日本が不倫NGになったのはいつから？～意外と自由だった江戸時代の不倫事情【恋占ニュース】
そのあたりは現代とそう変わりませんね。
一方で庶民、特に既婚女性にとって不倫はどのような意味を持つものだったのでしょうか。
その昔、幕府が公布した『江戸市中法度』によると、既婚女性の不倫は「不義密通」という重罪。発覚すれば相手の男性ともども斬首、という恐ろしい刑が待っていたのだとか。
が、実際にはよほどのことがない限り告発されるようなことはなく、相手側の男性が女性の夫に示談金を支払って内々に処理、というのが普通だったそう。
というのも、この時代の男女の性愛は、現代とは比べ物にならないくらいフリーダムであったようで。
男性が人妻に手を出すことは、建前上非常識なことではありましたが、意外にも今よりも女性の立場は強く、妻が夫を家から追い出したり、離婚・再婚も当たり前。落語にも「間男」の話はよく出てきますから、もしかすると女性の不倫は今以上に『よくある話』だったのかもしれません。
ちなみに武家の場合、夫が留守にしている参勤交代の間は、まさに不倫の季節だったそうです。今も夫の単身赴任中に不倫する奥さんは多いと言いますが、それと少し似た感覚だったのでしょうか…？
そんなわが国で、現代のような一夫一婦制が確立されたのは、明治31年のこと。
