3月13日、栃木県河内郡の「上三川町立上三川中学校」では卒業式が行われていた。この日、卒業するのは125人の生徒。中学生活はコロナ禍と重なったため、修学旅行の中止をはじめ、クラスの仲間たちとの思い出がとても少なかったようだ。卒業式も終盤にさしかかったころ、小雨が降りだした中、会場の前に停車した車から降りてきたのはGACKT(49)とK(39)だった――。2人は同中学の校長先生に呼ばれ、卒業生へのサプライズライブを行うために来校したのだ。もともとGACKTは06年から日本国中の卒業式にサプライズで現れ、卒業する学生たちへ応援歌『野に咲く花のように』を歌っている。音楽関係者は言う。「05年、GACKTさんはラジオ番組で兵庫県立舞子高等学校の生徒から『自分の在籍する学科が定員割れの危機に瀕しているため、応援して欲しい』との相談を受けたんです。GACKTさんは“学科の魅力を自分らの手でアピールする活動をしてみてはどうか”と提案。『定員割れを防げたのなら、卒業式へ歌を書き下ろして贈る』と約束したのです。その結果、学科の志望人数が定員を上回ったため、その生徒との約束を果たすべく、GACKTさんは翌年の2月28日、同校の卒業式にサプライズゲストとして出席。書き下ろし曲『野に咲く花のように』を歌ったのです」彼の「卒業式サプライズライブ」は、これまで計13回行ってきたライフワークになっていたが、20年と21年はコロナ禍で中止。昨年は秋に病魔に襲われ活動休止を余儀なくされたため、卒業式ライブを断念していたのだ。闘病から復活したGACKTが4年ぶり14回目となる卒業式ライブに「上三川中学校」を選んだ理由は、今年で教職最後を迎え、定年する校長から届いた手紙だった。《コロナ禍であまり思い出が残せなかった生徒たちに、最後に残せる“贈り物”として、卒業してゆく生徒たちの旅立ちに花を添えたい、いつまでも記憶に刻むものにしたい》――そんな思いが綴られていたという。■「夢は見るものじゃない、夢は叶えるもの」その手紙を受け取った時、GACKTは闘病中だったが、彼の心を大きく動かしたようだ。「東京から校長先生の友達がかけつけてくれました!」とのアナウンスの後、講堂の後ろの扉が開き登場したGACKTとKに、生徒も保護者も一瞬固まるが「ひゃ~!」「きゃ~!」と言う歓声が上がる。誰が来たのか信じられない様子だった。しかし、壇上にあがり、GACKTが「元気か?」と語りかけると生徒たち「わ~!!」という歓声に変わり、保護者と先生からは拍手が。そしてGAKCKはゆっくりと語り始めた。「今日は…オマエたちとともに、この学校を去る校長先生がどうしてもオマエたちの門出に華を添えたいと連絡をくれました」ここで会場から再び大きな拍手が。改めてGACKTは「オマエたちの背中を押しに来たGACKTです」と挨拶。生徒からは「本物?」「本当に~!?」と歓声があがるなか、GACKTは続けて「オマエたちの背中を一緒に押したいと僕の親友のKも東京から来てくれました」と紹介した。2人は3月24日に「東京ガーデンシアター」を皮切りに、26、27日は「グランキューブ大阪」、31日に「福岡サンパレスホテル&ホール」にて、アコースティックライブを行う。そのため、過去の卒業式ライブと異なり、Kの生演奏でのライブとなった。「こっちはあまり顔が見えないな。もう泣いているのか?まだ何もやってないぞ!」と笑いを誘うGACKT。生徒たちの緊張をほぐすのも上手だ。「これから辛いことがあってくじけそうなことがあったら、今日のメッセージを思い出して、顔を上げてしっかり前に進んでくれ。いいな!」こう呼びかけると生徒たちからは「ハイ!」と返事があがる。そしてKのピアノが始まった。『野に咲く花のように』をKのピアノとコーラスとともに熱唱。力強く歌い終えたGACKTは生徒たちに力強く語りかける。「夢は見るものじゃない、夢は叶えるもの。そして夢を叶えること、それは諦めずに強い意志を貫くこと。オマエたちの未来に期待します。卒業おめでとう!」そんな“贈る言葉”とともに、卒業生と一緒に去る校長先生に一礼、さらに卒業生と在校生と保護者にも一礼し、Kとともに会場を去っていった。卒業生125人、そして参列した在校生、保護者、校長先生には生涯忘れられない卒業式となったことだろう――。
2023年03月13日『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』のショート役、『グーニーズ』のデータ役で知られる子役出身のキー・ホイ・クァン(51)が米国時間12日夜、第95回アカデミー賞授賞式で助演男優賞を受賞。受賞スピーチでクァンは母に、「私の母は84歳で、今家でこれを見ています。母さん、僕、オスカーを獲ったよ」と語りかけた。クァンは中国系ベトナム人として、ベトナム戦争末期の’71年にサイゴン(現ホーチミン市)で誕生。’75年に北ベトナムによってサイゴンが陥落したことをきっかけに母国を脱出した。受賞スピーチでは「私の旅は船の上で始まりました。1年を難民キャンプで過ごし、どうにかこうにか、このハリウッドの大舞台にたどり着きました」と難民時代にも触れた。’80年代には『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『グーニーズ』と続けざまに大作に出演し、一躍脚光を浴びたが、彼を照らしていたスポットライトはすぐに消えてしまった。クァンはNBC Newsに「ハリウッドは私を必要としていませんでした。私にできる役はなく、10代後半から20代前半の頃は、ひたすら電話を待つだけの生活を送っていました。電話はほとんど鳴りませんでした。描いていた夢に別れを告げることはとても難しかった。当時は、アジア人俳優であるということ自体が困難だったのです」と語っている。俳優のキャリアに見切りをつけたクァンは、ハリウッドの裏方として生きていくことを決めたという。スタントコーディネーターや助監督として『X-MEN』シリーズなどに関わり、信頼できるスタッフとして名を上げたが、主要キャストがアジア系俳優で占められている『クレイジー・リッチ!』(’18年公開)が彼の人生を変えることになったと語った。「ハリウッドが劇的に変わったのだと実感しました。ハリウッドはより多くの人のチャンスを与えているのだと。もう一度、演技をやってみようか、と思ったんです」俳優復帰作は、ミシェル・ヨー(60)主演の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。クァンは主人公エヴリンを深く愛する夫ウェイモンド役を好演し、見事オスカーを手にした。アジア系俳優が助演男優賞を受賞するのは、『キリング・フィールド』(’84年)に出演したカンボジア人俳優ハイン・S・ニョール以来、史上2人目。涙で声を詰まらせながら、受賞スピーチをこう締めくくった。「夢は信じるべきものです。私は夢をほとんど諦めていました。皆さんに言いたい。夢を持ち続けて下さい」
2023年03月13日「東日本大震災のこれを観て生きている方、とても嬉しいです。また死んでしまった人はお墓で聞こえないと思うがwwほんとに悔しいです」少年が笑いを堪えながら、カメラに向かってこう語りかける。最後は合掌のポーズをとり、動画には「3.11」のテキストが添えられている。東日本大地震が発生して今年で12年。震災のあった3月11日は日本中が鎮魂の祈りに包まれたが、SNSでは冒頭の動画が物議を醸していた。もとはInstagramのストーリーに投稿された動画だが、11日深夜にTwitterでインフルエンサーが取り上げると瞬く間に拡散。震災の犠牲者を侮辱する不適切動画だとして批判が殺到し、少年のInstagramアカウントや学校、部活動などを特定する動きが広まった。炎上騒動を受けて、少年が通う埼玉栄高等学校は12日に公式サイトで「本校生徒による不適切動画掲載に関するお詫び」と題するコメントを発表。謝罪の言葉とともに、《まだまだ心の教育が生徒個々に行き渡っていなかったことを深く反省しますと共に、このような事態を防げなかったことに対し、大変悔しい思いをしております》と記している。本誌が13日に高校へ取材を申し込むと、教頭が応じた(以下、カッコ内は教頭)。学校側が生徒の不適切動画を把握したのは、12日の早朝。生徒が所属する部活動の顧問から炎上していると校長の方に連絡があり、その後、学校側で対応したという。「本来であれば、生徒のSNS上のトラブルについて学校側がコメントすることはほとんどありません。ですが、今回は内容が社会的な問題であり、3月11日付近にこうした不適切動画を投稿してしまいました。生徒を預かっている学校として、ちゃんとした教育を施せていなかったことに対して大変申し訳なかったとの意味合いで、お詫びを掲載させていただきました」現在、学校にどのような声が届いているか問うと、「学校に寄せられた全てのご意見を確認できているわけではありませんが、生徒の発言内容に非常に憤りを覚えられている方からの苦情や、『学校は悪くないから謝る必要はない』とおっしゃられる方など様々なお声をいただいております」とのこと。一方で、学校内部の保護者からは特にお叱りの声などは寄せられていないという。不適切動画を投稿した生徒たちの様子を聞くと、「こんなにも大事になるとは本人たちも思っていなかったようで、ショックを受けており、非常に落ち込んでおります。『大変なことをしてしまった』ということで、深く反省をしております」とのこと。また、生徒の処分については、「現在、学内で聞き取りの調査をしたり、色々と会議を持ったりして検討している最中で、まだ具体的には決まっていません」という。今後、学校としてどのような指導をしていくのかと質問すると、次のような回答があった。「ネットリテラシーの教育をより細かく指導することはもちろんですが、今回の件はネットリテラシー以前の問題です。人の気持ちに寄り添う思いやりの心など、道徳面でまだ足りない部分がございました。道徳心の向上を中心に、担任が細かく子供たちと向き合いながら話を進めていけるような生徒指導を今後も続けていきたいと思います」SNSで拡散され続ける不適切動画は、もはや“悪ふざけ”だけでは済まなくなってきている。
2023年03月13日人生100年時代を迎え、健康寿命と同時に“お金の寿命”も延ばす必要性が高まっている。「子どもの教育費や住宅ローンから解放された50代半ばごろからは、人生で最後の“貯めどき”です。夫が定年退職した後も再雇用や再就職で働くケースが増えていますが、少しでも早くから老後資産を貯めておくと、リタイア後の不安を軽減することができます」そうアドバイスするのは『超ど素人がはじめる資産運用 第2版』(翔泳社)の著者で、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。給料が上がらず物価が上がるなか、「投資で利益を得られたら」と思いつつも、何から始めればよいかわからないという人も多い。「まず、自分たちにどれだけの貯蓄・資産があるのかチェックすることから始めましょう。貯蓄が200万円に満たない人は、投資の前に家計の改善が先決です。毎月支払うスマホ代や保険料などの固定費を見直し、『先取り貯蓄』ができる仕組みを作ります。給料の手取り額の2〜3割を、先取り貯蓄でコツコツ貯めていきましょう」(風呂内さん、以下同)同時に、家にある不用品をフリマアプリで処分するなどして、身のまわりをスッキリさせよう。病気や災害など“いざ”に備えて200万円貯めることができたら、そこから具体的な運用方法の検討を始めよう。55歳までにスタート地点に立つことができれば心強い。65歳以上の人は、200万〜800万円の貯蓄がある場合も、資産運用より“虎の子”を守るような生活を心がけたい。65歳未満で200万円以上の貯蓄がある人は、65歳まで個人型確定拠出年金(iDeCo)への加入を検討しよう。iDeCoは、自分が拠出した掛金を投資信託などで運用しながら資産形成をする年金制度。法改正で加入できる年齢が60歳から65歳まで延びたので、65歳になるまで積み立てができるようになった。会社員や公務員であれば掛金の上限は月額1万2千〜2万3千円で、運用益は非課税になる。拠出した掛金は、全額所得控除になるので、大きな節税効果が得られるなどのメリットがある。「iDeCoとつみたてNISAのどちらを始めたらいいですか?という質問をよく受けますが、特に50代以降は加入に際し年齢制限があるiDeCoを先に検討することをおすすめします。再雇用や再就職で60歳以降も働く会社員や公務員の人は、iDeCoに継続して加入できるようになりましたから、いままでより多く年金を増やすことができます。ただし、国民年金に加入する自営業やフリーランスの人で40年間保険料を納付済みの人は、60歳以降は国民年金に加入できないので、iDeCoにも入ることができません」800万円超の貯蓄がある65歳未満の人は、余裕があればつみたてNISAの併用を検討しよう。NISAとは、投資信託を対象にした非課税制度。通常、投資で得た利益には20%ほどの税金がかかるが、NISAの運用益には税金が課せられない。’23年まで利用できる「一般NISA」と「つみたてNISA」があり、一般NISAは、1年間に120万円まで投資ができ、株式や投資信託、ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)など、幅広い商品の購入が可能で、非課税期間は最長5年となる。これに対して、つみたてNISAは1年間に40万円までの投資ができ、非課税期間は最長20年。購入できる金融商品は、金融庁の基準(手数料や運用期間)を満たした投資信託188本(’22年2月9日時点)に絞られるので選びやすい。これらはいったん’23年末で終了し、’24年から新しい制度が開始となる。新制度でのNISAの「つみたて投資枠」の上限は1年間で120万円、一般NISA相当の「成長投資枠」の上限は年240万円まで拡大する。いずれも投資可能期間は無制限で、2つ合わせて1千800万円まで非課税で保有できる。いまのうちに知識と資産を蓄えて、使い勝手がよくなる新制度NISA開始後に投資デビューをするのも手だと風呂内さんは言う。「65歳以上で、800万円超の貯蓄がある人もNISAが使いやすくなります。’23年まではつみたてNISAと一般NISAのどちらか選択しなければなりません。’24年以降は柔軟に運用できます」家計に無理のない範囲で、将来の安心を得るための手段として、投資も選択肢に入れてみよう。
2023年03月13日春を感じる日も増えてきた今日このごろ。SNSではかわいらしい動物の赤ちゃんフォトが満開。そこで、SNS&動物園から届いた“春の産声”を紹介。もふもふ&よちよちのほっこり写真であたたかな季節を先取り♪■SNSから【’23年1月生まれ】ゴールデンレトリバーのつゆは8つ子ちゃん(Twitter:@pu_channeldesuさん)飼い主さんの元に残ったつゆは、生後1カ月ほどで名前を覚えたお利口さん。現在は授乳期も終わって元気いっぱい 。【’23年2月生まれ】ぬいぐるみ以上にぬいぐるみっぽい、ぐぅ&すぅ(TikTok:@zen_no_rikyu_no_usagiさん)飼い主の愛猫が天国へ旅立った夜、メス同士だと思っていたウサギがまさかの交尾をし、生まれたのがこの双子ちゃんだそう。【’23年2月生まれ】SNSの総フォロワー数500万人以上の人気おさるに愛娘・トロチーが誕生(Instagram:@pizzatoruさん)SNSの超人気者ピザトルに待望の娘が誕生♪ ママ・サラミーの上手な子育てのおかげか、毎日約2gずつ成長してどんどん活発に。もう毛繕いもお手の物。【’23年2月生まれ】日本初のマイクロブタさん・ファームにも新しい仲間が(Instagram: @mipigcafeさん)ミニブタよりもさらに小さなマイクロブタの赤ちゃんは手乗りサイズ!生まれてすぐは目も開いてないけど、今では走り回れるように。4月下旬にmipig +cafeへ入園予定。■動物園から【’22年7月生まれ】ママのおなかの袋の代わりに飼育員のエプロンからひょっこり(神戸どうぶつ王国)人工保育で育てられているカンガルーのコゴロー。よく寝る子で「眠りの小五郎」から命名。1月下旬に飼育員さんのエプロンのポケットからデビュー。【’22年8月生まれ】生まれて半年、初めて外の世界にこんにちは(平川動物園)生まれたときは一粒のピーナツほどの大きさしかないコアラの赤ちゃんは、生後半年間は袋の中。出袋から1カ月ほどたった今は袋の外で過ごす時間も増加し、ユーカリにも興味津々。【’23年1月生まれ】赤ちゃんの羽毛はふわふわもふもふ(あわしまマリンパーク)1回の産卵で2つの卵を産むフンボルトペンギン。今回は無事に両方ともふ化してすくすく成長。約80gで生まれたのに、あっという間に2kgに!【’23年1月生まれ】ケープハイラックスは象の仲間だよ(富士サファリパーク)大人の体重は3~4kg、ネズミのような見た目なのに分類上は象に近いのだとか。赤ちゃんはお母さんのそばが大好きで、いつでもぴったり。【’23年2月生まれ】カメラに近づく、つぶらすぎる瞳にドキッ(六甲山牧場)カメラを向けると近づいてくるほど好奇心旺盛な羊の女の子。ミルクをごくごく飲んですくすく成長♪お母さんの背中に乗った愛らしい姿は子羊の期間限定。
2023年03月13日年度替わりを控えるこの時期は、新生活を前に引っ越しの需要がもっとも高まるシーズンだ。読者世代でも、子育てが一段落し、住まいをダウンサイジングする、実家に住む親が通院などに便利な生活環境のために駅近のマンションに引っ越す、などのシーンに直面することがある。そのときまず頭に浮かぶのが「いい部屋を見つけたい」と同時に「なるべく費用を抑えたい」という考えだろう。「物件を借りるにあたって、特に困る人が多いのが入居時の初期費用についてです。借りる側が気づかないところで、不明瞭な費用が上乗せされていることがあります」そう話すのは、不動産テック企業TERASS代表取締役社長の江口亮介さんだ。「部屋を貸す側と借りる側とでは経験値に差があり、借りる側はどうしても不利になりがち。借りる側には、知らないところで余分に費用を支払っていないかを見極める姿勢が求められます」新しい物件への入居時、またそれまで住んでいた部屋の退去時に支払う費用を抑えるために、おさえておきたいポイントがあると江口さんは話す。「物件紹介サイトで気になる部屋が見つかったら、まずは必ず2社以上の業者から初期費用の見積もりを取ってください。見積もりをすぐに出してくれなかったり、一度その業者の店舗に行かないと物件を案内してくれないようであれば、別の業者をあたりましょう」見積もりを出すことをしぶる、物件見学に際して現地集合に応じてもらえない、などの時点で、その先もなにかと業者の都合のよい方向へ話を進められてしまうことが懸念されるという。見積もりを取り、実際の額を確認すると、家賃の4~5倍が目安と言われるなど、大きな負担に感じるもの。家賃が少し下がらないか、と交渉してみたくもなるが──。「貸す側にとって、賃料は物件価格や賃貸収入の利回りに関わってくるため、極力手を付けたくないところ。交渉するのであれば、礼金の額を下げてもらうこと、もしくは一定期間の賃料を無料にしてもらうフリーレントをつけてもらうことが現実的でしょう」このほかに、見積もりに記載されているなかで注意したい項目が「火災保険料」「消臭・抗菌代」「仲介手数料」など。仲介手数料については、契約を仲介した不動産業者が受け取れる金額について、貸し主・借り主双方から家賃の0.5カ月分ずつ、というガイドラインがある。見積書に1カ月とある場合、業者によっては下げられる可能性も。江口さんによれば、最初に目にした見積もりから、最終的に契約する段階とでは、初期費用に5万~10万円の差があるケースも存在するというから、気になる項目はきちんと確認するようにしたい。転居先が決まり、いざ今住んでいる物件を出るときの費用についても注意点が。借りていた部屋の“原状回復”に関するトラブルは後を絶たない。「クロスや床など、“経年劣化”の修繕は貸し主の負担です。借り主が費用を払う必要はありません。これは国土交通省のガイドラインにもきちんと明記されています。また、過失によってできてしまった破損については、火災保険が適用されるケースも。退去のタイミングまでに余裕をもって直しておくようにしましょう」また、退去時は業者立ち会いのもと、物件の状態を確認する、というやり方をするケースも多いが、じつはそれは義務ではない。「立ち会うと、傷などについて、何かと責任を借り主側に押し付けられてしまいがち。退去前に空にした部屋の状態を写真に残しておき、鍵は期日までに郵送で返却すればOKです」次に引っ越しを検討するときは、コストカットできる項目がないかきちんと点検しよう。
2023年03月13日3月中旬の夜、東京都内の葬儀場で行われていた通夜には、200人を超える関係者が参列していた。そのなかに喪服姿で、ともに駆け付けた俳優2人が――。3月15日に最終回を迎える『相棒 season21』(テレビ朝日系)に主演する水谷豊(70)と寺脇康文(61)だ。亡くなったのは彼らが出演中の『相棒』のチーフプロデューサー・Aさん(享年66)だった。「Aさんは79年にテレビ朝日に入社後、ドラマ制作畑を歩み、『遺留捜査』や『臨場』など、同局を代表するヒットドラマを数多く手がけたことで知られる大人気メーカーでした。『相棒』にはこの10年、携わってきました。3月上旬、駐車場での転倒事故で亡くなられたそうです。いつも現場の声を優先し、役者さんとスタッフに分け隔てなく接してくれる温和な方で、人望の厚い方でした。本当に残念でなりません」(制作関係者)じつは水谷と寺脇は『相棒 season21』クランクアップ直後も、4月1日から始まる舞台『帰ってきたマイ・ブラザー』にそろって出演する。「ちょうどその舞台の稽古のときにAさんの悲報が入ったそうです。あまりに突然なことに、寺脇さんも水谷さんも涙していたと聞いています」(演劇関係者)前出の制作関係者は言う。「今回の『相棒season21』は水谷さんが“最後の相棒”として寺脇さんを再指名し、まさに『相棒』シリーズの集大成として始動しました。今年1月1日に放送された元日スペシャルは、記念すべき『相棒』第1回の脚本家の方が久しぶりに手がけました。そして最終回スペシャルには4年ぶりに及川光博さんが復活。寺脇さんと及川さんは意外にも初共演となります。水谷さんが今シリーズで、懐かしの『相棒』メンバーたちと再会するのを、Aさんがうれしそうに眺めていたのが印象的でした。彼らとの“再会の思い出”は、『相棒』を愛してやまなかったAさんの置き土産となってしまいました」テレビ朝日は、Aさんの逝去に際し、こんなコメントを本誌に寄せた。《「相棒」をはじめ数々の名作ドラマを手がけてきた社員の突然の訃報に接し、深い悲しみを覚えております。大変優秀なプロデューサーでしたので残念でなりません。心からご冥福をお祈り申し上げます》『相棒』をともに作り上げている“相棒”の突然死。通夜に参列した水谷は憔悴していたという。
2023年03月13日その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!【いまだに後味の悪い心霊相談の記憶】数年前、まだ仕事が少なくて、ライブに来てくれた方の心霊相談に乗っていたころ。ある女性から「最近、夫が霊感に目覚めて困っている」との相談を受けて、ご自宅に伺ったことがあります。旦那さんはリビングにぼーっと座っていて、僕が挨拶をしても無視でした。霊感について、いろいろ質問してみたのですが、何を聞いても無反応で、奥さんが代わりにすべて答えてしまうんです。そこで、奥さんに「旦那さんと直接話したいので、席をはずしてもらっても……」とお願いすると、急に「夫は話せるような精神状態じゃないんです!」と激昂。その後も、なかなか怒りが収まらなかったので、お茶を濁すようにトイレを借りることにしました。僕がリビングから離れると、奥さんとは違う女性の声で「ちゃんと乗っかれよ!」という怒号が聞こえたんです。怖くなって、そのまますぐにお暇したのですが、最後に少し霊視をしてみると、旦那さんが奥さんのことを、すごく心配しているのが見て取れました。今思うと、奥さんに何かが取り憑いていて、旦那さんをマインドコントロールしていたのかもしれません。当時の僕は助けになれなかったので、後味の悪い記憶です。【PROFILE】シークエンスはやとも1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。本連載をまとめた著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売中。
2023年03月12日「今さら日本に連れ戻せなくてその責任取って辞めます、名前は『女子党』にしますって、これもうただのジョークやん。コントでしょ、こんなもん。ただの」3月10日、SNSの音声配信でこう憤ったのは国会を欠席し続けているガーシー参院議員(本名:東谷義和、51)。昨年7月に初当選して以後、ドバイに滞在したまま一度も登院しておらず批判が高まっていた。だが自由奔放な言動は、自らの立場を追い詰めてしまっているようだ。ガーシー氏は登院しない懲罰として「議場での陳謝」を科されるも、8日の参院本会議をドタキャン。代わりに“陳謝動画”の提出を希望したが、参院議院運営委員会の与野党理事は拒否。懲罰委員会は14日に改めて処分審査を行うといい、15日の参院本会議で最も重い「除名処分」が可決される可能性が濃厚となっている。国会議員としての地位が危ぶまれるなか、思わぬ余波が……。当時NHK党の党首だった立花孝志氏(55)は、ガーシー氏が帰国しなかった責任を取って党首辞任を表明。後任に元子役の大津綾香氏(30)が就任し、政党名を「政治家女子48党」に改めた。するとガーシー氏は、冒頭のように立花氏に対する不満を爆発させたのだ。音声配信の中で、「俺を帰国させれんかったって、あんた『帰国せんでいい』って俺に言ったやんって話やから」などと憤り、“帰国しなかったのは立花氏の意向だった”と反発。ネット上では、“仲間割れ”として更なる波紋を呼ぶことに。《もともと仲間ではなかったということだと思う》《どちらの言い分が正しいかは別として……いずれ仲間割れするとは思ってました》《立花さんは立花さんで十分アレだけど、でも「ガーシーを守ろう」とはしてた》立花氏の辞任や政党名の変更を「ただのコント」と一蹴したガーシー氏だが、これまで帰国しない彼を守ってきたのは立花氏でもある。「立花氏は、暴露系YouTuberから国会議員に転身したガーシー氏に対して、“政治家の不祥事を追求するような暴露がない”と苦言を呈したことも。ですが、基本的には“擁護”のスタンスを貫いてきました。例えば、ガーシー氏が昨年8月の臨時国会を欠席した際は、『ドバイにいたままの方が面白い』などと容認。また、ガーシー氏がYouTuberのキス動画を公開して炎上した時には、『責任の取りようがない』と不問に。立花氏は今回の辞任会見でも、『国会に出席しないことで迷惑をかけているとは一切思っていない』と自らの考えを示していました」(スポーツ紙記者)新党首の大津氏はガーシー氏の処分について、「おじいさんたちが勝手に気に食わないからって、ガーシーを追い出してやろうみたいな前例を作っていいのかな」と疑問を呈していた。今後、ガーシー氏が党内でどのような扱いを受けるかは定かではないが、除名処分が可決されれば国会議員の身分を失うことになる。「ガーシー氏はInstagramにアップした陳謝動画では、『帰国する意志がないわけではない』などと釈明。一方で、日本テレビの取材には、『警察当局の任意の事情聴取が怖い』と帰国しない理由を語っていました。警視庁は現在、彼が動画やSNSで著名人たちを脅迫や名誉毀損などをした疑いで捜査を続けています。今年1月には、ガーシー氏の動画収益を管理する会社も家宅捜索されました。国会議員には国会会期中の不逮捕特権が認められる場合もあります。しかし、一般人に戻ってしまえば、帰国したタイミングで即逮捕となる可能性も高まります。立花氏の後ろ盾だけでなく地位まで失いつつあり、もはや“詰み”の状態といえるでしょう」(前出・スポーツ紙記者)除名処分は出席議員の3分の2以上の賛成で可決される。カウントダウンが迫るガーシー氏の運命は果たしてーー。
2023年03月12日【前編】ラップ極上!寝たきり解消!祖母と孫、年の差51歳のラップユニット・赤ちゃん婆ちゃんより続く波乱の人生を送ってきた72歳の祖母・でこ八。ダブルの重病で一時は寝たきりに。21歳の孫・玄武とラップでステージに立ってからは、病気を忘れてノリノリ、ラップざんまいーー。滋賀県大津市在住の赤ちゃん婆ちゃんは、今年で結成5年目のラップユニット。2人の人生が投影されたリリックと、和のテイストも感じさせる楽曲にラップ界も注目。『金くれよ』『天国と地獄』といった人気曲のYouTubeなどでの再生回数は29万回を超え、大衆演劇風に言えば「目下絶賛売出し中」のご両人なのだ。終演後、私服に着替えたでこ八のいでたちに、また驚かされる。蛍光色イエローのアグの厚底スニーカーに、これも孫とお揃いのスエットの胸には“extender”の文字が。「エクステンダーには“広がっていく“という意味もあるらしいね。赤ちゃん婆ちゃんも、これからが世界を広げていく正念場や!」実は、でこ八は難病指定のシェーグレン症候群と末梢神経症候群という2つの重病を、同時に患っていると診断されている。「シェーグレン症候群は、自分の細胞で自分の細胞を攻撃してしまう免疫性の疾患やと。症状は口の中のひび割れや、全身の痛みで、一時は寝たきりにもなったり。もうスーパーにも迷惑をかけたくないから、14年勤めたけど、仕方なしに辞めました」がんに続いて難病まで患い、人生で初めて弱気になり、また、隠居生活を余儀なくされていた70代手前のでこ八だったが、そこに生涯最大の転機をもたらしたのが、当時15歳の孫だったという。中3になっていた玄武が、地元の駅近辺で行われているサイファー(ストリートで輪になりラップを競い合う)に参加しているのは知っていた。年上のラッパーばかりの中に入っていくことに尻込みしていた孫に相談を受けたとき、「行くしかないやろッ」と、けしかけたのが、当のでこ八だったのだ。「玄武は引っ込み思案な印象で、気持ちを外に出すコやないと思ってましたから、興味あることができたのなら、これはもう、迷わず行け、と言いました」その2カ月後、玄武が滋賀・彦根のクラブで初ライブをやるというので、でこ八も興味半分で応援に行ったという。そしたら、「まず驚いたのは、若いコたちが、やんちゃな格好に反して、みんな礼儀正しかったこと。またラップそのものも、10代20代なりに、生きざまや悩みを音楽に乗せて吐き出していて、おもしろいなと思ったんです」その瞬時、閃いた。「音楽は嫌いじゃない、しゃべるのはもっと嫌いじゃない(笑)。わたしも、ラップで、自分の年齢なりに世の中の人にメッセージを発信するのはありやな、と」その思いを、率直に孫に相談したら、意外なことに二つ返事で同意したばかりか、「おばあちゃん、どうせやるなら、一緒にやろう」そう言ってくれ、家族も後押ししてくれた。■イギリスの通信社からもオファーを受け「これからは英語も覚えなあかんな」〈♪1568ないのさ関係……絶対吐きたくねぇのは弱音甘えてばっかじゃ高くは飛ばねえ自分らしく持つ誇り……金金金金金くれよ〉『金くれよ』も、赤ちゃん婆ちゃんの人気曲の一つ。元となるリリックを書いたのはでこ八だ。「わたしの詞に、玄武が韻を踏ますなど手直ししてくれます。テーマ?もう、感じたことを、そのまんま」この曲作りにも、あるきっかけとなる実体験があったという。「若いラッパーのコたちは、もう大会に出るだけで満足して、ギャラをもらってないことも多かった。でも、それはナンセンス。わたしは10代のころ漫才をやっていたんですが、どんな小さな舞台でも、呼ばれたらギャラをいただいてた。それが明日の頑張りにつながった。だから、主催者の方には、少額でも、きちんと報酬を出してあげてほしいと、そんな年寄りの気持ちをリリックにしたんよ」いつも前向きなでこ八だが、最初にバトルに出たときは、少しためらったと打ち明けた。「バトルとなると、罵り合いみたいで、正直、イヤやったんです。でも、プロデューサーさんから、『おばあさん、勝ち負けは関係なく盛り上げるためにお願いします』と頼まれて、じゃ1回だけ、と。いざ出ると、このわたしが頭が真っ白になっとる(笑)。漫才の舞台では、一度もアガったこともなかったのに。その緊張感がまたよくて、ハマったんやね」そしてバトル出場を通じて、祖母として、一つの発見があった。「この孫の玄武がね、ふだんは物静かなコなんやけど、いったんステージに立つと、ラップのリズム感もバツグンやし、ようしゃべる。いちばん驚いたのは、わたしの分のリリックまで覚えてて、フォローしてくれた。また、折にふれて『薬は飲んだか』と聞いてくれる。ああ、このコは案外に頼もしいとこあるんやと、ばあちゃんとしては素直にうれしかった」そしてラップをしていると、いつしか痛みも消えていたという。赤ちゃん婆ちゃんは快進撃を続ける。イギリスの通信社からもオファーを受け、いよいよ今年は世界デビューか。「これからは英語も覚えなあかんな。日本語のラップでも苦労してんのに(笑)。英語になったら、わたし、なんと自己紹介しましょうか」隣から玄武が、「ジャパニーズ・クレイジー・グランドマザー、かなぁ」すかさず、でこ八、「いや、そこは、クレイジーやなしに、グレートにしといてや!!」■コロナ禍もひと息つき、3月から路上ライブを。「日本全国をヒッチハイクで回ろうや!」「最初のバトル出演のとき、祖母は、僕に『任せる』と言ったのに、いざ音楽が始まったら、もう8小節も何も関係なくしゃべり続ける(笑)。バトルに強いでこ八誕生、の瞬間でした」玄武は高校卒業後、音楽専門学校のエンジニアコースに通学中。「ラップは続けながら、将来は学校で学んだ裏方の技術も生かして音楽スタジオもやってみたい。ただ、今は、赤ちゃん婆ちゃんに全力投球。祖母も、始めるときに、『やるなら、ガッツリやっていこう』と言ってくれたので」実際、でこ八は、孫とのコンビに、後半の人生を懸けている。「実は、こないだもシニアのイベントに呼ばれて、『1人で来て、老後を元気に過ごす秘訣を話してください』と言うから、きっぱり断りました。そやかて、わたし1人の仕事が増えたら、赤ちゃん婆ちゃんがしぼむでしょう。それでは、せっかく孫と始めた意味がないんですわ」対して、玄武も。「僕は、ユニットを組むまで、祖母が昔、漫才師だったことも知りませんでした。取材などで話すのを初めて聞いて、だから、あのトーク力なんだと。これまでの人生の積み重ねが、今のでこ八を作ったんだと知るんです」コロナ禍もひと息つき、この3月から、2人は新たなチャレンジを計画中。「路上ライブをやろうかと。まずは地元で」玄武の言葉に、でこ八が、「なんで地元?どうせやるなら、関西にこだわらず日本全国回ろうや。ヒッチハイクでもなんでもするくらいの根性がないとあかん」さすが漫才師時代に路上も体験しているでこ八と感心していると、玄武から思いがけないツッコミが、「ええっ、取材と思ってかっこいいこと言ってる(笑)。最初は、『なんで、70過ぎて路上やねん』って文句ダラダラだったくせに」「いや、玄武、それ言う?ばあちゃんの本心は、最初からヒッチハイクやん(笑)」ケ・セラ・セラの精神と、肉親ならではの絶妙の間合いでラップ界に殴り込みをかける、赤ちゃん婆ちゃんの今後に、乞うご期待。
2023年03月12日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、読みふけったマンガの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょうーー。「現在公開中の映画『THE FIRST SLAM DUNK』は、男性ばかりか女性にも大人気で『見るたびに、泣けるポイントが違うんですよ』『もう、何回も見に行っちゃいました』など絶賛する声が聞こえてきます。映画公開前に内容が一切明かされず、期待が高まりましたが、それを上回る仕上がりになったようです」そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(55)。『SLAM DUNK』(’90~’96年・集英社)の原作は『週刊少年ジャンプ』で連載されていたため、女性の場合、大黒摩季の『あなただけ見つめてる』が初代エンディング曲だったアニメ版で初めてファンになったという人も多いだろう。物語は、赤い髪をした主人公の桜木花道が、バスケ部主将の妹・晴子にひと目ぼれしたことでバスケットボールを始め、同級生でクールな流川楓、バスケ部を潰そうとして騒ぎを起こした元不良の三井寿などの仲間とともに、一つのチームとして強豪校に挑んでいくというものだ。「少年マンガらしいヤンキー、スポ根、バトルという要素ばかりではなく、ラブコメの側面もあったので女性も入りやすい作品でした。何より、キャラクターごとに人生ドラマがあり、感情移入できるような描かれ方をしていました。今の表現で言えば“推し”を見つけて応援するという楽しみ方も。キャラが立っていたからこそ、公開中の映画で主人公が変更されていても、違和感が少なかったのでしょう」■“聖地巡礼”でインバウンド需要にも貢献原作マンガは’94年、最高部数653万部を記録した『少年ジャンプ』の巻頭カラーページを飾った。「少年のスポーツといえば、野球かサッカーがメジャーだった時代、同作によってバスケ人気に火がつき、’95~’96年には競技人口が100万人を超えたといわれています。日本人初のNBA選手となった田臥勇太さんも、同作の影響を受けたと取材のインタビューで答えています」熱烈なファンは、物語の舞台となった湘南・鎌倉を“聖地巡礼”するという。「コロナ禍以前は、韓国や台湾から観光に来る人が多く、現地には英語や韓国語の注意看板もあるほど。インバウンド需要にも貢献しています。私は大学院で授業を持っていますが、『スラムダンクファンだから留学先に日本を選んだ』という学生も複数います。連載が終わって27年たっていますが、その人気は日本にとどまらず、世界に広がっています」【PROFILE】牛窪恵’68年、東京都生まれ。世代・トレンド評論家でマーケティングライターとして『ホンマでっか!?TV』フジテレビ系)など多数の番組で活躍
2023年03月12日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、読みふけったマンガの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「『SLAM DUNK(以下、スラムダンク)』(’90~’96年・集英社)は本当に大好きな作品で、年末年始に北海道に帰省するときの楽しみは、実家にある、色褪せてしまった単行本全31巻を読破すること。大きなサイズの完全版もありますが、単行本のちょうどいい厚さと、手になじむ柔らかさが好き。『スラムダンク』を読むことで、私が味わえなかったキラキラの青春を疑似体験できたし、人生において大きなチャンレンジをする決意もできたんです」こう語るのは、法学博士で信州大学特任教授の山口真由さん(39)。’90年代は“暗黒時代”だったと振り返る。「小学校高学年から中学生のころって、同調圧力が強く、美醜に対しても敏感ですよね。私は小6からニキビが増えて、妹から『遠くから見てニキビが目立つ人だなと思ったら、お姉ちゃんだった』と言われたくらい。“私なんてモテるわけがない”と自信がないから、おしゃれをしたいのに、あえてテクノカットにして“私には関係ない”という態度をとって、傷つく前に勝負を避けていました。スクールカーストも下のほう」つらい学校生活を忘れさせてくれるのは、本の世界だった。「児童書を卒業してから、’90年代に愛読していたのはシドニィ・シェルダンの翻訳本。私は本選びに失敗するのがすごく嫌なタイプ。翻訳本なら、少なくとも本国で人気のあった作品が選ばれているはずですから」『ゲームの達人』(’87年)、『真夜中は別の顔』(’90年、ともにアカデミー出版)など、次々と読破していった。「シドニィ・シェルダンの作品は『超訳』といって、自然な日本語に訳されていました。1行に文字が詰め込まれていないし、会話が多く改行も頻繁で読みやすいんです。上下巻に分かれているものも多く、“読んだ感”も味わえる。でも、殺人があったり、登場人物が不倫していたりという内容なので、親はいい顔をしません。父が借りてきた本をこっそり隠れて読んでいました。学校は楽しくなかったけれど、本がそんな日常から別の世界に、私を連れていってくれました」■登場人物たちの成長していく姿が感動的な『スラムダンク』学校では、まったく自分を出せず、まわりの目ばかりが気になっていた。「休みの日は、キャスケットやかわいいTシャツを着て出かけたいのですが、クラスの男子に見られようものなら、翌日の学校で『昨日の山口、ウケる』とかからかわれるから着られませんでした。中学時代にはやったルーズソックスも、イケてるコたちがはいているような長いルーズソックスは気が引けるので、それよりも短いもの。トイレに行くときも、誰と一緒に行けばいいのかばかり考えてしまう。順番に仲間はずれにされるのでビクビクしていたし、『真由、うざいから無視しよう』という友達の手紙のやりとりを見ては落ち込む。そんな自分も嫌で、つねに“自分を変えたい”と思っていました」『スラムダンク』に出合ったのは、そのころだ。「クラスでも人気だったので、どうやら『スラムダンク』というマンガが面白いらしいと知って、アニメから見始めました。すぐに原作が読みたくなったのですが、『少年ジャンプ』はなかなか買う勇気が……。単行本が出るたびに、妹とお小遣いを200円ずつ出し合って買っていました」物語はバスケ初心者の主人公・桜木花道の成長を軸に描かれているが、チームの仲間など、魅力的なキャラクターに引き込まれた。「流川楓はモテる見た目でバスケもうまいけれども、自己中心的で味方にパスを出さない欠点がある。作品に出てくるキャラクターはみんな、スーパーマンではなく何かしら欠点やコンプレックスを持っていました。そんな完璧ではない仲間たちが、お互いを補いながら、一歩ずつ成長していく姿が感動的。等身大のキャラがたくさん登場するし、誰かしら自己投影できるキャラが見つかるので、これほど支持された作品になったのだと思います」なかでも目が離せなかったのは三井寿。センス抜群の元中学MVPだったが、湘北高校に入学後まもなく負傷、同級生でライバルの赤木剛憲の活躍を前に挫折して、不良グループとつるむように。「バスケ部をメチャクチャにしようとしたこともあったけど、仲間に迎え入れられ選手として復帰しました。でも、2年もブランクがあったせいで体力がないんです。それで試合中、息切れして体が動かず、朦朧としてしまうことも。もう腕も上がらないはずなのに、何度も打ち慣れたシュートは美しい弧を描いてゴールへと吸い込まれ、『この音が…オレを甦らせる何度でもよ』とつぶやく名シーンは、強く印象に残っています」もがきながら本来の自分を取り戻そうとしている三井の姿を見て、“自分を変えたい”と思っていた山口さんは、大きな決断をした。「誰も私のことを知らない場所に行かないと、自分を変えることはできないと思って、東京の高校を受験することにしたんです」祖母の家に世話になり、親元を離れた高校生活をスタートさせた。新しい環境に身を置いたことで、徐々に自分を変えられたという。「北海道ではバスケ部のマネージャーなんておそれ多くてなれませんでしたが、東京の学校ではサッカー部のマネージャーに。大学進学、就職とその後もチャレンジは続きましたが、高校で上京したときほど、大きなものはありません。その最初の一歩を後押ししてくれたのが『スラムダンク』の三井寿なんです」【PROFILE】山口真由’83年、北海道生まれ。東京の高校を卒業後、東京大学に進学。法学部卒業後は財務省、弁護士事務所勤務などを経て、現在は信州大学の特任教授。近著に『世界一やさしいフェミニズム入門早わかり200年史』、『「ふつうの家族」にさようなら』などがある
2023年03月12日2月19日(日)17時。大阪市西成区にある大衆演劇の「梅南座」。本日夜の部の演し物は、二代目市川おもちゃ(45)率いる「おもちゃ劇団」の人情劇。第一部の芝居が終わり、太夫元(興行主)の市川恵子のご挨拶となる。「これから、今日の特別ゲストさんの登場。ほんまの、おばあちゃんとお孫さんのラップのコンビです。その名も“赤ちゃん婆ちゃん”。私、感心したのは、本番直前まで、楽屋で熱心に2人でラップの稽古をしてたこと。お孫さんが21歳で、おばあちゃんは72歳!人間、死ぬまで勉強やなと思いました」やがて幕が上がり、スモークが焚かれるなか、赤ちゃん婆ちゃんのステージが始まった。ラッパーには定番の、お揃いのダボダボのツナギ風の衣装で歌い始めたのはオリジナルの『大目に見ろよ』。〈♪ボロボロ人生歩むよりレッドカーペット歩こうよ音楽で変える明るい未来世界も変える明るい魅力〉’70年代にアメリカで生まれ、韻を踏んだリリック(歌詞)を語るように歌うラップは、大衆演劇とは対極のイメージだが、人生の年輪を感じさせるしゃがれ声の祖母“MCでこ八”と、溢れる若さでリズムを刻む孫“MC玄武”の息もぴったりの組み合わせに、満座の場内も大いに盛り上がる。ちなみに、MCとはラッパーのこと。15分ほどのパフォーマンスを終えると、座長のおもちゃが再び登場。改めて2人の紹介を始めた。「大衆演劇とラップを同時に楽しめるのは、世界広しといえどうちの劇団くらい(笑)。評判を聞きつけて、今日も昼の部には地元テレビ局が撮影に来てました。実は夜の部にも、あの『女性自身』さんが取材中。みなさん、拍手!もっと驚くのは、今や世界から注目されるお2人なんです。ねっ、でこ八さん」「そうなんですよ。今、イギリスの通信社からオファーが来てるんですわ。オファーだけに、挨拶は“オッハー”かね。もう、イギリスでもどこでも行くよ!こんなわたしでも、家に帰れば、ひ孫もいるばあちゃんやからね。みなさん、これからも、赤ちゃん婆ちゃんをよろしく頼みます」滋賀県大津市在住の赤ちゃん婆ちゃんは、今年で結成5年目のラップユニット。2人の人生が投影されたリリックと、和のテイストも感じさせる楽曲にラップ界も注目。『金くれよ』『天国と地獄』といった人気曲のYouTubeなどでの再生回数は29万回を超え、大衆演劇風に言えば「目下絶賛売出し中」のご両人なのだ。でこ八の人生は、行商、漫才、祇園、そして2つの重病などなど、ラップのリリックにするのに困らないほど波乱に満ちていた。「まさか、通院しながら、この年で孫とラッパーになるやなんてね。ほんま、人生って、何が起きるかわからんからおもろい」■漫才師、ショーパブ経営、スーパーの精肉部門とケ・セラ・セラな半生ののち、ダブルで重病にでこ八は、1950年(昭和25年)11月26日、京都市の生まれ。「自分でも変わった子やったと思います。屋根から傘持って飛んだら、傘がパラシュートになるやろうかと、本当に飛び降りたり。よう、大ケガせんやったもんや。保育園に入っても、すぐに脱走する。行く先は映画館。美空ひばりちゃんが憧れでした。父は、行商人。半纏など衣類を売ってましたが、口の達者なわたしをよくお供にしてたね」家計を助けて、小3から、うどん屋で出前持ちも。「6杯積んだおかもちを運んでたから、チビでも鍛えてるんで、貧しいのをからかわれてケンカしても、必ず勝ってました」それでも高校まで進学したが、入学早々に退学してしまう。「1年の1学期でやめたのは、芸事をしたかったから。もともと教室の授業も、じっと聞いてられへんタイプやったし」まず落語家の門を叩いたが入門は許されず、次に夫婦漫才で大人気だった今喜多代師匠のもとへ。「師匠にかわいがられて、そのうち『養女に』という話もあったんやけど、お断りして居づらくもなったりで、師匠宅を出るんです」15歳で、養成所の明蝶芸術学院時代に出会った相方と、女性漫才コンビ“ヨウコ・マキコ”を結成。「ヨウコがわたしで、ボケ担当。千日劇場に出演したり、大阪城や中之島の路上でも漫才したな。そのうちファンもついて、ジュースを差し入れてもらったり」その後、相方が代わっても漫才を続けていたが、23歳で出産。「未婚で娘を産みました。それが玄武の母です。なんで未婚か?まっ、人生いろいろやから(笑)。でも、わたしは、今で言うシングルマザーで芸人や水商売しながら子育てしましたが、うしろめたさも、しんどいと思ったことも一度もないんです。ケ・セラ・セラ、なるようになる。ギスギスしても1日、ニコニコしても1日、同じ1日過ごすなら笑ってようと思って、今日まで来ました」京都の祇園で水商売の世界に入ったのが、30歳のとき。「自分が企画したショーを見せるラウンジをやりたかった。ショーパブの走りやね。ただ、場所が格式のある祇園やったから、いわば異端児で、5年間は赤字続き。そのうち常連さんもついて、店は連夜にぎわうように。いちばんの店のウリ?そりゃ、わたしのトークやろうね(笑)」20年続いたラウンジを閉めたのは、いわば時代の流れだった。「そのころから、女子大生、短大生ホステスが急増するんやけど、まともにトークもできひんコばかりで、高い時給を払うのがバカバカしくなって。で、店は畳んだけど、この性分やから、じっとしてられへん。そんなとき、近所のスーパーの精肉部門で募集があって、面接を受けました。最初は、『祇園のラウンジのオーナーにスーパーなんて務まらん』と言われるんやけど」ここでも、持ち前の粘り強さと祇園で培った経営センスで、すぐにマネージャーに昇格。ニューヨークへ研修で派遣されるまでになる。また、孫の玄武も、この間の’02年に誕生している。しかし、人生、好事魔多し。「最初は、足の裏の痛みからで、これがマッサージしても何しても消えん。で、精密検査受けて、お医者さんに『うち、アウトかセーフか?』と聞いたら、なんと『アウトです』と。見つかりにくい肺がんで、ステージ1やった」手術をして、2カ月の入院後、治療も一段落して、ホッと安堵していた。「よそへの転移もないと聞いて、ようやく退院できると思っていたら、今度は、汗と唾液が出なくなってるのに気づいて。調べたら、なんや聞いたこともない難病やったんです、それもダブルで」このときばかりは、でこ八の座右の銘「ケ・セラ・セラ」も、さすがに封印されるしかなかった。■「人生経験と度胸だけは、ぎょうさんあるから」。ユニット“赤ちゃん婆ちゃん”が爆誕!「難病指定のシェーグレン症候群と末梢神経症候群という2つの重病を、同時に患っているとの診断。シェーグレン症候群は、自分の細胞で自分の細胞を攻撃してしまう免疫性の疾患やと。症状は口の中のひび割れや、全身の痛みで、一時は寝たきりにもなったり。もうスーパーにも迷惑をかけたくないから、14年勤めたけど、仕方なしに辞めました」がんに続いて難病まで患い、人生で初めて弱気になり、また、隠居生活を余儀なくされていた70代手前のでこ八だったが、そこに生涯最大の転機をもたらしたのが、当時15歳の孫だった。中3になっていた玄武は、地元の駅近辺で行われているサイファー(ストリートで輪になりラップを競い合う)に参加しており、でこ八もラップに興味を。その思いを伝えると、孫は「おばあちゃん、そうせやるなら一緒にやろう」と背中を押してくれた。やがて、MCネームも決まった。「“でこ八”というのは、末広がりで縁起がいいだろうという、ほんま、思い付きから」ユニット名も、また祖母の発案。“赤ちゃん婆ちゃん”という一度耳にしたら忘れられないユニークなネーミングだが、バトルに2人で出演したときには、対戦相手から、「いい大人が“赤ちゃん”かい」と突っ込まれることもあった。そんなとき、でこ八は、もう韻もリズムもおかまいなしに、こう応戦。〈♪何言わしとんねんアホが。婆ちゃんにとっては、いつまでたっても、かわいい赤ちゃんじゃ。それが、わからんのか〉この強烈なでこ八のマシンガントークと、それを隣で温かく受けとめる玄武という、かつてないラップユニットのスタイルができあがっていった。大阪のクラブでのデビューは、’18年2月。孫15歳、祖母68歳だった。■舞台に立ちラップしていると体の痛みが消えてる。骨を痛めてもコルセットしてステージに上がった初ライブから1年後には、ファーストCD『異策〜傑作の自作〜』をリリース。デビュー曲となる『天国と地獄』には、関西ラップ界の大物も制作陣に名を連ね、話題を呼んだ。〈♪68年人生経験御迎えまだまだ全然けえへん……辛いとき悲しさわかる今この歳でラップができる〉この曲では、MV(ミュージックビデオ)も制作された。「今は、自分で作ったMVをユーチューブなどに上げて、すぐに見てもらえるでしょう。すごい時代になったもんや。デビューした当初は、やっぱり祖母と孫というんが珍しかったんやろうね。出演依頼や取材も押し寄せたんですわ」順風満帆に見えた滑り出しだったが、意外な落とし穴が待っていた。玄武が語る。「コロナです。初CDが’19年5月でしたから、半年ほどして、ようやく名前が浸透してきたと思ったら、年明けからコロナ禍に。イベントやバトルの主催者の方も、でこ八は、間違いなく高齢者なので、出演依頼するのを躊躇しているのがわかりました」しかし、コロナ禍の間も、でこ八はリリックを書き続け、玄武はソロとしての活動もスタートするなど、「できることを続けた」2人だった。そして今年の年明けあたりから、また出演依頼が来るようになったという。冒頭の梅南座へのゲスト出演など、再び慌ただしい毎日を送るなかで、でこ八はあることに気づく。「舞台に立ちラップをしてると、体の痛みが消えてる。ノリよく跳びはねる曲も多いし、リリックを頭に入れるのに必死で、痛がってるヒマもないのがホンネ(笑)。こないだも、家で洗濯機を移動させていてポキッと背中の骨を痛めたけど、コルセットしてステージに上がりました。主治医の先生も、『ストレス発散で症状が抑えられているのでしょうね』と驚いてはる」あるバトルで、でこ八は、自分がラップを続ける真意を、こんな言葉で伝えた。〈♪わたしが、なんで年寄りになって、こんなことしてるか知ってるか。(腰や肩をさすりながら)あっち痛い、こっち痛い、言うババアになりたなかったからや。ただそれだけや、負けへんぞ!〉【後編】祖母と孫、年の差51歳の驚きのラップユニット・赤ちゃん婆ちゃん爆誕秘話へ続く
2023年03月12日3月10日、第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本代表は韓国と対戦し、13対4で見事勝利。宿命のライバル撃破に日本中が湧くなか、現地で観戦していた“トップ”の行動が物議を醸している。ダルビッシュ有(36)が先発を務めたこの試合、3回表に先制2ランホームランを浴びるなどして3点を失うも、裏の攻撃でヌートバー(25)のタイムリーを皮切りに一挙4得点。その後も5回以降に得点を重ね続け、結果的に13対4という大差で勝利する結果に。過去のWBCで数々の死闘を繰り広げ、14年ぶりとなるライバル・韓国との対戦を制した「侍ジャパン」には日本中から祝福の声が届けられた。そんな大事な一戦を盛り上げたのが、始球式に参加した岸田文雄首相(65)だ。第101代首相にちなんだ背番号「101」のユニフォームを着て、マウンドに立った岸田首相は捕手役の栗山英樹監督(61)にめいいっぱい白球を投げた。大きく右にそれるも、見事栗山監督がキャッチし、始球式は無事に終了。始球式後、岸田首相はTwitterで《球場全体が熱気に満ち、侍ジャパンのメンバーの高まる意気込みを間近に感じながら、エールの気持ちを込めて投げ込みました》と感想を投稿。そのまま会場となった東京ドームで試合を観戦していたのだが、そこでの行動が波紋を呼ぶことに。午後8時43分、《逆転!》というテキストとともに、一緒に観戦した妻と3回裏に逆転した日本代表の攻撃に歓喜する様子を収めた動画をTwitterに投稿した岸田首相。普段はあまり見せることのない嬉しげな岸田首相を、微笑ましく見る声が。《ポジティブ》《めっちゃ楽しんでるな》《夫婦揃って可愛い》《まぁ日頃から総理の重圧で心身ともに 大変だろうから今日ぐらいは楽しんで欲しいですね》しかし、動画に写っていた岸田首相と妻はともにノーマスク。新型コロナウイルスの感染防止策として政府がこれまで推奨してきたマスク着用は、3月13日から緩和され個人の判断に委ねられることになっているが、この日はまだ緩和前。さらに、東京ドームの公式HPに記載されている「来場時のお願い」の「新型コロナウイルス感染予防に関するお願い」では、マスク着用についてこう明記されている。《未就学児以外の方は、試合観戦中やコンコースの移動など、東京ドーム内でお過ごしの際は、飲食の時以外、応援時も含めてマスクの着用にご協力ください》ルール緩和前かつ東京ドームのガイドラインにも書かれているにも関わらず、ノーマスクで試合を観戦した岸田首相に対して、ネット上ではこんな声が。《VIP席、ノーマスクで観戦。ええな》《13日を待たず素顔で声援を送る岸田総理》《東京ドームってマスクしなあかんのちゃうん 13日から個人の判断なんやろ こういう自分だけ特別なんが嫌い》《本日3月10日から「マスク着用は個人の判断」で良いそうです。マスクを外したい方は外しましょう》《岸田さんだけでなく、他の観客もノーマスクでいいのにね!》
2023年03月11日3月上旬、まだ路肩に雪の残る北海道函館市内の眼科に意外な人物の姿があった。目撃した道内の大学に通う大学院生の井村理人さんは言う。「4月から就職するのでコンタクトレンズにしようと思って、眼科でスタッフの方に着け方と外し方を教わっていたんです。上手くいかず『これめちゃくちゃ難しいですね』って言ったら、隣で同じように練習していた”おじさん”がいきなり『これ、難しいよな!』って食い気味に話しかけてきたんです」その”おじさん”とは、4月23日に投票を控える函館市長選挙に立候補を表明している大泉潤氏(56)。あの大泉洋(49)の実の兄だ。4期目を目指す現職の工藤寿樹市長(73)とは、同じ早稲田大学法学部を卒業し、市役所の上司と部下の関係だった。そんな2人の”一騎打ち”は、地元メディアのみならず全国的にも取り上げられ、地方選挙としては異例の注目を集めている。「最初気がつかなくて、ただの気さくなおじさんだと思ったんですが、大泉さんだってわかってびっくりしました。初めてのコンタクトだったみたいで手間取っている様子でした(笑)」(前出・井村さん)大泉氏といえば、兄弟だけあって弟の大泉洋と顔立ちは似てはいるものの、役所勤めと聞いて想像するような、やや”お堅そう”なメガネの印象が強い。事実確認のため後援会事務所に問い合わせたところ、「コンタクトを作ったのは事実です」とあっさり認めた。さらに、後援会事務所にも招かれ、事務長に話を聞いた。「選挙に向けて気合を入れてというか、写真撮影のときにメガネを外したら思いのほか『いいじゃん!』ってなった人が多くて『外した方がいいんじゃないですか?』って言ったら本人も乗っちゃって、『僕も思い切ります』って(笑)」すると、そこに大泉氏本人が忙しそうに電話をしながら事務所に登場。電話が切れるのを待って取材を申し込むと、その場で快諾してくれた。ーー選挙に向けた”覚悟”のコンタクトを始めたそうですが「そんなんじゃないですけど、大体なんで知ってるんですか(笑)。単純ですよ。事務所のスタッフの皆さんが『外した方がいいね』って。自分のルックスなんかあんまり考えないで生きてきたので」ーー今日、メガネかけていますけれど…「はい(笑)。実は、入れようと思ってもうまく入らないんですよ。もっと時間をかけてやればいいんですけど、『さあ行くかな』と思って、どうせ1、2分でできるだろうと思ってもできないんですよね。できる日とできない日と今のところ交互になってるんじゃないかな。でも、メガネを外しても普通に見えるんですよ。視力は裸眼で0.5くらいかな。記者会見で資料見ながら話すのは裸眼じゃ無理かもしれないけど」ーー確かにメガネ外すと目がぱっちりしてて印象変わりますね「そうかな~?でも外したらやっぱり楽なんだよね。慣れるものならコンタクトの方がいいよなと思って。今はまだ、特に外す方が難しいですね」ーー忙しい選挙活動期間に朝の1分は貴重ですよね「『あ、もう時間だ、ダメだ』って、そのままメガネかけたりかけなかったりしてます」ーー弟さんも実はメガネ?「いや?メガネかけてないんじゃない?かけてないよね?目はいいと思う、確か。コンタクトもしてないんじゃないかな?」ーー弟さんは兄のコンタクト姿をどう思うでしょうか「はははは、メガネ外した顔も彼は見たことあると思うからね(笑)。そんなにトレードマークかい?たぶん『外した方がいい』って言うと思いますよ。だってみんなそう言ったもん(笑)。僕自身はあまり自分のルックスを気にしない方だけど、これだけスタッフの皆さまがそう言うんなら『そうなんだな』って思うくらい全員一致でした」ーー最後に選挙への意気込みを「今はまだ寒いからメガネ曇るでしょ?メガネ外すとさ、コンタクトだとパッと視界が明るくなる、それと似たような感じというか。巷を歩いていると、澱んでるというか閉塞感とか失望感みたいなものが漂っていて、そういったものを取り払いたいんですよね。それで、『社会は変われるんだ』って、『函館は必ず変われるんだ』ってことを皆さんに知ってもらいたいですね。だから全力で邁進したいなと思います」最後に記事にすることを伝えると、「正直書かれなくていいっていうか、怖いわ~、女性自身(笑)」とおどけた大泉氏。果たして一騎打ちの行く末はーー。
2023年03月11日《Twitter始めたよー本物だよー》3月8日、そう初めて呟いたTwitterアカウント「@nino_honmono_j」。このアカウントが、嵐の二宮和也(39)本人のものであることが判明した。「二宮和也」のアカウント名で開設されたものの、公式マークがなくアイコンも初期アイコンのものであることからファンの間では本人だと特定されていなかった。しかし、「第46回日本アカデミー賞授賞式」が行われた3月12日、《スターに会って浮かれてしまったよ。。ありがと北斗》と後輩のSixTONES・松村北斗(27)との授賞式のオフショットをアップすると、《ニノがTwitter始めてる!》とTwitter上は騒然。二宮は続けて同じく授賞式に出席していたSnow Man・目黒蓮(26)、Hey! Say! JUMP・有岡大貴(31)とのツーショットも投稿。さらにはこの日受け取ったトロフィーとともに、《風呂入って一杯やって、そういや報告出来てないと思い、急いでパシャリ》と髪をおろした自撮りを披露するサービスも。「ニノTwitter」がトレンド入りする事態となった。なかでも話題を呼んでいるのが、プロフィール欄だ。概要欄には、たった一言「公式マークより、事務所タレントからのフォローが欲しい」と赤裸々な願いが。そして、IDに「honmono(本物)」と入れながらも、リンク先に設定されていたのは、なんと事務所の同期である風間俊介の公式プロフィールページ。2人は生年月日も血液型も同じで、25年もの付き合いがある親友だ。意外なリンク先は、Twitterユーザーの笑いをかっさらっている。《ニノのTwitter、プロフのセンスありすぎるだろwww》《ニノのアカウントに貼ってあるURL開いた瞬間吹いたwwwwwwマジでこんな時間にやめてくれwww開いたの私だけどさぁwwwwww》《何をどう考えたら、このリンク先を思いつくのか教えてほしい》今後はどんなユーモアな呟きがなされるのか。タイムラインに嵐を巻き起こしそうだ。
2023年03月11日3月12日、第46回日本アカデミー賞授賞式が行われ、最優秀助演女優賞を安藤サクラ(37)が受賞。スピーチの際、同じく式に出席していた夫・柄本佑(36)とのやり取りが反響を呼んでいる。映画『ある男』での演技が評価され受賞に至った安藤。妻夫木聡(42)演じる弁護士が“ある男”の正体に迫っていくミステリーで、愛した夫の身元調査を依頼する妻を熱演した。12年に結婚し、17年に第一子となる娘を出産した安藤。子育てしながらの撮影には苦労も感じていたようで、授賞式では、妻夫木から本作の撮影中に「この作品で女優引退しようと思ってる」と打ち明けていたことも“暴露”されていた。受賞後のスピーチでは「ありがとうございます。今ここで話したときにあまりにも自分が…」と言いかけ、思わず涙。「なんか情けなくて、自分が。かっこわるいなと思って壇上にいたので、こうやって受賞させていただいた混乱で、涙が出てしまいました」と胸の内を明かした。また、「やっぱり私にとって子育てと撮影っていうのは、今のところうまくできない」と苦笑しながら、改めて仕事との両立の難しさを語った。しかし、「悩みつつ、今もそうですけど、家族で会議をしながら、みんなで協力しあって、大好きな現場に戻れたらいいなと思ってます」と前向きに締めくくった。「家族と会議をしながら」と話す際は、映画『ハケンアニメ!』で優秀助演男優賞を受賞した夫・柄本佑に笑顔でアイコンタクト。柄本も妻の奮闘をたたえるように、ピースサインを返した。このやり取りに、《このピースだけで分かり合える夫婦……最高スギ》《お二人は夫婦であり父親母親であり育児・子育てをしている仲間であり戦友なんだなぁいいなぁ~~ともらい泣きした》《日本映画界を背負ってたつ最強夫婦。素敵だ・・・》とネット上では感動の声が続出している。■ドラマ撮影中の安藤サクラを、柄本佑がサポート現在放送中のドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)でも、タイムリープし人生をやり直す主人公・麻美を好演している安藤。多忙を極めるなか、本誌は妻を支える柄本の姿を目撃している。本誌が柄本の姿をキャッチしたのは、22年12月初旬。京都から新幹線で東京に帰ってきた柄本は、愛娘の手をしっかり引いていた。「柄本さんと安藤さんは、昨年から京都と東京の2拠点生活を送っています。夫婦の仕事のスケジュールに合わせて、余裕のあるほうが娘さんの面倒を見ているそう。また、娘さんは0歳児のときに安藤さんがヒロインを務めた朝ドラ『まんぷく』の現場に行くなど、幼いころから両親の仕事を肌で感じているようです」(テレビ関係者)とはいえ、多忙な2人の子育てには苦労も多い。受賞後のインタビューで安藤は、「絶対どうにかしなきゃいけないって思う」「(子育てと仕事の両立は)無理だよね~!どうしたらいいんだろうね~!」と明るくも正直な気持ちを吐露していた。もがきながらも、“芸能界最強夫婦”のブラッシュアップは続くーー。
2023年03月11日3月8日に新曲『Special Kiss』をリリースした、なにわ男子。そこで「兄組」、藤原丈一郎(27)、西畑大吾(26)、大橋和也(25)の3人が『Special Kiss』とかけて、演じてみたい“理想のキスシーン”を語ってくれました!終始、笑いが絶えなかった座談会の様子をどうぞ♪ーー新年度のスタートに向けて、新しく挑戦したいことはありますか?西畑:登山やりたいねんな。自分の限界を知るために、一気に山2つくらい越えたい!藤原:めっちゃしんどそう! どんな山に登るん?西畑:男らしく、やっぱり富士山かな!大橋:じゃあ往復するってこと?それは2~3日かかるで(笑)。藤原:俺は、スキューバダイビングがやりたいな!この間、ウミガメの映像を見て、やっぱ海ってええなぁって思った。大橋:“ダイビング”つながりになるけど、俺はスカイダイビングかな。手始めに、バンジージャンプからでもええけど!藤原:ドッキリ番組で、やることになるかもよ!大橋:たぶん、喜んですぐに飛んでしまうと思う(笑)。ーー新曲『Special Kiss』とかけて、演じてみたい理想のキスシーンを教えてください!大橋:海外ドラマみたいなキスシーンがええな。思いっきりアクションをしたあとに「チュ♡」みたいな!藤原:俺はね、ドライブ中にさりげなく「チュ♡」っとするのに憧れてる。対向車のライトがまぶしくて、一回失敗するシーンも入れたい(笑)。西畑:俺は観覧車かな。頂上でするのはベタやから、乗ってから降りるまでずっとキスし続けるのを、ワンカットで撮ってほしい!藤原:それは、さすがに長すぎるやろ(笑)。ーー『Special Kiss』は愛にあふれた楽曲ですが、みなさんが最近、愛してやまない物事はなんですか?大橋:水族館ロケに行ったときに買ったアザラシのぬいぐるみ。毎朝「おはよう~!」って、顔をすりすりしてる(笑)。藤原:俺は、湯船につかる時間やな。最近は、どんなに忙しくても必ず入るようにしてんねん。大橋:入浴剤とか使うん?藤原:うん、ミルクのやつ入れてる。肌がツルツルになるで!西畑:俺も物じゃなくて、睡眠時間かな。最近は、枕に顔を完全にうずめて寝るのにハマってる。大橋:え、それ息できてないんちゃう?藤原:窒息しないように気をつけてな(笑)。西畑:それは、心配せんで大丈夫やから(笑)。
2023年03月11日2004年から7年に及ぶ裁判が行われた通称「Winny事件」。違法アップロードに用いられたファイル共有ソフトの開発者・金子勇氏をモデルにした映画『Winny』が3月10日に公開された。金子氏は逮捕後、情報流出や著作権侵害の片棒を担いだと激しい非難を浴びた。一方で、映画にも登場する弁護士の壇俊光氏は「誰かがナイフで人を刺すという犯罪があった場合、ナイフを作った人間を罪に問えないのと同様に、Winnyの開発者を裁くことはできない」と考えていたという。最高裁で無罪となった金子氏だが、判決から1年半後に42歳でこの世を去ってしまう。主演の東出昌大(35)に、この役を通じて感じたことを語ってもらった。「裁判の第一審で有罪判決が出たときに、金子さんは『罰金150万円を払って済むのならそうしたい』と壇先生に言ったんです。弁護士団との話し合いで、裁判中はパソコンに触れられないことになっていたのですが、それが何より辛かったのでしょう。壇先生が『後進のために戦うべきです』と主張したとき、金子さんは『僕にパソコンを触らせたくないんですか……』としょげてしまったそうです。7年かかって裁判には勝利したものの、金子さんはそれから1年半しか生きられなかった。だから何が正解だったか、今でも悩んでいると壇先生は仰っていました。やっぱり人生って色々ありますよね……」今回、東出が金子氏を演じるにあたって、東出自身が近年置かれている境遇と重なる部分もあると考える観客もいるのではないだろうか。私生活で激しいバッシングを浴びた東出に、役者を続けられた理由を聞いた。「お金を稼ぐ手段がそれしかなかったんですよね。だから、心が折れてる場合じゃないなと。辞めるも辞めないも、仕事があれば続けるし、なかったら引退。それだけのことです。当時も今も、先のことは考えたってわかりません。僕の場合は私的な悪事があって、それが世に出ました。悪を是正したいと言う気持ちはわかりますが、なかには間違っていたり偏っていると感じる報道もたくさんありました。報道が過熱して加速度的に膨れ上がり、自分だけでなく周りの人もダメージを負いました。金子さんもネガティブなマスコミ報道をたくさんされました。でも、金子さんのプログラミングを愛しているという部分は変わりませんでした。僕も愚直に芝居に取り組んでいきたいと思っています」取り巻く状況は変わっても、自分の本質は変わらないと笑った東出。改めて作品の見どころを聞いた。「この作品に出合う前、僕は金子勇さんを知りませんでした。ただ、実際にいろいろと金子さんやWinny事件のことを勉強するにしたがって、事実は全然違って、自分が無知なだけだったと気付かされました。一概には言えませんが、物事の善悪を判断する際、人は情報に左右されて一方的に見てしまいがちですよね。ただ、金子さんの本質は善か悪かの二元論では語れないと思うんです。だからこそ、このWinny事件の裁判も有罪か無罪か、白か黒かということだけではなく、いろいろなことがあったんだということをこの映画から知ってほしいですね」映画はWinny事件を知らない中学生や高校生でも楽しめる作品になっているという。「日本の未来を担う若い人たちが劇場に来てくれたらと思います。ただ説教臭いのではなく、物語としても面白い。日本にこんな天才がいた、こんな現象があったということを知ってほしいと思うんです」
2023年03月11日「台本に書かれている小平太は、自分の立ち位置を理解している。場の空気を読むのが上手というのは演じていて思うし、頭がいいなとも思います。その空気を読む感覚は自分もわかるので、そこが似ているところかなと思っています」そう話すのは、大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合・毎週日曜20時~ほか)で小平太(のちの榊原康政)を演じる杉野遥亮(27)。「徳川四天王」のひとり榊原康政は、文武に優れ、マイペースでちょっとひねくれた性格と紹介されている。今回が大河ドラマ初出演の杉野。時代劇に苦手意識があったそうだがーー。「所作や言葉の面でむずかしさを感じていたので苦手意識がありました。でも、台本には新しい解釈があったりして、もっとフランクにやっていいんだなと思うようになりました。もっとこの時代のことを知りたいと興味が湧くなど、意識が変化しています。それに、大河ドラマはセットがすごい。撮影セットが毎週変わるので、見ていて面白いし楽しいです」コンビとしての出番も多い、本田多忠勝を演じる山田裕貴(32)については?「山田くんと僕は、真逆なタイプだとお互いに思っているのですが、誕生日が一緒だったり運命的なものを感じています」主人公・徳川家康を演じる松本潤(38)との共演の感想は?「おこがましいんですけれど、松本さんがすごく一生懸命取り組んでいらっしゃる姿を見ると、自分も頑張ろうと思う。そうやってまわりの人に火をつけてくれる方だと思っています」今後、家康のサポート役として長期にわたり登場する康政だが、周りからの出演の反響を聞いてみると意外な返事が。「出演できてすごく嬉しいのですが、僕、友達が少ないんです。反響というものをどこで知れるのか……。家族からも、そういえばまったく連絡がないです。『見たよ』とかもない。さすがにそろそろ連絡してよ、と親に対しては思っています(笑)」
2023年03月11日河村たかし名古屋市長(74)の“かじりパフォーマンス”がまた議論を呼んでいる。河村市長と言えば`21年8月、東京五輪で優勝したソフトボール日本代表・後藤希友投手(22)が表敬訪問に訪れた際に、許可をとらず差し出された金メダルに噛みついたことが大問題に。これを受けて名古屋市に苦情の電話やメールが殺到し、河村市長は謝罪。金メダル交換にかかる費用の負担を河村市長が申し出たが、国際オリンピック委員会が却下し同委員会が負担した。金メダルかじり騒動から1年と7カ月がたち、河村市長が新たに“かじったもの”とは――。「今年1月、河村市長のもとへ岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(38)が特産品である堂上蜂屋柿をPRするために来訪。その際に河村市長は笑顔で干し柿にかじりつくパフォーマンスをおこないました。この行為に対して3月に開催された美濃加茂市議会の定例会で、干し柿の生産者でもある坂井文好市議が『(堂上蜂屋柿は)私たちにとって金メダルのようなもので、侮辱された気持ち』と胸中を明かし、かじる河村市長を横で見ていた藤井市長を批判したのです。坂井市議としてはヘタをとり、手で8つに裂いて食べて欲しかったようです。藤井市長は『河村市長はPRを含めてのご対応だと思っている』と、述べていました」(地方紙記者)PRの目的で柿にかぶりついたものの批判を受けた河村市長。今回は擁護する声がSNS上で多数あがった。《さすがにこれは河村市長が気の毒かな》《まあさすがに難癖じゃねえのこれは》《これはさすがに河村市長がかわいそうだわ。いちゃもんにも程がある。》
2023年03月10日ドイツ北部のハンブルクで9日夜、銃撃事件が起こり、少なくとも7人が死亡したと英BBC、米USA TODAYなど各紙が報じている。事件が起こったのは、ドイツ第二の都市ハンブルクの中心街から北に約数キロ離れたグロス・ボルステル地区。午後9時15分に警察へ銃撃を知らせる通報があり、警官が急行した。USA TODAYは、現場となった3階建ての建物は「エホバの証人」の「王国会館」と呼ばれる集会所で、1階には撃たれた人が倒れており、上階では銃声が響いていたという現地警察のホルガー・ヴェーレン報道官のコメントを伝えている。武装した警官が踏み込んだが、警官が発砲することはなかったそうだ。ハンブルク警察は翌10日早朝にTwitterを更新し、犯人は単独犯と見られると公表。また、前出のヴェーレン氏は、逃走したことを示す証拠はなく、建物内で倒れていた死者の一人が犯人である可能性も発表の中で示唆している。犯行の動機や背景については「全くの不明」であるとし、今後の捜査での解明が待たれる。ハンブルク警察は公式サイトに情報提供フォームを設置し、写真や情報のアップロードを呼びかけている。
2023年03月10日《食べるために頑張って働いてる。そんなひと、私だけじゃないはず。美食会》3月9日、Instagramにこう綴ったのは川口春奈(28)。投稿された4枚の写真はいずれも川口がアップで写っており、4枚目には左手薬指に指輪をはめていることが確認できる。現在、格闘家の矢地祐介(32)と交際中の川口。本誌も昨年12月に、2人が和食料理店でデートする姿を目撃している。“新たな進展”を感じた人もいたようで、Instagramのコメント欄には《くすりゆびー!!!!》《えっ?!左手の薬指に指輪!》と反響が寄せられている。だが、注目を集めているのは指輪だけではない。左手首に着けられた黒い腕時計にも関心が寄せられているのだ。川口の写真はTwitterでも拡散し、着けている腕時計が世界三大時計とされる「オーデマ ピゲ」の限定モデル「ロイヤル オーク オートマチック ブラックセラミック」ではないかと推測するユーザーも。ブランド公式サイトによると価格は約710万円とあり、川口のセンスを賞賛し、価格に驚嘆する声が上がっている。《最高にカッコいい女優だ》《セラミックのロイヤルオークヤバすぎる》《時計好きなんだろうなあかっこいいチョイス》《ひょえ~》《川口春奈のロレのイメージが強かったけどピゲまで、、、、さすがっすパイセン》川口といえば、今年1月にもInstagramに写り込んだ腕時計が話題に。新しいヘアスタイルを披露した投稿だったが、その際、川口の左手首に着けられていたのはゴールドの腕時計。瞬く間にブランドを特定する動きが広まり、400万円以上するロレックスの「デイデイト36 イエローゴールド」ではないかと注目を集めていた。ヒロインを演じたドラマ『silent』(フジテレビ系)が社会現象になるなど、仕事が順調な川口。高級腕時計は、多忙を極める自分へのご褒美なのかもしれない。
2023年03月10日4億2000万円を着服したとして、3月7日に業務上横領容疑で逮捕された投資会社「トライベイキャピタル(以下、トライベイ)」代表の三浦清志氏(43)。逮捕報道を受け、妻で国際政治学者の三浦瑠麗(42)は《一部報道におきまして、私の夫である三浦清志が逮捕されたという事実を知りました。引き続き、捜査に全面的に協力する所存です。家族として、夫を支えながら推移を見守りたいと思います》とコメントを発表した。夫に投資トラブルが報じられ家宅捜索を受けた1月以降、テレビ出演を休止している瑠麗。フジテレビの番組審議委員に名を連ねているが、同局放送で木曜レギュラーを務める『めざまし8』も“お休み”が続く見込みだという。そんななか、三浦夫妻に新たなスキャンダルが。清志氏の会社が中小企業庁の「家賃支援給付金」を不正受給していた疑惑が浮上したのだ。清志氏は東京・永田町の一等地にオフィスを構え、瑠麗のシンクタンクも同じ所在地となっている。10日に公開された『FRIDAY DIGITAL』の記事によると、清志氏が給付金を申請した時期は2020年10月。トライベイ関係者の証言をもとに、彼が従業員に給付金の申請を指示したと報じている。「家賃支援給付金」は、新型コロナの影響により売上が減った中小事業者・個人事業主を対象に、地代・家賃(賃料)を補助する制度。2020年5月以降、1カ月の売上が前年同月と比較して50%以上減っていることなどを条件に、最大600万円が支給される。すでに給付事業は終了しており、2020年7月14日~2021年2月15日まで申請期間が設けられた。だが、受給条件を満たしていないにもかかわらず、清志氏は従業員に指示。瑠麗も売上の操作を指示するような発言をし、申請することに。後日、銀行口座に約520万円の振込みを確認した清志氏は、従業員に喜んだという。それだけでなく、2021年3月にも東京都の「家賃等支援給付金」を約30万円受け取ったと伝えられている。『FRIDAY』の取材に清志氏の会社は沈黙を守ったようだが、瑠麗のシンクタンクは「(トライベイは)別会社ですので、補助金を申請していたかどうかも含めて関知しません」と答えたという。果たして、給付金の不正受給は事実なのだろうか?そこで本誌は10日、中小企業庁の訟務債権管理室に取材。対応した担当者によれば、「報道されていることについては承知しております」とのこと。「今後、調査を行うのか?」との質問には、次のような返答があった。「不正対応について、個別の案件についてお答えするのは差し障りがあるものですから、お答えはしておりません。一方で一般論としまして、不正対応といたしまして、関係者とも協力して厳正に対処してまいるとの基本方針ではあります」経済産業省のサイトでは《不正は絶対に許しません》と明記されている。セレブ夫妻の行方は果たしてーー。
2023年03月10日「東京ドームでの疲れを癒す暇もなく、来る“3.11”のショーに向けて準備に明け暮れているようです」(イベント関係者)2月26日に前代未聞の東京ドーム単独公演を成功させたばかりの羽生結弦(28)だが、3月10~12日には地元・宮城県でのアイスショー『羽生結弦 notte stellata』に出演する。こちらもまた格別な思いで臨む公演だ。「被災者の一人である羽生さんが、東日本大震災から12年で挑むショーです。競技者時代はシーズン中だったので、3月11日に被災地でショーをするというのはなかなかできることではありませんでした。本人も『やっと大切な日に演技できる』と思いをかみしめています」(前出・イベント関係者)羽生はこれまでも、並々ならぬ思いで被災地に寄り添ってきた。「被災当時は高校生。避難所生活も経験しましたが、震災1カ月後にはチャリティ演技会に出演。また、’12年に出版した初の自叙伝の印税すべてを、自身が被災した場所でもあるアイスリンク仙台に寄付しました。事前の知らせなく数百万円が振り込まれたので、リンクの運営会社側はとても驚いたそうですよ」(スポーツ紙記者)その後もリンクへの寄付は続き、総額は3千万円以上にのぼる。今年2月に自叙伝の続編を発売したが、その印税もアイスリンク仙台へ寄付すると明らかにしている。「ソチ五輪から帰国した際には、まだ19歳でしたが、報奨金の使い道を聞かれ、『寄付に使う』と即答して、報道陣を感嘆させました。平昌五輪のときも同様ですが、宮城県と仙台市に寄付しています」(前出・スポーツ紙記者)本誌が報道をもとに確認できただけで、羽生が関わった東北への寄付金の総額は1億3千万円以上。「直接的な寄付だけでなく、たとえば平昌五輪のときの仙台での凱旋パレードの経済効果は、18億5千万円と発表されています。そうやって彼が被災地を盛り上げてきた場面は、この12年で数知れません」(前出・スポーツ紙記者) 昨年7月にプロ転向してからは、仙台を拠点にすることを明言。東北への思いは高まっているようだ。「プロ転向直後に地元テレビ各局に出演して話題になりましたが、地元メディアには今後も定期的に出演する意向があるようです。また今年から『news every.』(日本テレビ系)に数カ月に1度出演することに。被災地の思いを伝えていくといい、打ち合わせに積極的に意見を出しているといいます」(テレビ局関係者)来る宮城での公演には《人々が少しでも笑顔になれるきっかけになれば》という思いが込められる。「会場では地元の物産も販売され、地元グルメを食べられる飲食ブースまで設置されます。地域一帯を巻き込んだショーになりそうです」(前出・スポーツ紙記者)被災地にもっと笑顔をーー。羽生の思いが風化することはない。
2023年03月10日《『レイトン教授と蒸気の新世界』の主演声優を発表!レイトン役は引き続き #大泉洋 さんが、ルーク役は新たに #今田美桜 さんが担当します!》3月9日、人気ゲーム「レイトン教授」シリーズの公式Twitterは、今年発売を予定している新作の声優キャストを発表。過去作で堀北真希さん(34)が担当していたルーク役を今田美桜(26)が担当することとなった。これまで何作も発売されているレイトンシリーズだが、ルークが登場する作品は堀北さんが’17年2月に芸能界を引退して以来作られていなかった。そのため、ファンの間では今回の新作発売が発表された際に、一部ファンからは“声だけなら出演の可能性もあるのでは”という声が浮上。一時は、Twitterで“堀北真希”がトレンド入りするほどだった。根強い“堀北ルーク”ファンも多いなか、後任に抜擢された今田。ファンからの評判はというと――。「声優の発表とともに公開された動画で、実際に今田さんが声をあてたルークの映像も公開。ファンからは“堀北さんの声にそっくり”と絶賛されています。過去に劇場版『僕のヒーローアカデミア』や映画『バズ・ライトイヤー』で声優を務めた経験も活きているのではないでしょうか。また大泉洋さん(49)がレイトン教授役を続投したことや、クイズ監修をクイズ王・伊沢拓司さん(28)率いる東大発の知識集団・QuizKnockが務めることから、新作へ大きな期待が寄せられています」(芸能関係者)SNS上でも、今田の声を評価する声が多数あがった。《今田美桜ルークの違和感の無さが凄い名前見るまで堀北真希だと思った》《レイトンの新作発表でルークの声に違和感なかったんだけど変わってたんだね続投かと思ったわ》《今田美桜ちゃんのルークが何の違和感も無く受け入れられた!!凄く楽しみすぎる!!!》
2023年03月10日’23年4月から年金の「特例的な繰下げみなし増額制度」(以下、みなし繰下げ)が始まります。そもそも年金受給は原則65歳からですが、’22年4月に繰下げ期間が10年に延長されたため、受給開始は60~75歳から選べることになりました。65歳より遅く受け取る繰り下げでは、ひと月ごとに0.7%増額され、最長10年間の繰り下げでは0.7%×120カ月=84%もの増額が一生続きます。年金の繰り下げには特に申し込みなどは不要で、自分で請求しなければ、繰下げ待機が始まります。そして年金を請求する際、繰り下げるかどうかを最終決定するのです。65歳での年金額が年100万円のAさんが71歳で年金を請求するとき、現在の選択肢は次の2つです。【1】繰り下げる場合65歳から6年間の繰り下げで、71歳から受給が始まります。6年分なので0.7%×72カ月=50.4%の増額となり、年金額は年150万4000円です。【2】さかのぼって一括受給する場合65歳にさかのぼって、本来の年金額を一括で受け取ることもできます。しかし「年金は5年で時効」の法律があるため、5年分は受け取れますが、65歳から66歳になるまでの1年分はもらえません。結果、71歳の請求時には本来の年金額100万円の5年(66~71歳)分の500万円を一括で受け取り、71歳以降は本来の受給額(年100万円)を受け取ります。65歳から66歳になるまでの100万円分は損する仕組みになっているのです。そこで’23年4月に導入されるのがみなし繰下げです。みなし繰下げは70歳以降で年金を請求し、さかのぼって一括受給を選択する場合「請求の5年前に繰り下げていた」とみなされるものです。先のAさんの例で、4月の改正後どうなるかを見ていきましょう。【3】繰り下げる場合改正前と変わりません。71歳から、6年間繰り下げて50.4%増額された年150万4000円を受け取ります。【4】さかのぼって一括受給する場合みなし繰下げが適用されます。71歳で年金請求するAさんは、5年前(66歳)に繰り下げていたとみなされます。繰下げ期間は65歳から66歳になるまでの1年間。年金額は0.7%×12カ月=8.4%増額され、年108万4000円に。請求したときに、それまで受け取っていなかった108万4000円×5年=542万円を一括で受け取り、71歳以降は年108万4000円を受け取ることになります。Aさんが【3】繰り下げる場合と【4】さかのぼって一括受給する場合を比べると、84歳より長生きすると【3】繰り下げのほうが受給総額は多くなります。ですが、元気なうちにまとまった年金額をもらったほうがいいと思う人もいるでしょう。■加給年金の有無がポイント。注意しようたとえば、自営業のBさん(73)は長く働き国民年金を最大限繰り下げようと考えていましたが、入院することに。そこで、【4】のさかのぼって一括受給する方法で年金を請求。5年分を一括で受け取れたので、医療保険がなくても安心して治療できました。また、自営業のCさん(72)は事業を後継者にゆずったタイミングで年金を請求。【4】のさかのぼって一括受給する方法を選択し、まとまった金額を自分の退職金代わりにしました。ただし、みなし繰下げは’23年3月末で71歳未満の方が対象です。ご注意ください。いっぽう、年金の繰り下げで注意が必要なのは年下の妻がいる会社員の方です。厚生年金の加入期間が20年以上ある夫が65歳になったとき、65歳未満の妻がいれば、夫の厚生年金に「加給年金」がつくからです。加給年金の額は年齢によりますが年約40万円。妻が65歳になるまで支給されます。また、妻が65歳になると加給年金がなくなる代わりに、妻の国民年金に「振替加算」がつきます。振替加算は年1万5000円ほどで、妻が死ぬまで加算されます。繰り下げたために加給年金や振替加算を棒に振るのはもったいない。実は、年金は厚生年金と国民年金に分割して繰り下げられます。加給年金は厚生年金とセットですから、年金を分け、厚生年金は繰り下げず、国民年金だけを繰り下げて、加給年金を受け取る手も。本来繰り下げは手続き不要ですが、年金を分けて繰り下げる場合のみ、届け出が必要です。詳しくはねんきんダイヤル(0570-05-1165)でご確認ください。自分に合った受給で、安心の老後を過ごしましょう。
2023年03月10日《サンローランのアンバサダーになって初めて参加したショーはとても美しく刺激的で学ぶ事が多かった》3月5日、自身のツイッターにこうつづったのはKing Gnuの常田大希(30)。2月28日から始まったパリコレクションのサンローランのショーに参加するため渡仏していたのだ。「常田さんは’20年からアディダスのアンバサダーも務めています。昨年末に常田さんが一部をデザインした限定販売のスニーカーは大人気で、ネットでは定価の3倍近い値段で取引されています。そんな彼に、今回はハイブランドのサンローランからお声が掛かりました。日本人でのアンバサダー就任は山崎賢人さん(28)と並んで初めてです」(アパレル関係者)抜群のルックスで、近年は音楽以外にも活動の場を広げている常田。当日はサンローランのジャケット姿でフォトコールに登場したが、世界のトップブランドのショーには強い衝撃を受けたようだ。そんな常田の傍らには心強い恋人がよりそっていた。’21年に『女性セブン』で交際報道が出たモデルのemma(28)も時を同じくしてパリに渡っていたのだ。「ショーが終わるとスタッフたちは帰国しましたが、常田さんとemmaさんは現地に残ってつかの間のパリデートを楽しんだそうです。互いに多忙なだけに、貴重な時間となったことでしょう」(音楽業界関係者)パリコレでは夫婦で参加した菅田将暉(30)と小松菜奈(27)の仲睦まじい様子が大きな話題となったが、常田とemmaも次回はメディアの前に姿を見せてほしい!
2023年03月10日「レジオネラ属菌に感染すると、“レジオネラ肺炎”を引き起こす危険性があります。主な症状は、高熱、咳、呼吸困難、意識レベルの低下などで、最悪の場合、死に至るケースもある危ない感染症です」そう語るのは、日本感染症学会専門医で、東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の寺嶋毅教授。2月24日、昭和天皇が宿泊されたこともある福岡県の高級老舗旅館「大丸別荘」の大浴場のお湯から、基準値の3千700倍のレジオネラ属菌が検出されていたことが発覚し、大きな波紋を呼んでいる。レジオネラ属菌とは、自然界の河川、湖水、温泉、土壌などに生息する細菌。この細菌を吸い込むことで感染し、レジオネラ症(レジオネラ肺炎、ポンティアック熱など)を引き起こすのである。国立感染症研究所のデータによると、この感染症の発症件数は年々増加している。また、感染者数の年齢は、40歳以上の割合が全体の95%以上。特に65歳以上の割合が全体の約65%を占めており、免疫力が低下した高齢者が感染しやすいことが指摘されている。しかし、高齢者に限らず、喫煙者、糖尿病や肺疾患などの基礎疾患のある人も、レジオネラ肺炎に罹患するリスクは高く、注意が必要だ。過去にも温泉等の入浴施設やスポーツジムなどで、集団感染したという事例はいくつもある。だが、レジオネラ属菌が繁殖して感染するリスクは、じつは私たちの身近な場所にも存在する。「たとえば、自宅の浴室をはじめ、冬の時期に使用する加湿器。屋外では、豪雨後に道路や工事現場などにたまった“水たまり”といった場所でも、レジオネラ属菌を含んだ微細な水滴(エアロゾル)を吸い込んで、感染するリスクはあります」(寺嶋教授、以下同)そこで、自宅内や自宅周辺で警戒すべき、7つの繁殖スポット&予防策を寺嶋教授にアドバイスしてもらった。【公園の噴水】常に水を循環させている噴水。短期的に水を抜いて洗浄していればいいが、一定期間加水だけで循環している場合、一般細菌や従属栄養細菌が増殖。その後、それらを補食するアメーバが増え、レジオネラ属菌も増殖している可能性が【豪雨の後に長時間たまっている水】豪雨による川の氾濫や洪水被害で、土壌にずっと泥水がたまった状態のときは注意したい。特に気温が高い夏場は、日中に水の温度が上昇し、菌が繁殖しやすい環境に。水滴(エアロゾル)が土ぼこりと共に飛散し、それを吸い込むと感染する恐れも。マスク着用が予防策に【工事現場のビニールシートの上にたまった水】雨の後にシート上にたまった水は土壌に浸透しないまま残る。日中、長時間たまった状態が続くと菌が増殖することも。空き地などで遊ぶ子どもたちが、水しぶきを上げたりしないよう、大人が注意喚起することが予防につながる【エアコン】湿ったフィルターや内部で発生した結露がたまると菌が繁殖する。さらに、排水ホースが詰まっていると菌の繁殖が加速し、吹き出し口から室内に拡散される可能性も。こまめにフィルターを掃除し、定期的にホースのチェックを!【加湿器】菌は60度で死滅するので、水を加熱して蒸気を発生させるタイプは感染するリスクは低い。しかし、気化式や超音波式の場合は、タンク内の水を頻繁に入れ替えないと、菌が繁殖する。毎日タンク内を洗浄し、水を取り替えること【洗濯機(ふろの残り湯を使う場合)】残り湯を使って翌日に洗濯する場合は要注意。浴槽内のお湯は、ぬめりなどが多く含まれた状態なので、菌が繁殖している可能性も。その残り湯を洗濯槽に注入している間に、エアロゾルを吸い込んでしまうことも。できるだけ水道水を使って洗濯すること【ふろ(特に追い炊き式)】体のあかがお湯に混じり、レジオネラ属菌の栄養源となる。追い焚き式の浴槽の場合、菌の発育適温(20~45度)状態が長時間続くので、ぬめりとなって菌が増殖する。エアロゾルを吸い込むことによって感染する可能性もあるので、入浴後は毎回必ずお湯を抜いて、浴槽内を洗い、毎日お湯を張り替える。定期的に追い焚き配管の洗浄も!「特に注意していただきたいのは、追い焚き式のおふろです。前日に入れたお湯を捨てずに、翌日に追い焚きした場合、浴槽内にはぬめりが発生している可能性があります。レジオネラ属菌の発育適温は20~45度です。菌はそのぬめりの中で、微小なアメーバに寄生して増殖します。ふだんから衛生管理を行っていないと、配管内部にもぬめりが残りますから、入浴後は毎回必ずお湯を抜き、浴槽を洗浄してください」レジオネラ肺炎のリスクを遠ざけるためにも、温泉等の入浴施設だけでなく、もっと身近な場所にも目を向けることが必要なのだ。
2023年03月10日もうすぐ春の番組改編期。各テレビ局が気を使うのが“共演NG”の出演者たちだ。本誌が近年報じた“共演NG”コンビといえば、まずは小栗旬(40)と西村まさ彦(62)。13年前、小栗は主演連ドラ『獣医ドリトル』(TBS系)第1話にゲスト出演した西村の演技が“独りよがりで最終話まで影響した”と激怒したというのだ。また、矢口真里(40)と遠野なぎこ(43)は、5年半前の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でのドッキリ企画の確執で、いまだに絶縁状態が続いている。最近では「共演NG」を公表する有名人も増えてきている。「大物芸人同士では、くりぃむしちゅー有田哲平さんと爆笑問題・太田光さんです」(制作関係者)2月19日、くりぃむの2人がラジオ番組『オールナイトニッポン』に出演した際、太田との共演NGの噂について聞かれた有田が「すみません、NGです。田中さんのみだったらいいですけど……」と共演拒否を認めたのだ。「有田さんと太田さんは『ボキャブラ天国』時代からの古い仲ではあるのですが、過去に有田さんの番組に太田さんがゲスト出演した際、有田さんは『この業界でいちばん嫌い。もっとも絡みたくない芸人』と本人に面と向かって言い放った。太田さんの持ち味でもある“自由すぎるボケ”が、理論派の有田さんには受け入れられないようです。それ以来、まともな共演はありません」(テレビ局関係者)平成ノブシコブシの吉村崇(42)と柴田理恵(64)は、過去の共演番組でトラブルがーー。2月22日放送の『これ余談なんですけど…』(ABCテレビ)で吉村は若手時代の失敗談を告白。「爪痕を残そうと思って、柴田理恵さんに“うるせえ、クソばばあ”って言って。そこからとんでもない空気になって……」以来、いまだに気まずいそう。「吉村さんは柴田さんに本気で怒られたうえに、問題のシーンは放送されず、お蔵入りになりました。吉村さんは柴田さんの名前を聞くと、まだまだ動揺を隠せないようです」(前出・制作関係者)■アンガールズ田中が「5年謹慎しろ!」と言い放った相手同じ暴言が原因で共演NGとなったのが有吉弘行(48)と黒柳徹子(89)。「昨年5月のバラエティ番組で、有吉さんがNGを出されたと告白したんです」(前出・制作関係者)’09年、有吉が黒柳と番組で共演した際、石橋貴明(61)にそそのかされ、黒柳に「クソババア」とあだ名をつけて現場の空気を凍らせたというのだ。「当時は“毒舌あだ名芸人”として再ブレークした有吉さんでしたが、このイジリで自爆。以来、14年間共演がなく、有吉さんは今でも『言わなきゃよかった』と反省しています」(前出・制作関係者)“体が拒否する”として共演NGなのが加藤浩次(53)と岡田准一(42)。2月24日に放送された『スッキリ』(日本テレビ系)で武術の話題になり、加藤は’19年にアクション映画『ザ・ファブル』の番宣で同番組に出演した岡田に、武術で締め落とされたと回想。「もうアウト。絶対、岡田くんに会いたくないんだから!」と発言したのだ。「岡田さんは複数の格闘技に師範レベルで精通しています。加藤さんはよほど痛い思いをしたようで、『次に会ったら、俺がまた締められることを周りも期待している』と、本気で怖がっているんです」(日本テレビ関係者)“ポリシー”ゆえ共演NGの場合も。アンガールズの田中卓志(47)と人気占い師のゲッターズ飯田(47)のケースだ。2月22日、ラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBS)で田中は飯田について「絶対ダメだから!」「許せないよ、俺は!」と発言したのだ。「これは飯田さんが香川照之さんを占った件を指しています。’21年の12月、情報番組『THE TIME,』(TBS系)の金曜司会を務めていた香川さんに『これから5年間絶好調』と太鼓判を押したのです。しかし、翌年8月に週刊誌報道によって銀座のホステスに対する性加害行為が明らかになり、香川さんは同番組を降板。出演CMも相次いで放送中止になりました。田中さんは、占いが外れたのに“運勢が変わった”と言い逃れをしているとして、『5年謹慎しろよ!』と言い放ったのです。そもそも田中さんは占い全般に対して懐疑的な姿勢。対決企画でもない限り、共演することはないでしょう」(前出・制作関係者)■「ベタッとする」さんまが「共演NG」を出した相手親子共演がNGの場合も。明石家さんま(67)と娘のIMALU(33)だ。1月26日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で、彼女が「父の番組、出たことない」と告白したのだ。娘の発言を受け、さんまは2月4日放送のラジオ『ヤングタウン土曜日』(MBS)でこう釈明した。「お笑いなんで、これがドラマとかCMとかやったらいいでしょうけど、バラエティの場合、子供と出ると“ベタッ”とするんです」テレビ番組で父娘共演の有名人をさんざん見てきたさんまは、父親が娘に気を使い、娘は逆に父親をキツく言って笑いを取る“お約束”は避けたいと説明したのだ。「常に笑いに100%で挑みたいさんまさんとしては、父親の顔が出てしまうのがイヤなようです」(前出・テレビ局関係者)「NG」と公言していても、一度だけ共演する場合もある。坂上忍(55)と工藤夕貴(52)だ。長らく不仲説がささやかれていた2人は、’19年に『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)の人気企画「本音でハシゴ酒」で32年ぶりの再会を果たしている。坂上は番組内で工藤を「大嫌いな女優」と発言。’87年の舞台『タッチ』で初共演した際に、芸歴では後輩の工藤が坂上の楽屋まで来て演技にダメ出しをして去っていったエピソードを暴露した。「最近は、坂上さんはほとんど俳優業をしていませんが、もし共演の仕事がきても台本に工藤さんの名前があったら今後も断ると思います」(舞台関係者)内村光良(58)とナイツ・塙宣之(44)も「共演NG」だった。「内村さんは事務所の後輩なのに“ウンナン不仲説”をネタにするなど、塙さんに対して『人間としてどうかと思う』『塙と俺は合わない』と常々公言していました。2人の共演番組の収録が先日、ようやく行われましたが、内村さんは本音では避けたかったようです」(前出・制作関係者)新たな「共演NG」リストが判明したら、またお伝えします!
2023年03月10日