傷つける相手は、その人との状況の慌ただしさと関係しており、自分自身にとっても、余裕のない生活やタイトな状態を反映している夢です。
■誰かに傷つけられる夢
『・・・いきなり背中を大きな刃物のようなもので斬りつけられ、私はその場にうずくまって大量の血を吐いていました。大人たちに追われる小さな子供たちをかばいながら、身代りになって切られた状況でした。私のそばにいた小さな女の子がいつまでも逃げないので、突き飛ばすようにその少女を押して、「早く逃げなさい!」って夢中で叫んでいました。』
これは20代女子大生の夢の実例です。傷つけられるイメージと大量の出血のイメージは、基本的に現状の転換期をあらわす夢になります。夢の中でそばにいた少女は、今の彼女の分身です。そして子供を襲う大人は、卒業後の社会人生活をしている彼女を象徴します。
実はこの夢は、就職活動の最中に大きなプレッシャーとストレスを感じていたときに見た夢だったのです。一方、誰かに自分の体の特定の部分を傷つけられたり、痛めつけられて急に目覚めるような夢なら、生理的な不調、睡眠リズムの乱れをあらわすことがあります。
■誰かに刺される・誰かを刺す夢
鋭い刃物や先端のとがったものを使って誰かを突き刺すイメージは、強い敵対心や嫉妬心などをあらわします。