プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する今日の夕食にオススメの献立は、 「ハマチの塩焼き」 「サクッと揚がる衣!いろいろ野菜の基本の天ぷら by 杉本 亜希子さん」 「高野豆腐とワカメの炊き合わせ」 「松茸とハモのお吸い物」 の全4品。 ハマチの塩焼きに天ぷら、松茸のお吸い物を添えた、素材のおいしさが十分に楽しめる献立です。 【主菜】ハマチの塩焼き ハマチに切り込みを入れて生焼けを防ぎましょう! 調理時間:20分 カロリー:241Kcal レシピ制作:管理栄養士、料理家 杉本 亜希子 材料(2人分) ハマチ (切り身)2切れ 塩 適量 サラダ油 少々 キュウリ 1/2本 塩 少々 作り置き甘酢 小さじ1.5 レモン 1/4個 【下準備】 ハマチは、身の厚い部分に切り込みを入れる。 キュウリは端を少し切り落とし、薄い輪切りにする。塩をからめ、水気が出たら水気をしっかり絞り、作り置き甘酢をからめる。 レモンは食べやすい大きさに切る。 グリルは予熱する。 【作り方】 1. ハマチを並べて手に塩を持ち、20~30cm位上で指の隙間から塩を落としながら、裏表全体にまんべんなく振る(振り塩)。 2. グリルの焼き網に薄くサラダ油をぬってハマチの皮を上にして並べ、焼き色がつくまで焼く。表面が焦げる場合は、アルミホイルをかけて下さい。 3. 器にハマチを盛り、キュウリ、レモンを添える。お好みで分量外のしょうゆをかけて下さい。 【副菜】サクッと揚がる衣!いろいろ野菜の基本の天ぷら by 杉本 亜希子さん いろいろな食感の野菜を揚げた彩り豊かな天ぷらです。お好きな野菜を組み合わせてもいいですね! 調理時間:20分 カロリー:487Kcal レシピ制作:管理栄養士、料理家 杉本 亜希子 材料(2人分) サツマイモ 1/4本 ナス (小)1本 レンコン 2cm 長芋 2cm シイタケ (生)2個 マイタケ 1/2パック プチトマト 4個 大葉 2枚 小麦粉 大さじ1~1.5 <衣> 小麦粉 2/3カップ 溶き卵 1個分 冷水 100~120ml 揚げ油 適量 天つゆ (市販品)適量 大根おろし 1/2カップ ショウガ (すりおろし)1/2片分 【下準備】 サツマイモは皮ごときれいに水洗いし、幅7~8mmの輪切りにして水に放ち、水気を拭き取って小麦粉を薄くつける。 ナスはヘタを切り落として縦4つに切り、長い場合はさらに斜め半分に切る。 レンコンは皮をむいて2~4等分(2人分)に切り、水に放って水気をきる。 長芋は皮をむき、2つの輪切りにする(2人分)。 シイタケは軸を落として汚れを拭き取り、大きい物は食べやすい大きさに切る。 マイタケは半分(2人分)に分ける。 プチトマトはヘタを取る。 <衣>を作る。ボウルに溶き卵と冷水を混ぜ合わせ、さらに小麦粉を加えて軽く混ぜる。 大根おろしはザルに上げ、軽く汁気をきる。 【作り方】 1. 常温の揚げ油に小麦粉をからめたサツマイモを加えて中火で熱し、サツマイモが色よくふっくら揚がったら取り出す。 2. 他の野菜に薄く小麦粉を振って<衣>を通しながら、160℃の揚げ油でレンコン、長芋を、170℃でナス、シイタケ、マイタケを、180℃でプチトマト、大葉を揚げ、油をきる。 3. 器に盛り、天つゆ、大根おろし、ショウガを添える。 【副菜】高野豆腐とワカメの炊き合わせ おだしのおいしさを再認識できる一品。ほっとするおいしさです。 調理時間:20分 カロリー:132Kcal レシピ制作:管理栄養士、料理家 杉本 亜希子 材料(2人分) 高野豆腐 1枚 ワカメ (干し)大さじ1.5 ニンジン 1/6本 サヤインゲン 4~6本 塩 少々 <合わせだし> だし汁 160ml 酒 大さじ2 砂糖 小さじ4 塩 適量 しょうゆ 小さじ2/3 【下準備】 高野豆腐は指示通りに柔らかくもどし、水の中で押し洗いする。水が白く濁らなくなったら、軽く水気をきって6つに切る。 ワカメは水で柔らかくもどし、水気を絞る。長い場合は食べやすい長さに切る。 ニンジンは皮をむき、短冊切りにする。 サヤインゲンは軸側を少し切り落とし、塩を入れた熱湯でゆでる。水に取り、粗熱が取れたら食べやすい長さに切る。 【作り方】 1. 鍋に<合わせだし>の材料、高野豆腐、ニンジンを入れ、落とし蓋をして強火で熱する。 2. 煮たったら火を弱め、10~15分位含め煮にする。最後にワカメ、サヤインゲンを加え、サッと温める程度に火を入れ、器に盛り合わせる。 【スープ・汁】松茸とハモのお吸い物 松茸、ハモが入った上品かつ豪華なお吸い物です。 調理時間:15分 カロリー:91Kcal レシピ制作:管理栄養士、料理家 杉本 亜希子 材料(2人分) 松茸 1本 ハモ (湯引き)4~8切れ ギンナン (水煮)4個 ミツバ (刻み)大さじ2 スダチ 1個 だし汁 400ml <調味料> 酒 大さじ1.5 みりん 大さじ1/2 塩 小さじ1/2 薄口しょうゆ 大さじ1/2 【下準備】 松茸は根元を切り落とさずに、1cm位までは鉛筆を削るように薄く皮を削ぎ取る。水でぬらし、かたく絞ったキッチンペーパー等で汚れを拭き取る。 笠側に少し軸を残して切り分け、軸笠共に4つに裂く様に切り分ける。 スダチは横半分に切り、切った面にVの切り込みを入れる。 【作り方】 1. 鍋にだし汁、<調味料>の材料を入れて中火で熱し、煮たったら松茸を加え、松茸が少ししんなりするまで煮る。 2. ハモ、ギンナンを入れて煮たったら火を止め、ミツバを加えてひと混ぜする。器に注ぎ、スダチを添える。
2023年09月19日和食文化を代表する魚であるハマチとブリは、私たちの食卓にはかかせない食材です。お寿司やブリ大根、カルパッチョやフライなど、ハマチとブリを使った料理はレパートリーも豊富です。スーパーなどではほとんど切り身で売られているため、その違いがわからないという人も多いと思いますが、実はハマチとブリは名前が違うだけでまったく同じ魚だということはご存知でしょうか?同じ魚なのにハマチとブリ。なぜそのように呼ばれているのか、その理由とそれぞれの特徴や見分け方、またどんな栄養素が含まれていのかなどについてご説明していきます。■ハマチってどんな魚?ハマチは、アジと同じ仲間でマグロやカツオと同じ回遊魚の一種です。回遊魚というのは、海水の温度やエサの量によって自分たちに合った環境をもとめて、成長しながら世界中の海をめぐる魚のことをいいます。ハマチは、回遊魚の中でも日本に近い海でとれる魚で、春から夏の間は主に日本の北側で生息しており、冬になると暖流にのって南へ移動します。ハマチの漁獲量は、世界で日本が一番多いため、和食文化が広まった海外でも日本の魚として人気が高まってきています。・成長度や大きさで呼び名が変わる出世魚ハマチは、成長するごとに名前が変わるため出世魚と呼ばれています。出世魚というのは、もともと日本の武士家系の子どもが成長するたびに改名していったことを「出世する」という言葉にちなんで、そう呼ばれるようになりました。わざわざ名前を変える理由は、成長にともなって大きさだけでなくその味や身の質なども変化するため、商売する人がわかりやすく名前をつけたという説がありますよ。ハマチから成長した立派なブリは、「出世する」おめでたいときに食べられる高級魚として知られるようになり、特に冬に「寒ブリ」のブランド名がつくと高値になることもあります。・ハマチ・ブリの大きさ基準ハマチからブリと呼ばれるようになる境界線はどこでしょうか。一般的に、ハマチは40cmから60cmほどで、80cm以上の大きさになるとブリと呼ばれることが多いです。しかし、地域によってはその基準もさまざまで、関東では60cm以上がブリになりますが、関西や北陸では80cm以上がブリと呼ばれています。そもそも、ハマチという名前は、もともと関西で呼ばれるようになったことが始まりで、関東でも養殖のハマチが売られるようになってからは、天然ものと区別するために養殖ものをハマチと呼ぶようになり、関東では養殖=ハマチという人もいるようです。・ハマチを養殖してブリにすることも養殖物は、天候や季節に左右される天然物に比べて安定した量が取れるため、一年を通してほぼ一定の味と値段で手に入れることができ、外食産業や鮮魚売り場ではあたりまえのように見られるようになりました。ハマチの養殖はもともと香川県がはじまりでしたが、鹿児島県でハマチをもっと育てて大きくしたブリの養殖がはじまると、世間では「脂のりがおいしい」とハマチよりも人気が高まり、今ではブリが国内養殖品目の中でも一位となっています。・関東と関西で呼び名が違うハマチからブリと呼ばれるまでには、成長する過程でいくつもの呼び名があり、さらに地域によっても違います。関東と関西での呼び方の違いについては次の通りです。関東ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ関西ツバス → ハマチ → メジロ → ブリこのように、ハマチという名前はもともと関西で呼ばれていたもので、関東では「イナダ」「ワラサ」サイズのものがハマチに相当します。そのため、関東では天然物を「イナダ」「ワカサ」と呼び、養殖物は「ハマチ」という呼び方で区別しているところもあるようです。■ハマチとカンパチの違いハマチとブリは同じ魚ということはお分かりいただけたと思いますが、もう一つ、ブリとよく似ているカンパチも同じ魚?と思われる人もいると思います。カンパチは、ブリと見た目がほぼ同じですが中身はまったく違う魚です。カンパチとブリの外見を比べると、カンパチの方がブリよりも少し平らな胴体をしており、全体の色みもやや赤紫っぽいです。そしてカンパチという名前がついた由来でもある、頭の部分にある漢数字の「八」に見える筋模様が特徴的です。カンパチは、ブリと同じアジ科の魚で回遊魚ですが、生息地域は世界中の暖かい海と広く、旬の時期もハマチやブリとはずれており、身質や味も違っています。・見た目が似ている「カンパチ」も出世魚カンパチも、ハマチとブリと同じく成長するごとに名前を変える出世魚です。関東では主に80cm以上のサイズを「カンパチ」と呼びますが、関西ではその基準が約60cm以上と、やや小さめです。関東ショコ → シオゴ → アカハナ → カンパチ関西シオ → カンパチなお、カンパチも養殖されており、養殖場として有名な鹿児島では天然物のカンパチは養殖物と区別され「アカバラ」とも呼ばれているようです。・ハマチとカンパチの旬は違うハマチとブリは主に日本近海に生息しているのに比べて、カンパチは、世界中の熱帯地域の海を回遊しながら生息しているため旬の時期も違ってきます。ハマチの旬の時期は主に夏から秋で、ブリの旬は主に冬から春。そして、カンパチは、ちょうどその間の時期が旬になります。旬の時期・ハマチ 6月~10月・カンパチ 7月~11月・ブリ 11月~2月・養殖物と天然物は『脂の多さ』で見分けられるハマチとブリ、そしてカンパチは、養殖か天然かで少し違いがあるようです。以下に、具体的にどのように見分けられるのかについてまとめました。養殖物の特徴身体全体に丸みを帯びている尾が少し小さめで先が丸い脂のりが良く、身が白っぽい年中通して食べられる天然物の特徴身体全体が引き締まっている尾全体が開いていて先がとがっている身がやや赤ピンクっぽい獲れる時期が決まっている 養殖物は、全体的に身が白っぽく脂ものっているので、よりおいしそうな見た目から人気があるようです。また、養殖物は年中ほぼ変わらない味と値段で食べられるので、私たち消費者にとってはもはや天然物よりも養殖物のほうがあたりまえになっていると言えるでしょう。・養殖物はブランド化されているものも養殖物と天然物の特徴についてまとめているように、天然物はとれる時期が限られており、氷見の寒ブリなど旬の時期に出回るものは高値で取引されます。いっぽう、養殖物は、安定した供給ができることと、魚臭さが気にならず脂がのっておいしいと消費者には人気があるため、年中ほぼ同じ値段でスーパーで買うことができます。しかし、品質の良い養殖物を育てるためには、設備投資やエサ代などのコストがかなりかかるため、それらの養殖ハマチやブリはブランド化され、一般家庭ではなかなか手入れられないという高級品もありますよ。・フルーツ魚の養殖近年、フルーツ魚と呼ばれる魚が存在するのをご存知でしょうか。エサにフルーツやオリーブエキスなどを混ぜて魚に与えることにより、鮮度の維持とにおいを減らすよう改良された養殖方法です。ハマチもブリも、このフルーツ魚として養殖されています。この改良に初めて取り組んだのは、高知大学の研究チームと地元漁業者で、魚が苦手な人にも食べてもらいたいという思いからだったそうです。今では各地域の特産物をエサに混ぜて育てられた、いろいろなフルーツ養殖魚があるそうですよ。・味が濃い赤身魚お寿司屋さんでは白身として出されるハマチとブリですが、タイやヒラメに比べると身の色がピンクっぽくしっかりとした濃い魚の味がしますね。これは、身の中に含まれる筋肉内の血液色素であるヘモグロビンとミオグロビンの量が多いことでピンク身を帯びた身質になるためで、この特徴からハマチやブリは赤身魚と分類されています。また、赤身魚であるもう一つの特徴として、回遊しながらエサをとらえる必要があるため筋肉が発達しているというところです。そのため筋肉で血液がたくさん作られ、血合いという白身魚とは違うはっきりとした身の部分を持っているそうです。■ハマチに多く含まれる栄養素日本では昔から魚を食べる習慣があたりまえとされていましたが、食の欧米化が進むにつれてだんだん魚離れが増えてきていると言われています。しかし、ハマチとブリには、私たちのからだに必要不可欠な栄養素がたくさん含まれているのでもっと積極的に食べることをおすすめします!それでは、具体的にハマチとブリにはどのような栄養素が含まれていて、私たちのからだにどのように影響しているのかを詳しく見ていきましょう。・三大栄養素の1つ!からだ作りに大切な成分私たちのからだに必要不可欠な栄養素といえば、炭水化物、脂質、タンパク質ですよね。ハマチとブリは、この三大栄養素のうちタンパク質が豊富に含まれているとされています。タンパク質は、私たちの内臓や筋肉をつくるのに必要な栄養素であることは知られていますが、このタンパク質を合成するのに必要なアミノ酸のうち、必須アミノ酸は食品やサプリメントなど体の外から摂取する必要があります。ハマチとブリは、バランスの良い必須アミノ酸が含まれた良質なタンパク質が含まれているので、からだの回復力や免疫力アップなどにつながると期待されている食材なのです。・中性脂肪の減少に期待できる成分ハマチとブリに多く含まれている栄養素に、エイコサペンタエン酸(EPA)という必須脂肪酸があります。体に良いとされる食品成分にオメガ3という言葉が使われているのをよく耳にすることがあるでしょう。EPAはこのオメガ3という成分にあてはまります。EPAなどのオメガ3脂肪酸は、体脂肪や内臓脂肪などを燃やしてエネルギーに変えるはたらきがみられ、中性脂肪を減らすのに役立つとされています。中性脂肪は肥満や運動不足などの生活習慣病にもつながるため、EPAはその改善となる栄養素として期待されているそうです。・記憶力を向上させる成分ハマチとブリには、EPAのほかにもドコサヘキサエン酸(DHA)というもう一つのオメガ3脂肪酸も多く含んでいます。DHAは、特に脳の神経細胞を活性化させる期待効果があり、記憶力アップにつながるとされている栄養素です。「魚を食べると頭が良くなる」と耳にしたことはないでしょうか?その理由は、ハマチやブリ、サバなど血合いを多く含む魚にDHAが多く含まれているからなのです。DHAは、特に成長の速度がはやい子どもが摂取すると、脳の発育をうながすのに良いとされているため、お子さんがいる家庭では積極的に日々の献立に取り入れていきたいですね。・代謝を促進するビタミン2種ハマチとブリに多く含まれる栄養素のうち、水溶性ビタミンのビタミンB1とB2があります。ビタミンB1はおもに糖質のエネルギー代謝を助けるはたらきが見込まれ、ビタミンB2はおもに脂質のエネルギー代謝を助けるはたらきがあると望まれています。どちらも、私たちのからだのエネルギー源として大切な栄養素ですね。ビタミンB1とB2はこのほかにも、脳や神経のはたらきや肝臓のはたらき、皮膚の粘膜の代謝に関連する期待効果もあることから、疲れや集中力の低下、口内炎や風邪を引きやすいというときに積極的に摂取することがすすめられています。・骨の形成を促すビタミンもう1つハマチとブリに含まれているもので私たちのからだに大切な栄養素は、脂溶性のビタミンDです。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け骨を強くする期待効果があることから、骨粗しょう症の予防に期待されているほか、免疫力アップや花粉症などのアレルギー症状の緩和などにも期待されています。ビタミンDは、紫外線をあびることで皮膚でもつくられますが、紫外線が少なくなる冬場や普段あまり外出しないという人はビタミンDが不足しがちになるため、食品やサプリメントなどから積極的にとる必要があるといわれています。■新鮮なハマチの見分け方ハマチやブリは、お店ではすでに切り身になった状態で売られていることがほとんどで、実際に丸ごと一本売られているのを目にする機会は少ないです。そのため、魚市場や年末のお歳暮の時期に丸ごと売られていても、どのように選んでいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。実際に自分の目で見てより鮮度のいいものを見分けるための方法について説明していきます。・表面の張りとツヤまず、新鮮なハマチやブリは、からだ全体が丸みをおびていて張りと弾力があり、表面にはツヤがあります。特にお腹部分を触ると分かりやすく、触ってみてはねかえるような弾力があれば鮮度がいい証拠です。鮮度が悪くなってくると、弾力もなくなりからだ表面の粘膜もなくなってきて魚臭さが出てきます。触るのはちょっと苦手という人は、臭いをかいでみてアンモニア臭がしないか確認してみるのもいいでしょう。・目の透明度と張り魚の目に透明感と張りがあるのも新鮮な証拠です。とれたての魚は、目が透き通ってみずみずしさがありぷっくりと飛び出ています。こちらも見た目で分からない場合は、実際に指で触ってみて、目の部分に弾力があるものを選ぶといいでしょう。逆に、透明感がなく白濁してきているものや目の表面が乾いてきてしまっているものは、少し日にちが過ぎているため、ブリなどの赤身魚の場合、刺身など生で食べるのには向いていませんので、火を通して食べることをおすすめします。・エラの色が赤いあまり知られていない鮮度の見分け方として、エラの色で鮮度を確認することもできます。エラ蓋を持ち上げて中をのぞくと、新鮮なものは鮮やかな赤色をしていますが、古くなってきたものは黒っぽくなっており、さらにもっと古くなるとエラの色がほぼなくなってきます。また、ブリやマグロなどは、とられてすぐに活き〆といって、体内の余分な血液を排出して鮮度が悪くなるのを防ぐための処理がされている場合があります。活き〆をされたものはエラの部分が切られていたり、取り除かれていたりすることもあるので覚えておくといいでしょう。・血合いの色と身の透明感次に切り身を選ぶ方法として、まず身全体に透明感があって血合いの部分がフレッシュな赤色をしているものの方が鮮度は良い状態です。特に養殖物の場合は、脂のりが良いため酸化しやすく、鮮度が落ちてくると血合いの部分が黒っぽくなってきます。天然物の場合は、身全体もピンクっぽい透明感と弾力があるものを選ぶといいでしょう。また刺身用に皮をはがされたものを選ぶときは、皮目部分が白っぽいものを選ぶようにしましょう。■ハマチ・ブリ・カンパチのおすすめレシピ5選ハマチ・ブリ・カンパチは、身質や部位によってそれぞれ味と食感に違いがあります。もし鮮度が良いものが手に入るなら、よりおいしく食べたいですよね。いろいろなレシピの中から、定番のメニューやちょっとしたアレンジメニューなど、おすすめの食べ方を一部ご紹介します。・刺身まずは何といってもお刺身!ハマチはねっとりとした食感であっさり、逆に脂がのったブリはトロける食感です。カンパチはとれたてであればコリコリとしていますが、二日ほど寝かすともっちりとして違ったおいしさが味わえます。ご家庭で食べられる場合は、すでに調理済みのものを買うのも簡単でいいですが、おすすめなのは柵(骨や皮が取り除かれ、背身と腹身に分けられたもの)で売られているものです。特にブリのように脂が多く含まれているものは、切り身だと空気に触れる面積が大きくなるため早く酸化がすすんでしまいます。そのため、すぐに食べない場合や量が多くて食べ残る場合は、火を通すなどして早めに食べてしまいましょう。・漬け丼新鮮なお刺身をそのまま食べるのもおいしいですが、お刺身を醤油などの調味料に漬け込んでご飯の上にのせて食べる漬け丼もおすすめです。基本の作り方は、酒・砂糖・醤油を同じ分量分まぜてできた漬けタレにお刺身を漬けるだけでとても簡単。お好みでショウガ・ネギ・大葉などの薬味をそえて食べれば、魚臭さが気になる人にも食べやすくなります。また少しアレンジして、ごま油・コチュジャン・ニンニクのすりおろしも加えた韓国風の漬けは、お酒のおつまみにも最適です。温かいご飯の上にタレと一緒にのせる漬け丼で食べるのもよし、冷たいご飯の上にのせて熱い出汁やお湯をかけてお茶漬けとして食べるのもおすすめです!・しゃぶしゃぶ大きなブリは脂乗りが良すぎて刺身では食べられないという人におすすめなのが、しゃぶしゃぶです。昆布でとったダシでしゃぶしゃぶすると、ほどよく脂が落ちて食べやすくなるのと、魚の脂の甘さが感じられるとても贅沢な食べ方です。しゃぶしゃぶの後の出汁は栄養素がたくさん含まれているので、野菜や豆腐などを入れた鍋にして最後にご飯やうどんを入れて汁ごと食べれば、ブリの栄養素を逃さず吸収することができます。是非、脂がのってくる旬の時期にこそ食べてもらいたい料理の一つです。・煮付け和食の定番であるブリ大根は、甘辛い醤油の味にブリのジューシーさと、ブリから出た旨みを吸収した大根にお箸が止まらなくなります。このブリ大根のいいところは、加熱によって流れ出てしまったDHAやEPAなどの栄養素を大根と一緒に煮ることで、大根が流れ出た栄養を吸収してもれなく摂取できるという、一皿でバランスの良いメニューなのです。煮汁にはコラーゲンなど女性にも嬉しい成分も出ていますので、お湯で割って飲んだり、卵かけご飯にかける醤油の代わりに使ったりして、残さず食べてしまいましょう。・カルパッチョハマチやカンパチの身は、ブリに比べると脂が少なくあっさりとした味わいなので、そのままだと物足りないという人におすすめの食べ方が洋風刺身のカルパッチョです。カルパッチョの作り方も刺身と同じくシンプルで、刺身に塩とレモン汁(お酢、バルサミコ酢でもOK)とコショウをかけて、パセリやバジルなどを散らしてオリーブオイルを回しかけるだけで完成します。少しアレンジしたいという人は、薄切りにした玉ねぎや野菜を上に盛ってサラダ風にすると、一緒にビタミン類もとれます。ちなみに、カルパッチョという料理は、もとはイタリア料理で生肉を食べる方法の一つでしたが、魚のカルパッチョは日本が発祥だそうですよ。■ハマチとブリは栄養満点の食材ハマチとブリは、日本を代表する魚で、健康や美容にもいい栄養素を含み、いろいろな料理に使える万能な食材ということがお分かりいただけたでしょうか。今回こちらで紹介した鮮度の見分け方や養殖と天然の違いなどを参考に、定番のメニュー以外にも自分好みのアレンジメニューを見つけてみてください。ハマチやブリをおいしく食べて、元気に若々しく、そして強いからだつくりを目指しましょう!《参考》・ 健康長寿ネット 健康長寿とは?「三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量」 ・ ニッスイ サラサラ生活向上委員会「知られざるEPAのパワー」 ・ ニッスイ サラサラ生活向上委員会「EPAとDHAの違いは?」 ・ オーソモレキュラー栄養学研究所 栄養素の説明「ビタミンB群」 ・ オーソモレキュラー栄養学研究所 栄養素の説明「ビタミンD」
2020年09月12日魚も野菜と同じく、旬の時期が一番、美味しい食材です。昨今では、養殖などで1年中食べられる魚も増えていますが、旬の時期なら栄養価も高く、価格面でもお得だと言われています。そこで旬の魚、鮭、サバ、ウナギ、ハマチを使ったレシピ5つを紹介。ボリュームと栄養のある魚料理を食べて、体の内側から冬を迎える準備を整えておきたいものですね。■スタミナ満点! ウナギの炊き込みご飯出典: E・レシピ 「土用の丑の日」で夏が旬だと思われているウナギですが、じつは天然ウナギの旬は8月から12月です。淡白であっさりとした天然ウナギは、今の時期に美味しく食べることができます。このレシピはショウガとウナギ蒲焼きのタレ、酒を入れて炊いたご飯の上にウナギの蒲焼きのせ、蓋をして10~15分蒸らします。そして、ウナギの蒲焼きを取り出し、全体にサックリ混ぜてから、器に盛りわけ、ウナギの蒲焼きをのせ、ミツバを散らせば完成です。お好みで練りワサビを添えましょう。ふっくらとした香ばしい蒲焼きがのったスタミナ満点な一品です。■サバ缶を使って簡単にできる、ソラ豆とサバのみそパスタ出典: E・レシピ 焼くのに時間がかかる魚ですが、サバ缶を使えばその時間を短縮できます。このレシピの作り方はとっても簡単! たっぷりの熱湯にスパゲティを加え、袋の指定時間通りにゆで、ザルに上げます。自家製のサバみそダレをボウルに入れ、ゆで上がったパスタにソラ豆を加えて混ぜ合わせ、器に盛って粗びき黒コショウを振れば出来上がりです。ソラ豆がない場合は代わりにキャベツやブロッコリーを入れても美味しくいただけます。サバみそ煮缶を使った、食べ応えのある和風パスタ、ぜひお試しください。■手軽に作れる、鮭フレークを使った鮭のちらし寿司出典: E・レシピ 時々、無性に食べたくなるちらし寿司ですが、すぐに具材を用意することができず、作るのを断念しがちです。しかし、このレシピなら手軽に作ることができて便利。使用する食材もミョウガ、キュウリ、白ゴマ、鮭フレーク、卵と手に入りやすいものばかりです。サラダや漬物などに使われることが多いミョウガですが、酢飯との相性もピカイチ。また鮭フレークの塩味が美味しいアクセントとなり、お腹いっぱい食べたくなる一品です。具沢山で鮮やかなちらし寿司が食卓に並べば、お子様も大喜びしてくれるでしょう。■下処理や味つけをする必要なし! アツアツなサバのみそドリア出典: E・レシピ 気温が下がってくると温かい食べ物が食べたくなりますよね。そんなときにオススメなのがサバのみそドリア。サバのみそ煮缶を使うため、下処理や味つけをする必要はありません。やや甘いサバのみそ煮缶と酒粕入りのソースが見事にマッチした絶品ドリアです。サバのみそ煮はスプーンなどで塊をほぐし、よく混ぜてから使ってくださいね。また使うサバのみそ煮の量はお好みで調整しましょう。サバの代わりにサンマのみそ煮缶を使ってもオッケー。心身ともにホカホカになるドリア、秋冬の間に何度も作ってしまいそうです。■旬の味覚をたっぷり堪能できる、ハマチの照焼き混ぜご飯出典: E・レシピ ハマチは成長に従って名前が変わる出世魚で、成長するとブリになります。そんなハマチは今から冬にかけてが食べ頃。脂のたっぷりのったハマチの照焼きを使って、混ぜご飯を作ってみませんか? ハマチの旨味がご飯に染み込み、たまらない美味しさ。お酒を加えることで、魚独特の臭みが消えるので、魚が苦手なお子さんでも、食べられるかもしれませんね。刻みネギ、すり白ゴマのほかに、切り干し大根や干しシイタケを加えても美味しそう。またハマチの代わりにブリを使って混ぜご飯を作るのもいいでしょう。シンプルに塩焼きにして食べても美味しい魚ですが、アレンジを加えると新たな美味しさを発見できます。「今日の夕食どうしよう?」と迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。どのレシピもボリュームがあり、一品で大満足できますよ。
2017年11月25日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使った栄養バランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立はこちら。今日の献立は「ハマチの塩焼き」を含めた全4品。ハマチの塩焼きに天ぷら、松茸のお吸い物を添えた、素材のおいしさが十分に楽しめる献立です。 >>今日の献立はこちら ハマチの塩焼きハマチに切り込みを入れて生焼けを防ぎましょう!調理時間:20分カロリー:241Kcal主材料:ハマチ キュウリ レモン >>「ハマチの塩焼き」のレシピを見る いろいろ野菜の天ぷら野菜が主役の天ぷら! どの食材がお好みですか?調理時間:20分カロリー:487Kcal主材料:サツマイモ ナス レンコン 長芋 シイタケ マイタケ プチトマト 大葉 小麦粉 小麦粉 溶き卵 >>「いろいろ野菜の天ぷら」のレシピを見る 高野豆腐とワカメの炊き合わせおだしのおいしさを再認識できる一品。ほっとするおいしさです。調理時間:20分カロリー:132Kcal主材料:高野豆腐 ワカメ ニンジン サヤインゲン だし汁 酒 >>「高野豆腐とワカメの炊き合わせ」のレシピを見る 松茸とハモのお吸い物松茸、ハモが入った上品かつ豪華なお吸い物です。調理時間:15分カロリー:91Kcal主材料:松茸 ハモ ギンナン ミツバ スダチ だし汁 酒 >>「松茸とハモのお吸い物」のレシピを見る
2015年09月19日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「あったか湯豆腐」を含めた全4品。ヘルシー湯豆腐にハマチの塩焼き……。素材のおいしさが生きる献立です。 あったか湯豆腐 木綿豆腐で湯豆腐を! 大豆の甘みを味わって。 ハマチのグリル焼き 脂がのったハマチにサッパリ大根おろしを添えて。 カブの葉とチリメンジャコの炒め物 カブの葉はビタミンがいっぱい! チリメンジャコとの相性もGOOD! せん切りジャガイモの甘酢和え せん切りにする事でシャキシャキッとした食感に! ⇒今日の献立一覧はこちら
2014年11月30日