デンマーク発・プレミアムフットウェアブランド『ECCO(エコー)』は、独創的なデザイナー、ナターシャ・ラムゼイ=レヴィとの最新コラボレーションを4月12日(金)発表しました。新コレクションでは、ECCOを代表するコレクションのコラボレーションコレクション「SCULPTED」サンダルと「OFFROAD」サンダルが登場し、革新的なデザインと最先端の快適技術が融合しています。<商品詳細ページ> ECCOとナターシャ ラムゼイ・レヴィの限定サンダルコレクション1. 革新と伝統の融合ナターシャ・ラムゼイ=レヴィの芸術的なビジョンとECCOの長年にわたるクラフトマンシップが結集したこのコレクションは、日常生活に根ざしたエレガンスと機能性を提供します。デザインには、生動的な色彩と洗練された素材が用いられ、究極の履き心地とスタイルを実現します。2. サステナビリティへのコミットメントECCOは、持続可能な素材の使用と倫理的な製造プロセスに重点を置いています。この新コレクションも、環境に配慮した方法で生産されており、ブランドのサステナビリティへの取り組みをさらに推進しています。3. 日本市場での販売新作サンダル「ECCO SCULPTED」「ECCO OFFROAD」は、2024年4月12日から、ECCOの日本国内の店舗およびオンラインストアで限定販売されます。デザインと快適さを兼ね備えたこのコレクションは、ファッションに敏感な消費者に向けて提供されます。ナターシャ・ラムゼイ=レヴィからのコメント「この新しいコレクションは、自分自身のデザイン哲学とECCOの技術革新が見事に融合したものです。私たちは、究極の快適性とスタイリッシュなデザインが求められる今日の消費者に最適な製品を提供できることを誇りに思います。」<商品特徴>・デザイナー ナターシャ・ラムゼイ=レヴィとのコラボレーションした数量限定 カプセルコレクション・エフォートレスなスタイルと贅沢な履き心地で 見た目を格上げします・ヒールなのに抜群の履き心地が人気の『SCULPTED』とアウトドアで活躍する『OFFROAD』個2つのサンダルコレクションがナターシャによって再定義され 新たに生まれ変わりました・足の凹凸にぴったりとフィットする独自のFLUIDFORM(フルイドフォルム)(TM)テクノロジーで長時間履いても疲れにくい抜群の履き心地 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月16日デンマーク発のフットウェア&ライフスタイルブランド「ECCO(エコー)」は、デザイナーNatacha Ramsay-Levi(ナターシャ・ラムゼイ=レヴィ)との2作目となるコレクション『ECCO BIOM C TRAIL Natacha Ramsay-Levi(エコー バイオム Cトレイル ナターシャ・ラムゼイ=レヴィ)』を2024年3月8日(金)より公式オンラインストア、青山Ao店、銀座店を含む一部直営店舗で数量限定販売いたします。商品ページ: ECCOがナターシャ・ラムゼイ=レヴィとのカプセルコレクション第二弾を発表2023年10月に発表したデビューコレクション『ECCO Natacha Ramsay-Levi(エコー ナターシャ・ラムゼイ=レヴィ)』で確立したダイナミックさをさらに進化させた第二弾は、ナターシャのアーティスティックなビジョンとECCOが持つ革新性と技術的ノウハウを融合させました。スポーティーさと都会的さ、フェミニニティとマスキュリニティをミックスさせたコレクションは、実用性と大胆さが融合し、創造性と履き心地を両立したエネルギッシュなコラボレーションとなりました。自律した女性を念頭にデザインされた第二弾コレクションは、ニュートラルな色合い(ブラック、ホワイト、ストーン)と目を見張るような鮮やかな色(エレクトリックブルー、バブルガムピンク、チェリーレッド)を大胆に表現し、2,500人のアスリートの足をスキャンして木型(ラスト)に採用し、本来の人間の足の自然な動きを最適化するECCO BIOM(TM)テクノロジーを採用しています。これにより、快適性と安定性を追求したハイブリッドデザインシューズが実現しました。従来のBIOM(TM)が持つテクノロジーに加え、ナターシャとのコラボレーション商品ならではの革新性が余すところなく発揮されています。2023年10月にECCOのクリエイティブ・パートナーとして発表されたナターシャ・ラムゼイ=レヴィは、ECCOが参画しているAt.Kollektiveプロジェクトのデザイナーの第一期生だったことから、ECCOとの関係がスタートしました。「ECCOには何か特別なもの、本格的なもの、真実味があります。サステナブルなモノづくり、人材管理、技術革新だけでなく、常に新しいデザイナー、新しいコラボレーション、若い才能を求めています。それは、ECCOが本当にオープンで、現代的で、本物であるかを証明していると思います。ECCOはここにあり、存在し、そして本物なのです。」「ECCOの可能性と創意工夫は尽きることがありません。ECCOで私が常に心がけているのは、斬新なデザイン、再利用されたデザイン、アイコニックなデザインの間で、バランスの取れたものを提案することです。ECCOの核である卓越性と機能性の間に、時代の流れを反映した新しい外観の架け橋になることを心がけています。お客様がこのプロジェクトを刺激的で適切なものだと感じてくれることは、私たちにとって最高の報酬なのです。」―ナターシャ・ラムゼイ=レヴィ談<商品特徴>・デザイナー ナターシャ・ラムゼイ=レヴィとのコラボレーションした数量限定カプセルコレクション・エフォートレスなスタイルと贅沢な履き心地で見た目を格上げします・約2,500人のアスリートの足をスキャンして製造したBIOM(TM)ラスト(木型)により、人間の足が本来持つ足の動きを最適化・足の凹凸にぴったりとフィットする独自のFLUIDFORM(フルイドフォルム)(TM)テクノロジーで長時間履いても疲れにくい抜群の履き心地・メリージェーン、バレリーナ、レースアップの3タイプ大胆なカラーリングと創造性にあふれた限定コレクション<商品概要>ECCO BIOM C TRAIL Natacha Ramsay-Levi(エコー バイオム Cトレイル ナターシャ・ラムゼイ=レヴィ)●メリージェーンカラー:ELECTRIC BLUE×BUBBLEGUM PINK C CHERRY RED/BLACKサイズ:36-40(日本サイズ約23cm-25cm)価格 :39,600円(税込)目を見張るようなカラーリング●バレリーナカラー:ELECTRIC BLUE×BUBBLEGUM PINK C CHERRY RED/WHITE×SAND×BLACK/BLACKサイズ:36-40(日本サイズ約23cm-25cm)価格 :39,600円(税込)実用性と大胆さが融合●レースアップカラー:CHERRY RED/BLACKサイズ:36-40(日本サイズ約23cm-25cm)価格 :36,300円(税込)自律した女性を念頭にデザインされた第二弾■About ECCOECCOは61年前の1963年、デンマーク人のカール・ツースヴィーとビルテ・ツースヴィー夫妻が、自分たちの靴工場を作るという夢を抱いて創業したファミリービジネスです。ファミリーによるファミリーのための価値観がECCOの活動の中心であり、2023年現在もツースヴィーファミリーがECCOを所有・経営しています。2023年、ECCOは新たなコンセプトとして「モダンファミリー」を発表し、現代を生きる、実際に生活している人々のライフスタイルをサポートしています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月08日2023年に創業60周年を迎えたデンマーク発・フットウエア&ライフスタイルブランド「ECCO(エコー)」は、クリエイティブパートナーとして迎えたファッションデザイナー、ナターシャ・ラムゼイ・レヴィによるカプセルコレクションを展開しています。クロエなど数々のブランドで活躍したナターシャは、ECCOのアイコニックなシューズを大胆な表現で再構築。シグネチャースタイルに、彼女ならではのみずみずしさ、そしてフェミニンさとマスキュリンさの両面価値を提案しています。ECCO GRAINER W 4万9,500円(税込)/Courtesy of ECCOそして、今回のカプセルコレクションが持つ大胆で新しい両面価値を表現するにあたり、女優として、母として、そして女性としてもみずみずしくしなやかに活躍する臼田あさ美とコラボ。本来のECCOが持ち合わせるスタイルと履き心地の側面から、新しいECCOの世界感を表現します。ECCO SHAPE SCULPTED MOTION 55Courtesy of ECCOECCO SHAPE SCULPTED MOTION 55 4万9,500円(税込)/Courtesy of ECCO7.5cmヒールでありながらスニーカー? と勘違いするほど長時間履いても疲れにくい白ブーツは、重くなりがちな冬の足元を見た目にも機能的にも軽やかにしてくれる一足。ECCO GRUUV WCourtesy of ECCOECCO GRUUV W 4万1,800円(税込)/Courtesy of ECCO目が覚めるようなヴィヴィッドなオレンジに北欧ならではのシックなカラーを掛け合わせたブーツ。見た目にもユニークなソールはまるで地面をつかむような感触を味わえる、見た目だけにとどまらない優秀な一足。ECCO GRAINERCourtesy of ECCOECCO GRAINER 5万7,200円(税込)/Courtesy of ECCOロングブーツなのに軽い! ロングブーツだからこそレザーで差が出る渾身の一足。一癖あるラバーのアウトソールが着こなしにスパイスを与えてくれます。【Asami Usuda meets ECCO】※スペシャルページ:臼田あさ美 プロフィール1984年生まれ。女性ファッション誌で専属モデルとして活躍したのち、女優としての活動をスタート。2024年1月スタートのドラマ「夫婦の秘密」(BSTBS 毎週木曜日23:00-23:54放送予定)では主人公野山穂花を演じる。映画『愚行禄』では第39回横浜映画祭助演女優賞を受賞。About ECCOECCOは60年前の1963年、デンマーク人のカール・ツースヴィーとビルテ・ツースヴィー夫妻が、自分たちの靴工場を作るという夢を抱いて創業したファミリービジネスです。ファミリーによるファミリーのための価値観がECCOの活動の中心であり、2023年現在もツースヴィーファミリーがECCOを所有・経営しています。2023年、ECCOは新たなコンセプトとして「モダンファミリー」 "を発表し、現代を生きる、実際に生活している人々のライフスタイルをサポートしています。お問い合わせ:エコー・ジャパン カスタマーサービス0120-974-010jp.ecco.com
2023年12月04日ディズニーの古典アニメーション『バンビ』のライブアクションリメイク版の監督を、サラ・ポーリーが務めることになりそうだ。現在、交渉の段階にあるという。ミュージカル映画になる予定で、音楽は6度のグラミー賞に輝くケイシー・マスグレイブスが手がける。プロデューサーにはポール&クリス・ワイツも名を連ねる。現在、脚本家組合がストライキ中であることもあり、撮影開始時期などは不明。ポーリーは最新の監督作『ウーマン・トーキング私たちの選択』でオスカー脚色賞を受賞した。ほかの監督作に『アウェイ・フロム・ハー君を想う』『テイク・ディス・ワルツ』などがある。文=猿渡由紀
2023年06月14日今年のトロント国際映画祭にて初上映され、観客賞の次点に選ばれた話題作『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のサラ・ポーリー監督が第95回アカデミー賞脚色賞を受賞。この度、監督のインタビューが脚色について語ったインタビューが到着した。2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を基にした、ミリアム・トウズによる同名ベストセラー小説をサラ・ポーリー監督が女性側の視点から脚色。その脚本は高く評価され、オスカー前哨戦で数々の脚色賞を受賞、アカデミー賞においても脚色賞を受賞した。ポーリー監督は脚色について、「とても楽しい作業だった」と語る。「もちろん、納屋で何時間にも及ぶ会話が続くのだから、難しさはあったけれど、そんななか叙事詩感と寓話感にこだわりながらストーリーを描いていきました」という。叙事詩には、語り伝える価値のある事件を物語として語り伝えるもの、という意味がある。そして寓話は、教訓的な本質的な作品の意図を隠しながら表現される、たとえ話。サラは本作で取り上げた語り継がれるべき“事件”を、映画作品として練り上げることで、いまの私たちに問いかける。サラ・ポーリー監督もう1つ、サラは「納屋での会話が、この女性たちの生きる世界の進歩に欠かせないものであることもポイント」だと言う。「この女性たちがどのように今の世界を取り壊し、新しい世界を創造するのかを模索することが何よりも大切なことであるということを表現しようとしました。同時にどんな風景を描くのかについても、最初から視覚的に想像しながら脚本を書き進めていきました」と明かした。また、アカデミー賞脚色賞の受賞を祝して、新スチール2枚と作家・柚木麻子からのコメントが到着。スチールの1枚は、納屋に集う女性たちの姿。脚色の手腕を絶賛された長時間にわたる納屋での話し合いの最中が捉えられている。もう1枚は、村の子どもたちが畑で遊んでいる場面。納屋の緊迫感とは裏腹に、のびのびとした雰囲気が伝わってくる。女性たちは、納屋で、この子どもたちを守るために話し合いを進めていく。子どもたちの未来のために、女性たちは赦すのか、闘うのか、それとも去るのか。柚木氏は「被害者同士の対話が、ふみにじられた尊厳を取り戻す。次世代への愛と責任、そして希望。この作品をきっかけに数々の名作が産みだされるであろう、歴史を変える一作」と、歴史的な作品となることを語っている。『ウーマン・トーキング 私たちの選択』は6月2日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウーマン・トーキング 私たちの選択 6月2日TOHO シネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開© 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.
2023年03月13日ミュージカル『僕とナターシャと白いロバ』が2/3(水)に浅草九劇にて開幕した。「やあ、君、今帰ったよ」──愛する人との別れから50年、年老いた女性ジャヤの目の前に現れたひとりの男性。彼は若きに深く愛した詩人ペクソク、その人だった。そこから始まる恋人たちの記憶を巡る旅をペクソクの詩を交えた美しい台詞と音楽で綴る韓国国内で高い評価を得た韓国創作ミュージカルの日本版初演となる。オフホワイトの三つ揃えに身を包み、知性と洗練された香りが漂うペクソクにはHoney L Daysでボーカルを務め、本作がミュージカル初主演となる東山光明。“貧しき詩人”は、東山のもつチャーミングな魅力で素朴な愛おしさを放つ。柔らかなナンバーコミカルなナンバー、さらにおしゃれなショーナンバーまで、確かな実力で大役を務め上げる。50年の時を隔てた、若き日と現代のジャヤを行き来するという難役を演じるのは、宝塚歌劇団出身のAKANE LIVと月影瞳(Wキャスト)。AKANE LIVの丸みを帯びたあたたかな声質は包容力を、月影の儚げな佇まいは内に秘めた強さを感じさせる。タイプの異なる二人のジャヤが放つ愛を受け、ペクソクがどう変化するかも楽しみのひとつだ。二人の恋物語に登場する数多のキャラクターを演じるマルチマンにはミュージカル初挑戦の伊藤裕一。ペクソクの親友で恋のキューピットとなる男、二人の交際を反対する父親、冷酷な借金取り、そしてペクソクの詩の朗読も担う。トリッキーな存在に終始しがちなポジションだが、物語との距離感の取り方を絶妙に変化させることで見事に成立させている。日本版初演の脚本・演出を手掛けるのは、繊細で美しい世界を立ち上げる名手・荻田浩一。また、作品の色を担う音楽、振付には福井小百合、港ゆりかという荻田作品ではおなじみのクリエイターが並ぶ。感染防止対策として客席間はパーテーションが施され距離が保たれた状態。また、舞台と客席の間にはビニールシートが配され、観客はビニールシート越しに舞台を見ることになるのだが、まるで夢と現の境界線のように新たなる効果を生み出している点に唸った。光のマジックでふとした瞬間にクリアな視界となり、登場人物が目の前に現れるような驚きも。本作タイトルは、ジャヤへの溢れんばかりの愛が込められたペクソクの代表的な詩だ。「しんしんと降る雪の情景」が美しく描写されている、この一編の詩の世界が眼前に現れるようなラストシーンは秀逸。彼女が「共に生きた」ペクソクと彼の詩の物語が美しく儚く描かれるミュージカル『僕とナターシャと白いロバ』は東京・浅草九劇にて2/28(日)まで上演中。
2021年02月04日第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映されると、賛否の嵐の中で銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞した『DAU. ナターシャ』が、2月27日(土)より公開。1952年の“ソ連全体主義”の社会を完全に再現するべく、40か月間、巨大なセットに集められて撮影されたという本作の日本版予告編が解禁された。ロシアのイリヤ・フルジャノフスキーによる前代未聞のプロジェクトは、オーディション人数は約40万人、衣装4万着、欧州史上最大の1万2000平米のセット、主要キャスト400人、エキストラ1万人、撮影期間40か月、35mmフィルム撮影のフッテージ700時間…莫大な費用と15年もの歳月をかけたもの。本作は、その膨大なフッテージから創出された映画化の第1弾。秘密研究所に併設された食堂の責任者として働くウェイトレスのナターシャの慌ただしそうな昼間の姿は、夜に食堂が閉店すると一変。同僚ウェイトレスのオーリャと気だるくお酒を飲みかわし、研究所に関わる人達が繰り広げる狂喜乱舞な宴の様子など、ここに生きる人々の生々しい姿を切り出していく。やがて、ナターシャはリュックとの関係を疑われ、KGBに連行され、激しい拷問を受けることになり――。本作の監督であり、「DAU」プロジェクトの責任者でもあるイリヤ・フルジャノフスキーは、ソ連全体主義を呼び起こさせるともいえるこのプロジェクトに取り組んだ理由について、「私はユダヤ人の家系です。母はウクライナ出身で、故郷のユダヤ人は全員殺害されました。もし母が戦争の初めの頃に逃げていなかったら、私は今ここに座っていなかったでしょう」と語る。「ドイツ兵たちはただの普通の男性だったことを理解する必要があります。『DAU』を通じて人間の本性が非常に複雑であることが分かるでしょう。この虐殺を伝える言語をどうすれば見つけられるでしょうか?それについてどのように話し、その記憶をそうやって新しい世代に引き継ぐことができるでしょうか」と、本作の意図に触れ、「『DAU』は、ソヴィエトのトラウマについて語ります」と言う。「バビ・ヤール(1941年に、ホロコーストにおける最大の犠牲者を出したと言われる虐殺が起こった収容所があったウクライナの地名)もグラーグ(ソ連時代の強制労働収容所・矯正収容所の管理部門の名称だが、ソ連の奴隷労働システム自体を表す言葉としても使用される)も、最近起こったことです。ソヴィエト連邦以降の世界には、犠牲者または加害者、あるいはその両方がいない家族は存在しません。それこそがソヴィエトのトラウマです。ソヴィエトが残した病は記憶喪失です。誰もが覚えておきたいことだけを覚えています。この記憶喪失を克服しない限り、それは何度も何度も繰り返されます。意識的に覚えていないのかもしれませんが、魂は覚えています。反省し二度と繰り返さないための努力をしない限り、何度でも同じ経験をすることになるでしょう」と説明する。また、当初は「DAU」プロジェクトのメイクスタッフとして参加し、後に編集も担当することになる共同監督のエカテリーナ・エルテリは、撮影現場から作品に関わっていたことについて「私は少なくとも500時間の映像を乗り越えて、ナターシャについての伝えたいストーリーを見つけました。彼女は困難な生活を送ってきました。彼女が発する言葉の全てにそれを感じることができます。とても孤独で傷つきやすいように見えるにも関わらず、とてもタフな行動をした彼女にとても感動しました。その硬い殻の中に隠された憧れ、希望、絶望、そして強さの層を見て、これを共有したいと思ったのです」とふり返っている。『DAU. ナターシャ』は2月27日(土)よりシアター・イメージフォーラム、アップリンク吉祥寺ほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:DAU. ナターシャ 2021年2月27日よりシアター・イメージフォーラム、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開(C) PHENOMEN FILMS
2021年01月27日ロサンゼルス生まれのメイクアップブランド「NYX Professional Makeup」は、世界的に有名なコンテンポラリーアーティスト“ナターシャ・リリポワ“とコラボしたホリデー限定アイテムを11月11日(日)、29日(木)に発売します。「NYX Professional Makeup」ホリデーコレクションSUGAR TRIP提供:NYX Professional Makeup今年日本に上陸するやいなや、瞬く間に人気に火がついたメイクアップブランド「NYX Professional Makeup」。上陸後初のホリデーコレクションは、11月11日(日)、29日(木)の2回に分けて限定発売。LAを拠点とするイラストレーター、ナターシャ・リリポワが描く、魅惑的なお菓子であふれる魔法の国をイメージしたキラキラとした甘くてポップな世界は必見です。SUGAR TRIP商品紹介期間限定発売※なくなり次第終了です。シュガートリップ リップ トリーツセット全1種(3種入)2,800円(税別) 2018/11/11(日)発売予定提供:NYX Professional Makeup唇のケアができる3アイテム、リップスクラブ、リップバーム、リップオイルがひとつに入ったかわいらしいリップトリートセットです。ランドオブローリーズ リップ トリオ全2種(各3色入)2,700円(税別) 2018/11/11(日)発売予定提供:NYX Professional Makeupリップ3色が入ったロリポップ状のキュートなオーナメント。スプリンクルタウン デュオ クロマティック リップグロス全3色1,400円(税抜) 2018/11/11(日)発売予定提供:NYX Professional Makeup光を反射し目を引くツヤめきをつくるリップグロス。スプリンクルタウン シマー アイ&リップ セット全1種(各2色入)3,500円(税抜) 2018/11/11(日)発売予定提供:NYX Professional Makeupシマーダウン ピグメント2つと煌くリップグロス2つをかわいらしいケースに閉じ込めた限定セット。ランドオブローリーズ グロッシー リップティント全3色1,200円(税抜) 2018/11/11(日)発売予定提供:NYX Professional Makeupジューシーなツヤ感をもたらすリップティント。ランドオブローリーズ ハイライター全2色1,600円(税抜) 2018/11/11(日)発売予定提供:NYX Professional Makeupキラキラしたツヤ感を与えるロリポップのようなパウダーハイライター。スウィートシャトー ソフト マット リップクリーム セット全1色種(4色入)2,800円(税抜) 2018/11/11(日)発売予定提供:NYX Professional Makeupソフトマットリップクリームの限定色4つが入ったキュートなリップセット。チョコリップ リップバーム全1色900円(税抜) 2018/11/11(日)発売予定提供:NYX Professional Makeupチョコレートの香りをまとったほんのりピンクに色づくリップバーム。ホリデー ブラシ コレクション全3種2,300円(税抜)BRO03 2018/11/11(日)発売予定BRO01,02 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeupリキッドからパウダーまで対応できる限定デザインのフェイスブラシ。シュガートリップ グリッター ヴォルト全1種12,000円(税別) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeupまばゆいばかりの輝きを閉じ込めたグリッターとプライマーの限定セット。7色の人気色と3色の新色からなるグリッターを顔や体に使えば万華鏡のような美しい仕上がりに。パラダイスフラッフ リップオイル全3色1,000円(税別) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeupとってもかわいいパッケージでギフトにもぴったり!濡れ感をもたらす限定のリップオイル。うっとりするような付け心地なのにまるで綿菓子のような軽い付け心地。シュガートリップ スクワッド ハイライティング パレット全1色2,300円(税抜) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeup6色のキラキラと輝くハイライトがセットされた限定のハイライトパレット。パーリーな輝きのパステルカラーや、メタリックなウォームカラーまで、シマーな色があなただけの輝きをもたらします。ホイップワンダーランド パウダーパフリッピー全3色1,500円(税抜) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeupクッション型アプリケーターが特徴的なムース状ルージュ。ホイップワンダーランド リキッド ハイライター全2色1,600円(税抜) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeup偏光パールで角度により輝きがかわるリキッドハイライター。軽くて、ゼリーのようなテクスチャーなので、のばしやすく、ぼかしやすい。ホイップワンダーランド シャドウ セット全1色2,800円(税抜) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeup4色のマットカラーと4色のシマーカラーからなる限定のアイシャドウパレット。リコリスレーン シャドウパレット全1色2,900円(税抜) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeupチューイングキャンディーにインスパイアされた大胆なカラーのシャドウパレット。パラダイスフラッフ オンブレ ハイライター全2色2,100円(税抜) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeupグラデーションが美しい限定のオンブレハイライター。荘厳なゴールド、かわいらしいピンクの2色から選べます。パラダイスフラッフ シャドウ&ライナー セット全1色2,800円(税抜) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeupマットリキッドライナーと6色のアイシャドウが入った限定セット。アイシャドウはマットやシマーの仕上がりをもたらす新しいカラー。ブレンドしやすいから、コットンキャンディのような夢のようなルックををつくるのも簡単。ミニ ソフト マット メタリック リップクリームセット全1種(12色入)4,500円(税抜) 2018/11/29(木)発売予定提供:NYX Professional Makeupソフトマットメタリックリップクリームのミニサイズ12色を入れた限定セット。Natasha Lillipore(ナターシャ・リリポワ)提供:NYX Professional Makeupコロラド州出身、現在はL.A.で活動をする24歳のコンテンポラリーアーティスト。今回NYX Professional Makeupのために書き下ろしてくれたのは、宇宙のどこかにあるキュートでポップな世界で遊ぶ女の子たちと喋る猫のイラストたち!彼女はNYX Professional Makeupをはじめとした世界的に有名なブランドと数多くコラボをしています。
2018年09月02日クロエ(Chloé)がナターシャ・ラムゼイ=レヴィ(Natacha Ramsay-Levi)のファーストコレクションを祝して、世界の主要都市に期間限定ポップアップショップをオープン。日本では、伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージにて2月14日から20日まで開催中。ポップアップ会場では、コレクションにも起用されたアーティストのリティカ・マーチャント(Rithika Merchant)が手掛けたアートプリントや、写真家のスティーヴン・マイゼル(Steven Meisel)によるファーストコレクションのキャンペーンフィルムなど、ナターシャ自身がセレクトしたアートピースで空間を飾り、メゾンの新しい世界観を表現。ランウェイショーで発表された最新のレディ・トゥ・ウエアを始め、ファーストコレクションのキーアイテムである「DREW BIJOU」バッグや、複数モデルで展開する新作の「ROY」バッグ、ウエスタンブーツをよりモダンに表現したシューズ、フェミニニティーを象徴するお守り的存在のジュエリーまで、注目のアイテムが世界に先駆けて発売された。新作「ROY」 さらに期間中は、今回のポップアップショップのために書かれたテキストやショーのバックステージ写真、 ナターシャ・ラムゼイ=レヴィがピックアップしたキャンペーンイメージなど、今回のコレクションにまつわる特別なストーリーを収めた限定ブックレットの配布も実施中。伊勢丹新宿限定ブックレット
2018年02月13日新任のクリエイティブ・ディレクター、ナターシャ・ラムゼイ=レヴィ(Natacha Ramsay-Levi)によるクロエ(Chloé)は、クロエ本社に併設され、今年7月にオープンしたばかりのギャラリー・スペースで2018年春夏コレクションショーを開催した。ナターシャ・ラムゼイ=レヴィは、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)が指揮するバレンシアガ(BALENCIAGA)とルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)でキャリアを積み、今年4月にクロエのクリエイティブ・ディレクターに着任。フランス人がクリエイティブ・ディレクターに就任するのは、マルティーヌ・シットボン(Martine Sitbon)以来、実に29年振りとなる。今シーズンは、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)など歴代のデザイナーによるアーカイヴを紐解きつつ、女性の身体の一部をモチーフにして女性の生命力を服として表現。クロエのコードでもある、創立者ギャビー・アギョン(Gaby Aghion)によるアーシーな色使いをしっかり守りながら、ヴィクトリアンスタイルなど、様々なインスピレーション源をミックスして独自の世界観を作り上げている。イングリッシュレースにはリングを装飾として配し、繊細な中にエッジーで強い女性像を描いている。ライダースや60年代風の大きな襟のコートなど、クロエらしいマスキュリン・フェミニンなアイテムも健在。今回特に目を引いたのが、眼や手、植物といったモチーフのプリント。どことなくスピリチュアルな雰囲気を醸し出し、ラムゼイ=レヴィの個性が強く現れていた。また乗馬からインスパイアされた馬の刺繍のセットアップなども特徴的で、今シーズンを代表するアイコニックなアイテムとなりそうだ。
2017年10月11日モデルのナターシャ・ポーリーが、アルベルタ・フェレッティの限定版コレクションの広告塔を務めることが明らかになった。ミラノを拠点に活動する写真家のジャンパオロ・ズグーラ撮影によるそのキャンペーンで、ロシア出身のスーパーモデルのナターシャがオリエンタルなニューコレクションを披露する。同ブランドのキャンペーンにはこれまで、キキ・ウィレムス、イリーナ・シェイク、キャロリン・マーフィー、ラケル・ジマーマン、ケイト・モスらが登場してきている。2004年以来、ナターシャは、高級ブランドの広告キャンペーンや誌面、ランウェイで引っ張りだこの人気モデルとなっており、2000年代の中期から後期にかけては最も人気のあるモデルと謳われた。(C)BANG Media International
2017年07月06日ナターシャ、KDDI、はてなの3社は4日、Webコミックの更新を一括チェックできるサービス「Pinga」(ピンガ)を提供開始した。利用は無料。「Pinga」は、Web上で発表されているコミックの更新を、リアルタイムで一括チェックできるPC・スマートフォン/タブレット向けWebサービス。利用はブラウザ経由となる。はてなはサービス開発とデザイン全般を担当。ナターシャとKDDIはその他の部分を担当し、運営は3社で行っていく。サービス開始時点では、comicoやマンガボックスなど、出版社・個人合わせて73サイト・732作品の更新チェックに対応。登録作品を更新順に表示する「新着マンガ」、気に入ったWebコミックを登録・管理する「お気に入り」などのほか、Webコミックに関するニュースや特集記事も配信。また、SNSなどで話題になった作品を掲出する「いまホットなWebマンガ」、運営側が独自に注目する「注目のマンガ」といったコーナーを用意し、Webコミック作品の告知、啓蒙を進める。なお、「お気に入り」登録には、twitter ID、Facebook ID、はてなIDのいずれかでログインする必要がある。更新チェック対応サイトは下表の通り。(C)行徒妹・河田雄志 2013, (C)武論尊・原哲夫/NSP 1983 (C)NHN comico Corp.(C)新久千映/NSP 2011 (C)黒川依/NSP 2015 (C)酉川宇宙/NSP 2014 (C)暮石ヤコ/NSP 2015 (C)大島千春/NSP 2014 (C)新久千映/NSP 2014
2015年11月05日『エキゾチカ』『スウィート ヒアアフター』『死ぬまでにしたいこと』など、数々の秀作の中で、凛々しい存在感を見せていた演技派女優サラ・ポーリー。1999年に脚本・監督を自ら担当した短編映画を発表してからは、カナダのインディペンデント映画界を牽引する新進の映像作家としても注目を集めている。劇場用長編映画デビュー作にしてアカデミー賞脚色賞にノミネートされた『アウェイ・フロム・ハー君を想う』に続く最新作となるのが、若い夫婦の関係性を描いた『テイク・ディス・ワルツ』。新作の日本公開を前に、作品について、映画作りについて、胸に秘めたサラの想いを聞いた。「夫婦関係」を描くことへの本能的な関心まだ33歳という若さながら、鋭い洞察力と思慮深い演出、的確な心理描写で、その作品には成熟した知性すら感じさせているサラ。映画の題材として関心があるのは、夫婦という関係性なのだという。「長編を撮る前にも何本か短編作品を撮っていますが、一貫してずっと夫婦の関係とか結婚生活をテーマにしてきて。その理由はなぜだか自分でも分からないんだけど(笑)、長期にわたる恋愛や結婚の関係というのは、一番自分の脆い部分だったり弱い部分、わがままな部分、人間のサガみたいなものが一番出るんじゃないかしら。そういうテーマに個人的に興味を持っているからだと思うの」。プライベートでは、幸せな結婚生活を送る彼女だが、夫婦関係を描く際には自らの経験が反映されているのだろうか?「自伝的な映画にはしたくなかったので、敢えて自分の具体的な体験を描くことは避けるようにしているんだけど、今回、ミシェル・ウィリアムズが演じた主人公・マーゴのように何となく満たされない虚しさや心の穴を抱えていて、それを何とか埋めようとする、というテーマに興味があるのよね。埋めようとすることで住む場所を変えてみたり、付き合っている人を変えてみたり(笑)、自分の人生を一転させて満ち足りてなかった部分を埋めたいけれど、必ずしもうまくはいかないというのは、個人的にとても共感できるし、もちろん体験した感情でもあるわ」。では、リアリティあふれる夫婦の描写は、どこからアイディアを得ているのだろう。「撮影開始の4週間ほど前から、ミシェルと夫役のセス(・ローゲン)と、お互いがまるで本物の夫婦のように、居心地が良かったりお互いを意識しなくなるほどまでにがっつりリハーサルを重ねていったの。だから本番ではアドリブでの演技もかなり多かった。結婚生活においてはほかの人には死んでも見せないような恥ずかしい行動や素の自分をさらけ出す部分があるので、そのくらい一緒にいてお互い居心地のいいレベルまで持っていくことでリアリティを出すことはあると思うわ」。アドリブから生まれた、夫婦の会話アドリブでの演技が多かったとのことだが、印象に残ったエピソードは?「役者には自由に演じてもらうのがポリシーなので、大体カメラを回しっぱなしにしているの。フィルムが切れるまで10分とか15分とか回しっぱなしにすることが多いんです。その中で印象に残っているのは、まず1つ目に、“寂しい”と言うマーゴに対して“犬でも飼うか?”というくだりは台本にはなかったの。子供を作るかどうかという話に発展するんだけど、あれは脚本にはなくて全部アドリブ。それから、ソファの上でルーが仕事の電話をしているときに、横でマーゴがじゃれ合って邪魔するシーン、あそこも脚本ではト書きで『電話中のルーをマーゴが邪魔する』としか書いてなかったんだけど、カメラを回しっぱなしにして2人に任せたら、面白いシーンが出来上がったの。ミシェルとセスが早い段階からすぐ打ち解けていて、本当にオフスクリーンでも仲良くなれたというのはプラスだったわ。独特の親友のような、いい仲間みたいな雰囲気はそのおかげで出たと思うし、逆に仲良くなりすぎて、恋やロマンスという部分が2人の関係からなくなってしまったというのもすごくよく出ていた気がするわ」。鶏肉料理研究家という夫・ルーのキャラクター設定も面白い。「彼の職業を設定するときに、常に家にいる役にしようと思ったの。すごく家庭的な雰囲気のある職業で、だけど同時につまらない男に見える刺激のない職業を考えたときに、料理本を書いている男性、というのを思いついたの」。主演のミシェル・ウィリアムズは、以前から女優サラ・ポーリーに注目していて、自らが演技をする際には“サラ・ポーリーならこのシーンをどうする?”とまじないのように考えることがあったという。そこで、サラにミシェルの起用理由について聞くと、サラ自身も「彼女の大ファンなの」という答えが。「特に近年は素晴らしい作品にたくさん出ていますが、彼女にはどこか自虐的な、自分を嘲笑うような雰囲気があるの。そこから生まれてくる弱さや脆さという部分をすごく上手に演じられる女優だと思う。そういう自虐的なところ、自分がダメだと分かっているところを見せることによって、観客がマーゴの取った行動や決断に必ずしも賛同はしなくても、何となく彼女に共感できる、彼女をかわいそうだとつい思ってしまう。そういう部分でもこの役は彼女にピッタリだと思うわ。また、彼女独特の少女らしさ、特に思春期っぽい感じ、大人になりきれない思春期の微妙な感じを彼女はうまく体現していると思う。個人的に思うのは、最近人々の精神年齢が、どうも成長が遅くなっているということ。特に女性は20代後半になっても“私、まだ思春期だわ”と思っている人が多くて、大人になることを先延ばしにしている人が多いから」。名監督たちから学んだ、映画作りの姿勢ところで、サラの作品ではキャラクターの心理描写が非情に繊細でリアルだが、それを実現するうえで意識していることは何なのだろう。「自分で脚本も手がけているという点で、一人ひとりのキャラクターの性格や内面を自分できっちり把握しているというのもあるかと思うけれど、ただ自分自身が女優として長年やってきた中で、時には俳優の方が監督や脚本家よりもキャラクターを理解している部分があると思うの。だから私は監督として、俳優にかなり自由を与えるタイプで、ヘタにこのキャラクターはこういう人物だと説明せずに、自分たちの解釈で演じてもらうように仕向けるのが好き。こちらから感情表現について演技付けをしたということはないわ」。これまで、女優として数多くの名監督と組んできたサラ。自身の作品づくりで影響を受けたことはあるのだろうか。「女優としていろいろな素晴らしい監督と一緒に仕事をしてきて、いま監督の立場になって思うのは、役者への接し方や演出の仕方というのは様々なやり方があるのだと学んだこと。引き出しが多くなったとも言えるわ。中でもイザベル・コイシェやアダム・エゴヤンはもちろん、ヴィム・ヴェンダースからはものすごく学ぶことが多かったので、そういう影響や体験は生かされていると思いますね」。(text:June Makiguchi)特集:埋められない、この気持ちって?■関連作品:テイク・ディス・ワルツ 2012年8月11日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2011 Joe’s Daughter Inc.All Rights Reserved
2012年08月08日『死ぬまでにしたい10のこと』の主演女優として知られ、監督デビュー作『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』が絶賛を浴びたカナダの才媛サラ・ポーリー。待望の監督第2作『テイク・ディス・ワルツ』を完成させた彼女が、新作への思いを語った。その他の写真『テイク・ディス・ワルツ』は、幸せなはずの結婚生活を送るヒロインが、別の男性に心惹かれてしまい、抑えきれない感情や欲望に揺れ動く姿を、詩情あふれる映像で綴った人間ドラマ。“不倫”や“三角関係”といったキーワードで括ることも可能だが、パートナーとの関係において誰もが感じる不安や戸惑いを怖いくらいリアルに切り取っており、的確過ぎる人間観察に震えがくる傑作に仕上がっている。『アウェイ・フロム・ハー』でも“試される夫婦愛”を描いていたポーリーは、「“長きにわたる人間関係”というテーマにすごく惹かれる」と告白する。「結婚したカップルに何が起きるのか?誰かとの関係はずっと続くのか?なぜ私たちは人生に何かが欠けていると感じ、埋めてくれる相手を探してしまうのか?興味深かったのは、多くの人がこの映画を『精神的に未熟』だと批判したこと。主人公には素晴らしい夫がいるのに、捨てようとするなんてけしからんって(笑)。でも一方で『もっと早く別れるべきだった』と言う人もいれば、夫が犯している大きな間違いに気づく人もいる。本当にいろんな感想があって、観た人が語り合ってくれていることが嬉しいの」主人公のマーゴを演じたのは、ポーリーが「彼女しかいない」と白羽の矢を立てたミシェル・ウィリアムズ。「実は自分で脚本を書いたくせに、マーゴがどんな人物なのかつかみかねていた。でもミシェルはまるで演技なんかしてないみたいに、自然にマーゴになりきっていた。ミシェルの演技を通じてようやくマーゴを理解することができたわ」コメディが主戦場のセス・ローゲンも、マーゴの夫役でミシェルに負けない名演技を披露している。特に別れ話を切り出されたときのクローズアップは圧巻で、ポーリーは2時間半もローゲンの表情を撮り続けた。「セスにはただ『ミシェルと話してちょうだい、ミシェルがあなたに別れ話をするから』って伝えただけだった。さすがに疲労困憊してたけど、あの状況に置かれた人に湧き上がるすべての感情を表現してくれた。そしてミシェルも、カメラの横でボロ泣きしながらずっと素晴らしい演技を続けてくれていたの。『ああ、今の彼女を撮影してないなんて!』って後ろめたい気分になったわ(笑)」監督として新たな到達点に立っただけでなく、ミシェルとローゲンからキャリア最高のパフォーマンスを引き出したポーリーはまだ33歳。そのとてつもない才能の輝きを感じるには、映画館が打ってつけの場所であることは間違いない。取材・文:村山章『テイク・ディス・ワルツ』8月11日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
2012年08月07日