現在、2部作連続で公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』より、主演の佐藤健、大友啓史監督、主題歌を担当した「ONE OK ROCK」Takaの豪華鼎談が実現した「ボクらの時代」が5月30日(日)に放送される。毎回様々なジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組「ボクらの時代」。あえて司会者を置かないことにより、ゲストたちの普段の顔や会話が垣間見られるのが見どころ。そして、『るろうに剣心』シリーズの10年間で初となるこの鼎談。本作を語る上では欠かせない3人が、それぞれの子ども時代やエンターテインメントの道に進んだきっかけ、プライベートについてなど、幅広いテーマで語り合う。なお、Takaさんの地上波のトーク番組の出演は、シリーズ史上を含め初めて実現。これを含めても貴重な鼎談となっている。佐藤健&「ONE OK ROCK」Taka&大友啓史監督出演「ボクらの時代」は5月30日(日)7時~フジテレビ系にて放送。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月29日緋村剣心が、人斬りから流浪人となるきっかけとなった、雪代巴との物語を描いた「追憶編」を実写化した映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』がいよいよ公開を迎える。先に公開された『るろうに剣心 最終章 The Final』がド派手なアクションシーン満載の壮大なエンターテインメントだとすれば、本作は重厚な人間物語。そんななかでも、新選組一番隊長・沖田総司と剣心のバトルシーンは、これまでの逆刃刀との闘いとは一線を画した緊張感が伝わってくる名シーンだ。撮影が行われたのは、2019年2月。極寒の京都・御室八十八ヶ所霊場。新選組が池田屋襲撃を果たすなか、桂小五郎の窮地を救うために剣心が現場に向かう途中に、沖田と遭遇し、剣を交えるシーン。尊王攘夷を唱える志士たちを取り締まる新選組の一番隊長と、そんな幕府の要人を斬りまくる〈人斬り抜刀斎〉。そんな2人の初顔合わせとなる場面。沖田に扮するのは村上虹郎、剣心演じるのはもちろん佐藤健だ。台本のト書きには「沖田との壮絶な戦いが始まる」と書かれているだけだが、アクションシーンだけでも約30カットもあるという。立ち位置から、動きのチェック、さらにはカメラ位置など、入念なチェックだけでも膨大な時間を費やすが、その一つ一つにも、何とも言えぬ緊張感が漂う。本シーンの演出について大友啓史監督は「これまでの逆刃刀は、どちらかというと打撃。叩いて倒すというイメージですが、今回の真剣だと斬った相手からは血が出るわけで、瞬殺の闘い。剣心が刀を抜くと、既に相手は斬られている。アクションというよりは、より時代劇に近い所作や立ち回り」とコンセプトを明かしていたが、まさに佐藤さんと村上さんの対峙する場面では“間”によって観客が引き込まれるような独特の空気が漂う。さらに、本シーンの足場は砂利だったため、勢いがつけばつくほど、思った立ち位置で止まることができない。テストを含め、何度も確認をするが、迫真の殺陣であればあるほど、難易度も上がる。それでも、まったくの妥協がない現場では、佐藤さんも村上さんも何度も動きをモニターでチェック。ときにはアイデアを出し合いながら、シーンを構築していた。沖田を演じた村上さんに対して大友監督は「猫みたいでしなやか」と表現すると「これだけ長くシリーズを続けると、役者同士でも佐藤健に飲まれてしまう部分があるのですが、彼はそういったところが全然ない」と度胸の良さを賞賛。さらに大友監督は、剣心の繰り出す剛の剣に対して、柔らかい村上さんの剣さばきは、「これまでの『るろうに剣心』シリーズでは観たことのないような魅力を放つ、独特のシーンに仕上がっている」と太鼓判を押していた。前述したように『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は、剣心と巴という2人の心の奥に宿る思いを、丁寧にスクリーンに活写した人間物語であり、ラブストーリーという側面が強い。だからこそ、沖田と剣心が剣を交えるこの闘いは、エンターテインメント性を作品に与える非常に貴重なシーンと言える。極寒のなか、ト書き1行のために妥協なく膨大な時間を費やすキャスト、スタッフの姿を見ていると、映画というものは、作り手の作品に対する愛で形作られているのだと痛感させられる。新型コロナウイルス感染拡大による3度目の緊急事態宣言が発出されるなかでの船出となってしまった『るろうに剣心 最終章』だが、“るろ剣愛”に溢れる人々が作り上げた作品は、是非とも大きなスクリーンで堪能してほしいと思えるほど素晴らしい映画になっている。(text:Masakazu Isobe)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月29日シリーズ完結編となる佐藤健主演映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』。この度、主題歌を担当する「ONE OK ROCK」Takaのスペシャルコメント映像が到着した。先日行われた「ONE OK ROCK」YouTube Livestreamにて、『るろうに剣心最終章 The Beginning』のために書き下ろした主題歌「Broken Heart of Gold」をニューシングルとして、本日サプライズリリースすることを発表した。グループのボーカルTakaさんは、来月公開予定の『The Beginning』について「圧倒的に一番好き」と語り、「この好きな自分の映画に、自分たちが作った曲のタイトルを入れていただくという監督の愛を感じました」と第1作目の主題歌「The Beginning」とシリーズ完結作の本作のタイトルが同じになっていることへの感謝を口にする。一方で「僕らがやらない方がいいんじゃないかという所まで一回いきました」と、相当な重圧を感じていたそうだが、剣心役の佐藤さんから「それはありえない」と言われていたというエピソードも披露しながら、「健にしか出来なかったなと、この映画を観る度にすごい感じるんですよね」とリスペクトも語った。さらに、『るろうに剣心』の新作が出る度に、「ONE OK ROCK」も新しいチャレンジをしている段階だと明かし、「時代を変えるために前に突き進んでいく、そのため剣を振るって相手を倒していく。圧倒的に孤独であって、優しさも寂しさも持ち合わせている。そんな剣心自身の人間性にフォーカスを当てて、今のバンドとしての向いている方向性みたいのものをリンクさせながら曲を作っていきました」と楽曲への思いも述べている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月28日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(6月4日公開)の主題歌を務めるONE OK ROCK・Takaのスペシャルインタビュー映像が28日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。27日に行われたYouTube Livestreamにて、『るろうに剣心最終章 The Beginning』の為に書き下ろした主題歌「Broken Heart of Gold」をニューシングルとして、きょう28日0時(日本時間)にサプライズリリースすることを発表したONE OK ROCK。『るろうに剣心』シリーズへの感謝、そして盟友である佐藤健への想い、佐藤が10年間演じてきた緋村剣心の心情や人間性など、『るろうに剣心』と共に歩んできた10年間の全てを主題歌に込めているという。スペシャルコメント映像では、Takaが並々ならぬ想いを語る様子が映し出されており、『The Beginning』について「圧倒的に一番好きです。この好きな自分の映画に、自分たちが作った曲のタイトルを入れていただくという監督の愛を感じました」と表し、1作目の主題歌「The Beginning」とシリーズ完結作の本作のタイトルが同じになっていることへの感謝も口にした。しかし、本作の楽曲制作についてTakaは「僕らがやらない方がいいんじゃないかという所まで一回いきました」と相当な重圧があったことを吐露。そんなTakaに対し佐藤から「それはありえない」と言われていたことを明かし、2人の強固な信頼関係を感じるエピソードが語られた。盟友である佐藤に対して「健にしか出来なかったなと、この映画を観る度にすごい感じるんですよね。求められるアクションのクオリティもどんどん上がっていって、相当しんどかったと思います」と、10年間緋村剣心を演じ続けてきたことへのリスペクトも。「『るろうに剣心』の新作が出る度に、新しいチャレンジをしている段階なんですよ『ONE OK ROCK』って」と、常に高みを目指し、伝説を築き上げてきた『るろうに剣心』と「ONE OK ROCK」の関係性についても語っている。主題歌に込めた想いについては「時代を変えるために前に突き進んでいく、そのため剣を振るって相手を倒していく。圧倒的に孤独であって、優しさも寂しさも持ち合わせている。そんな剣心自身の人間性にフォーカスを当てて、今のバンドとしての向いている方向性みたいのものをリンクさせながら曲を作っていきました」と緋村剣心の抱える想い、そして“ONE OK ROCK”というバンドの想いが一つになって出来上がった楽曲だと胸を張った。また、30日にはトーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ系 毎週日曜7:00〜)にて、『るろうに剣心』シリーズの10年間で初となる、主演:佐藤健、シリーズ全ての主題歌を担当したTaka、そしてメガホンをとった大友啓史監督による鼎談が放送される。Takaの地上波のトーク番組の出演は、『るろうに剣心』シリーズ史上を含め初めて実現し、貴重な鼎談となっている。それぞれの子ども時代や、エンターテインメントの道に進んだきっかけ、プライベートに関する話題など、幅広いテーマで語り合う。
2021年05月28日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が6月4日(金)より公開となる。この度、本作の主題歌「Broken Heart of Gold」を歌う、ONE OK ROCKのTakaによるスペシャルインタビュー映像が公開。佐藤健と大友啓史監督を含めた鼎談も番組『ボクらの時代』で実現することが明らかになった。観客動員数1,150万人を超え、日本映画の歴史を変えたエンタテイメントの頂点として君臨するアクション感動大作『るろうに剣心』シリーズがついに完結。かつて誰も体験したことのない衝撃的なスピードで繰り広げられる圧倒的な超高速アクションと、心を揺さぶるエモーショナルな人間ドラマが融合した『るろうに剣心』シリーズは日本だけでなく世界中を熱狂させ、世界100カ国以上で配給。50以上の国際映画祭に出品され絶賛されている。2019年6月まで約7カ月以上に渡り、京都・奈良・滋賀・三重・ 兵庫・熊本・広島・栃木・埼玉・静岡など全国43カ所で大規模ロケを敢行し2作連続で撮影された本作。その甲斐もあり『るろうに剣心 最終章 The Final』はシリーズ2作目『るろうに剣心京都大火編』を超え、本年度実写映画でオープニング興収1位のヒットとなり、3週連続で実写映画第1位。観客動員数は200 万人を突破し、その勢いはとどまることを知らない。公開された映像ではTakaが『るろうに剣心』への想いを語る様子が映し出されている。『The Beginning』については「圧倒的に一番好きです。この好きな自分の映画に、自分たちが作った曲のタイトルを入れていただくという監督の愛を感じました」して、1作目の主題歌『The Beginning』とシリーズ完結作の本作のタイトルが同じになっていることへの感謝を口にした。しかし「『僕らがやらない方がいいんじゃないか』というところまで1度いきました」と相当な重圧があったことも吐露。それに対し、佐藤から「それはありえない」と言われていたことも明かされる。そんな盟友・佐藤に対して「健にしか出来なかったなと、この映画を観る度に感じるんですよね。求められるアクションのクオリティもどんどん上がっていって、相当しんどかったと思います」と10年間、緋村剣心を演じ続けてきたことをリスペクト。さらに「このシリーズの新作が出る度に、新しいチャレンジをしている段階なんですよ『ONE OK ROCK』って」と、常に高みを目指し、伝説を築き上げてきた『るろうに剣心』と“ONE OK ROCK”の関係性についても言及した。また主題歌『Broken Heart of Gold』に込めた想いについては「時代を変えるために前に進み、そのため剣を振るい相手を倒していく。圧倒的に孤独であって、優しさも寂しさも持ち合わせている。そんな剣心自身の人間性にフォーカスを当てて、今のバンドとしての向いている方向性みたいのものをリンクさせながら曲を作っていきました」とコメント。なおシリーズの10年間で初の主演・佐藤健とTaka、大友啓史監督による鼎談が番組『ボクらの時代』で放送予定だ。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(金)より公開■番組情報『ボクらの時代』5月30日(日)7時~7時半フジテレビ系全国ネットで放送
2021年05月28日実写版『るろうに剣心』シリーズが『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』をもってついに完結する。これを記念してシネマカフェではキャスト陣のリレーインタビューを敢行! シリーズ完結への思い、いまだから言える“あの”話、主演の佐藤健に言いたいor聞きたいことなどについて語ってもらい、さらにアンケートで寄せられた読者からの質問にも回答してもらう。今回、ご登場いただくのは斎藤一を演じる江口洋介。『The Beginning』で新選組時代の斎藤を演じての感想や、斎藤のトレードマークとなっているタバコへの熱い思いなど、たっぷりと語ってもらった。斎藤一は「死神のようなイメージ」――今回、これまでのシリーズから時間をさかのぼって、幕末の「新選組三番隊組長・斎藤一」を演じましたが、維新後ではなく、この時代の斎藤を演じるにあたって意識したことを教えてください。『The Final』までの4作は斎藤一ではあるんですけど、(維新後に)藤田五郎と名前を変えて、警察に身を置いているというスタンスで、そこで斎藤なりの「悪・即・斬」を貫いてやってきたんですが、今回の『The Beginning』では新選組というところに身を置いていた時代でして。新選組といってもいろいろ表現がありますけど、『The Beginning』では武士に憧れ刀を持ち、腕っぷしに自信のある人間がある思想の下で相手を斬りつけていくわけですからね。ものすごく残虐であり「悪」と「正義」というひと言では表せない、死への恐怖を感じさせない部分をリアルに考えてやっている部分はありました。斎藤は(維新後と)髪型も違いますし、衣装も新選組の(一般によく知られている)誠と書いてある水色に白みたいなものとはまた違ったデザインになったんですよね。「死」を覚悟してるというか、死神のようなイメージで自分ではやらせてもらいましたけどね。見たことがない新選組っていうのを意識していました。よくよく掘り下げていくとそっちがリアルじゃないかなと僕は思っていたんで、ちょっと全然違った気分で演じていましたね。いままでのシリーズはアクション映画っていう感じだったんだけど、これはもうちょっと“気配”の映画というかね、役作りも全然違う考え方をしましたね。同じシリーズとは思えない別の作品をやっている感じでした。――今回、新選組隊士として、敵同士の関係で佐藤健さん演じる剣心と対峙された感想を教えてください。ずっと一緒にやってきてるんですけど、今回の『The Beginning』での立ち位置がまた全然違うので、こっちは新選組、向こうは長州の用心棒みたいな感じで、お互いの思想が全く違う敵役ですよね。2人ともある種、その時代の最も底辺にいる人間だと思うんですね、戦という部分では。そういう意味では似た者同士という感じもあり、斎藤はそこで“同じ匂い”のする人間を確認してしまったんだろうなという感覚。それからは、剣心をずっと追い続けていくような人生で、斎藤は斎藤で新選組の時代が終わって、(維新後は)警察に身を置いていて、ちょっとスパイ的な要素もこの人間は持っていて、新選組時代もそういうエピソードがあるらしいですけど…。剣心も、ある意味で(かつての人斬りという姿を)カモフラージュしたような存在でもあって、そこから始まる2人の関係っていうのを噛みしめながらやってましたね。(維新後を描くシリーズ)4本が、ここから続くんだなっていうスタートとして。「タバコと刀」は「斎藤には切っても切れないもの」――2012年から10年近くにわたって(数年を間に挟みながら)ひとつの役を演じ続けてみていかがでしたか? シリーズを通じて、最も印象深い出来事、エピソードなどを教えてください。漫画原作の実写化ということで、最初はどういう世界観になるのかまったくわからずにスタートしてるわけです。立ち回りもこんなスピーディな映像になるとは知らずに。でもアクションのトレーニングをしてて、普通の時代劇にはならないなっていう、アクションをメインにした漫画原作なんだけれども、ある種リアリズムを持って、そこに存在するかのように俺たちがやらないと、これはうまくいかないんだろうなと思いながらやっていました。最初にやった剣心との立ち回りのシーンは覚えていますね、まだ。雨の中でね、(維新後に初めて剣心と斎藤が)出会った後なんですけども、剣心は「もう斬らない」という意思で、斎藤は「悪は斬る」という。一度、人斬りとして生きた人間は不殺には行けないはずだという、斎藤の思想があって。シリーズ冒頭ですれ違うシーンですね。そこは印象深く覚えてます。あとは、毎回強力な敵が出てきて、日本を揺るがすという。そういう意味では立場は違っても同じ正義という、立ちはだかるものを潰していくっていう意味では一緒だったんですけど。まあ“同志”のような感じでね、やってくんだけど。あとは『The Beginning』ですかね。最初に出会って剣を合わせなかったところのシーンが上手くつながっていれば、後は大丈夫だろうというような思いでしたね。そこは大事にやったつもりですし、いまでもやはり印象深いですね。――「るろうに剣心」シリーズがこれで終わってしまう、斎藤を演じるのが最後になってしまうことへの寂しさはありますか?そうですね、しばらくはタバコ吸わなくていいんだろうなっていう…(笑)。でも、もともと、ヘビースモーカーで、昔は自分のところに来たあらゆる役をタバコ吸う設定にしてもらって、ドラマでも映画でもバンバン吸ってましたね。タバコを吸う芝居に慣れてるっていうか、喋りながらタバコを吸うことはよくやってきてるんですよね。ある時期から(武士にとっての)刀じゃないけど、タバコを劇中で吸う事が難しい時代になって、(このシリーズで)また得意なタバコを吸えたんでね、俺としてはこの役はどんどん広げられたつもりではいるんですけど、「タバコと刀」というのは斎藤には切っても切れないものですね。そういう意味で芝居をするにしてもすごく印象的だったし、ここまで深く関わった作品も初めてだったんで、寂しさはありますよね。終わってしまった寂しさっていうのはありますけど、やり切った感もあります。――読者からの質問で「タバコを吸いながら戦っているところがカッコいいです。実際に吸いながらアクションをしてるのですか?」、「タバコを落とさずに演技する上で難しかったこと、困ったことなどがあれば教えて下さい」など、タバコに関する質問が多かったんです。あれは実際に本物の巻きタバコを使っていて、本当においしいタバコを自分で選んで、それを現場に持って行って巻いてもらって吸ってるんですけど。(普通、撮影では)ネオシーダー(※タバコと同じ形状で微量のニコチン・タールを含んだ、咳止めの医薬品)とか偽物のタバコとかをよく使うんだけど、煙の出方が全然違うし呼吸も変わっちゃうんだよね、火薬部分が多すぎて。ちゃんとゆっくりブレスして、本物のタバコを味わいながら芝居をするという、その味わい深さが斎藤の人を煙に巻くようなムードを出しているんじゃないかなと思って。本当に一本一本味わって吸いながら撮影していました。さっきも言いましたけど、自分でもタバコを吸いながらいろんなことをやっていたしね。タバコをくわえながら何か作業していたり、車とかバイクが好きだったんでバラしたり、掃除したり、料理したりとか。時代もあると思うんだけど、タバコ吸いながら何かをするっていうのが何の抵抗も難しさもなかったんですね。ただ「ここで捨てよう」とか「ここであれしよう」とか、そういう間はなんとなく自分で決めてやってはいましたけどね。『るろ剣』チームは“戦友”のような存在――「座長・佐藤健に今だから言えること、聞きたいこと」を教えてください。そうですね。デビューしてすぐの頃は、『仮面ライダー』をやってた男の子という、まだ色が付いていない俳優さんだったと思うけど、やっていくうちにどんどん主役として、座長としてね、成長する姿を見てきて…。俺なんかもそうだったけど、作品がヒットすると、それが自分にとってずっと枷となってしまって、それとの戦いになってくると思うんです。シリーズがヒットしたプレッシャーを感じながらずっとやってきていると思うし、たぶん、これから先も重圧となるし、また逆に彼の俳優としてのパワーにもなると思います。ヒット作があるっていうことはすごく怖いことでもあって、それをこれから噛みしめてやっていくんだろうなっていうような感じはすごくしますよね。本当に現場では、剣心と斎藤のような寡黙な2人なんで、そんなに雑談もせず、撮影の打ち合わせはしますけど、そういったようなことは撮影中に話すことはなかったですけど、彼を見ていてそういうふうに思いますね。聞いてみたいことは、(役者として)ここからどっち側に振っていくのか? どっち側の役をやっていくのか? 同じことをずっとやり続けるのか、真逆なこと、例えばコメディなんかをやりたいって思うのか…今度はこれ(『るろうに剣心』のヒットのイメージ)を壊していく作業になっていくと思うので、そこで出てくる彼の表現は、とてつもないエネルギーを持っていると思うから、とても楽しみに、影響されながら見ていきたいなと思いますね。――最後に改めてご自身にとって、映画『るろうに剣心』シリーズ、そして制作チームはどういう存在ですか?このシリーズを通じて江口さんが得たものを教えてください。10年、ほぼ一緒のスタッフで、『1』がヒットしたら次『2』、『3』とよりハードルを上げていかなきゃならない、もう追っかけっこみたいなことで、さっきの健くんの話じゃないけど、支持されればされるほど、その次はそれを超えていく事への戦いになるわけで…。毎回、全力でやってるんだけど、もっと全力でやらなきゃいけない、っていうことで最後までやってきた仲間なので、どの現場で会っても、そのときのモードになるというか、もう同じ映画作りの戦場を共にした、“戦友”的な感覚ですよね。そういう意味では、他の作品とはちょっとレベルが違うっていうか、大変さ、時間、制作費、能力、俺たちの熱量っていうものが、普通の作品づくりとはあまりにもかけ離れている『るろうに剣心』独特の熱があるんですよね。でも結局、みんなこの物語が好きなんでしょうね。この物語が好きで、この物語をどうリアルに現実化させて、どう届けるかっていう。映画を観た人が興奮して、夢にまで出てきちゃったっていう話を聞いたりするんだけど、ただのエンターテイメント、活劇で楽しいよっていうだけじゃなく、こんなふうに生きていた人間が昔はわんさかいたんだよっていうような、武士に対しての憧れみたいなものをもたらした作品なんだなと思います。でも『求める』ということは、そういうことであって、それは若い子たちにも通じていると思うんですよね。そんなふうに感じてね、楽しんでもらえたらいいなって思います。特にこういう時代ですからね。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月28日ONE OK ROCKが、映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』主題歌「Broken Heart of Gold」を本日5月28日にサプライズリリースした。「Broken Heart of Gold」は『るろうに剣心』シリーズのフィナーレを飾る同映画のために書き下ろされた楽曲で、5月27日のYouTube生配信中にニューシングルとしてリリースされることが発表された。現在公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』主題歌「Renegades」とは打って変わって、映画の情緒さを彷彿とさせるピアノの旋律が印象的なミディアムバラードとなっており、ONE OK ROCKの楽曲「Taking Off」「Eye of the Storm」のプロデュースを手がけたダン・ランキャスターとイギリスで制作された。さらに、同曲のミュージックビデオを一般募集する企画も決定。実写、アニメーション、歌詞動画、グラフィックなど映像のクリエイティブは問わず、プロ、アマチュア、国籍、年齢も問わず、誰もが様々な映像表現で参加することが出来る。最優秀作品には賞金50万円が贈呈され、ONE OK ROCK YouTubeチャンネルにて全世界に向けて公開される。また、約1年半ぶりとなる有観客ライブ『ONE OK ROCK 2021 “Day to Night Acoustic Sessions” at STELLAR THEATER』が、7月22日から25日にかけて山梨県・河口湖ステラシアターにて開催されることも発表された。今回のライブはバンド初の試みとなるアコースティックライブで、客席との距離も今までにないほど近いものになるとのこと。<リリース情報>ONE OK ROCK ニューシングル「Broken Heart of Gold」2021年5月28日(金) 配信リリースONE OK ROCK「Broken Heart of Gold」ジャケット(japanese version)配信リンク: OK ROCK「Broken Heart of Gold」リリックビデオ■「Broken Heart of Gold」MV募集企画募集期間:6月1日(火) 0:00〜6月30日(金) 24:00まで結果発表:7月上旬予定特設サイトURL: OK ROCK「Renegades」2021年4月16日(金) 配信リリースONE OK ROCK ニューシングル「Renegades」(japanese version)ジャケット配信URL: OK ROCK「Renegades」MV<ライブ情報>ONE OK ROCK 2021 “Day to Night Acoustic Sessions” at STELLAR THEATER7月22日(木)~7月25日(日) 山梨県・河口湖ステラシアター【公演日程】7月22日(木) 夜1公演7月23日(金) 昼 / 夜 計2公演7月24日(土) 昼 / 夜 計2公演7月25日(日) 昼 / 夜 計2公演【配信情報】7月31日(土) 山梨県・河口湖ステラシアター公演19:00配信開始予定※ライブ配信は山梨県・河口湖ステラシアターを有観客にて事前収録したものを配信。※ライブ配信の特設サイトおよび詳細は追って発表。ONE OK ROCK オフィシャルサイト:
2021年05月28日2021年4月30日付のYouTubeチャンネル『佐藤 健 / Satoh Takeru』にて、佐藤健さんのアクショントレーニングの様子が初公開されました。この動画は、漫画家の和月伸宏さんが原作を手がける『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー』の実写版、映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』に関するものです。第1作が2012年8月25日に公開されて以降、シリーズ化されており、主人公は佐藤さん扮する『緋村剣心』で、佐藤さんの代表作として知られています。今回のシリーズは、2020年に最終章2部作『るろうに剣心 最終章 The Final』とともに連続公開される予定でしたが、いずれも新型コロナウイルス感染症によって延期に…。『最終章 The Final』は、2021年4月23日付で既に公開され、この『最終章 The Beginning』は、6月4日に公開予定です。佐藤さんといえば、役作りがストイックなことで知られており、危険なアクションシーンもワイヤーなしで撮影するとか。この動画でも、佐藤さんの『本気ぶり』が、とてもよく伝わってきます。早速、トレーニングの様子をご覧ください。主役である佐藤さんが、これほどのハードなトレーニングをしているからこそ、まるで本物の『緋村剣心』のような、躍動感あふれる映画に仕上がるのでしょう。何をやってもカッコイイ佐藤さんのアクションシーン、ぜひとも劇場で観たいものですね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年05月28日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心』全5部作が、第24回上海国際映画祭にて海外初のシリーズ一挙上映となることが25日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。今年公開の「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。4月23日より公開されている映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は、 23日時点で動員数200万人を突破するなどさらなるヒット中の同シリーズ。アジア最大級の映画祭である「上海国際映画祭(SIFF)」のムービーフランチャイズ部門にて、全5の招待上映が決定した。2016年に新設された本部門はこれまで、『ハリー・ポッター』『007』『ミッション・インポッシブル』といった世界中にファンをもつハリウッド大作シリーズのみが招待されていたが、今年、『るろうに剣心」シリーズが日本実写映画初の本部門での上映となる。また『るろうに剣心』シリーズにとっても、海外で初のシリーズ一挙上映に。現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』と来月4日公開の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』はこれがインターナショナルプレミア上映(海外初の上映)となる。今回海外での上映に対してシリーズで主人公・緋村剣心を演じた佐藤は「武士の心」と「日本の昔ならではの美術」を、同じくシリーズで斎藤一を演じた江口は「日本の様式美と美意識」を、大友監督は「色々なスタイルをミックスした、「るろ剣」ならではのソードアクション」「濃厚なドラマ」を海外のファンの皆さんに楽しんで欲しいと語る。5作目の『The Beginning』で雪代巴としてシリーズ初参加を果たした有村は、「一視聴者として拝見していた頃から、圧倒的なアクションと映像美と迫力」に圧倒されていたと、シリーズを通じて海外からも高い人気を誇る本作の魅力を表した。同映画祭のプログラミング・ディレクターである徐昊辰は、「ハリウッド映画とは全く違う、東洋ならではの“究極”のエンタテインメント」と本作の上映を歓迎している。
2021年05月25日映画『るろうに剣心』が、アジア最大級の映画祭「第24回上海国際映画祭」にて海外初のシリーズ一挙上映&『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』のインターナショナルプレミア上映が決定。主演の佐藤健をはじめ、有村架純、江口洋介そして大友啓史監督からコメントが到着した。今回シリーズが招待上映されるのは、シリーズ作品を上映するムービーフランチャイズ部門。2016年に新設され、同年には『007』シリーズ、昨年は『ハリー・ポッター』シリーズが上映。これまでは、世界中にファンをもつハリウッド大作シリーズのみが招待されていたが、今年は本シリーズが日本実写映画初の本部門で上映!『るろうに剣心』シリーズにとっても、海外で初のシリーズ一挙上映。さらに、最新作『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』はこれが海外初の上映となる。シリーズを通して主人公・緋村剣心を演じた佐藤さんは「武士の心」と「日本の昔ならではの美術」を、斎藤一役の江口さんは「日本の様式美と美意識」、大友監督は「色々なスタイルをミックスした、『るろ剣』ならではのソードアクション」「濃厚な『贖罪』のドラマ」と、海外のファンに楽しんで欲しいとそれぞれコメント。一方、もうすぐ公開を迎える『The Beginning』にて、雪代巴を演じ、シリーズに加わった有村さんは「初めて参加させて頂いた時に、現場に参加するのは初めてだったので、これまでの現場がどういったように進んでいたか分からないんですけど、監督が全然違った作品になるということを仰っていて、それが『The Beginning』ではドラマチックに、より心情の部分を表現するということだったので、自分は初めて参加させてもらった『るろうに剣心』の雰囲気としては、とても静かで丁寧に一歩ずつ撮影していったという感覚です」と撮影をふり返っている。またシリーズどこから観るのが良いかと聞かれると、佐藤さんは「強いてオススメを聞かれたら一作目から観て頂くのがいいのではないでしょうか」とコメントした。キャスト・監督コメント佐藤健Q:海外のファンの方には、どのようなところを楽しんでいただきたいですか?アクションは当然ですけど、登場人物全員が持っている、武士の心といいますか。それはきっと剣心やサムライ達だけじゃなく、女性の登場人物とかも、(原作者の)和月さんの描かれるキャラクターは、全員に共通した芯の強さを持っていると思うので、そういうところを日本の昔ならではの美術と合わせて楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。Q:どこから見ても楽しめるシリーズだと思いますが、何作目から観る事がオススメでしょうか?一作目(パート1)からですかね。もちろんどこからでも良いんですよ。強いてオススメを聞かれたら一作目から観て頂くのがいいのではないでしょうか。有村架純Q:今回初のシリーズ参加となりましたが、海外でも人気の「るろうに剣心」シリーズにはどのようなイメージをお持ちでしたか。実際に参加されてみて「るろうに剣心」シリーズへの印象に変化はありましたか。私は一視聴者としてこの作品も拝見させて頂いていて、圧倒的なアクションと映像美と迫力、あとは出演されている方々のエネルギーみたいなものが、何の弊害もなくそのままストレートにぶつかってくるというか、それぐらいの勢いを感じる作品です。当時、観たときは技術面だったりとかの知識が全くなかったですが、このお仕事をさせて頂いて、そういったことも踏まえて観てみるともっともっと、シリーズで続けていくことの大変さだったりというのが、皆さんに対してのリスペクトの意味も込めてものすごく想いが大きくなっていきました。実際に「The Beginning」で初めて参加させて頂いた時に、現場に参加するのは初めてだったので、これまでの現場がどういったように進んでいたか分からないんですけど、監督が全然違った作品になるということを仰っていて、それが「The Beginning」ではドラマチックに、より心情の部分を表現するということだったので、自分は初めて参加させてもらった「るろうに剣心」の雰囲気としては、とても静かで丁寧に一歩ずつ撮影していったという感覚です。江口洋介Q:どこから見ても楽しめるシリーズだと思いますが、何作目から観る事がオススメでしょうか?日本では「The Beginning」が最後に公開されますけど、「The Beginning」から観るのが一番いいのかなと思います。上海のアクション映画で「グリーン・デスティニー」もワイヤーアクションで世界にはすごい映画がいっぱいありますけど、日本の様式美と美意識は、中国の時代劇とは違う世界観が、色々な部分に散りばめられていると思いますので、その辺りを侍映画と思って見てもらえたら嬉しいですね。大友啓史監督Q:海外のファンの方には、どのようなところを楽しんでいただきたいですか?まずはやっぱりアクションですかね。色々なスタイルをミックスした、「るろ剣」ならではのソードアクション。剣の一振り一振りに、登場人物たちそれぞれのエモーションが感じられると思います。と同時に、剣心という魅力的な主人公をめぐる濃厚な「贖罪」のドラマ、ですね。そしてそれらを支える美術や撮影、音楽など、一作一作毎に新たな機材や手法も取り入れ、まったく違う挑戦を重ねてきました。完結作となる「The Beginning」に向かって、どんどんパワーが加速していきます。日本製のエンターテイメントを存分に味わってほしいですね。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会るろうに剣心 京都大火編 2014年8月1日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」るろうに剣心 伝説の最期編 2014年9月13日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月25日ミスタードーナツから「しまじろうのドーナツ」が登場しています。ドーナツ単品はもちろん、キッズセットのグッズ「しまじろうのつよいこグラス」が大人気なんです。店舗によってはオープン前から長蛇の列が! 話題沸騰の「しまじろうドーナツ」を紹介します♪ かわいすぎる!「しまじろう&みみりんドーナツ」 ミスタードーナツから「しまじろう」と「みみりん」とコラボレーションしたドーナツが発売されているということで、さっそく購入しに行きました。見つけた瞬間、「カワイイ!」と心の声が外に漏れてしまいました(笑)。 そんな私に店舗スタッフのお兄さんが「発売日あたりは、オープン前から30人くらいのお客様が並ばれていましたよ」と教えてくれました。 ドーナツはただカワイイだけでなく、カルシウムも配合されているのが嬉しいポイントです。ふんわりイースト生地にホイップクリームが入っていて、子どもウケもばっちりだと思われます。 プリン風味のチョコがユニーク!「しまじろうドーナツ」 商品名:しまじろうのドーナツ価格:160円(税抜)テイクアウト172円(税込)イートイン176円(税込) しまじろうのドーナツは、カルシウム配合のふんわりイースト生地に、ホイップクリームがたっぷり入っています。コーティングされているのは、なんとプリン風味のチョコ。しまじろうカラーのイエローがまさかプリン風味なんて♪ いただいてみると、想像通り子どもウケばっちりのお味でした。生地もふんわり、ホイップクリームもふんわりでとっても食べやすかったです。コーティングのプリン風味のチョコもやさしくまろやかな味わいでおいしい! ホワイトチョコがアクセント!「みみりんのドーナツ」 商品名:みみりんのドーナツ価格:160円(税抜)テイクアウト172円(税込)イートイン176円(税込) みみりんのドーナツも、カルシウム配合のふんわりイースト生地に、ホイップクリームが入っています。コーティングされているのはホワイトチョコ。みみりんカラーをしっかりと表現しているのが良いですね♪ ウサギの形もすごくカワイイです。 いただいてみると、こちらも子どもにやさしい味わいでした。生地もふんわり、ホイップクリームもふんわりで食べやすく、ホワイトチョコのパリッとした歯ごたえがアクセントになっておいしかったです。 見つけたら激レア!「キッズセット」 実は、グラス付きのキッズセット(ドーナツ、キッズドリンク、グッズ)をチェックしたかったのですが、私が行った店舗ではすでに完売していました。 キッズセットのグッズ「しまじろうのつよいこグラス」(対象年齢3歳以上)は、食育の観点から開発された子どもが持ちやすいグラスになっているそう。ミスタードーナツオリジナルのデザインが描かれていて「しりとり」と「かくれんぼ」をコンセプトにした人気のグラスです。もし、お近くのお店で在庫があれば、激レアですよ!ぜひチェックしてみてください。 以上、ミスタードーナツの「しまじろうドーナツ」でした。行列になるのもわかる、かわいいドーナツでした。親子で楽しい時間を味わえること間違いなしです♪ ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
2021年05月23日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)、公開を控えている『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年6月4日公開)は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。シリーズを通して、アクション監督を務めているのが、香港に渡りドニー・イェンの元で多くの作品に関わってきた谷垣健治だ。谷垣アクション監督の指揮のもとで生まれた『るろうに剣心』のアクションは日本のアクションの水準を塗り変えたとも言われており、「最終章」ではさらに進化した映像を見ることができる。一方で、鑑賞者としては「何かすごいことはわかるんだけど、何がすごいのか具体的にはわからない……」ということも多いだろう。今回は、そんなアクション初心者に向けて、撮影の面から『るろ剣』アクションの面白さについて話を聞いていく。○■剣心の刀はもはやカメラを狙う――『るろうに剣心』のアクションでは、「マスターショット」という、カットを切るのではなく長回しで撮影する手法が採用されてるということですが、どんな利点があるのでしょうか?マスターショットは元々大友監督も取り入れられていますが、「本当に戦っている」ように見せることができる点が大きいですね。伝統的な香港映画などのように、最初に1手~3手までやってカット、次に4手~7手まで……と撮っていったら、カットごとに決めが入る完璧なアクションにはなるんですが、呼吸感などもメカニカルになってしまう。もちろん、その完璧さで勝負する映画もありますけど、『るろ剣』に求めているのは完璧な振りではなく、本当に戦っている感じ、ということなんです。ちゃんと決まった手はあるんだけど、それを通してやることで生まれるものが、映像に出ている。例えば、役者が少しバランスを崩したけど、そこをリカバーして次の動きに行くとか、そういう「いいアクシデント」は僕らの大好物で。全てカットを割って決め決めで撮影すると、そういう映像にはならないんです。ただ、マスターショットだけでやっているわけでもありません。マスターだけで撮っていると、いろんな情報が流れてしまうこともあるんですよね。しかも、例えば3台のカメラでずっと撮りっぱなしにしていると、互いに映り込まないようにある程度距離を取らなきゃいけない。映画には閉じた構図と開いた構図というのがあって、群衆の外から撮ることもあれば、中に入って撮る場合もあるわけじゃないですか。だから、僕らはまずマスターで撮って、その後にピックアップショットを撮ります。中に入って「この動きだけを撮る」というのがとても重要なんです。ピックアップショットを撮るときにも、マスターショットの良い影響があって、役者さんはすでに1手から30手目までを演じて嗅覚を覚えてるから、「さっきの5手から8手目を寄りで撮りたい」と言ったら即興で簡単にできるし、切り取り方にもつぎはぎ感がなくなります。――たとえば『HiGH&LOW』では乱闘アクションの撮影で、坊主だらけの学生達に交じるために撮る方も坊主にして…という話も聞いたことがありますが、そういうこともあるんですか?『HiGH&LOW THE WORST』の場合は、カメラマンではなくアクション部の鈴村正樹君が、高校生達の戦いを撮るときに、群衆の中でカメラをカメラマンに引き継ぐというサポートをしていたんですね。でも、カメラが引いたら鈴村君の姿が見えてしまうから、40歳を超えてるんだけど、高校生に見えるように坊主にして中に入っていた(笑)。そういう風にアクション部がカメラマンのサポートをすることはよくあります。カメラマンがバランスを崩さないように両脇に立って誘導したり、戦っているときにカメラの横で葉っぱを降らせたり、なんてことまでしています。『るろ剣』で中に入り込む例だと、剣心の「龍槌閃」。あれはもう、佐藤健はカメラの石坂(拓郎)さんを狙ってますから(笑)。彼はそこの思い切りが良くて、ちゃんと当ててくれる。結局、そこまで思い切ってくれないと我々もOKを出せないんです。そして、そういうアクションのために、ハード面から、安全な模擬刀を開発しました。○■道具が安全だから、気持ちがリアルになる――『るろ剣』のアクションは刀を実際に当てていることもポイントで、そのために安全な模擬刀を開発されたと伺っています。厳密に言うと『るろ剣』で開発したのではなく、1度『GANTZ』で使っていたというのを聞きつけて、改良して取り入れさせてもらいました。伝統的な撮影用の刀でいうと「竹光」があるんですが、ケガのリスクがあって、戦う時に近くに入っていけないんです。でも『るろ剣』には、素手で戦うくらいの距離感が欲しい。新たな刀を使うことによって、立ちまわりの種類は画期的に変わりました。もちろん、当たって痛くないわけではありません。でも、致命的な怪我にはならない。僕らはよく言うことですが「本当に相手を斬る気持ちになってほしい」から、安全を求めるんです。矛盾してるように聞こえるかもしれないですけど、例えば真剣を持たされて「相手は絶対に避けるから、斬りに行ってください」と言われても、斬れないんですよ。だって「万が一、相手が避けられなかったら?」と考えてしまう。でも模擬刀だと、思いっきりいけるじゃないですか。よくアクション映画で「リアリティ」という言葉を使うけど、そのリアリティというのはどこから生まれるのか……本物の日本刀を持ったら、道具としてはリアルでも、役者の気持ちはリアルにならないんですよね。安全な刀だと、相手を斬りに行く気持ちはリアルになる。どちらが大事かというと、後者でした。過去作でも瀬田宗次郎(神木隆之介)は、剣心の懐に入って刀を避けますけど、竹光だったらあんなことは指示できないです。本気の気持ちで芝居に行ってほしい、いろんなことを気にしないで芝居に集中してほしい、という気持ちから生まれたものなんです。○■『るろ剣』はカメラが役者に合わせて動く映画――スピード感のあるアクションとして、「ジャンプカット」と呼ばれる、あえて前後をつながない編集の仕方もされているとか。そんなに大げさなことではなく、編集していると、けっこう「ジャンプカット」は出てくるんですよね。もっと言うと、バラエティもジャンプカットだらけじゃないですか。お店の前のカットの次にはもう中に入っている、とか。アクションを立ち回り通り真面目につなぐのではなく、呼吸感やリズムを気にしてつなぐと、自然とジャンプカットになっているという感覚です。「The Final」では、縁のアジトに入った時に剣心が一対多数で戦っていて、上から飛び降りてくる敵をカンカンカンカーン! と倒しているけど、音に合わせて画は飛んでいます。現場ではちゃんと段取りがあってきっちりやっているんだけど、編集しているうちに耐えられなくなって(笑)。忠実につなぐというよりも、気持ち良いか気持ち良くないか、イケてるかイケてないかというところで編集します。最初から決めるのではなく、膨大なアクションから編集の時点でどんどん切り落とす。最初から「ここを落とす」と決めて撮っていたら、絶対スカスカになってしまいます。――そうなると、本当に撮影にすごい時間が必要になりますよね…。大変ですよもう、本当に(笑)。――剣心と縁の最終決戦では、大友監督から「感情が見えるアクションにしてほしい」というリクエストがあったとのことですが、今までのような手法があってのアクションだったのでしょうか?「感情が見える戦い」というのは大友監督がシリーズを通してずっと言っている話なので、今回だけに限らないんですけども、特に剣心と縁との戦いは心がけました。今までに話してきた道具や撮り方も、そもそもすべてのことは「役者の感情を途切れさせない」ことがスタートなんです。照明、衣装、殺陣にしても、やっぱり、「役者が何も気にせず集中するために」というのが1番で、僕らは立ち位置もほとんど決めません。僕らが「work for camera」と呼んでいる"カメラに合わせて役者が動く"映画と、"カメラが役者に合わせて動く"映画、2種類あるとしたら『るろ剣』は"カメラが役者に合わせて動く"。「役者の気持ちで動くんだから、バミリなんかつけるんじゃないよ」という感覚があります。そうすると照明やカメラは大変で、必死に動くことになるんだけど、でもやっぱり1回はそれでやってみる、ということが大事。いつも「自分もアクションをするつもりで撮ってほしい」と言っているんですが、すべては役者の気持ちを作るためなんです。■谷垣健治1970年生まれ、奈良県出身。倉田アクションクラブで学び、1993年に単身香港へ渡る。ドニー・イェンの元で多くの作品に関わる。ジャッキー・チェンが会長を務める香港動作特技演員公會の唯一の日本人会員で、日本では日俳連アクション部会委員長を務める。主な作品は、『捜査官X』(11年)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『新宿スワンII』(17年)など。
2021年05月21日「階段というものは、人が落ちるために作られている」――。映画に携わる様々な人たちに話を伺う「映画お仕事図鑑」。今回、登場いただくのは、冒頭の言葉に代表される凄まじいまでのアクションへの愛(※本人は著作にて“アクション脳“と表現。ちなみに本のタイトルは「アクション映画バカ一代」!)を持ち、日本を代表するアクション監督として世界をまたにかけて活躍する谷垣健治。谷垣さんといえば、スピードと迫力に満ちあふれたアクションを生み出し『るろうに剣心』シリーズを成功へと導いた立役者のひとり。大学卒業後に単身、香港へと渡り、現地でキャリアを積み、その実力を認められていったという谷垣さん。日本中、いや世界を熱狂させたあのアクションはどのようにして生まれたのか?『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の公開を機に話を聞いた。スタントマンに憧れ香港へ――そもそも谷垣さんがアクション監督を志すようになったきっかけ、経緯について教えてください。もともと、小学生の頃からジャッキー・チェンや新日本プロレスで活躍したタイガーマスクといったフィジカルな人たちが大好きだったんですね。ジャッキー・チェンをきっかけにいろんなアクション映画を見るようになって、それでスタントマンに憧れて香港に行って…。かいつまんで言うと、そんなことがきっかけですね。ただ“スタントマン”と言っても香港映画の場合、単にアクションをやるだけでなく、作品作りにコミットすることがすごく多いんですね。スタントマンでも編集室に連れて行かれて意見を求められたり、「カメラやれ」とか「この役をやれ」と言われたりするお国柄なんです。僕は、スタントですごいことをやって「おぉっ!」と言われるのも好きだったんですが、やっていくうちに自然と「(アクションそのものを)作る」ほうが面白いなと思うようになったんですね。ロールモデルとなる存在もたくさんいました。ジャッキー・チェンはもちろん、サモ・ハン、ユエン・ウーピン、それからドニー・イェンもそうですね。名前を見ただけで、撮る画が想像できるくらいの“色”を持っている人たちがいました。映画監督でそれぞれに色やスタイルを持っている人はたくさんいますが、それと同じくらいの“濃さ”を持っていて、彼らを見ながら僕はキャリアを築いていくことができて、アクション監督というものに面白さを感じることができたんですよね。――著書「アクション映画バカ一代」では突然、香港に渡ってジャッキー・チェンの撮影現場に行った時の様子もつづられています。何のツテもないままに言葉も通じない外国でスタントマンを目指すという谷垣さんの行動力に驚かされますが、不安や恐怖はなかったんでしょうか?香港にはスタントマンやアクション監督になるための養成学校みたいな、そういうシステマチックなものが存在していなかったんでね。なかったからこそできたのかな(笑)。行くしかない、みたいな。日本では大学に行きながら大阪で「倉田アクションクラブ」(※俳優・倉田保昭が主宰するアクションの養成所)に3年半ほど通っていて、アクションにはそれなりに自信はあったんですね。当時、京都の撮影所の時代劇の撮影にも参加したりもしてたんですけど、やっぱり香港のアクション映画のアクションとはタイプが違うわけです。じゃあ、自分が(倉田アクションクラブで)やってきたことをどう活かしたらいいか? という話です。ちょうど大学3回生の頃、周りはみんな就職活動をしてたんですけど、僕はそこじゃなくて、やっぱり一度、香港でやってみたいって気持ちが強かったんですね。それで1991年の9月に勝手に香港に行ったんです。それ以前に1989年にも一度、香港には行ってたんですが、ただのファンとして行って、撮影現場を見て「すげぇっ!」って言って、帰ってきた感じでした。日本でアクションクラブに入るのはその直後の話です。二度目の時は、ここに住んで働くにはどうしたらいいのか? ということをリサーチしに行ったんですね。現地のイエローページを見て「こんな仕事があるのか」と「映画の制作会社ってこんなにあるのか!」とか、実際に家の賃貸物件を見て「こんなに高いのか」と驚いたり。そこで、たまたまジャッキー・チェンに会う機会があって、自分の技を見てもらったりもしたんですけど…(苦笑)。結局、93年になって本格的に現地に渡って住みはじめるんですけど、道筋がないので、やってみないとわからないというのはありましたよね。まあ、客観的に見たらおかしな人ですよ。アクションをやりたいってだけで、何のツテもないのにいきなり香港行くって(笑)。ただ、ちょうどその当時、サッカーではカズさん(三浦知良)が活躍してて、あの人は自分でブラジルに渡って現地でプロになって、日本に戻って来たんですよね。それから野茂(英雄)さんもアメリカに渡ってメジャーリーガーになって活躍していました。おそらくみなさん、そういう人たちの気持ちは理解できるんじゃないですか? 野球選手がメジャーリーグに憧れたり、サッカー選手がプロを志したりするという。僕からしたら、香港行くということは彼らと同じベクトル、目線だったんですよね。自分がやってきたアクションというのは香港が本場だったので、そこで自分を試してみたいという。とはいえ、(働くための)システムみたいなものは何もないし、言葉も広東語という中国語の中ではローカルな言語で、日本では学ぶところもなくて、そこは現地に行ってからの部分だったので、とりあえず行ってみたという感じですね。そしていまに至る(笑)。――本場に渡って、そこで現地の人々に実力を認めさせるというのは本当に凄いことだと思います。それだけ追い詰められていたというところもあったと思いますね。そのまま国内でスタントマンをすることもできたかもしれないけど、周りの同級生たちが就職活動をしている中で、ちょっと河岸を変えるじゃないけど「環境を変えて挑戦する」というのを、自分の中の就職しないエクスキューズにしていたところもあったのかな…といま振り返ると思いますね。当時の日本の映画の状況を見ていて正直、このまま国内でやってもスタントマンという職業に未来はないなという思いもありました。それならまだ22歳なので、香港で挑戦してみて、ダメだったとしても、現地の言葉くらいは覚えたら、なにかしら生きてはいけるんじゃないかなと(笑)。『るろ剣』は転機となった作品――その後、香港の名だたるアクション監督、スターたちの現場で研鑽を積まれて、スタントマン、アクションコーディネーター、そしてアクション監督、監督として活躍されるようになります。ご自身の中でアクション監督として“一人前”になったという手応えをつかんだのはいつ頃ですか?単に「生活していける」ということなら2000年代初期でしょうが、アクション監督として「自信」が持てたという意味では『るろうに剣心』ですよね、やっぱり。――大学卒業後に本格的に香港に渡ったのが1993年で、『るろうに剣心』の公開が2012年ですから、約20年を経てですね。それまでにも数々の作品に携わられてきたかと思いますが…。自分でどんなによくできたと思っても、世間の反応や評価がないとなかなか自信にはつながらないですよね。おっしゃるように、それまでもたくさんの作品に関わってきて、その都度、いろんな形で満足を感じることはあったんですけど、第三者から認めてもらうという部分も含めて言うとやっぱり『るろ剣』なのかな?「生活できる」というのとはまた違って自分の中で満足するものができて、それを周りからも認めてもらえたという意味でね。もちろん、満足というのも、あくまでもその時点での満足に過ぎないんですけど。――『るろうに剣心』というのはそれだけ特別な作品なんですね。自分にとっての良い“名刺”になったというのかな?自分の中で「イケてる」と思えるものを作り、それを見た人たちにも「イケてる」と感じてもらえたという幸福な交わりがあって、それは自信につながりましたね。実際、『るろ剣』があったからこそ、その後、いろんな国からオファーがあり、たくさんの大きな作品に関わらせてもらえるようになりました。それ以前にも中国やアメリカで仕事をしたことはありましたが、それは誰かの下についての仕事でしたから。香港映画でドニー・イェンの主演作を監督するようになるなんていうのは、93年当時の自分にとっては考えられなかったことです。この間気づいたんですけど僕は、『るろ剣』以降のこの10年間で、邦画の仕事は『るろ剣』シリーズ以外では『新宿スワン2』しかやってないんです。それは、日本以外のいろんな国から呼んでもらえたということ。なぜかというと、みんなきっかけは『るろ剣』を見てくれたからなんですよね。それくらい転機となった作品なんです。――谷垣さんがやられてきたのは、香港のアクション映画の系譜のアクションですが、『るろうに剣心』で主に描かれるのは、日本の剣術ですよね? そこにズレや難しさはなかったんでしょうか?それはあまり感じなかったですね。大友啓史監督がもともと香港映画を面白がって見てくれていたというのもありましたしね。日本の映画界においての僕の印象って一般的に「香港でアクションをやっていたカンフーの人でしょ?」という感じだったんですよ。ちょっとバカにするというか、ニヤニヤしながら亜流のものに対する目線というか。日本の映画人はそういう時にすごく意地悪になりますから。そんな中で、大友監督は僕のことをすごく理解してサポートしてくれたんですよね。おかげでやりやすかったし、香港でも中国でも時代劇はあるので、あまりそこでアクションそのものに差を感じることもなかったですね。アクションに対する“理屈”さえ合っていれば全然、問題ないんですよ。僕の言うアクションの理屈というのは、単純です。・ちゃんと相手を狙う・相手の攻撃を待たない・“パワー”をしっかりと表現するこの3つです。シンプルですけど、これができてるアクション映画はそんなに多くないです。これがしっかりとできているなら、日本映画でも香港映画でもハリウッド映画でも変わりません。最初に大友監督に言ったのは、日本のチャンバラでよくある“つばぜり合い”っておかしいよねっていうこと。相手の頭を狙って剣を振り下ろすんじゃなくて、2人の間の空間で剣と剣を合わせるだけのつばぜり合いはおかしい。そもそも当たらないとこ狙いに行ってるんだから避けなくてもいいじゃん、って(笑)。(自身のスマホを手に取り)携帯が鳴ったら、自分の耳元に持ってくるのが自然でしょ? わざわざ(顔の前にスマホを突き出して)こうやって、額に携帯を持ってくるなんて動きはしないでしょ? それくらい不自然なことが日本のアクション映画では行なわれていて、「何だこりゃ?」って思ってました。そうじゃなくて、常識的な動きで剣を振り下ろし、相手を攻撃しに行く――僕がやったのは、そういうことをちゃんとするということ。それだけです。その意味では日本映画だろうと香港映画だろうと変わりません。――2014年の『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』を見た子どもたちが、剣心の壁走りをマネするようになったという話もありました。主演の佐藤健さんが舞台挨拶で「練習すればできるようになります」と壁走りの練習のコツを熱く語っていて、子どもたちがマネしたくなるアクションというのは、この映画の持つ大きな魅力だなと改めて感じました。そこなんですよね。見た後に思わずやりたくなるという。その要素がないといけないと思うし、そのために剣心のトレードマークとも言える動きだったり、ちょっとしたクセ、大人が見てもその気になるようなことをアクションでも入れたかったんです。壁走りやドリフトもそうです。そう感じてもらえるのはありがたいですね。「アクション部のスタッフって、トレーナーというよりはカウンセラーに近い」――ここから、具体的に映画のアクションシーンの作り方についてお聞きしていきたいと思います。制作側から谷垣さんにアクション監督としてオファーが来たら、その後、どのようにしてアクションシーンを作り上げていくのでしょうか?『るろ剣』を例に説明すると、アクション練習にも2種類あるんです。いわゆる“アクション練習”と“リハーサル”なんですが、前者は俳優たちとコラボレーションをする上で、その人がどういうことが得意でどんなことが苦手かを見させてもらうための時間ですね。俳優の個性を理解し、同時にこちらの考え方を理解してもらうための時間でもあります。演技における“本読み”に近いものかもしれません。まずは基本的な動きを練習しつつ、そのキャラクターの特徴的な動きを再現してみます。僕らの言葉で“おかず”という言い方をするんですが、そのキャラクターに合ったちょっと派手な動きを探ってみたりするんですね。もちろん、そこでフィジカル能力を上げてもらうことも大事ですが、とはいえ、フィジカルの能力なんてそう簡単には上がりませんから、むしろその人を理解し、得意な部分をすごく伸ばしてもらうというのがここでの主な目的ですね。「身体がやわらかい」「ジャンプ力がある」「以前、こんなスポーツをやっていた」――そういったことを踏まえて、剣を持ってもらっていろんな動きをしてもらい、それをカメラに収めます。1日で2時間くらいやったとして、それを1分か2分くらいの動画に編集して監督や俳優本人に見てもらいます。僕らがあれこれ言うより映像に写ってるもの、それが全てですから。そうすると、それを見て自分がイケてるかイケてないか? もっと言うと、自分がそのキャラになれているか否かがわかるわけです。それを受けて、本人も次の練習の機会までにいろいろ考えて、練習してきて、そうすると次の練習の機会が発表の場になるんですね。そこでまた新たなことを試して、考えて…というのを繰り返していきます。監督からも「この動き、いいね」「カッコいい」「すげー!」とかダイレクトな反応が返ってきます(笑)。それを受けて、こちらも「じゃあ、この動きを取り入れよう」「この動きをもっと伸ばしてみよう」となるわけです。そうやって、徐々に立ち回りも長くなっていくんですけど、そうすると当然、ミスも出てきます。そのミスをした瞬間に本人のクセや個性が見えてきて、それがまた面白いんですね。こっちで全てを決めてしまうと、決め事にしかならないけど、その人から何気なく出てくるものがキャラクターに活きてきたりするんです。例えば左之助(青木崇高)であれば、楽しくなると舌を出すんですけど、そういうクセや個性を見つけて取り入れるようにしています。そうしているうちに、そろそろロケハンも終わって、セットの図面もできてきて、徐々に立ち回りも固まってきます。それを役者さんに移していく作業がリハーサルですね。アクション練習からやっている動きではあるんですけど、それをきちんとした立ち回りとして前後を作り上げていく。微調整しながらしっかりと形にしていきます。よくある勘違いで、アクション練習というと、役者さんたちが一列に並んで素振りをして…という図を想像する人が多いんですが、そういうことじゃないんです。別に剣道の大会に出場するわけじゃないんでね。大友監督がよく言ってたのが「アクション部のスタッフって、トレーナーというよりはカウンセラーに近いよね」ということ。俳優がキャラクターに近づくための相談を受けつつ「じゃあ、ここまでできたので、次回はこんなことをしてみましょうか?」と処方せんを渡すという感じですよね。もちろん、本読みであったり、衣装合わせであったり、役者が役に近づいていく機会はいくつもあるんですけど、『るろ剣』に関してはまずアクション練習を通じて、役者それぞれがキャラクターにアプローチしていきます。――『るろうに剣心』の場合、原作の漫画があり、剣心であれば「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)」という流派の剣術を使い、龍槌閃(りゅうついせん)、九頭龍閃(くずりゅうせん)などの必殺技が登場します。リアリティとの兼ね合いなども含めて、そうした必殺技の存在はどれくらい意識されてアクションを作っていったんでしょうか?意識しつつ、意識しなくなることもあったりします。ひと通りは試してみるんですよね。ただ漫画なので、実際にやってみると、ほとんどは“言葉負け”してしまうんですよね。――原作では文字で「飛天御剣流 龍槌閃」と情報が出てきます。技としては、大きく飛んで斬るという感じですよね。動き自体は「龍槌閃!」と言わなきゃ、立ち回りの中で普段から普通に使われてしまってる要素なので、そこは少し見せ方を変えるようにしました。龍槌閃であれば、必ず「POV(=Point of View)」――つまり、相手側の目線で撮るようにしました。画としては、剣心がこちら側(=カメラ)に向かって高いところから飛び降りて斬り伏せてくるイメージですね。そうすることで、映画を観るお客さんは、そのアングルも含めて「龍槌閃」として認識してくれるんですよね。子ども向けの番組で毎回、必殺技のシーンは同じ画が使い回されるのと同じです。そうやって“見せ方”で工夫していかないといけない部分は多かったですね。実際にアクションで素で再現できるのはこの「龍追閃(りゅうついせん)」と「龍巻閃(りゅうかんせん)」くらいじゃないですかね? あれは相手の攻撃をかわして打ち込む技なのでできますけど。「九頭龍閃」は大変でしたね(苦笑)。漫画では「一、二、三、四、五…」って漢字で出ますけど、そういう漫画やアニメからのアダプテーション(脚色)、落としどころを探るというのはひとつ、大きなテーマでした。漫画、アニメ、小説、映画…それぞれのメディアの特性によって、同じシーンでも描き方は当然、変わってくるわけです。漫画では「一、二、三、四、五、六、七、八、九」と描かれていますけど、もしかしたら漫画というメディアで伝えられる“動き”の限界があったのかもしれないし、それは原作者の和月伸宏先生が実写化したとしても、漫画とは違う表現になっているかもしれない。最終的には「九頭龍閃」は実直に九方向に打ち込むのをやってますが、実写ではそれが力を持つんですね。実写版『るろうに剣心』で大切にしたのは、原作に敬意を払うと同時に、原作のコマとコマの間に存在するであろう細かな動きをこちら側で補い、作っていくということでした。原作と実写が補完し合うのが、一番幸せな関係なんじゃないかと思いますね。原作を大切にしつつ、とはいえ原作に引っ張られ過ぎないで、きちんとフィジカルで見せる。そうすることで、原作を読んでいる人も「これは九頭龍閃かな?」とか感じてもらえるんじゃないかと。――『るろうに剣心』シリーズを見て、アクションに関わりたいと考える若い人たちも多いと思います。今後、日本の若い人材に期待することなどはありますか? 谷垣さん自身、今後、やってみたいことなどがあれば教えてください。アクションというのは、どこの国の人が見ても伝わるという強みがあります。もちろん、日本映画でもいろんな人材が出てきてくれたらいいなと思いますし、僕が出会ったような個性豊かなアクション監督――それぞれがカラーを持って、観客が「このアクション監督の映画なら観たい!」「このアクション監督なら信用できるから観よう」と思ってくれるような存在が育ってきたらいいなと思います。ただ、映画界全体の話で言うなら、“日本映画”という枠にとらわれずに、どこにでも行ってほしいなって思います。僕自身、ちょっとカッコつけて言うと「お金とカメラがあるので撮ってください」というところに身ひとつで行けたらいいなと思っています。実際、この10年、身ひとつでいろんなところでやってきて、そうするといろんなところにネットワークができるんですね。互いの交流が深い分、意外とスタント、アクションの世界なんて狭いんですよ。実際、今回の映画でやってたチームはいま、別の作品のためにベルリンに行ってるし、僕もこれから中国、バンクーバーでの撮影が控えてます。日本映画はもちろん大切ですけど、そういうボーダーにとらわれずに、どこにでも行ってできたらと思っています。【プロフィール】谷垣健治(たにがき けんじ)1970年生まれ。奈良県出身。倉田アクションクラブでアクションを学び、1993年に香港に渡る。ドニー・イェンら現地のアクション監督の下で学び、アクション監督となる。「香港動作特技演員公會Hong Kong Stuntman Association」に所属する唯一の日本人。主な参加作品に『るろうに剣心』シリーズ、『モンスター・ハント王の末裔』、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021年7月全米公開)など。2020年には監督作『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』が公開された。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月21日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)のメイキング映像【『るろうに剣心 最終章 The Final』 Road To Kenshin~スペシャルエディション~】が21日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。2019年6月まで約7カ月以上に渡り、京都・奈良・滋賀・三重・ 兵庫・熊本・広島・栃木・埼玉・静岡など全国43カ所という大規模ロケを敢行し2作連続で撮影された本作。その中で、佐藤健を中心としたキャストたちがこれまでの10年の積み重ねを凝縮させて完成したメイキング映像「Road To Kenshin」(佐藤健公式You Tubeチャンネルで配信中)から、『The Final』の撮影の日々をまとめたメイキング映像【『るろうに剣心 最終章 The Final』Road To Kenshin~スペシャルエディション~】が公開となった。2018年11月、シリーズお馴染みの赤べこでの撮影からクランクインとなった神谷道場メンバーの和やかなシーンから撮影がスタートした『The Final』について、「これまでで一番難しい撮影になる」と語っていた佐藤は撮影の2カ月前からトレーニングを開始。前作から5年の歳月が空いた本作の撮影だったが、トレーニングを経て、徐々に佐藤の体に緋村剣心が呼び起こされていく。佐藤が今回過去最高のものを作り上げようと挑んだアクションシーンには、監督も邦画史上最大のスケールの舞台を用意し、細かいところにもこだわりを見せながら1カット1カット撮影を進めていく。佐藤の魂のアクションには、アクション監督の谷垣健治率いるアクションチームから驚きの声が上がる場面も。そして、本作で剣心の前に立ちはだかるシリーズ最恐の敵・雪代縁役の新田真剣佑もクランクインし、当初「自身の縁が想像できなかった」と語る新田に対して、佐藤は「期待を裏切らない存在感を現場で感じていた」と語る。『るろうに剣心』オールスターズも撮影に合流し、より濃密になっていく撮影の日々が映し出され、撮影中盤の縁軍が東京を襲撃するシーンでは、実際に櫓を爆破するなど本物に拘り、500本以上のプロパンガスを使用するなど規格外のセットで撮影された。過去のシリーズでも披露された剣心の屋根走りや代名詞でもあるドリフトシーンは、佐藤をはじめ、スタッフ全員が一丸となって挑み本作ではさらにアップグレードさせている。そんな全力で挑んでいる撮影中にも、佐藤はクライマックスに向けた多数の敵を相手にするシーンのトレーニングも実施。その中で佐藤が自ら出したアクションのアイデアは実際に本編に採用された。「現場にいたくてしょうがない、幸せの日々だった」と語るアクションシーンの撮影もついにクライマックスとなり、数々のアクションシーンをこなしてきた佐藤をもってしても、「手数が多すぎる」と話す、剣心VS縁のラストバトル撮影の様子も映像にとらえられた。
2021年05月21日佐藤健主演のシリーズ最新作『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が現在2部作連続で公開中。この度、この『The Final』の撮影の日々を綴ったメイキング映像「Road to Kenshin ~スペシャルエディション~」が完成した。現在、佐藤さんの公式YouTubeチャンネルでは、シリーズの激闘の日々を追い掛けたアクションドキュメンタリー「Road To Kenshin」が配信中(全10回)。今回完成したスペシャルエディションでは、2018年11月、神谷道場メンバーの赤べこでのクランクインから始まる、『The Final』の撮影の日々がまとめられている。アクション満載の本作だが、完結編は和やかなシーンから撮影がスタート。神谷道場メンバーの穏やかな表情が映し出されている。そして今作では、「これまでで一番難しい撮影になる」と語っていた佐藤さんは、撮影の2か月前からトレーニングを開始。最高のアクションシーンを実現するために用意された、邦画史上最大のスケールの舞台も覗くことができ、そこで思わず息を呑むアクションシーンが撮影されていく様子が公開。過去シリーズでも披露された剣心の屋根走りや、代名詞でもあるドリフトシーンはさらにアップグレードされている。一方、全力で挑んでいる撮影中にも、佐藤さんはクライマックスに向けた多数の敵を相手にするシーンのトレーニングを実施。その中で佐藤さんが自ら出したアクションのアイディアは、実際に本編に採用された。また映像では、剣心の前に立ちはだかるシリーズ最恐の敵・雪代縁役の新田真剣佑のクランクインの様子も覗け、数々のアクションシーンをこなしてきた佐藤さんをもってしても、「手数が多すぎる」と話す“剣心vs縁”のラストバトルに期待がかかる。そんな新田さんは、当初、自身の縁が想像できなかったそうだが、佐藤さんは期待を裏切らない存在感を現場で感じていたと語り、圧倒的に作り込まれた縁のクオリティには、鑑賞者たちからも絶賛の声が上がっている。キャスト・スタッフ全員がシリーズの集大成として一丸となって作り上げた本作。その熱量がひしひしと感じられる映像となっている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月21日現在上映中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に続き、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が6月4日(金)より公開となる。この度、本作の撮影の日々を綴ったメイキング映像「『るろうに剣心 最終章 The Final』 Road To Kenshin~スペシャルエディション~」が完成し、5月21日(金)8時より解禁された。観客動員数1,150万人を超え、日本映画の歴史を変えたエンタテイメントの頂点として君臨するアクション感動大作『るろうに剣心』シリーズがついに完結。かつて誰も体験したことのない衝撃的なスピードで繰り広げられる圧倒的な超高速アクションと、心を揺さぶるエモーショナルな人間ドラマが融合した『るろうに剣心』シリーズは日本だけでなく世界中を熱狂させ、世界100カ国以上で配給。50以上の国際映画祭に出品され絶賛されている。2019年6月まで約7カ月以上に渡り、京都・奈良・滋賀・三重・ 兵庫・熊本・広島・栃木・埼玉・静岡など全国43カ所で大規模ロケを敢行し2作連続で撮影された本作。その甲斐もあり『るろうに剣心 最終章 The Final』はシリーズ2作目『るろうに剣心京都大火編』を超え、本年度実写映画でオープニング興収1位のヒットとなった。公開されたのは、メイキング映像は2018年11月、シリーズお馴染みの赤べこでの和やかな撮影からクランクインする。『The Final』について「これまでで一番難しい撮影になる」と語っていた佐藤健は、撮影の2カ月前からトレーニングを開始。前作から5年の歳月を空けての撮影だったが、トレーニングのなかで徐々に佐藤の体に緋村剣心が呼び起こされていく。佐藤が今回、過去最高のものを作り上げようと挑んだアクションシーンだが、その想いに呼応するように監督も邦画史上最大のスケールの舞台を用意。現場では細かいこだわりを見せながら進んでいった。佐藤の魂の演技に谷垣健治率いるアクションチームからも驚きの声が上がる場面も。そして、本作で剣心の前に立ちはだかるシリーズ最恐の敵・雪代縁役の新田真剣佑もクランクイン。当初、自身の縁が想像できなかったと語る新田に対して、佐藤は期待を裏切らない存在感を現場で感じていたとコメント。圧倒的に作り込まれた縁のクオリティには映画を鑑賞した人たちからも絶賛されている。撮影中盤の縁軍が東京を襲撃するシーンでは、実際に櫓を爆破するなど本物に拘り、さらに500本以上のプロパンガスを使用するなど規格外のセットで撮影された。過去のシリーズでも披露された剣心の屋根走りや代名詞でもあるドリフトシーンもさらにアップグレード。そんな撮影と並行して、佐藤はクライマックスに向けた多数の敵を相手にするシーンのトレーニングも実施していた。そして数々のアクションをこなしてきた佐藤も「手数が多すぎる」と話す、剣心と縁のラストバトルは圧巻。体が悲鳴を上げながらも、シリーズ屈指の名シーンが誕生したのだった。『るろうに剣心 最終章 The Final』公開中『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(金)公開
2021年05月21日2012年、2014年に公開され、いずれも大ヒットを記録した映画『るろうに剣心』シリーズの最終章2部作の1つ『るろうに剣心 最終章 The Final』が、2021年4月23日、ついに公開されました。佐藤健さん、有村架純さんをはじめ、吉川晃司さんや武井咲さんなど、新旧の実力派俳優が集結した同シリーズ。『るろうに剣心 最終章 The Final』では、瀬田宗次郎役を演じる神木隆之介さんがサプライズ出演しており、映画Twitterで場面写真が公開され、ファンの反響を呼びました。【敵か、味方か―?】「お久しぶりです。緋村さん」『 #るろうに剣心最終章 The Final』に、瀬田宗次郎役 #神木隆之介 さんがサプライズ登場剣心の前に立ちはだかった目的とは…? pic.twitter.com/uRriIY8iPj — 映画『るろうに剣心 最終章』公式アカウント (@ruroken_movie) May 13, 2021 神木さん演じる瀬田宗次郎は、物語のカギを握る重要な役の1つ。原作でもファンが多いキャラクターです。すでに映画館で『るろうに剣心 最終章 The Final』を観た人からは「最高だった」「心の中で叫びました」と喜びのコメントも。また、まだ観ることができていないファンからは「早く映画館で観たい」と興奮気味な声が上がっています。なお、『るろうに剣心最終章 The Beginning』は、同年6月4日に公開を控えており、グランドフィナーレを目前に控え、ファンの熱量はすでに最高潮に達している様子。2021年は、るろうに剣心ブームが日本中を席巻しそうな予感です。[文・構成/grape編集部]
2021年05月18日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』10th アニバーサリーイベントが17日に都内で行われ、佐藤健、有村架純、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回、「The Beginning」で剣心の元妻である巴を演じた有村について、佐藤は「巴ぐらいミステリアスなんですよ。本当に心の奥底で何を考えているのかがわからないというか、何か隠し持っているんじゃないかと思わせるような。もっと知りたいと人に思わせるような人ですね」と表す。それに対し首を横に振っていた有村は、佐藤について「現場で一緒に過ごす中で心強い、身を委ねられる」と表し、佐藤は「身なんか委ねてたの?」と疑問を持った様子。有村が「撮影中、剣心さんに気持ちを寄せて1カ月間過ごしてたんですけど、伝わってないですか?」と尋ねると、佐藤は「それはもちろん伝わってますけど、本当にセリフも間違えたことない。全シーンくらい巴と一緒にいたんですけど、どんなに長いセリフも最初から1回も間違えない」と振り返る。「『身を委ねて』と言ってくれましたけど、めちゃくちゃ1人でちゃんと立ってましたよ。めちゃくちゃ自立してましたよ」と言う佐藤に、有村は「そっか」と納得していた。また、作品に因みそれぞれの「運命的な出会い」は……という質問では、佐藤が『るろうに剣心』シリーズについて語る中、有村が「う〜ん、そうですね、私は……お寿司」と意外な回答を見せる。有村はさらに「もちろん人とか作品とかいっぱいあるんですけど、ここはちょっとお寿司を選ばせていただきます」ときっぱり。「お寿司が世界で1番大好きです。自分が作品を走り切ったぞ、と思った時にだけ食べられるんです」とマイルールを明かした。今作が終わった時には食べたのか聞かれると、「食べた……? 食べました」と答え、佐藤は「やりきってくれてる。良かった」と安堵していた。
2021年05月18日5月17日(月)、映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の公開を前に、シリーズ10thアニバーサリーイベントが開催、主演の佐藤健や、有村架純、江口洋介、大友啓史監督が登壇。シリーズ全作の主題歌を手掛ける「ONE OK ROCK」Takaからのスペシャルメッセージも到着した。本イベントでは参加した佐藤さんらが、『るろうに剣心』シリーズ完結編である本作についての想いを改めて語った。この日の模様はYouTube、LINE、Twitter、Instagramの各プラットフォームにて配信され、抽選で選ばれたファンの方がリモートで参加、キャストや監督が質問にも直接回答する場面も。さらに、本作の予告映像がイベント内で初解禁され、『るろうに剣心』の全主題歌を担当してきた「ONE OK ROCK」のTakaからのスペシャルメッセージも披露されるなど、盛りだくさんの内容となった。まず、現在公開中の『The Final』が26億円を超える大ヒットを記録していることについて、佐藤さんは「本当に支えてくださって感謝です」と改めて深く感謝。「僕の友人もまだ『The Final』を観れてない。本当の公開日は緊急事態宣言が明けて“真の初日”を迎えられたらと思っています。その公開に向けて大きな花火を打ち上げたいです」とコメント。それを受け、監督は「観たくても観れてない方々がいるので、俺も健くんの言う通りだと思います。公開に向けて僕も何でもします!!(笑)」と、まだまだ盛り上がりを見せる本作をまだ目にしていないファンに向けて語った。佐藤健&有村架純、共演は「不思議な夢の中のような感覚」『The Beginning』の撮影をふり返り、佐藤さんは「最初から監督とは気持ちを共有できていた気がします。今までとは違う作品になると思っていたので、現場での居方も自然と変わっていました」と回顧。そして、佐藤さんとの共演について、「撮影は健さんとほとんど一緒の撮影で、一つ一つを丁寧に紡ぐことができたと思います。1か月~1か月半の撮影期間が長かった一方で、あっという間にも感じました。とても不思議な夢の中のような感覚でした」とふり返る有村さん。すると、佐藤さんも「僕もです。同じ夢の中にいたのかもしれない(笑)ふわふわした不思議な感覚でした」と共通の思いだったことを明かした。続けて、「地に足を着けて撮影に挑んだのに、現実なのか幻想なのか、あまりにも美しくて曖昧でした。不思議な世界観で映画が続いていき、そのままその感覚が画に映っていたと思います」と他シリーズとは異なる体験となったよう。お互いの印象について尋ねられると、佐藤さんは有村さんを「巴と同じくらいミステリアス。心の底で何を考えているかわからない。『もっと知りたい』と人に思わせてくれるような人」と表現。一方、有村さんは「現場で安心して身をゆだねられる方」とコメント。それを聞いた佐藤さんが、「ゆだねてた!?(笑)有村さんはセリフを間違えたことない。どんなに長いセリフも言えていて、1人でちゃんと立っていた。自立していた(笑)」と会場の笑いを誘った。江口洋介「『るろうに剣心』に戻ると現場はいつも戦場」また、『The Final』と『The Beginning』は時代背景の全く違う作品であり、2作品とも出演している江口さんは「撮り終える前に、また長い旅が始まるねって健君と話したことを覚えています。7~8か月、別作品の撮影も挟みながら、緊張感をずっとキープしないといけないのは大変でした。『るろうに剣心』に戻ると現場はいつも戦場で(笑)無事に、この2作品を皆さんに観てもらえたら、おいしいお酒が飲めるかなと思います」とコメント。監督は1作目当時は本シリーズの構成はなかったものの、「志々雄と剣心は描きたいと思っていた。ただ、健くんと『The Beginning』はやらなきゃいけないねと話したのは覚えています」と当時をふり返った。そして今回、この場で特別に『The Beginning』の予告が初披露。江口さんは「今回僕がこの作品で演じた斎藤一は、もうすでに死んでいるような雰囲気をまとっている。この作品での新選組は人斬りの集団。本当はものすごく凄い時代に生きていたという、他作品とは違った“新選組”の生き方を描いているのかなと思います」と語り、そのほかの新選組を描いた作品とは一線を画す作品に仕上がっていると期待を込めた。ワンオクTaka「『るろうに剣心』は共に歩んできた同志」とメッセージ映像にあわせて「ONE OK ROCK」の主題歌も流れ、その楽曲を手掛けた『るろうに剣心』シリーズには欠かせないメンバーである「ONE OK ROCK」のTakaさんよりスペシャルメッセージが到着。【ONE OK ROCKのTakaからのメッセージ】僕は圧倒的に『The Beginning』が一番好きです。この大好きな映画に自分たちが作った曲のタイトルを入れていただけたということにも、監督の愛をすごく感じました。緋村剣心は健にしかできなかったって、『The Beginning』を観るたびに思うんです。だから僕らはそこに寄り添って、彼の心情を掬ってあげるような気持ちで、最後に曲を届けられればいいなっていうのをイメージして、今回の楽曲を作りました。『るろうに剣心』は共に歩んできた同志です。これは健に対しても、剣心に対してもそうですし、そこはふたつでワンセットなんですけど。本当に……ありがとう、っていう感じです。すると佐藤さんは「本当にいい曲です。作品毎にそう思いますが、今回の『The Beginning』の楽曲が一番好きかもしれないです。Takaが『The Beginning』を観て、“この作品が一番好きだわ”って言ってくれた。Takaも侍魂を持っているので、この時代に生きる人間たちに共感してくれたのかなと思います」と語った。また、巴がある理由で剣心に近づき、それが究極の出会いへと繋がっていくというストーリーにちなみ、“究極の出会い”を尋ねられた佐藤さんは、「もちろん、『るろうに剣心』ファミリーとの出会い」と言い切る。江口さんも「この『るろうに剣心』という作品に出会えたことは大きい。よく10年後に“あの映画のあの場面のように…”と後々の作品に影響してくる時があるんですが、この作品もそうなると思います」と確信を語る。監督は「撮影していて、現場で二度と出会えない瞬間との出会いがあって。奇跡的に芝居や風向き、カメラワークなどすべてが合致した瞬間」と語り、「この作品でも剣心と斎藤一の出会ったシーンなど素晴らしいカットがたくさんある。中でも10年前の一作目のカットを繋いでいるシーンがあります。そんなことができる作品はそうそうない。奇跡だと思います」と本作への期待を高まらせた。自分の中に剣心という人が下りてきた感覚最後、江口さんは「この作品に10年携わって、最初は全く『るろうに剣心』を知らず原作を読むところからでした。シリーズ毎に予想を超える作品が完成して…今回もまたすごい作品に仕上がっています。まだ『The Final』を観れてない方は2作品連続で観れる喜びがあると思うので、ぜひ大画面で楽しんで欲しいです」とコメント。監督は「10年もの間、『るろうに剣心』という作品で戦ってきました。改めて美しいプロジェクトだったと思うし、公開を迎える最後まで皆さんと一緒に走り抜けたいと思っています」と熱い想いを口にする。有村さんは「この10年間、キャスト&スタッフが命を懸けて撮影をしてきて、皆様のもとへ届けてきた作品だと思います。熱い思いが込められた、そんな作品に一緒に挑戦させていただき、皆様に届くのは緊張しますが、ぜひ見届けていただけたら嬉しいです」とコメント。そして「『The Beginning』は非常に描きたいエピソードで、これを描かずに『るろうに剣心』シリーズを描いたとは言えないと思っていました」と佐藤さん。「どのように剣心の十字傷がついたか、なぜ消えないのか…そこには深い悲しみや感情が刻み込まれています。頬に十字傷がある限り剣心は悲しいんです。今までの過去作では、その想いを心に秘めて剣心を演じてきました」と明かす。「『The Beginning』を撮影している時間は本当に夢のような時間でした」と改めてふり返った上で、「今までは剣心という“キャラクター”を演じている、という感覚でしたが、『The Beginning』の撮影をしながら、『幕末の時代に、剣心という人が本当に存在していたんじゃないか』と思うくらい、自分の中に剣心という人が下りてきた感覚になりました。ここまで役と一体化したのは初めての経験。自分にとって特別で、皆さんの期待に応えられるような作品になっていると思います」と熱く語り、イベントを締めくくった。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月18日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』10th アニバーサリーイベントが17日に都内で行われ、佐藤健、有村架純、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。公開中の「The Final」は現在26億円を超えるヒットとなっているが、佐藤は緊急事態宣言で東京都などの映画館も休業中のため「こういった状況ですけど、地方の方々が特にこの映画を支えてくださっていることに感謝ですね」としみじみ。佐藤はさらに「僕は本当の公開日は、緊急事態宣言が明けて6月に入ってからだと思っているので、6月から真の初日みたいな形で何かできたらいいなと思ってます」と宣言する。「僕は東京に住んでて、やっぱり僕の友達とかはほとんど見れてないんだよね、映画館がやってないから」と明かし、「ぜひ6月以降どこかでまた大きな花火を打ち上げられたらいいなと思っております」意欲を見せた。この言葉に大友監督も「左に同じ。東京も大阪もまだ見れてない、見たくても見れない方もいると思うし」と慮り、「とにかく全力を尽くす。なんでもしますよ、もう」と熱い気持ちを示した。イベントでは抽選で当たったファンともリモートでつながり、直接質問も。小学校3年生の男子は佐藤に「学校で(剣心の)ドリフト走りの練習をしているけど、うまくできないからコツを教えてください」と質問する。すると佐藤は「あれは学校では出来ないんだよ」と本気の回答。「お兄さん、ワイヤーつけて何回も練習してやってるの」とマジレスする佐藤に、質問した男子はテンションが下がってしまった様子。「壁だったら走れるから、壁走りの練習したらいいよ」というアドバイスに、「はーい……」と力なく答えていた。
2021年05月17日和月伸宏のコミックを実写映画化した人気シリーズ最終作『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の公開を記念した「10th アニバーサリーイベント」が5月17日、都内で行われ、主人公・緋村剣心を演じる佐藤健をはじめ、共演する有村架純(雪代巴役)、江口洋介(斎藤一役)、大友啓史監督が出席した。第1作『るろうに剣心』の撮影が始まった2011年から10年。各配信プラットフォームを通じて、全国のファンに“るろ剣”完結への思いを語った。剣心の頬に刻まれた“十字傷の謎”に迫る『るろうに剣心 最終章 The Beginning』。かつての剣心の妻で、剣心が“不殺の誓い”を立てる理由となった女性・雪代巴との秘話が描かれる。佐藤は現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』と本作の関係性について「2つで1つの作品だと思っています。コインの表と裏。見せている局面は違うが、精神は同じ」と力説。ただ、両者は「全然違う作品」でもあると語り、「今回は監督とも『ちゃんと時代劇をやろう』という共有認識があり、役作りも現場での居方も全然違った。役にここまで一体化できたのは、初めての体験」と振り返った。雪代巴を演じ、シリーズに初参戦した有村は「このような時期ですが、健さん、大友監督をはじめ、皆さんの熱量が届いてほしいと祈っております。私も参加できてうれしいです」としみじみ。佐藤との共演を「剣心さんに気持ちを寄せて過ごしていたので、長く感じると同時に、あっという間という感覚も。夢の中にいる感覚だった」と振り返ると、佐藤も「我々は同じ夢の中にいたようですね」と大いにうなずいた。お互いの印象は「巴と同じくらいミステリアスなんですよ。心の奥底に何か隠し持っていると思わせ、もっと知りたいと思わせる人。どんな長いセリフも間違えないし」(佐藤)、「心強い存在で、身を委ねることができた」(有村)と明かし、およそ1ヶ月に及んだ共演で紡がれた強い絆を披露していた。江口は「なかなかヘビーな仕事だった」と10年の旅路を回想し、「これが皆さんに届いて、楽しいと言ってもらえれば、(コロナ禍が明けて)健くんともいい酒飲めそう」と期待感。大友監督は「ここにたどり着くまで10年、戦ってきました。今思うと美しいプロジェクトだった」と振り返り、「最終的に『The Beginning』は過去のどの作品とも違っている。剣心のルーツを描かないと、剣心を描いたことにならないし、技術で撮るよりも、心で向き合わないといけない領域が多かった」と話していた。取材・文・写真=内田涼『るろうに剣心 最終章 The Final』公開中『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(日)より公開
2021年05月17日2作連続で公開中の佐藤健主演『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』。この度、巴との壮絶な過去と剣心の十字傷に秘められた真実が明らかになる、来月公開予定の『The Beginning』より本予告映像が到着した。本日開催されたオンラインイベント「『るろうに剣心最終章 The Beginning』10thアニバーサリーイベント」にて、本予告映像が初披露。舞台は時空を超え、明治から動乱の幕末へ、「るろうに剣心」始まりの物語が描かれる『The Beginning』。公開された映像では、「新時代のため、あなた方には死んでもらう」と、容赦なく侍たちを斬り捨てていく剣心の衝撃的なシーンから幕を開ける。そして、新選組に追われる身となっていた“人斬り抜刀斎”剣心は、ある夜に巴(有村架純)と出会い、口封じのため共に暮らすことを決意。巴の優しさは剣心の心に波紋を広げ、次第に巴に心を開き本当の幸せの意味に気づいていくが、ある日突然、巴は姿を消してしまう。実は巴には、剣心に近づく別の目的が。また「どんなことがあろうと、あなただけは、絶対に斬りはしない」と誓うものの、なぜ、妻を斬殺しなければならなかったのか、そしてなぜ、2度と人を斬らないと誓ったのか。剣心と巴の観る者の胸を打つ濃密な人間ドラマが、壮大なグランドフィナーレを彩る。本作でも主題歌を手掛けた「ONE OK ROCK」ボーカルのTakaは「僕は圧倒的に『The Beginning』が一番好きです」と言い、「緋村剣心は健にしかできなかったって、『The Beginning』を観るたびに思うんです。だから僕らはそこに寄り添って、彼の心情を掬ってあげるような気持ちで、最後に曲を届けられればいいなっていうのをイメージして、今回の楽曲を作りました。『るろうに剣心』は共に歩んできた同志です。これは健に対しても、剣心に対してもそうですし、そこはふたつでワンセットなんですけど。本当に……ありがとう、っていう感じです」と思いを語っている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月17日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』10th アニバーサリーイベントが17日に都内で行われ、佐藤健、有村架純、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。各プラットフォームで配信もされた同イベント。剣心役の佐藤は、巴役の有村とともに登場し、階段で手を取ってエスコートする。10周年のイベントにSNSやコメントで実況しているファンからも「泣いてる」という反応が多く、佐藤は「音楽が流れるとは思ってなかったので」と自身もグッときていることを明かした。一方で、佐藤が有村をエスコートしたことでコメントも盛り上がり「エスコート、フゥ〜!」という反応を教えられた2人は照れ笑いを浮かべていた。『The Beginning』で剣心の元妻である巴を演じた有村は「1カ月から1カ月半の撮影だったんですが、長く感じました。だけどあっという間に終わってしまったし、何と言うのか、夢の中のみたいな感覚でした。とても不思議な感じでした」と振り返る。佐藤は「本当に僕もそうなんです。我々は同じ夢の中にいたのかもしれません」と応え、有村も「夢だったのかな?」と苦笑。佐藤は「ふわふわした不思議な感覚だったんですよ、撮影期間中はずっと。この前もコメンタリー収録で改めて見させてもらったんですけど、地に足をつけて作品を作ったはずなんですけど、どこかこの世界が現実なのか幻想なのか曖昧なふわふわしてるというか、あまりにも美しくて」と作品への印象を語った。
2021年05月17日映画『るろうに剣心』“副音声上映"が決定。2021年5月22日(土)より『るろうに剣心 最終章 The Final』、6月19日(土)より『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で実施する。副音声として登場するのは、剣心演じる佐藤健、監督の大友啓史、アクション監督の谷垣健治。迫力のアクションが見どころである『るろうに剣心』の裏話を、シリーズを支えてきた3人が余すことなく語ってくれるという。副音声を聞く方法は簡単で、無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、データを事前に入手。劇場で本編上映前にアプリを起動&イヤホンを装着。アプリは映画の音声を認識し映像作品に合わせて副音声が再生される。映画館で鑑賞しながら、イヤホンで副音声を楽しめる仕様で、2回目の劇場鑑賞にも打って付けの企画だ大友啓史次のように話す。「るろうに剣心シリーズにはスタッフたちが散りばめた色々なものが、宝探しみたいにたくさんあります。副音声を聞いて5作通して散りばめていた様々なことを知り、新たな発見をしてもらいたいです」映画『るろうに剣心』最終章『るろうに剣心 最終章 The Final』公開:2021年4月23日(金)*副音声開始:5月22日(土)~『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開:2021年6月4日(金)*副音声開始:6月19日(土)~監督・脚本:大友啓史主演:佐藤健配給:ワーナー・ブラザース映画
2021年05月17日2011年にスタートした映画『るろうに剣心』シリーズがついに『るろうに剣心 最終章 The Final』と『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で完結する。本作は明治の日本を舞台に、“不殺(ころさず)の誓い”を立てた緋村剣心の物語を壮大なスケールの物語とアクロバティックなアクションの連続で描いてきたが、全作品を手がけた大友啓史監督はシリーズを通じて本作に登場する者たちが実在し、現実の社会の中で生きている人物として描くことにこだわったという。人気漫画を原作にしながら、映画として圧倒的な評価を集めた本シリーズの根幹にあるものは一体、何なのか? 大友監督に話を聞いた。(以下、一部、『るろうに剣心 最終章 The Final』の内容に触れている箇所があります)和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、アニメーション化され、後に舞台にもなるなど様々な分野で描かれている。幕末に“人斬り抜刀斎”と呼ばれた男・緋村剣心は、新時代・明治の訪れと共に“不殺の誓い”を立て、江戸の街にある神谷道場で暮らしながら、様々な戦いに身を投じる。映画第一作を製作するにあたり、大友監督は漫画に描かれているキャラクターを“現実に存在する人間”として捉えるところから創作を始めたという。「漫画というのはすでに視覚化されたものですからね、まずはそのヴィジュアルの中からどの要素を映画にするのか考え、実写映画にするうえで不可欠な部分を集めていくことから準備を始めました。ひとつの基準は、僕自身が、この作品の登場人物たちが“実在する”と思えること、そして彼ら彼女らに共感できることが、何より大切だと思ったんですね。明治維新後、侍たちは廃刀令で刀を奪われ、マゲを切られ、その職業的な技術は不要となり、生きていく術を失ってしまった。そんな中で、剣の心を失った侍たちは新時代をどうやって生きていこうとしたのか? まずは自分がこれまでに蓄えてきた知識や経験を総動員して、原作になった漫画と現実にあった歴史上の背景や事実とを擦り合わせ、その人物たちの感情のリアリティを追求していったんです。幕末の動乱を乗り越えて訪れた明治時代、剣心にできることは何か? 廃刀令の時代ですから、もう刀は持って歩けない。でも、剣心は、一見真剣にしか見えない逆刃刀を持って白昼堂々と歩いている。今の時代で言えば、モデルガンを持って歩いているようなものでしょうか。幕末、散々人を斬ってきた剣心の思いとしては、侍という身分は廃れたけれど、自分が培ってきた剣技をつかって、この“不殺の誓い”を込めた逆刃刀で自分の目にうつる人々を助けていくことはできるだろうと。そんな剣心の感情は、当時の侍たちの置かれた立場に思いを馳せると、とてもリアリティがあるように思えました。剣心だけではなく、他の人物などに対してもそういう過程を経ることで、漫画の中で描かれていたフィクションが自分の中で立体化し始める。ひとつひとつ自分のフィールドに落とし込んでいくことで、様々な情報を自分なりの解釈で紐解けるようになってくる。巨大な人気コミックですから、そういう作業を手掛かりに、映画をつくる上での自由を少しでも得たいなと思ったんですね」ふたりの壮絶な感情のバトルを描くさらに大友監督は、過去に手がけてきた映画と同様に、すべての登場人物を“社会に生きるもの”として描いた。人間は“キャラクター設定”だけで存在しているわけではない。その時々の社会のルールや状況、倫理観、経済状況に大きく影響を受ける。大友監督はすべての作品で、登場人物と社会の関係をしっかりと描き、その上で社会のルールや倫理から逸脱せざるを得ない状況、意図的に逸脱する場面を描いてきた。「どんな人間も時代と切り結びながら生きているんですよね。剣心はあの時代に『新しい時代のためなら人を斬れます』と答えて人斬りになっていくんですけど、理念で引き受けることと、それを現実で実践していくことの間には大きな差があると思うんです。そこで生まれた矛盾を押し殺していける人間は悪に陥ったり、もしくは平然とした顔で新政府の一員になって出世していくんだろうけど、剣心はそうではなかった」大友監督は「人間を動かしているのは、とてもプライベートな体験や感情」だという。「どの人にとってもプライベートな体験というのは、すべてが望んで引き受けたものではないと思うんです。そう考えると、どんな人間であろうと、いかに腹立たしい相手であろうと、同情の余地や、すべてをその人の責めだと言えない部分がある。どの作品であっても、そんな気持ちをすべての登場人物に感じたいという想いはいつもあります。人間はお金や欲望や悪に取り憑かれて、ギリギリの判断を迫られた時に“生(なま)”の感情や顔が見えてくる。言葉にしてしまうと安っぽくなってしまうんですけど、自分がいつも心を動かされるのは、社会的な動物であるはずの人間が、その社会性を剥がされてしまった瞬間に見せる“生の感情”なのかもしれません」最新作でも大友監督は、これまでのシリーズで得た知見を総動員しつつも、いたずらに規模を拡大するのではなく、シリーズの根幹にある“すべての人物が実在していること”と“人間の生の感情が現れる瞬間”にこだわって、物語を拡大ではなく“深める”かたちで脚本を書いていったという。本作は江戸の町に謎の男・雪代縁が出現するところから物語が始まる。やがて剣心が愛する妻・巴を自らの手で斬った過去が明かされ、縁こそが剣心が殺めた巴の弟であることが判明する。姉を殺され復讐を誓う縁と、愛する女性を斬った罪を背負って生きてきた剣心はついに再会し、刃を交える。「今回の話は、剣心という人間を生み出したのは巴で、剣心と巴の関係性が生み出したモンスターが縁である。そして、その剣心と縁が、長い時間を経て運命の対峙を向かえるという物語なわけですよね。そうなると感情の深さがこれまでの作品とは比較にならないわけです。剣心は自身の手で殺してしまった愛する妻の弟と向き合うことになるわけですから。一方の縁は、愛する姉であり、母親代わりでもあった存在を失ったわけですけど、当時の縁はまだ子供だから、巴が剣心に対して復讐心を抱きながら、それだけではない想い=愛情を抱いてしまったことが明確に理解できない。つまり、物理的に姉を奪われただけではなくて、その心までも奪われたと感じたんだと思うんです。そのふたりが戦うわけですから、対立構造にはなっているんだけど、その関係は敵や味方ではなくて“遺族”に近い。死んでしまった巴の夫と弟なわけですから。巴に対しての異なる思いと共通する思い、その両者を抱えたふたりが剣を交えることで、お互いの感情をを確認していく。深度のある複雑な感情を、激しい戦いを通じて、剣を合わせながら確認していく。こんなに強靭な設定って実はなかなかありませんから、それがクライマックスに用意されている以上、構成はすごくシンプルにしたほうが良いのではないかと思うに至りました。だから複雑なことはやめて、剣心と巴、縁の間にかつて何があったのかを剣心の仲間たちが知り、その過程でお客さんも剣心の過去を知る。その後、表向きはアクションに特化しているように“見せかける”んだけど、観客はきっと、底流にあるふたりの壮絶な感情のバトルも感じてくれるに違いない。そういったプランをベースに、「京都大火編/伝説の最期編」に込めた密度を、一本の映画に注ぎ込もうと思ったわけです」「剣心はいたよ、本当に。実在したよ」大友監督が語る通り、剣心と縁は敵ではない。だからどちらかが相手を斬るだけでは解決しない。ふたりの戦いは相手の感情を知る行為であり、その刃はどちらも深い悲しみに満ちている。観客は驚異的なアクションに目を奪われつつも、そこで描かれる生々しい感情のぶつかり合いに心を奪われるはずだ。「かつて『龍馬伝』をつくりながら、吉田松陰や、高杉晋作、坂本龍馬、岡田以蔵はみんな自分の中で“確かに存在した”と確信する瞬間があったんです。まあ、彼らは実際実在した人物たちですからね。かつて生きていた人たちが残していった“念”があると思いますし、剣心もフィクションなんだけど僕は“剣心の念”も実際にあると真面目に思ってるんですよ。1作目の時に佐藤健と綾野剛が戦うシーンで、剣心が「不殺の誓い、逆刃刀だ」といった瞬間、なぜか涙が出そうになって。周囲にさとられないように苦労したんですけど(笑)、思わず佐藤健のもとに駆け寄っていって『剣心はいたよ、本当に。実在したよ』って言ったら、彼はキョトンとしてましたけど(笑)。その頃からすでに、剣心っていうのは僕の中でリアルに実在した人物だと思っているんです。佐藤健は『1作目のときは人気漫画のキャラクターをいかに演じるかに一生懸命だった。2作目になって剣心が自分の中に少しずつ入ってきている気がした。今回の作品はすでに自分の中に剣心が住んでいて、自分の中にいる剣心を引っ張り出すことで演じていく。剣心は実在します』って言っていて。ぐるりと一周廻って、僕が1作目で感じた感情を、俳優のスタンスから体感したんだなと思って、なんだか感動しましたね。撮影の時って、とりあげているのはフィクションの人物なんだけど、本当に生きているな、実在したんだなと思えることがあって、撮りながら僕はいつも、どこかでそんな瞬間を求めている。そこに僕だけじゃなくて主演俳優もたどり着けた。それはこの映画シリーズの大きな成果だと個人的には思っています。剣心だけじゃなくて、縁も薫も左之助も恵も、弥彦も“本当にいた”んだと思うし、それを俳優の身体を通して観る人に感じてほしいし、僕が現場で感じたことを共有してほしい。人物たちの体験や感情を、観ている人たちもハラハラしながら追体験していく、それこそが娯楽エンターテインメントの、シンプルで正しいかたちだと思うんです」大友監督の考える正統なエンターテインメントは、アクションや爆発を積み重ねることではなく、その奥底にある生々しい感情のダイナミックな揺れ動きを、登場人物と観客が共に体験することにある。どんな鋭い刃よりも観る者の心を深く刺す痛みと悲しみの物語、そしてキャリアを通じて“実在する人間が見せる生々しい感情”にこだわり続けてきた大友監督の信念が本作を、最終章にふさわしいものにしているのではないだろうか。『るろうに剣心 最終章 The Final』公開中『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(日)より公開
2021年05月17日公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』が、本年度実写映画No.1のオープニング興収の大ヒットを記録。そして6月4日(金)からは、伝説のグランドフィナーレを迎える『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が公開される。今回は、佐藤健演じる緋村剣心とともに新時代を懸命に生きようとした女性から、土屋太鳳が演じてきた巻町操に注目した。新時代を颯爽と駆け抜ける、剣心の頼れる仲間巻町操(土屋太鳳)は、両親はなく、幕府の諜報部隊を務めた御庭番衆の拠点である、京都にある葵屋で育てられ拳法を学んだ。旅の途中で金に困り、剣心の刀を盗もうとしたのをきっかけに剣心と知り合った。天真爆漫だが、子どもの頃から慕い続ける四乃森蒼紫が復讐に囚われたときは心を痛め、蒼紫を救ってくれた剣心に厚い信頼を寄せている。『るろうに剣心』シリーズには魅力的な女性が何人も登場するが、最前線で剣心と共に戦う女性キャラクターといえば操しかいない。前作『京都大火編/伝説の最期編』でもその身体能力を活かしたアクションを披露してくれたが、本作ではさらに進化した動きを見せており、3歳から日本舞踊、 クラシックバレエを習っていたという操演じる土屋さんの持つポテンシャルが120%発揮されている。先日解禁されたアクショントレーニング動画でも、そのポテンシャルが遺憾なく発揮されており、今回の『The Final』での操のアクションシーンは前作『京都大火編/伝説の最期編』のクオリティを遥かに超えたものとなっている。操は剣心同様に天涯孤独であり、剣心に師匠・比古清十郎がいるように彼女にもまた蒼紫という師匠が存在するなど、どこかしら剣心と共通する要素を持つキャラクター。前作『伝説の最期編』では剣心が比古から、飛天御剣流の奥義を会得したのと同様、今作では操が、師匠の蒼紫を彷彿とさせるアクションを見せてくれる。『るろうに剣心 最終章』では、剣心から弥彦、蒼紫から操など、物語の中のキャラクター同士でその意志の“継承”が行われていった。それとともに、大友啓史監督が「第1作の時に、型にはまらない常識破りな20代後半から30代半ばのスタッフを集めたんですけど、彼らはこの8年間に様々な現場でいろいろな技術を蓄積した」と語っているように、スタッフ間でも“継承”は重要なキーワードとなっていることが伺える。作品の中での、登場人物同士での意志の継承、そして、10年間変わらぬスタッフで制作を続けてきたからこそ成し遂げられた技術の継承。2つの継承が行き着いた先の邦画最高峰の映像と、それを体現する巻町操の怒涛のアクションを体感してほしい。『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心 京都大火編 2014年8月1日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」るろうに剣心 伝説の最期編 2014年9月13日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月15日佐藤健が主演を務める映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の副音声上映が行われることが14日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。シリーズ史上初となる“副音声上映”が2部作で決定し、5月22日より『るろうに剣心最終章 The Final』、6月19日より『るろうに剣心最終章 The Beginning』で実施される。副音声上映は、無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、副音声データを事前に入手、本編上映前にアプリを劇場で起動しイヤホンを装着すると、映画の音声を認識し映像に合わせて音声が再生される。劇場で作品を鑑賞しながら、イヤホンで副音声を楽しめる仕様だ。副音声として登場するのは、主演の佐藤健、大友啓史監督、谷垣健治アクション監督と、『るろうに剣心』シリーズを10年間支えてきた3名。本編に合わせて撮影当時の裏話など様々な貴重なエピソードを余すことなく語り尽くしている。副音声の収録を終えた佐藤健は、「やはり最後の剣心と縁の戦いは、何回観てもどちらにも感情移入して入り込んでしまうので、心が疲れました(笑)。僕が知らない裏話もお二人がしてくださったのでめちゃくちゃ楽しかったです」と振り返る。佐藤は「剣心は自分の胸の内に想いを秘めているキャラクターなので、自分なりに“この時はこういう想いで演じていた”という気持ちを話したりしたので、楽しんでいただけたらと思います」とアピール。大友監督は「IMAXや4DX/MX4Dなどアトラクション的な楽しみ方がある一方で、新しい楽しみ方を一つ増やしてくれたと思います。この作品にはスタッフたちが散りばめた色々なものが、宝探しみたいにたくさんあるんです。副音声を聞いて、『るろうに剣心』5作通して散りばめていた様々なことを知り、新たな発見をしてもらいたいです。ぜひこの機会にこの体験自体を楽しんでほしいです」と明かした。谷垣アクション監督は「1回目に見るときはアクションシーンの迫力を堪能していただき、2回目は副音声を聞くことで、アクションをより楽しんでいただける手助けになればと思います。僕らがアクションやそのバックステージについて語ることで、これまで見てきたアクションシーンをより立体的に感じてほしいと思いますし、あの早い動きの一つ一つもはっきり見えてくるはずです(笑)」とコメントを寄せた。裏トーク”が盛りだくさんの内容に、大友監督は「危機一髪の現場から生まれたのが『るろうに剣心』だから(笑)」と撮影当時を振り返りながらも、瞳の奥の感情が見えると感動したIMAX上映も含めて、「あのIMAXの大画面とこの副音声で楽しんでいただけたら、僕たちが細部まで込めたものがより伝わるかもしれない!」と期待を寄せた。さらに、副音声上映決定にあわせて解禁された新たな映像には、神木隆之介演じる瀬田宗次郎の姿も。片足でリズムを刻むあの独特なステップ“縮地”を見せた後、目にも留まらぬ速さで剣心に斬りかかる姿が映っている。(C) 和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心最終章 The Final」製作委員会
2021年05月14日先月からついに公開がスタートした『るろうに剣心 最終章』。この度、現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』、6月から公開が始まる『るろうに剣心 最終章 The Beginning』との2部作の副音声上映が決定した。チーム「るろ剣」集結! 究極の裏トークを劇場で本シリーズ史上初となる2部作での副音声上映は、剣心役の佐藤健、監督の大友啓史、そしてアクション監督の谷垣健治と、シリーズを10年間支えてきた3名が参加。5月22日(土)より『The Final』、6月19日(土)より『The Beginning』で実施され、本編に合わせて撮影当時の裏話ほか様々な貴重なエピソードを余すことなく語り尽くす!副音声の収録を終えた佐藤さんは「やはり最後の剣心と縁の戦いは、何回観てもどちらにも感情移入して入り込んでしまうので、心が疲れました(笑)」とまずは率直な感想を述べ、「僕が知らない裏話もお二人がしてくださったのでめちゃくちゃ楽しかったです」とコメント。さらに「剣心は自分の胸の内に想いを秘めているキャラクターなので、自分なりに“この時はこういう想いで演じていた”という気持ちを話したりしたので、楽しんでいただけたらと思います」とアピールした。一方、大友監督は「副音声を聞いて、『るろうに剣心』5作通して散りばめていた様々なことを知り、新たな発見をしてもらいたいです。ぜひこの機会にこの体験自体を楽しんでほしいです」と呼びかけ、谷垣さんも「1回目に見るときはアクションシーンの迫力を堪能していただき、2回目は副音声を聞くことで、アクションをより楽しんでいただける手助けになればと思います」と語っている。なおこの副音声上映は、無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、副音声データを事前に入手、本編上映前にアプリを劇場で起動しイヤホンを装着、映画の音声を認識し映像に合わせて音声が再生され、劇場で作品を鑑賞しながら楽しめる仕様となっている。新映像公開! 神木隆之介“宗次郎”現るさらに新たに、神木隆之介が演じる瀬田宗次郎の姿も映し出された映像が到着。片足でリズムを刻むあの独特なステップ“縮地”を見せた後、剣心に斬りかかるシーンが収められている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月14日映画化もされたバーナード・スレイドの傑作戯曲『Same Time, Next Year』が、剣幸主演で開幕した。不倫から始まる男女の25年を描く二人芝居。剣の相手役は坂田聡と大沢健という、まったく持ち味の違う二人がダブルキャストで務める。演出は荻田浩一。坂田が出演した回のゲネプロをレポートする。舞台は1951年、北カリフォルニアの海辺のコテージ。大きなダブルベッドには、男と女がいる。偶然の出会いから一夜を過ごしてしまったらしいドリスとジョージだ。甘いピロートークが展開するかと思いきや、会話から次第に判明するのは、お互い所帯持ちであるということ。しかしジョージが抱く罪悪感が、自分には子どもが二人いると言っていたけれど実は三人なんだというようなことだったりと、不倫カップルのわりにどこか憎めない。お互いの家庭の悩みなども打ち明けなんとなく心を通わせ、年に一度、同じ場所で落ち合うことを約束する……。時はとんで1956年。ずいぶん洗練された大人の会話をするようになった二人。1961年、ドリスは8か月の妊娠中。1965年、1970年――年に一度しか会わない彼らは、登場するたびに外見も内面も変化していく。特に、ドリスの変貌はまぶしい。世間を知らず、学もなく、もしかしたら家庭内で抑圧されていたかもしれない女性が、大学に行き、事業を立ち上げるまでになる。ブロードウェイでドリスを演じたエレン・バースティンはトニー賞主演女優賞を受賞したが、日本版ドリス・剣も素晴らしい名演だ。時が経つごとに精神的に成長していくが、ドリスの芯の部分――朗らかさや優しさといったところがぶれずにあるため、外見がいくら変わろうと違和感がなく見ていられる。対する坂田のジョージは逆に、外見は少しずつ変化しながらも、時を経ても変わらない“男のどうしようもなさ”がずっと貫く。自由に羽ばたくドリスを受けの演技で包み込む、そんな坂田ジョージもまた、愛しい。さらに、ここにダンサーの橋本由希子と鈴木凌平が彩を加える。愛を象徴する概念のような存在かと思いきや、ドリスとジョージをいたずらっ子のような表情で見つめたり、小道具を出し入れしたりとシーンにも関与。愛の妖精、もしくはキューピッドのような存在?彼らの存在が作品を一段、洗練されたものに押し上げた。演出の荻田の手腕が光る。それぞれが年をとるごとに変化していくように、二人の愛情の質も、次第に変わっていく。1975年、最終的に行きつく場所は友情のような、同志愛のような、熟年夫婦のような……いや、愛をカテゴライズするのすら無粋かもしれない。コンプライアンスに厳しい昨今だが、不倫カップルの話なんて……と眉を顰めるなかれ。男女の性愛の先にあるその愛は人間臭く美しく、しっかりとした質感を持ってそこにある。この二人の愛が羨ましいとすら思える。ある意味、究極のファンタジーかもしれない。公演は5月23日(日)まで、東京・赤坂RED/THEATERにて。取材・文:平野祥恵
2021年05月14日俳優の神木隆之介が、佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)に出演していることが14日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。4月23日より公開された同作は、5月12日までの興行収入が24億円を超え、観客動員数は170万人を突破する大ヒットに。そしてこの度、前作『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』で剣心の前に立ちふさがった、志々雄真実の右腕にして十本刀最強の剣客・神木隆之介演じる瀬田宗次郎のサプライズ出演が明らかになった。瀬田宗次郎は天賦の剣才を持ち、剣心と互角の速さで抜刀術を操るだけでなく、唯一剣心の逆刃刀を折った『るろうに剣心』ファンの中でも絶大な人気を誇るキャラクター。シリーズを代表するアクションシーンである、剣心VS宗次郎を彷彿とさせるサプライズ登場は本編中最も観客を驚かせ、SNSでは「最後の隠し玉は激アツ!!」「瀬田宗次郎の登場は鳥肌が立ちました!」「声が聞こえた瞬間、本当に号泣してしまった」「神木くん降臨でテンション上がった!」「るろうに剣心完璧すぎた。誰がなんと言おうと佐藤健くんも真剣佑も神木隆之介くんも天才すぎる!」と驚きと共に歓喜の声で溢れている。今回、手に刀を持ち剣心の前に再び姿を見せる宗次郎の場面写真と、物憂げな表情で佇む宗次郎から不穏な空気が漂う場面写真の2点も初解禁となった。
2021年05月14日