「“一見まともに見られる既婚女性”にしがみつくしかない」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第24回
何故自分だけ?夫も親もいるのに傍に味方がいないの?私は、この子は、身内に愛されないの?
よそとは比べない、と強がっていても、体調によって絶望しそうになります。
周りには妻としてごく普通に大事に思われている奥さんや、父親と遊び、愛情をもって叱ってもらえる子供がたくさんいます。楽しそうなお出掛けの様子、お祖父ちゃんお祖母ちゃんにあれこれ買ってもらって季節の行事をする様子……。本当は、和やかで普通に愛情のある子連れ家族が心底妬ましいです。
また結婚して子供がいても、こんな状態のためか、今なおモテておしゃれな生活をして彼氏に愛されている独身女性も、本まで出されて人気者になられ、こじらせだったことが分からないぐらいきれいな雨宮さんも当然羨ましいです。
他のお母さん方なら軽い愚痴で済むであろう、自由時間が無い事や外で子供が邪険に扱われた出来事も、社会が敵のように思え、悲劇の主人公ぶって非難する気持ちが止まりません。
心に余裕なんてないからです。親になっても大人になれません。
非モテの私が舞い上がってスピード出来婚なんかしたのが間違い。こんな男を夫に選んでしまったのも、自分に見る目が無かったから。