2023年3月10日 11:00
ふろの追い焚きが危ない!「レジオネラ菌」繁殖スポット7選
「レジオネラ属菌に感染すると、“レジオネラ肺炎”を引き起こす危険性があります。主な症状は、高熱、咳、呼吸困難、意識レベルの低下などで、最悪の場合、死に至るケースもある危ない感染症です」
そう語るのは、日本感染症学会専門医で、東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の寺嶋毅教授。
2月24日、昭和天皇が宿泊されたこともある福岡県の高級老舗旅館「大丸別荘」の大浴場のお湯から、基準値の3千700倍のレジオネラ属菌が検出されていたことが発覚し、大きな波紋を呼んでいる。
レジオネラ属菌とは、自然界の河川、湖水、温泉、土壌などに生息する細菌。この細菌を吸い込むことで感染し、レジオネラ症(レジオネラ肺炎、ポンティアック熱など)を引き起こすのである。
国立感染症研究所のデータによると、この感染症の発症件数は年々増加している。また、感染者数の年齢は、40歳以上の割合が全体の95%以上。特に65歳以上の割合が全体の約65%を占めており、免疫力が低下した高齢者が感染しやすいことが指摘されている。
しかし、高齢者に限らず、喫煙者、糖尿病や肺疾患などの基礎疾患のある人も、レジオネラ肺炎に罹患するリスクは高く、注意が必要だ。