知的とエロスの絶妙なバランス…異色の経歴を持つ社会学者・鈴木涼美の本が刺激的!
の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)もあります。
この本が出版された当時は、彼女自身がAVに出演していたことは知られていなかったため、エッセイではなく学術論文、ルポルタージュとして発表されています。
でも、なぜAV女優をテーマにしたのか?というのが、それ以降の著書で明らかになったと言えるので、興味のある人は読んでみるといいかもしれません。
■ダメなおじさんのオンパレード
もう一冊、昨年発売された『おじさんメモリアル』(扶桑社)は、彼女が出会ったおじさんたちのことが書かれた本です。
ブルセラをしていた女子高生時代に会ったおじさん、恋人だったおじさん、不倫相手のおじさん……。
そんなおじさんを冷静に観察しているのですが、どうしようもなくダメなおじさんのオンパレード!とても刺激的なエッセイになっています。
おじさん好きな人はもちろん、おじさん大嫌い、会社のおじさんがウザい、という女性も手に取ってみてはいかがでしょうか。
■母娘関係で悩む女性におすすめの一冊
なお、ご自身の母親との葛藤を書いた『愛と子宮に花束を~夜のオネエサンの母娘論』(幻冬舎)もおすすめ。
昨年亡くなったお母さまとのエピソードが綴られた、彼女の複雑でセンセーショナルな経歴の秘密が、少しだけわかるような気がするエッセイです。