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矢代静一や水上勉、そして近年ではマキノノゾミや永井愛らなど、1954年の結成以降、その時代を代表する劇作家たちと共に数々の舞台を創り上げてきた劇団青年座。創立65周年を迎えた今年は、ピュリツァー賞を受賞したリン・ノッテージの戯曲や、サラリーマンの肩書も持つ中村ノブアキの新作などを上演してきたが、10月23日(水)に東京・駅前劇場で幕を開けるのは、青年座では19年ぶりとなる松田正隆の書き下ろし『東京ストーリー』だ。物語に登場するのは、都内のとあるマンションに住む女性3人。大学で哲学を教える杉村佐知子。佐知子の姪で、バイトをしながらコントグループに所属する杉村彩芽。不動産屋に勤め、空き家を案内する梅崎奈々。そんな東京に生きる彼女たちの、どこか不安定で満たされない日常が、空き家を通して少しずつ変化していく様が描かれる。京都から東京に移住して7年という松田は「私の家からは練馬の風景が見えます。ここに住んでいる人たちとその周りの空間についての戯曲を書きたいと思いました。物語の“内容”というよりも、それを語る“場”のほうに興味がある」と明かす。さらに「たくさん人々が集う東京という都市には、無数の“おはなし”も集積している。日々、私たちの生活の中で生まれては消える“おしゃべり”やそれに伴なう“身ぶり”は、果てしのない出来事の構成要素。それらは、始まりがあり終わりがあるような一つの物語として統合されるストーリーではない。上演空間に身をおくようにして感じとることのできる、いくつもの“はなしの場”の感触を経験すること。これからの演劇の可能性はそこ(出来事としての空間)にあると思っています」とも。また今回、演出を担当する青年座の金澤菜乃英は「青年座で久々にお目見えする松田正隆氏の新作は、東京で生活する人々の縮図であり、家庭や職場で営まれる日常の連続です。その人がそこに存在することを考える日々。新しい挑戦に思える一方、芝居をすることの原点に帰る機会をいただけたと感じています」。近年は「マレビトの会」でのプロジェクト『長崎を上演する』『福島を上演する』などで、既成の価値観にとらわれない演劇を追求してきた松田正隆と、青年座最若手で新進気鋭の金澤菜乃英。ふたりがどんな空間を浮かび上がらせるのか、新たな“東京物語”を楽しみにしたい。文:伊藤由紀子
2019年10月22日『永守コレクション特別展示時空を超えたオルゴールの世界』が、10月23日(水)から10月29日(火)まで、日本橋髙島屋S.C.本館1階正面イベントスペースにて開催される。「永守コレクション」とは、公益財団法人 永守文化記念財団が所蔵する347点におよぶアンティークオルゴールのコレクション。同展では、そんな世界屈指の永守コレクションから選りすぐりの12点が特別に展示される。会場には、1880年代にスイスで制作され、曲を途切れなく長時間演奏するライティングデスク型のオルゴールや、1900年代にフランスで制作され、オートマタと呼ばれる西洋のからくり人形オルゴール、1960年代にドイツで制作された台車つきのストリートオルガンなど、貴重なクラシックオルゴールなどが並ぶ。期間中は、10月26日(土)を除いて毎日、展示オルゴールの一部を実演。実演時間は、11時、13時、15時からの3回で、実演時間以外ではオートマタの動きを映像で見ることができる。また、同会場には「日本電産サンキョーオルゴール記念館すわのね」の期間限定ショップがオープン。からくりオルゴールや、慶事にふさわしいオルゴール、イタリアンモダンカラーの象嵌細工を施したオルゴールなどの販売も行われる。永守コレクションが東京で公開されるのは初めてとなる。悠久の時を奏でるアンティークオルゴールの、心に触れる本格的な音を楽しんでほしい。【開催情報】『永守コレクション特別展示時空を超えたオルゴールの世界』10月23日(水)〜10月29日(火)まで日本橋髙島屋S.C.本館1階正面イベントスペースにて開催【関連リンク】日本橋髙島屋()
2019年10月22日“トーキョーノーザンライツフェスティバル 2017”で上映され好評を博したマッツ・ミケルセン主演作、『アダムズ・アップル』が現在公開中。本作は、とある教会を舞台に、奇妙な人間模様を描いた作品だ。本国デンマークで2005年4月に封切られると、その年のデンマークのアカデミー賞とも言われるロバート賞で作品賞、脚本賞、特殊効果/照明賞を受賞したのをはじめ、欧米の多くの映画祭で賞を獲得。世界中で人気の俳優ミケルセン主演の隠れた名作が、満を持しての日本公開となった。本作のメガホンを取ったのは、スザンネ・ビア監督の『しあわせな孤独』『真夜中のゆりかご』などの脚本を手がけてきたアナス・トマス・イェンセン。更生プログラムで田舎の教会へ送られた仮釈放中の男・アダムと、彼を迎える牧師・イヴァンを中心に、不条理なバイオレンス劇を展開させる。これは、旧約聖書『ヨブ記』と『アダムの林檎』の寓話をベースにした奇想天外な物語だ。『偽りなき者』で第65回カンヌ映画祭男優賞を受賞し、ハリウッドでも活躍するミケルセンが牧師のイヴァンを演じ、『悪童日記』などのウルリッヒ・トムセンが神も人も信じないアダムを演じる他、『しあわせな孤独』などのパプリカ・スティーン、そしてニコラス・ブロ、アリ・カジム、オーレ・テストルプらが出演。北欧の名優たちが顔を揃えている。過酷な試練に直面し、人生の道標を見失った人々。人は変わることができるのか?壊れた人生をやり直すことはできるのか?本当の希望とは何か?本当の幸せとは何なのか?そんな普遍的なテーマを、ユーモアとアイロニーを全編に漲らせている本作。“北欧の至宝”とも呼ばれる名優と鬼才のタッグが織り成す感動は、ぜひとも劇場でこそ体験していただきたい。『アダムズ・アップル』公開中
2019年10月22日「ぴあ」調査による2019年10月18日、19日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、アンジェリーナ・ジョリーが『眠れる森の美女』のヴィランを演じ大ヒットしたディズニー実写映画の続編『マレフィセント2』が第1位になった。前作では“邪悪な妖精”として恐れられていたマレフィセントの本当の姿が描かれたが、今作では、さまざまな試練を乗り越えて穏やかに暮らしていたマレフィセントとオーロラ姫の絆を引き裂く出来事が。そして再び人間界と妖精界の争いが起こる。上映後のアンケート調査では「ハラハラドキドキして面白かった!」(15歳)、「エル・ファニングの透明感とアンジェリーナ・ジョリーの演技が素晴らしかった」(21歳)、「子供と一緒に観にきたので、平和的に解決しているところがディズニーらしいなと思った」(46歳)、「“母の愛”が描かれていて見応えがあった」(50歳)、「新しい物語なので前作よりワクワクしながら観た。マレフィセントの人物背景がよりわかった」(52歳)などの声が寄せられた。またディズニー作品が好きと話す人たちからは「実写化すると世界観が崩れることが多いけれど『マレフィセント』はブレないところが好き」「ディズニー作品の楽しさや精神が実写になっても受け継がれていて、ファンタジーの見せ方や心の優しさを描いているのがよかった」などの声もあがった。さらに前作を観ていない人も「想像してない展開に驚いた。キャストの演技はさすがだなと思った」と好評。出口調査では2014年公開の『マレフィセント』の満足度89.9点を上回る点数を記録した。1位『マレフィセント2』93.4点2位『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』92.5点3位『ガリーボーイ』92.0点4位『世界から希望が消えたなら。』91.7点5位『フッド:ザ・ビギニング』87.9点6位『スペシャルアクターズ』84.7点7位『アダムズ・アップル』84.5点8位『駅までの道をおしえて』84.2点9位『楽園』76.6点(本ランキングは、10/18(金)、19(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年10月21日青田に囲まれたY字路で、ある日、少女がいなくなった。懸命な捜索も空しく、少女の行方は知れぬまま12年の時が経過。そして、またあのY字路で少女が姿を消したという。渦巻く疑念。噴き出す怒り。10月18日から公開の映画『楽園』は、孤独と喪失を抱えた人々の悲しみと一筋の光を描いたヒューマンサスペンスだ。少女失踪事件の容疑を向けられる青年・豪士〈たけし〉を、綾野剛が演じている。「豪士はずっと人の目を感じることなく生きてきたんだと思います。なぜなら、誰にも見つめられてこなかったから。人から見つめられないのは、存在しないのと同じ。だから、怒りも苦しみも何もなかったんだと思います」綾野が演じた豪士は、外国で生まれ育ち、母親と共に日本に渡ってきた移民だ。しかし、地域の生活に溶け込んではおらず、心許せる友達もいない。「村の人たちは誰も豪士のことなんて知らないし興味もない。豪士にとっては誰かと何かを比べることもできない状態です。比べる対象がいないから、愛とか不幸とか孤独を感じることもない。きっと自発的に“生きている”感覚はなかった。ただ“生かされている”という方が近いのかもしれません」そんな豪士を、見つめてくれる人がいた。「それが、少女失踪事件で消息を絶った愛華ちゃんと、その友人の紡〈つむぎ〉(杉咲花)です。見つめられることは、自分はここにいるんだという存在証明になる。12年前、誰にも見つめられたことのなかった豪士は、初めて愛華ちゃんに見つめられた。そして12年経って、今度は紡が見つめてくれた。ふたりに見つめられた瞬間だけ、ずっと“生かされている”だけだった豪士が“生きている”という気持ちになれたんだと思います」それは、ずっと暗がりを歩いてきた豪士にとって、一筋の光だった。「体温が上がってくる感じというか、自分の中にちゃんと血が流れているんだと体感できた。つまりそれは明日が来るということ。それこそが、豪士にとっての“楽園”だったんじゃないかという気がします」事件直前まで愛華と一緒にいた紡は、誰とも分かち合えない罪悪感を抱えたまま、12年の時を過ごしてきた。豪士は、愛華ちゃんがいなくなってからの12年を、どのように過ごしたのだろうか。そう尋ねると、綾野は間髪入れずに切り出した。「何も変わらないです。T字路で車から降りるシーンで、紡から『どこか行きたいですか?』と聞かれて、『どこへ行っても同じ』と答えるところがあります。あそこにすべてが込められていて。豪士も紡も、変化を選択していい人間じゃないと思って生きているんです。ふたりは圧倒的に底辺。だからこそ理解し合えた、愛華ちゃんという人物を通じて」私たちが生きる社会にも、豪士や紡のような人はいる。真面目に生きようとしているだけなのに、集団からはじき出されて、まるでいないものとして見なされている人が。そんな孤独の淵に立たされている人たちの存在に、私たちは気づいてあげなければならない、と綾野剛は声をあげる。「豪士だけじゃなく、紡も、佐藤浩市さんが演じた善次郎も、ただただ罵声を浴びせられて、それをひたすら受け止めているだけ。そういう人って身近にいると思うんです。だから僕は、まずそういう人たちの存在に気づいてあげたいし、抱きしめてあげたい。まっとうに生きている人たちが、誰からも見つめられていないと感じるなら、僕がその人を見つめてあげたい」抱きしめてあげたい。その言葉は、豪士を演じる上で重要なキーワードだった。劇中、一部、スタントを用いる危険なシーンが含まれているのだが、そのとき、綾野はスタントを務めるアクション部の俳優にこんなお願いをした。「手を広げて倒れるような、そういうお芝居はやめてください、とお願いしました。そうじゃなくて、自分のことを抱きしめてほしいと。ずっと誰からも抱きしめられなかった豪士だからこそ、あの瞬間だけはせめて自分で自分のことを抱きしめてあげてほしかったんです」そこまでひと息で明かしてから、自分で自分に注釈をつけるように、綾野はこう付け加えた。「とは言え、実際の僕は豪士の暮らしとは全然違う。それなりの生活をさせてもらっていますし、スポットライトも当ててもらっている。そんな自分が、彼らの代弁者になれるはずがないと。綺麗事なのだとも思います」俳優・綾野剛は、表舞台に立つ人間として、常に世の中から見つめられている存在だ。だから、見つめられたことのない人間の苦しみを、当事者として語ることはできない。その正直さに、綾野剛の思慮深い人柄が垣間見える。「自分が浴びている歓声が、ある日突然罵声に変わることがあるのもわかっている。想像するだけで身震いするほど怖い。でも、僕の場合は、それさえも全部エサだと思える。罵声も全部栄養。そう言い切れるだけ、僕は体質的に強いのかもしれません。欠落とも言える。同時に自分のように強くなれない人がたくさんいることはよくわかっています。だから強くない人がいたら、やっぱり僕は抱きしめたいです」本来の自分とはかけ離れた役だ。どう共感の接点を結び、役に近づいていくのか。その問いに、綾野は「僕は役に対して共感したことがない」と持論を述べた。「むしろ共感という感情は邪魔なんです。だって、それは綾野剛の主観でしかないから」では、綾野剛が役を生きるときに最も大切にしているものは何か。綾野の答えに、迷いはない。「自分がいちばんその役を愛してあげること。僕、これまでトータル3000人ぐらいは役で人を殺していますけど、それでも自分の演じる役を愛せなかったことはない。もちろん人を殺すこと自体は肯定できません。ちゃんといけないって否定する。その上で、愛する。それはもう共感を超えている」綾野剛は今や「この人が出ている作品は面白い」と映画ファンから信頼を寄せられる俳優のひとりだ。しかし、作品選びの基準は、基本的に「オファーが来た順」だという。それだけオープンな姿勢でいながら、刺激的な作品に次々と出演している理由はどこにあるのか。そこに見えるのは、綾野独特の感性だ。「台本を読んだときに、役に乗っかって生きた気持ちになれるものとなれないものがあります。僕は、生きた気持ちになれない台本に出演したいと思っています」読んでいて生きた気持ちになれる台本が、いい台本なんだと勝手に思い込んでいた。だからこそ、綾野の答えに意表を突かれた。「活字上で生きられたら、現場に行って何があるのよ、という話です。そうじゃなくて、台本を読んでも、これをどうやって生きたらいいのか見当もつかないぐらいの方が、いざ現場に行ったときに、ロケーションが共演者となって、いろんな発見をくれるんです」この映画もそうだった。ロケ地のY字路に立ったとき、綾野は「覚悟を決めさせられた」と振り返る。「誰が読んでも同じ芝居になる書かれ方をしている台本は、演じていて恥ずかしいんです。どう生きればいいかわからないからこそ、何をやっても正解になる。もっと言うと、答えを見つけることなんて大事じゃないんです。それよりも、監督とキャストとスタッフと一緒になって答えを紡いでいくことが、映画をつくることなんじゃないかと思います」本作では、陰惨な村社会の歪みがありありと描かれているが、決してこの閉塞感は地方都市に限ったことではない。フォーカスを広げれば、日本そのものが大きな村社会だ。同調圧力や集団心理による過剰な攻撃が、今を生きるすべての人たちを生きにくくさせている。この息苦しさから解放され、もっと伸びやかに呼吸をしていくために、今、必要なものは何だろうか。「美しいものを見る、ってことじゃないですか。たとえばですけど、最近いつ空を見上げました?」映画について語る熱っぽい言葉がふっとやわらぎ、綾野の声に優しく穏やかな風が吹いた。「曇っていてもいいんです。綾野剛に言われたなと思って、10秒ぐらい、ちゃんと空を見てみてください。『やあ、久々』って気分になりますよ。そしたらきっと空も『やあ、久々』って返してくれる。空は誰のことも平等に見つめてくれているんです。強い人も、強くない人も、人以外の生き物であっても、平等に。どんなに孤独でも、空は見つめてくれていることを忘れないことが大事なんじゃないでしょうか」インタビューを終えると、切れ長の瞳をくしゃりと綻ばせ、「ありがとうございます。またお願いします」と丁寧にお辞儀をして部屋を出た。クールなマスクとは対照的に、誠実な人だ。銀幕の中に生きる役はあくまでつくりものでしかない。それでも、綾野が命を吹き込むと、まるで本当に生きている人のように心を吸い寄せられてしまうのは、どこまでもまっすぐ向き合うこの誠実さにあるのかもしれない。撮影/奥田耕平取材・文/横川良明
2019年10月21日10月18日(金)から公開の映画『楽園』で少女失踪事件の容疑を向けられる青年・豪士〈たけし〉を演じた綾野剛さんのサイン入りチェキを1名様に!応募はぴあ(アプリ)にて10月29日(火)まで受付中。ぜひご応募下さい!お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=f1c4a016-5d64-4f9f-aa9b-b42150d62f1c)
2019年10月21日10月19日、20日の全国映画動員ランキングは、トップ10に新作が4本ランクインするも、『ジョーカー』(全国327館)が公開3週目も首位を守った。アンジェリーナ・ジョリーが主演を務め、『眠れる森の美女』に登場するヴィランを主人公にした『マレフィセント2』(全国369館)は初登場2位に。シリーズ16作目を迎えた『プリキュア』シリーズの劇場版『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』(全国231館)は初登場3位になった。ドラマ『GTO』や『君のまなざし』を手がけた赤羽博監督による感動の人間ドラマ『世界から希望が消えたなら。』(全国214館)は初登場4位になった。公開2週目の『最高の人生の見つけ方』(全国348館)は先週2位から5位になった。そのほか瀬々敬久監督が綾野剛の主演で吉田修一の『犯罪小説集』を映画化した『楽園』(全国297館)が初登場10位に入った。公開14週目の『天気の子』(全国368館)は初めてベスト10から姿を消した。次週は『108~海馬五郎の復讐と冒険~』『キミだけにモテたいんだ。』『冴えない彼女の育てかた Fine』『ジェミニマン』『超・少年探偵団NEO -Beginning-』『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』『ロイヤルコーギー レックスの大冒険』『ロボット2.0』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ジョーカー』2位『マレフィセント2』3位『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』4位『世界から希望が消えたなら。』5位『最高の人生の見つけ方』6位『記憶にございません!』7位『空の青さを知る人よ』8位『イエスタデイ』9位『HiGH&LOW THE WORST』10位『楽園』
2019年10月21日イタリアの名門「トリエステ・ヴェルディ歌劇場」が来日する。しかも演目はヴェルディの代表作にしてオペラ史上に燦然と輝く傑作『椿姫』なのだから申し分ない。同劇場の落成は1801年。名門ミラノ・スカラ座の設計者ピエルマリーニが設計に携わり、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場の設計者セルヴァが内装を手掛けた劇場は豪華絢爛。ヴェルディのオペラ『イル・コルサ−ロ』と『スティッフェーリオ』が初演されるなど、イタリア・オペラ界の巨星ヴェルディとの関係も深く、ヴェルディの死後その名を冠することが許された劇場として歴史にその名を刻む存在だ。今回の来日演目『椿姫』でのヒロイン、ヴィオレッタは、マリナ・レベカ、デジレ・ランカトーレなど、現在のオペラ界を代表するソプラノが演じる悲劇のヒロインは、どれも見逃せないはまり役だ。ヴィオレッタの恋人アルフレードにはジュリオ・ベッリグラとラモン・バルガスなど、これまた魅力的なテノールが登場するなど、注目ポイント満載のステージが目前だ。マリナ・レベカ●公演概要10月25日(金)愛知県芸術劇場大ホール10月26日(土)ザ・ヒロサワ・シティ会館大ホール10月27日(日)よこすか芸術劇場11月02日(土)、4日(月・祝)東京文化会館大ホール11月03日(日)高崎芸術劇場大劇場11月05日(火)練馬区立練馬文化センター大ホール(こぶしホール)11月09日(土)フェスティバルホール11月10日(日)三重県文化会館大ホール
2019年10月21日倉木麻衣が明日10月22日、大阪国際会議場メインホールで「20th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2019 "Let’s GOAL!~薔薇色の人生~"」を開催する。倉木麻衣は1999年に『Love, Day After Tomorrow』にデビューしてから今年で20周年。8月の新作『Let’s GOAL! 〜薔薇色の人生〜』リリースをはじめ、アニバーサリーイヤーを駆け抜けている。「20th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2019 "Let’s GOAL!~薔薇色の人生~"」は8月から全国15公演をめぐるツアーで、本日につづく26日の東京国際フォーラム ホールAの公演で千秋楽をむかえる。長年の歌手活動のなかで培われてきたすべてを注ぎ込んだ記念ライブも残り2公演。大阪、東京ともに見逃せないステージになりそうだ。■公演情報「20th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2019 "Let’s GOAL!~薔薇色の人生~"」10月22日(火・祝)大阪国際会議場(グランキューブ大阪)メインホール開場17:00/開演18:0010月26日(土)東京国際フォーラム ホールA開場17:00/開演18:00
2019年10月21日おとな向け映画ガイド今週は公開ラッシュ! オススメはこの4作品。ぴあ編集部 坂口英明19/10/21(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開の作品は、なんと31本。最近ではみたことのない本数です。全国100スクリーン以上で拡大上映されるのは『ジェミニマン』1本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が30本です。この中から厳選して、おとなの映画ファンにオススメしたい4作をご紹介します。3本は、CG技術が突出したエンタテインメント作品。4本目は、それとは真逆、体を張ったといいますか、R18の日本製コメディ映画であります。『ジェミニマン』ウィル・スミスが「二役」を演じています。51歳の「史上最強のスナイパー」、ま、これは当たり前。もう一役は23歳の「クローン」です。若い方は、特殊メイクではなく、実際にスミスが演じた上でCG処理をし、新しいキャラクターを作り出したとのこと。まさに映像上のクローンです。それが全然不自然じゃない。これまで観たCGは何か違和感を覚えたものですが、それがありません。恐竜たちがスクリーンせましと駆け回った『ジュラシック・パーク』以来の映像革命。いよいよそういう時代になったかと驚嘆しました。スミスが扮するスナイパー(狙撃手)の、ゴルゴ13のような凄腕ぶりが冒頭にでてきます。このエピソードだけでも見応えがあります。ちょっとしたミスがあり、職人肌の彼は引退を決めるのですが、政府の秘密組織から追われることに。知りすぎた奴は消せ、というわけです。最初に送りこまれたスナイパーが、若い彼自身のクローン。政府は、彼の並外れた殺傷能力に目をつけ、こっそりDNAを採取し、軍事用クローン人間を秘密裏に完成させていたのでした。不思議な感覚でしょうね。姿かたちは若い頃と同じ。食などの嗜好、くせ、思考回路も同じ、すごい奴が目の前にいるんです。監督は巨匠アン・リー。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどのヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマーが製作を担当しています。彼が採用したのは、最新鋭のCGだけではなく、最も立体感のある3D技術(3D+in HFR)です。普通の映画のコマ数の2.5倍。この臨場感はこれまで経験したことのないもの。この映画こそ、3Dで観るべき作品です。『ロボット2.0』いやあ、こってりしています。ギトギトのラーメンのようなくせになる魅力。強烈な男くささいっぱいのおじさんロボットが大暴れした、あのインド映画『ロボット』の続編です。タイトルバックから異常な長さです。日本のホンダとか、協力企業のクレジットだって最初にバーンと出します。舞台はたぶん近未来のインド。町から突然、スマホが消える。通話している途中で、何者かに吸い寄せられるように空中高くどんどん飛んでいくのです。当然パニック状態。今やスマホなしでは生活が成り立ちません。しかもスマホは合体し、怪鳥となって町の破壊を始めます。政府にこの怪事件解決の協力を求められたロボット工学の専門家バシー博士は、チッティを復活させるしかないと助言するのですが……。チッティ、前作で暴走の限りを尽くしたロボット。確か解体を命じられ、自らの手で分解。博物館に展示されていたはず。それが博士の力で蘇り、超弩級の破壊アクションがまた、始まります。やや現代的なテーマも背景にあり、悪漢がやっつけられるのを一方的に楽しめませんが、着想がすごい。これでもかとクライマックスがずっと続くし、もちろん歌と踊りも盛り盛り入って145分。おかわりはいりません。満腹まちがいなしです。『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』久しぶりの戦争痛快アクションです。しかもロシア製。ナチスの戦車軍団に立ち向かう、ロシアの命知らずの男たちと、戦車T-34の物語です。第2次大戦中。食料運搬の軍務から人材不足で戦車長を任されたロシア軍将校が1台のT-34で敵の機甲師団に大善戦。しかし捕虜となってしまいます。彼の活躍を覚えていたナチスの隊長は、自軍の戦車隊の訓練演習のため、彼とその部下たちに、標的となって、砲弾を持たずただ逃げまわる役を命じます。戦場で回収されたT-34が与えられ、演習が始まるのですが……。チャンバラや西部劇などのテイストです。敵はナチスですが、相手の武勇を認めるサムライのような軍人。こいつと戦ってみたい、的なスピリットを持っています。対するロシア軍将校も、スティーブ・マックィーンのような不敵な男。それに応え、戦車を自在にあやつり、まるでガンファイトのように戦います。彼は彼で、なんとかこのチャンスに大脱走を、と企てていたのです。大戦後保存されていたロシアの戦車T-34の実物が撮影に使われています。そこから発射される大きな砲弾が、まるで『マトリックス』の銃弾のように、スローモーションで弾道を描きます。VFX(視覚効果)は、『バーフバリ 王の帰還』を手がけたFilm Direction FXを筆頭にロシアのチームが担当。戦車が片輪走行し、ドリフト旋回、まるで生き物のように動き回ります。カメラは戦車内部にも取り付けられ、これもリアリティある映像を生み出しています。四の五の言わず楽しんでくれ、というロシアン・エンタテインメントです。『108~海馬五郎の復讐と冒険~』昔風にいうと艶笑コメディというやつですが、これがすこぶる面白いのです。「大人計画」松尾スズキの監督・脚本・主演作。松尾扮する人気脚本家 海馬五郎が妻の浮気を知り、その復讐に108人の女性を抱くことを考えつく、といった破天荒な話。この手の日本映画はディテールなどがたいてい寒く、のれないのですが、さすが、松尾スズキ。小さなセリフや細かい演出が面白いんです。50代夫婦の危機とか、親のこと、仕事のこと、そのあたりのリアリティも感じられます。決して「やりまくり」映画というだけではありません。海馬がいま手掛けている舞台は、ミュージカル『踊る精神科病院』。そのオーディションに落ちた女優から「これ多分奥さんですよね」と突きつけられたSNS。それは自分の知らない妻のアカウントで、コンテンポラリーダンサーと浮気しているという告白がつづられていたのです。友人から離婚すると資産の半分は妻に渡すことになると聞き、逆上した海馬は、妻がダンサーのおっかけで旅行にでかけている間に、貯金1000万円を女で使い切ると宣言します。妻役は中山美穂です。海馬の妹で、イタリアンレストランのオーナーシェフに坂井真紀、友人役に秋山菜津子、劇団ハイバイの岩井秀人。特に、秋山さんは海馬のセフレ、という役どころ。紀伊国屋演劇賞を2度もとったことをひけらかす女優役です。実際に数々の演劇賞を受賞したベテラン。楽しんでやっている感じですが、素敵です。すごいシーンもあり、まさに体張ってます。
2019年10月21日『アラジン』や『ダンボ』などなど、ディズニークラシック作品の実写化企画が続くなか、ついにこのジャンルにおいて続編作品が作られた。『眠れる森の美女』を基にした『マレフィセント2』である。前作『マレフィセント』は、実写化ブームの火付け役となった作品のひとつ。『眠れる森の美女』に登場するマレフィセントは、その風貌と邪悪さから、ディズニーヴィランズ(悪者たち)のなかでも最もおそれられているキャラクター。そこでアンジェリーナ・ジョリーを主演に迎え、おとぎ話のなかで悪役だと思われているマレフィセントのイメージをひっくり返していく内容が話題となり、大ヒットを果たした。凶悪な美しさを誇るマレフィセントは、一見すると冷たく感じるが、じつは誰よりも、“眠れる森の美女”オーロラ姫のことを保護者の目線で親身に想っている。今回のストーリーは、おとぎ話同様に、永遠の眠りから目覚めたオーロラ姫が、フィリップ王子のプロポーズを受け入れたとき、妖精界を滅ぼそうとする恐るべき罠が動き出すという内容。結婚式の日、危機が迫ったオーロラ姫を救うため、マレフィセントの愛が試される。『眠れる森の美女』では、マレフィセントの陰謀が打ち破られ、オーロラ姫がフィリップ王子と結ばれてハッピーエンドを迎える。本作も、マレフィセントがふたりの結婚を邪魔しようとするところは同じだ。しかしその裏には、結婚をめぐる罠からオーロラ姫を助けようとするマレフィセントの優しい心があったという逆転が面白いところ。それは、“理想の王子様と一緒になってめでたしめでたし”という、古くから信じられてきた女性の幸せのかたちへの疑問を呈する意味も持たせられているのかもしれない。多様性が重要視されてきているいま、新しい世代へ向けた、おとぎ話の現代的解釈にも注目してほしい。『マレフィセント2』公開中
2019年10月20日井上陽水が本日10月20日、東京・東京国際フォーラム ホールAで「井上陽水 50周年記念ライブツアー『光陰矢の如し』~少年老い易く 学成り難し~」を開催する。1969年のデビューから今年で50周年となる井上陽水。11月27日には細野晴臣、宇多田ヒカル、椎名林檎、槇原敬之、福山雅治ら豪華アーティストたちによるトリビュート作品『井上陽水トリビュート』のリリースも決定している。本日の公演は今春からスタートしたライブツアーの一環。当公演では懐かしい曲から最近の楽曲まで、誰もが楽しめるセットリストになるだろう。当ツアーの東京公演は本日が最後。この記念すべき公演をお見逃しなく。■公演情報「井上陽水 50周年記念ライブツアー『光陰矢の如し』~少年老い易く 学成り難し~」日時:10月20日(日)開場17:00/開演18:00場所:東京・東京国際フォーラム ホールA
2019年10月20日King Gnuが本日10月20日、京都KBS HALLで「King Gnu Live Tour 2019 AW」を行う。彗星のごとくシーンに登場し、あっという間に人気バンドの仲間入りを果たしたKing Gnu。今年もメジャー1stアルバム『Sympa』とシングル『白目』のヒットに始まり、初の全国ツアー「King Gnu One-Man Live 2019 "Sympa"」の成功など快進撃を続けている。先日も『傘』をデジタルリリースしたばかりだ。「King Gnu Live Tour 2019 AW」京都公演は、千秋楽のZepp Tokyoまで続く全国ツアー。日程には彼らにとって初となる日比谷野外大音楽堂での公演も含まれている。今年2巡目ということで、よりパワーアップしたバンドサウンドに期待だ。本日のステージはツアーの2日目だ。人気曲はもちろん新曲を含んだセットリストになるだろう。この機会をお見逃しなく。■公演情報「King Gnu Live Tour 2019 AW」日時:10月20日(日)開場17:00/開演18:00会場:京都KBS HALL
2019年10月20日フランスを代表する現代アーティスト、カミーユ・アンロの個展『カミーユ・アンロ蛇を踏む』が、東京オペラシティ アートギャラリーにて10月16日(水)に開幕。12月15日(日)まで開催されている。1978年フランス生まれのカミーユ・アンロは、文学、哲学、美術史、天文学、人類学、博物学など多岐にわたる膨大な「知」からインスピレーションを得て、映像、彫刻、ドローイング、インスタレーションなどさまざまなメディアを駆使した作品を生み出すアーティスト。映像作品《偉大なる疲労》で2013年第55回ヴェネチア・ビエンナーレの銀獅子賞を受賞したことで国際的に知られることとなり、2017年にはパリの「パレ・ド・トーキョー/現代創造サイト」にて、全権委任・自由裁量の個展開催の権利を与えられた史上3人目の作家となるなど、現代美術家として大いに注目を集めている。日本ではこれまで映像を中心に紹介されてきたアンロだが、本展では大型のインスタレーション作品を含め、作家のこれまでと現在を初めて総合的に展示する機会となる。会場には、『チャタレー夫人の恋人』『源氏物語』といった著名文学をもとに制作された前衛的ないけばな作品をはじめ、活動初期から描き続けているドローイング、国立スミソニアン博物館で特別研究員として行った膨大なアーカイヴの調査にもとづいて制作された映像作品《偉大なる疲労》、アフリカ・ドゴン族の創世神話に関する著作とドイツの哲学者ライプニッツの原理を端緒に、宇宙の成り立ちや人間の生、世界の秩序と多義性を、空間全体を使って考察・構成した重層的なインスタレーション《青い狐》などが並ぶ。アンロのあくなき知の冒険から生み出される自由で豊かな思考や感性、そしてその創造力を目の当たりにできる大規模個展。この機会にぜひ堪能してほしい。【開催情報】『カミーユ・アンロ蛇を踏む』12月15日(日)まで東京オペラシティ アートギャラリーにて開催【関連リンク】 東京オペラシティ アートギャラリー( )ペーテル・パウル・ルーベンスと工房《ペルセウスとアンドロメダ》1622年以降ペーテル・パウル・ルーベンスと工房《ペルセウスとアンドロメダ》1622年以降ペーテル・パウル・ルーベンスと工房《ペルセウスとアンドロメダ》1622年以降ペーテル・パウル・ルーベンスと工房《ペルセウスとアンドロメダ》1622年以降
2019年10月20日11月24日(日)に宝塚を退団する花組トップスター、明日海りおのサヨナラ公演、Musical『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』とレヴューロマン『シャルム!』が、10月18日、日比谷の東京宝塚劇場で幕を開けた。宝塚創立100周年の節目に当たる2014年の就任時から、もっとも歴史ある花組のトップとして、組のみならず、宝塚全体を牽引してきた明日海が、『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』で最後に演じるのは、薔薇の精霊。咲き誇る薔薇の中でもっとも高貴で美しく、選ばれし者を意味する“エリュ”という名を持つ彼は、可憐な少女シャーロット(華優希)と出会って心を通わせる。しかし、精霊と交流を持った人間の記憶は消さなければならない掟を破って少女と会い続け、その罪で、この世にはない青い薔薇の精として、闇と孤独の世界に閉じ込められてしまう。時は流れ、エリュがいなくなって枯れ果てた庭を再生させようと、植物研究家のハーヴィー(柚香光)が庭を訪れるが、そこへ霧の中からエリュが現われ、彼に自分とシャーロットの物語を語って聞かせる。妖しくはかなく繊細な薔薇の精エリュは、明日海の出演作を何作も手がけてきた作・演出の植田景子が、明日海りおのために書き下ろした、まさに明日海りおにしかできない役と言えるだろう。単なるフェアリーテイル(お伽噺)では終わらず、水質汚染などの環境問題も織り交ぜているところが、この演出家の作品らしい。併演のショー『シャルム!』は、明日海と組んで『宝塚幻想曲』をヒットさせた稲葉太地が作・演出を担当。芝居とは打って変わり、男役明日海りおの17年間の集大成として、スーツ、軍服、黒燕尾などに身を包み、時に熱く激しく、時にクールで端正に、時に危険な香りさえ漂う、さまざまな明日海の魅力を堪能することができる。中でも、ANJU(元花組トップ安寿ミラ)振付の黒燕尾の群舞から、明日海が次期トップスターに決まっている柚香光の背中をそっと押して歩き出させるシーン、その後の明日海のソロナンバー「CHE SARA(ケ・サラ)」までの一連の流れは感動的だ。宝塚歌劇花組公演 三井住友VISAカード シアター Musical『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』、三井住友VISAカード シアター レヴューロマン『シャルム!』は11月24日まで東京宝塚劇場で上演。文:原田順子
2019年10月19日ゴールデンボンバーが本日10月19日、横浜アリーナで「ゴールデンボンバー全国ツアー2019『地方民について本気出して考えてみた~4年以上行ってない県ツアー~』」を開催する。『LINEのBGMにしてるとモテる曲』が公開1カ月半で約230万回の再生を記録しているゴールデンボンバー。彼らが今年4月にスタートさせたのがこのツアーだ。各公演をソールドアウトにしてきた彼らだが、ツアーの日程もいよいよ残り4公演。11月には無人島である沖ノ島での無観客ライブというユニークな試みも準備されている。今夜からの公演は首都圏におけるツアー最後の2日間。すでにソールドアウトとなっているが、ゴールデンボンバーのパフォーマンスで会場が熱狂するのは間違いない。■公演情報「ゴールデンボンバー全国ツアー2019『地方民について本気出して考えてみた~4年以上行ってない県ツアー~』」会場:横浜アリーナ10月19日(土)開場16:00/開演17:0010月20日(日)開場15:00/開演16:00
2019年10月19日Bunkamura ザ・ミュージアムで開幕した『建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展』では、世界で唯一、君主である侯爵家の家名が国名となっている小国リヒテンシュタインの個人コレクションから選りすぐられた油彩画や陶器約130点が、12月23日(月)まで展示されている。リヒテンシュタインは、スイスとオーストリアにはさまれた小国。神聖ローマ帝国でハプスブルク家に仕えていたリヒテンシュタイン家のカール1世が、1608年に侯爵の地位を授与され、その領地は1719年に侯国として成立。以来300年の間、爵位と領地を守り続けているという。代々美術品の収集活動に力を入れてきた侯爵家は、現在までに約3万点にも及ぶ世界屈指の個人コレクションを形成。その華麗さは宝石箱に例えられ、世界の注目を集めている。同展では、そんな侯爵家秘蔵のルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)、クラーナハ(父)を含む北方ルネサンス、バロック、ロココを中心とする油彩画と、ウィーン窯を中心とする優美な陶磁器を合わせて約130点が、全7章構成で紹介される。第1章「リヒテンシュタイン侯爵家の歴史と貴族の生活」では、侯爵家の人々の肖像画とともに、音楽の集いや宴、馬の調教といった貴族生活の雰囲気をよく表した絵画が並ぶ。建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展( )
2019年10月19日日本とオーストリアの友好150周年を記念して、『ハプスブルク展600年にわたる帝国コレクションの歴史』が、国立西洋美術館にて10月19日(土)に開幕。2020年1月26日(日)まで開催されている。数世紀にわたりヨーロッパの中心に君臨し続けたハプスブルク家。15世紀以降、神聖ローマ帝国皇帝の位を世襲し、ナポレオン戦争を引き金に同帝国が解体した後は、その後継となるオーストリア帝国(後のオーストリア=ハンガリー二重帝国)を統治した。そんな欧州随一の名門家出身の皇帝や大公の多くが情熱を注いだのが、美術品の収集だ。豊かな財力とネットワークを活かし、質・量ともに世界屈指のコレクションを築いた。その収集品の主要部分は、最後の皇帝と言われるフランツ・ヨーゼフ1世が1891年に開館したウィーン美術史美術館の礎となっている。同展は、ウィーン美術史美術館の協力のもと、絵画を中心に版画、工芸品、タペストリー、武具など約100点から、名門一族の華麗なコレクションの歴史をたどる。展示は全5章で構成。第1章「ハプスブルク家のコレクションの始まり」では、15世紀後半から16世紀に神聖ローマ皇帝となったマクシミリアン1世と、オーストリア大公フェルディナント2世ゆかりの絵画や武具を取り上げる。肖像画や工芸品のほか、まばゆい甲冑コレクションが並ぶ。ハプスブルク展()
2019年10月19日毎年秋に開催されるイベント『生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪(イケフェス大阪)』が10月26日(土)から始まるが、ひと足早く連携企画『大阪〈生きた建築〉映画祭2019』がシネ・ヌーヴォで開幕する。大阪は長い歴史の中で巨大建築や有名建築家が設計した価値のあるビルが建ち並び、庶民の親しみやすさやエネルギーが活気ある街並みを生み出してきた。また、天王寺の再開発や、大阪駅周辺の新ビル建設ラッシュなど、大阪は現在も新陳代謝を繰り返しており、歴史ある建築の価値はよりいっそう高まっているといって良いだろう。そこで魅力ある建築を公開して、大阪の生きた建築を楽しめるのが“イケフェス大阪”だ。映画祭はその関連企画で、現在ではもう見ることのできない大阪の“かつての街並み”が登場する映画作品を上映する。今年は4作品を上映。昭和初期が舞台で法善寺横丁や戦前の路地、生國魂神社の参道が登場する『夫婦善哉』をはじめ、旧松坂屋大阪店屋上、かつての心斎橋筋歩道橋が記録されている『黒薔薇昇天』、味園ビル地下のダンスホール・スタジオ80、梅田地下街が映し出される『ガキ帝国』、2000年代の阿倍野歩道橋、法円坂住宅団地などが描かれる『ナショナルアンセム』が揃った。両方に参加することで、セットやデジタル合成では決して描くことのできない“かつて”生きていた建築と街の風景をスクリーンで堪能し、現在も大阪で生きている建築をイベントで楽しむことができる。なお“イケフェス大阪”はこの他にも関連イベントが多数予定されており、詳細は公式サイトに掲載されている。大阪〈生きた建築〉映画祭201910月19日(土)から25日(金)までシネ・ヌーヴォで開催上映作品『夫婦善哉』『黒薔薇昇天』『ガキ帝国』『ナショナルアンセム』生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪10月26日(土)、27日(日)に開催
2019年10月19日名女優ジュリエット・ビノシュが、是枝裕和監督の最新作『真実』に出演している。本作は是枝監督がフランスに渡ってビノシュやカトリーヌ・ドヌーヴ、イーサン・ホークらをキャストに迎えた作品だが、本企画はそもそもビノシュが是枝監督と一緒に映画を撮りたいと願ったところから企画がスタートした。なぜ彼女は是枝監督と共に映画をつくりたいと思ったのだろうか?彼女は是枝作品のどこに魅力を感じているのだろうか?2011年頃、来日したビノシュは是枝監督に会い、一緒に映画を撮りたいと声をかけた。ビノシュは「それも何度も何度も繰り返してお願いしたんですよ!そこは大事なことです!」と豪快に笑う。「今から振り返って思うのは、あの時は単にディナーの席を囲むとかいうのではなく、是枝さんと一緒に京都に行ったんですよ。そうすると1日ご一緒することになりますから、歩きながらじっくりと話をすることができました。その過程で私は何度も是枝さんに一緒に映画を撮りたいと言いましたし、“言葉の問題で悩んでいるのであれば、私が日本に滞在して撮影したっていいのよ”とも言いました。すると是枝さんはすぐに『撮るのであれば、絶対にフランスに行って撮影したい!』って……その段階で彼にはフランスで映画を撮ることに対する信念がしっかりとあるのだとわかりました」ビノシュはフランスの名だたる監督の作品に出演しているが、台湾のホウ・シャオシェン、イランのアッバス・キアロスタミ、英国のアンソニー・ミンゲラなど海外の映画作家とも繰り返しタッグを組んでいる。「是枝さんは人間として非常にオープンな方で、まるで磁石のように周囲の人を引き寄せる力があります。私はそういう作家の下で共に感情を分かち合いながら映画をつくりたいと思ったのです。映画は頭ではなく心でつくるものだと思っていますから」そして時は流れ、彼女の願いは、フランスで知らないものはいない大女優とその娘を主軸にしたドラマ『真実』として結実した。母と娘の間にはそれぞれの思い出や、言えなかったこと、過去の記憶、ついてきた嘘、隠し事、本音があり、ふたりは時に激しくぶつかり合う。本作はタイトルに“真実”とつけられているが、劇中ではさまざまなドラマや感情が混ざり合うことで観客が“真実とは一体、何なのか”想いを馳せるような展開になっている。「演技とは、私たちが生きている現実の外にある世界ーそこでは時間の観念すらも異なるでしょうーのリアリティに到達することだと私は考えています。俳優が考えたことや感情を基にしながら、そこで見つけたものも取り込んで、役の感情へと自分が到達するわけです。それはとてもスピリチュアルな場所ですし……言ってしまえば、私たちが現在こうしてお話をしている場所とは違う世界なわけです。つまり、この場所に真実があるように、別の世界にも真実があります。私たちは創作を通じて、そんな場所にある真実に迫っていくわけです」だからこそ彼女はいつも「自分の心は何かに囚われていないか?」と自問していると笑顔で語る。「私だけでなく誰もが自分の内面にある感情と向き合っているかどうか確かめる必要があると私は思います。自分に考える自由、感じる自由はあるのか?誰かの虜囚になっていないか?って」ビノシュがこう語るのには理由がある。是枝作品はこれまでも、そして本作でも繰り返し人間の内面に積み重なってきた歴史や記憶、時間を描いてきたからだ。時にそれらは登場人物の行動を左右し、抑圧し、彼らは自分の中に積み重なった記憶や時間と対峙するのだ。「そうですね。私もそのことはずっと感じていました。これは私の予想ですが、是枝さんは子供時代に誰かから受け継いだ“ヘリテイジ(遺産、継承されたもの)”があるのかもしれません。彼は映画づくりを通して、自分の中に蓄積されたものを理解しようとしたり、その影響から回復しようとしているのかもしれません。彼は過去のヘリテイジを持ったまま、いかに生きていくのか?を考えながら映画をつくっているのかもしれません。それゆえ、是枝さんの映画には一種の“メランコリー(ゆううつ)”があります。それは回復されたり癒されたりするようなものではありませんから、物語の中で再びメランコリーを経験して、メランコリーを生きなおすことで、何らかの境地に到達しようとしているのではないでしょうか」本作でもビノシュ演じる脚本家の娘は母や育ててくれた女性の記憶と向き合い、自分と母の、自分自身との関係を変えていく。映画『真実』はフランスの家族や母娘の複雑な関係を描きながら、さらに深いドラマを見せてくれる。ビノシュの言葉を頭の片隅に置いて作品を観ると、思いもよらない発見ができるかもしれない。『真実』公開中
2019年10月18日ポール・ダノが、新たな『バットマン』映画に出演することになった。演じるのは悪役リドラー。1995年の『バットマン・フォーエヴァー』ではジム・キャリーが演じた。今作の悪役の候補にはジョナ・ヒルが挙がっていたが、話はまとまらなかったようだ。主演にはロバート・パティンソン、キャットウーマン役にはゾーイ・クラヴィッツが決まっている。監督は『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』のマット・リーヴス。北米公開は2021年6月。ダノの最近作は、『スイス・アーミー・マン』『オクジャ/okja』など。『ワイルドライフ』では監督デビューを果たした。文=猿渡由紀
2019年10月18日12月10日、東京・コットンクラブで開催される「由美かおる『Jewel Box Live』」のチケットが、10月19日より発売される由美は1966年、NTV『11PM』に西野晧三氏の企画・構成・振付の歌と踊りでプリマドンナとしてデビュー。現在まで歌手・女優として活躍しており、1986年から2010年までの『水戸黄門』シリーズの出演でも知られる。その彼女が今年3月に37年ぶりにリリースした新作アルバムが『Jewel Box』だ。オリジナル新曲4曲にセルフカバー2曲、カラオケ4曲という内容だが、このなかで由美は歌だけにとどまらず、パリで見かけた女性奏者に触発されて練習を再開したというアコーディオンも演奏。この楽器との再会は「音楽への情熱が再度燃え上がる感じ」だったと自身で語っている。コットンクラブでの公演は、この新作を踏襲したステージ。トロンボーン、トランペット、サックス×2という豪華なホーンセクションを率いて、往年の楽曲や新曲『スパドゥパランデブー』を始め、セルフカバー『いたずらっぽい目』『誘惑』、さらに今歌いたいカバー曲として『テネシー・ワルツ』等を歌唱予定だ。由美はこの日アコーディオン奏者としてもデビュー、弾き語りも披露するという。いくつになっても美しく、チャレンジ精神を忘れない由美の貴重なワンマンライブをお見逃しなく。■公演情報「由美かおる『Jewel Box Live』」日時:12月10日(火)1st stage 開場17:00開演18:302nd stage 開場20:00開演21:00場所:丸の内・ライブレストランコットンクラブ由美かおる公式サイト: 購入: 音楽配信:
2019年10月18日公開中の映画『ジョーカー』の本編映像の一部が公開になった。ピエロの扮装で働く主人公アーサーがトラブルに巻き込まれる衝撃的なシーンで、トッド・フィリップス監督が本作に込めた想いやテーマが反映された場面だ。このほど公開になったのはアーサーがピエロの扮装で働いている場面。どんな時も笑顔で人を楽しませようとするアーサーはコメディアンになることが夢で、看板を手に街ゆく人々に笑顔で接しているが、あるトラブルに巻き込まれてしまう。愉快で穏やかな街のひとコマから一転し、観る者の胸をしめつけるシーンだ。映画の公開後、世界中の観客が本作に反応し、さまざまな議論が巻き起こっている。自分とアーサーに共通点を見出す観客、映画をさまざまな角度から考察したり解釈する観客、そこで描かれる衝撃的なシーンにショックを受け、同時に魅了されてしまった観客。本作は世界中で記録を塗り替えるヒットを飛ばしているが、観客ひとりひとりの多様な反応が積み重なって“熱狂”が生み出されているといっていいだろう。本作の脚本と監督を手がけたフィリップスは「この作品で描きたかったテーマのひとつは共感ですが、それ以上に重要だったのが共感の“欠如”だった」と語る。「アーサーを取り巻く環境はいたるところで共感に欠けているんです。作品を観ていただければわかりますが、大人と子供とではアーサーに対する反応が違う。子供は色眼鏡をかけていないから大人と違って、金持ちと貧乏人を区別しないし、弱い者を見定めることもない。子供の目から見たアーサーは、人を喜ばすのが好きな男でしかありません。つまり、人をありのままに受け入れることができないのは社会で学んだ結果なんです」では、アーサーが“ジョーカー”になったのは社会が悪いのか?共感の溢れる社会になればアーサーは本当に救われるのか?アーサーを演じたホアキン・フェニックスは「アーサーはどのようにして人とコミュニケートしていいのかわからない人間だ。というのも、彼は暴力的ではないコミュニケーションの方法を学んだことがないからだ」と分析し、フィリップス監督は「我々は氷山の一角を話題にすることはあっても、氷山の下に何があるのかについてはほとんど考えません。街中でアーサーとすれ違っても、たとえ足を踏んでしまっても誰も気づかないでしょう。この作品では氷山の下でもがく男を描きたいと思いました」と語る。私たちは氷山の下でもがく男にちゃんと目を向けているのか?男を氷山の下に追いやったのは一体、誰なのか?そもそも私やあなたは氷山の上にいると言えるのか?映画『ジョーカー』をめぐる議論や熱狂はまだまだ続きそうだ。『ジョーカー』公開中
2019年10月18日国際ピアノコンクールを題材とした映画『蜜蜂と遠雷』の公開や、この夏ロシア・モスクワで開催された「チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門」において日本期待の若手ピアニスト藤田真央が見事第2位入賞を果たしたことも相まって、音楽コンクールへの関心がにわかに高まっている。この機会に実際のコンクールに立ち会って、その緊張感を味わいたいと思った方にぴったりな「日本音楽コンクール」の本選が目前だ。日本国内で最も権威が高く、“若手音楽家の登竜門”に位置づけられる同コンクールのスタートは1932年。現在国内外で活躍する音楽家の多くがこの歴史あるコンクールから巣立っているだけに、未来の巨匠が世に出る瞬間を目のあたりにできる絶好の機会とも言えそうだ。特にオーケストラとの共演によって競われる本選の注目度は高く、コンサートとは一味違う緊張感や喜怒哀楽によって、会場全体が独特の雰囲気に包まれる。まさに映画『蜜蜂と遠雷』同様、予選を勝ち抜いてきた強者達のステージは、それ自体がドラマティックだ。●コンクール概要「2019年度 第88回日本音楽コンクール本選」東京オペラシティコンサートホール10月23日(水)17:00フルート部門10月24日(木)17:00オーボエ部門10月25日(金)17:00声楽部門(オペラ・アリア)10月26日(土)16:00ピアノ部門10月27日(日)15:00バイオリン部門※コンクール詳細:
2019年10月18日圧倒的映像美と心に響く名曲ぞろいの“超実写版“『ライオン・キング』が、早くも12月4日(水)にMovieNEX(4,200円+税)と4K UHD MovieNEX(6,000円+税)で発売決定。これを記念し、本作の監督であるジョン・ファヴローによる貴重なインタビュー映像が公開された。ディズニー・アニメーション史上No.1の全世界観客動員数を記録し、世代を超えて世界中の人々に親しまれてきた不朽の名作『ライオン・キング』が、ファヴロー監督のもと、実写もアニメーションも超えた唯一無二のエンタテインメントとして、25年の年月を経てスクリーンに新たに登場した本作。ファヴローといえば映画監督だけでなく、プロデューサー、俳優などマルチに活躍する存在だ。公開された映像では、ファヴローが本作を通して伝えたいメッセージや何度も見て欲しいお気に入りのシーンについて語っている。不朽の名作『ライオン・キング』を実写化するにあたり、ファヴローは「新技術でリアルな描写を実現し、より若い世代に訴えることができた」といい、さらに『サークル・オブ・ライフ』が25年前から色あせぬテーマだと語る。劇場公開時から、シンバとナラの可愛すぎるもふもふの子供時代や、美しい映像と名曲ぞろいのミュージカルシーンが話題となった中でも、ファヴローはお気に入りのシーンについて、「ティモンとプンバァのシーンは特に面白くできた。すべてのキャラクターが虫を食べたり、何かしている。画面のどこを見ても面白いはずだ」と、『ハクナ・マタタ』のシーンを挙げる。さらに、ハイエナ対ライオンのクライマックスのシーンについても、見るたびに新しい発見があると解説。また、最新技術満載のテクノロジーの魔法を駆使して描かれている本作だが、ファヴローは、「家で楽しめるよう、かなり気を配ったつもりだ。家庭用機器に合わせて色を調整し、音声をミックスした」といい、特に4K UHD MovieNEXで見ることがおすすめだと太鼓判を押す。そして最後に、「『ライオン・キング』の愛を感じながら、MovieNEXとデジタル配信で、見てね!」 と、日本語を交えながらメッセージを送った。『ライオン・キング MovieNEX』4,200円+税『ライオン・キング 4K UHD MovieNEX』6,000円+税『ライオン・キング MovieNEXコレクション(期間限定)』8,000円+税いずれも12月4日(水)発売11月20日(水)先行デジタル配信開始
2019年10月18日ゲーム、アニメ、漫画、玩具 とクロスメディア展開され、瞬く間に日本中の子供たちに愛される『妖怪ウォッチ』。その映画シリーズ第6弾となる『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』が、12月13日(金)に公開となる。この度、ゲスト声優が木村佳乃とアンジャッシュ・渡部建に決定。あわせて新予告編の映像が公開された。摩訶不思議なテーマ曲『メテオ』をピンク・レディーが歌うなど、異色コラボも話題の本作。木村、渡部ともに、『妖怪ウォッチ』シリーズには初参加となる。近年バラエティ番組でも活躍し、『映画プリキュアドリームスターズ!』や『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』吹替版などで声優としても存在感を放つ女優・木村が演じるのは、主人公たちの前に立ちはだかるレジェンド怨霊・メドゥーサ。また、渡部が演じるのは、手に汗握る実況中継でバトルを盛り上げる、男子生徒タベケン。培われた滑舌とトーク力で自分の名前にちなんだ役を務める。アフレコ収録時、ふたりは制作陣が興奮するほど、惜しげもなくさまざまなバリエーションの“絶叫”を披露したという。さらに、ドタバタ&ギャグ満載の新予告映像も公開。注目は、ベールに包まれてきた主人公・寺刃ジンペイの変身シーン。謎のYSPウォッチを使って、ジンペイが妖怪HERO・剣豪紅丸に変身し、敵と激しく闘う様子が切り取られている。なお、オープニングテーマ曲は動画配信エンタメユニット“すとぷり”のメンバー、莉犬くんが歌う『Y学園へ行こう 学園ドタバタ編』に決定している。●木村佳乃(メドゥーサ役)コメントファミリー映画に参加できるのはとても尊いことだと思っているので、今回、有り難く受けさせて頂きました。私も家族で映画館に妖怪ウォッチを観に行ったことがありますが、今年はギャグ満載でめちゃくちゃ面白い!子供たちの好きなものが詰まっています。私は怨霊・メドゥーサという悪女役でしたが、演じていて「楽しい」しかなかったです(笑)。ラグビーの試合で叫びすぎないよう気を付けたので、声の調子が良い状態で絶叫シーンも出来ました!まずは子供たちに楽しんで観てもらえたら一番嬉しいです。大人たちには、この人こんな声も出るんだと楽しんで頂けたら!ただ、私が悪役ばかりやるのを娘が嫌がるので、娘には主人公のジンペイ役だと言い張ろうと思います(笑)。●渡部建(タベケン役)コメント国民的人気のアニメ映画に参加できるということでとても嬉しかったのですが、台本を読んでぶっ飛んだ物語にびっくりしました!学園ものだし、巨大ロボが出てきたり、ドタバタしていてとっても楽しいです。そんな中、僕は「タベケン」という僕本人をイメージして作ってくださったキャラクター、バトルを盛り上げるために終始絶叫しています。いままで妖怪ウォッチを楽しんでいた方、この作品から観る方、全員が楽しめる新機軸の作品です!『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』12月13日(金)公開
2019年10月18日『カメラを止めるな!』で、日本のみならず世界中で大旋風を巻き起こした上田慎一郎監督による最新作『スペシャルアクターズ』が本日より公開。“緊張すると気絶する役者”と“カルト集団”の闘いを描いた、一筋縄ではいかない痛快エンタテインメントだ。本作は、松竹ブロードキャスティング製作“作家主義”と“俳優発掘”をテーマに上げるオリジナル映画プロジェクトの第7弾となるもの。この企画ではこれまでに、沖田修一監督作『滝を見に行く』、橋口亮輔監督作『恋人たち』、野尻克己監督作『鈴木家の嘘』などの話題作が誕生している。『スペシャルアクターズ』のキャストはプロアマ問わず公募をかけ、書類選考し、のべ1500人のオーディションを実行。出演するのは大澤数人、河野宏紀、富士たくや、北浦愛、上田耀介、清瀬やえこ、仁後亜由美、淡梨、三月達也、櫻井麻七、川口貴弘、南久松真奈、津上理奈、小川未祐、原野拓巳、広瀬圭祐、宮島三郎、山下一世ら。そして彼らに上田監督が自ら当て書きし、オリジナル脚本が完成した。超能力ヒーローが活躍する大好きな映画を見ては溜息をつく売れない役者の和人(大澤)。ある日、彼は数年ぶりに再会した弟(河野)から俳優事務所の「スペシャル・アクターズ」に誘われる。そこでは映画やドラマの仕事の他に、日常の中で演じる仕事、つまり演じることを使った“何でも屋”を引き受けていた。そんな折“スペアク”に、「カルト集団から旅館を守って欲しい」との依頼が。カルト集団は旅館の乗っ取りを図ろうとしており、そんな危険な連中相手に“スペアク”の面々はプランを練って、演技練習を重ねる。しかし、和人には“緊張すると気絶してしまう”という秘密があった……。彼の運命は、果たしてどうなるのか?上田は監督・脚本のみならず、編集や宣伝プロデューサーまでも兼任。監督補と宣伝デザインなどは、監督の妻であるふくだみゆきが担当している。“カメ止め”では、映画製作の現場を舞台に大きな驚きを観る者に与えたが、“スペアク”には、どんなサプライズが仕掛けられているのだろうか。新しい映画との遭遇を、ぜひとも劇場で体験していただきたい。『スペシャルアクターズ』本日より公開
2019年10月18日鎌倉時代の名品である《佐竹本三十六歌仙絵》。離ればなれとなった断簡を100年ぶりに集めた特別展『流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』が、11月24日(日)まで京都国立博物館で開かれている。「歌仙絵」とは、歌人・藤原公任(966~1041)に選ばれた三十六人の優れた歌詠み人たち「歌仙」の肖像画のこと。鎌倉時代以降、数多く描かれた歌仙絵の中でも、旧秋田藩主・佐竹侯爵家に伝わった歌仙絵は、《佐竹本三十六歌仙絵》と呼ばれる。かつて2 巻の絵巻物として伝わった《佐竹本三十六歌仙絵》は、その後売りに出され、大正8 年(1919)に当時の財界人たちが絵巻を一歌仙ずつ分割して共同購入。以降それぞれの歌仙絵は流転の道を歩むこととなった。今年2019年は、この《佐竹本三十六歌仙絵》が分割されて、ちょうど100年を迎える。担当研究員の井並林太郎(京都国立博物館研究員)は「これまでも《佐竹本三十六歌仙絵》の展覧会は開かれているが、本展では過去最大となる31 件を公開しており、今後開かれないかもしれない」と語る。さらに、分割する際に使った籤(くじ)やくじ引きの舞台となった建物である応挙館の襖(ふすま)といった当時を知るための資料、また、他の歌仙絵や異なる時代に描かれた三十六歌仙絵によって、幅広く作品について知ることができる。第1章は、《佐竹本三十六歌仙絵》が生まれる以前である、平安時代の名筆と国宝《三十六人家集》を紹介する。名筆、古筆を展示し、ひらがなの美しさを伝えた国風文化を感じることができる。特別展『流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』公式サイト()
2019年10月18日上野の森美術館にて開催中の『ゴッホ展』では、7年ぶりの来日となる《糸杉》をはじめ、《麦畑》《糸杉》など約40点におよぶゴッホ作品が来日。彼に多大な影響を与えた「ハーグ派」と「印象派」の作品約30点や、ゴッホが手紙の中で語った言葉を交えながら、ゴッホが独自の画風に辿り着くまでの過程を紹介する。豊かな表現力と鮮やかな色彩で人々を魅了し続ける画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜1890)。オランダ南部の小村に牧師の息子として生まれ、画廊や伝道師の仕事を経て、画家になる決心をしたのは27歳の時だという。37歳でピストル自殺を図るまでのわずか10年の間、ゴッホはオランダやフランス各地への移動を繰り返す中で、多くの芸術家と交流し、自然の移り変わりや人々の日々の営みに向き合いながら、渦巻くような激しい筆づかいに原色を乗せ、生命力に満ちた唯一無二の作風を打ち立てた。同展では、そんなゴッホの画風の変化と発展を、第1部「ハーグ派に導かれて」と第2部「印象派に学ぶ」の2部構成でひも解いていく。ハーグ派とは、19世紀後半にオランダの都市ハーグを拠点に活動した画家たちのグループ。屋外での自然観察をもとに、田園風景や農民の暮らしを詩情豊かに描いた。ゴッホは、そんなハーグ派の中心的な人物で縁戚でもあったアントン・マウフェに師事。画家としての基礎を学ぶとともに、農民の労働や暮らしの様子を直に見て写し取るようになる。ゴッホ展()
2019年10月18日