いことに気づき、新婚早々から夏奈子さんは夫の浮気を疑うように…。新婚1か月目から謎の外泊、スマホを隠すなど不信な行動が多い夫「まだまだ新婚という結婚1か月目のときに、なぜか夫が外泊することがありました。家にいるときはスマホを肌身離さず持ち歩き、絶対に私にスマホを見せまいとするような行動をとることも。なんだか変だな…という気がしていました。だけど、まさか新婚早々に浮気をするなんて思ってもいなかったので、最初のうちは“たとえ相手が妻であっても、自分のことを知られたくない人なのかな”と思い、そっとしておいたんです。今思えば、違和感があるときに、もっと大騒ぎをしていればよかったのかもしれませんが…」あるとき夏奈子さんは、SNSで「おすすめ」に表示されたアカウントをなにげなく見ていたそう。そこで、正面の顔ではなかったものの、夫と思わしき人物が写っている投稿を確認。アカウントの持ち主は匿名の女性で、夫との恋愛模様を頻繁に投稿していることが判明しました。そしてそこには、「〇〇くん(夫の名前)、結婚しちゃったけど愛しているのは私だって言ってくれているから信じる」といった不倫をうかがわせる投稿がズラリと並んでいたそうです。「顔がしっかり写っている写真はありませんでしたが、服装や体型から“これは間違いなく夫だ”と思い、その場でスクショ。その日のうちに帰宅した夫を問い詰めると、私との結婚前から付き合っているという相手との不倫が判明したんです」自分との結婚が決まっていながら、別の女性とも交際を続けていた夫に呆れた夏奈子さん。ひとまずは波風を立てず穏便に済ませる選択をし、相手の女性としっかり別れることを夫に約束させました。結婚前は相手の生活スタイルを好意的に捉えていても、結婚後に違和感が生じることはあるでしょう。共同生活を送ってみて初めて、相手のおかしな点に気づくこともあります。夏奈子さんの夫のように浮気をする男性の場合、“仕事”を理由とした不可解な言動が目立つ例が少なくないようです。一緒に暮らしていなければ「仕事」だと信じてしまうような出来事でも、ひとつ屋根の下で暮らし始めれば、“何か隠しているかもしれない”と勘が働く妻も多いのではないでしょうか。©urbazon/Indeed/gettyimages文・並木まき
2024年08月11日同棲中の恋人の態度に不満を感じ、既婚者との恋に溺れていく女性もいるようです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代で不倫に沼ってしまった結果、悲劇的な展開を迎えた女性のエピソードをお届けします。彼氏に不満だらけで既婚者と関係を…夏美さん(仮名)は、6歳年上の恋人と同棲4年目を迎えたときに、自分を女性として扱わなくなってきた恋人に対して、不満を抱きながら生活をしていたとのこと。そんななか、仕事の関係で知り合った10歳年上の既婚者から誘われるがままに不倫の道へと足を踏み入れてしまいました。「すでに恋人とはレスでしたし、家でも会話はなく、家事分担とは名ばかりで私の負担がかなり大きくなっていたんです。そんな生活には、もはや不満しかなくて…。だけど経済的な理由から別れを切り出すこともできないままでした。そんなときに、大宮さん(仮名)から口説かれて付き合い始めたんです」大宮さんは年上の既婚者。不倫への抵抗感はあったものの、「どうせ短期の遊びだし」と深く考えなかったといいます。大宮さんとのデートは月に2~3回で、食事をしてからホテルに行って、日付が変わる前に解散するのが定番だったそうです。彼氏への背徳感がやがて優越感へ不倫を始めたことによって、同棲中の恋人への背徳感を感じていたと話す夏美さんですが、やがてその背徳感が優越感へと変わっていったそう。恋人の収入では滅多に行けない高級レストランやラグジュアリーホテルに、不倫相手のおかげで出入りするようになった自分に強い満足を得ていたとか。「優越感のおかげで、同棲中の恋人へのイライラもすっかり解消しました。彼が不愉快な態度をとっても、“私にはもうひとり恋人がいるし”っていう安心感が強かったんですよね。大宮さんとは不倫ではありましたけれど、私は結婚をしているわけではなかったので、“大宮さんの妻にさえバレなければ大丈夫だろう、全てはうまくいくはずだ”という根拠のない自信もありました」割り切った不倫を楽しみながら、同棲をしている本命の恋人との関係も穏やかに続いていた日々は、夏美さんにとって「理想とも言える環境」だったと振り返ります。恋人に対する歪んだ感情が引き金となって、不倫に足を踏み入れてしまえば、事態はどんどん複雑になっていくだけでしょう。本人は軽い気持ちでも、不倫はこれまで築き上げた全てを破壊する行為です。どんな事情があるにしても、既婚者と関係を持つべきではないのは言うまでもありません。©mapo/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・並木まき
2024年08月11日