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バストの大きい女性に憧れたことがある女性は多いのではないでしょか? 今回紹介するのは、バストアップのための夢の公式です。誰もがかんたんに行える方法で、夢のようなプロポーションを手に入れられるかもしれません!バストアップの夢の公式!?バストに悩む女性に朗報です! このたび、バストアップのための公式なるものが見つかった、かもしれません。なにぶん効果には個人差があるので確約できないのはご了承ください。その公式は「睡眠×健康的な食事=バストアップ」というもの。長年バストに悩みを抱えてきた方にとっては、たくさん寝て、健康的でおいしいものを食べればいいだけなんて夢のような公式ですよね。ただ、残念なお知らせがひとつだけあり、この公式が成立するのは25歳以下の方に限られるということ……。それはいったいなぜなのか、これから詳しく説明していきたいと思います。睡眠中に女性ホルモンが分泌されるまずは睡眠について説明します。バストアップに必要なものは「女性ホルモン」と言われていて、この分泌量が少ないと胸が大きくなりにくいそうです。ただ、女性ホルモンがたくさん分泌されるのは思春期から25歳頃まで。つまり、この時期がカギを握っているというわけです。女性ホルモンを分泌させるためには、たっぷり寝ること、そして質の高い睡眠をとることです。睡眠と女性ホルモンは切っても切れない関係でつながっていて、睡眠不足になれば女性ホルモンの分泌量が減るし、女性ホルモンが減ると不眠を招くこともあるのだとか。25歳までの女性でバストアップを狙う方は、たくさん睡眠をとるようにしましょう。健康的な食事がバストをつくる!特におすすめは「まぐろ納豆」!?続いて食事です。バストアップに効果的と言われている食材がふたつあります。① 大豆睡眠のところでバストアップには女性ホルモンが不可欠と書きましたが、大豆に含まれるイソフラボンには女性ホルモンと似た働きがあると言われています。豆腐や納豆などは、手軽に食べることができるので、毎日少しずつ食べるようにしたいですね。②まぐろまぐろに多く含まれるたんぱく質は女性ホルモンを活性化させるそうです。こう考えると「まぐろ納豆」という居酒屋の肴は、女性ホルモンの摂取と活性化を同時に行えてバストアップに効果的な食べ物なのかもしれません。photo by akizou
2016年01月04日みなさんはハンモックで寝たことはありますか? 映画やドラマぐらいでしか見たことがないという人は多いでしょう。でもそれはもったいないことかもしれません。なぜなら、ハンモックで寝るほうがは通常のベッドよりも質の高い睡眠がとれると言われているから。その理由を説明します。揺れと良い睡眠の関係ハンモックで寝たことがあるという人が実際にどれぐらいいるかは定かではありませんが、どうやらベッドで寝るよりも良い睡眠がとれるらしいです。実際にハンモックによって睡眠の質があがる理由がふたつ、ある研究によって明らかにされているそうです。ひとつは揺れ。ハンモックで揺られて寝ると、通常のベッドで寝るよりも早く寝付くことができるそうです。赤ちゃんの頃の感覚を思い出されるのかもしれません。ふたつめは中途覚醒の減少。ハンモックで寝ると睡眠ぼうすいはと呼ばれる脳波が高い状態で保たれ、途中で目覚めることが減ったのだそうです。早く寝付けて熟睡できることは、睡眠の質の向上に欠かせないことですよね。ハンモックヨガなるものも出現ハンモックによる癒やし効果が広く認知されるようになり、最近では「ハンモックヨガ」なるものまで出てきています。これは文字通り、ハンモックに乗って行うヨガのこと。通常のヨガにくらべてハンモックが腰を支えてくれるので、弓のポーズがつくりやすいと言われています。さらに、逆転のポーズなど難易度の高いポーズもハンモックを使えばひとりで簡単にできるようになるのだとか。このポーズには消化器官を活性化させ、血液の流れを良くする効果があるそうです。現在は都内に複数のハンモックヨガ(またはエアリアルヨガ)のスタジオがあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。自宅でハンモック!ここまで読んできて、家でもハンモックで寝てみたいと思った方もいるのではないでしょうか。ハンモックはまさにピンキリ。ネットショップには千円前後から数万円するものまであります。ちなみに、自宅でハンモックを利用する際は以下の点に注意したほうが良いのだとか。・2メートル以上の高さの場所を確保する・最低限4畳分の面積の場所を確保する・ハンモックの揺れる範囲内に割れる物、壊れる物を置かない上から吊るタイプは外れる危険性があり慣れている人向けのようなので、初心者には置くタイプのものがいいと言われています。なかには折りたたみ式のハンモックもあるようですよ。睡眠に悩みを抱えている方は、ハンモックを取り入れてみてはいかがでしょうか?photo by くぽ丸
2016年01月03日現在は昔と違い、子どもにとって誘惑が多い時代です。パソコンにスマホ、ゲームと24時間いつでも楽しく遊べる環境が整っているから。そこには睡眠時間が削られるという負の一面が存在します。どうしたら、子どもの睡眠不足を防ぐことができるのでしょうか?海外では睡眠学の授業がある?海外では子どもに対して睡眠の授業をする国があるそうです。学校での授業を有意義にするためには、事前に家で適切な睡眠をとってからくる必要がある、といった考えから取り入れられているそうです。しかもちゃんと睡眠の専門家が授業を担当しているのだとか。そんな「睡眠学」の授業ですが、最近では日本でも実施している学校が表れています。ゲームやクイズ形式で子どもに対して基礎的な睡眠知識を教えているそうで、遊び感覚で学ぶことができるのです。これからは日本全国にも当たり前のように「睡眠学」の授業が広まっていくかもしれませんね。子どもへの睡眠クイズを出題試しに1問、小学生に対して行われた睡眠に関するクイズを出題します。みなさんのまわりの子どもに睡眠を教える機会があったら、この問題を出してあげてください。Q:人間の体には目覚めていく順番があります。下記の4項目をその順番通りに並べなさい。手・足、胃・腸、目・耳、脳。さて、この問題、大人のみなさんは正解がわかりますか? 正解は、目・耳、手・足、胃・腸、脳の順番なのだそうです。脳から目覚めていくと思われがちですが、実際は脳が目覚めるのには時間がかかり、さらにフル回転するためには1時間半から2時間かかると言われているんです。大人は子どもに睡眠のことを教えてあげよう日本の子どもたちは、大人と同様に世界的に見ても睡眠不足だと言われています。その原因のひとつとして、「なぜ子どもがたくさん睡眠をとらなければいけないか?」という睡眠に関する基礎知識を子どもに伝えられていないことがあげられます。子どもにとってなぜ睡眠が大事かというと、成長ホルモンが最も分泌される子どものときにたくさん寝ないと脳と体がしっかり育たないから。寝るべきときに寝ておかないと、あとで後悔しても遅いというわけです。ご自身の子どもやまわりの子どもから「なんで僕らは早寝早起きしないといけないの?」と聞かれたら、きちんと理由を説明してあげましょう。それが私たち大人の役割でもあるのです。photo by ちゃぁみい
2016年01月02日「昨晩、あなたは寝たまま、食事をしていたよ」そんなことを突然、言われたらビックリしますよね。でも、これはあなたの身にも降りかかる可能性がある睡眠障害です。今回は世界で起こった夢遊病患者のエピソードを紹介します。夢遊病はストレスが原因?夢遊病という睡眠障害があります。これは通常、睡眠中にとるはずのない“異常な行動”を眠りながらとってしまうもの。このとき、脳の半分は覚醒状態にあると考えられていますが、本人には自覚症状もなければ、起きたときに異常行動をとったという記憶も一切ないそうです。夢遊病は、ストレスが原因とも言われている睡眠障害なので、誰の身にも起きる可能性があるといえます。なかでも、特に注意が必要なのは、一人暮らしをしている方。睡眠中に異常行動をとっているのに、起きてから記憶がないため、思わぬ怪我をしてしまうことも考えられます。一人暮らしの方で起きたときに部屋の状況に違和感を覚えた方は、早めにお医者さんに相談するようにしましょう。睡眠中に食事をする!?今回は夢遊病患者が実際にとったという不思議エピソードをご紹介します。最初は睡眠中の食事です。みなさんも夢遊病患者が寝ている間に食事をしたという話は聞いたことがあるのではないでしょうか?普通の食材を食べているのであればまだ安全ですが、怖いのは食べられないものを食べてしまうことです。たとえば、過去にはペットフードや化粧品、洗剤を食べてしまい、病院へ担ぎ込まれたというケースがあるそうです。なかには、ガス調理台で火を使って、調理をするという夢遊病患者もいるとか。睡眠中に火を使っているなんて、考えただけでもゾッとしますよね。アメリカでは人気動画に他にも、いきなり立ち上がって踊り出すという夢遊病患者もいるそうです。過去話題になったのは、アメリカで母親が睡眠中に踊りだし、それを息子が動画で撮影し、翌朝に母親と一緒に見たという動画。これは3年ほど前にYouTubeにも公開され、現在では1,000万回近い再生回数の人気動画になっています。公開するかどうかはともかく、本人に自覚症状がないので、家族が撮影しておくと本人も納得して、すんなり病院へ行くようになるかもしれません。冒頭にも書きましたが、夢遊病は危険を伴う可能性がある睡眠障害です。気づいたら、早めにお医者さんに相談するようにしましょう!photo by acworks
2016年01月02日ついじっくり観たくなるほどに肌が美しい人っていますよね。その代表格は女優さんやモデルさんでしょう。肌のきれいな彼女たちは実は睡眠にもこだわりがあるのだとか。そんな彼女たちの睡眠ルールをのぞいてみましょう。女優の美容法は睡眠!?テレビや雑誌で見る女優さんたち。その美しさは思わずため息が出てしまうほどですよね。彼女たちは私たちとは違う、何か特別な美容法を実践しているのでしょうか?取材などで「いろいろ試しています」と語る人もいれば、「全く何もしてないんですよ~」と話す人もいるようですが、先日話題になったのがある女優さんの美容法。それは「オフの日はたっぷり眠る」というもの。もちろん、日頃ハードで疲れているということもあるようですが、肌の美しさを保つためには睡眠が重要ということを知っていて、意識的に睡眠を多くとっているそうなんです。ハリウッド女優も実践する睡眠美容睡眠美容法を実践している女優さんは日本人だけではありません。たとえば、ハリウッド女優としても活躍する中国の女優、コン・リーさん。『SAYURI』や『ハンニバル・ライジング』への出演でハリウッドでも話題になった彼女は、あのスティーブン・スピルバーグ監督にも演技を絶賛されたと言われています。そんなコン・リーさんはすでに50歳ですが、肌が美しいことでも有名。その秘訣がよく眠るよう心がけていることだそうです。お肌に睡眠がいいというのはどうやら世界共通のようですね。みなさんも「もう歳だから…」なんて諦めず、たっぷり寝てお肌の疲れを回復してあげることで美しい肌を保ちましょう!睡眠中の成長ホルモンがカギを握る!「美」を売る女優さんたちも実践している睡眠美容法。どうやらそこには「成長ホルモン」が深く関わっているようです。私たちの肌は日中、紫外線を浴びたり、乾燥してしまったりと、何かとダメージにさらされているもの。そのダメージを再生するのが睡眠中なんです。というのも、入眠から3時間後に最も分泌されるといわれる成長ホルモンが、肌を修復しようとがんばってくれているから。この理論から考えれば、毎日2時間しか睡眠がとれない!という人は、成長ホルモンが十分に分泌されていないため、お肌の修復が追いつかなくなってしまう可能性が考えられます。たしかに寝不足が続くとお肌がげっそりしますよね。最近、お肌が荒れ気味だとお悩みの方は、ぜひしっかり睡眠をとり成長ホルモンを分泌させて、お肌の調子を整えてあげましょう。photo by pixabay
2016年01月01日近年一気に種類が増えたエナジードリンク。眠気覚ましやエネルギー補給が必要ないときにも飲む人が増え、今やすっかり、お茶やコーヒーなどと同じ感覚で飲まれるようになっています。ですが、エナジードリンクの過剰摂取には注意が必要なのをご存知でしょうか。人気のエナジードリンクの来歴って?今や人気の飲み物のひとつとなったエナジードリンク。居酒屋のカクテルなどにも使われるほど。ここ数年で突然現れ、一気に人気に火がついた飲み物だと思われがちですが、実はアメリカでは1980年代後半から売られていたそうです。ちなみに、日本のエナジードリンクの火付け役となった商品が国内市場に出てきたのは2005年のことでした。それから徐々に人気が出て、今ではさまざまな種類の商品を目にするようになりました。「今日は徹夜で仕事するぞ!」というときに飲んでいる方も多いのではないでしょうか。ほとんどのエナジードリンクにはカフェインが含まれているそうなので、眠気対策として愛飲するのはひとつの正しい取り入れ方なのかもしれません。飲むときに注意すべきことしかし、エナジードリンクが好きだ、人気だからといって、1日に何本もガブガブ飲むのは注意が必要かもしれません。カフェインの効能として眠気覚まし、興奮作用、利尿作用などがあるといわれています。ただ、カフェインを過剰摂取すると体内に耐性ができてしまい、それらの効果が減少するのだそう。さらに注意したいのがアルコールとの同時摂取。アルコールとカフェインを一緒に摂取すると、アルコールによる酔いの症状や眠気が自覚されにくくくなり、アルコールの過剰摂取を経て、アルコール中毒やアルコールにより事故につながる恐れがあると言われているのです。眠気の解消にカフェインただ、くれぐれも勘違いしないでいただきたいのは、カフェインやアルコール、はたまたエナジードリンクが悪者だと言いたいわけではないということ。あくまで摂取方法に気をつけましょうということなんです。カフェインの眠気覚まし効果は過去にある実験でも証明されていて、カフェインを摂取してから車を運転した人は事故のリスクが約6割も減少したという報告もあるそうです。カフェインがなぜ眠気覚ましに効果的かというと、アデノシンという脳内の眠気を誘発する物質の働きを抑制して、ナチュラルハイの状態にするからなのだとか。ただ、グビグビ飲みながら運転しているとカフェインの利尿作用でトイレも近くなるので、ほどほどに留めるのがおすすめです。photo by LoveToTakePhotos
2015年12月30日トーマス・エジソンは「寝るのはバカだ。みんな寝すぎだ。私は死んだ後にたくさん寝る」という言葉を残しました。この言葉だけを読むと、過去の偉人にとって睡眠は、人生における無駄なものだったという印象を受けますが、実際にはそんなことはないようです。睡眠時間を削って…iPhoneを創った男、スティーブ・ジョブズは、あるスピーチで「人生は有限で、一生懸命取り組めることは2つか3つだ」と述べたそうです。人生には限りがあると知っているからこそ、偉人たちは時間と命を削り、その集大成として何かを私たちに残し、この世を去っていくのでしょう。何かを成し遂げる人には睡眠時間が短いショートスリーパーが多いと言われています。毎日2、3時間しか眠らないという人もいるそうですが、誰もが真似できることではありませんよね。また、必要な睡眠時間は人によって差があると言われているので、「私も今日から2時間睡眠に」と気軽に実行するのはやめましょう。体を壊す恐れがあります。仕事中の眠気から発明が生まれる!?さて、今回の本題は「ショートスリーパーになって何かを成し遂げよう!」ということではありません。むしろ、その逆で仕事中の眠気から何かが生まれるということを紹介したいと思います。その一番の例がアインシュタインで、彼は夢の中で相対性理論を編み出したと言われています。そんなアインシュタインは「夢を見る能力は才能以上に重要だ」と語ったのだとか。ほかにも、元素の周期表をつくったメンデレーエフは常に周期表のことを考えていて、うたた寝をしたときに夢のなかで周期表が鮮明に見えたそうです。彼らに共通するのは、ただボーッとしていて居眠りをしたのではなく、ある対象のことをずっと考え続けていて、それがたまたま眠ったときに解明したということ。常に考え続けているというのがポイントです。睡眠中に脳は活性化するなぜ、アインシュタインやメンデレーエフは睡眠中に答えを見つけることができたのでしょうか? 彼らが圧倒的に優れているからでしょうか? もちろん、それはあるかもしれませんが、睡眠が脳に与える影響にもヒントがありそうです。実は、私たちの脳は睡眠中に血液量が増加し、その働きが活性化すると言われているのです。記憶を整理したり、関連づけたりと眠っている間に脳は高速回転をしているというわけです。もしいくら考えても答えが見つからないことがあったら、起きて考え続けるのではなく、一度眠りに入り、活性化している脳に任せしてしまうほうがよいのかもしれません。photo by acworks
2015年12月29日信頼出来る歯医者さんを見つけるのは、一苦労。歯のケアをしたいと思っても、どの歯科医院に行けばよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。歯医者さんの選び方と日々のオーラルケアのポイントについて、天川デンタルオフィス外苑前の院長 天川由美子先生にお聞きしました。まずは、歯のクリーニングや検診から――痛くなるまで歯医者に行かないという人が多いですよね。症状がないからと気を抜いていると、知らず知らずのうちに歯の状態が悪化し、後で後悔することになりかねません。虫歯などは黒くなったり痛くなったりと自覚症状もありますが、歯周病は自覚のないままにゆっくり進行してしまいます。やはり歯科医院で定期健診をしてもらうのが一番です。――歯医者に行こうと思っても、いい歯医者が見つからないという声を多く聞きます。信頼できる歯医者を見つけるための、ファーストステップとしては、「クリーニングや検診をお願いします」と予約してみるのがよいと思います。スタッフの対応や病院の雰囲気も大切ですから、まずは行ってみて判断しましょう。きちんとした説明もなしに治療に入ってしまう歯医者は危険です。検査の結果を丁寧に説明し、患者さんがどうしたいか意思を確認するというプロセスを踏んでから治療を進めるのが信頼できる歯科医だと思います。――やはり同じ歯医者さんに通い続けるというのが理想ですか?「この歯科は信頼できない」と思ったらそこに行くのはやめて、納得できる病院が見つかるまで探せばよいと思います。そして、決めたらかかりつけ医として長く通うのが理想的ですね。長く診てもらっていれば、急に歯の状態が悪くなったときなどにも適切な判断や治療を受けられやすいからです。唾液検査でお口の状態が分かる――歯科医院では、どのようにお口の状態を調べてもらえるのでしょうか。レントゲンをとったり歯周ポケットの深さを測ったりと、さまざまな方法があります。うちの歯科医院でも取り入れていますが、最近は、虫歯のリスクを調べるために、唾液の検査実践している歯科医院も多いです。唾液中の虫歯菌を調べたり、生活習慣についての質問をすることで、虫歯のリスクやケアのポイントを特定することが出来ます。――自分自身で歯の状態を把握するために、気をつけるべきポイントはどういったことですか。「噛みづらい」「食べ物が挟まる」「口が渇く」「歯磨きで出血する」このような症状に気づいたら要注意。歯科に診てもらうことをお勧めします。「口が渇く」という症状は、唾液が十分に分泌されていない可能性があり、これも虫歯や歯周病を招くもとになってしまいます。また、歯周病で歯茎が下がったり、歯が動きやすくなっているとも考えられます。――唾液が十分に出ていないと、どういったリスクがあるのでしょうか。口の中は食事などをすると酸性に傾き、歯がとけやすく虫歯になりやすい状態になってしまいます。唾液はそれを中和し、歯にリンやカルシウムを補って虫歯になりにくい状態を再びつくり出します。また唾液には、口の中の殺菌・抗菌作用もあります。私たちが虫歯や歯周病を防ぐために唾液の役割は本当に重要です。ただ、加齢によって唾液が出にくくなったり、さまざまな薬を飲むようになって副作用で唾液が出にくくなる、というケースもありますので、その場合は何らかのケアが必要でしょう。自分にあった歯医者を見つけること、唾液を意識した日々のケアがポイント――唾液のケアが重要なんですね。自分で出来るケアの方法はあるのでしょうか。寝ている間は唾液が出にくくなってしまうので、寝る前の歯磨きをしっかりすることが重要です。お風呂に入りながらやテレビを見ながらでもいいので、フロスや歯間ブラシも使って時間をかけてケアしましょう。最近は、唾液の成分(リンやカルシウム)が入った歯磨き粉も出てきています。そういった製品を活用するのも一つの方法です。またストレスの続く生活では唾液が出にくくなってしまうので、リラックスする時間を持ちましょう。タバコはもちろん厳禁です。唾液が出にくいと思う人は、耳の下あたりに、唾液が分泌する「耳下腺」がありますから、ここを押すようにマッサージするのをおすすめします。――自分にあった歯医者を見つけること、そして唾液を意識した日々のオーラルケアが、美しい歯を保つ秘訣ですねその通りです。歯がきれいになると、笑顔が生まれます。食を堪能し、歌い、愛し合い、またおしゃべりを楽しめるのも健康で美しい口元があってこそです。人生を謳歌するために、皆さん、歯を大切にしてくださいね。<プロフィール>天川デンタルオフィス外苑前院長天川由美子先生【出身】広島県【経歴】1988年 東京都立井草高校卒業1994年 鶴見大学歯学部卒業1999年 鶴見大学大学院修了博士号(歯学)取得1998~2001年 横浜市植松歯科医院勤務(植松厚夫院長)2001~2006年 千代田区土屋歯科クリニック勤務(土屋賢司院長)2007年 港区天川デンタルオフィス外苑前開設鶴見大学歯学部非常勤講師2009年 Women Dentists Club東日本支部長Photo by Seth Lemmons
2015年12月28日突然ですがみなさんは、寝床にこだわっていますか? 眠れればなんでもいいと思っている方にこそ、今回の記事は読んでいただきたい内容です。というのも、寝床には睡眠の質を高める要素がたくさん詰まっていると言われているからです。この記事を読んで、自分の寝床を見直してみましょう。睡眠の質って何?「睡眠の質」という言葉を誰しも一度は聞いたことがあるでしょう。ところでみなさんは、この言葉の意味をきちんと説明することはできますか? 何気なく使っている言葉ですが、「質」とは何を指しているのでしょうか。調べてみたところ、「熟睡感を得られているか」という意味で使われているようです。この熟睡感は、睡眠中のα波など具体的な数値で説明されるものではないので、考えようによってはかなりザックリとしたものです。要は、朝起きたときに「今日はぐっすり眠れて、パッチリ目が覚めた!」と思えたら、睡眠の質が高いということなのです。寝床でダラダラ禁止できれば毎日、質の高い睡眠をして、気持ちよく目覚めたいですよね。実は、この睡眠の質のカギを握るのは寝床と言われています。寝床は読んで字の如く、寝るための場所。しかし、実は寝る目的以外にも使っているという方が多いのが実情です。特にワンルームでひとり暮らしをしている方は、ベッドの上でダラダラしたり、ときには食事までしてしまうなんてこともあるでしょう。でも、睡眠の質を高めたかったら、今日からそれはやめましょう。これは若者だけでなく、高齢者にも多いようですが、寝るつもりもないのに寝床に行くと、つい寝転がってうたた寝をしてしまうことがあります。これが夜の睡眠に影響を与え、ぐっすり眠れない状態をつくってしまうのだそうです。寝床は寝るためだけに使う場所。今日からこれを合言葉にしましょう。寝具にこだわってみようもうひとつは、良い寝具を揃えること。たかが布団や枕と侮ってはいけません。1日に8時間寝ていると考えると、私たちは人生の1/3を寝床で暮らしているのです。枕の高さや布団の肌触り、吸湿性や保温性などにこだわって自分に合った寝具を選ぶと、睡眠の質が高ま理ます。みなさんもホテルなどで枕が合わずによく眠れなかったという経験をしたことがあるのではないでしょうか。そのぐらい寝具というのは眠りにとって重要な役割を担うものなのです。もしどうやって寝具を選んだらよいかわからないのであれば、試しに一度、寝具店に行くのがおすすめです。餅は餅屋、寝具は寝具店に聞くのが一番です。睡眠に不満がある方は、ぜひ睡眠環境を見直してみましょう。photo by いおスタ
2015年12月27日いくつになっても健康で楽しく暮らしたいですよね。最近は、「寿命だけでなく健康寿命を延ばす」という試みが各所で実施されているようですが、睡眠もそこには一役買っているようです。今回は睡眠が私たちの健康に深く関わっているというお話です。抗体って何?抗体とは、体内に入ってきたウイルスなどの異物に抵抗する物質のこと。私たちの体内では、気づかないうちに抗体が日々つくられていると言われています。抗体をつくり、健康な状態を保つ働きを免疫機構と呼びます。通常であれば、抗体は自分の体を攻撃することはないそうですが、免疫機構に異常が生じると、攻撃してしまうことがあるのだとか。そのような異常な働きによって起こる病気が実はたくさん。橋本病や潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、悪性貧血、男性不妊症などがそうです。現在、異常が生まれる仕組みはまだ解明されていないそうです。睡眠は健康に直結する!抗体と睡眠の関係性を示す実験があります。それは、被験者に肝炎ワクチンを接種し、一晩起きているグループと睡眠をとるグループに分けるというもの。そして、4週間後に血液を採取し、抗体の濃度を測定しました。抗体濃度が高いほど、健康を守る免疫力が高いことを意味します。結果、睡眠をとったグループのほうが97%も抗体濃度が高かったそうです。この実験で血液を採取したのは実験開始から4週間後ですが、そのうち徹夜をしたのはたった一晩だけです。つまり、一晩眠らないということがこんなにも私たちの体に影響を及ぼしているのです。生活習慣病にもなりやすい睡眠不足や質の低い睡眠が続くと、生活習慣病にかかるリスクが高まると言われています。不十分な睡眠は免疫だけでなく、ホルモン分泌や自律神経にもダメージを与えるのです。糖尿病に限って言うと、質の高い睡眠を続けている人に比べて睡眠が満足にとれていない人は1.5~2倍も糖尿病になりやすいのだそうです。寝たいと思っているけど、眠れない人も増えているといいます。寝付けない、途中で目が覚めてしまうなど、睡眠の悩みは人それぞれ。最近あまり眠れてないなという自覚がある方は、早めに専門医に相談するようにしましょう。睡眠は健康に直結しているのですから。photo by Laura D’Alessandro
2015年12月26日寝ながら食事はできないのだから、睡眠と食事の間には特に相関関係はないのでは? そんなふうに思われがちですが、これはとんでもない間違い。実際は、お互いにかなりの影響を与え合う、そんな密接な関係が存在するのです。睡眠と食事は無関係じゃない!?睡眠と食事。一見、何の関係もなさそうなふたつの行動ですが、実際は深い結びつきがあるといわれています。みなさんは、「今日はいつもと比べて食事の量が多いな」と感じるときはありませんか?このような状態になる原因はさまざまあるようですが、そのなかのひとつとして「睡眠時間」が挙げられるそうです。というのは、ある研究で睡眠時間が短いほど食欲が高まると報告されているから。睡眠不足の状態が続くと、食欲を高めるホルモン、グレリンの分泌が高まると言われています。これは、人間が厳しい環境でも生きのびようとする本能なのかもしれませんね。睡眠時間と食事内容をセットで見直す最近、食べ過ぎて太り気味という方は、食事内容だけでなく睡眠時間も一緒に見直してみましょう。ちなみに、日本人の平均睡眠時間は約7時間40分という調査結果があります。体質によって必要な睡眠時間は異なると言われていますが、毎日7時間40分よりも圧倒的に短いという人は見直してみてください。一度、睡眠時間を長くしてみると食欲に変化が表れる、なんてことが実際にあるかもしれません。睡眠時間の調査によると、20年にわたり日本人の睡眠時間は減少の一途をたどっているそうです。眠れないのか、眠らないのかは定かではありませんが、もしかしたらこのことが日本人の食生活にも影響を与えているのかもしれませんね。睡眠には夕飯の時間と内容が重要睡眠時間が食事に影響を及ぼしているように、食事も睡眠に影響を及ぼしています。たとえば食事の時間。朝、昼、晩と、できるだけ毎日決まった時間帯にとったほうが生活リズムは整うと言われています。特に、夕飯は重要で、就寝時間の3時間前には済ませるのがベスト。これは、就寝時に胃の中に食べ物が残っていると、熟睡することができないと考えられているからです。さらに食事内容はバランスよく、温かいものにしたほうがいいのだとか。人は体温が下がるときに眠気を感じるので、夕飯で体温を上げておくとその後、体温が下がりやすくなり、眠りにつきやすくなるそうです。photo by acworks
2015年12月25日残業で帰りが遅く寝不足になってしまった……。なんてことは多忙を極める現代のビジネスマンであれば、一度は経験有るのではないでしょうか? とはいえ、あくびさえ許されない重要な商談のシーンや大事な会議などもありますよね。そんなときの眠気の乗り越え方を紹介します!ストレスは睡眠に影響する?たくさん寝たのに日中、大事な会議の席で眠くて仕方ない。そんなときみなさんはどうしていますか? 乗り越え方はさまざまですが、今回は原因と対策について考えたいと思います。眠気の原因はいくつかあると言われています。1つはストレスによって睡眠の質が下がってしまい、いくら寝ても熟睡できていないこと。ストレスによって体内に乳酸が増えると、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が制限される、リラックス作用のあるカルシウムの働きが邪魔されるなどが起こるそうです。みなさんはストレスを溜めこんではいませんか? オンとオフを分けて、遊ぶときはしっかり遊ぶなどして、万病の元と言われるストレスを発散するようにしましょう。睡眠障害も考えられるもうひとつ考えられる眠気の原因は「睡眠障害」です。日中の眠気に関わる代表的な睡眠障害には以下のふたつがあります。<睡眠時無呼吸症候群>睡眠中、一時的に呼吸が止まってしまう睡眠障害です。呼吸が止まり、苦しくて目が覚めるのであれば本人も症状に気づくと思いますが、だいたい数秒~数十秒後に呼吸が再開されるので特に息苦しさを感じずそのまま寝てしまうケースがほとんど。そのため自覚が無いことのほうが多いそうです。<ナルコレプシー>日中に突然、強烈な眠気に襲われる睡眠障害で、過眠症とも呼ばれます。この睡眠障害の原因は、脳内の神経細胞の働きにあることがわかったと言われています。どちらも「日中の眠気」という点が共通しています。毎日、いくら寝ても眠いという方は、睡眠の専門医に相談してみましょう。会議中の眠気にはメモこれまで紹介したようなことが原因で、会議中に耐えがたい眠気を感じたときはどうしたらいいのでしょか。それは「メモをとりまくること」。人間は何もしていないと欲望に負けてしまうもの。そこで、メモを常にとり続けることで脳を刺激して、眠気を吹き飛ばすのです。たとえ上司に「メモをとる必要はない」と言われても、「いえ、僕は大事な話は全てメモをとるようにしているんです!」と宣言すれば、やる気もアピールでき評価もアップするという、まさに一石二鳥。とにかく大事なのは、今を乗り切ること。ピンチをチャンスに変えて、メモをとるだけでなく、積極的に発言もすると「今日のキミはいいね! 」なんて言われるかもしれませんよ。photo by acworks
2015年12月24日女性なら、お肌や髪のお手入れは大好きですよね。好みの化粧品やヘアケアアイテムを選んだり、ときにはエステに行ったり、美容院でトリートメントをしたり…。しかし、美しくなるために私たちがついおざなりにしがちなのが「デンタルケア」。歯を美しく保つことの大切さはわかっていても、肌や髪と同じように丁寧にケアしている人はまだ少ないのではないでしょうか。歯を美しく保つことの大切さについて、天川デンタルオフィス外苑前の院長 天川由美子先生にお聞きしました。美しい歯は、顔のイメージを変える――歯を美しくすると、印象は変わりますか?歯がきれいになると、お顔のイメージが大きく変わります。なにより笑顔になれるということが大きいですね。日本人は口を閉じて笑う人が多いですよね。あるアンケート調査の結果、歯の健康に自信があると回答した人は日本人にはとても少なかったのです。自信がないから口を閉じてしまうのでしょう。一方、アメリカ人では「自信がある」と回答した人が多数派でした。以前、アメリカのトップデンティストの方々にお会いしたときに一緒に写真を撮ったのですが、みんな歯をしっかり見せながら満面の笑顔!表情がまったく違いました。――歯に自信があると、笑顔が変わるのですね。変わるのは笑顔だけではありません。「マンジャーレ、カンターレ、アモーレ」、これはイタリアの豊かな人生観を表した言葉ですが、すべて口が関係してきます。食を堪能し、歌い、愛し合い、またおしゃべりを楽しめるのも健康で美しい口元があってこそ。顔のほんの一部分ではありますが、大切な臓器の一つであり、その役割はとても重要です。美意識の高い人は、デンタルケアも怠らない――デンタルケアをされるのはどういう方ですか?おしゃれで美意識が高い方は、デンタルケアもしっかりとしているという印象があります。私のクリニックにはホワイトニングをしたり、歯並びを治したいという女性が多くいらっしゃいます。年齢を重ねると、お肌だけじゃなくて美容のために歯のケアにも力を入れよう、と思う女性が多いようです。――美容のためのケアというと、高額なイメージもありますが…。ホワイトニングなどをイメージされる方も多いと思いますが、ケアの基本は毎日の歯磨きとフロッシングです。ただし、ホームケアだけでは落としきれない汚れがありますので、歯科医院での定期的なクリーニングが重要になってきます。特殊なペーストを使ってお掃除をしてもらえるので、お口の中がすっきりします。加えて、余裕のある方はホワイトニングなどを行うと、さらに白く美しい歯を手に入れることが出来ます。ホワイトニングもひと昔前までは高額のものも多かったのですが、今は手の届きやすい金額のものも出てきています。歯が白くなるとお顔のイメージが変わるので、男性でも希望する方はたくさんいらっしゃいますよ。女性の笑顔が日本を救う――白く美しい歯が手に入ると、嬉しいですね。歯がきれいになると、うれしくて鏡で見ることが多くなります。そうすると「もう少しここもきれいにしたいな」と細かいところが気になり出して、また意識が高まりどんどんきれいになっていくんです。患者さんに、転職活動をしたいけれどどうしても歯の色が気になって…と来院された方がいます。治療をした後に無事転職も決まり、ご主人やお母様も紹介してくれて家族で通ってくれるようになりました。こんな出来事がとてもうれしくて、まさに歯医者冥利に尽きると思いますね。――女性達がもっと美しくなるためには、どうしたらいいのでしょか?やはり、女性は笑顔でいてほしいと思います。男性は、女性の笑顔に惹きつけられて、笑顔のために頑張る生き物です。女性が笑顔になって仕事を頑張る男性が多くなれば日本も活性化するし、少子化も少し緩和されて、可愛い赤ちゃんが増えるかもしれませんよね。また、小さなときからお母さんがお子さんのデンタルケアに気をつけていれば、さらに笑顔の人が増えていってよいスパイラルが生まれるでしょう。これが私の夢なんです。これからも歯科医師として、一人でも多くの女性を笑顔にするお手伝いをしていけたらと思っています。<プロフィール>天川デンタルオフィス外苑前院長天川由美子先生【出身】広島県【経歴】1988年 東京都立井草高校卒業1994年 鶴見大学歯学部卒業1999年 鶴見大学大学院修了博士号(歯学)取得1998~2001年 横浜市植松歯科医院勤務(植松厚夫院長)2001~2006年 千代田区土屋歯科クリニック勤務(土屋賢司院長)2007年 港区天川デンタルオフィス外苑前開設鶴見大学歯学部非常勤講師2009年 Women Dentists Club東日本支部長Photo by Alex
2015年12月23日ダイエットを考えている人、または実践中の人はこれまでさまざまな方法を調べたり、トライしてきたかと思います。今日は数あるダイエット法のなかでも最も簡単なものを紹介します。それはしっかり眠ること。睡眠とダイエットにはどんな関係があるのでしょうか。痩せホルモンとは何かこれからダイエットをしようと考えている方にぜひ知っておいていただきたい情報があります。それは「痩せホルモン」と呼ばれるものが存在すること、しかもその種類はふたつもあるのです!ひとつはコレチゾールで、脂肪を分解する働きなどをもつホルモン。コレチゾールは朝に最も分泌量が多く、夜に少なくなるという特性があると言われています。面白いことに、ストレスを受けたときに分泌量が増えるため、「ストレスホルモン」と呼ばれることもあるのだとか。ダイエットのためには適度のストレスが必要なのかもしれません。ただ、注意すべきなのが、過剰なストレスを受け続けるとコレチゾールが増えすぎて不眠やうつに繋がる可能性があるという点です。レプチンの働きもうひとつの痩せホルモンは、食欲を抑える働きをもつレプチンというホルモンです。食後に脂肪細胞から分泌され、レプチンによって満腹中枢が刺激されて食欲が止まると言われています。脂肪細胞からレプチンが出るのであれば、脂肪をつければつけるほど、つまり太ったほうが食欲が制限されると思いますよね? でも、それは逆で、肥満が進むとレプチンの働きは鈍ってしまうと言われています。実際のところ、太るとレプチンの分泌量は増えるそうですが、その働きを受け止める受容体の働きも鈍くなるため、満腹中枢があまり刺激されなくなるのだそうです。睡眠をとるほど痩せる?このふたつの痩せホルモンは、睡眠とも深い関わりがあると言われていて、質の高い睡眠をとるほど分泌されるのだそうです。つまり、しっかり寝たほうが、痩せ体質をつくることができるということ。質の高い睡眠を得るためには、ダイエット中と言えど、食事にも気を遣う必要があるそうです。みなさん、今日から就寝2~3時間前には食事をすませるようにしましょう。消化できていない食物が胃のなかに残っていると、脳は寝ていても胃腸が働いている状態になり、熟睡できないと言われています。寝るときはできるだけ胃を空っぽにするようにしたほうがよいそうです。眠って痩せ体質になれるなんて最高ですよね。ダイエット中の方は、このふたつの痩せホルモンを体内にしっかり分泌させていきましょう!photo by acworks
2015年12月22日リバウンドしない「最後のダイエット」の提唱者であり予防医学研究者の石川善樹先生に毎日の生活習慣を変えるうえで大事な「マインドフルネス」について聞きました。―自分自身もそうですが、毎日の生活習慣や考え方を変えるのは難しいなと感じます。そうなんです。ひとは基本的に変わるものではないのです。第一世代は、「行動を変える」トレーニング、第二世代で「考え方を変える」というメンタルトレーニングが出てきましたが、「ひとは変わらない」という結論になりました。現在、第三世代の「マインドフルネス」が世界中で流行っていますが、これはしっかりと自分の感情に「注意」を向けるためのトレーニングなんです。―「注意」を向けるというのは、どういうことでしょうか?ひとは怒りの感情が高ぶっているときには、「I am angry」となるものです。これをいかに自分の感情に「注意」を向けて客観視して「I feel angry」と変えることで全く別の価値観に「気づく」ことができるかどうかということです。この状態を自分自身で作り出すのは困難なことなので、誰もが、簡単にメンタルの状態をコントロールができるようにするためのアプリケーションを開発しました。「MYALO」(というアプリケーションです。東洋では「見て覚えろ」というような教えが多いので、瞑想をして自分のメンタルをコントロールすることは体系化されていません。このアプリでは、誰もが簡単に瞑想の状態に入ることができるように体系化を試みたのです。―瞑想が仕事に与える影響についての調査をされましたよね。そうです。まだ日本では瞑想をはじめているひとはごくわずかで「イノベーター」と呼ばれるようなひとたちですけれども、この瞑想が仕事のパフォーマンスを上げるうえで役に立っているという調査結果が出ました。この調査では睡眠よりも瞑想のほうがパフォーマンス向上に関連するという結果になりました。―瞑想が仕事のパフォーマンスに影響を与えるというのはすごいですね欧米のひとにとっては、瞑想というのは珍しく興味深いものなので、ブームとなっているのです。グーグルなどが組織のトレーニングとして取り入れています。実を言うと日本でも昔から経営者など一部のひとは、座禅を組んだりして瞑想を取り入れていたのですが、多くの日本人にとってはお寺で座禅を組む姿などを身近で見てきた経験があるために、珍しくなく楽しめるものではなかったのです。―瞑想を通して「気づく」というのはどういう心理状態でしょうか?自分自身の体験をお話ししますと、あるときに誤ってPCに水をかけてしまったことがあったんです。この時PCがしばらく使えなくなったのですが、これは自分にとって変わるチャンスではないだろうかと考えました。自分は普段、PCで一体何をしているのかと改めて自分に問いかけてみました。そうすると自分は、ただ単に届くメールに反応しているだけではないか?という考えに至りました。もっと本来は周囲とのつながりを大事にすべきなのではないか?ということに気づかされました。PCが壊れてそこから離れることで、自分自身の「注意」を切り替えることができたのです。―自分自身の「注意」の切り替えですか?ええそうです。またこういうようなこともありました。大学のときに僕は運動部だったのですが、いつも後輩に対して「あいつは使えない」というようなことばかりを言っていました。あるひとから、ひとを「使える」、「使えない」ということで判断してしまってはダメだと言われて、自分はなんて愚かだったと「気づいた」というようなことがありました。―「気づき」は組織にとっても有効なのでしょうか?そうだと思います。他人に「気づき」、考えることが大事なんだと思います。また何か怒りを感じるようなことがあれば、忘れること。そして「自分は愚かだ」ということに「気づく」ことが大事なのです。これが大人として成熟するということだと思います。組織が成熟することが強みを生かせる組織となる秘訣ではないでしょうか?―「気づき」はどのようにして組織に生かせるのですか?日本人は元々強みを軸にした経営を行ってきました。人事についてもローテーションを取り入れて、その人が強みを発揮できるようなポジションを探るというようなことをしてきたのです。ドラッカーもこのような強みを生かす経営法を提唱したひとの一人です。上司は部下を「使えない」と考えるのではなく、どうしたら次世代のスターを育てることができるかと考えるべきですし、部下も上司を思いやるべきなのです。―「気づき」が自分自身も変え、また周囲の環境も変えるのですね?そうなんです。「気づき」で変わることで、日中の生活習慣が変化します。そうすると朝ワクワクとした目覚めができるようになるはずです。それによって、おのずと睡眠も満ち足りるというような良い循環が生まれるのではないでしょうか。石川善樹先生予防医学研究者・医学博士。1981年、広島県生まれ。東京大学医学部を経て、米国ハーバード大学公衆衛生大学院修了。現在は株式会社キャンサースキャンおよび株式会社CampusforHの共同創業者。ビジネスパーソン対象の講演や、雑誌、テレビへの出演も多数。【石川善樹先生に聞く第一回】はこちらPhoto by Christopher Michel
2015年12月21日食事は一回ぐらい抜いても大丈夫だから、睡眠だって一晩ぐらいとらなくたって……。その気軽な考え方が他人をも巻き込んだ大事故を生む可能性があります。これはただの想像ではなく、過去に実際に起きたことなのです。睡眠不足で大事故が起きていた!「今日は睡眠不足で……」と、つい気軽に言ってしまうことが誰しもあると思いますが、睡眠不足をナメてはいけません。過去には世界中で睡眠不足がきっかけと考えられる大事故が発生しています。1986年にはスペースシャトル、チャレンジャー号が打ち上げ直後に爆発するという大惨事が起きましたが、これは連日の長時間労働に疲弊した作業員の睡眠不足が原因と言われています。1995年に起きた海難事故、スタープリンセス号の座礁は航海士が睡眠時無呼吸症候群という睡眠障害をもっていて、その結果、日中に居眠りをしてしまった結果だと考えられています。居眠り運転は飲酒運転と同じ上記で紹介した事故はいずれも大規模なものなので、自分とは関係ないと思ってしまうかもしれません。でも、身近なところでも睡眠不足による交通事故は起こっています。ある研究によると、前日の睡眠時間が4時間を下回ると居眠り運転をしやすくなることがわかっています。居眠り運転で死傷する可能性があるのはドライバーだけではありません。私たちの身近な人間がいつ巻き込まれてもおかしくないのです。そんな不幸を避けるためにも、周囲の人が無茶な運転をしようとしていたらストップをかけましょう!たかが睡眠不足と侮ってはいけません。睡眠不足で車を運転することは酒に酔って運転するのと同じ、と言われるぐらい危険なことなのです。マイクロスリープの悲劇睡眠不足が続くとマイクロスリープが現れる可能性もあります。これは目を開けたまま脳が眠っている状態で、他人から見て眠っているとは思えないだけでなく、本人にも自覚症状はないそうです。想像してみてください。あなたは助手席に座っていて、運転しているのは友人。普通に目を開けて運転しているなと思ったらマイクロスリープの状態だったというシーンを……。ゾッとしますよね。それだけ睡眠は重要であり、睡眠不足を軽く見てはいけないということです。睡眠が満足にとれているかどうかは個人差があるものですが、「日中に快活に活動できるか?」がひとつの目安と言われています。photo by あとむ
2015年12月21日お昼ごはんを食べてからの仕事中、眠くて仕方なかった。そんな経験はありませんか? この現象の原因は、食物を消化するために胃に血液が集中するからと言われています。とはいえ、仕事中は胃の事情など考慮されません。私たちは、眠気の中で必死に闘うしかないのでしょうか……。ビジネスマンの悩みの種人は、「してはいけない」と思えば思うほどしたくなるもの。それは睡眠についても同様で、「寝てはいけない」と思えば思うほど眠くなってしまうものです。睡魔にどう抗い、仕事に立ち向かうかはビジネスマンに共通する悩みといっても過言ではないでしょう。みなさんはどんな方法を実践していますか?意見を聞いてみると、大きく次の二派に分かれるようです。「仮眠してしまう人」と「気合いで目を覚ます人」。後者の人たちには、ストレッチをする、トイレへ行く、外に出て深呼吸するなど、涙ぐましい努力が垣間見られます。なかには、会社の非常階段をダッシュで駆けあがるなんていう超体育会系の人も……。眠気は眠りで制す!?今回、紹介する必殺眠気覚ましの方法はコーヒーと仮眠の合わせ技です。「仮眠って寝てるじゃない」と思われるかもしれませんが、ビジネスマンの仕事は「仕事をしているふり」ではなく、「目標を達成すること」。仕事の効率を最大化させるための仮眠であれば、積極的にとるべきではないでしょうか? 実際に、日本国内でも「昼寝制度」を導入している企業は増えていると言われています。ある企業では昼寝専用のスペースを設けていて、昼寝をとること自体を推奨しているとか。それによって、ケアレスミスが減ったという報告もあるそうですよ。眠気を覚ますための仮眠。そんなふうに考える企業が増えてきているのです。仕事中の眠気対策実践編では、ここからは具体的な方法を紹介します。まず、仮眠する10分前ぐらいにコーヒーを一杯飲みます。コーヒーに含まれるカフェインは摂取後30分ほどで働きはじめるため、スッキリとした目覚めを得る効果があると考えられています。そして、肝心の仮眠は15時より前に20分がルール。15時を過ぎると夜の睡眠にも影響を与え、睡眠サイクルを乱す恐れがあるからです。また、20分以上眠ると、ノンレム睡眠(深い睡眠)に入る可能性があるため、脳が覚醒しづらくなり、さらに起きたときに疲れを感じる可能性もあるので、寝過ぎないことがポイントです。ランチ後の睡魔に悩まされている方は、一度この方法を実践してみてはいかがでしょうか。photo by cicadashell
2015年12月19日できるかぎり少ない努力でダイエットを成功させられる、そんなうれしい話があるのをご存知でしょうか。努力嫌いを自称する方は、ぜひ今回の記事をよく読んでください。睡眠のすごさをご理解いただけることでしょう。睡眠をとるだけでダイエットできる?寝るだけでダイエットができる――そんなことを聞いたことはありませんか。どうしてそんなことが起きるのでしょうか。この睡眠ダイエットで重要な役割を担っているのは、あるホルモンなのだそうです。その名は「成長ホルモン」。成長ホルモンと聞くと、成長期の子どもにかかわるホルモンと思いがちですが、20歳前後を境に分泌量が少なくなるものの、実は私たち大人でも分泌しているそうです。そして、この成長ホルモンは、私たちが寝ている間に脂肪を消費してくれるという、ダイエット中の方にとっては非常にありがたいホルモンなんです。さらに、女性にうれしいのが成長ホルモンには細胞の修復作用があるため、傷んだ肌もキレイにしてくれるのだとか。うれしいことばかりです。成長ホルモンは睡眠中に分泌される成長ホルモンが最も分泌されるのは睡眠中と言われています。なかでも、就寝後から約2時間の間に大量に分泌されるため、この時間をゴールデンタイムと呼ぶことも。これは逆に言えば、睡眠不足が続く→成長ホルモンがあまり出ない→ダイエットにならない、という関係も成り立ちます。つまり、ダイエットを頑張る方は特にきちんと睡眠をとることが大切なのです。また、生活習慣の乱れも成長ホルモンの分泌量を減らしてしまう一因になると言われています。就寝・起床時間が毎日バラバラだったり、十分な栄養がとれていないという自覚がある方は要注意です。男性にも深い関わりがある「俺はダイエットをしていないし、肌なんてガサガサでもいい、だから成長ホルモンなんてどうでもいい」と思った男性の方。実は、無関係なんてとんでもありません。成長ホルモンは、実は男性の大切な髪の毛とも深く関わっているのです。というのも、髪の毛は成長ホルモンの影響を非常に受けやすいと言われているから。そのため、成長ホルモンが大量に分泌されていると、ハゲにくいし、健康な髪が育つそう。男性にとっても重要なホルモンだということがこれで十分におわかりいただけたのではないかと思います。慢性的な睡眠不足の方は、有能な成長ホルモンをドバドバ出すためにも今日からたくさん寝るようにしましょう!photo by phon-ta
2015年12月18日今日も眠れないから寝酒をしよう。1杯のつもりが2杯、3杯と増えていき、気づいたら泥酔して寝ていた、なんていう経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。そして翌日、目が覚めた時ときにんだか疲れを感じる……。なぜそのようになってしまうのでしょうか。寝酒と睡眠の関係寝酒をしてからベッドに入ると、寝つきはいいものの翌朝に疲れが残っていることが多い、と感じている人はいませんか? それは“気のせい”ではなく科学的根拠があるようです。今回のお話のカギを握っているのは「アセトアルデヒド」。お酒を飲むと、肝臓がアルコールを分解しようと一生懸命働きます。このときに生まれる物質がアセトアルデヒドです。アセトアルデヒドは私たちの体にとって有害な物質で、二日酔いの原因になると言われています。大半のアセトアルデヒドは尿や便から排出されるそうですが、飲み過ぎてしまうと翌日に体内に残ってしまい、それが酒臭い息の原因になるのだそう。アルコールに強い? 弱い?お酒に強い人と弱い人がいますが、これは有害な物質アセトアルデヒドの分解能によって決まると言われていて、もって生まれた「遺伝子型」があるそうです。NN型お酒に強い人/日本人の56%ND型ほどほどに飲める or 弱い人/日本人の40%DD型非常に弱い人/日本人の4%みなさんはどれに当てはまりますか? これは遺伝的なもので、努力でどうにかなるものではないようなので、飲めない人に無理強いしてお酒を飲ませることはやめましょう。ちなみに、日本人を含むモンゴロイドにはND型、またはDD型が多いと言われています。このふたつは、白人や黒人には存在しないそうで、どうやら突然変異でモンゴロイドに分解能力を失った人が現れたのだそうです。寝酒は睡眠の邪魔をする!いよいよ、今回の本題「寝酒を飲んで眠ると朝に疲れる理由」です。勘のいい方はすでにお気づきだと思いますが、これは、アルコールを分解する際に生じる有害物質のアセトアルデヒドが睡眠を阻害するからだと言われています。脳波を測定した実験でも明らかになっていて、アルコール摂取をしてから眠ると「熟睡できていない」という結果が現れたそうです。科学的な根拠のほかに、お酒をガブガブ飲んでから寝ると、途中でおしっこに行きたくなってしまいますよね。そこで目が覚めてしまうので、必然的に睡眠が妨げられるというわけです。最近、朝疲れているな、と感じる方は一度寝酒をやめてみるとよいかもしれません。photo by 凸+
2015年12月17日今の目覚まし時計って凄いんです。子どもは楽しく起きられて、親は子どもの睡眠を管理することができるデバイスが出てきているのだとか。そこで、今回は最新テクノロジーを搭載した目覚まし時計REMIに注目します。最新テクノロジー搭載の目覚まし時計目覚まし時計の進化は著しく、昔は時間になるとジリジリ鳴るだけでしたが、今は最新テクノロジーを搭載したデジタルデバイスが登場しているようです。その名はREMI。10歳以下の子どもを対象にした目覚まし時計で、子どものベッドサイドに置いておくと、睡眠パターンを一晩中追跡し、データ化してくれるのだそうです。子どもが別室で寝ていても、親のスマホやタブレットとREMIをBluetoothでつないでおけば、各種設定をコントロールできたり、リアルタイムで睡眠状況をチェックすることができるのだとか。こんなことは昔では考えられませんでしたが、テクノロジーの進化って凄いですね!就寝ルーティンが身につく?REMIの面白い点は、前述のとおり親がスマホで操作できるので、子どもの睡眠をコントロールできるところと言われています。親御さんなら誰でも一度は「時間通りに寝てくれないかな」と思ったことがありますよね。そんなとき、REMIは活躍するかもしれません。具体的な方法は2つあります。1つはスマホから子守唄を流すように設定ができるところで、就寝時間に合わせて毎日決まった子守唄を流せば、スヤスヤと寝てくれる…かもしれません。もうひとつは本体ライトのコントロール。「ライトが点灯したら寝る時間」と決めておけば、子どもにも就寝ルーティンが身につくことも十分に考えられますよね。Facebookで共有もできるREMIは子どもの睡眠パターンを追跡して、「最も熟睡している時間帯」や「目を覚ます時間」などを分析するそうです。親はスマホなどの専用アプリからそれを見ることができます。「今どきの機能だな」と思うのは、子どもの睡眠データをFacebookにあげて、ママ友などとシェアができる点。それを子どもが望んでいるかどうかはさておき、話のネタにはなるのかもしれませんね。REMIは現在、海外のクラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」で資金調達中のようなので、気になる方は一度チェックしてみては? 色はピンク、ブルー、イエロー、ライトグレーがあるそうです。photo by Oğuzhan Abdik
2015年12月16日あなたは、寝るときに何を着て寝ていますか? パジャマ、ジャージ、Tシャツなど、さまざまな回答があると思います。では、このなかでどれが一番、質の高い睡眠を得られると思いますか? その答えは本文で紹介します!裸のほうが良い睡眠がとれる?他人に話していないだけで、じつは裸で寝ている――そんな人があなたのまわりにいるかもしれません。そして、パジャマを着て寝ているあなたも、今日から就寝時は裸スタイルを取り入れてみるといいかもしれません。というのは、アメリカの国立睡眠財団(The National Sleep Foundation)が「裸で寝たほうが質の高い睡眠をとれる可能性がある」と発表したからです。さすがに、これから本格的な冬を迎える日本では、時期的に厳しいかもしれませんが、裸スタイルがいいというのには、きちんとした理由があるそうなので、暖かくなったら試してみてもいいかもしれません。メラトニンが関係していた!睡眠に深く関わっているのが睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンです。私たち人間を含む哺乳類は、朝に光を浴びてから約15時間後にメラトニンの分泌が活発になると言われています。つまり、朝8時に起きて光を浴びた人は夜11時ごろにメラトニンが大量に分泌されているという計算になります。メラトニンが分泌されると、体の熱が発散され、1~2時間後に眠気が生じるというメカニズムになっているそうです。裸スタイルに話を戻すと、このメラトニンが、夜の気温が下がった状態、すなわち体温が下がった状態になることを合図に分泌されるといわれているからです。有能なメラトニンは加齢とともに…メラトニンは眠気を生じさせるだけではなく、他にもさまざまな働きがあると言われています。そのひとつが抗酸化作用。体内の新陳代謝を活発化させる働きがあるため、病気予防や老化防止などにも欠かせないホルモンなんだそうです。有能なメラトニンですが、残念ながら誰もが10歳頃をピークに分泌量は年々減っていくそうです。メラトニンが減りはじめたら思春期が始まったとも言われています。中高年の不眠や睡眠への不満を聞くことがあると思いますが、それは睡眠ホルモンのメラトニンが減少していることも一因です。だんだん熟睡をできなくなるのは、理にかなったことと言えそうです。photo by candice_rose
2015年12月15日リバウンドしない「最後のダイエット」の提唱者であり予防医学研究者の石川善樹先生に、ダイエットを成功させる方法について聞きました。―先生が提唱されるダイエット法について教えてください。皆さん、ダイエットを始めても、ほとんどの場合リバウンドしてしまうという経験があると思いますが、これは、そもそものダイエットの前提が間違っているからなのです。多くのひとがダイエットでやせることに一生懸命になるのですが。やせた後にその状態をキープすることは考えないのです。人類のダイエットはなんと古代ローマ時代には行われていたのですが、その間ずっとやり方が変わらず、リバウンドを繰り返してきたのです。ダイエットにはほとんどイノベーションがなかったのです。―リバウンドしない方法があるのでしょうか?本来、ダイエットは、やり始めると自分の体に変化が出てくるもので、モチベーションさえ続けば継続できるものなのです。但し、ひとのモチベーションを保つのは、なかなか大変で、他人にやれと言われるとやりたくなくなるなど人間の心理というのは複雑です。そこで、モチベーションが低くなってしまっても、ダイエットをいかにして継続するかということが、リバウンドを防ぐポイントです。―どうしたらモチベーションが低くなってもダイエットが継続できるのですか?それは、ダイエットをいかに“小さな習慣”にできるかどうかによります。毎日の歯磨きなどはあまり苦にならずに続けていると思います。これは、歯磨きが特にモチベーションがなくても続けられる“小さな習慣”だからなのです。例えば英単語を覚える習慣や植物に水やりをする習慣など、ひとによって毎日続けている習慣があると思いますが、その習慣と紐づけると意外と続くものです。こうした習慣のタイミングに合わせて、スクワットをするなど簡単に体を動かすようなダイエット方法を自分なりに考えることが秘けつなのです。―食事についてはどうでしょうか?食事の制限をしようとしてもどうしても食べ過ぎてしまうというひとはいると思います。これは、味覚の問題である場合が多いのです。どうしても、現代人は濃い味に慣れてしまっています。この味覚を変えることから始めてみてはどうでしょうか?―どうしたら味覚が変えられますか?例えば、食べる順番を変えてみるというのがひとつの方法です。多くのひとは、おかずとご飯を同時に食べると思いますが、先におかずを食べるというのがひとつの方法です。おかずとご飯を同時に食べるとおかず自体の濃い味に気づかないのですが、おかずを単体で食べることで味の濃さに気づいて、徐々に塩分を抑えようと気を付けるようになります。濃い味の食事を続けていると脂や糖を多く摂取したくなるのです。こうした食事を続けていると自ずと肥満に繋がってしまいます。―食事の時間やタイミングについてはどのように考えればいいのでしょうか?ダイエットについては、様々な説がありますが、まったく根拠のない“ウソ”や根拠の明確でない“不明”なことが多くあります。「夜食べると太る」という説がありますが、実はこれは根拠がしっかりしていないので“不明”です。「8時間以内に全ての食事を集中して食べると太らない」という説なども“不明”と言えるでしょう。―それでは、ダイエットのための食事では何を気にすべきなのでしょうか?やはりカロリーですね。カロリーをしっかり管理すれば、やせられます。我々が一日に使っているカロリーのうち、全体の6割を占めるのが「基礎代謝」です。これは動かないで息をしているだけでも使っているエネルギーです。3割が「身体活動」、1割がDIT(食事誘発性熱産生)と言って食べ物を消化・吸収するときに使うエネルギーです。ダイエットでは、これら3つのエネルギーのカロリーが食べ物から摂取するカロリーより大きくなければいけません。―カロリー制限の目安はありますか?大雑把な目安ですが、減量しようとする「減量期」に1kgやせるには、合計で7000キロカロリー減らすと覚えておくと便利です。1カ月に1kg減らすなら1日あたり233キロカロリーです。その後、1kg減量した体重を保つための「維持期」には、1日40キロカロリー減らす習慣をつけるようにしてください。減量をシュミレーションする『シムウェイ』(というアプリがカロリーの管理に役立ちます。―他に気を付けるべきことはありますか?やはり睡眠が大事です。睡眠と肥満の関連性は大きいですね。但し、睡眠の習慣を変えるというは本当に大変なことです。私も睡眠のモニターで睡眠の管理を試みたことがありますが、なかなか続きません。そこで睡眠習慣でなく起きている間の生活習慣に着目しました。―起きている間の習慣ですか?そうです。実は、日々の生活の習慣化がうまいひととそうじゃないひととの行動の間に、ひとつ明確な違いがあったのです。何だと思いますか?それは、仕事や勉強を始める際に、終わりの時間を決めているかどうかの違いだったのです。これができているひととそうじゃないひとで大きな違いが出てきます。終わりの時間を決めずにだらだらと仕事をしているひとは、睡眠の習慣にも当然影響を及ぼしています。これは文化的な問題なのかもしれませんが、欧米では作業の終了の時間を決めているひとが多く、日本では終了の時間にルーズなひとが多いようです。―そうは言ってもなかなか習慣というものは変えられないものですよね?そうですよね。ひとはなかなか変わらないものなのです。現在世界中で「マインドフルネス」というトレーニングが流行ってきています。これは第三世代のメンタルトレーニングです。第一世代では「行動を変える」と人生が変わると考えられてきました。第二世代で「考え方を変える」というトレーニングが出てきました。それで、散々多くのひとに試みられたのですが結局、結論としては「ひとは変わらない」と。そこで、しっかり感情に「注意」を向けるトレーニングが登場しました。これが「マインドフルネス」なんです。「マインドフルネス」については、第二回で詳しくお話しします。【石川善樹先生に聞く第二回】はこちらPhoto by Natasia Causse
2015年12月14日睡眠障害にはさまざまなものがあり、症状や治療法も複雑なので、素人が自己判断でどうにかできるものではありません。今回紹介するレム睡眠行動障害もそのひとつ。本文のような症状が現れたら、早めに病院へ行きましょう。レム睡眠行動障害ってどんな睡眠障害?睡眠障害のひとつに「レム睡眠行動障害」というものがあります。私たちは夜間、レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)を交互に繰り返していますが、この睡眠障害ではレム睡眠時に無意識のうちに体が動いたり、声をあげてしまうといった症状が現れます。通常、レム睡眠の最中は筋肉が緩んでいる状態なので、体を動かせないものと考えられていますが、レム睡眠行動障害の患者は悪夢などが原因で、大声で叫ぶ、手足をバタつかせてしまうなどの行動をとってしまいます。一般的に、高齢の男性に多くみられる睡眠障害で、薬物治療によって改善されることがほとんどだと言われています。周囲はどう対処すべきかレム睡眠行動障害の場合、当人は自分が睡眠中に声をあげたり、暴れているという自覚がないと言われています。そうなると、重要な役割を担うのは当人の周囲にいる人間です。もしも、あなたの家族や同居している人が寝ている最中に突然暴れはじめたら、どうしますか?推奨されている方法は、自然に目覚めるように誘導することだそう。たとえば、部屋の電気をつける、アラームを鳴らす、テレビをつけるなどで、朝目覚めるときと同じような環境をつくるとよいのだとか。強引にゆすって起こしたりすると、現実と夢の区別がつかず、より暴れてしまうことがあるそうなので、注意しましょう。早めに病院へ!レム睡眠行動障害は、加齢による脳内伝達物質の減少と不安定な心理状態が組み合わさったときに起こりやすいと言われています。高齢の方で強いストレスを感じていたり、トラウマを抱えていたり、生活習慣が乱れているときには注意が必要かもしれませんね。もしも、ご自身または周囲の方に上記のような症状が現れたら、早急に専門の病院を受診しましょう。先述した通り、レム睡眠行動障害の治療は薬物治療によるもので、今のところ生活習慣を見直すなどの行動療法では治らないと言われています。ただ、専門医の指導を受ければ、深刻になる病気ではないのだとか。気になる方は早めに病院へ行ってみましょう。photo by Didgeman
2015年12月13日現代社会を生きる私たちにとってなくてはならないもの――それは電気です。電気がなければ、パソコンも使えない、電車も動かない、テレビも見られないと、何もできないのが現実です。今や生活に欠かすことのできない電気は私たちにどのような影響を与えたのでしょうか。電気を使わない人々の平均睡眠時間アメリカの大学がアフリカ、南アフリカの人々の睡眠パターンを調べる実験を行いました。その人々は、現在も電気を使わずに生活している人たちです。私たちとは生活スタイルがまるで異なるのだから、当然睡眠状況も異なるのでは、と思いませんか。ところが、その人々の平均睡眠時間は6.5時間で、たいして私たちと変わらなかったそうです。さらに、私たちは、彼らに対して、「陽が沈んだら眠り、陽が出たら起きる」というイメージを持ちがちですが、実は、日没後、平均3.3時間は起きているそうです。この研究結果から、電気の利用が睡眠に影響を与えているとは言い切れないと考えられるようです。とても興味深い研究ではないでしょうか。電気はあくまで間接的な原因?ほかにもこんな研究報告があります。南米で、電気を使う先住民族と使わない別の先住民族の睡眠を調査したというものです。この2つの民族はともに狩猟採集生活をしていて、大きな違いは電気利用の有無だけだそうです。調査の結果、電気を使う民族のほうが睡眠時間が1時間ほど短いことがわかったのだそうです。どちらの民族も起床時間はほぼ同じですが、電気を使う民族のほうが就寝時間が遅かったのです。この結果から、前述の研究と同様に「電気の利用が直接、睡眠時間を減らしているとは言い切れない。電気利用によって読書などができるようになったのが原因とも考えられる」と考察しているようです。電気をつけたまま寝ると太る?最後に、電気が私たちに与える影響について考えられていることを紹介します。みなさんは、電気をつけたまま寝てしまうことはありませんか?その習慣は、睡眠のためにはやめるのがおすすめです。というのも、電気をつけたまま寝ると睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌量が減り、睡眠の質が下がると言われているから。さらにいうと、メラトニンの減少は肥満につながる可能性もあるといわれているのです。特に、ダイエットを頑張っている方は努力が水の泡にならないように、「寝るときは電気を消すこと」を習慣づけるようにしましょう。photo by ReiRei
2015年12月12日以前は病院や専門クリニックへ行かなければならなかったような測定・検査が、技術の進化により自宅で簡単にできる時代がやってきました。それを上手に使いこなすと、より毎日が快適に暮らせるようになるかもしれません。睡眠を計測し、点数化する今年11月に発売された「beddit スリープモニター」は、紙のように薄いセンサーをマットレスとシーツの間に入れるだけで、睡眠の状態を点数化してくれるグッズです。これまでの睡眠グッズというと、頭や腕に何かを巻いて寝るイメージがありましたが、bedditではそれらが一切不要。そのセンサーをセットした寝具でただ眠るだけでいいそうです。公式ホームページを見ると、bedditは海外の睡眠の研究者やクリニックが共同で開発したものとあります。心弾動という心臓の動きに伴って生じるわずかな体の動きをセンサーが高感度で測定し、睡眠時間や睡眠の質を分析することが可能なのだとか。データをスマホに転送できるbedditでは睡眠を点数化するために、心拍数、睡眠効率、いびきと呼吸、睡眠時間などを計測するそうです。これらのデータを個別に見ることができて、さらに0~100点までの睡眠の点数が表示されるという仕組みです。自分の睡眠は何点もらえるのか、やってみたくなりますよね。センサーのセット方法が簡単なだけでなく、bedditはデータ転送も手軽にできるのだそう。iPhoneなどのスマートフォンとBluetoothでデータを転送できて、専用のアプリで見ることができるのだとか。自分のスマホに睡眠記録がどんどん溜まっていくことになるので、一目で睡眠状態を可視化できて、自分なりの対策をたてることもできそうですね。定期的な睡眠チェックを!最後に、たとえ睡眠グッズがなくても自分で簡単にできる睡眠チェックの方法をご紹介します。それはWHOが作成した「アテネ不眠尺度」と呼ばれるもの。これは8つの質問に対して4つの選択肢から回答を選び、その合計点で評価します。3分ぐらいでかんたんにできるので、興味のある方は検索してみてください。Web上で測定できるサイトなどがあります。自分ではちゃんと睡眠がとれていると思っていても、睡眠時無呼吸症候群など自覚症状のない睡眠障害もあります。ですから、睡眠グッズを使うなり、セルフチェックをするなどして、定期的に見直す必要があるのかもしれませんね。photo by acworks
2015年12月11日不眠大国と言われる日本は、その言葉どおり、世界で最も睡眠時間が少ない国なのだそうです。特に、最近「危ない」と言われているのが日本人女性。なぜ、日本人女性は睡眠時間が短いのでしょうか。今回は、その理由を探ります。日本人は男女ともに睡眠不足2014年、経済協力開発機構(OECD)が「1日あたりの睡眠時間の国際比較」というデータを公表しました。かんたんに言えば、国別の睡眠時間ランキングのことです。それを見ると、日本はほかの国にくらべて男女ともに著しく睡眠時間が短く、男性は下から3番目、女性はなんと最下位という結果になっています。なぜ、日本人女性はそんなにも睡眠時間が短いのでしょうか? 気になりませんか。日本は、世界中からワーカホリック(仕事中毒)と呼ばれるほど、仕事をしすぎる民族と捉えられてきましたが、実は現在の日本にはそれとは違った、新たな事情があるようです。女性は男性よりも負担が大きな時代?日本人女性の睡眠時間に影響を及ぼす新たな事情は3つあると考えられています。1つめは、女性の社会進出です。現在は男性と対等に、または男性以上に仕事をして、成果をあげる女性が増えています。その結果、役職につく女性も増え、以前と比べて残業時間が長くなっているのです。2つめは出産と育児です。出産は女性にしかできないことですが、仕事は男性と同等にする時代。つまり、女性は仕事のほかに出産・育児があり、男性よりも負担が大きい時代と言うことができるかもしれません。3つめは介護です。これは女性だけの問題ではありませんが、高齢化社会に突入している日本では、2人で1人の老人を支えていく必要があると言われています。最近は、介護疲れで罪を犯してしまう女性のニュースも頻繁に取り上げられています。睡眠不足は病気のリスクが高まる最後に、世界いち睡眠不足の日本人女性にぜひ読んでいただきたい内容を紹介します。それは、1日の睡眠時間が6時間を切ると、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが増加すると言われていることです。「睡眠時間が短くても気力で乗り切れる!」と頑張る気持ちは素晴らしいかもしれませんが、病気で倒れてしまっては元も子もありません。このリスクとしっかり向き合いましょう。さらに、睡眠不足は仕事のパフォーマンスを低下させ、ホルモンの影響でうつ状態になることもあると考えられています。ぜひ、この機会に自分の睡眠状況を見直してみてはいかがでしょうか。photo by pixabay
2015年12月10日私たちには体内時計が備わっていて、それによって睡眠などがコントロールされていると言われています。いわば、体の司令塔のような役割を果たす体内時計ですが、まだ未知の領域があるようです。今回は最近新たに解明された点を紹介します。睡眠に関する最新研究報告今年11月、東邦大学と東京大学の共同研究チームがアメリカの科学雑誌に「体内時計を駆動する日周性酵素反応を発見した」と発表しました。これだけではちょっと難しくてよくわかりませんよね。そこで今回は、これがどのような研究・発見なのかご紹介します。人間には体内時計が備わっているということは何となく聞いたことがあると思います。私たちが夜になると自然に眠くなるのはまさに体内時計によるもので、他にも自律神経のコントロールなど重要な役割を担っていると考えられています。ちなみに体内時計が乱れると、どうなるかご存知ですか? 実は、生活習慣病などの病気を引き起こすリスクが高まると言われています。それほど大切な機能なのです。体内時計の調節で病気を予防する時代へ体内時計は2つのループの構造が歯車のように組み合わさって、1日周期で動いているそうです。1つは時計タンパク質による中核ループと呼ばれるもの、そしてもう1つは複数の調節ループと呼ばれるものです。今回、研究チームはマウスを用いた実験で、時計タンパク質の一種であるCRY(クリプトクローム)が酵素反応によって振動を生み出すことを世界で初めて突き止めました。この発見によって、今後、体内時計の調節法が新たに開発されれば、睡眠障害や生活習慣病、ガン、糖尿病などの予防や改善、治療に役立つと期待されています。将来的に、本当に体内時計を調節することで病気を予防するという時代がやってくるのかもしれませんね。体内時計の周期は24時間ではない!?最後に、体内時計に関するちょっとした豆知識を紹介します。体内時計と聞くと24時間周期になっていると思うかもしれませんが、大半の人は24時間プラスαと、少し長めになっているそうです。でも、私たちは1日24時間周期で生活をしていますよね。このズレをどうしているかというと、同調させるシステムがちゃんと備わっているそうです。人間を含む哺乳類は、目から入った光が体内時計に伝わるようにできています。そのため、光を浴びると早まり、逆に暗い環境にいると遅れるといったように、自然に調整がされ帳尻が合うようになっているんです。ただし、調節機能があるといってもあまりにデタラメな生活を続けていては、体内時計は調節しきれずに乱れたままになってしまうので、気をつけてくださいね。photo by きなこもち
2015年12月09日子どもの遊びが多様化しています。外で友達と遊ぶのが当たり前だった時代から、ファミコンが誕生し、さらに現在はPCやスマホも爆発的に普及しています。それは子どもの睡眠にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?子どもとデジタルデバイスの関係アメリカのNPO団体が「子ども(8~18歳)がスマホやテレビなどのメディアに触れる1日の時間」を調べたところ、平均が9時間以上だということがわかりました。アメリカでの調査結果とはいえ、世界的にも今の子どもたちは1日の多くの時間をテレビやネットに費やしているという現実が明らかになりました。スマホに関しては、今どきの男の子はゲーム、女の子はInstagramを頻繁に利用しているそうです。同じスマホでも男女では子どもの頃から利用方法が全く異なるんですね。そんなデジタルデバイス漬けと言ってもいい子どもたちですが、「毎日、外で遊ぶ」と答えた子は4割にも満たなかったとか。公園で毎日、小学生が泥だらけになって野球やサッカーをしている牧歌的な光景はもはや過去のものになってしまったのでしょうか。子どもが健康に生活するために必要な睡眠時間ちなみに、アメリカ睡眠財団の調査によると10代に必要な1日の睡眠時間は8~10時間と言われています。つまり、現代っ子がテレビやネットに触れている時間と睡眠時間がほぼ同じかそれ以上ということに…。計算してみると(睡眠9時間)+(テレビ・ネット9時間)=18時間になります。1日は24時間なので、残りは24-18=6時間。朝からお昼過ぎまで学校に行っている時間を6時間と仮定すると、子どもの生活は学校、テレビやネット、睡眠だけで成り立っていることになります。でも、実際は食事をしたり、入浴したり、休憩したり、いろいろなことをしているはず。ということは――そう、子どもの睡眠時間が削られている(9時間とれていない)と考えられるのです。睡眠は子どもにとって重要なもの子どもにとって睡眠は非常に重要な役割を担います。成長期に睡眠をとることで、成長ホルモンが分泌され、骨や筋肉ができると考えられているからです。睡眠障害も子どもに無関係なものではありません。睡眠時無呼吸症候群は子どもの2%に見られると言いますし、不眠症なども大人と同様に現れることがあるそうです。これだけPCやスマホが各家庭に普及されると、その利用を完全に制限するのは難しいことかもしれません。でも、それが睡眠、および子どもの成長に悪影響を与えているとしたら…?これは我々大人が真剣に考えなければいけない問題かもしれませんね。photo by acworks
2015年12月08日睡眠に関する悩みがネット上に氾濫し、それに対する回答も玉石混交状態となっている現在、正しい睡眠の知識を得ることは情報量が増加するほど、難しいことになっているのかもしれません。今回は、専門家による睡眠関連の新プロジェクトを紹介します。睡眠グッズ「ふわモコ」とは?ITを通して、医療やヘルスケア分野の新たなビジネスモデルの創出、イノベーションの誘発を目指す「デジタルヘルスコネクト」というプログラムがあります。その成果発表会が今年11月に行われ、その内容に「睡眠に関するものがふたつある」と聞いたので、どのようなプロジェクトなのか調べてみました。そのひとつを担当したのは「チームふわモコ」の方々。医師や製薬業界、IT業界のメンバーによって構成されたチームふわモコが発表したのは「ふわモコ」というぬいぐるみ型の睡眠グッズです。睡眠の状態を感知するセンサーを内蔵しているとのことですが、どのように使うのでしょうか?具体的なアドバイスを提供するシステムも検討中「ふわモコ」を抱いて寝たり、枕元に置いておくだけで睡眠状態を記録し、そのデータを元に個人の生活習慣に合ったアドバイスをくれるのだそう。現時点ではプロトタイプ(試作品)とのことですが、「おはよう、よく眠れた?」「寝るにはまだ早いよ」など、かわいい犬のぬいぐるみ音声で誘導してくれるという仕組みになっています。さらに、睡眠データはクラウドに集積され、それを分析したうえ、ふわモコを通じ、利用者に具体的なアドバイスをフィードバックするシステムも検討中とのこと。決まった定型文だけでなく、専門家などが自分の睡眠状況を見て、具体的なアドバイスをくれたらうれしいですよね。発売される日が待ち遠しい限りです。最優秀賞は「睡眠改善アプリ」もうひとつのプロジェクトは、今回、成果発表した6チームのなかで最優秀賞を受賞した「チームsleepeer」による「日本、本気で睡眠を改善させるサービス」。現役の睡眠カウンセラーによる認知行動療法を元にした睡眠改善アプリで、6週間かけて正しい睡眠の知識を学んでいく仕組みになっています。動画による学習や睡眠カウンセラーによるマンツーマンのケアサポートも組み込む予定とのこと。日本は不眠大国と言われ、3人に1人が睡眠に悩みを抱えていると言われているので、専門家のケアを受けられるこのアプリはヒットするかもしれませんね。今後、ローンチされる日など新情報があれば、また報告します!photo by pixabay
2015年12月07日朝、目が覚めたらパッチリ爽やかで、今日も元気に頑張ろう! 誰しもそんな風に思える朝を毎日迎えたいのではないでしょうか。ところが、仕事に家事にと多忙な現代社会を生きる我々はなかなかそうはいかないもの。何とかならないものでしょうか?睡眠の質と肩こりの関係肩こりで目が覚める、または、朝起きるといつも肩がこっているという方はいませんか? このような状態を招く原因のひとつとして、睡眠の質の低下が考えられます。通常であれば、睡眠中の夜中はリラックス系の副交感神経が優位に働いているものです。ところが、何らかの理由で活発系の交感神経が働いてしまうと、睡眠中も筋肉が緊張状態になってしまうようです。その結果、朝の肩こりにつながるということになります。肩こりは簡単に言えば、血流が悪くなっている、または疲労が蓄積されることで起こる状態と言われています。これには睡眠が深く関わっているということです。肩こりが気になる方は一度、睡眠状況を見直してみる必要がありそうです。自律神経はなぜ乱れる?交感神経と副交感神経を合わせて自律神経と呼びます。自律神経が乱れる原因には、先天的なもの、過剰なストレス、生活習慣の乱れ、更年期障害などがあるそうです。自律神経が乱れると、不眠、めまい、立ちくらみ、イライラした感情、頭痛などが出ると言われています。このような症状が現れる状態を「自律神経失調症」と呼びます。自分とは関係ないと思う人もいるかもしれませんが、ストレス社会と呼ばれる現代において、自律神経失調症を患う人は増加傾向にあると言われています。治療法としては、生活習慣を見直して改善する行動療法やホルモン剤などを使った対症療法の2つがあるそうです。肩たたきは逆効果?最後に、肩こりを解消するストレッチ法を紹介します。冒頭で書いた通り、肩こりは血流の悪さも一因として考えられています。ということは、血流をよくすれば改善する可能性がありますよね。まず、覚えておいていただきたいのは「揉む」「たたく」はやらないほうがいいということ。定番の方法ですが、これは血流を逆に悪化させてしまう可能性があるそうです。朝、起きて肩がこってるなぁと思ったら、寝たままの状態で、両肘を使って上体だけ30度ぐらいのイメージで起こしましょう。次にゆっくり顔をあげていき、視線は天井を通過して、後ろに首を倒すようにします。20~30秒たったら、肘を抜いて寝る姿勢に戻ります。たったこれだけです。意識するのは、首の力を抜くこと。これなら毎朝、簡単にできませんか。早速、明日の朝からやってみましょう!photo by pixabay
2015年12月07日