更新日:2021/02/15
解約した保険を復活は可能?保険の解約取り消しや復活・再契約(再加入)の方法とは?
- 解約した保険に再加入するには?
- 解約した保険に再加入するデメリット
- 失効した保険を復活させる方法
内容をまとめると
- 解約した保険は復活出来ないため、一から再契約をする必要がある
- 解約した保険に再加入すると健康状態によって再加入できない・保険料が上がるデメリットがある
- 保険料が払えず失効した保険は復活できるが、未払いの保険料を一括で払う必要がある
- 復活手続きは会社・商品によって出来ないこともあるので確認する
- 保険料の支払いが厳しい場合は自動振替貸付制度・払済保険・延長保険へ変更すると負担を減らすことができる
- 解約をするなら新しい保険に加入し、責任開始日を確認してからにする
- 解約は専門家へ相談してからにすると安心
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
解約した保険は復活させることはできません
解約した生命保険を復活させることは不可能です。
ただし、保険料が支払いが滞り払込猶予期間を過ぎ契約が失効してしまった場合は、保険を復活させることが可能です。
そのため、こういったリスクを考慮し安易に解約をするのは避けるべきです。
解約した保険と同じ保険に再加入・再契約するには?
解約した保険と同じ保険に再加入、再契約をすることはできません。
そのため、解約した保険に再加入するには解約した保険と同じ様な保障内容の保険を見つけ、一から入り直す方法しかありません。
しかし、再加入するにはいくつかデメリットがあるため注意が必要です。
保険を解約後、同じ内容の保険を契約する場合のデメリット
生命保険を解約後、同じ保障内容の保険に加入する場合
- 同じ保険に加入出来ない可能性がある
- 以前より条件が悪くなる場合もある
- 保険料が高くなる
などのデメリットがあり注意が必要です。
詳しく見ていきましょう。
同じ保険に入れるとは限らない
解約した保険にもう一度再加入するには、一から入り直す必要があります。
再加入の時には新規契約をする時と同じように健康状態の告知をする必要があり、健康状態に問題があった場合は以前と同じ保険への加入を断られてしまう可能性があります。
そのため得に持病があるなど健康状態に不安がある人は解約は慎重に行わなければなりません。
健康状態によっては条件が悪くなることがある
例えば解約後~再契約までの間に大きな病気をしていたり、再加入の健康状態の告知をする際に「健康状態に問題あり」と判断された場合
- 保険料が割高になる
- 健康上に不安がある部位は保障に含まれない
など以前よりも条件が悪くなる場合があります。
そのため「健康状態に不安がある部位がある、特定の病気に関しては手厚い保障を付けたい」と考えている人にとって大きなリスクと言えます。
保険料が高くなる
解約した保険に再加入した場合、全く同じ保障内容の保険に再加入したとしても以前と同じ保険料ではありません。
一から保険に入り直しているため、保険料は再加入時の年齢と健康状態によって算出されます。
前回の契約時よりも年齢が上がっている、解約~再契約までの期間に病気をしたという場合はさらに保険料は高くなります。
例えば、25歳の男性がオリックス生命保険の「医療保険・新キュア」に
- 入院給付金額…10,000円
- 先進医療給付金・一時金…あり
- 保険料払込期間…終身払
この条件で加入した場合の保険料の違いは
- 25歳契約…月額2,346円
- 30歳契約…月額2,741円
- 35歳契約…月額3,247円
このように25歳のときは月額2,346円で加入出来た保険が、一旦解約をして35歳で再加入をした場合900円以上保険料が変わります。
また、保険会社や加入する商品、健康状態によってはさらに保険料が上がる可能性もあります。
解約する前にチェックしておきたい保険を継続する方法3つ
解約返戻金など一時的に現金が必要になったり、保険料の支払いが厳しいなどの理由から解約を考える方も多いでしょう。
しかし、ここまで解説したように保険を解約してしまうと復活できず、余裕ができた頃にもう一度同じ保険に加入するには何かとデメリットもあります。
そのため、「解約」ではなく
- 自動振替貸付制度を利用する
- 払済保険・延長保険に変更する
という方法で保険料をおさえ、保険を継続させることができます。
詳しく見ていきましょう。
自動振替貸付制度
自動振替貸付制度とは、払込猶予期間内に保険料の支払いが出来なかった場合、解約返戻金を元にし、自動的に保険料を立て替える制度です。
所定利息が付くため、元利金合計が解約返戻金を上回ると保険料の立て替えができなくなり、その場合は契約が失効します。
そのため、「保険料の支払いが今回だけ厳しい」「支払いを忘れた」など一時的な解決策です。
保険料の支払いが一時的ではなく、長期的に厳しい場合は延長保険や払済保険への変更がいいでしょう。
払済保険
払済保険とは、解約返戻金を一時払保険料に充当し保険料の負担をなくす方法です。
変更後の保障内容 | |
---|---|
切り替え後の保険種類 | 切り替える前と同じ、または一時払い終身保険等 |
保険金 | 減る |
保険期間 | 同じ |
解約返戻金 | 保険会社が定める利率で運用されるため少しずつ増える |
ただし、以下のような注意点があります。
- 解約返戻金がある積立タイプの保険に加入していることが前提
- 払済保険へ変更すると特約が無くなる
- 保障額が減額される
医療特約、収入保障特約などの特約を付けている人は特約が無くなるため注意してください。
また、保険額が減額されることも注意しておきましょう。
保険料の負担軽減のために払済保険に変更した後、万一のことがあり「保険額が足りなくなった…」ということになれば本末転倒です。
健康状態に不安がある場合は、こういったリスクがあることも覚えておきましょう。
可能であれば減額された分の保険料は、必要な期間だけ保険料の安い掛け捨ての定期保険に加入し補うという方法もあります。
延長保険
延長保険とは、解約返戻金を元にし保険金額が同じ定期保険へ変えることです。
変更後の保障内容 | |
---|---|
切り替え後の保険種類 | 定期保険 |
保険金 | 同じ |
保険期間 | 短くなる |
解約返戻金 | なし |
- 終身保険、学資保険など解約返戻金のある保険であることが前提
- 特約は全て消滅する
- 保険期間が短くなる
- 解約返戻金を無駄にしたくない場合…払済保険
- 保障の充実を優先させたい場合…延長保険
保険料が払えず保険が失効してしまった!どうすればいい?
保険料が払えず契約が失効してしまった場合、 そのまま解約をすることもできますが猶予期間内であれば保険料を支払うことで失効している保険を復活させることが可能です。
ここからは
- 保険を復活させる手続き方法
- 保険を復活させるメリット・デメリット
などについて解説します。
失効させた保険を復活させる手続き方法は?
契約が失効すると、一般的には保険会社から復活手続きに関する案内や書類が送られてきます。
保険会社から復活の手続きに関する書類を受取ったら書類に署名・捺印をし、医師による診査または健康状態の告知を提出します。
そして滞っていた保険料を一括で支払えば失効した保険を復活させることができます。
また、保険料を支払う際、保険会社によっては利息が発生する場合や、保険会社によっては復活ができないこともあるので事前に確認しておくと安心です。
ただし、保険会社によっては復活手続の案内が送られてこないこともあります。
その場合は自分から保険会社へ連絡をしてください。
保険を復活させるメリットは?
保険を復活させるメリットは、同じ保険へ入り続けることができることです。
解約をした場合は、また保険契約をやり直さなければならないため、以前よりも保険料が上がる場合もあります。
しかし、復活の場合は契約を元に戻すだけですので健康状態に問題がなければ契約内容や保険料は変わりません。
保険を復活させるデメリットは?
保険を復活させるデメリットは、復活続きの際に滞っていた保険料を一括で支払う必要があることです。
そのため、保険料や未払い期間によっては大きな金額になる可能性もあります。
しかし、保険を解約してしまうと
- 万が一のときの保障がない
- 保険の加入を考えた時、新しい保険に新規契約する必要がある
というデメリットがあります。
健康状態によっては解約後、再加入が難しいケースもあるため、これらのデメリットを考慮すると一時的にまとまったお金が必要になりますが、メリットの方が大きいと言えるでしょう。
保険が失効しても、すぐに解約は止めたほうがいい
保険が失効した場合、「このまま解約をしようかな」と考える人は多いようです。
しかし、前述した通り保険を解約すると同じ保険に入ることはできません。
そのため、保険料の支払いが難しい場合は
- 特約だけを解約
- 契約内容を見直し保険料を減額する
などの方法で支払いができる範囲まで減額する方法があるため、失効してすぐに解約をするのではなく、これらの方法があることを考慮し、よく考えてから解約を決めましょう。
保険の復活・再加入・再契約の違いとは?
保険の復活、再加入、再契約の違いは
- 復活…同じ保険に入る事ができる。健康状態に問題なければ保険料、契約内容は同じ。
- 再加入・再契約…同じ保険に入ることができない。
再加入、再契約をする場合は、また一から保険に入り直す必要があるため以前と全く同じ保障内容、保険料で加入することができない可能性があります。
医療保険の解約は次の保険に加入してから解約するのがベター
医療保険を解約する場合、次の保険に加入し責任開始日を確認してから解約するようにしましょう。
次の保険に加入する前に現在加入している医療保険を解約してしまった場合、
- 解約後に病気やケガをした場合保障がない
- 保険空白期間が生じる
というリスクがあります。
「空白期間」とは、保障がない期間のことを言います。
例えば、現在の保険を解約した後すぐに新しい保険に新規加入したとします。
しかし、新しい保険に申し込みをしただけでは保険の効力は発生しません。
万が一のときに保障が受けられるようになるのは、新規保険へ申込みの後
- 告知、審査
- 第一回保険料の払込
が済んでからです。
この空白の期間内に病気やケガをしても保障されませんので、空白期間を作らないためにも解約は次の保険に加入してからにしましょう。
保険を解約した方が良い場合はある?
まったく違う保険内容に変えたい場合は解約を検討してもいいでしょう。
ただ、本当に解約をしたほうが良いのか?解約をすることでデメリットはないのか?など解約をする前に専門家へ相談しましょう。
自宅や、指定した場所まで訪問して保険の相談ができるサービスなどもあるため、忙しい人や外出が難しい人はこういったサービスを利用するのもおすすめです。
まとめ:解約した保険は復活できない、よく考えてから行動を!
ここまで解約、失効した保険の復活の方法やデメリットについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは
- 解約した保険は復活出来ないが、失効した保険は復活できる
- 解約した保険に再加入するには一から入り直すしかない
- 失効した保険を復活させるには未払の保険料を一括で払う必要がある
- 保険を解約する前に専門家へ相談する
でした。
失効した保険は期間内であれば元に戻せますが、解約した保険は元に戻すことはできません。
そのため、解約はよく考えてからにしましょう。
また、解約前に保険の専門家へ解約したほうがいいのか?などを相談してから解約をし、後悔しないようにしましょう。