2016年12月29日 11:30
初詣は永遠の愛を誓う夫婦神の神社へ!大国主命と后たちの恋物語もお届け
■【三番目の后】沼河比売
大国主命は建速須佐之男命の元から戻るとき、生太刀(いくたち)と生弓矢(いくゆみや)を持ち帰ります。
これらの道具で兄弟神を追い詰め、二度と命を狙うことがないように打ち倒しました。
そして大国主命は長として国づくりを行うのですが、一族繁栄のためには子どもを大勢つくる必要があるからと、さらに妻を迎えます。それが沼河比売(ぬなかわひめ)です。
沼河比売はとても美しい和歌を詠んで、大国主命を魅了します。
沼河比売を祀る神社としては、新潟県上越市の居多神社(こたじんじゃ)などがあります。
■大国主命と須勢理毘売は今も一緒
大国主命はさらに妻を迎えようとするのですが、ふと須勢理毘売の寂しそうなのに気づき、そのわけを問いただします。
すると須勢理毘売は和歌にのせて、
「あなたは多くの妻を娶るのでしょうが、私にとってあなたはただ一人の男性で夫なのです」
と切々と詠うのです。
そんな須勢理毘売の姿に心を打たれ、二柱は杯を交わして変わらぬ愛を誓いました。
首に手をかけあい、互いに向かい合いながら、今に至るまでご一緒におられるのです。
■初詣は出雲大社がおすすめ
出雲大社は、この仲睦まじい二柱にあやかりたくて訪れる人が多い神社です。