2019年10月19日 00:00
宝塚花組トップ・明日海りおのサヨナラ公演が東京で開幕
11月24日(日)に宝塚を退団する花組トップスター、明日海りおのサヨナラ公演、Musical『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』とレヴューロマン『シャルム!』が、10月18日、日比谷の東京宝塚劇場で幕を開けた。
宝塚創立100周年の節目に当たる2014年の就任時から、もっとも歴史ある花組のトップとして、組のみならず、宝塚全体を牽引してきた明日海が、『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』で最後に演じるのは、薔薇の精霊。
咲き誇る薔薇の中でもっとも高貴で美しく、選ばれし者を意味する“エリュ”という名を持つ彼は、可憐な少女シャーロット(華優希)と出会って心を通わせる。しかし、精霊と交流を持った人間の記憶は消さなければならない掟を破って少女と会い続け、その罪で、この世にはない青い薔薇の精として、闇と孤独の世界に閉じ込められてしまう。時は流れ、エリュがいなくなって枯れ果てた庭を再生させようと、植物研究家のハーヴィー(柚香光)が庭を訪れるが、そこへ霧の中からエリュが現われ、彼に自分とシャーロットの物語を語って聞かせる。
妖しくはかなく繊細な薔薇の精エリュは、明日海の出演作を何作も手がけてきた作・演出の植田景子が、明日海りおのために書き下ろした、まさに明日海りおにしかできない役と言えるだろう。