結婚していれば、本当に幸せ? 結婚という形よりも大事なことは…【石井ゆかりの幸福論】
もちろん、全ての方がそうだというわけではないと思います。
ご相談にはそれぞれ、共通する部分がある一方で、まったく誰のものとも重ならない、とても深いものが含まれているからです。
たとえば「同性愛でなくとも同性同士で結婚できる世の中になるべきだ」という考え方があります。これは、結婚制度というものを考える上で、とても大事な発想だと思います。
パートナーシップとは、ただ、人が人と、協力し合って生きていくことです。
そのことに、部外者が何の意見をはさめるものでしょうか。
パートナーシップは、「創造」されねばならないのです。
どこかにあるテンプレートに、無自覚に自分をはめ込むような「結婚」は、危険なのです。
サイズも見ず、試着もせずに、かたい革靴を買うようなものです。
パートナーを得ても、ちっとも幸福になれない人もいます。
いわゆる「モラハラ」や「DV」「ワンオペ育児」など、パートナーによって不幸になる人も、たくさんいます。その一方で、パートナーと生きていることがなにより幸福だと感じる人もいます。
この違いは、どこにあるのでしょうか。
パートナーシップを結ぶことで幸福になるには、おそらく、いくつかの条件が必要なのだろうと思います。