更新日:2020/12/14
5年ごと配当付き終身保険とは?配当金はいくら?
内容をまとめると
- 配当金は利用している保険の余剰金が発生したときに分配されるお金である
- 保険料は予定利率・予定死亡率・予定事業費率から算出されていて、実際に使ったお金が上回ると配当金として契約者に支払われる
- 5年ごと配当なら実際に配当金がもらえるのは契約してから11年後である
- 配当金にかかる税金は保険料の支払い期間は発生しないが、年末調整や確定申告のときに生命保険料控除から差し引いて届ける必要がある
- 配当金は保険金がもらえる期間に突入してからもらう場合と保険金と一緒にもらう場合は課税の対象になる
- 途中で解約した場合は入院給付金の30倍の金額が返戻金としてもらえるが、保険料を支払っている段階で解約をしてしまうと返ってこない
- おすすめの配当付きの商品はアクサダイレクトの終身保険とジャストである
- 配当付き商品は人によって向いている人と向いていない人がいる
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
5年ごと配当付き生命保険とは
そもそも5年ごと配当付きとはどういう生命保険なのでしょうか。
利差配当付生命保険とよばれるもので、保険会社が運営しているなかで発生した差益から一定の期間契約を維持している人に支払われます。
配当金がもらえるのならお得なのでは?と感じる人もいるでしょう。
そこで5年ごと配当がある生命保険を知る取っかかりとしてどんな経緯で配当されるのか、そのしくみを保険に詳しくない人にもわかるように解説します。
そもそも配当金とは
配当金は徴収した保険料がコストの削減や支払う保険金が予定よりも少なくすんで、あまったときに利用者に配るお金です。
会社や商品を運用するためには運営費などのコストや何かあったときに保険金として支払うお金が不可欠です。
会社の運転資金や商品を運用するためのお金は契約している人達の保険料でまかなわれています。
利用している人達が保険料として保険会社に支払ったお金から会社の運転資金や支払った保険金をひき、あまったお金(余剰金)を還元するのが配当金です。
余剰金が支払われる配当金は商品によって期間は異なりますが、長期的に保険に入り続けた人に分配されます。
ただし余剰金がなければ支払われることはありません。
配当金が貰えるしくみ
続いて配当金がどのように計算されて分配されるのかを説明します。
保険料は
- 保険を運用していて見込める収益をもとに算出される予定利率
- 1年の間に亡くなる人を見込む予定死亡率
- 会社を維持するためのコストや必要経費をもとに予算を組む予定事業費率
をもとに設定されます。
この3本柱となる利率(予定基礎率)よりも実際に使ったお金が低くくて余剰金があると利用している人に返戻されます。
予定基礎率と実際に運営してあまったお金の差を差益と呼びますが、差益は
- 利差益…予定利率と比べて実際の利率のほうが勝ること
- 死差益…予想よりも実際に亡くなった人が少ない
- 予定事業費率…予定していた会社の運営資金よりも少ない資金で経営できたときに生まれるお金
です。
予測していたお金よりも保険金の支払いや運営資金に使われていないほど戻ってくるお金が増えます。
つまり3つの差益が大きいほど配当金があがります。
ただし配当金をもらえる保険は2つのタイプがあります。
2つのタイプは
- 3つの差益の全てを総合して配当金を決める3利源配当タイプ
- 利差益だけをみて配当金を決める利差配当タイプ
です。
5年ごと配当付き生命保険はお得なのか
5年ごと配当が付いている生命保険は余剰金がたくさんあるほど、比例するように配当の金額も上昇します。
では5年ごとの配当がある生命保険は契約者にとってお得なのでしょうか。
どういう形で契約者に配るかは契約している保険会社や商品内容によって違います。
主な方法は
- 積み立てておいて保険金を支払うときに一括で支給する方法
- 配当金を保険料と愛殺する方法
- 配当金を使って買い増しする方法
- 配当金を現金で振り込む方法
です。
そこで利益変動型積立終身保険についてと5年ごと配当付きの保険がお得なのかについて解説します。
利益変動型積立終身保険の場合
利益変動型積立終身保険を例にあげてみましょう。
配当付きの保険は実質6年目の支払いから配当金が発生します。
つまり5年ごと配当の生命保険を利用したら配当金を受けとれるのは新規で契約してから11年後ということになります。
利益変動型積立終身保険の場合、予定利率よりも実質の利率が上回ったときに配当金が発生しますので受けとる金額は変動します。
そのため同じ金額が受けとれることは珍しいです。
つまり最初に配当金が発生する11年後にもらえた金額よりも16年後にもらえる金額は増額または減額されます。
安定した配当があるわけではないことは覚えておきましょう。
お得とは言えないが、景気が良くなればチャンスあり
5年ごと配当が付いている終身保険に限らず、配当金を受けとれる商品を利用していても配当金はそこまでたくさんはもらえません。
予定利率よりも実際にかかったお金が下回らなければ配当は発生しないのが理由です。
保険会社は景気に凄く左右されやすいです。
マイナス金利が続いている昨今、保険の予定利率にも大きく影響しているのが原因です。
なぜなら運用資産は円建ての債権を使っているからです。
そのためマイナス金利の影響を大きく受けていて、予定金利をあげるためには保険料を高くする必要があります。
でもあまりに法外な金額に設定してしまうとお客様が別の商品を選んでしまうため、そこまで高い金額は設定できません。
保険料を抑えるとその分、運用資金も限られてしまうので配当金が減ってしまうのです。
逆を言えば今よりも景気が回復してマイナス金利が解消されれば5年ごと配当をもらえる生命保険を利用している人にもチャンスが巡ってきます。
ここまで読んで自分は5年ごと配当が付いている終身保険に入るべきなのか自分では判断できない方がほとんどだと思います。
実際に加入するべきかどうかは自分で判断することはとても難しいです。もしも自分で判断しても、保険は長期に渡って加入するものなので将来的に後悔する可能性も十分にあります。
そこで、保険のプロへの無料相談をすることをおすすめします。専門的なことはプロに任せるのが最も効率的で最善の方法です。
今ならスマホ1つで無料オンライン相談ができるため、是非1度気軽に利用してみてください。
配当付き生命保険には税金がかかるのか
5年ごと配当を始めとした配当付きの生命保険を利用して配当を受けとったときに税金はかかるのでしょうか。
配当付きの生命保険の利用を検討している人は気になるところでしょう。
課税として扱われるのかは受けとる期間によって変わります。
また課税の対象となった場合に届ける項目もどんな形で受けとるのかで異なります。
自分がどの期間にどんな形で受けとるのかを把握しておくと配当金を受けとったときに慌てずにすみます。
課税の対象にはならないが、受け取る期間によって変わる
5年ごと配当付きの生命保険で配当金を受けとったとき、税金はかかるのでしょうか。
実は課税の対象になるかは受けとる期間や状況によります。
そこで受けとる状況の違いでどのように課税されるのかをみましょう。
保険料をまだ支払っている状態で配当金を受けとる場合
保険料を支払っていて、保険金をまだ受けとっていない人は税金の心配はありません。
ただし年末調整や確定申告で提出する生命保険控除に大きく関わります。
5年ごと配当を受けとった年の生命保険控除は、受けとった金額を差し引いて申請する必要があります。
保険金が受けとれるようになった支払開始日以降に受けとる場合
保険金が受けとれるようになる支払開始日以降に配当金を受けとる人は税金を支払う必要があります。
保険金を受けとっている人確定申告のときに
- 年金として保険料を受けとっているなら雑所得
- 一括で保険料を受けとったなら一時所得
として届けましょう。
支払われる保険金と一緒に受けとる場合
満期を迎えたときや何かあって保険金を受けとるときに一緒に配当金を受けとる人も税金を支払う必要があります。
受けとる保険金と一緒に届ければ大丈夫です。
ただし保険金と一緒に受けとる場合は誰が受取人なのかによって課税される税金に種類が変わります。
契約した本人が受けとる場合は所得税の扱いですが、契約者以外の人が受取人だと相続税・贈与税です。
配当付き生命保険を解約すると、解約返戻金はいくら貰える?
5年ごと配当などのように配当付きの商品は長期的な運用に適しています。
その反面、長期に渡って保険料を支払う必要があるので、途中で生活や環境の変化で払うのがキツくなってしまう人も。
そこで
- 5年毎配当など配当付きの生命保険を契約中に解約すると返戻金があるのか
- 5年ごと配当の生命保険を支払っている途中で解約をしないほうがいい理由
を解説します。
せっかく今まで頑張って払った保険料を無駄にしないために契約している最中に解約したらどうなるのかも知っておきましょう。
入院給付金日額の30倍相当額が貰える
5年ごと配当が付いている生命保険を途中で解約する際はお金を返戻されます。
途中解約した場合に戻ってくる金額の目安は利用している保険の入院給付金日額の30倍相当額とされています。
計算式は
入院給付金日額×30倍=返戻金
です。
つまり入院したときに1日5,000円支払ってくれる商品なら
5,000円×30日=1,500,000円
相当のお金が返ってきます。
ただし保険料をまだ支払っている段階で解約してしまうと、解約返戻金は受けとれません。
そのため途中で解約するときはお金が戻ってくる段階にあるのかを確認してから手続きをしたほうがいいでしょう。
5年ごと配当に加入するのであれば、解約しないほうが良い
5年ごと配当を利用する場合、配当金が受けとれるのが実質11年後になります。
さらに保険料を支払っている段階で解約してしまうと返戻金もありません。
そのため5年ごと配当の生命保険を利用しているのなら解約はおすすめしません。
なぜならせっかくコツコツと支払ってきたものが全く意味をなさないものになってしまうからです。
5年ごと配当は保険料自体が掛け捨てと比べると高いです。
お金の支払いがキツくなると解約したくなる気持ちはわかりますが、途中で解約してしまうと契約者が損をします。
5年ごと配当のある商品とすでに契約している人は今まで支払ったお金や配当金を考えて、まずはどうにか解約せずに続ける方法を模索しましょう。
それでもお金を払うのが辛い人は思い切って配当金を諦め、もっと安い保険への見直しをおすすめします。
配当金はあくまでも余剰金が出たときに支払われるお金ですので、配当金目当てで無理を続けるよりも今の生活を守る選択も大事です。
おすすめの配当付き生命保険
5年ごと配当が付いている生命保険は利点と欠点が背中合わせの商品です。
しかし5年配当があるもののなかでもお手頃な保険料で契約を続けやすい商品もあります。
掛け捨てとの料金もそこまで開きがないものなら支払いが圧迫して途中で解約という流れにはなりにくいです。
そこで5年ごと配当があるおすすめの保険商品を紹介します。
どの商品も安い価格で利用ができるので参考にして、どれが自分にとって最良の商品かを見極めてください。
アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身保険」
最初に紹介するのはアクサダイレクト生命が扱っている「アクサダイレクトの終身保険」です。
アクサダイレクトの終身保険は一生涯の保障が付き、保険金額を200~1,000万円の間で選ぶことができる分、保険料が安い商品です。
主な保証内容は
- 終身保険なので保障は一生涯
- 契約者が死亡または重度の障害を負ったときに保険金がもらえる
- 無料のオプションで余命6ヶ月以内の診断が下ったときは生前に受けとれる
です。
保険料は受けとる金額によって幅広い設定がされています。
一番安いプランが最安プラン、一番高いプランが安心プランです。
年齢別にみた保険料は男性の場合
年齢 | 最安プラン | 安心プラン |
---|---|---|
20歳 | 2,370円 | 11,850円 |
30歳 | 2,924円 | 14,620円 |
40歳 | 3,774円 | 18,870円 |
50歳 | 5,126円 | 25,630円 |
60歳 | 7,438円 | 37,190円 |
です。
安心プランだと保険料が高いですが、最安プランは60歳で利用を始めても安いです。
加入した人の傾向をみても男性・女性ともに半数以上の人が最安プランを利用しています。
第一生命「ジャスト」
続いて紹介するのは第一生命から販売されている「ジャスト」です。
ジャストは様々な病気への保障のなかから自分にあったものをピックアップして組み合わせることができる商品です。
主な保障内容は
- 自分が不安に感じている疾病を中心に保証内容を選べる
- ガンや三大疾病などワイドに保障してくれるのであらゆるリスクに備えられる
- 入院したら1日10,000円の入院給付金がもらえる
です。
年齢別にみた保険料は男性の場合
年齢 | 保険料 |
---|---|
20歳 | 1,840円 |
30歳 | 2,330円 |
40歳 | 2,860円 |
50歳 | 4,580円 |
です。
なお、条件はありますが診断書を提出するだけでさらに安くなります。
健康な人なら確実に安く利用できるので診断書を提出するのがおすすめです。
おすすめの保険をいくつかあげましたが、1人1人最適な保険は異なるため、自分で選ぶことはとても難しいことです。
そのようなときは保険のプロに自分のライフプランに最適な保険を提案してもらいましょう。
今ならスマホ1つで無料でオンライン保険相談ができるため、この機会に保険に関する悩みを解決しましょう。
配当付き生命保険に加入するのが、おすすめな人・おすすめできない人
配当金がもらえる生命保険や終身保険は掛け捨てと比べると割高な面がある一方で景気が良くなれば配当金がもらえる利点があります。
他の保険と比べて少し特殊なのでおすすめな人とおすすめできない人に分かれる商品です。
そこで配当付きをおすすめできる人とできない人を解説します。
配当付きの商品は長期的な運用ができないと続けるのが困難です。
長期間お金を支払う必要がありますので自分がどちらにあてはまるのかを考えてみましょう。
配当付き生命保険がおすすめな人
5年ごと配当の生命保険は毎年、配当を受けとれるタイプの商品よりも保険料が安いので運用しやすい特徴があります。
配当付きの生命保険が向いている人は
- 配当金は本来、受取れないものと考えておき、もらえたらラッキーだと考えれる人
- 保険会社が安定した経営をしているかを見極められる人
- 長い目で保険商品を運用できる人
です。
では1つずつ詳しくみてみましょう。
配当金はもらえたらラッキーと思える人
そもそも配当金は余剰金が発生しないと配られないお金です。また配当金は必ずしも現金で受けとれるものではありません。
これから支払う保険料と愛殺する保険会社や保険金を受けとるときに一緒に支払う会社も多いです。
そのため配当金がもらえたらラッキーだと気楽に構えられる人は配当付きの保険が向いています。
絶対にもらえるわけではないので、配当金をあてにしない気持ちを持てる人はおすすめできる人といえます。
運営する保険会社が安定した経営をしていることを見極められる人
長期間の運用ができる人
配当付き生命保険がおすすめできない人
続いて配当付きの生命保険をおすすめできない人を紹介します。
配当付きの商品に向かないのは
- そもそも運営している保険会社の経営状況が悪い
- 長期間の支払いをするのは大変な人
です。
ではこれらを詳しくみていきましょう。
そもそも運営している保険会社の経営状況が芳しくない
配当金は運営している会社の経営状況も大きく関係しています。
そのため経営状況が悪い会社の商品を利用していると配当金が発生しません。
理由として予定事業費率が予定よりも悪ければ他のところで利益が出ても補填にあてられてしまい、配当金まで回りません。
また最悪の場合、経営状況が悪化して会社自体が倒産してしまう恐れもあります。
そうなると配当金どころか今までコツコツと支払ってきた保険料が何も残らない事態を招いてしまいます。
長期間の支払いができない人
配当付きの商品は基本的に少々、保険料が高いです。
また年齢も65歳までなど、年齢が高いと継続できないことがあります。
そのため年齢や金銭面の関係で長期的な支払いができない人は配当付きの商品には向かないといえます。
また保険会社の運営が良くないと感じている人や短期的な投資をしたい人にも不向きです。
おすすめな人とおすすめでない人を紹介しましたが、この条件に微妙に当てはまるけど、本当に自分は5年ごと配当付き生命保険加入した方が良いのか判断し切れないと思います。
このような時にも保険のプロに相談をすることで、その悩みを解決できます。是非スマホから簡単にオンライン無料相談ができるため、利用してみてください。
5年ごと配当付き生命保険まとめ
5年ごと配当付きの生命保険について解説しました。
記事のポイントは
- 配当付きとは保険会社が設定している予定利率・予定死亡率・予定事業費率よりも実際の経営をして余剰金が出たときにもらえる
- 配当がもらえる商品は3利源配当タイプと利差配当タイプがあって、5年ごと配当は利差配当タイプが多い
- 5年ごと配当の場合、実質お金がもらえるのは契約した11年後である
- マイナス金利が続いている今の景気では配当金をたくさんもらえる可能性は低いが、将来的に景気が回復したときにチャンスが広がる
- 配当金は保険料を支払っているときは課税の対象ではないが、保険金を受けとった後は税金を支払う必要がある
- 途中解約をした場合は返戻金をもらえる
- 配当付きのおすすめの保険はアクサダイレクトの終身保険とジャストの2つ
- 配当付きの保険は向いている人と向いていない人がいる
でした。
5年ごと配当がついている生命保険は一見、お得にみえます。
しかし長期間の運用することを頭に入れて選ぶことが大切です。
自分では決められない人は最近はオンラインでの相談もできますので保険の専門家に相談をしてみるといいでしょう。
また他にも保険のことや生活に欠かせないお金のことなど、様々な記事を掲載していますのでぜひ、参考にしてください。
生命保険や終身保険のなかに配当金がもらえる商品があります。
期間は利用している商品ごとに設定されているので様々ですが、1年・3年・5年など数年単位で設定されています。
では5年ごと配当付きの生命保険・終身保険はお得なのでしょうか?
また配当金が支払われたときに税金はどう関係するのでしょう。
5年ごと配当を基準にして色々な角度から詳しく解説します。
この記事のポイントは
です。
5年ごと配当などの配当付きの商品はちょっと特殊な商品です。
1つずつ細かく解説しますのでぜひ最後までご覧ください。