天体の動きと歴史上の出来事はシンクロする?マギー・ハイド×鏡リュウジが「ユング心理学」を紐解く
マギーさんはユングの言う、魚座をはじめとする星座と春分点の対応について、東洋の精神にも触れつつ、細かく解説してくれました。“心理学者”のユングが、このような壮大な占星術的歴史観を持っていたということ自体、大きな驚きです。
私たちは、2匹目の魚、つまり近代的な時代(「深みの精神」に対する「この時代の精神」)を生きながら、占いという目に見えない次元を考えるといった、難しい問題に突き当たっていると考えられます。
個人の心「心のマップ」ではなく開かれた心へ
2日目の講座では、マギーさんは「ミクロコスモス」として、個人の内面についてのユングの考え方を解説しました。ユングによる「個人の心の構造(無意識と意識)」のモデルをわかりやすく説いたのです。「自我、シャドウ、アニマやアニムス、セルフ、元型、さらに心の4つの機能と性格タイプ」など、ユング心理学の基本的な概念も登場しました。
さらに、現代の占星術の中でそうしたユング心理学の概念、即ち「心のマップ」と占星術の惑星や星座などの要素を対応させる試みがなされ、いわゆる「心理占星術」を作ろうとされてきた、というお話も。
しかし、驚くのはここから。