「母にとって私は恥ずかしい娘…」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第27回
仕事は大変ですが上司や先輩に恵まれ、職場に対する不満はほとんどありません。ありがたいことです。
先日、母がいつも母方の祖母宅で行われる親族の集まりに行きたくない、と言い出しました。祖母と母はこのところ折り合いが悪く、仕方ないかなあと思いましたが、行きたくない理由について聞くと、
「弟たちの子供はみんな成績優秀。立派に進学している。弟たちもいい家を持っている。そんなところに行ったら劣等感でつらい」
と。つまり母にとって私たちはいとこたちに劣る、恥ずかしい子供だということです。
母のその一言で、なんだかわかりませんが私の中でなにかがぽっきりと折れてしまいました。
私なりに、母を支えてきたつもりでした。
自分の仕事も頑張ってきたし、帰宅すれば母の職場の愚痴をたくさん聞きました。
自慢の娘、までは行かないまでも、それなりに評価してくれてるかなあと思っていたのです。それなのに、恥ずかしいんだって。
お母さんは私が恥ずかしいんだって。
いっぱい頑張ったのに、いっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱい頑張ったのに。