連載記事:リアル・モンスターワイフ、再び
夫も逃げ出す“やりすぎ断捨離妻”あなたの「モラハラ妻」度をチェック【リアル・モンスターワイフ、再び 第38回】
「セクハラ」「パワハラ」に続き、「モラハラ」に注目が集まる今日この頃。
「モラハラ」と聞くと、夫が妻に「俺の稼ぎのほうが多いよな!」とすごむような光景を思い浮かべがちですが、モラハラの加害者はいつも夫とは限りません。実は、強力な
モラハラ系モンスターワイフも、そこかしこで暗躍しているのです。
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モラハラの恐ろしいところは、DVなどと違って、
加害者に加害者意識がない場合が多いこと。
前回ご紹介した友梨佳さんのケースではどうでしょう。
夫の裕貴さんの目に映る友梨佳さんは、完全なモラハラモンスター。しかし、当の友梨佳さんには何の悪気もなく、まさか自分がモラハラをしているなどとは夢にも思っていません。それどころか、
「自分は家族のためにしている。家族を正しい方向へ導いている」という気でいるのです。
夫と妻、それぞれに見える現実が完全に乖離(かいり)したまま、ついに夫は
「妻を断舎離する」というところまで追いつめられてしまいました。
その後、友梨佳さんと裕貴さんはどうなったのでしょうか。
離婚も辞さない覚悟の裕貴さんに対して、友梨佳さんは夫がなぜ自分を捨てたがるのか、まったく理解できずに大混乱。
「離婚だとか、そんなこと考えられません。私は夫を愛しているんですから。愛しているからこそ、夫にも消費社会の呪縛や物欲から解放された、本当に自由で健全な生き方をして欲しくて…。一体、
夫はどうしたら、私の思いを理解してくれるのでしょうか?」
「悪気がないからタチが悪い」というケースの典型例です。
この期に及んでまだ、友梨佳さんは自分がモラハラの加害者であると認識できずにいるのです。このままではいつまでたっても、2人の主張は平行線をたどるだけでしょう。
あなたも知らず知らずのうちに、モラハラ妻になりつつありませんか? 自分の中に危険な傾向を見つけたら、早め早めにリスクを摘み取ることが重要。
早速、以下のチェックテストをどうぞ。
■「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度チェック
ここでは、あなたの「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?
1. 物事の「違い」を尊重するよりも、「優劣」をはっきりさせたい性格だ。
2. 自分がいいと思ったものは、人にすすめずにはいられない。
3. 自分のやり方が受け入れられないとイラっとする。
4. 善意と熱意を持って接すれば、相手を変えることはきっとできる。
5. 家族が効率の悪いことやムダなことをしていると、すぐに口出ししてしまう。
6. 不必要と思えば、人もモノも遠ざけたくなる。
7. 自分のことを道徳的、常識的な人間だと信じている。
8. 夫に直して欲しいところ、変えて欲しいことが即座に5つは思い浮かぶ。
9. 夫婦けんかの中で、相手の癖や生活習慣を否定したことがある。
10. 子どもたちの前で夫を「悪い大人の見本」扱いしてしまったことがある。