鹿児島から秋田まで!人力車で日本を縦断!?~「夢を追う男」冒険家、人力車夫・阿部雅龍【木曜インタビュー、ただしイケメンに限る】vol.3
例えば、自転車や徒歩で旅をする人もいるし、リヤカーを引いて旅をする人もいるのですが、人力車を引いて旅する人ってほぼいないんです。自分の仕事を活かして、何かやりたいなと考えたのがきっかけですね。
冒険してて外国での生活が長かったんですけど、日本はあまり回ってないので、日本のことをもっと知らなくちゃいけないな、と思ったのが一つ。それから、今、目指している100年前の探検家・白瀬矗(しらせのぶ)さんの夢を継ぐ南極点までの遠征を実現するために、神様に誓いを立てる、という目的もありました。
◎坂道、トンネルのつらさ
チャレンジ中は坂道、トンネルがきつかったです。人力車はブレーキがないので、下りの場合、荷物を積んで100キロ以上もの重さがある人力車を体で受け止めなくてはいけないんですよ。これがなかなか大変で。
日光のいろは坂だと斜度が10%もあるから、下りで足をちょっとでも滑らせてしまうと、止まらないんです。
トンネルもすごく怖いですね。峠越えにはどうしてもトンネルを通過しなければいけないのですが、田舎のほうのトンネルに行くと、長さが3~4キロあるのに、片側一車線しかなくて。そういう道って、結構トラックがバンバン走ってるんです。