「エルメス(HERMES)」が届ける新たなショートムービー「Men etcetera」が公開された。2014年のエルメスの年間テーマ「メタモルフォーズ―変身」というプリズムを通したエルメス14AWメンズコレクションを表現したものだ。ユーモラスでインタラクティブ、都会的な遊び心で“メタモルフォーズ”を表現した前作のショートムービー『Man on the Move』が登場したのは14SS。この秋冬バージョンでは、ホテルの一室、ひとりの男性が主人公。軽やかなステップで鏡をのぞきこむと、そこには“もう一人”の自分の姿が……。ダークトーンのレイヤーと、マット×艶のコントラストが美しい14年AWコレクションの夢の中に迷いこんだかのようなシュールなファッションショーが繰り広げられる。 少し奇妙な感覚を味わえると同時に、最新コレクションのバリエーションを楽しめるスタイリッシュな動画に仕上がっている。エルメスのメンズユニバースアーティスティック・ディレクター、ヴェロニク・ニシャニアンによる今シーズンのプレタポルテコレクションの魅力を約1分に凝縮したこのショートムービーは、銀座メゾンエルメスのサイトでもフィーチャーされている。
2014年10月08日「エルメス」は9月15日、世界で5番目となる「メゾンエルメス」を上海にオープンした。住所は上海市黄浦区淮海中路217。ショップは中庭のある赤レンガ造りの趣ある建物を6年掛けて改装したもの。パリを拠点に世界中のエルメスブティックを手掛けるドゥニ・モンテル(Denis Montel)率いる建築設計事務所RDAIが設計を担当した。エルメスCEOのアクセル・デュマ(Axel Dumas)氏は、「レンガ、石、木のマリア―ジュは、この建築が歴史と現代をつなげていることを意味している。広々とした空間と暖かな光のもとで、エルメスのオブジェの多様性と豊かさを紹介していく」と話す。ショップ構成は4フロアで広さ1,174平方メートル。地上1から3階が売り場、4階にはイベントスペースが導入された。1階はシルク製品、バッグ、ジュエリー、香水など、2階はウィメンズ・メンズのプレタポルテ、シューズなどを世界観で紹介している。オープン記念限定アイテムとしてクロコダイルの鞍、アリゲーターのバッグなどのアイテムを用意。3階はホームコレクションやテーブルウエアなどのインテリアアイテムがそろう他、銀器メゾン・ピュイフォルカのラウンジバー「La Timbale」が設けられた。4階ではオープンを記念して、アーティストのフィリップ・デュマ(Philippe Dumas)のキュレーションによる展覧会「エルメスの馬」を開催している。エルメスは1997年に中国初となるブティックを北京にオープンして以降、20数店舗をオープン。上海のメゾンエルメスは、パリのフォーブル・サントノーレ、ニューヨークのマディソン・アヴェニュー、東京の銀座、韓国のドサンパークに次ぐ世界5番目。
2014年09月17日「エルメス(HERMES)」は、伊勢丹新宿店1階のブティックを11月1日にリニューアルするに当たり、7月30日から同店に仮店舗とモバイルブティック(移動店舗)をオープンした。仮店舗は、本館4階 ザ・ステージ#4とパークに出店。また、モバイルブティックは約1ヶ月毎に伊勢丹新宿店内に出没する。4階の店舗ではプレタポルテの他、シューズ、バッグ、革小物、ウォッチやジュエリー、フレグランス、タオルまでそろう。初のバスライン「ル バン エルメス(LE BAIN HERMES)」も同日から先行発売され、シャワージェルやボディーローション、ソープなどがシリーズとして登場した。また、店内やウインドーに、パリのエミール・エルメス・コレクションに収蔵されている絵画やオブジェと、漫画家・横山裕一による漫画が飾られる。ウィメンズウエアのラック上には、メゾンの精神とも言える絵画「デュックとタイガー(四輪馬車と従者)」と、これを横山流に解釈した作品が掲げられている。モバイルブティック第1弾は、8月25日まで本館2階 ザ・ステージ#2に出現。今回は、同メゾンのアイコンとも言えるスカーフ「カレ」とエナメルブレスレットなどのアクセサリーをメインに扱う。シルクのカレ(4万9,000円)や春夏通して使用出来る大判のカシミアシルク(14万1,000円)、新作のシルクバンダナ(2万4,000円)などを手に取って見ることが出来る。特にバンダナはファサードに面したVPスペースで大きく展開され、アイキャッチとなる。また、トルソー達がカレをパレオ風・羽織り風など様々に着用し、カレのスタイリングを提案している。2階は比較的若年層へ向けたブランドが扱われるフロアだが、「エルメスのアイテムに触れる機会の少なかった方々に、カジュアルに提案することで、もっと身近に感じて欲しい」とエルメスのPR。モバイルブティックは今後、9月3日から30日まで本館2階ウィメンズシューズコーナー、10月1日から28日までメンズ館1階に出没する。今回の店舗設計は銀座のメゾンエルメス フォーラムで開催されたクリスチャン・ボヌフォワ展で会場構成を行った建築家・中山英之が担当。日本の編み込み細工から想を得、“陣を張る”ことをテーマに設計した。木と布が編み込まれたようなテクスチャーが用いられ、ラフで開放感のある作りとなった。 現在改装中の1階ブティックは改装期間中、横山裕一による漫画が描かれた仮囲いで覆われる。これはリニューアルオープンまでのストーリーが表現され、工事が進むにつれて内容が更新されて行く予定だ。漫画は7月31日から公開された。新装となる店舗は“モバイル”をキーワードに空間を演出。メンズ、ウィメンズ、ライフスタイルをそれぞれ世界観として表現するという。
2014年07月31日「エルメス(HERMES)」の代表的アイテム、スカーフの「カレ(carre)」をクローズアップしたポップアップイベントが、3月5日より伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージにて開催されている。会期は11日まで。「BAL DE SOIE(シルク舞踏会)」と題されたイベントでは、今シーズンの新柄・新色を始めとする様々なシルクアイテムをバリエーション多彩に紹介。また、カレから発展して誕生した「ツイリー」や、スカーフリングもそろう。エルメスの今年のテーマ「メタモルフォーズーー変身」をもとに、会場の装飾も華やかに演出。カレのデザイン柄が壁一面に大胆に彩られた会場は、パリの舞踏会のホールをイメージ。訪れる人が舞踏会に参加しているような楽しさが演出された空間となっている。期間中の8・9日(14時から15時30分/17時から18時30分)には、カレを身に纏った姿をプロのカメラマンが撮影してくれるフォトイベントが、会場内の特設ブースで開催される。70年以上もの歴史を持ち、美しく多彩なカラーと、ストーリーを持った芸術的デザインで、エルメスのアイコンともいえる「カレ」。素材は代表的なシルクを中心に、カシミアシルクやコットンを採用。形も正方形だけではなく長方形や三角など多様で、基本サイズの90cmに加え、70cmから140cmまでそろい、様々な用途によって使い分けることができる。300もの繭から紡ぎ出されるシルクに、1色1色丁寧にシルクスクリーンでプリントし、美しい縁かがりを施すなど、職人の手仕事の結晶とも言える逸品は、長い間、多くの女性に愛されてきた。カレといえば、大人の女性が身に纏うイメージが強いが、現在は若い女性や男性の支持も高まっているという。エルメスでは、新しいスカーフの楽しみ方を提案するため、スカーフの結び方やスタイリングを動画やイラストで紹介するシルクアプリを13年10月にリリースしている。
2014年03月06日アパレル・ブランド「コム・デ・ギャルソン」のクリエイティブ・ディレクターを務める川久保玲が、「エルメス」と提携して同ブランドの定番シルクスカーフ「カレ」の限定バージョンとなる新作スカーフ・コレクション「コム・デ・カレ」を手がけることになった。同コレクションのデザインにあたって、川久保さんは「私は常にエルメスの伝統と職人技を尊敬してきました。今回のコラボレーションでは、身に着けるものとしてのスカーフという概念ではなく、むしろエルメスのカレが持つ美しいアートワークに導かれていったと言えます。そして、その美しさに抽象的なイメージと共に新たなエレメントを加えることで、私たちはユニークで全く新しいスカーフに仕上げることができたと思っています」と自信を覗かせる。抽象的なパターンが描かれたモノクロのファースト・コレクション「ノワール・エ・ブラン」は5種類での展開で、東京、ニューヨーク、パリのコム・デ・ギャルソンの店舗にて発売される予定だ。続いて、鮮やかな色に染められた6種類展開のセカンド・コレクション「クルール」は、川久保がロンドンにオープンさせたセレクトショップ「ドーバー・ストリート・マーケット」にて販売されるという。エルメスが「カレの伝統を覆した」と評する同コレクションは両方とも、来年2月より販売が開始される予定だ。
2012年11月27日