ロエベ(LOEWE)の2024年春夏コレクションがフランス・パリで2023年9月29日(金)に発表された。拡大されたディテールまるで魚眼レンズを通して見ているような、拡大されたディテールが印象的な今季のロエベ。驚くほど巨大な針が差し込まれたレザーパンツやドレスはその好例だ。また、太い毛糸で編み上げられたニットケープや裾の一部だけ長く設定されたティアードスカートも展開された。ポケットに手を入れて歩くモデルたちは、通常よりもぐっと腕を曲げている姿が印象的。ロングパンツはとびきりハイウエストに。テーラードジャケットは胸下にハンドウォーマーポケットが配されている。一見シンプルなアイテムにも、遊び心溢れるこだわりが詰め込まれているのがジョナサン・アンダーソン率いるロエベならでは。レザーのトップスとハーフパンツは裾を切りっぱなしにすることで、レザーが醸し出す上品なムードの中にラフなアクセントをプラス。ロングコートの裾は、左前の裾を折り返し、肩にかけたバッグの中に押し込んでいる。カラーパレットは、ブラック、ブラウン、グレーといったベーシックなカラーを基調に、パープル、ブルー、オレンジのヴィヴィッドなカラーや、淡いイエローやブルーのパステルカラーをプラス。中でも、煌めくフラワーモチーフが浮遊しているようなバイカラーのベストは、一際存在感を放っていた。コレクションに彩りを添えるアクセサリーは、会場に設置されたリンダ・ベングリスのオブジェとリンクする粘土のようにやわらかそうなメタルバングルや、虹色に輝くイヤーカフが登場。バッグは、ゴールドのチェーンが揺れる「スクイーズバッグ」や、グレインカーフの「ペブル バケットバッグ」が展開された。
2023年10月02日イザベル マラン(ISABEL MARANT)の2024年春夏コレクションが2023年9月28日(木)にフランス・パリで発表された。ボディコンシャスなアイテム身体のラインを強調するボディコンシャスなアイテムが目立つ今季のイザベル マラン。脚を大胆に見せる深いスリットや、女性ならではのウェーブシルエットを露わにするサイドのカットアウトなど、素肌を見せるカッティングも目を引いた。レースや透け感のあるニットワンショルダーのレーストップスやメンズの開襟レースシャツ、透け感のあるニットベストなど春夏らしい軽やかな素材使いも印象的。一方で、本来重たい印象を与えるレザーパンツはマイクロミニ丈に仕上げることで、涼しげなムードを纏わせた。リズミカルなプリントプリントは、花柄のようなパターンや細かい幾何学模様などリズミカルなものが主流。ホルダーネックのドレスは、サイドのカットアウトとドレープを効かせたスカート部分により、よりアクティブな印象に。ミラーなど輝く装飾ショー終盤は、モノトーンカラーのルックがランウェイを席巻。ミラーやスパンコールが輝くインパクトのあるルックを差し込みながら、開放的でリズミカルなコレクションをスタイリッシュに引き締めた。
2023年10月02日ロエベは、9月29日(現地時間)にパリのヴァンセンヌ城で、2024年春夏ウィメンズコレクションを発表しました。Courtesy of LOEWE要素を引き去り、ファッションはシルエットへ。輪郭に焦点を当て、比率で遊び、プロポーションを刷新。遠くから眺め、間近で見つめ、ディテールに目をこらす。Courtesy of LOEWE遠近法的ワードローブ:縦へと伸長した、垂直なシルエット。厳粛に提案されたデイウエア。その実用性。ブレザー、コート、ブラウス、Vネックセーター、カーディガン、ジーンズ、トラウザーズ。長いレッグ、高いウエスト、コンパクトなバスト。ポケットとスリットは身体を特定のポーズに促し、ジェスチャーがアイテムを定義します。Courtesy of LOEWE緊張感と、それを打破する官能性についての考察。質感豊かなニット:短くボリューミーなセーター、体を包む長いケープ、流れるような大ぶりのプルオーバー。レザーはテーラードされ、外皮のように体を覆います:片面が折り返され、バッグのように腕から下がるスリークなコート、噛み切られたような裾のTシャツとショートパンツ。Courtesy of LOEWE再び、予期せぬ手法が物事を覆してゆきます。きらめくブローチの集合体のようなトップス、消えてしまいそうなフェザー、生地を留める巨大なピン。斬新に変形したリング、カフス、ブローチ、イヤリング、ペンダントはアーティストのリンダ・ベングリスによるものです。結び、折り目をつけ、鋳造されたそれらは身につけられる彫刻として制作され、うつろいゆく世界を映しこんでいます。Courtesy of LOEWE静かなカラーパレット。キャメル、グレー、ブラウン、赤をアクセントにしたブラック、ブーゲンビリア、タンジェリン。丸みのあるトゥ、先の尖ったミュール、人間工学的なシューズ、スクールボーイシューズ。バックルは縮小または拡大されています。バターのようなレザーで作られたバッグは上質かつ流体的で、還元主義的な精神に呼びかけます。Courtesy of LOEWE魅惑的な持ち心地のハンドルにその名が由来するスクイーズバッグは、なめらかなナパレザーによりハンドクラフトされています。小石の形をしたメタルウエアが特徴的なペブル バケットバッグは、スムースでやわらかなグレインカーフを採用し、ミニサイズとミディアムサイズで異なるアティチュードが表現されています。Courtesy of LOEWECourtesy of LOEWECourtesy of LOEWECourtesy of LOEWEアートワークについて今季もロエベはアーティストのリンダ・ベングリスとのコラボレーションを継続。ショーのセッティングとして大規模なブロンズ彫刻を展示し、共同開発したジュエリーを発表します。Courtesy of LOEWEリンダ・ベングリス(1941年 アメリカ ルイジアナ州レイクチャールズ生まれ)は、戦後アメリカ彫刻における巨星です。 60年にわたるキャリアの中で、彼女は形状と素材に関する絶え間ない革新を通じて、アートオブジェクトの概念を再定義してきました。 ポリウレタン、ラテックス、スパークル、紙、石膏、青銅、水などの多岐にわたる材料に動的かつ物理的にアプローチすることで、ベングリスは彫刻の認識への挑発的な問いを投げかけてきました。Courtesy of LOEWEランウェイショーのために、大規模なブロンズ製の彫刻が6点選ばれました。これらの作品はベングリス自身が“Elephant Necklace”(象のネックレス)と呼んだ一連の粘土彫刻を巨大化し、鋳造することで制作されています。いずれも、伸びたやわらかな粘土の形がツイストされ、成型されることでダイナミックな形態へ。ベングリスは1990年代初めから粘土による制作を行っており、素材に手を加えることをダンスになぞらえています。巨大化の手法は制作プロセスが残す傷や痕跡を、なまなましく誇張します。 磨きこまれたブロンズからマットなブラックのパティナ(古色)にいたるまで、素材のさまざまな表面がドラマティックに光を反射し、視覚効果が織りなす流転の光景を生み出します。Courtesy of LOEWE#LOEWE#LOEWESS24お問い合わせ:ロエベ ジャパン クライアントサービス03-6215-6116
2023年10月02日ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)の2024年春夏ウィメンズコレクションがフランス・パリで発表された。親しみがあるもので作る、フレッシュなムード「見たことのない、ありふれたもの」と銘打たれた今季のドリス ヴァン ノッテンは、そのタイトル通り、親しみがある素材を使いながら、アプローチを変えることによって、フレッシュなムードを纏ったコレクションを提案していく。たとえば、サルトリアル・ドレスの定番であるストライプのシャツ地は崩され、新しいフォルムへと変化。カジュアルな印象のウォッシュドデニムもまた、イブニングジャケットなフルレングスのコートなどフォーマルなアイテムへと昇華させている。伝統的なプリンス・オブ・ウェールズ・チェックのテーラードジャケットは、ハーフパンツとストライプ地のブラジャーを合わせることで軽やかな佇まいに。ポイントにテープが配されたジャケットは、シャツとボディスーツを合わせてヘルシーな肌見せを叶えた。スポーティなラガーシャツにも多彩なアプローチが見られる。レースアップのディテールが施されたアシンメトリーなドレスが登場したほか、ラガーシャツのデザインを踏襲しつつ、ハリ感のある素材と立体的な花の装飾を用いることでエレガントなピースへと昇華させたアウターも展開される。プリントは、イチョウの葉のようなパターンや、チェッカーボード柄と抽象的な柄を組み合わせたものなどモダンなパターンを披露。また、スパンコールやビーズを施したクチュールライクなアイテムも展開された。
2023年10月02日リック・オウエンス(Rick Owens)の2024年春夏ウィメンズコレクションが2023年9月28日(木)にフランス・パリで発表された。ミステリアスなスモークの中から……ピンクやイエローの色鮮やかなスモークが発生する、ユニークな演出をもって幕を開けた今季のリック・オウエンス。スモークの中から、1人また1人とモデルたちがゆっくりと現れる。その様子は幻想的でありながら、どこかミステリあるなムードが漂っている。まず最初に注目したいのは、リック・オウエンスのコレクションで毎回のように提案されているホーンディテールを施したトップスやジャケット。今季は斜め上に突き出ているような、より力強いデフォルメ的なデザインとなっている。まるで布団を纏っているような、ボリューミーなワンピースも目を引く。ワンピースの上にはテープが張り巡らされ、より複雑で力強さを感じさせる1着に。ショー終盤には、背中に配されたマントのように長い布が風にあわせてひらひらとなびくアウターが登場。アウターの下には、ショー序盤で提案されたボディコンシャスなワンピースと相反する、リラクシングなジャンプスーツを合わせている。カラーは、リック・オウエンスらしいダークなブラックを基調としながら、今季はレッド、ピンク、オレンジといったライトなカラーをプラス。その鮮やかな色味は、ショー中盤から客席に降ってきた、彩り豊かな本物の花びらのカラーにマッチしていた。
2023年10月02日ジバンシィ(Givenchy)の2024年春夏ウィメンズコレクションがフランス・パリで2023年9月28日(木)に発表された。軽やかなハーモニー今季、ジバンシィが提案したのは、春風を纏っているかのようなエアリーなコレクション。繰り返し提案したされた透け感のあるアイテムは、素肌を見せるようにあえて1枚で着用している。レザー×シアー素材本来重い印象を与えるレザーを使ったウェアは、シアートップスを1枚忍ばせたり手元に透け感のあるオペラグローブを合わせることで軽やかな印象へアシストした。ビーズのフリンジそんな軽快なコレクションにリズミカルなアクセントを加えるのは、煌めくビーズのフリンジ。胸元にフェミニンなレースを配したワンピースは、中にビーズフリンジのスカートを合わせることで、奥行き感と動きをプラスした。可憐なフラワーモチーフ水彩画のようなタッチで描かれたフラワーモチーフは、可憐な表情が魅力的。シアー素材の上に描かれた花の絵は、生地の繊細な質感と相まってよりいっそう儚げな佇まいに仕上げている。カチューシャ×ジュエリーカチューシャを使ったヘアスタイルが提案されたのも今季の特徴といえる。カチューシャによって顔周りをスッキリさせ、イヤリングやイヤーカフの輝きを引き立たせた。軽やかなペールカラーカラーパレットはブラックをベースに、イエローやミントグリーンといったペールカラーを織り交ぜて今季らしい柔らかくエアリーな印象に。ベージュとミントグリーンの優しい色味で構成したルックは、鮮やかなレッドのソックスとシルバーのバッグを差し込むことでメリハリのあるスタイリングに仕上げた。
2023年10月02日クロエ(Chloé)の2024年春夏コレクションが2023年9月28日(木)にフランス・パリで発表された。花々が咲き誇る楽園溢れんばかりの花々が咲き誇る今季のクロエ。繊細な花びらを思わせるティアードドレスや、立体的なフラワーモチーフを配したメッシュドレス、肩周りに大輪の花を咲かせたドレスなど、花々が持つエネルギーを凝縮したような華やかなピースが次々と登場した。シャープなショルダーラインを描くドレスは、袖口に花びらのような柔らかい装飾を施すことでまるで花束を携えているようなロマンチックなルックスに。柔らかい花びらとは対照的な硬いレザーで仕上げたドレスは、蕾のように膨らんだパフスリーブが目を引く。ドレスのサイドや胸元に施されたカットアウトも印象的。フルレングスのニットドレスは、肌を大胆に見せるネックラインも合まってよりいっそう開放的なムードに。素材は、レースやシアー素材といったフェミニンなものから、力強い印象のレザーまでバリエーション豊か。ブラックのレザーにホワイトのシアー素材を合わせたドレスは、両者の素材感を際立たせたインパクトのある1着だ。フィナーレには、ブラジルのアーティストたちが力強いダンスと演奏を披露。最後はモデルや今季をもってクリエイティブ・ディレクターを退任するガブリエラ・ハーストもダンスに参加し、楽しげなムードが包み込む中、幕を閉じた。
2023年10月02日バリー(BALLY)は、9月23日にミラノファッションウィークで、2024年春夏コレクションを発表。新たにデザイン ディレクターに就任したシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)による初のコレクションとなりました。Courtesy of BALLYシモーネ・ベロッティがデザインした2024年春夏コレクションは、ミラノのサン・シンプリチアーノ教会(Chiostro di San Simpliciano)の格式ある庭園でのショーを通して、1851年の創業以来BALLYが培ってきた、実用的なラグジュアリーに満ちたクラフトマンシップと伝統のコントラストを象徴しています。精密さと自然の有機性、厳格さと柔らかさについての考えがそこに表現されています。チューリッヒの街並みからアルプスの風景まで、スイスのアイデンティティは多岐にわたります。そしてそこには純粋さがあり、破壊的、学問的で本質的な遊び心が存在しています。Courtesy of BALLYコレクションはクラシックなデザイン原理を現代の生活という新しい文脈に置き、20世紀初頭、スイスのアスコーナ(Ascona)に定住したオルタナティブな知識人やクリエイティブな人々が集うユートピア、モンテ・ヴェリタ(MonteVerità)の精神に通じる落ち着いたエレガンスから出発します。自然環境と全身で交わるために都市の重圧を拒否する彼らの自由主義的なアプローチは、文学、ダンス、絵画、パフォーマンスの文化的革命でした。今回、ベロッティは1987年のイビサ島でのSummer of Loveムーブメントを自由奔放なバレアリックなサウンドで飾ったDJ Leo Masがこのコレクションのために特別に用意したサウンドを通して、モンテ・ヴェリタのボヘミアンな活気を思い起こさせます。Courtesy of BALLYマスキュリンとフェミニンなワードローブが融合した2024年春夏コレクションは、ベロッティの「いくつものレイヤーを持つブランド」というブランド ビジョンにインスパイアされ、人間の本質を映し出す二面性のコンセプトを取り入れています。スイスレッド、コバルト、シャルトリューズが、ニュートラルなパレットの中で輝き、都会的な統一感とアルプスの植物の柔らかなニュアンスの両方を呼び起こす色彩が広がっています。Courtesy of BALLY形、シルエット、布の親しみやすさが、縮小されたプロポーションとシンメトリーでの遊びを通して、強調されては弱まり、ドライコットンやリップストップ、ポプリン、ジャージー、タフタ、ポワンテル、ポリッシュドレザーによる、ドレープとスウィング、爆発的なボリューム、控えめな魅力といったジェスチャーが、豊富でありながらも軽やかなタッチで表現されています。Courtesy of BALLYBALLYの172年にわたる上質な靴作りの伝統に根ざしたアーカイブモデルが新たなスタイルの柱として再登場します。ポインテッド・ヴァンプのバックル付きフラットのGlendale(1923年頃)、バーニッシュド・トゥのScribeオックスフォード・レースアップ(1951年頃)、スタッズのディテールを施したBallyrinaフラット(1940年頃)などのアーカイブを見直し、さらに洗練させることで、クラシックなフォーマルシューズのスタンダードに現代的な精密さを吹き込んでいます。ポリッシュ仕上げの「appenzeller(アッペンツェラー)」タリスマンベルトやツールドレザーベルは、いずれもスイスの習慣へのオマージュです。旅行鞄とハンドバッグは、ポリッシュドカーフスキンとゴールドのチェーンで仕立てられたストラクチャードブリーフケースやフレームパース、BALLYのリボンと紋章で縁取られたソフトキャンバス地のメッセンジャーバッグやウィークエンダーバッグの両方が並び、ここでも二面性が象徴されています。Courtesy of BALLYCourtesy of BALLYCourtesy of BALLYCourtesy of BALLYCourtesy of BALLYシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)/Courtesy of BALLY
2023年10月01日アンダーカバー(UNDERCOVER)の2024年春夏コレクションが2023年9月27日(水)にフランス・パリで発表された。夢幻的な異空間へスモークがたかれ、周囲が霞んで見える幻想的な会場。ランウェイには布がかけられたシャンデリアが置かれ、夢幻的なムードをよりいっそう高めている。そんな夢の中にいるような空間で発表された今シーズンは、会場の雰囲気と呼応するように、幻影のようにおぼろげで神秘的なムードを纏っているのが特徴だ。シアー素材を重ねて輪郭を曖昧にまず最初に注目したいのは、シアー素材を重ねたアイテム。テーラードジャケットやトレンチコート、フーディーなどコレクションを構成するあらゆるアイテムにオーガンジーのような素材を重ね、輪郭を曖昧にした。花柄のセットアップには、ブラックのシアー素材を重ねることで、まるで影を纏っているようなユニークなルックスに仕上げている。ドイツ人画家の作品にフォーカス今季はドイツの画家、Neo Rauchによるダイナミックな作品を落とし込んだピースも登場。宗教画を思わせる神秘的な絵画をコートやシャツに大胆にデザインし、作品のもつ力強さを際立たせた。ビッグシルエットのシアーシャツは、素材のもつ繊細な表情と相まってよりいっそう幻想的な佇まいに。“目のない肖像画”をモチーフにアンダーカバーのデザイナー・高橋盾が手掛けた、“目のない肖像画”の油絵をモチーフにしたスカートも目を引く。平面的な油絵をボリューミーなラッフルを使うことで立体的に表現したユニークな1着だ。蝶が舞うドレスショー終盤には、バラの花々が咲き誇るドレスがランウェイを席巻。立体的なバラのコサージュや蜘蛛の装飾が施されたドレスは、花束を携えているようなインパクトのあるデザインが印象的。ラストは、本物の花が咲き誇る中で蝶がひらひらと舞う、アートのようなドレスで締めくくり、観客を魅了した。
2023年10月01日ジバンシィは、2024年春夏ウィメンズコレクションを発表しました。エコール・ミリテールの敷地内に設置された、コラボレーティブ・アーキテクチャー・ラボラトリーのガブリエル・カラトラバ氏がデザインした現代的なスカルプチャーの中を舞台にショーは開催されました。Courtesy of GIVENCHYエレガンスとは本能的なものです。シフォンドレスのドレープ、彫刻のようなネックラインの曲線、手描きの花の優美さ。ジバンシィ2024年春夏ウィメンズコレクションでは、伝統の遺伝によって形作られたエレガンスと、シンプルでありたいという現代人の願望を重ね合わせます。クリエイティブ・ディレクターのマシュー・M・ウィリアムズは、メゾンに対する直感的なアプローチを通じて、彼の周囲にいる女性たちのワードローブのメンタリティを反映させたエレガンスの現代的な文法を表現しています。Courtesy of GIVENCHYシルエットは緊張感とリラックス感を掛け合わせます。紳士用ウールの建築的な砂時計型テーラリングは、ネックラインとヘムラインに沿って半月型のカーブを描きます。背中が大きく開いたジャケットやドレスは、オートクチュールというワードを想起させます。逆に、ソフトな構造のダブルブレストのブレザーは、繊細なダッチェスサテンで作られたオペラコートの現代的なテイストと呼応して、包み込むようなフレームを作り出しています。スカートスーツは、アンクル丈のスカートとフライトジャケットで再び活性化されています。Courtesy of GIVENCHYエレガンスの永遠のシンボルである花は、ユベール・ド・ジバンシィの庭園に対する情熱のアーカイブの中で、マシュー・M・ウィリアムズがレクリエーションとインスピレーションの源として表現しています。花々は、刺繍や手描きのモチーフ、プリント、彫刻のようなメタル・ジュエリーなど、コレクションのパレットを彩り、全体を通して具現化されています。メゾンのエレガンスの象徴であるレースは、ドレスのラッフルに再び活かされます。パール、ガラス、クリスタルの格子模様のドレスやスカートでは、宝石が衣服に姿を変えるのです。Courtesy of GIVENCHYメゾンの象徴であるドレープを、半透明のオーバーレイの中にシースやシャーリング、ノットを施したセカンドスキンのフィルトラージュのドレスで表現しています。シフォン、タフタ、オーガンザといった異なる生地をつなぎ合わせ、同じ花柄をあしらったドレスがいくつも登場します。マッドシルクは絹を川の泥の中に沈めて染める明朝時代の染色技法で、優美なドレスに揺れ動くレザーのような効果を与えます。この素材は『ヴォワイユー』のバッグから取り入れたハードウエアのディテールが施されたレザーテーラリングと呼応します。Courtesy of GIVENCHYフォーマルウエアは、今シーズンの彫刻的なラインとフラワーモチーフを、ロゼットカクテルドレスやバラの形に渦を巻いたタフタやサテンのドレスで表現しています。透け感のあるシフォンのドレスはコレクションのドレープを象徴しています。クリスタルのチョーカー、フープイヤリング、イヤカフ、リングにはペンダントパールがあしらわれ、クラシックなパールネックレスに反映されています。クリスタルをちりばめたチョーカーとキューバンチェーンが融合し、リングにはメタル製のバラがあしらわれています。ヘアコーム型のヘッドバンドは、ゴールドやシルバー仕上げのアリスバンドに変身します。Courtesy of GIVENCHYメッシュのオーバーレイに包まれたポインテッド・スティレットは、アンクルストラップでブーツのシルエットへと広がり、レザーとクリスタルにブラックやパステルカラーのメッシュがあしらわれています。ポインテッド・ミュールに巻き付けられたマッドシルク、半透明のファブリック、レザーが花のような装飾を作り出しています。ドレープとツイストが施されたオープントゥのミュールはシャーリングのモチーフを取り入れたもので、シグネチャーの『シャークロックブーツ』はストレッチレザーのオープントゥのスティレットバージョンに再解釈されています。クラシックなエレガンスに敬意を表し、ミニマムなドルセーパンプスは、コレクションの洗練されたシルエットを引き立てています。Courtesy of GIVENCHY『ヴォワイユー』ラインは、徐々に変化するスライドチェーンストラップと、分厚いエッチングのハードウエアバックルで縁取られた新しい台形のフォルムで登場します。エンボス加工を施したクロコダイルやロゼット状にシャーリングしたスリムなクラッチバッグは、細い“ブラチェーン”をあしらったストラップが特徴です。ストラップで開閉する大型の軽量トートバッグとドレッシーなバックル付きトップハンドバッグはカーフスキンとキャンバス製。新しいハードウエアのモチーフは、ユベール・ド・ジバンシィの自宅のインテリアからインスピレーションを得ています。新しい4Gバックルはドレスとサングラスを装飾し、抽象的な鳥の装飾は柔らかいラムスキンのクラッチとショルダーバッグを建築的に表現しています。Courtesy of GIVENCHYCourtesy of GIVENCHYCourtesy of GIVENCHYCourtesy of GIVENCHYお問い合わせ:ジバンシィ ジャパン0120-218-025
2023年09月30日マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)の2024年春夏コレクションがフランス・パリで2023年9月26日(火)に発表された。「初期伊万里」を着想源にモダンな日本食を楽しめるレストラン「HIGASHI-YAMA Tokyo」や和菓子店「HIGASHIYA」を手掛けている、緒方慎一郎監修の複合施設「オガタ・パリ(Ogata Paris)」。静謐な和空間が広がる同施設を発表の舞台とした今季は、17世紀前半の⽇本磁器の記憶を宿す「初期伊万里」の陶片を着想源とした。散見されたのは、草花のモチーフが浮かび上がる、どこか奥ゆかしい印象のアイテム。ゆったりとしたシルエットのシャツドレスや美しいカッティングのデニムウェアなどに、有機的なモチーフをエンボス加工で表現した。ヘルシーな肌見せを叶えるシアーニットのドレスやトップスには、「初期伊万里」に描かれた海景を投影。胸元には、陶片のようにシャープな切り替えが施されている。コレクションに透明感をプラスするラメジャージーのアイテムは、表面をなめらかにし、美しい光沢を出すためにかける釉薬のよう。スタイリングに軽快なアクセントを加えるロンググローブやクロップド丈のトップスのほか、素肌に光を纏っているかのような幻想的なムードを演出するロングドレスが展開された。カラーパレットは、かつての陶⼯たちが陶器の素地の色“白”を生み出す試行錯誤の過程で生まれた「初期伊万里」の色味にインスパイア。ホワイト、エクリュ、ミントグリーンといった淡いカラーを基調としつつ、ブラックやネイビーのダークなカラーを差し込んで、コレクションを引き締めた。
2023年09月30日アンリアレイジ(ANREALAGE)の2024年春夏コレクションが2023年9月26日(火)にフランス・パリで発表された。“目に見えない”色柄アンリアレイジが掲げた今季のテーマは「INVISIBLE」。“目に見えない”という言葉通り、コレクションのメイン素材には透明のPVC素材を使用した。しかし、これらは普通のPVC素材ではなく2023年秋冬コレクションでも披露された、太陽光に含まれる紫外線に反応する“フォトクロミック材料”を使用したPVC素材。ショーでは無色のシンプルなウェアが、紫外線ライトを浴びることで色付いていく様子を見せて観客を驚かせた。ショー序盤には、空気を入れて膨らませた立体感のあるアイテムが登場。インナーには、PVC素材のボリューミーなウェアとは対照的な、タイトなボディスーツを合わせている。ボディスーツにもフォトクロミック材料が使用されており、紫外線を浴びることで、アンリアレイジのモノグラムロゴがくっきりと浮かび上がる。テーラードジャケットやデニムパンツといった見慣れたウェアも、フォトクロミック材料を使用することでフレッシュなアイテムに。とりわけ目を引いたのは、パッチワークドレスにジャケットとバラクラバを合わせたルック。モデルを照らす紫外線ライトの強さに合わせて、PVC素材が万華鏡のように色が変化していく。そして終盤には、紫外線ライトによってデザインが浮かび上がる華やかなアイテムが登場。コレクションのラストを締め括ったドレスとコートには、ステンドグラスを思わせる複雑なデザインが落とし込まれていた。
2023年09月30日CFCL(シーエフシーエル)の2024年春夏コレクションが2023年9月26日(火)にフランス・パリで発表された。テーマは「New Land」。スマートシティ「ザ・ライン」を着想源にサウジアラビアの砂漠で建設中のスマートシティ「ザ・ライン」。本来住みにくいとされる砂漠という地に、快適に過ごせる空間を作るというこのプロジェクトに興味を持ったCFCLのデザイナー・高橋悠介は、「ザ・ライン」を今季の着想源とし、テーマに「New Land」を掲げた。そんな今季は、自然が持つ複雑な色彩や半透明の素材を使用しながら、曖昧で美しい幻想的なコレクションを展開していく。ラメ糸を使用した近未来的なルック草花を表現したシルバーのオブジェが彩りを添える近未来的な会場。まず最初に現れたのは、会場と呼応するようなシルバーのラメ糸で編み上げられたタートルネックのニットに、ブラックのセットアップを合わせたルックだ。シルバー×ブラックで構成されたルックが終わると、今度はトップスからドレス、バッグまでシルバーで統一されたルックが提案され、コレクションに漂うフューチャリスティックなムードを高めていった。滝をイメージしたストライプ柄乾いた大地に流れ落ちる滝をイメージしたというストライプ柄のドレスは、細いブルーのラインがアクセントに。上部は細め、下部は太めのストライプ柄を採用することで、ダイナミックな印象に仕上げている。見る角度によって表情が変わる柄“菌”を由来するグループは、菌糸のように枝分かれして広がるストライプ柄が特徴。凹凸のある生地となっており、見る角度によって表情が変わるのも面白い。またパイル地のように膨らみのある“リーフ”と名付けられたシリーズも展開された。ミラーフィルムを手縫いしたドレスファーストコレクションから発表し続けている「POTTERY」からは、半透明のドレスに細長いミラーフィルムを施したドレッシーな新作が登場。約2,500枚ものフィルムを65時間かけて手縫いしたドレスなど、コンピュータプログラミングと手仕事を組み合わせたアイテムはコレクションの中でも一際存在感を放っていた。なお、コレクションで登場したサングラスは全て、フォーナインズ(999.9)とコラボレーションしたもの。⼀本の⽷から編み出されるCFCLのニットウェアをイメージして、しなやかな⼀本線を描くようなデザインに仕上げている。
2023年09月29日エトロは、2024春夏ウィメンズスコレクションを発表しました。ETRO NOWHERE(エトロノーウェア)Courtesy of ETRO現実には存在しない場所。しかしながら、想像力によって生み出すことができる場所。たとえば、街の中心に寺院の遺跡のような柱を突如として出現させ、謎めいた文明の名残が感じられる不思議な空間を創り出すこともできます。ノーウェアとは目に見えるものではなく、あらゆるルール、あらゆる合理的思考、あらゆる論理的因果関係が覆される場所です。ノーウェアはファッションのメタファーでもあります。すべてが許されるこの世界では、要素の組み合わせは無限。西洋のエッセンスが感じられるブロケードやジャケット、ネクタイのモチーフ、ストライプ、デニムやテリークロスなどが、シンクレティックで生命力に満ちた、ノンプレイスなスタイルを作ります。テキサスブーツのトゥのバレリーナシューズが出会う、ファブリックの三つ編み、ゆったりとしたシルエットのシャツ。時折、官能的な弧を描くボーダー。これらすべてに、奥深い美やフリースピリットを求める感覚が宿っています。Courtesy of ETROルックの中で組み合わされるモチーフはエコーのように共鳴する一方で、それとは対照的に、絶対的で精緻なシルエット:まっすぐ縦長、または裾に向かって広がるボトムや、スタイルにボリュームを与え、身体を包み込むようなブレザーやバーシティジャケット。この夢の世界の門番となる、古代ミケーネのシンボルであるタコは、再生の印であり、幸運を願います。Courtesy of ETROまるで「挑戦すれば報われる」と言わんばかりに、耳元には、目隠しの女神の形をしたイヤリングを。それは、服を着るという日常的な行為を、本能と想像力を使い自由に楽しむことを讃えています。Courtesy of ETROショーのサウンドトラックは、パレルモを拠点とするバンド、Santamarea(サンタマレア)の「Acqua Magnami」。今回ショーのためにスペシャルバージョンが演奏されました。アラブの弦楽器、アフリカのパーカッション、野生の動植物の音、エレキギターがミックスされ、神秘的な雰囲気を漂わせました。この曲は、マルコ・デ・ヴィンチェンツォが自ら選曲をした Spotify のプレイリストにも収録しています。2024 春夏ウィメンズファッションショーのエッセンスやインスピレーションがつまったプレイリストとなっています。Courtesy of ETROCourtesy of ETROCourtesy of ETROCourtesy of ETROCourtesy of ETROお問い合わせ先:エトロ ジャパンTel: 03-3406-2655www.etro.com
2023年09月29日Mame Kurogouchi は、2024年春夏コレクションをパリで発表しました。Spring Summer 2024 “Fragments”プレコレクションをメインコレクションへと集約し、年に2回の発表へと移⾏後初となる2024年春夏コレクションでは、佐賀県有⽥町を尋ね、17世紀前半の⽇本磁器のあけぼのの記憶を宿す初期伊万⾥の陶⽚を介した、過去と現代の陶⼯たちのものづくりをめぐる対話に⽿を澄ませ、記憶のかけらと⽩磁素地のあわいから⽴ち上がる物語を洋服へと翻訳してゆきます。Courtesy of Mame Kurogouchi⼤陸の陶⼯がもたらした技術から芳醇したものづくりが、時代を経て国内の陶⼯たちの⼿により独⾃の⼟壌を形成する様に⿊河内は魅せられます。現代の作家にして、17世紀初頭の初期伊万⾥の顕現を試みる⼩物成窯の⼭本亮平・平倉ゆき、17世紀中頃からはじまる初期⾊絵への共鳴を作品化する浜野まゆみらによる案内によって、⿊河内は初期伊万⾥が興隆した数⼗年の歴史を再訪しながら、作⾵の和様化と個性化、そしてその裏にある試⾏錯誤や染付が語る⽇常への⽬線を学びます。考古学的探究と対話に基づく過去と現代の並置が洋服として発芽し、今シーズンの多様なスタイルへと落とし込まれます。Courtesy of Mame Kurogouchiさまざまなトーンや質感のホワイト、エクリュ、ミントグリーンのファブリックは、かつての陶⼯たちが恋焦がれた素地の⾊である「⽩」を⽣み出す試⾏錯誤の過程で⽣まれた初期伊万⾥の淡いトーンにインスパイアされ、情感豊かな涼やかさでもって表現され、今季のコレクションを彩るキーカラーとなります。Courtesy of Mame Kurogouchiガラス質の半透明な釉薬が素地に絡みつき、柔らかな輝きを湛える初期伊万⾥の佇まいは、シアーなラメジャージーのシリーズによる艶めきに変換され、まるで釉薬が流れるかのように素肌の上を覆います。ムラ染めのジャカードが印象的なショートブルゾンやロングジレ、⼿作業による絞り染めが施されたアシンメトリーなドレスは、釉薬の奥に朦朧と浮かび上がる景⾊すら想起させます。初期伊万⾥に⾒られる特徴的な技術の⼀つである「陽刻」がもう⼀つの重要な要素となりコレクションの姿を浮かび上がらせます。紋様⼊りの型を押し当て、柄を浮かび上がらせるこの技術にインスパイアされたいくつかのピースは、⿊河内が「やきものを洋服へと変換」する試みの結果、コレクションを代表するテクニックとして採⽤されます。特殊なエンボス技術により、オリジナルの草花モチーフがデニムパンツやデニムジャケット、オーバーサイズシルクコットンドレスやシャツの上で⽂字通り浮かび上がり、静かに、のびのびと躍動します。陽刻が触知させる凹凸は花柄だけでなく、リサイクルポリエステルによる天竺ジャカードのコンパクトなドレスやトップスの幾何学的な肌⽬といったミニマムなピースへも緩やかに接続されます。Courtesy of Mame Kurogouchi初期伊万⾥の陶⽚に描かれた、⼭⽔や花⿃の⾵韻は現代の⾵景へと翻訳され、⿊河内⾃⾝の記憶と混じり合い、表現されます。絵付けで多⽤された草花のモチーフを思わせるジャカードが、ブランドのシグネチャースタイルであるドレスやアクティブなジャンプスーツで登場。唐の景⾊を絵付けの⼿本とする時代を経て、のちの陶⼯が⾃⾝の⾝の回りの景⾊を描き始めたことに習い、⿊河内は⾃⾝が繰り返し訪ねた佐賀の景⾊を洋服に定着させてゆきます。たっぷりした余⽩と共に、まるで陶⽚のような鋭い切り替えが施されたシアーニットのドレスやトップスの胸元を飾る海景にはじまり、シルクのコートやセットアップに織り込まれた唐⾵の景⾊もまた、⿊河内の極めてパーソナルな記憶のかけらの投影であり、同⼀平⾯上に配されたさまざまなモチーフが、過去から現在、現在から過去へと往還する振幅でノスタルジーの世界へ誘います。Courtesy of Mame Kurogouchiアシンメトリーなデザインと繊細なハンドワークによるニットキャミソールや、カジュアルなニットベストは、⼤⼩さまざまな破⽚を繋ぎ合わせたかのようなデザインにより、複雑で個性的なモチーフの共存を可能にしながら、かけらとなり散在してなお雄弁に過去の記憶を伝える陶⽚を柔らかに纏うことを可能にします。Courtesy of Mame Kurogouchiいくつかのルックにディテーリングされた2種の陶器ボタンがコレクションを引き締める重要なフラグメントとなります。染付のボタンは佐賀県有⽥町の⼩物成窯、陽刻のボタンは作家の浜野まゆみのサポートの下、⿊河内の⼿により形作られました。Courtesy of Mame KurogouchiCourtesy of Mame KurogouchiCourtesy of Mame KurogouchiCourtesy of Mame Kurogouchi
2023年09月29日ディオール(DIOR)の2024年春夏ウィメンズコレクションがフランス・パリで2023年9月26日(火)に発表された。強く、凛とした女性たちイタリア人アーティスト、エレナ・ベラントーニによるビデオインスタレーション作品《NOT HER》を壁一面に映し出しながら発表した今シーズン。300枚以上の性差別的な広告で構成された作品を投影しながら、現代の女性たちに向けた力強いコレクションを披露した。落ち着いたカラーをベースにカラーパレットは、ランウェイを構成するフューシャピンク×イエローのヴィヴィッドな色味とは対照的な、ブラックやグレーがベース。花々が咲き誇るホワイトのレースドレスやスカートなどフェミニンなアイテムも差し込まれたが、足元に無骨なミリタリーブーツと合わせることで、力強い女性像を描いた。ワンショルダーのトップス右肩を大胆に見せるワンショルダーのトップスが繰り返し提案されたのも今季の特徴。特に多用されたワンショルダーのシャツは、メンズウェアのような端正な佇まいでありながら、女性らしいなだらかなショルダーラインを見せることで、センシュアルなムードを纏わせている。焼けたようなデザインイタリアの前衛美術を牽引したアンフォルメルを代表するアーティスト、アルベルト・ブッリの作風を落とし込んだアイテムも目を引く。裾が焼けてしまったようなデザインのデニムジャケットやデニムスカートが展開されたほか、所々裂けてしまったようなディテールが印象的なニットスカートも披露された。パリの街並みをモチーフにしたプリントなどプリントは、パリの街並みをモチーフにしたパターンの一部をぼやけさせ、曖昧にしたものが登場。チェスターコートやロングパンツにのせたエッフェル塔のプリントも同様に、輪郭をぼやけさせている。また、タロットカードを思わせるパターンや花柄は、グレージュ×ブラックで表現することで今季らしい落ち着きと冷静さを併せ持った印象に。ワイドな「バー」ジャケットディオールのアイコニックな「バー」ジャケットは、女性の身体の形をそのまま再現するかのようなラインを描きながらも、ややワイドに仕上げているのが特徴。中に忍ばせた白シャツは、周囲の目やルールを気にせずに自分らしいファッションを楽しむように裾をアウトして着用した。
2023年09月29日ヴェルサーチェ(VERSACE)の2024年春夏コレクションがイタリア・ミラノで発表された。チェッカーボード柄にフォーカスヴェルサーチェが今季のメインパターンに選んだのは、1982年春夏に登場して以来、多くのコレクションに使用されているチェッカーボード柄。ピンク、ブルー、ミントグリーン、ペールイエローといったパステルカラーにホワイトという軽やかなコントラストを効かせながら、フレッシュなムードに包まれたコレクションを展開していく。シャープなラインシルエットは、シャープなラインが際立つものが散見された。チェッカーボード柄のスクエアネックドレスや、胸元にトライアングルのカットアウトを施したミニ丈ドレスがその好例。一方でドレープを効かせたロングドレスや丸みを帯びたコートなど、やわらかなラインを描くアイテムも時折差し込まれた。ビジューを配したデニムウェア煌めくフラワーモチーフやクリスタルなど、ジュエリーのような華やかさを添える装飾にも注目したい。チェッカーボード柄のドレスやノーカラーのジャケットは、大ぶりのクリスタルを配すことでまるでネックレスを付けているかのような首元に。カジュアルなデニムジャケットやデニムパンツは、ビジューの輝きによってクチュールライクな装いに仕上げている。メタルメッシュやシルクなど光沢感のある素材光沢感のある素材が多用されたのも今季の特徴。メタルメッシュ素材にレースを合わせたドレスや艶やかなシルクシャツが、コレクションに抜け感と軽やかなアクセントをプラスしていた。
2023年09月29日ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)の2024年春夏ウィメンズコレクションがイタリア・ミラノで発表された。多彩な表情を見せる雲のように時間によって表情が変わる雲のような映像をバックに発表されたジョルジオ アルマーニの2024年春夏コレクション。コレクションを構成するカラーもまた、空の色のように美しいグラデーションを描く。ブロンズ×ダークな色味ショー序盤で提案されたのは、上品な輝きを放つブロンズにグレーやブラックのダークな色味を合わせたルック。夜が明ける前の静けさに包まれた空を表現したようなカラーリングで、エレガントなピースが披露された。シャープなショルダーラインを描くジャケットには、艶のあるパンツを合わせつつ、2本のベルトでウエストマークすることでメリハリをプラスしている。夜空のようなブルーへ続いて、夜空を思わせる深いブルーやブラックを基調としたルックが登場。穏やかな波線を描くブルーグリーンのコートや、スポットライトの光を軽やかに反射するマオカラーのジャケットを挟みながら、ホワイトのパンツにブルーのシースルードレスや煌めくフリンジトップスをあわせたルックへと移行していく。煌めくシアー素材を纏ってラストは淡いピンクをベースとしたルックがランウェイを席巻。光沢感のある生地にシースルー素材を重ねたスカートや、無数のビーズが施されたシアートップスが展開される。そして、太陽に照らされた雲をそのまま落とし込んだようなドレスに、煌めくシアー素材という幻想的なルックで締め括った。
2023年09月29日アナ スイ(ANNA SUI)の2024年春夏コレクションが、アメリカ・ニューヨークにて発表された。広大な海にインスパイア2024春夏のアナ スイが表現するのは、広大な海とそこに存在する生命の美しさへの賛美。デザイナーであるアナ・スイが人生で最もゴージャスだと感じた、オーストラリア・ゴールドコーストの珊瑚礁と生き物たちに着想を得たコレクションを展開する。虹色の煌めきを纏って今季を象徴するのは、真珠や貝殻の煌めきを纏ったかのような光沢感のあるルックたち。ピンクのフラワー柄ジャケットやケープコート、メタリックパープルのジャケット、メタリックブルーのショートパンツなどが、ルックの中で一際存在感を放っていた。メタリックカラーは、ブルーとパープル、シルバーを合わせることで、見る角度によって印象が変わるというギミックを効かせている。また、南国の楽園を思わせる素材使いも特徴的だ。テラー織りのジャケットとスコートをはじめ、クロシェ編みのビキニ、スパンコール付きのギンガムチェックシャツなどが散見された。タイダイ柄に煌めきをのせたロングワンピースや、魚座のジャカード織ドレス、スパンコールを全面にあしらったセットアップなどは、纏う人にキラキラとした輝きをもたらしている。鮮やかなカラーパレットカラーパレットは、海のいきいきとした魚や珊瑚礁を表すようなグリーンやピンク、パープル、イエローといった鮮やかな色味がメイン。差し色として、レッドやホワイトが時折折り込まれていたのもポイントだ。さらにボタニカル柄のカラフルなヘッドアクセサリーや、大きめのグラスのアイウェアがワードローブにアクセントを加えていた。
2023年09月28日ディオールは、 9月26日15時(現地時間)パリにて、2024年春夏コレクションを発表しました。© Adrien Dirand/Courtesy of DIORディオール ウィメンズ クリエイティブ ディレクターのマリア・グラツィア・キウリは、過去と未来が同時に存在する「現在」の意味の反映から着想し、2024年春夏コレクションを製作しました。Courtesy of DIOR様々に解釈できる、収束を意味する「現在」というポイントで、これまで以上に、女性が自身の価値に気づき、違いを表現することを手助けする責任がファッションにあるという信念のもと、マリア・グラツィア・キウリはフェミニニティとフェミニズムの関係を探求し続けています。それゆえ彼女は、男性中心の社会において独立を主張し、その体制に異議を唱えてきた反逆者たちに関心を抱きました。Courtesy of DIORその反逆者たちには、魔女や、植物学を伝承し、自然の時間を尊重する、地母神の知恵の継承者などが含まれます。マリア・グラツィア・キウリによる本コレクションのクリエイションにおいては、中世のスタイル、ジャケットがマスキュリニティを体現する、建築的なシルエットが登場しました。いくつかのファブリックは、物質性、時間の記憶、そしてイタリア人アーティストのアルベルト・ブッリの作品に対する深い知識を包含し、裂け目、傷、焦げが洋服の、構成的でパフォーマティブなエレメントとなります。Courtesy of DIORカラーパレットは、灰色、カモミールといった色によって構成されます。ディオールの象徴でもある花柄は、ダークなモチーフとして再解釈され、コントラストを描くX線のフラワーモチーフとなっています。季節を呼ぶ月と太陽の満ち欠け、薬草とファンタジーの動物たちが、このアイコニックなデザインを構成し、時には刺繍として施されます。Courtesy of DIORニットウエアは、体のカーブに寄り添い、締め付けずに包み込むことで、温かくセクシーな印象をもたらし、コレクションにおいて大きな役割を果たします。軽量のメタリックセーターは、鎖帷子を想起させます。Courtesy of DIORエレナ・ベラントーニによるモニュメンタルで、没入感のある芸術作品『NOT HER』は、女性たちを既存の枠組みに閉じ込める固定観念に対して、拒絶する精神を永続させます。Courtesy of DIORCourtesy of DIORこの会場のすべての壁面を占めたビデオインスタレーションは、アナログの反転フラップ表示機を用い、性差別的な広告のビジュアルと、“It’s not her, she’s no longer all that”といった支配的なステレオタイプに対する対位的なフレーズを用いて、エレナ・ベラントーニによってポップな世界観で加工された、彼女自身を含む女性たちが次々に映し出されます。Courtesy of DIORこのようにして、本コレクションは、体と洋服の関係を、とある1日や、懐古的な時間ではなく、複数にまたがる時間の文脈に据える、というアイデアに立ち返らせます。Courtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIOR@DIOR @MariaGraziaChiuri#DIOR #DiorSS24#ディオールファインジュエリーお問い合わせ先:クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年09月28日スポーツマックス(SPORTMAX)の2024年春夏コレクションがイタリア・ミラノで発表された。自然と人工、その調和ショー会場の中央に置かれていたのは、蛍光灯の光が照らし出す無機質なショーケース。中には、カラフルな花々が人工的に収められている。自然に溢れているのに人工的。そんな相反する要素が混ざり合う空間で発表された今季は、どこか近未来的なムードが漂っているのが印象的だ。キーカラーとなったのは、クリーンなホワイト。眩しいほどのオプティカルホワイトからマイルドなバニラカラーまで明度の異なる様々なホワイトが登場する。ホワイトの潔白さを強調するように、ネオングリーンのグラデーションや淡い水色が差し込まれているのも印象的だ。素材は、光沢感のあるサテン、ハリ感のあるコーティングリネン、やわらかいシアー素材などバリエーション豊か。端正なシルエットを描くジャケットは、透け感のある素材を重ねることで境界線をぼやけさせ、繊細な表情に仕上げている。雪を纏っているような面持ちのトップスやスカートは、ミントグリーンの花々を咲かせることで可憐な印象に。その一方で、直線的なネックラインが目を引くコートやドレスなどフューチャリスティックなピースも散見された。ワンカラーのアイテムが繰り返し提案される中で、一際存在感を放つグラフィックプリントは、チェコのアーティスト クリストフ・キンテラ(Krištof Kintera)のインスタレーション作品の写真を直接転写したもの。チューブトップドレスやタイトスカートをキャンバスに、花と電子機器で構成されたアート作品を大胆にレイアウトした。
2023年09月28日ジル サンダー(JIL SANDER)の2024年春夏コレクションがイタリア・ミラノで発表された。鋭さと柔らかさの融合ソリッドな直線にやわらかな曲線。対照的なラインをバランスよく取り入れながら、今季もクリーンでスタイリッシュなコレクションを展開していく。コントラストを効かせたドレスファーストルックを飾ったのは、タイトなニットにボリューミーなスカートをあわせたドレス。量感たっぷりのフルレングスで仕上げることで、シンプルなワントーンでありながらエレガントなムードを纏わせている。有機的なメタルパーツ有機的な印象のメタルパーツが繰り返し用いられたのも今季の特徴。シャツの襟に配されたメタルパーツは、まるでジュエリーのような輝きと華やかさをプラスする。端正なジャケットやIラインワンピースと合わせることで、丸みを帯びたやわらかなシルエットを際立たせているのも面白い。細長いスパンコールメタルパーツと同じくコレクションに華やかさをプラスする、細長いスパンコールはトップスの首元やドレスの下部に。モデルが歩くたびに“シャカシャカ”と音を立てるアクティブなディテールだが、カラーはブラックやホワイトのモノトーンカラーを採用することで、ジル サンダー らしいクリーンな印象に仕上げている。鮮やかな色味の動物グラフィックカラーは、ホワイト、オリーブグリーン、ブラック、トープなど落ち着いた色味を基調としながらも、時折鮮やかなカラーを差し込んでアクセントをプラス。ピンク、グリーン、オレンジ、ブルーといったポップな色を用いて、ドレスやトップスに犬や猫のグラフィックをプリントした。シグネチャーバッグの新作などバッグは、ジル サンダー のシグネチャーバッグである細長い「カンノーロ」バッグがベジタブルタンニンレザーで登場。また、有機的なメタルパーツが施されたトートバッグやショルダーバッグ、ランチバッグを思わせるもボクシーなメンズバッグが新たに展開される。
2023年09月27日ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2024年春夏コレクションが2023年9月23日(土)にイタリア・ミラノで発表された。魅惑的な女性たちを着想源に今季のテーマは「WOMAN」。モノクロ写真や過去のポートレートに映し出された、自信に満ち溢れた魅惑的な女性たちに思いを馳せながら、洗練されたエレガントなコレクションを展開していく。カラーは、モノクロ写真を参照したことだけあり、ブラックとホワイトが基調。素材は、シフォンやレース、チュールなど大人の女性に相応しい上品な素材が多用されている。1960年代のリトル・ブラック・ドレスを思わせるドレスが繰り返し提案されたのも今季の特徴。レースがふんだんに施された襟やカフス、メリハリを与える厚みのある丸襟などフェミニンなディテールがポイントになっている。一方で、ドルチェ&ガッバーナのアイコンでもあるシェイプの効いたドルチェジャケットや、ショルダーを強調したマスキュリンなジャケットなど端正なアイテムもランウェイに。エレガントで魅惑的なムードに満ち溢れたコレクションを盛り上げる、センシュアルなランジェリールックにも注目。肌が透けて見えるシースルードレスや官能的なコルセットドレスなど、女性らしいシルエットを露わにするピースが次々と登場した。バッグは、チェーンストラップが輝くミニバッグや、ゴールドにパールを合わせたパーティーバッグなど、モノトーンカラーで構成されたウェアとは相反する煌びやかな装飾が目を引いた。
2023年09月27日フェラガモ(Ferragamo)の2024年春夏コレクションが2023年9月23日(土)にイタリア・ミラノで発表された。イタリアやカリブ海のドレスコードにフォーカスマクシミリアン・デイヴィスがフォーカスしたのは、自分のペースでファッションやライフスタイルを楽しむイタリア人のドレスコードと、彼のルーツでもあるカリブ海のドレスコード。両者に類似点を見出すと同時に、1960-70年代にイタリアで興った芸術運動「アルテ・ポーヴェラ」もフィーチャーした。日常にある天然素材と人工的な物を組み合わせ、アートへと昇華させたこの芸術運動のコントラストからも着想を得ながら、心地よいリラクシングなコレクションを展開していく。リネンなど涼し気な素材散見されたのは、リネンやコットンといった春夏らしい涼しげな素材。流れるようなシルエットのアウターには、裏地に艶めくサテンを合わせることで上品なムードをプラス。モデルが歩くたびにひらひらとなびく柔らかい素材で仕立てたドレスは、硬いレザーを合わせることでその軽やかな佇まいを際立たせている。フレッシュなカラーベーシックなカラーの中に差し込まれた、明るくフレッシュな色味にも注目したい。ピンク×レッドで構成したドレスは有機的なラインも相まってアクティブな印象に。モノトーンカラーに鮮やかなグリーンを差し込んだドレスはコレクションに軽快なリズムを生み出した。新作バッグ&シューズTストラップにビーズやストーンをあしらったウィメンズサンダルや、素肌を見せるようにデザインされたメンズシューズなど、シューズも開放的な印象を与えるものばかり。バッグは、フェラガモの新たなアイコンバッグ「ハグ」から今季のムードにぴったりなキャンバス×レザーのバージョンが登場したほか、ヴィンテージのライターケースから着想を得たクロージャーがアクセントになった新作ショルダーバッグなど、今季も新作が充実のラインナップで展開される。
2023年09月27日グッチ(GUCCI)の2024年春夏ウィメンズコレクションが2023年9月22日(金)に発表された。今季はサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)によるデビューコレクションとなる。サバト・デ・サルノによるデビューコレクションデコラティブでインパクトのある世界観を提示してきたアレッサンドロ・ミケーレの後任として、グッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したサバト・デ・サルノ。プラダ、ドルチェ&ガッバーナ、ヴァレンティノでキャリアを積んできた彼のデビューコレクションは、2024年春夏シーズンの一大トピックスであり、一際熱い視線が注がれていた。そんなサバト・デ・サルノが、グッチの新しい物語のために掲げたタイトルは「GUCCI ANCORA」。イタリア語で“もう一度”と名付けられた新章は、これまでの華美なコレクションとは打って変わって、美しさの本質に迫るような控えめでシンプルなコレクションに仕上げている。キーカラーとなったのは、バーガンディに近い深いレッドカラー 。グッチの創設者グッチオ・グッチがポーターとして働いていた、ロンドンのザ・サヴォイ・ホテルのエレベーターの壁から引用したような深みのあるカラーは、光沢感のあるレザーウェアやフリンジスカートなどコレクションを構成するあらゆるアイテムに登場する。トム・フォードの時代のグッチや1950年代のクラッチバッグに登場したクリスタルの装飾は、ドレスやバッグに施され、一際大きな輝きを放つ。また、コートやスカートにあしらわれた、流れるようなフリンジも目を引いた。ボトムスは、ヘルシーな肌見せを叶えるデザインで。極限まで短く設定したミニ丈のスカートやパンツが展開されたほか、深いスリットが施されたスカートも繰り返し提案された。エレガントなレザースカートにカジュアルなスウェットジャケットを合わせるなど、対照的なアイテムで構成したルックも印象的だ。バッグは、アーカイブのアイコン「ジャッキーバッグ」や 「バンブーハンドル バッグ」が主役となり、今季のキーカラーなど豊富なバリエーションが揃う。シューズで特に目を引いたのは、厚底のホースビットシューズ。また、1960年代後半に初めて発表された、船のいかりから着想を得た「グッチ マリナ チェーン ジュエリー コレクション」を再解釈したボリューミーなネックレスも披露された。Courtesy of Gucci
2023年09月27日ジョルジオ アルマーニは9月24日、ミラノファッションウィークにて2024春夏コレクションを発表しました。Courtesy of GIORGIO ARMANI色、感性、感情といった私たちが五感で感じるものすべては波動を起こします。今シーズンは、その波動(Vibes)を表現しました。Courtesy of GIORGIO ARMANIさざ波のようなうねりのある素材に繰り広げられるカラーパレットは、夜明けを告げる密やかな光沢を放つブロンズやシルバーノートから始まり、ノーブルなグリーンやパープルが太陽に照らされるがごとく鮮やかに輝き、静寂なホワイトで締めくくられます。Courtesy of GIORGIO ARMANI身体にしなやかに沿うワードローブは波動のエネルギーに共鳴します。洗練された落ち感のあるジャケット、シャープな佇まいのコート、ソフトなパンツには、フラットシューズやウェーブが表現された大き目のバッグがコーディネートされました。Courtesy of GIORGIO ARMANI今シーズン、まるでプリズムを通したように変幻自在なジョルジオ アルマーニのビジョン。その根底は一貫した波動のエネルギーで満ち、ジョルジオ アルマーニのタイムレスなエレガンスを形成しているのです。Courtesy of GIORGIO ARMANICourtesy of GIORGIO ARMANICourtesy of GIORGIO ARMANICourtesy of GIORGIO ARMANI左から)ロベルタ・アルマーニ、ケイト・ブランシェット、 ジョルジオ・アルマーニ©SPG/Courtesy of GIORGIO ARMANIお問合せジョルジオ アルマーニ ジャパンTEL: 03-6274-7070
2023年09月27日バリー(Bally)の2024年春夏コレクションが2023年9月23日(土)にイタリア・ミラノで発表された。軽やかに纏うテーラードウェアブラックのセットアップというシンプルなルックからスタートした今季のバリー。春夏らしい涼しげなムードを纏っているのは、ミニスカートに甲が見えるストラップシューズを合わせているからであろう。肌を大胆に見せるデザイン胸元を大胆に見せるネックラインも、軽快なムードを高めるのに一役買っている。本来重たい印象を与えるレザーも、Uネック×ミニスカートや背中を見せるカットアウトによって軽やかな印象に。プレイフルなイチゴプリントまた、ショー中盤にプレイフルなイチゴプリントを施したワンピースやトップスが登場。カッチリとしたレザーバッグに加え、PVCのバッグカバーにもポップな柄が落とし込まれている。立体的なフラワーモチーフショー終盤には、会場の中心に咲き誇る花々と呼応するように、立体的なフラワーモチーフが施されたデコラティブなピースがお目見え。レザーコートは、あえて立体的なモチーフを見せるようにスタイリングし、その華やかな佇まいをよりいっそう際立たせた。また、花をいけたネックレスやベルトが度々差し込まれたのも、今季ならではの特徴だ。ベル付きバッグチャームコレクションに彩りを添えるバッグは、がま口バッグやフラップが付いたショルダーバッグ、ボクシーなボストンバッグなど幅広く展開。モデルが歩くたびに音が鳴るベル付きチャームは、バッグにプレイフルなアクセントを加えていた。
2023年09月27日先日、ロンドンで最新ファッションウィークが開催されました。ロンドン在住ライターが2024年春夏 ロンドンファッションウィークから、注目ブランドの最新ルックをお届けします。今回はロンドンファッションウィークの主役とも言えるブランド「JW アンダーソン」にフォーカス。ユニクロとのコラボレーションでも有名なこのメゾンが次に生み出すデザインとは?そのほかファッションウィークで盛り上がるストリートのスナップや、ロンドンで話題のショップもご紹介します!話題騒然!粘土で仕立てたユニークなボーイッシュスタイル ファーストルックで観客を驚愕させた今回のコレクション。モデルは粘土で作られたフーディとショートパンツを纏って現れました。フーディのフロントポケットは手が入る仕様。立体的なペイントが施された生地の質感など、これはファッションというより、着用可能なアートピース。遊び心溢れるルックで幕を開けました。華やかなフェザーで彩られた極端なオーバーサイズまるで着ぐるみのような巨大なシルエットのボンバージャケット。ノースリーブの肌見せ感と白いフェザーの装飾にはセンシュアルなムードもあり、独特な世界観を表現しています。リアリティあるデイリールックはディテールのアップデートで新鮮にコンパクトなライダースジャケットと、ビッグなポケットが存在感を放つカーゴパンツの組み合わせ。ミニマルでプレーンなスタイルながら、ジャケットのフードやパンツのシルエットに新鮮なディテールが織り込まれ、コーディネートをクラスアップ。足元のニットシューズが抜け感を添えています。ストリートではオーバーサイズがマスト!赤の差し色で最旬に2023年9月16日に開催されたJW アンダーソンのプレイフルなコレクション。今シーズンのロンドンファッションウィークのラインナップで、最も注目されたショーのひとつです。そのウィットに富んだテンションと同様に、ストリートではユニセックスで少し大袈裟なくらいにオーバーサイズなシルエットが席巻しています。こんなドロップショルダーにフロアレングスのセットアップはそんな気分にフィット。トレンドカラーの赤のバッグでフェミニンさも添えて。———————–ここからは、ファッションウィークで世界からトレンドセッターが集まり、にぎわうロンドンの街の模様をスナップ。ファッションウィーク中は、この時期ならではのユニークまトレンドトピックスがいっぱいだ。その中でも筆者が気になったのが、ココです。日本が誇る「伊東屋」とロンドンブランド「アニヤ・ハインドマーチ」がコラボレーション!ロンドン・ポントストリートにある通称「アニヤ村」。カフェをはじめアニヤ・ハインドマーチの店舗が立ち並ぶ一角に、毎回斬新なアイディアで大人気のポップアップスペースがあります。今回のファッションウィークの期間は、日本の「伊東屋」とコラボしたショップが登場。アニヤ・ハインドマーチの「Kawaii」ペンケースなどに並んで、日本製のペンや紙製品などが並び、人気を博しています! 2023年10月19日まで。アニヤ・ハインドマーチSenior Writer:神田朝子
2023年09月26日MSGM(エムエスジーエム)の2024年春夏コレクションが2023年9月22日(金)にイタリア・ミラノで発表された。多彩な色柄が溢れる世界多彩なパターンが登場したMSGMの2024年春夏コレクション。チェック柄1つ取っても、ギンガムチェックやオンブレ・チェックなどアイテムごとに異なるパターンを落とし込んでいる。時折差し込まれたフラワーモチーフは、プリントやコサージュ、レースなど様々な手法で表現。バラのレースが施された白シャツには、エネルギッシュな筆致の花柄スカートを合わせ、統一感を演出しながらフェミニンな印象でまとめ上げた。フェザーやチェーンといった動きをもたらす装飾にも注目したい。テーラードジャケットとミニスカートのセットアップやロングコートには、全体にフェザーを施してアクティブな佇まいに。ポロシャツとショーツのカジュアルなスタイリングには、カラフルな刺繍とともにシルバーのチェーンが施されたポップなテーラードジャケットを合わせている。カラーは、ピンク、ブルー、パープル、イエロー、レッドなど楽し気で鮮やかなカラーが主流。そこにブラックを投入し、コレクション全体を引き締めた。
2023年09月26日ディオール(DIOR)は、9月26日午後10時(現地時間同日午後3時)より、クリエイティヴ ディレクター マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)による、2024年春夏コレクション ショーをライブストリーミング配信します。■ディオール 2024年春夏 コレクション ショー ■日時:2023年9月26日(火)午後10時(日本時間)スタート予定■ティザー動画2024年春夏 コレクションの出発点となったのは、占い師 ドライエ夫人の存在。そしてムッシュ ディオールの人生と創作活動において重要な役割を果たしたタロットと迷信への情熱。©Melinda Trianaマリア・グラツィア・キウリがインスピレーションを得た、賢明で反抗的な女性への歴史的評価とそれに向けられてきた非難について語る、『Donne Deliquenti(原題)』の著者で人類学者のMichela Zucca。©Melinda Trianaショーのインスタレーションを手がけたイタリア人アーティストのエレナ・ベラントーニ。©Melinda Triana@DIOR @MariaGraziaChiuri#DiorSS24お問い合わせ:クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年09月26日