2016年8月19日 11:45
「恋愛偏差値が低すぎて、このまま歳を取っていくのが怖い」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第38回
例えば私は宝塚が好きで、もちろんそのことに対して「寂しい独身女が宝塚に逃避してる」と周囲から思われることもありますが、好きだと言ったことで女性だけでなく男性の宝塚ファンとも話せるきっかけができたり、「そんなに夢中になれて、感動できるものがあっていいな」みたいなことを言われることもあります。「こんなことしてたら寂しい独身女だと思われるんじゃないか」と独身女が思うことは、ほとんど逆で、趣味や好きなものに囲まれてて、なんだか楽しそう、っていうほうがずっといいと私は思います。取り立てて言いふらすこともないでしょうけど、隠すこともないと思うんです。
ちょっとつながってくる話ですが、人は人の長所を好きになるわけじゃなくて、欠点とか、普段のその人のちゃんとしてるところとだめな部分の落差に心を動かされることもあるんです。よく「スキを見せる」なんて言いますけど、それって酔っ払って持ち帰られろみたいな話じゃなくて、自分のちょっと恥ずかしいかなと思う、でも本質的な部分に関わることを、大事な人にいかにそっと打ち明けられるか、みたいな話なんじゃないかと最近は思うようになってきました。
恋愛偏差値が同じく低い私に、恋愛についてのアドバイスができるはずもありませんが、恋愛偏差値が低いということに一度バシッと向き合ってみるのも面白いですよ。