相手を責めるばかりで過ごしていた別れの頃。「だって、悪いのはあっちだから。」それは多分間違いないし、怒りで震える気持ちはごもっともだ。
どうしてこの「怒りの震え」が治まったかというと、3人の共通点は「距離をおいて話し合ったから」に尽きる。A子さん始め全員が、彼と別れた後も事務処理的要因で月に何度かのメールのやり取りがあったそう。
最初は「浮気をする人間なんてゴミ以下」とか「借金男」とか思って、ぶっきらぼうで吐き捨てるような返信しかしていなかったそうなのだけれど、時間と共に怒りも治まり、彼を「過去の友人」と感じるようになってきた頃から人と人としてのやり取りが始まっている。
A子さんは、ふとアドバイスのつもりで「浮気や二股ではなく、1人と終わってから次の人とお付き合いするべき」という文言を送ったのをきっかけに、付き合っていた頃には垣間見せなかった彼の本心を少しづつやり取りするようになったのだとか。B子さんもC子さんも「愛した人」「裏切られた相手」という気持ちも越えて、一友人として細々と時々くるメールや電話のやり取りをし始めてから、一緒にいた時は知らなかった彼をたくさん知るようになったのだとか。