2021年5月21日 12:00
【インタビュー】 『るろうに剣心』で日本のアクションを変えた男・谷垣健治
「階段というものは、人が落ちるために作られている」――。
映画に携わる様々な人たちに話を伺う「映画お仕事図鑑」。今回、登場いただくのは、冒頭の言葉に代表される凄まじいまでのアクションへの愛(※本人は著作にて“アクション脳“と表現。ちなみに本のタイトルは「アクション映画バカ一代」!)を持ち、日本を代表するアクション監督として世界をまたにかけて活躍する谷垣健治。
谷垣さんといえば、スピードと迫力に満ちあふれたアクションを生み出し『るろうに剣心』シリーズを成功へと導いた立役者のひとり。大学卒業後に単身、香港へと渡り、現地でキャリアを積み、その実力を認められていったという谷垣さん。日本中、いや世界を熱狂させたあのアクションはどのようにして生まれたのか?『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の公開を機に話を聞いた。
スタントマンに憧れ香港へ
――そもそも谷垣さんがアクション監督を志すようになったきっかけ、経緯について教えてください。
もともと、小学生の頃からジャッキー・チェンや新日本プロレスで活躍したタイガーマスクといったフィジカルな人たちが大好きだったんですね。