サカイクがお届けする新着記事一覧 (18/34)
サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「ドリブルが上手くできない」を解決するトレーニングをご紹介します。サッカーを始めたばかりのころは、「ドリブルが上手にできるようになりたいけど、どんな練習をすればいいのかわからない」という人が多いもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、相手を見ることや切り返しなど、ドリブルの基本動作が身に付きます。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親子で対面して、子どもがボールを持って立つ2.ゴールに見立てた目印を置き、じゃんけんで勝ったらゴールに向かって走る。負けた方(親)はゴールを通さないように塞いで、子どもをタッチしにいく3.ある程度動きを覚えたら、ドリブルしながらやってみる4.慣れてきたら切り返しにもチャレンジしてみるサッカーを始めたばかりでドリブルがおぼつかない場合は、親が動きのスピードを遅くしたり制限をつけてあげる【トレーニングのポイント】・最初は動きを覚えるためにボールを持ったまま行う・サイドステップやバックステップなども入れてみる・ドリブル中はしっかり相手を見る・相手が近づいてきた時にしっかり切り返しをして、空いている場所を素早く通ることを意識する・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月31日最近よく耳にする「ポジショナルプレー」ってなに?そんな人に「入門編」としておすすめなのが3月に発売された『こどもポジショナルプレー~ボールを追うサッカーから、ボールを追いかけるサッカーへ~』です。ポジショナルプレーをわかりやすい表現で解説するとともに、ポジショナルプレーが身につく練習メニューも紹介。本書にポジショナルプレーの達人として登場する中村憲剛さんも「これからはポジショナルプレーを標準装備する時代」とおすすめしています。本書の中から今回はポジショナルプレーを意識した「『+1』のビルドアップ」の解説と練習メニューを紹介します。<<ポジショナルプレーの鍵となる「中間ポジション」の位置と役割■「『+1』のビルドアップ」って何?数的優位をつくるためのビルドアップのしかたマンチェスター・シティやチェルシー、バルセロナ。日本でいえば川崎フロンターレや横浜F・マリノス。近年、世界各国で優勝を争うチームの多くがビルドアップを重視し、ポジショナルプレーに取り組んでいます。その理由はたくさんありますが、きっかけのひとつにはルールの変更がありました。2019年にルール変更があり、ゴールキックの際に攻撃側のフィールドプレーヤーが自陣のペナルティーエリア内でボールを受けることができるようになりました。すると以前のように大きく前線に蹴らずに、自陣から短いパスをつなぐチームが増えました。最初にペナルティーエリア内で受ければ、相手はペナルティーエリアの外にいるため、プレスをかけられずに試合を再開することができます。そこでポジショナルプレーを有効に使えば相手を崩していくことができるからです。前線からボールを奪いにくる相手に対して、どうやってビルドアップをしていくのか。そのひとつのアイディアが数的優位の「+1」を作ることです。相手が1トップでプレッシャーをかけてくる場合は、2人でビルドアップを始める。相手が2トップなら、3人でビルドアップを始めるという具合です。これも相手を困らせるポジショナルプレーのひとつと言えます。■「+1のビルドアップ」トレーニングメニューポジショナルプレーの眼【ねらい】ポジショナルプレーで、「意図的に」突破する【準備】1.15m×40(25+15)mのグリッドを作る2.攻撃側4人と守備側3人を図のように配置する【ルール】1.エリア外の2人からスタート2.エリア外の2人はパス交換しながら、エリア1の守備者2人と味方1人の動きを見てパスを入れる3.パスがつながったところで、エリア外にいた2人もエリア1に入り、攻撃側3人vs守備側2人の数的優位を作る4.同様にエリア2で待つ味方へパスをつないでから移動し、エリア2で4vs3(守備側2人もエリア2へ)5.最終的に奥のラインをドリブル突破したら攻撃側の勝ち■練習のポイントゲーム形式ではないですが、攻撃方向を決めてエリアを2つ設けることで、必然的に縦の距離(深さ)ができます。エリア外→エリア1→エリア2と相手のゾーンに進入していくことで、ビルドアップから相手の守備ラインをひとつずつ突破し、前進していく感覚を身につけるトレーニングです。パスだけでなくドリブルもプレーの選択肢に入ってきます。攻撃側は数的優位の状況で、どうすれば次のエリアにボールを前進させることができるか。たとえばエリア1では中間ポジション(守備側2人の間)にうまく立ってボールを受け、ターンすることができれば次のエリアへ縦パスを入れたりドリブルで運べます。中間ポジションでパスを受けられなくても、相手のマークを引きつけられれば、ほかの選手がフリーになって次のエリアへ縦パスを入れたり、ドリブルで運べます。狭いエリアで強度の高いプレーをする中で、相手と味方の位置を見ながら「レーン」や「中間ポジション」を見つける眼を養えば、試合でもポジショナルプレーで「意図的に」相手の守備を突破することができるようになるでしょう。ビルドアップはサッカーの攻撃を組み立てる大事な要素です。小学生年代からその基本はしっかり身につけておきたいもの。親御さんもこのようなサッカーの基本を知っておくことで、お子さんと一緒にサッカーを見るのが楽しくなったり、子どものサッカーへのかかわり方がもっと楽しめるようになることでしょう。
2022年03月31日最近よく耳にする「ポジショナルプレー」ってなに?そんな人に「入門編」としておすすめなのが3月に発売された『こどもポジショナルプレー~ボールを追うサッカーから、ボールを追いかけるサッカーへ~』です。ポジショナルプレーをわかりやすい表現で解説するとともに、ポジショナルプレーが身につく練習メニューも紹介。本書にポジショナルプレーの達人として登場する中村憲剛さんも「これからはポジショナルプレーを標準装備する時代」とおすすめしています。本書の中から今回はポジショナルプレーの鍵となる「中間ポジション」の解説と練習メニューを紹介します。<<ポジショナルプレーでよく聞く「5レーン」とは何なのか。5レーンの解説■「中間ポジション」って何?相手と相手の間に立つことで、どちらがマークにつくか迷うポジショナルプレーを実践する上では、「中間ポジション」というものを活用していく必要があります。「中間ポジション」とはなにか。読んで字のごとく「間」のポジションなのですが、これは「相手と相手の間」を意味します。相手の目の前に立つのではなく、相手と相手の間である「中間ポジション」に立つことでどのようなメリットがあるでしょうか。最大のメリットは、相手を迷わせることです。例えば相手のSBとCBの間に立つことで、相手はどちらがマークについていいか迷ってしまいます。また、どちらかがマークについたら、マークについたDFはもともと自分が守っていたところにスペースを空けてしまうことになります。■「中間ポジション」トレーニングメニューとめる蹴る【ねらい】中間ポジションでボールを受ける技術を磨く【準備】1.中央にマーカーを1m四方に置く2.5人組で、中央に1人。四方に1人ずつ、図のように配置する【ルール】1.マーカー中央の受け手の選手(青)を中心にパス交換2.中央の受け手は1から受けたら2へ。2から受けたら3へと連続してパス交換を続ける3.ワンタッチで方向転換して、次のタッチでパスをする4.トラップしたボールがマーカーから出ないようにプレーする5.1人4周(右回り、左回り2周ずつ)行い、5人が順に交代していく■練習のポイント良い立ち位置を意識できるようになると、3人や4人の守備者の中間点にポジションをとることの利点に気がつきます。しかし、ボールを受けたときにコントロールが体から大きく離れてしまっては、次のプレーにつながりません。中間ポジションで仕事ができる選手の特徴は「ターンの技術」の高さです。ポイントになるのは、「ボールは止める、体が動く」という言葉。ボールをコントロールするときに軸足が地面についたまま方向転換しようとすると、ミスが起こりやすいです。そこで、ボールタッチの瞬間に軸足をスッと抜いて次にプレーしたい方向を向くと、タッチする足も力が抜けて、ボールも止るようになります。ターンの「質」が理解できると、練習の「質」も上がること間違いなし!まだ指導現場では浸透していないチームもあるので「中間ポジション」と言われても親御さんにはピンとこないかもしれません。それでも親御さんもサッカーの最新戦術などを何となくでも頭に入れておくと、お子さんと一緒にサッカーを見るのが楽しくなったり、子どものサッカーへのかかわり方がもっと楽しめるようになることでしょう。
2022年03月30日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「最初はどんな練習をすればいいの?」を解決するトレーニングをご紹介します。サッカーを始めたばかりのころは、他のスポーツ体験の有無にかかわらず「どんな練習をしていいかわからない」という人が多いもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、ボールを触る力加減、ボールのどこを触ればどこに行くのか、などが理解できてドリブルの動作が身に付きます。親は難しい動きはありません。【やり方】1.最初はボールを持たず、親子でじゃんけんをして負けた方が勝った方の周りをまわる2.動き方に慣れたら、同じやり方でドリブルをしながら回る3.慣れたら秒数を制限するなど、よりスピーディーにできるように難易度をあげてみる【トレーニングのポイント】・ボールをよく見て足に当てる・どこに当てるのか、どのぐらいの力加減で触るのかを意識する・サイドステップやバックステップなども入れてみる・優しくボールタッチして自分の思った所にコントロールする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月29日最近よく耳にする「ポジショナルプレー」ってなに?そんな人に「入門編」としておすすめなのが3月に発売された『こどもポジショナルプレー~ボールを追うサッカーから、ボールを追いかけるサッカーへ~』です。ポジショナルプレーをわかりやすい表現で解説するとともに、ポジショナルプレーが身につく練習メニューも紹介。本書にポジショナルプレーの達人として登場する中村憲剛さんも「これからはポジショナルプレーを標準装備する時代」とおすすめしています。本書の中から今回はポジショナルプレーの鍵となる「5レーン」の解説と練習メニューを紹介します。■「5レーン」って何?ピッチを縦に5分割してそれぞれのレーンに選手を配置近年、ポジショナルプレーについての説明で「5レーン」という言葉がよく聞かれます。どのような考え方かざっくりと説明すると、ピッチを縦に5分割し、それぞれの「レーン」に選手を配置するというものです。相手が4バックの場合、DFだけでこの5つのレーンをすべて埋めることはできず、誰のマークについていいか迷うことになります。この「相手を迷わせる位置どり」が、ポジショナルプレーの基本になります。■「5レーン」トレーニングメニュー5レーンから始まる3vs2【ねらい】レーンの意識付け&どこに立つと攻撃が優位になるか理解させる。【準備】1.12m×20mのグリッドの中に5レーンを作る。2.攻撃側は3人、守備側は2人。3.最初は皆それぞれ異なるレーンにしか立てない。【ルール】1.まずは攻撃側の1人目が好きなレーンを選び、自由に位置を決めて立つ2.守備側の1人目は、異なるレーンに入りながら攻撃側の1人目をマーク3.その後も同じように攻撃側の2人目→守備側の2人目→攻撃側の3人目が異なるレーンにそれぞれ入っていく。4.5人が5つのレーンを埋め、立ち位置を決めたところから、指導者が攻撃側にボールを渡して3vs2がスタート。ここからはレーンに関係なく動くことができ、攻撃側はドリブルで奥のラインを突破したら勝利。■練習のポイント最初はボールを使わずに、立ち位置を考えることに集中させるところがポイントです。こうして5人が異なるレーンに入ると、数が1人多い攻撃側が有利な状況を作り出せるということを理解できると思います。異なるレーンに入るだけでなく、攻撃側の3人が同じ高さに立たない(縦ズレ)ことで相手がマークに付きづらくなるということも、この練習を通して感じることができると思います。まだ指導現場では浸透していないチームもあるかもしれませんが、親御さんもサッカーの最新戦術などを何となくでも頭に入れておくと、お子さんと一緒にサッカーを見るのが楽しくなったり、子どものサッカーへのかかわり方がもっと楽しめるようになることでしょう。
2022年03月29日長かった冬に別れを告げ、春休みに入ると練習試合などの機会も増えてくると思います。このタイミングで「あらためて基本的なサッカーのルールを確認したい!」という人にピッタリなのが今年2月に発行された『イラスト・図解でかんたんアップデート! サッカーの最新ルール(監修:公益財団法人日本サッカー協会)』です。2019年のルール改正でハンドの解釈やゴールキックの方法も変わっているので、"最新ルール"を確認したい人にもおすすめです。本書の中から今回は、大きく変わったルールの一つでもある「ゴールキック」について抜粋して紹介します。■「ゴールキック」とはどんなルールなのかルール変更によりペナルティーエリアでも受けられるようになった得点以外でゴールラインを越えた後に、試合を再開する方法のひとつがゴールキックです。最後に相手競技者が触ってゴール枠外のゴールラインを越えた場合にゴールキックになります。ゴールキックはゴールエリア内であれば、どこからでも始められます。静止したボールが蹴られて、明らかに動けばインプレーです。以前はペナルティーエリア外にボールが出るまでは、インプレーになりませんでしたが、近年にルールが変更されて、ペナルティーエリア内でも受けられるようになりました。ゴールキックのボールが直接相手ゴールに入った場合、その得点は認められます。味方ゴールに入った場合、相手のコーナーキックになります。■「ゴールキック」で反則が取られるとき相手はペナルティーエリア外に相手競技者はインプレーになるまで、ペナルティーエリア外にいなければなりません。速やかにエリア外へ出る必要があり、エリア内で邪魔をすると反則になります。相手がエリア内にいてもリスタートは可能相手がペナルティーエリア内にいても、リスタートすることは可能です。ただし、ペナルティーエリアを出ようとしていた相手が、インプレーになった直後にボールを奪いにいく行為は反則にはならず、プレーは続行されます。クイックリスタート時には注意が必要です。最初のうちは分かりにくいルールの一つですが、今のうちに概要だけでも知っておくことで、お子さんの試合観戦がもっと楽しくなりますよ。
2022年03月28日「月謝を払っているんだから、ちゃんと上手くしてほしい」という保護者への対応、どうしたらいい?とのご相談。すぐ習得できる子もいれば、時間がかかる子もいて、一概にこれを教えればいつまでに上手くなるというものでもないのに、かけているお金と成果(上達)が比例しないといって、すぐに上達することを求めてくる保護者達。じつは、指導者の悩みの中でも多く聞かれる内容です。みなさんならどうしますか?今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、悩めるコーチにアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<「またあの練習?」サッカーには欠かせない反復練習に飽き飽きの子どもたちを楽しませる練習メニューを教えて<お父さんコーチからのご質問>サッカースクールコーチです。はじめまして。私が指導しているのは、チームを持たず試合などは行わないサッカースクールです。当然レベルもバラバラで、「運動体験をさせたくて」と親が連れてきた子や、近隣のチームに所属しつつサッカーの技術を高めたい子、チーム練習がない日の放課後を過ごす場所として通っている子もいます。教えているU-10年代(小3)は全員で12名です。悩みは保護者からの要求です。「月謝を払っているんだから、ちゃんと上手くしてほしい」という声を度々いただくのですが、親御さんの気持ちも分かりますが、子どもによっては練習メニューをすぐ習得できる子もいれば、時間がかかる子もいて、一概にこれを教えればいつまでに上手くなるというものでもないですよね。本人のやる気が大事なので見守ってほしいと思うのですが、かけているお金と成果(上達)をコストパフォーマンスのように捉えている方も少なくありません。池上さんならどのように保護者に理解してもらいま<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。親御さんから「もっと上手くしてほしい」と言われる。指導者の間でよく聞かれる話です。サカイクの読者の皆さんはもうご存知かと思いますが、少し以前からサッカーコーチの皆さんは子どもの自主性、主体性を伸ばす指導を目指しています。■親世代が受けた指導と180度違うので「教えてくれない」と解釈してしまうところが、親御さん世代が受けた教育やスポーツ指導とは180度違う性質のものなので、彼らからすると、「コーチは子どもに何も言ってくれない」「ほったらかしで教えてくれない」と解釈してしまうようです。ここは、指導者自らが親御さんたちに向けて「こんな理由で、こんな方針をたて、このような指導をしている」ときちんと説明しましょう。■トレーニングがアジャストしていない可能性ももうひとつのチェック項目は、トレーニングの質です。トレーニングそのものがアジャストしていなくて子どもたちが上達しない、という側面があることも忘れてはいけません。コーチとして、自らの指導を省みることはなかなか難しいことですが、サッカー経験のない親たちが「上手くなっていない」と言うのであれば、余程のことかもしれません。例えば、私のトレーニングは毎回メニューが変わります。そのうえ、同じメニューを長々とやりません。これができたから次に移る、という考え方ではないのです。同じことを長くやってしまうと、子どもは飽きます。短い時間で目先を変えてどんどんやるほうが、子どもたちは楽しくやれます。■ミニゲームでは練習のテーマを思い出させる声掛けをご存知のように、練習は「マッチ‐トレーニング‐マッチ(М・T・М)」といって、最初にミニゲームをして、そこで足らないものを練習し、最後にまたミニゲームをしてその日練習したことにトライしてもらいます。ミニゲームの質が、最初と最後で変わっていることが目に見えてわかる。それが理想です。例えば、最初のゲームでワンツーをもっと使おうという目標を定めます。それに付随した練習を行った後、最後にミニゲームでワンツーをどんどんやってもらいます。そうすると、ミニゲームでの勝敗などに懸命になってしまい、どんなテーマでその日練習したのかを子どもたちは忘れがちです。そういうときこそコーチの出番です。「今日は何を練習したかな?」「今のところ、サイドでワンツーができたよね」そんなふうに声掛けをします。できているチームや選手をほめたり、できないときに「どうしたらできるかな?」と尋ね、自分で考えてもらいます。このあたりは決して親受けを狙うわけではありません。必要な指導を、必要な場面で行う。これが重要です。このようにいつも質問を投げかけながらトレーニングをする方法は、フィードバックと言われています。この手法は今世界で注目されています。その時その時の状況を認知させることで、自己解決策を見つけさせていく方法です。そういったことがスムーズに行えるようにするには、まずは自分の指導に問題ないのかを考えてみることが肝要です。■能力や動機付けがバラバラの子が一緒にやる重要性を保護者に説明しよう「運動体験をさせたくて」と親が連れてきた子。近隣のチームに所属しつつサッカーの技術を高めたい子。チーム練習がない日の放課後を過ごす場所にしている子。サッカースクールなので、いろいろなレベルがあるのは当然のことです。書いていらっしゃる通りです。だからこそ、練習も当然いろんなことをやらなくてはいけません。そのことを理解したうえで、以下の三つのことに目を向けてみましょう。ひとつめ。能力や動機付けがバラバラの子が一緒にやる重要性を、親御さんたちに説明しましょう。能力がバラバラだけど仕方なく一緒にやってます、という感覚ではなく、バラバラのほうが子どもたちはひとり一人が上手になるということをまずは相談者自身が理解してください。そのうえで、そのことを保護者に伝えます。その際はきちんと理論武装し、どうすれば保護者を納得させられるかをよく考えて臨みましょう。それでも親たちが「お金を払ってるんだからもっと上手くして」と言ってくるのであれば、子どもたちをレベル分けして練習させるのか、もう一度練習の方針を説明するのか考えてみましょう。池上正さんの指導を動画で見る>>■いつも全体で動かす必要はない。習熟度に合わせた練習もできる(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ふたつめ。ご相談者様が受け持っている12名という人数は、とてもいい規模感です。全体で練習を動かしながらも、子どもたちの「個別性」を追求できる人数と言えます。例えば、みんなでキック練習をしていれば、うまく蹴られない子には手厚く指導してあげられます。12名のなかには必ずできている子、もしくは早くマスターしてしまう子がいますから、その子のプレーを可視化し真似することでほかの子も上達します。メニューによっては「君はこういうことやってみよう」「君たちはあっちでこれをやってみよう」と習熟度別にやることもできます。ひとりのコーチでも、12名全員に声をかけることができます。いつも全体で動かす必要はありません。そんな練習のやり方もあるのです。■ただ漠然と練習しているわけではないことを説明しようみっつめ。練習後の話をぜひ親御さんにも聞いてもらいましょう。どんなテーマでどう取り組んでいたのか。ただ漫然と練習をしているわけでないことを理解してもらいましょう。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年03月25日長かった冬に別れを告げ、春休みに入ると練習試合などの機会も増えてくると思います。このタイミングで「あらためて基本的なサッカーのルールを確認したい!」という人にピッタリなのが今年2月に発行された『イラスト・図解でかんたんアップデート! サッカーの最新ルール(監修:公益財団法人日本サッカー協会)』です。2019年のルール改正でハンドの解釈やゴールキックの方法も変わっているので、"最新ルール"を確認したい人にもおすすめです。本書の中から今回は、ジャッジの基準についてわかりにくいという声も多い「ハンド」について抜粋して紹介します。■「ハンド」の判定基準腕と肩の境界線とは?近年、はっきりと明確化審判が「ハンド」と判定する基準を知っていますか?ポイントは「わざと触ったかどうか」なのです。サッカーでボールを手や腕で扱えるのはGKだけです。それ以外の競技者が手や腕でボールに触ると、基本的にはハンドという反則になります。ですが、そのすべてが反則になるとは限りません。ボールが手や腕に触れた行為は故意なのか、またはそのときの手や腕の位置が妥当だったかが、この反則の基準です。肩で触るのは反則にはなりません。では、どこからが腕でしょうか?腕と肩の境界線は、腕の付け根になる脇の奥が基準です。腕を下げた状態で、その脇の奥から地面と平行に線を引きます。それを境界線として、それよりも上が肩で下が腕になります。■「故意かどうか」の判定基準故意のハンドと取られるかどうか判定の基準腕に当たった場合でも、故意とみなされなければハンドにならないこともあります。では、どんな場合に故意と判定されるのでしょうか。ボールが手や腕に当たったとき、故意だったのかは本人にしかわかりません。それを審判が判定するのは難しいことです。審判が故意かどうかを判定するとき、ボールが当たる直前の状況を見ます。1.ボールやその進行方向に対して手や腕が動いているか2.手や腕が体の幅を広げるような位置にあるか3.手や腕がプレー状況に応じた自然な動きかボールが当たる直前にその軌道に向けて手や腕を動かしていないか、また手や腕が不自然な位置ではなかったかを確認しています。手や腕が体から離れた位置にあった状況でそこにボールが当たれば、ハンドの反則になる可能性が高まります。このように、手に当たったらすべて「ハンド」を取られるわけではありません。そのため、サッカーを始めたばかりの頃は特にわかりづらいルールの一つと感じるでしょう。プレーをする子どもはもちろん、サッカー経験のない保護者の方も試合を見に行って「今のはハンドなの?」「さっきはOKだったのに、今のプレーは手に当たったのにハンドじゃないの?」と疑問に思ったこともあるのでは。今のうちに概要だけでも知っておくことで、お子さんの試合観戦がもっと楽しくなりますよ。
2022年03月24日長かった冬に別れを告げ、春休みに入ると練習試合などの機会も増えてくると思います。このタイミングで「あらためて基本的なサッカーのルールを確認したい!」という人にピッタリなのが今年2月に発行された『イラスト・図解でかんたんアップデート! サッカーの最新ルール(監修:公益財団法人日本サッカー協会)』です。2019年のルール改正でハンドの解釈やゴールキックの方法も変わっているので、"最新ルール"を確認したい人にもおすすめです。本書の中から今回は、サッカーのルールの中でも最初は特にわかりにくい「オフサイド」について抜粋して紹介します。■「オフサイド」は゛待ち伏せ禁止"のルールどこでボールを受けるとオフサイドになるか、わかりますか?オフサイドを簡潔に解説すると、「待ち伏せを禁止するルール」と言えます。ゴール前に残ってプレーできないように考えられており、このルールによって競技のスピーディーさやダイナミックさ、インテリチックでクレバーな要素がサッカーに生まれています。まずは、オフサイドポジションを理解しましょう。後方から2人目の相手競技者より前方に位置することです。多くの場合、最後方はGKなので、最後方の相手フィールドプレーヤーよりゴールラインに近い位置になります。図のように、GKを含めた相手競技者の最後方から2人目の位置を基準にオフサイドラインがあり、そのラインよりゴールラインに近い位置にいることが、オフサイドポジションにいる状態になります。また、最後方や最後方から2人目に複数の競技者が並んでいることがあります。その場合も、最後方から2人目が基準となります。最後方に2人の競技者が並んでいれば、そこがオフサイドラインになります。ただし、オフサイドポジションにいるだけでは反則になりません。そのポジションにいて、味方競技者がパスしたボールに対してプレーしようとすることで、初めて反則となるルールがオフサイドです。■「オフサイドポジション」の判定基準手や腕が前方に出ていてもOKオフサイドラインよりも前方に出ていればオフサイドポジションとなりますが、手や腕だけが出ていてもオフサイドポジションにはなりません。プレーできる体の部位が基準になります。イラストのような状況では、相手競技者の右足がオフサイドラインになります。右手がそれよりも前方ですが、この場合はオフサイドラインよりも後方にいるという判定になり、オフサイドポジションではありません。オフサイドラインの基準となる部位オフサイドラインについても、相手競技者の手や腕は関係ありません。イラストのように相手の右手が後方に位置していますが、この場合では相手の左足先がオフサイドラインの基準になります。相手の右手より後方にいるように見えますが、左足先よりも前方に出ているためオフサイドポジションになります。オフサイドラインの基準になる競技者がGKであっても同じで、手や腕でプレーできるGKでもそこは基準に含まれません。オフサイドはプロでも引っかかるプレーです。サッカーを始めたばかりの頃は特にわかりづらいルールの一つと感じるでしょう。プレーをする子どもはもちろん、サッカー経験のない保護者の方も試合を見に行って「今どうして笛が吹かれたの?」「何が反則だったの?」と疑問に思ったこともあるのでは。今のうちに概要だけでも知っておくことで、お子さんの試合観戦がもっと楽しくなりますよ。
2022年03月24日体験の時、一番楽しそうだったから入会したのに、練習が始まったら「周りはできるのに自分はできない」とサッカーに行きたがらないことも。それでもようやくサッカーが楽しくなってきていたのに、ある時コーチの一言で「もうやだ、帰る」とコートから出てきた。できない子に何も教えてくれないのに、その言い方はどうなの?子ども目線で考えないコーチに腹が立つ。親としてどうするのが正解?と悩むお母さんからのご相談。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんがお母さんにアドバイスを送ります。親にとっての「良い子」が抱えるリスクのお話も参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<「厳しいけど、情熱があっていいコーチだ」は本当?熱血コーチの情熱は子どもを伸ばすか否か問題<サッカーママからのご相談>5歳の息子はサッカーを始めて1年半ほどになります。県内でも強豪クラブチームに入会しました。そこを選んだ理由は、体験に行ったとき息子が1番楽しそうにサッカーをしていたからです。ですが、入会してからの練習では「周りはできるのに自分はできないからやりたくない、サッカー行きたくない」と言って、なかなか楽しんでやらない時期がありました。すぐに辞めるのは簡単でが、嫌なら辞めればいいといった辞め癖をつけたくなかったので、些細なことでも褒めてきました。そのおかげで「サッカーが楽しい」と思えるようになってきたのは最近です。そんな時、小学生の子に押されたりボールを投げられたりすることが続き、心が折れたみたいで、また「行きたくない」と言い始めました。それでも「小学生のお兄ちゃんも悪気があったわけではないと思うよ、みんな一生懸命頑張ってるからね」など言って連れて行っていました。しかし先日、前々から指導方法や態度が悪い意味で気になるコーチがいて、そのコーチが息子のグループを担当していました。ドリブルの練習が始まり、息子は苦手だったのか上手くできずオロオロしていると、そのコーチに「やらないなら出て行って下さい」と言われ、「もうサッカーなんてやりたくない、嫌だ、帰る」と言いながらコートから出てきました。やってないわけではなく、出来ないからどうしていいのか分からずいたのに、ボールにも慣れてない子にそんなことを言うのかと腹が立ちましたが、他のコーチがどうにかなだめてくれて、本当に助かりました。サッカーができるようになるために行ってるのに、まずは教えようともしない、子ども目線で考えない、成長させようとしないコーチに腹がたってしょうがないのですが、親が腹を立てても息子の成長には繋がりませんよね。そんなときどうしたらいいのでしょうか?親としてコーチに何か言うべきだったのでしょうか?それとももっと違う言葉で息子をなだめるべきだったのでしょうか?何が正解だったのか、考えてもわかりません。本当は、多少言われても小学生の子たちに意地悪されても、強くなるために息子自身で整理できたり、割り切れたりできるようになってほしいのですが......。長くなってしまいましたが、アドバイス頂けると幸いです。<島沢さんからの回答>ご相談ありがとうございます。まだまだ理解がおぼつかない5歳児に向かって「やらないなら出て行って下さい」と命じたのですね。いま、指導の方法はさまざま進化しており、子どもが自ら主体的に動くことを大切に扱うコーチングが進められています。■本人が楽しく通えているのであれば、ひとまずその点を大事にして例えば、お母さんは相談文に「教えようともしない、子ども目線で考えない、成長させようとしないコーチ」と書かれています。いただいたご相談文からだけでは事情を100%把握はできないのですが、そのコーチはもしかしたら手取り足取りではなく、子どもが自分からやるのを見たかったのかもしれません。でも、目の前の子どもがそうならず、つい言ってしまった。決して良いことではないかもしれませんが、そうともとれます。そのうえ、息子さんがそう言われて出て行ったとき「他のコーチがどうにかなだめてくれて本当に助かりました」と書かれています。お母さんが「態度が悪い」と感じているコーチはひとりいるけれど、それを他のコーチがカバーしているようです。息子さんが楽しく通っているのであれば、ひとまずこのチームに通わせればいいのではないでしょうか。■親としての正解は「何もしない」ことそして本題です。お母さんの「こんなときはどうすればいいか?」の質問にお答えします。「親としてコーチに何か言うべきか」「違う言葉で息子をなだめるべきだったか」お母さんはこれらを挙げて「何が正解だったか考えてもわからない」とおっしゃっています。私の答えは「何もしない」です。子育てにおいて、良いサッカー指導者やチームを選ぶなど子どもにとって良い環境を用意するのは親の役目のひとつですが、いつも恵まれて清流を渡れるわけではありませんよね。「渡る世間に鬼はなし」とは言いますが、世の中いろんな人がいて、スポーツや教育現場でもハラスメントやいじめなどさまざま社会課題があるのが現実です。■かわいそうだからといって転ばぬ先の杖を用意しないこと。見守る意識を持ってそんな時代に子育てをする親御さんは、子どもを見守ることをもっと意識してほしいと思います。親は良かれと思って、ついつい世話を焼いてしまいます。まずい指導をしているコーチには何か言いたくなるし、子どもを奮い立たせよう、意欲的にしたいとさまざま手を打ちます。無論、そういったことも大事でしょう。暴力や暴言がある指導環境に子どもを置いておくことは避けるべきだし、落ち込んでいれば励ましてもいいでしょう。しかし、常に転ばぬ先の杖を用意すれば、子どもは親がその都度差し出してくれる杖をつかないと歩けなくなります。世話を焼くことで、足腰が鍛えられなくなります。転んだら痛いから転ばないように自分で気をつけて歩いたり、自分で考えて転ばずに楽しく歩ける道を選ぶ力を身に付ける。そういった気づきや選択こそが、皆さんがよくおっしゃる「生きる力」だと考えます。お母さんからの投書にも「強くなるために息子自身で整理できたり、割り切れるようになってほしい」と書かれています。本当にそう思われるのならば、以下のことを参考にしてみてください。■子どもを思うなら自分で考えたり、気づく時間を与えようまず、息子さんにもう少し自分で考えたり、何かに気づく時間を与えてあげてください。「小学生の子たちに意地悪されても」と書かれていますが、意地悪と言うよりも子どもって残酷ですよね。言いたいことを言う。そういうものです。逆に、お行儀がよく小さいときから物分かりがよく、分別が付きすぎるのも考え物だと私は思っています。取材で出会った親子や、わが子2人を育てる中で、たくさんの子どもの成長過程を見てきましたが、親御さんからの干渉が強く抑圧されている子どもたちは、自分で主張したり、素直に感情を出す経験をさせてもらえません。そうすると、大人になって自分で動き、人生の選択をしなくてはならない年齢になっても、どこか自信なさげに見えます。そのように「良い子が抱えるリスク」があると考えます。小児科医や、大学の先生方、サッカーの指導者に取材すると、皆さん口を揃えて良い子の行く末を心配しています。■子どもに逆境を味わう余白を与えてあげるのも親の役目(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)子どもに、逆境を味わう余白を与えてあげるのも親の役目です。私が尊敬する脳科学者の先生は「親の"心配"が"信頼"に変わるプロセスが子育てなんだよ」とおっしゃっていました。辞め癖をつけたくなかったので、些細なことでも褒めてきた。そのおかげで息子さんは「サッカーが楽しい」と思えるようになってきた、と書かれています。辞め癖がつくかもしれないというのは「心配」ですね。「でも、サッカーを辞めても、この子はまた好きなことを自分で見つけるだろう」と思えるのが「信頼」です。心配よりも、信頼のほうが子どもを成長させます。どうか見守る術を身に付けてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2022年03月23日この春からサッカーチームに所属するお子さんを持つ保護者の方に、最初に知っておいてほしいこととを5つご紹介します。お子さんがサッカーを心から楽しんで、人としても成長するために保護者はどんなサポートをすればいいのか。「応援のしかたってどうすればいい?」「ケガの対処法は?」など初めての事だらけで心配な新米お父さんお母さんは子どものサッカー応援の基礎として、すでにお子さんがサッカーを始めて何年も経つ保護者の方は改めて、子どもがサッカーを楽しむための「親の心得」としてご確認ください。指導者の皆さんやサッカー少年少女の親として先輩の皆さん、この春からチームの一員になったお父さんお母さんたちにこのページをシェアしてくださいね。子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"■正しい応援マナー試合ではどんな声援を送ればいいの!?「応援」と一口に言っても、ただ「頑張れー」と言えばいいのか、子どもを伸ばすような言い方があるのか、迷いますよね。よく知らなくて恥ずかしい思いをするのも嫌だし......と思っている親御さんは少なくないものですよね。ダメ出しや、否定の言葉が良くないことはわかっていても、どんな声掛けで応援すればいいのか意外に思いつかなかったりするのでは?声かけにも、子どもを伸ばす「プラスの言葉」があります。子どもたちの成長にとって、どんな言葉がプラスで、どんな言葉がマイナスなのか、今のうちから正しい応援スタンスと、声かけについて確認しておきましょう。正しい応援スタンスと声かけについて詳細はこちら>>■【サッカー最新ルール】8人制にも本格適用!新ルールをおさらいサッカーのルールって、未経験者には難しいですよね。試合を見に行って、「今どうして笛が吹かれたの?」「今何のファウル?」となることもあるのでは。学生時代にサッカーをしていた保護者にとっても、ルール改正などでご自身がプレーしていたころとは変わっているルールもあります。ファウルの判定が良くわからなくてモヤモヤするまえに、少年サッカーの新ルールの中で特徴的なものをチェックしておきましょう。飛んでくるボールを怖がる子どもたちにありがちな「ハンド」の基準など新ルールの詳細はこちら>>■【ケガの処置】傷口は水で流すが正解!?応急処置の基本サッカーではグラウンドで転んだり、試合以外の場面でケガをすることも。ケガの対応もお父さんお母さんが学生の頃の常識とは異なっているものがあります。サッカーの中でよくある、転んだときにできる擦り傷。昔は消毒液をつけたと思いますが、最近の常識は「水で洗い流す」です。傷口を洗い流すことで感染症予防にもつながるのだとか。ほかに子どもが良くするケガといえば「打撲」などの外傷です。打撲などの対処法「RICE処置」の基本を知って、お子さんをサポートしてあげましょう。ケガの応急処置、打撲などのRICE処置の詳細はこちら>>■【突然倒れたとき】知らなきゃいけないAEDの使い方サッカーで心配なのは、擦り傷や打撲などの外傷だけでなく、心臓震とうなどによる心停止もあります。グラウンドで子どもが突然倒れたときの対応も、ぜひ知っておいてほしいもの。学校や公共施設などでもAEDの設置が進んでおり、使用場面の理解も進んでいますが、実際使用したことがないと不安なものですよね。子どもたちを守る大人の皆さんに知っておいてほしい、スポーツの現場で命を守るための処置。知識として頭に入れておくだけでも、少しは違うものです。救急隊員が教える正しいAEDの使い方の詳細はこちら>>■子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"子どもにとって一番楽しいのは誰かにやらされることではなく、自分で考え、判断し、プレーすることです。主体的にサッカーに取り組み、チャレンジするためには"親の関わり方"がとても重要なのです。わが子を見守り、自立を育む親でいるためにこれだけは大切にしてほしい10のこと。まず最初にこれを押さえましょう。子どもが心からサッカーを楽しむための「サカイク10か条」>>子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"
2022年03月22日GIGAスクール構想によるICT教育の浸透は、子どもたちの学習スタイルを大きく変化させました。前編ではICTの活用はサッカーにも必要とされる「主体性」を育みやすい側面があることをリクルートEd-tech総研所長の山下真司さんが解説してくれました。ICT教育による効果をある程度理解すると、次に思うことは親である私たちがどう捉え、寄り添っていくべきかということかもしれません。まず大切なことは「今までとは違う」というマインドセットを行うことだと山下さんは言います。それはどういうことなのでしょうか。ICT教育への親の向き合い方についてアドバイスをいただきました。(取材・文:小林博子)(写真は少年サッカーのイメージ)<<前編:今話題の「ICT教育」はサッカー、勉強で主体的に学ぶ姿勢が身につく!?ICT教育のメリットとは■使う時間も使い方も「自分で決める」こと自宅で画面を見つめる時間が長くなった我が子の姿を見ると、「目が悪くなるのでは」と心配になる方は多いはず。使っていい時間を決めるなどの対策を講じているご家庭も多いことでしょう。ですが、使う時間はひとまず子どもに決めさせてあげましょう。前編でお伝えしたように、学校では今、子どもたちの学び方が大きく変化していて、「主体性のある学び」に重点がおかれています。ICTをツールとして活用することで、その学びがさらに加速すると考えられています。1人1台の端末、つまり子どもたちの学習のためのツールだからこそ、使う時間や使い方といったルールも主体性を尊重してあげるほうがベターだといいます。もしかしたら「好きなだけ使う」と決める子もいるかもしれませんが、そこは少し我慢してください。なぜそう決めたのか、それについてどう思うのかを問い、否定せずに見守ってあげることが大切です。■親が決めたことを守らせると、良くない結果が出た時に「ママ/パパのせいだ」と他責的に子どもは次第に、自分自身で決めたことが自分に良い影響を及ぼしてくれたのかを振り返るときがくるはずです。親にタブレットを使う時間を制限されていたらできないことです。自分の判断をもう一人の自分が客観的に評価できれば、自らの意志で改善に取り組むでしょう。これは「自己調整力」と言われるものであり、学習力に必要な「メタ認知」を強くしてくれます。このようなケースのように、絶対的な正解がないものに対しては、自分で考えて得られる「納得解」を見つけることが大切です。なお、親が決めたことを守らせるスタイルにはもう1つの懸念があります。それは子どもが物事の結果を他責的に捉える習慣がつきやすくなってしまうこと。「宿題が終わらなかったのはママ/パパが決めた制限時間のせい」など、真摯に振り返ることができずに他者のせいにしてしまうかもしれません。■検索は「知識の獲得」であり、思考を阻害するものではない疑問や知りたいことがあるときに、手元にタブレットがあるとすぐに調べることができます。すぐに解答を得られるため、「自分で考える」ことが阻害されはしないかと心配になるという親御さんもいます。それに対しては、「知識と思考は別」と心得るべきです。検索して得られるのは「知識」に過ぎません。大事なのは子どもが持っている知識と得られた知識を組み合わせたり、「活用」したり、「なぜだろう」と考えるクセをつけることです。さらには検索で得られた情報が本当に正しいかどうかも考えることも大切です。ここでの親御さんの役割は、「なぜ知りたいと思ったのか」「それは事実なのだろうか?」「その知識を得てどう思うか」といった問いをお子さんに投げかけてみてください。いわゆる「クリティカルシンキング(前提を疑う思考)」です。情報を鵜呑みにして終わるのではなく、まず「?」を持つこと。そして「?」だったものが「!」になる学習プロセスによって、より深い次元の学びを得られるのです。■子どもではなく「親」が変わらなければならない激動の変化に対し、親はどのように考え、どう接したらいいのでしょうか。学校からGIGAスクール構想やICT教育に関するパンフレットなどが配布されていますが、それを読むだけでは、親はどう捉えどう接していいのかわかりにくいという話をよく聞きます。自分が学生時代に経験していないことなのでなおさらですよね。ご家庭では、子どもの自主的な学びの姿勢を信じて見守ることが今保護者に求められます。子どもが自ら考える姿勢を尊重してあげること。「私が子どもの頃とは全く違う」というマインドセットがとても大切になります。■教員はTeach(教える)ではなく、Coach(導く)立場に変化これからの教育において、学校での教師の立場は「ティーチ(teach)」ではなく「コーチ(coach)」「ファシリテート(facilitate)」に変化しています。リクルートが提供する『スタディサプリ』を活用いただいている学校でも、算数や国語、英語といったような積み上げ学習は『スタディサプリ』のようなICTツールでの学びで効率的におこない、先生たちは生徒と向き合う時間により時間をかけています。教師が一方的に教えるのではなく、子どもたち同士で学び合い、一人一人の学びが深まるように導く授業づくりをするということです。子どもたちは「教えてもらう」ではなく「学び取る」という姿勢になります。学びのベクトルの向きが真逆に変わっていきます。言うならば、子どもを取り巻く学習環境も、それを見守る親御さんのマインドも今は大きな過渡期。戸惑うのは当たり前です。自分たちが経験してきた授業スタイルとは異なるのですから。頭では理解していても心が追い付かないということもあるかもしれませんが、これからの社会を生きる子どもたちに必要な力をつけていくために必要だと捉えてみてはいかがでしょうか。大事なのは学びの本質です。サッカーでも学校生活でも、社会人になっても大事な「主体性」を身につけるために、子どもの考える姿勢をサポートしてあげましょう。
2022年03月18日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「ダイレクトのミドルシュート」を克服するトレーニングをご紹介します。試合でゴール前にいるとき、味方から浮き球のクロスボールが飛んで来たら絶好のシュートチャンス。ダイレクトに蹴ってゴールを決めるときに使うのがボレーシュート。しかし、最初のうちはダイレクトで合わせるタイミングが分からなかったり、ボールにしっかりミートしてゴールの枠に飛ばすのが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で絶好のシュートチャンスを逃さずボレーシュートが打てるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親と子が数メートル離れて立ち、親がボールを子どもの足元に転がす2.子どもはボールに向かって軽く走りながらミートして親に返す3.慣れたらゴールに向かってダイレクトでシュート【トレーニングのポイント】・ボールをよく見て足に当てる・走りながら蹴る・力めば強いボールが蹴れるわけではない。しっかりインパクトすること・身体全体を使う・ボールが来たところに自分の身体を合わせて迎えに行く・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月15日新型コロナウイルスの影響により、オンライン授業を取り入れた学校も多いと思いますが、子どもがノートパソコンやタブレットの画面に向かっている姿を目にするというこれまでとの変化に戸惑ってしまうという親御さんも多いようです。今後、教育現場に広まっていくといわれるICT教育。ですが、どんな風に取り組めばいいのでしょうか。そんなお悩みにお答えくださったのは、リクルートEd-tech総研所長の山下真司さん。新しい学習指導要領やGIGAスクール構想についての解説と、子どもたちの学びにどんないい効果があるのか、分かりやすく教えていただきました。勉強面だけでなく、サッカーでも必要な「主体的に学ぶ」姿勢がつくのだそうです。(取材・文:小林博子)(写真は少年サッカーのイメージ)【関連記事】大津高校平岡総監督「主体的なチャレンジを後押しするのも信頼関係があってこそ」■ICT教育とはインターネットの技術者を育てる授業ではないICT教育とは何か、皆さんご存じですか。学校関連の情報で目や耳にするけれど、あらためて訊かれるとよくわからないという方も多いのでは。ICTとは「Information and Communication Technology」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを意味します。これまでよく耳にしたITはインターネットの技術そのものを指しましたが、ICTはネットの通信や情報処理だけでなく、情報や知識の共有などコミュニケーションをより重視しています。小学校で導入される「プログラミング」も、システムエンジニアを育てる授業と思っている方もいるようですが、あくまで「論理的思考」や物事が動くロジックを理解するためのものであり、ICT教育もプログラミングもどちらもパソコンやタブレットをツールとして使いますが、Webの仕組みなどを理解することを目的としたものではありません。子どもたちが今、タブレットやPCを使ってオンライン授業を受けていたり、課題を提出したりしているのは、ICTを活用した学習活動の充実を図る文部科学省の「GIGAスクール構想」という教育プロジェクトによるものです。「Global and Innovation Gateway for All」の頭文字を取り名づけられました。■突如始まったように見えるICT教育、実は日本が遅れている分野GIGAスクール構想とは具体的には、学校における高速通信ネットワークを整備するとともに、小中学生がPCやタブレットなど1人1台の端末を持ち、ICTを利活用した教育を行うというもの。実は日本はその分野においては他国から大きく遅れをとっており、文部科学省が2019年にこの構想を発表したという経緯があります。「子どもたちの学びを止めない。コロナ禍でオンライン授業の必要性が急に高まったことで、学校のICT利用が行われるようになった」とお考えの方も多いようですが、前述したようにGIGAスクール構想はコロナウイルスが蔓延する前の2019年に発表されたものです。もともとは2023年までに5か年計画で順次進める予定だったものを、コロナウイルスにより一気に前倒ししたにすぎません。リクルートが提供する『スタディサプリ』もコロナ禍をきっかけに多くの学校で導入・活用が進みました。「Society5.0」社会 の到来と言われる今、ICT教育の普及に拍車がかかったことは、子どもたちの将来を考える上でよかったとポジティブに捉えるといいでしょう。とはいえ、コロナ禍の混乱の中で学校からタブレットが配布され、必要に迫られて急にオンライン授業が開始されたという印象は否めないですよね。こちらの気持ちや知識の準備がない中で突然端末を手にしている子どもを前に、保護者はどう関わってあげるのが正解なのか悩んでいるという声も耳にします。■「主体性」はサッカーでも教育においても重要なキーワードサカイクの理念である「自分で考えるサッカー」は、子どもが自ら考えて決める「主体性」を育むことを軸においていますが、その考えがまさにこれからの学校教育でも重要視されています。今年の「大学入学共通テスト」でも話題となりましたが、大まかに言うとこれまでのように「過去問の演習を重ねた暗記パターン」の学習スタイルではなく「授業や日常生活の中で課題を発見し、解決方法を構想できるか」「物事の本質を理解しているか」が問われています。それには思考力や判断力、表現力が必要で、これらはいわゆる「主体的な学び」により培われる能力でもあります。■教室では積極的に手を上げられない子もツールを通せば意見を出しやすくなることもICT教育は一人ひとりの子どもたちの主体性を育んでいくのに適したツールとも言えるでしょう。例えば授業中は子どもたちそれぞれが端末を通して自分の意見や考えを発信することができ、それをモニターに映しながら自分とは違う考えを知り、意見交換をして考えを深めたりする学習が取り入れられています。従来のように挙手して先生から指名された人だけが発表をするという授業風景とは異なっています。消極的な性格の子でも自分の考えを発信しやすくなったり、先生は多くの子どもの考えを紹介しながら、気づきを促して子どもたちの思考を深めることができます。それにより、自己肯定感が上がりやすくなり、非認知能力の育成にもつながっていきます。また、色々な考えがあることを知ることは「気づき」を得たり、新たな問いが生まれたりすることで学習意欲が高まります。「もっと知りたい、勉強したい」という気持ちは「主体性」のなによりも大きな原動力になります。■デジタルツールを使うことで実現できる個別最適、協働的な学び専門用語では「個別最適な学び」「協働的な学び」と呼ばれ、文部科学省が新しい学習指導要領の実施において一人一人の子どもたちの学習活動を充実させるためのキーワード。ICTを活用することで実現しやすくなったと言えるでしょう。主体性や協働する力は、学びの現場や入試で問われる力だけではなく、生涯を通して問われるスキルです。社会人になってからも、効率をよくする仕組みや業務の改善、見直しや新ビジネスの検討等など、どの立場の方も求められるスキルなので、社会人である親御さん世代は納得しやすいはずです。親子で戸惑いも多いICT教育かもしれませんが、多様な子どもたちが個性を活かしながらこうしたスキルを身に着けるにはもってこいともいえます。サッカーで必要な「自分で考える」ことにも良い影響を及ぼしてくれるかもしれません。■「文武両道」にもメリットがサッカーをはじめ、スポーツを頑張る子どもにも、ICT教育の活用は良い影響があります。動画や写真を共有してチーム内で意見交換をし、プレーの改善について考える機会が増えたりといったハード面はもちろんのこと、学ぶ場所や時間が制限されにくいため、サッカーをする時間と勉強をする時間のやりくりをしやすくなることも考えられます。ICTの活用により「文武両道」にも追い風が吹くと思えるのではないでしょうか。「自分で考える」を勉強にもサッカーにも。これからを生きる子どもたちにはぜひ、ICTを賢く利用して主体性をしっかり身につけてもらいたいですね。
2022年03月14日サッカーの練習には反復練習が欠かせないけど、メニューが単調になりがちで子どもも飽きやすいし保護者からも「またあの練習?次のステップに進まないの?」と言われる。土台がしっかりしてないと今後難しい技術を上積みしてもグラグラしてしまうから、反復練習は譲れない。だから、楽しくできるメニューを教えて。とのご相談。楽しくない基礎練習、みなさんはどうしていますか?今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、子どもたちが楽しんで行えるメニューなどをアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<プレスをかけられると焦ってボールを失う。落ち着いてビルドアップできるようになる練習は?<お父さんコーチからのご質問>池上さんこんにちは。近所のチームに頼まれて、数年前から指導に関わっています。私自身、高校までサッカーをしていた経験があるので、わが子は所属していないのですが依頼されて、という流れになります。相談したいのは、反復練習についてです。低学年(U-7)を担当しているので、キックやシュートの基礎を身につける練習が多いのですが、メニューの組み方が単調なので、週2回の練習ですが子どもたちが基礎練習の反復に飽きているように見えます。また、見学している保護者の方も「今日もあのメニューですか?次のステップに進まないのですか」と言ってくる方もいます。学校のドリルのように、次々と進んでいくイメージを持たれているのだと思いますが、ある程度反復練習は必要だと思っています。地味でつまらない基礎練習を、何とか飽きずに楽しめるようなメニューにしたいのですが、何か良いアドバイスはいただけませんでしょうか。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。高校までサッカーをされていたそうなので、ご自分が教えてもらったことを伝えているのでしょうか。インサイドキックはこうやるんだよと教えて覚えさせる。その手順で進めていくと、どうしても反復練習は多くなりますね。さまざまな本のなかに練習メニューが書かれているし、この連載でもお伝えしているので良かったらチェックしてみてください。ネットなどで探しても、トレーニングメニューはたくさんあります。それらを試しては、指導している子どもに合うようにやり方を変化させることが重要です。■変化や競争を入れて楽しめる練習メニュー例えば、ご相談者様が教えておられる7歳以下ではこんな練習をやってはどうでしょうか。2人1組でキックの練習をするとします。止めて蹴るのでボールコントロールの練習にもなります。ただし、まだ6~7歳なので、ボールがどこに飛ぶかわかりません。遠くに飛んだボールを追いかけてとってくるのは時間のロスです。そんなとき、コンクリートの壁にそれぞれ向き合って蹴ってみる。うまく蹴ると、自分のところに返ってきます。そんなふうに変えるとロスがなくなります。また、反復練習には楽しみがあまりありません。そこで、蹴って上手く返ってうまく止められたら、後ろの線に下がれる。少しずつ遠くから蹴られるようになる。競争ですね。子どもたちは生き生きと取り組みます。■反復練習の根本的な問題、楽しく取り組めるようになる方法とはいえ、反復練習には根本的な問題があります。細分化しすぎると、試合で使えない技術になります。よって、ぜひゲームを中心に練習を組み立ててください。ゲームの中でうまくボールに足が当たらなかったり、チャンスだったのにボールをコントロールできなかったりします。そこを経てから「さっきはこうなっちゃったから練習してみよう」とキックの練習をやってみるといいでしょう。そうすると、反復練習に取り組むモチベーションも変わってきます。■練習したことを試合でトライすることで上達する少し練習したら、それを試合のなかでも使ってみます。例えば「パスするときは、さっき練習したインステップキックをやってみよう」と促します。試合の中でトライすることで上達します。試合中、常に上手く蹴れなくてまったく構いません。指導者もそこにイライラしたりせず、サッカーというスポーツの成り立ちを理解することを優先させてください。パスをつないで、みんなでゴールを奪う。そのために何をしたらいいかな?そういった問いかけをしてあげましょう。■インサイド→アウトサイドなど「段階を踏む」ものではないこの連載でも伝えていますが、私が考えるサッカーの指導は、ドリブルができるようになったら、次はパス。パスも基本技術といわれるインサイドキックができるようになったら、アウトサイドキックと「段階を踏む」ものではありません。もしもキックがうまくできない子どもがいるのであれば、ボールを変えてみてください。風船だとか、ビーチボール、ソフトバレーボール、あるいは3号級などの小さいボールにしてキックをさせてあげてください。私のチームでも2年生でインステップキックができない子にソフトバレーボールを使ってみたところものの10回程度蹴っただけでインステップに当てるコツを掴んでくれました。これは最新の研究(運動学習理論)というものから証明されていることです。上述したように、技術練習よりもミニゲームに時間を割きます。小学校低学年から、もっといえば幼稚園児も、試合をします。攻守はもちろんのこと、すべての技能が含まれているのが試合だからです。一見すると、どの技能が上手くなっているのかは、わかりづらいかもしれません。けれども、年齢が低ければ低いほど、サッカーというスポーツの仕組みや感覚、楽しさを伝えていったほうがいいと考えます。この子どもの育ちを、私は「らせん階段」みたいなものだと考えています。池上正さんの指導を動画で見る>>■身につけた技術を使うタイミングを理解するには時間が必要(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)らせん階段は、横から見ていると、より高いところへのぼっていくのがわかります。ところが、らせん階段をずっと上のほうから眺めると、どう見えるでしょう。柱のまわりをグルグル回るだけで、まるで元の場所に戻ってくるように見えます。子どものサッカーも同じです。大人は階段の上のほうにいるので、子どもが上達したように見えません。例えば、ドリブルのフェイントができるようになる。体得したけれど、どこでどのタイミングで使うと有効なのかを理解し、実践するまでに少し時間がかかります。一度やってみて「ああ、ここで使うんだ!」と気づいて、トライする。失敗したら、どうして失敗したかを考えて工夫します。子どもは自分が踏んでいるプロセスをうまく言語化はできませんが、早い遅いの個人差はあれ、そんなふうに階段をのぼっています。そういった成長のプロセスをぜひ保護者の方々に、らせん階段に例えて保護者に説明してください。そうすれば「子どもをどう育てるか」という視点を共有できます。そういった作業もコーチの大切な役割です。まずは、試合を軸にするトレーニングに切り替えましょう。以前とは変化していて、それが今は主流なのだと理解していただけるとうれしいです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年03月11日「あのコーチは厳しいけど、情熱があっていいコーチだ」。みなさんの周りにもそんな発言をする方いませんか?随時声を出して指示するなど熱い姿勢を見せる方を「情熱がある」コーチをありがたがる親御さんの声は少なくありませんが、はたしてそれは子どもたちを伸ばす指導なのでしょうか。いつもは保護者からの相談にスポーツと教育のジャーナリスト・島沢優子さんがアドバイスを授けるこの連載ですが、今回は編集部からの質問に答えていただきました。(構成・文:島沢優子)(写真はフリー素材)<<Bチームで苦しむ中学生の息子にどんな言葉をかければいいのか問題<サカイク編集部からの質問>みなさん「情熱のある指導者」の「情熱」意味をはき違えていませんか?熱い指導は保護者にとってわかりやすく、いかにも子どものことを思っているように映ります。しかし、あれこれ言い過ぎ、指示しすぎる指導は選手を恐縮させ、逆に子どもたちの考える機会・思考力を奪うことにつながるのではないでしょうか。(もちろん人格を否定するような発言は言語道断です)子どもたちのことを本当に考え実践する指導者たちが持つ「情熱」とは、どんなものなのか。今回は、過去から変わらず続く価値観が現代の子どもたちの指導に合っているのか、というテーマについてお送りします。<島沢さんからの回答>先日、池上正さんと、祖母井秀隆さんが、とあるリモートセミナーに登場されていました。池上さんはサカイクで連載されたり、講習会をしています。池上さんが師匠と仰ぐ祖母井さんは元ジェフユナイテッド市原・千葉でGМなどを歴任し、2007年には当時フランスリーグ1部だったグルノーブル・フット38のGМも務めました。恐らく皆さんはご存知でしょう。セミナーの中で、池上さんがジェフで中学生チームを指導したときの話が出ました。■保護者がコーチの指示を求める試合中、保護者から池上さんにこんな声が飛んだそうです。「どうして何も言わないんですか?相手のコーチはたくさん指示を出してますよ」語気鋭く訴える父親に、池上さんは答えます。「いや、私は選手が自分で考えてプレーするかどうかを見ています。実は日本一厳しいコーチかもしれませんよ」■怒鳴ったり指示を与える言動は、子どもの自立と成長を育む多くの日本人は、怒鳴ったり、叱ったり、煽ったりする態度からしか「厳しさ」をイメージできません。しかし、池上さんは「主体的に取り組まなければ、君は何も獲得できないよ」というメッセージを込めた態度を一貫して取ってきました。私は、それが真の厳しさだと考えます。怒鳴ったり指示を与える言動は、実は甘やかしているのかもしれません。怒って刺激を与えているのですから、それは「世話を焼いている」ことになります。それは時に「過干渉」にもなります。子どもに対し過度に干渉する言動は、自立と成長を阻む。このことは現在、教育界や幼児教育、保育の世界でも少しずつ認識されています。この大事なことを、すでに40年近く前から共有していたのが、前述した池上さんと祖母井さんなのです。セミナーで上記の話が出たとき、祖母井さんは「そうだね。池上、フェンス越しに呼びつけられたねえ」と笑みを浮かべながら振り返っていました。■日本でも池上さんらが40年近く前から自主性を尊重するコーチングに取り組んでいたさて、さきほど書いた40年近くの話です。ドイツの大学を卒業され、欧州の育成指導に詳しい祖母井さんが、オランダのサッカー協会が育成の指導者用に制作した一本のビデオテープを池上さんに見せてくれました。そこには向こうのクラブのトレーニングの様子が紹介されていました。池上さんはコーチと選手の姿に大きな衝撃を受けたそうです。コーチが笛を吹いて選手を動かし、指示命令を繰り返すといった日本によくある練習風景はそこにはありませんでした。選手を煽るのではなく、じっと見守って良いプレーはほめる。何よりコーチと選手が頻繁に対話をしている。子どもが自分の意見をきちんと伝えている。そしてコーチもそれを歓迎している。そのことにとても驚いたそうです。祖母井さんから、「ほら見て!(指導が)一方的じゃないよ」といわれ、「本当にそうですね」と答えたといいます。池上さんはYMCAで子どもにサッカーを教え始めたてまだ数年でしたが、その際祖母井さんに「おまえのところから育成を変えていけよ」と言われました。池上さんはそれ以前から子どもの自主性を尊重するコーチング法を自分なりに追求していましたが、「このやり方をもっと深めていこう」と再確認したと話されていました。これが、お二人が「考える力と創造力をひきだす指導」を追求し始めた出発点になったのかもしれません。恐らく、コーチの誰もが子どもをしかり飛ばし、時には暴力もあった時代、しかもこんなに若い頃から、指導のパラダイムシフトに取り組まれていたのです。■「厳しい指導」が暴走すると、生徒の自殺につながることも私は、2012年に大阪の市立高校でバスケットボール部員が顧問による不適切な指導が原因で自死した事件のルポを本にするなどして以来、スポーツ指導の実態や改革について取材してきました。指導者の中には「私は熱血なので」「私は厳しいので、子どもは怖がっているかも知れませんが」と自虐的に話す人は少なくありません。子どもは怖がっているけれど、自分は子どものことを考え、愛情をもって指導しているといいます。ところが、この怒鳴ったり、叱ったり、煽ったりする「厳しさ」は、本人が感情的になりすぎると、指導が暴走します。ご本人も制御できない場面が出てきます。指導現場での生徒の自殺事件はどれもその果てに起きています。一方で、子どもや生徒が、暴言など不適切な指導をするコーチを慕う場面は少なくありません。なぜかといえば、暴力を受けたり怒られるのは「自分のせい」という自責の念が湧くからです。この心理は「コーチに認められたい。見捨てられたらおしまいだ」という「見捨てられる恐怖」によるものと思われます。■怖いコーチが見せる「瞬間的な優しさ」に惑わされず本質を見て(写真はフリー素材)心理学の専門家によると、暴言の多い怖いコーチが少しでもやさしいふるまい、言葉がけ、行動をすると「被害者である子どもはそこを掬い取ってしまいやすい」と言います。つまり、他者からみたら良くない指導者なのに、被害者にとってはそれだけではないからです。やさしくされたこともある、大事にされた瞬間もある。その瞬間のイメージが大きく残り、揺れ動いてしまうわけです。このような指導者に気をつけなくてはいけません。当事者である子どもは判断しづらいのですから、親がそのような眼で指導者を見る。そのためにはぜひ、さまざまな変化があることを学んでほしいと思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2022年03月10日タニラダーインストラクター制度1期生として、コーチを務めるクラブで「コーディネーショントレーニング」を導入し、タニラダーメソッドで子どもたちを指導する菅沼勇作さん。今回はプレー面の変化と子どもたちの感想。そしてタニラダー発案者・谷真一郎さんのメッセージを紹介します。菅沼勇作さんがコーチをするFCレガーロは「ボールを保持し、相手との駆け引きを楽しむ」をテーマにしており、「そのためには相手からボールを奪い、マイボールにすることが必要」という考えのもと、ボールを奪うプレーを重視しています。「うちのチームには、それほどスピードのある子がいるわけではありません。それでも、ボールを奪うためには、相手から離されないことが必要になるので、スピードアップと効率的な動きを身につけるために、タニラダーでトレーニングをしています」ボールを奪いに行く際には接触プレーもありますが、タニラダーでトレーニングをするようになってから、滑ることやケガが減ったそうです。「効率的な動きを身につけることで、守備だけでなく、攻撃の場面でも成果が出ています。ジュニア年代は技術を身につけることも大切ですが、それと両輪でケガをしないための体の動かし方、効率の良い動き方をトレーニングすることも必要だと思っています」■子どもたちも感じるトレーニングの効果FCレガーロの子どもたちもトレーニング効果は感じており、「足が楽になったし、いつもよりスムーズに足が動くようになった」「手を横に振っていたのを、縦で振ることを教えてもらってから、走るのが速くなった」とうれしそうに話します。「足の爪先の方を地面について、バネが足に入っているように、跳ぶように走ったら速くなった」(れんせいくん・小学3年生)。「いつも足のかかとから地面についていたのを、つま先からつけるようにしたら速くなった」(ひらりさん・小学3年生)子どもたちの進化はめざましく、集中的にトレーニングをすることで正しいランニングフォームを身につけ、走るスピードも明らかに速くなっていました。【アーカイブ受講も可】タニラダー認定資格C級ライセンス講習開催>>■タニラダーメソッドを広げる仲間を募集タニラダーメソッドで、子どもたちを成長に導いている菅沼さん。タニラダー発案者の谷真一郎さんも「彼は賢くて感受性も高いので、いい指導者になると思います」と太鼓判を押します。チームで「ボールを奪う」ことから逆算して、タニラダーを使ったアジリティトレーニングを行っていることについて、谷さんは「ステップがしっかり踏めると、相手のボールを奪うことができるようになるので、マイボールになる回数が増えます」と話し、こう続けます。「相手からボールを奪うことができれば、ドリブルやパス、シュートなど、自分のやりたいプレーに持ち込めるようになります。正しいステップを身につける前と後とでは、見える景色が違うはず。より楽しく、うまくサッカーをプレーするためにも、ぜひ正しいステップを身につけて、違う世界を感じてほしいです」タニラダーメソッドが開発されて、今年で10年目を迎えます。メソッドも年々ブラッシュアップされ、Jリーガーから子どもたちまで、レベルを問わず、動きの質を向上させた選手が続出しています。日本サッカーをより良くするために、動きのスタンダードを上げる。そのために谷さんを始め、タニラダーインストラクターは活動を続けています。谷さんは「タニラダーメソッドを指導できる仲間を増やし、最終的にはこの動きを日本のスタンダードにしたいです」と言葉に力を込めます。「僕を始め、これまでのインストラクターの人数では、日本中に広めるには限りがある。そう感じて、インストラクター制度を作りました。指導できる人が増えることで、僕たちだけではたどり着くことのできなかった子どもたちにリーチすることができます。その結果、子どもたちが変化し、成長するチャンスも増えると思います」子どもは、大人が想像している以上の速度で進化していきます。「とくに小学校低学年はすぐに変わります。見て感じて、真似をする力がすごいんです。子どもたちは『変われる力』を持っていることを、より多くの人に知ってもらいたいです。ラダートレーニングで動きが変わると、自信がつき、プレーも変化します。日常が変わればプレーが変わる。その感覚をぜひ知ってほしいです」谷さんはタニラダートレーニングに興味を持つ指導者に向けて、次のメッセージを送ります。「サッカー指導者の方は、どうしてもボールコントロールを始めとする技術面に意識が行きがちです。それも大切ですが、動きの質を高めることにも目を向けてもらえると、技術面もさらに上手くなると思います。そのことに、多くの指導者、子どもたちに気がついてほしいです」さらに、このように付け加えます。「そのためには、タニラダーを指導できる仲間が必要です。急募と言っていいでしょう。ぜひ僕と一緒に学び、子どもたちをより良い選手へと成長させる、手助けをしてあげてほしいと思っています」タニラダーインストラクターは4期生を募集中。谷さんのメッセージにピンと来た方は、こちらにアクセスしてみてください。きっと、新しい世界が待っているはずです。【アーカイブ受講も可】タニラダー認定資格C級ライセンス講習開催>>
2022年03月09日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「ボールキープ」を克服するトレーニングをご紹介します。試合では、相手にボールを奪われないようにしっかりキープしなければなりません。しかし、ボールを取りに来る相手が届かない場所にボールを置いてボールを守るのが難しいもの。親子で遊びながらボールキープの基本、原理を理解する動きを繰り返し、苦手意識を払しょくしてあげましょう。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、身体を上手に使って足元でしっかりボールキープができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親が手でボールを持ち、ある程度の高さに固定2.子どもはボールのどこにミートすればいいか、止まっているボールに足を当てて感覚をつかむ3.少し助走をつけて、ボールに足を当てる動きをやってみる4.慣れたら、親は数メートル離れたところから山なりのボールを投げ、子どもは地面に落ちる前にしっかり当ててシュート5.ボールの高さを変えるなど、難易度を上げる【トレーニングのポイント】・最初は足のどこに当てるか感覚をつかむ・ボールをよく見て足に当てる・蹴る時に上体を反ってしまうとボールは上に飛んでしまうので、身体を被せるようにしてミートする・高いボールのときは身体を寝かせて足を高く上げる・低いボールのときは身体を被せてシュート・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月08日子どもからプロ選手まで、「足が速くなった」「動きのキレが増した」「1対1に強くなった」などの支持を得る、タニラダートレーニング。サカイクはより多くの人にタニラダーを経験してもらうため「公認インストラクター制度」を開始しました。2021年9月に1期がスタートし、これまで約40人が資格を取得。公認インストラクターとして活動を続けています。今回は1期生の中から、所属クラブで「コーディネーショントレーニング」を導入して活動の場を広げている、菅沼勇作さんに話をうかがいました。東京都東村山市で活動する『FCレガーロ』で指導をする菅沼勇作さん。柔道整復師の資格を持ち、コーチ兼トレーナーとして活動をしています。本格的にコーチを始めたのは2年前。その後、タニラダーインストラクターの資格を取得し、アジリティをメインとした「コーディネーショントレーニング」を導入。子どもたちの動きの改善に取り組んでいます。「子どもたちのアジリティや運動能力を向上させるために、谷さんのメソッドが役立つと感じていました。インストラクター制度ができると聞いて、『これを受講すれば、自分も子どもたちに、谷さんの知識を還元できるかもしれない』と思い、1期生に申し込みました」【アーカイブ受講も可】タニラダー認定資格C級ライセンス講習開催>>■正しい動きを身につける重要性インストラクター資格を取得するための講義は、コロナ禍ゆえオンラインで行われました。菅沼さんはタニラダーメソッドを学ぶ中で「お手本を見せる立場の自分が、正しい動きをすること」の重要性を再確認したと言います。画像:実技試験のフィードバック「子どもたちに動き方を説明するときに、インストラクターである自分が、正しい動きを実演して見せる必要があります。自分ではできていると思っていた動きも、細かいところに修正点があり、そこを谷さんに指導してもらえるのですごく勉強になりました」谷さんのアドバイスを受けることで「自分の動きを客観的に見ることができた」と話す菅沼さん。理論を理解することで動きの精度が高まり、晴れて公認インストラクターの道を歩み始めました。■チームに導入して起こった変化資格取得以降、自身が指導をするチームでコーディネーショントレーニングを導入。サッカーのトレーニングに加え、動きの質を高めるタニラダートレーニングを取り入れることで、子どもたちのプレーに変化が出てきたと言います。「タニラダーでトレーニングをする前は、足の入れ替えやステップワークがうまくいかず、ズルっと滑ってしまう場面をよく目にしました。それが、タニラダーでトレーニングを積むことで、足のつき方、パワーポジションなどを身につけ、滑る子が減りました」それまでは前のめりになっていたり、かかとに荷重する『後ろ重心』の子が多く、不安定な動きにつながっていたそうです。それが、トレーニングをすることで改善され「ケガをする子も減った」と話します。「滑らないためにはどうすればいいかをトレーニングに落とし込むことで、重心のコントロールがうまくなりました。その結果、サッカーのプレーにも良い影響が見え始めてきました」チームの監督からも「動きが変わってきたね」と言われることもあるそうで、菅沼さんは「タニラダートレーニングをしているからだと思います」と笑顔を見せます。子どもたちも、楽しみながらタニラダーに取り組んでいるそうで、「スクールでは楽しむことが50%。動きを正確にやることが50%の割合で取り組んでいます」と話し、こう続けます。「子どもたちは、楽しみながら動きを身につけています。動きが変わると、プレーも変わるんですよね。それは子どもたちも感じていて『ボールが取れるようになった』『相手についていけるようになった』『守備ってこうやってやるんだ!』と言う子もいました」チームトレーニングでは、練習前のウォーミングアップで、動きのドリルを10分から15分ほど実施しているそうで「子どもたちの理解度にもよりますが、1ヶ月ほどで成果が出てきます」と、成長度合いを感じています。「タニラダーは、チームとして簡単に取り入れられるところがメリットだと思います。谷さんに教えてもらったことをチームに還元することで、子どもたちの動きが変わります。それは目に見えて感じますね」インタビューの中で「自分が学び、身につけたことを、子どもたちに還元できることがうれしい」と、繰り返し話してくれた菅沼さん。■動きが身につくまで谷コーチによる細かくフィードバック受講期間中は、谷さんが親身になって何度もやりとりをしてくれたそうで「この動きをもうちょっと修正しようなど、細かく指導してくれるので、自分の動きも変わりましたし、子どもたちにデモンストレーションを見せるときに、正しい動きができるようになりました」と自身の成長も感じています。菅沼さんの指導を受けた子どもたちの動きが変わり、チームとしての結果に変化が現れる未来が楽しみです。インストラクター制度は4期生を募集中。興味のある方は、こちらにアクセスしてみてください。【アーカイブ受講も可】タニラダー認定資格C級ライセンス講習開催>>
2022年03月08日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「ボールキープ」を克服するトレーニングをご紹介します。試合では、相手にボールを奪われないようにしっかりキープしなければなりません。しかし、ボールを取りに来る相手が届かない場所にボールを置いてボールを守るのが難しいもの。親子で遊びながらボールキープの基本、原理を理解する動きを繰り返し、苦手意識を払しょくしてあげましょう。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、身体を上手に使って足元でしっかりボールキープができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.最初は子どもが手でボールを持ち、腕の使い方など動きの基礎を覚える2.足を使って実践。足や腰、お尻など体全体を使って相手をブロック。親はボールを奪おうとする3.できるようになったら、親がボールを持ち、子どもがボールを取りに行く動きをやってみる【トレーニングのポイント】・最初は手でボールを持ち、相手から遠くに置くことや腕の使い方を覚える・足でやる際は、腰やお尻など体全体を使ってブロックする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月04日『FCバルセロナ』の小学生向け公式アカデミーであるバルサアカデミーを日本において展開する株式会社Amazing Sports Lab Japanは、FCバルセロナとライセンス契約を締結し、ZERO-BALANCE Soccer Fieldにおいて、「バルサアカデミー広島校」を2022年5月より開校します。広島校は、福岡校、葛飾校、奈良校、横浜校に次ぐ5校目となります。バルサアカデミーは日本代表の冨安健洋選手(アーセナル)をはじめ、高江麗央選手(町田ゼルビア)、藤川虎太朗(ギラヴァンツ北九州)、桑原海人(レノファ山口)ら8人のプロ選手を輩出した実績を持ち、久保建英(マジョルカ)は日本で開催されたバルサアカデミーキャンプでMVPを獲得しカンテラに入団したことは広く知られています。<バルサアカデミー広島校の特長>■FCバルセロナの下部組織と共通のトレーニングメソッドを学びます広島校は、FCバルセロナから派遣されるスペイン人テクニカルダイレクターが広常駐し、バルサが目指す魅力的なサッカーに必要なテクニック、戦術、体力、精神力をカンテラ(下部組織)と同じトレーニングメソッドに基づいて指導します。■自分のレベルと意識に合わせたクラスを選べるバルサ育成クラス(経験者)バルサキッズクラス(入門・初級クラス)バルサアカデミー広島校では、選手それぞれの「意識レベル」「プレーレベル」が最も適した選手同士でプレーすることが選手の成長を最大限引き出すことができると考えているため、2つのクラスを用意し小学校2年生までは、自分のレベルと意識に合わせてクラスを選べるように設定しています。これまでのバルサアカデミー同様、「技術面」「戦術面」「ゾーンごとの優先順位」「メンタル面」「バルサの価値観」という5つの要素を連動したメニューや常にボールを使いながら状況判断を伴うトレーニングを通して世界で活躍できる選手の育成をするだけでなく、県下の小学校、保育園、幼稚園などに訪問サッカー教室を行い、広島の子どもたちにも貢献していく予定です。開校にあたり、事前のオンライン説明会を開催しますので、バルサアカデミー広島校にご興味のある方はぜひご参加ください。【バルサアカデミーオンライン説明会】日時:3月13日(日)19:00~内容:アカデミーの概要、メソッドの紹介、年間行事、入会方法などを説明させていただきます※Zoomを使っての説明会となります。※入退室自由説明会用の申し込みフォームはこちら>>【レベルチェック&クラス分けセレクション日程】会場:ZERO-BALANCE Soccer Field住所:広島県安芸郡熊野町平谷二丁目17-10■第一回:3月21日(月・祝)■第二回:3月22日(火)※定員に達したクラスが発生した場合、追加日程を準備させていただきます。■対象年齢、定員バルサキッズクラス(入門・初級)新年長、新小1年生~新小2年生:24名バルサ育成クラス(経験者)新小1年生~新2年生:36名新小3年生~新6年生:48名■参加費:3,300円(税込)※事前振り込みとなります※サッカーを行える服装、トレーニングシューズ(スパイクも可)、すね当て、水筒(水のみ)、タオル、必要であれば着替えを持参の上ご参加ください。体験会・セレクションの詳細やお申込みバルサアカデミー広島校セレクション・体験トレーニング参加申込フォーム>>その他スクール詳細は公式HPよりご覧くださいHP:■お問い合わせバルサアカデミー広島校福岡県大野城市栄町3丁目1-24C L U B春日原2FTEL:092-558-7708
2022年03月03日子どもがサッカーを始めるとき、どのチームに入れればいいのかわからない。ということはありませんか。サッカーチームといってもその種類はさまざまであり、少年団(スポ少)が良いのか、クラブチームが良いのか、などチーム選びに迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、サッカーのチームを選ぶ前に知っておきたいこととして所属先の種類やその違い、チームを選ぶときのポイントなどについて解説します。サカイクが作った「サッカーはじめてセット」300セット限定でご予約受付中!>>■「所属先」の種類は大きく分けて2つサッカーチームを選ぶ際は、まず所属先の種類を理解しておく必要があります。所属先の種類は大きく以下の2つに分けることができます。・チーム(少年団、クラブチームなど)・スクールここでは、それぞれの所属先の概要について解説します。■チームチームには、選手がサッカー協会に選手登録を行ったうえで所属します。公式戦を戦う場合、所属先のチームで出場することとなります。そして、このチームには大きく分けて以下のような種類があります。・少年団・クラブチームどちらも同じサッカーチームですが、所属しているメンバーの特徴や入団方法などに違いがあります。■少年団(スポ少)少年団は、基本的に学校単位もしくはその学校の周辺地域の子どもたちが中心となって活動しているチームです。地域に根付いたチームであり、指導者も選手の保護者やチームのOB、近隣住民によるボランティアで行われているケースがほとんどです。後述するクラブチームと比較すると、月謝も最低限となっており、月2〜5,000円程度となっています。チーム運営は選手の保護者によって行われているため、当番制で練習や試合への帯同が必要となるケースもあります。入団にあたっては特にセレクションなどは行われておらず、誰でも入団できる点が特徴です。同じ地域に暮らす子どもたちが集まるため、友達が在籍しているケースも多く、子どもにとっても入団しやすいといえるでしょう。■クラブチーム(Jリーグ育成組織、街クラブなど)クラブチームは、地域の垣根を超えて選手が集まってくるケースが一般的で、サッカーの指導を専門に行っている指導者によって運営されている点が特徴です。Jリーグの育成組織もこのクラブチームに含まれます。チームによっては、元プロ選手の指導者がいたり、上位の指導者ライセンスを所有している人もいたりするなど、高いレベルの指導を受けられる点も魅力の一つです。強豪チームやJリーグの育成組織となると、入団希望者が殺到するため、セレクションを行い、合格しなければ入団できないケースもあります。また、チームとしての活動日数も多く、週末や長期休暇に遠征やたくさんの練習試合を行うこともあるため、月謝は少年団よりも高く月数千円〜1万円以上になることもあるでしょう。一方で、運営体制はクラブが整備しているため、少年団のように当番制による保護者の帯同は基本的にありません。■サッカースクールスクールは、習い事としてサッカーに取り組むことのできる場所です。チームとは違って公式戦に出場することはありません。わかりやすくいうと、チームが学校、スクールは塾のようなものだと考えてください。スクールは、基本的にサッカーの知識や経験、指導者ライセンスを所有している指導者による指導が受けられ、中にはドリブルやキーパーなど特定のスキルやポジションに特化したスクールなどもあります。また、Jリーグのチームが運営しているスクールもあります。スクールによって異なる部分もありますが、活動頻度は週に1~2回程度で、月謝は数千円程度であることが一般的です。子どもによってはスクールを掛け持ちしているケースもあるなど、個人のスキルアップを目指している人に向いている所属先だといえます。■チームとスクールの大きな違いチームとスクールの大きな違いは、公式戦の有無です。チームはサッカー協会に登録をしたうえで活動しており、小学生年代であれば以下のような公式戦に出場することができます。・全日本少年サッカー大会・バーモントカップ全日本少年フットサル大会など一方のスクールはチームとしてサッカー協会に登録しているわけではないため、練習試合や私設大会などには参加できますが、上記のような公式戦には出場できません。また、チームの場合は、選手は1チームしか所属できませんが、スクールは掛け持ちできる点も大きな違いです。一方で、多くのチームで行われる合宿や遠征、卒団式、クリスマスパーティーといった各種イベントなどは、スクールでも行われるケースが多く、大きな違いはありません。■チームを選ぶときのポイントこれからサッカーチームを選ぶ場合、目的と優先順位を決めておくことが大切です。例えば、純粋にサッカーを楽しみたいのか、それともプロを目指して活動したいのかによって選ぶチームは変わってきます。前者であれば、地元の友達が多く所属している少年団の方が向いていますが、後者であればより高いレベルの指導が受けられるクラブチームの方が向いているでしょう。また優先順位に関しては、例えば練習環境を優先するのか、自宅からの近さを優先するのか、指導者を重視するのかといったポイントが考えられます。クラブチームの中には、毎回人工芝のグラウンドで練習できるケースも多く、上位の指導者ライセンスを所有している指導者による指導が受けられることも珍しくありません。ただし、子どもによって練習場に時間をかけて通う、親の送迎が必須といったケースもあるでしょう。一方の少年団は、基本的に地元の小学校などで活動しているため、送迎などは不要です。■まとめ今回は、サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこととして、所属先の種類とそれぞれの概要、チームとスクールの違い、チーム選びのポイントなどについて解説しました。チーム選びをする際、保護者としてはどうしても、子どもにとってのメリット・デメリットという視点で考えてしまいますが、そのように考えるのではなく、単なる「違い」として捉えることが大切です。保護者が先導してあれこれ決めるようなことはせず、子どもが行きたいところ、わが子にあったところを選ぶのを見守りましょう。サカイク10か条にもあるように、見守るのが良い親の心得であり、子どもがサッカーを楽しめるようにサポートすることが重要なポイントです。関連情報:子どものサッカーに関わる保護者に、大切にしてほしい"親の心得"「サカイク10か条」サカイクが作った「サッカーはじめてセット」300セット限定でご予約受付中!>>
2022年03月03日子どもたちのスピードアップ、動きの改善に取り組んでいる『タニラダーキャンプ』。参加したお子さんの中には、20m走のタイムが0.5秒縮まり、コンビネーションの動きでは1秒近く短縮するなど、着実に成果を出しています。今回はタニラダーキャンプに参加し、スピードアップに加えてサッカーのプレーにも大きな変化があったという、小学4年生のよしはる君のケースを紹介します。(取材・文:鈴木智之)タニラダーキャンプでスピードが上がっただけでなく、サッカーにも良い変化があったというよしはる君【春休み東京開催】「2日間でスピードを上げる」タニラダーキャンプ>>■以前は相手の切り返しについていけず、抜かれてしまっていたよしはる君がサッカーを始めたのは、小学2年生のとき。タニラダーを始めたきっかけは「年上の子と対戦するときに、スピードで抜かれてしまう」という悩みがあったからでした。よしはる君は「相手についていくことはできるんだけど、うまく止まれず、相手に切り返しをされると抜かれてしまう」と話します。相手にドリブル突破を仕掛けられたときに、背後から追いかけることはできるのですが、相手の前に入ってボールを奪うまでには、いたりませんでした。■谷コーチに直接見てもらって、改善ポイントがわかったそこでお父さんが色々と調べ、タニラダーに行き着いたそうです。すぐにタニラダーを購入し、自宅で取り組み始めました。その後、家の近所でタニラダーキャンプが開催されることを知り「谷さんに直接見てもらったら、なにかが変わるきっかけになるかもしれない」(よしはる君のお父さん。以下、同)と思い、ゴールデンウィークに開催されたキャンプに参加しました。タニラダーキャンプでは、子どもたちの動きを個別に映像で確認し、チェックポイントを挙げていきます。なかでも注視するのが姿勢です。上体が前に傾きすぎていないか、後ろ重心になっていないかなど、一人ひとりの動きを見ていきます。「よしはるの動きを映像で見ると、ボールを奪いに行きたい気持ちが強いあまり、前傾になっていたり、切り返しについていくときに後傾になり、重心をコントロールできていないことがわかりました」■キャンプで正しい動きを学んだら靴のすり減る位置が変わったタニラダーキャンプは、インストラクターの解説を親子で聞くことができます。そこで得た知識をもとに、日常生活から変えていったそうです。「足の裏の拇指球、小指球、かかとの3点で重心を感じることができるように、なるべくソールが薄くて、足裏に負担のかからない靴を履くようにしました」日々、タニラダーでトレーニングをし、日常生活から重心を意識して歩くことで、中敷きを見ると、すり減る場所が変わってきたそうです。「スパイクも同じで、いままでは後ろ重心だったので、かかとがすり減っていました。それがなくなり、中敷きの拇指球のあたりが薄くなっていたんです。これには驚きました。動きやすい場所に荷重できているんだと、変化が見られました」【春休み東京開催】「2日間でスピードを上げる」タニラダーキャンプ>>■重心をコントロールできるようになり、プレー中顔が上がるようになったタニラダーキャンプでのトレーニングの様子ゴールデンウィークに初めて谷さんの指導を受け、日常生活でも意識して過ごすこと2か月。徐々に動きが変わってきたよしはる君は、再びタニラダーキャンプに参加します。谷さんに見てもらうと「走り方もタイムも変わってきている」と言われたそうで、サッカー経験のないお父さんが見ても「明らかに動きが変わった」と感じる場面が増えたと言います。「重心をコントロールできるようになったので、プレー中に顔が上がるようになりました。ゴール裏からよしはるのプレーを見たときに、シュートの場面で顔が上がって、ゴールを見ている視線を感じました。いままでは感覚でシュートを打っていたと思うのですが、明らかに顔が上がって、ゴールや相手をしっかり見られるようになったのは、大きな変化だと思います」■動き出しが速くなり、体重移動がスムーズになったと子ども自身が変化を実感よしはる君も、自身の動きの変化を感じています。「味方がボールを奪われたときに、『ひざをロックする動き』を使って、速く戻ることができた。動き出しが速くなったし、ドリブルで相手を抜くときも、体重移動がスムーズになったので『相手が右にずれたから、左に行ける』って感じで、ゴールへの糸が見えるようになった」よしはる君もお父さんも、動きの無駄がなくなったことで、「プレーに余裕が生まれた」と口を揃えます。よしはる君が通うスクールの保護者からも「動きがすごくスムーズだけど、特別なことをしているんですか?」と聞かれることがよくあるそうで、お父さんはタニラダーキャンプを紹介し、参加するお子さんも増えているそうです。お父さんは言います。「小学生の子どもを持つ親にとって、動き方は共通した悩みなのではないかと思います。よしはるの場合は谷さんに出会って、足裏の荷重する場所やパワーポジション、相手の切り返しについていくときの『ヒザをロックする動き』などを教えてもらって、プレーが劇的に変わりました。だから、同じ悩みを持つお子さんや保護者仲間にも、タニラダーキャンプを紹介させてもらっています」■動きが向上したらコーチに褒められ、サッカーがもっと楽しくなった普段は、サッカースクールに通うよしはる君。スクールのコーチに「動きが違うね」と褒められることもあるそうで、「サッカーがもっと楽しくなった」と笑顔を見せます。「よしはるは谷さんに出会ったことで、武器を持つことができました。動きに関しては、小学4年生という時期に始めたからこそ、すぐに身についた部分もあると思います。ベースの動きを身につけた上で、サッカーのテクニックを身につけることで、さらに良いプレーができるようになる。いまはそう思っています」その後、よしはる君はタニラダーキャンプ、タニラダー塾に参加した選手が参加出来る「アドバンスコース」に参加し、ベースの動きづくりに加え、ボールを使ったサッカーの動き(突破や守備対応)にもチャレンジ。そこでも躍動していました。動きのベースを身につけ、サッカーのプレーが向上したよしはる君。今後、様々な試合で活躍する場面が見られそうです。【春休み東京開催】「2日間でスピードを上げる」タニラダーキャンプ>>
2022年03月02日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「トラップ(=ボールコントロール)」を克服するトレーニングをご紹介します。トラップはサッカーの基本動作の一つですが、最初のころは中々上手にできないですよね。最初はどうしても大きく跳ねてしまい、足元にピタッと止めるようになるには時間がかかるもの。足元にしっかりコントロールできるようになると、ドリブルやパスなど次の動作に素早く移ることができるようになります。ボールを止める技術は、そのあとにドリブルやパスを出す際にも重要なスキルなので、親子で遊びながら苦手意識を払しょくしてあげましょう。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、足首を柔らかく使ってピタッとトラップすることがができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親、子ともに目印で作った四角のやや後方に立つ2.ボールを持っている方が四角の中に蹴り、受ける方は四角の中でコントール(親は手で転がしても良い)3.利き足だけでなく両方の足で止める4.慣れたら浮き球を投げてコントロールするなどレベルを上げる【トレーニングのポイント】・対決ゲーム形式なので、楽しんで行う・足首をリラックスさせて、外側に開くようにして、広い面でボールをとらえる・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年02月28日子どもの入団がキッカケでパパコーチとして関わることになったお父さんからお悩み相談をいただきました。まだまだ技術も未熟で、相手にプレスをかけられると焦って良くない位置でボールを失ってしまうU-9世代が落ち着いてビルドアップできるようになる練習はある?とのこと。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、子どもたちがビルドアップを理解して身につける方法をアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<雪でグラウンドが使えない!雪国で冬の間にできる技術・判断力向上メニューはありますか?<お父さんコーチからのご質問>はじめまして。教えていただきたいのは、ビルドアップについてです。自分自身は小学校の時に少しだけサッカーをかじった程度で、指導については全くの素人です。子どものチーム入団がきっかけでパパコーチになりました。U-9年代なので、まだボールコントロール技術が未熟なことや、身体の使い方も原因なのかもしれませんが、相手チームが前からプレスをかけてくると焦ってしまい、良くない位置でボールを奪われたりパスミスをしてしまいます。状況を見て、しっかり前に運べるようになるには、どんなことを意識して練習させればいいでしょうか。抽象的な質問で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。9歳以下ということなので、小学3年生ですね。そのくらいの年齢から高校生やプロにいたるまで、皆さんよく「ビルドアップ」という言葉を使われます。攻撃を構築する、ボールをつないでゴールに迫るまでのプロセスを指しますが、チームでイメージを共有しているでしょうか。もしかしたら、ビルドアップという言葉だけが先行しているかもしれません。■ビルドアップの仕組みは4種年代(小学生)で理解しておかなければならない先日、地元の高校生を指導しました。ゴールキーパーからどのようにボールをつないで前へ進んでいくか。その意味をわかっていますか?と、彼らに問いかけました。どこから攻撃するのかな? パスをつなぐことで相手がボールを獲りに来るため、次のレーンが空いていく可能性があるよね?どんなプレーが効果的かな?そうだね、ワンツーなどだね。そのような話をした後で、それらを理解するためのトレーニングをします。例えば、ボールをもってドリブルをすると、守備が寄ってきます。そこでパスを出せば、簡単に2対1になります。高校生でもそのようなことを考えていないのが現状です。その仕組みは4種で理解しておかなくてはいけません。■欧州と日本のサッカーの決定的な違い欧州と日本のサッカーを比較する話になると、欧州に住んでいたり、あちらの事情に詳しい人ほど「行われているサッカーが違う」とおっしゃいます。私は、その決定的な違いは「前へ進む力」だと考えます。4種年代では、ボールをもらったら、またパスして前に進んでいく。サイドバックがボランチとワンツーをする。そのサイドバックの選手は、次にワイドアタッカーともワンツーをする。そして結果的にシュートまで持っていく。欧州の少年たちはそんなことをします。「僕はサイドバックで守備側だから、攻撃には参加しない」そんなことを、彼らは微塵も思っていません。試合の人数の問題もあると思います。例えばドイツでは、1、2年生は5人制、3、4年制は7人制、5、6年制は9人制というように低学年の間には全員で攻めること、全員が守ることを学ぶのです。一方の日本は、サイドバックが中盤の選手にパスを出したら、それで終わりになっていないでしょうか。彼らは後方でいつもほぼ同じ位置にいます。■コントロールミスがあったからといって対面のパス交換練習に移行しないことそうではなく、パスをつないで、前に責め上がるイメージを持たなくてはいけません。どこのポジションの選手でもいいので、前方の選手に一度預けて、自分は前に出て行く。そういった動きをぜひ続けてほしいと思います。そのようなことを意識してゲームをしてください。ボールコントロール技術の未熟さが出るかもしれません。パスしてもつながらない、止められないね、となるかもしれません。でも、そこで「じゃあ、ボールを扱う技術をまずは高めよう」とキックの練習に移ってはいけません。もちろん足元の技術は重要ですが、例えばコントロールミスがあるからと2人1組でパス交換の練習をしても、それは試合では使えない技術です。試合中に選手が向き合ってパス交換をする場面はありません。ゲームの中で必要な技術を身につけるように考えてください。全員がパスをすることを考えてゲームが進むと全員がボールを触る機会が増えるのです。だから全員が上手くなることにつながります。■上手くなるための答えは選手が自分で獲得しなければならないものゲームの中で、どこに走ったらボールをもらえる?どこに出す?といったことがわかるようになるまで、ひたすらやってみましょう。それを繰り返すなかで、ボールコントロールやパスの技術も磨けます。もちろん、スキル練習も重要です。だとしても、自分のコントロールミスで「良くない位置でボールを奪われてしまった」という経験をしたほうが、足元の技術は良くなります。「あんな悔しい思いはしたくない」そんな経験が大きなモチベーションになるのですから、たくさん失敗をしたほうがいいのです。■自分のミスで「良くない位置で奪われた」経験をした方が技術が上がる答えを教えたい。いろんなことをできるようにしてあげたい。指導者はそう考えがちですが、うまくなる答えは実はありません。なおかつ、他人から与えられるものでもありません。選手が自分で獲得しなくてはならないのです。走ったけど、ボールをもらえなかった。では、次にどこに行けばいいのか。どんなタイミングで行けばいいのか。それらは、プレー中にミスをしたことから、自分でどんどん学ぶものです。「こんなことができるようになるために、この練習やるよ」とコーチが伝えたとします。すると、今の子どもたちは、その練習のテーマをわりとすぐに忘れてしまいます。考え続けることが苦手なようです。池上正さんの指導を動画で見る>>■高校生でも考えることや仲間と話し合って解決策を共有することが苦手な子が多い(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)例えば高校生のトレーニングで4対1をひとつのグループがやっていて、隣で4対1をやっているとしましょう。4対1はダイレクトでパスを5本つないだら、隣の4対1へパスをします。そんなトレーニングをします。すると、5本つないだ後に反対側にパスをするのですが、どうしても守備に渡してしまいます。何度も失敗します。「さて、どうしたらいいでしょうか?」そう問いかけても、彼らから何も答えが出てきません。なぜなら、自分たちが失敗しているときに、「次はどうしたらいいか?」を誰も考えていないからです。コーチが何か言ってくるのを待つのが習性になっているようです。もっといえば、自分ひとりで解決できなかったら、「この場面のこのミス、どう解決する?」と仲間と話し合えばよいのに、それもしません。ひとりが「俺はこうする」と言い出すことはあっても、チームで話し合って解決し、その対策を共有することができないのです。ぜひ4種の時代から、自分たちで知恵を出し合って解決したり、自分たちで考える習慣をつけてください。そうやって練習したビルドアップのほうが、必ず身につきます。試合で使えるものになるのです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年02月25日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は基礎練習の中でも苦手意識を持つ人もいるバックステップを使った「前後の動き」を克服するトレーニングをご紹介します。試合前のウォーミングアップなどで取り入れているチームも多いですが、その場でコントールするような練習がほとんど。しかし、試合中は相手選手にボールをカットされない位置で受けるため、後ろに下がって受ける動きが必要になることがあります。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合中動きながら相手にとられない位置でパスを受けて、味方にスムーズにパスすることができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親がボールを持って数メートル離れて対面して立つ2.子どもは一度後ろに下がり、元の位置に戻ってくる3.戻ってくるタイミングで親が山なりのボールを投げる4.子どもは足元で受けて返す5.後ろに下がり切ったタイミングでパスを出し、子どもはそれをコントロールして返す6.できるようになったらダイレクトで返すなどレベルを上げる【トレーニングのポイント】・最初は元の位置に戻ってくるタイミングでボールを投げる(前進した状態で受ける)・インサイド、インステップ、腿など足のいろんな場所を使う・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年02月24日サッカーの技術だけでなく、人間的な成長を促すサカイクキャンプ。実際参加した子どもにどんな変化があったのか、親御さんは成長を感じているのか。気になる方、いますよね。昨年末のサカイクキャンプに参加してくれたお子さんと親御さん、それぞれの声を聞いたのでご覧ください。今回お話を聞いたのは、サカイクキャンプ2021冬in大阪」に参加してくれた、小学5年生の浅井大雅くんとご両親です。自宅のある愛知県から一人で電車と新幹線を乗り継いで会場に向かった大雅くん。キャンプを終えて帰宅した姿はひとまわり大きく「自信がついた」ように見えたとご両親は話します。大雅くんはキャンプの3日間をどのように過ごし、何を得たのでしょうか。詳しくお話を聞きました。(取材・文:小林博子)サカイクキャンプでトレーニングに励む浅井大雅くん<<ほんの3日の経験で自信がついた。自信がなかった息子がキャンプ後も自信をもって声掛けができるようになった理由■親、子ともに「成長」にフォーカスして参加を決意ご両親のサカイクキャンプへの申し込み動機は「主体的に自分で考えて行動できる大人になってほしいから」というもの。サッカーを通した心の成長を望み、我が子をキャンプに託してくれました。対して大雅くんは「サッカーが好きだから」という理由で参加を決意。大好きなサッカーでもっと活躍するために、サカイクキャンプをきっかけにもっと成長したいと思ったそうです。ご両親も大雅くんも「成長」をキーワードにしていますが、サカイクキャンプはその目的にぴったりです。サッカーの技術や知識の向上だけでなく、座学で行うセミナーやオフザピッチの過ごし方を通して心の成長も促せるカリキュラムとなっているからです。■身につけたかった「判断力」は、3日間で違いを感じるほどに大雅くんがキャンプで一番楽しかったことは「スリーゴール」(※フニーニョをサカイクキャンプでアレンジしたもの)の時間だったと言います。スリーゴールは3つのコーンをゴールに見立て、どのゴールを狙ってもいいというミニゲーム。ゴールが複数あることで向かう方向の選択肢が増えるため、状況判断力が問われます。大雅くんが今身につけたいのはまさにその判断力。サッカーでは試合のあらゆるシーンで判断をするシーンが訪れます。試合の中で瞬時に判断するためには、身体能力や技術だけでなく、自分で考える力を養うことが大切です。自分で考える力をつけることは、サカイクキャンプのコンセプトのひとつ。コーチ陣はピッチ上でもピッチ外でも、子どもたちが自分で考えるようサポートします。キャンプという寝食を共にする環境だからこそ、なにげない生活習慣でありがちな一つ一つのことに対しても、「どうしてそうしようと思ったのか?」とコーチは質問します。それに対し、子どもたちは自ら考え、自分の言葉で表現。3日間そう過ごすことで、自分で考える習慣が身についていきます。「大雅くんは、バイキング形式の食事で毎回野菜とたんぱく質をバランスよく選ぶことができていました。何を食べたらいいかをちゃんと考えられていて偉かった」と、サカイクキャンプの柏瀬コーチは教えてくれました。オフザピッチでの行動も一人一人はっきりとエピソードが語れるところに、コーチ陣の子どもたちへの向き合い方が現れていると感じませんか。■キャンプではコーチにたくさん褒めてもらえるサッカーでも、トレーニング後のなにげない行動でも「たくさん褒めてもらえた」と、大雅くんは嬉しそうに話してくれました。スリーゴールのトレーニングが楽しかった理由は大雅くん自身が活躍でき、望んでいた成長を感じられたという部分も大きかったようですが、コーチから見ても「2日目より3日目のほうが判断力が身についていた」と太鼓判。スポンジのように吸収力の高いジュニア年代だからこそ、たった数日でも目に見える成長がわかるのかもしれません。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■コーチとしての目線でも「自分で考えるサッカー」の理念に共感実は、大雅くんのお父さんは、大雅くんが所属しているクラブチームとは別のチームでサッカーコーチもしています。我が子以外の子どもたちの指導者をしているという客観的な立場からも、サカイクの理念である「自分で考えるサッカーを子どもたちに。」に共感。だからこそキャンプへの参加を大雅くんに勧めたそうです。そして、ご両親が今回のサカイクキャンプ参加で最も望んだ「自分で考え、自分で決める、主体性かつ能動的に行動できる力の成長」は、サッカーをするためだけのものではありません。「サッカー選手としてだけでなく、将来社会に出てからどんな仕事をするにしてもこの力がしっかりあるのとないのとでは大きく違いますよね」とお父さんは話します。キャンプから帰宅した大雅くんを見てご両親が思ったのは「自信がついたように見える」ということだったそう。3日間で主体性が大きく変わることは当初から期待はしていなかったとのことですが、キャンプでいつもと違う体験をたくさんして大雅くんの「僕はやれる」という気持ちがぐんと増えたことは確かな手応えになっているよう。まずは自分を信じて何事も行動できるというベースが培われたはずです。■「リーダーシップ」の本質もしっかり理解サカイクキャンプの特徴のひとつに「ライフスキル」を学ぶ時間があります。大雅くんにライフスキルのうち、どのスキルが印象的だったか聞くと「リーダーシップ」と即答してくれました。リーダーシップという言葉から、チームを率いる統率力などを想像しがちですが、ライフスキルにおけるリーダーシップは少し違う概念です。大雅くんに聞くと「リーダーシップとは、仲間と助け合うこと、相手の立場を思いやって行動すること」と回答。キャンプで学んだことをしっかり理解していました。サカイクライフスキルとは>>■初日、大雪で乗り継ぎができないアクシデントも自分で考えて乗り切った余談ですが、大雅くんはキャンプ初日、自宅最寄駅から電車と新幹線を乗り継いで、県をまたいで一人で移動しました。ところが、前日に降った大雪の影響でダイヤが大幅に乱れるというアクシデントが発生。キャンプ会場へは最寄駅からバスで移動しなくてはなりませんが、乗るはずだったバスの出発時間には間に合わず、大雅くんは困り果ててしまったそうです。ご両親に携帯電話でヘルプを求めましたが、最適な状況判断は難しかったとのこと。そこで、大雅くんはバス停付近にいる人に声をかけて目的地に行ける別のバスを聞くなど、機転を効かせました。その結果タクシーに乗って会場に向かうことに。小学生がこの判断を自分の考えでできるのは大したものです。無事会場にたどりつきスムーズにキャンプにジョインできたそうです。普段はできないピンチを乗り越えてすでに大冒険に。大雅くんのサカイクキャンプはそんな始まりでした。■なりたい自分に近づくキャンプ子どもたち一人一人がさまざまな思いを胸に参加するサカイクキャンプでは、その思いに応えるべく、コーチたちは真剣に子どもたちと向き合います。確かな「手応え」を得て、思い描いた「なりたい自分」に近づけるよう全力でサポートしてくれます。次回のキャンプでも、たくさんの成長エピソードが生まれることでしょう。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2022年02月22日雪国なので冬場にグラウンドが使えない。交通機関が発達してなく、子どもたちは冬場親の車で移動することも多く、運動量が減って体力面も心配。冬の間にできる室内練習で判断力や技術を磨ける練習メニューはある?とお悩みのお父さんコーチ。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、室内練習で養える判断力や技術向上のメニューをアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<試合になると独りよがりな子に、質問形式で問うてもすねる。勝気な子への対処法どうしたらいい?<お父さんコーチからのご質問>こんにちは。ボランティアで、以前子どもたちが所属していたチームのU-10年代の指導に携わっています。雪国で冬の間は外でトレーニングができないのですが、この時期のお勧めのメニューをお聞きしたく思います。小学校の体育館を使った室内トレーニングしかできないので、外で試合できる地域とは差がついてしまうのではと思っていたのですが、高校年代だと青森山田高校が全国屈指の強さを誇るので、雪を言い訳にもできないのかなとも感じている部分もあります。交通機関も都会ほど無く、基本的に親が車で送迎なので、他の季節程歩かないため体力面も気になります。フットサルをしたり試合の映像を使った座学などの取り組みはしているのですが、何か他にも外でプレーできない間にできる、判断力や技術も身につくようなお奨めのメニュー、遊びなどはありますでしょうか。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。雪国でのトレーニングのご相談になりますが、ヨーロッパも一部を除くと、非常に寒さ厳しいところです。ドイツ、デンマーク、ベルギー、オランダ、イングランドなどなど、どこも北海道と同じくらいかそれ以上に寒いです。マイナス何十度にもなります。■海外ではそもそも週2回ぐらいしか練習をしないところが、それぞれの地域のアンダーカテゴリーは、10月の終わりくらいから外でサッカーをしてはいけないルールになっているようです。つまり、無理をしない。外でプレーさせません。そんなふうに練習日数が少ない環境ですが、どの国からも多くのプロ選手が育っています。それに小学生年代を考えると、寒い季節以外でも、そもそも週に2回くらいしかサッカーの練習をしません。このあたりを、日本の指導者はよく考えてほしいと思います。■焦る必要なし、体育館でもできる対面練習があるなんら焦ることはありません。冬でなくても、コロナウイルスの感染拡大でどの地域の方々も活動を継続するのに大変でしょう。しかし、無理にサッカーをしなくてもいい、いつもサッカーに時間を費やしているのであれば、他のことにもチャレンジできるといいね、くらいの大きな考えでいてほしいものです。加えて、ご相談者様がおっしゃっているように、体育館などでの室内練習ができます。子どもの人数にもよりますが、かなり多いのならば、ゲームをどんどんやればいいと思います。例えば小学校の体育館であれば、ひとつのコートを2面に分けて3対3ができます。2か所でやれば、一度に12人がプレーできます。3対3を4~5分ずつできれば、量的にも十分でしょう。狭い場所でも、一度に多くの人数が活動できる。ひとりでやるクローズドスキルでなはく、なるべく対面でやるオープンスキルのメニューを選びましょう。そんな方法を実践していけば、そのなかで子どもたちは技術や判断力を習得します。さまざま判断しなくてはいけない場面が、試合の中で出てくるからです。■南米やスペインなどでは小さいころフットサルを経験する選手も多い指導者のなかには「フットサルとサッカーは違う」と話す方もいらっしゃいます。しかしながら、世界的に見ても南米系の代表選手たちは小さいころからフットサルをして育ちます。欧州では、スペインも同じです。そのような選手たちの何がすごいかといえば、ボールを扱う細かい技術や、ディフェンスからプレッシャーを受けたときに狭いところから抜け出す技術が高いようです。また、攻守にわたり判断スピードも速いです。よい判断をするから、相手からのプレッシャーを受けなくてすみます。なぜなら、相手が来る前にボールを味方に渡したり、有効なスペースへドリブルで抜け出したりできるからです。判断スピードが遅くなると、相手につかまって何もできなくなります。■狭い室内を有効に使うことで、技術や判断力を養える対象は小学生ではないけれど、ママさんチームの指導で40歳以上を教えたことがあります。練習の最初にミニゲームをしたのですが、多くの方が「えーっ!」とか「やりたくないなあ」と言って嫌がりました。スポーツの醍醐味はゲームを楽しむことなのに、おかしなことです。そこで彼女たちに理由を聞いてみたらミニゲームは狭くて技術がないからすぐにボールを失うからと言うのです。それなら余計にミニゲームをやる方がいいことを説明して、トレーニングの最初はミニゲームにしたのです。すると、女性たちの技術はみるみるアップしました。ママさんたちも「最近上手く止められるようになった」「パスがちゃんといくようになった」と自分で気づくほど、上達しました。指導する私自身も、試合をすることの大切さをあらためて認識できました。したがって、ぜひ狭い室内を有効に使ってゲームをやらせましょう。技術や判断力を養えるはずです。冬に外を思い切り走れないのは残念ではありますが、そういったことをマイナスに考えずプラスに受け取ってください。そうすれば、何の問題もなく冬でも上達できます。池上正さんの指導を動画で見る>>■心肺機能や判断スピードの向上、室内練習の利点(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)また、室内練習の利点もたくさんあります。室内であれば、ボールがコートから出ても試合はほとんど止まりません。プレーがストップしないので、相当ハードだし、心肺機能が養われるはずです。狭い場所で、展開も速いので、判断スピードをあげる必要が出てきます。その利点を欧州の人は知っているのでしょう。きちんと壁に囲まれたフットサルコートを自前で持っています。しかし日本では、プロチームでもあまり持っていません。そのうえ、屋外のグラウンドでは、コートから出たボールが遠くに転がってしまいプレーが中断することがあります。しかし、体育館なら壁があるので、跳ね返ってきたボールをそのまま蹴ることもできます。そのようにとらえれば、メニューもたくさん考えられるでしょう。例えば、2対1をわざと壁寄りでやって「壁も使っていいよ」というルールにします。壁を入れるとフリーマン代わりになり、3対1のフリーマン代わりになります。フットサルは体力もつきます。5人でやるのですが、フィールドプレーヤーはどんどん交替します。一度プロの試合などを見てほしいし、体験するといいでしょう。私は大学の授業でフットサルを教えているのですが、大学の授業学生の人数が足りない時に私も参加することがあるのですが、その時にはゴレイロ(キーパー)のみ。絶対フィールドはしません。学生にはついていけないからです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年02月21日サッカーをする子どもたちの常識となりつつあるサッカーノート。お子さんはどのように書いていますか。「ページいっぱいにぎっしりと書いているから大丈夫」と安心してはいませんか。でもそれは親の自己満足かもしれません。サッカーノートは、ただ記録するだけでは上達にはつながらないからです。ただ書くだけにとどまらない仕組みが随所にあるサカイクサッカーノートを使ってサッカー上達につながる活用術を監修者の「しつもんメンタルトレーニング」藤代圭一さんに聞きました。(取材・文:小林博子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>サカイクキャンプでサッカーノートを書く子たちも質問があるので初めてでも書きやすい【関連記事】サカイクサッカーノートで育まれる、"不確実な時代"に必要なスキルとは?■「今日は○○をした」など、ただの記録帳になってないかその日の試合を振り返ったとき、最初は「○○というチームと試合をして、1-0で負けた」といった、起こった事実だけを書いているとしたら、それは単なる"記録"です。読書感想文であらすじを書いて指定の原稿用紙の枚数を埋めるのと同じこと。まずはお子さんのサッカーノートがそのパターンでないかチェックしてみてください。これは、一般的な文房具店で販売されているような普通のノートを使った場合によくあることです。「サカイクサッカーノート」には、低学年のお子さんでも記録にとどまらずに書ける"しつもん"があり、その枠の中に答えを書くだけでしっかりとしたサッカーノートが完成するように工夫を凝らしています。せっかく書くならより効果的な1冊にしたいですよね。そのためにぜひ活用していただきたい自信作です。■サッカーを通じてなりたい自分を想像するしつもんがあるサカイクサッカーノートには、その日の練習や試合の反省点や改善点などを書くページがありますが、親御さんにまず活用してもらいたいのは冒頭の思いや考えを書くページです。子どもが最初に記入するのは、なりたい自分に近づくためのしつもんへの答え。・どうしてサッカーをはじめましたか・サッカーの好きなところはどんなところですか・10年後、どんな自分になっていたいですかこういった、サッカーに対する思いから始まります。大切なのは子どもが思いを自由に書くこと。親が求める答えを探すのではなく、まっさらな気持ちで書ける環境を整えてあげてください。サカイクサッカーノートを渡すときに、「何を書いてもいいんだよ」というスタンスであることを説明するといいでしょう。自由に書いてもらったサッカーに対する子どもの思いは、子どもを理解する最大のヒントになること間違いなし。ちょっとした気持ちの食い違いも発見でき、よりいっそうわかりあえるはずです。■親が期待することと、子どもがかなえたい目標が違うこともある例えば、「サッカーの好きなところ」には「友達とボールを蹴れること」と書かれているかもしれません。親御さんが「サッカーの醍醐味はシュートが入った瞬間。子どもにもその喜びを味わってほしいし、積極的に点に絡んでもらいたい」と期待していたとしても、子どもは点を決めることに対してそれほどの思いをもっていないことがわかります。そうわかれば、親御さんの期待通りの活躍ができなかったとしても、試合後に「どうしてこうしなかったんだ」と落胆せずに済みませんか。ボールを蹴ることが楽しいという純粋な気持ちを今は尊重してあげようと親御さんが思えれば、それは子どもにもちゃんと伝わります。子どもはさらに楽しくサッカーをしてくれることでしょう。コミュニケーションは、「お互いが分かり合えない事」を出発点にすると、また新たな視点で関わることができます。書かれた思いを見るときは、ぜひ興味をもって「どうしてこう書いたの?」「どうしてそう思うの?」など、さらなる質問もできれば満点です。子どもは親が自分に興味をもって接してくれることを喜び、いきいきと答えてくれるはず。その答えからは、思いもよらない子どもの本音を発見できるかもしれません。上記の「友達とボールを蹴れること」と書いた子どもの場合は、普段は塾や習い事で忙しく、お友達と放課後遊ぶ時間=サッカーなのかもしれません。もっと友達と遊びたいという本音もわかります。また、10年後の目標を「日本代表になりたい」と書いたとして、その理由をさらに質問したときに「お父さんに試合を見に来てもらいたい」と答えたとします。これは、土日も仕事で忙しくなかなか応援に足を運べない父親のお子さんの答えでした。子どもの本音は、大好きなお父さんに活躍する姿を見せたい、喜んでもらいたいということであることがわかります。■サッカー上達につながる活用術ポイントは「どうしたら?」ではなく「なぜ?」サッカーノートを書く理由について、多くのお子さんや親御さんは「サッカー上達のため」と思いがちです。どうしたら上手くなるのか、どうしたらサッカー選手になれるのかといった目標や方法論を書き記すことももちろん大切ですが、子どものサッカーノートを通して親御さんに重視してもらいたいのは、「どうしたら」より「なぜやるのか」のほうです。サッカーをする動機が「褒めてもらえるから」「勝ったらご褒美がもらえるから」などといった外発的なものだけだと、それはサッカーではない他のスポーツでも代替できることになってしまいます。それに対して、なぜサッカーが上手になりたいのかという内発的な動機がわかっていると、好きの理由が明確になり、よりサッカーに夢中な気持ちに気づくことができます。サッカーは魅力的なスポーツなので、子どもたちの心の中にもこの源泉のような思いが眠っていることが多いものです。とはいえ、その気持ちを言語化するのは子どもには難しいことです。親御さんはサッカーノートを使って子どもの答えを深堀りしながらサポートしてあげてください。言葉にすることで、子どもはその気持ちをしっかりと認識し、サッカーに取り組む姿勢が一段アップすることうけあいです。そうなると、サッカーノートは単なる「記録帳」ではなくなります。日々の練習の質も上がり、当初の目的であった「サッカー上達」にもつながります。■「サッカーノート時間」は1日10分でOK!サッカーの上達とともに、親子のコミュニケーションという側面でもメリットがあるサカイクサッカーノート。短時間で質の高い振り返りや記述ができるように"しつもん"という形式をとっているので、書く時間は1日10分でOKです。子どもが自主的に書くことができない場合は、10分間だけ隣で座って見守ってあげられるとベターです。最初は1行だけでも合格。その1行を書けたことをたっぷり褒めて、それにまつわる質問をして、親子のコミュニケーション時間を楽しみましょう。思春期になると、とくに男の子は親との会話を嫌がるようになりがちです。質問をしても何も答えてくれないなんていう時期もあるかもしれません。そうなる前のジュニア年代こそ、サカイクサッカーノートが力を発揮してくれるはず。まずは1冊、子どものことをわかるためのツールとして、そして子どもがサッカーに夢中な気持ちに気づくためのきっかけづくりとして取り入れてみてはいかがでしょうか。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「教えない指導」(東洋館出版)がある。藤代圭一さん最新著書「教えない指導」>>
2022年02月18日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は苦手意識を持っている選手も多いバウンドしたボールを上手く扱えるようになる、楽しみながらできるトレーニングをご紹介します。試合中浮き球が飛んできた時に、地面に落下して跳ねあがってくるボールが怖かったり、空間把握能力が低く落下地点に入れなかったりで苦手意識を持つ人も少なくないもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、バウンドしたボールの苦手克服をして、自分の思った所にコントロールすることができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親がボールを持ち、数メートル離れて対面して立つ2.落下地点を予測しながら動き、手でボールを手でキャッチ3.慣れたら弱くバウンドしたボールを腿など足でコントロール4.身長より高くバウンドしたボールの落下地点に入り、腿など足でコントロール【トレーニングのポイント】・最初は落下地点の予測を優先・ボールの落下地点を予測するためにしっかりボールを見る・コントロールの際に勢いをつけると次の動きまで時間がかかるので、しっかり足元に収める・次にプレーしやすい場所を意識してボールをコントロールする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年02月17日