更新日:2021/02/15
生命保険の手数料とは?手数料率の開示や手数料の仕組みなどを解説
- 手数料の仕組み
- 保険ショップや保険代理店とは
- 手数料は代理店の報酬になる
- 通販型は対面型と比べて手数料が低い
- 手数料を開示している保険会社
- 代理店手数料の計算方法
- 金融庁は手数料の開示を求めている
- 代理店手数料以外の手数料
内容をまとめると
- 生命保険の代理店手数料は保険会社から代理店に支払われる報酬であり、契約者にとってはマイナスのコスト
- 通販型保険の方が代理店保険よりも人を仲介しない分手数料がかからない
- 生命保険の手数料を開示している会社は少ない
- 手数料が高い商品は代理店にとって利益率が高い商品
- 手数料が安いからと言って良い保険とは限らない
- 代理店手数料以外にも支払い方法による手数料、為替手数料がある
- 不安な方は、プロに相談した上で自分に合った保険を考えるのがおすすめ
- 今ならスマホで無料オンライン相談ができます!この機会に保険についての理解を深めましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
生命保険の手数料とは?
生命保険の契約者が支払う保険料は、「純保険料」と「付加保険料」で構成されています。
手数料は保険の仕組みを維持するために必要なもの
そもそもなぜ手数料は必要なのでしょうか?
これには生命保険の販売方法が関係しています。
生命保険に加入できる窓口は様々ありますが、保険代理店が保険会社の代わりに保険商品の勧誘や説明を行う場合、手数料が発生します。
金融庁の資料では、生命保険会社は約40業者であるのに対して生命保険代理店は約8.6万店存在するとされており、多くの代理店に保険商品の販売を委託していることがわかります。
関わる人が多いほど手数料は増える
ここでは、手数料の視点から代理店保険と通販型保険の違いをお伝えします。
代理店保険は、保険会社と契約者の間を代理店が仲介し、販売しています。
代理店は保険商品の勧誘や契約に関わる手続きの説明等を行いますが、契約自体は保険会社と契約者が結ぶ形です。
通販型保険は、契約者がインターネットや電話で保険会社と直接契約を行います。
この2つの違いは、契約を締結するまでに代理店を通すか通さないかです。
当たり前ですが、契約までに人を仲介すればするほど、人件費が手数料にかかります。
手数料という観点から考えると、代理店保険よりも通販型保険の方がコストのかからない嬉しい保険と言えるでしょう。
手数料が高いほど損
手数料は、保険会社や代理店にとっては利益を得るための大切なお金です。
しかし、契約者にとってはマイナスでしかないコストです。
この金額は、販売方法の違いによってどれほど異なるのでしょうか。
ある生命保険会社の終身保険を見てみましょう。
契約時30歳男性、払い込みが60歳まで、保険金額が500万円の場合です。
対面型では月々の保険料は¥14,750であるのに対し、通販型では¥13,835でした。
月々の差は¥915、60歳まで解約せずに支払いを行うと、約30万円の違いです。
その分通販型保険は保障内容が薄くなっており、一概には言えませんが、対面型よりも通販型の方が手数料分安いと考えられます。
参考:保険ショップと保険代理店の違いとは?
生命保険を販売している店舗には様々な名称があり、混乱する方もいるかと思います。
ここでは、保険ショップや保険代理店についてご説明します。
保険代理店は、保険会社より販売委託を受けた店舗のことです。
これらは大きく2つに分類することができます。
委託を受けている保険会社が1社のみの店が「専属代理店」、複数社を扱うのが「乗合代理店」です。
専属代理店が販売できる保険は委託元の1社の商品に限られます。
乗合代理店は保険ショップとも言われ、20社以上の保険会社と契約を結んでいることがほとんどです。具体例として、ほけんの窓口や保険見直し本舗がこれにあたります。
様々な会社の保険商品を比較できるというメリットがあります。
生命保険の手数料を調べる方法はあるの?
手数料を開示している保険会社は少ない
- ライフネット生命
- 日本生命
銀行では扱っている保険の手数料が開示されている
金融庁は開示するよう働きかけている
参考:保険代理店への報酬体系(仕組み)
保険代理店とは、前述した通り、保険会社より販売委託を受けた店舗のことです。
手数料は代理店のマージン率(利益率)を決める重要な要素
代理店手数料の計算方法の1つの例をご紹介します。
手数料=契約者より支払われる保険料×代理店手数料率×級別係数×品質評価
手数料率は商品や代理店別で定められ、金利状況で変動します。手数料が高い商品=利益率が高い商品
最終的に自分で判断することです。
手数料が安い生命保険に加入したほうが得なの?
代理店手数料だけじゃない!生命保険に関係する代表的な手数料
- 支払い方法による手数料
- 為替手数料
①支払い方法による手数料(クレジットカードや振り込みなど)
支払い方法による手数料は、かなり身近なものかと思います。
保険料の支払い方法は下記の通り、様々です。
- 口座振替
- 給料より天引きされる団体払い
- 銀行や郵便局から払い込む振込払い
- クレジットカード払い
振込払いでは振込手数料がかかります。また、クレジットカード払いではポイントが貯まります。
さらに、払込回数によっても手数料が変化します。
- 月払い
- 半年払い
- 年払い
- 一時払い
- 頭金払い
まとめて支払う方が総額は少なく、お得です。
様々な方法がありますが、全て選択できるとは限りません。
保険会社や保険商品によってどの方法を利用できるのか確認しておきましょう。
②外貨建て保険の手数料(為替手数料)
生命保険を選ぶ際は手数料も意識してみよう
今回は生命保険の手数料についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
- 手数料は代理店の報酬になる
- 通販型は対面型と比べて手数料が低い
- 顧客にとって最適な保険=代理店が販売したい保険とは限らない
- 手数料を開示している生命保険会社は少ないが、金融庁は開示を求めている
保険を選択する際には、今回ご紹介したことを思い出してみて下さい。
この視点を持っているだけで、プロの意見を聞く際にもうのみにせずに 「手数料の高い商品だから勧めているのではないのか、他の選択肢はないだろうか」と冷静に考えられるのではないでしょうか。
また、手数料を低くするために対面型ではなく通販型を利用することも1つの手です。
生命保険は人生の中でも大きな買い物になる場合もあります。
わからない部分はプロに相談しつつも自分の頭で考える姿勢を忘れず、自身の人生に、資産に責任を持った選択をできると良いですね。