なんていう予感を含んだ恋が多くなってくる気がする。付き合う前に肌を合わせてみたりして「彼も私を好きだろう」なんて勘を働かせて恋を進めているような気すらするのだ。
うまくいくかわからない。自分をどう思ってくれているのかわからない。そんな状態の恋っていつぶりだろうか。
「食事に誘ったらOKだった」「LINEの返事が早い」「私には優しい」いくつもの「きっと大丈夫」のカードを見つけてから進む恋が増えてしまって「きっと大丈夫」の数が少ないと、途端に気弱になってしまう。
「サツキさん、怖がったらだめです!当たって砕けろです!」「この歳で砕けたくないよ~」
そんな会話をしながら気付いてしまうのは「大人こそ怖がりだ」ということ。何度も人を好きになってきたはずなのに、大人になると怖いものが増えてしまって初恋の頃よりも真っ直ぐ進めていないかもしれない。
「否定されること」「傷つくこと」には途端に恐怖心を抱いてしまう。
■◇駆け引きは恋の邪魔もの
子どもの頃だって恋をしたし「もう誰も好きにならない」とか「彼以上の人なんていない」なんても思ったし、子どもなりに真剣な恋をしたけれど、今よりももっと真っ直ぐに恋をしていたと思う。