子どもへの英語教育に関心が高まるなか、学校以外にも「子どもの英語教育」に関心を寄せている親は少なくないだろう。そこで、実際に子に英語教育を始めている人は何歳ごろから、どんな学習を選択しているのか?ママテナの独自インターネット調査で「英語教育の実施状況や、2020年の英語教育義務化に関する本音」を探った(調査期間:2018年1月19日〜1月23日、有効回答数:172人)。●約8割の親は、学校以外での英語教育の必要性を実感まず子どもがいる親を対象に「英語教育についての現状」を質問したところ、次のような結果となった。1位現在子どもの英語教育を行っている……51.8%2位現在は行っていないが、将来的には英語教育を行いたい……27.4%3位子どもの英語を行う予定はない……20.7%「現在子どもの英語教育を行っている」親がかなり多く、さらに「現在は行っていないが、将来的には英語教育を行いたい」と考えている親も含めると、実に約8割は学校以外の英語教育が必要だと考えているようだ。英語教育を行っている人、行いたいと思っている人にその理由を尋ねると、一番多いのは「将来、英語が必要な時代になり、少しでも働くうえで選択肢が増えればと思って習いはじめました」(30代後半)「将来英語は話せて当たり前な世のなかになると思うので」(30代後半)など、国際化社会への対応を視野に入れた理由だった。一方で「小学校から英語が必修となるため、早くから英語に慣らせたかった」(30代前半)といった、2020年よりスタートする小学生の英語教育義務化を見据えた回答も目立った。小学校3年生より英語教育がスタートし、5、6年には教科として成績もつくようになるという。また意外に多かったのは「本人が興味を持ったから」(40代前半)など、子ども自身が英語教育に興味を持ったケース。すでに英会話スクールに通う友だちがいたり、英語のアニメに触れたりする機会があると、自ら英語に興味を持つことも多いようだ。●すでに始めている人の半数は、3歳以下からスタート!では、子どもに英語教育を行っている親は、どういった学習方法を選んでいるのか?同調査では「将来的には英語教育を行いたい」親も含め、その内容について調査。結果は次の通りだ。1位英会話スクール、英語教室などに通う……69.4%(将来的に行いたい66.7%)2位英語の教材やラジオなどで家庭学習させる……36.5%(将来的に行いたい37.8%)3位ネイティブスピーカーや英語が得意な人と関わりを持たせる14.1%(将来的に行いたい26.7%)4位外国で暮らす、留学……3.5%(将来的に行いたい13.3%)圧倒的に人気なのは「英会話スクール、英語教室に通う」。ほか英語の家庭学習も根強い人気だった。さらに子どもに英語教育を行っている親と、将来的には英語教育を行いたい親を対象に、英語教育を始めた(始めたい)年齢についても調査。その結果は後述の通りだが、こちらは始めた年齢と始めたい年齢で、大きく結果が異なっている。・英語教育を始めた年齢1位0歳から3歳……52.9%2位4歳から6歳……29.4%3位10歳以上……11.8%4位7歳から9歳……5.9%・英語教育を始めたい年齢1位10歳以上……31.1%2位4歳から6歳……24.4%2位7歳から9歳……24.4%4位0歳から3歳……8.8%すでに始めている人たちの半数以上は0歳から3歳からスタート。52.9%のうち、言葉がほぼ話せない0歳から1歳で始めている人も、21.2%いた。これから始めたい人たちで一番多いのは「10歳以上」。どうやら英語教育は赤ちゃんの頃から始めている層と、小学校高学年以上に始める層で大きく分かれているようだ。●小学校の英語教育義務化は賛成も、授業内容に不安さらに2020年から始まる小学校の英語義務教育化についての率直な感想を尋ねた。「良いことだと思う。教室に通わなくても学校の授業で同等の教育ができたらとてもありがたいことだと思う」(30代前半)といった期待を持つ意見もあるが、かなり目立ったのは「英語の早期教育はいいと思うが、学校、教師によってレベルや内容に偏りが起こりそうで心配」(30代前半)、「良いと思う、ただ今までのような文法重視の英語教育はやめて欲しい」(30代前半)といった、早期英語教育は必要としながらも、教育内容に不安を覚える意見だった。今回の調査結果で実感したのは、学校の英語教育に期待が持てない親がとにかく多いこと。だからこそ英会話スクールや家庭学習などの英語教育への関心も高く、高い実施率となっている。そんな親たちの期待や子どもたちの努力が果たして、将来的な英語力向上に実を結ぶのか?できれば親子の想いや努力が、報われる結果となってほしい。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年02月18日フィンランドで長く愛され続けるマリヤッタ・クレンニエミの児童文学を原作に、『星の見える家で』のサーラ・カンテル監督が映画化した『Onneli ja Anneli』(原題)が、『オンネリとアンネリのおうち』の邦題で6月に日本公開されることが決定した。オンネリとアンネリはとっても仲良し。ある日2人は、バラ通りで「正直者にあげます」と書かれた手紙とお金の入った封筒を拾い、そのお金で、バラの木夫人というおばあさんから夢のように素敵な水色のお家を買うことに。オンネリは9人きょうだいのまん中で、アンネリは離婚したお父さんとお母さんの間を行ったり来たり。2人の両親は忙しすぎて、自分たちがいなくても気づかない。「わたしたち、2人の家に住んでいい?」気難しそうなお隣さんや、魔法が使える陽気なおばさん姉妹、ちょっぴり変わったご近所さんと交流しながら、2人だけの楽しい生活が始まる。しかし、ある日お隣さんに泥棒が…。小さな女の子オンネリとアンネリ、2人に起こる事件を描いた本作は、本国フィンランドでは3週連続1位に輝き、その後シリーズ化された3作品はのべ100万人を動員、国民の5人に1人が観る大ヒットを記録。また、フィンランド・アカデミー賞 衣裳デザイン賞を受賞しており、フィンランドの家具やインテリア、食器や小物、ふたりおそろいの服…、何から何までとびっきりキュートな世界が広がっている。なお本作は、「トーキョー ノーザンライツフェスティバル2018」にて2月12日(月・祝)に先行上映も決定している。『オンネリとアンネリのおうち』は6月、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月06日いよいよ我が家のおっとり長男も春から小学生です。同じく新1年生のお母さんたち、入学準備は着々と進んでいますか?我が家では年内に届いたランドセルに腕を通した長男の案外しっかりした背中に、ついこの間まであんなにぷくぷくで、ハイハイしていたあの子が…と早くも目頭が熱くなっちゃいました。小学校ではどんな生活が待っているのか、親子で期待に胸を膨らませつつ、でも最近ある情報を小耳に挟んでからちょっと不安なことがあります。それは、「2020年から、大規模の教育改革」があるということ。学校教育や大学入試も変わるとのことで、小学校でも英語が教科になるそうです。 英語の教育改革では、現在5・6年生で行われている「外国語活動」が3・4年生で実施され、5・6年生では、英語が教科となって成績がつくようになるとのこと。(一部の学校では、2018年度から先行実施される学校もあるそうです)英語が苦手すぎて、必修外国語に英語が無いという理由で進学先を日本史学科に選んだほどのコンプレックスがあるワタシ(恥)…。今でも外国の方を前にすると、急に寡黙な微笑みの精と化します。夫は反対に英語が得意な人ですが、本人いわく相当な努力の賜物だそうなので、小学校からの英語教育に子どもがちゃんとついていけるのか…今から心配になってしまいます。そんな中タイミングよく! ウーマンエキサイトさんからのお声がけで、教育のプロにお話を伺う機会をもらいました。英語教育について、気になっていたギモンをいろいろぶつけてみました!!小5から英語に「成績がつく」とは?tomekko:英語が教科になるってどういうことですか? これまでと何が違うのでしょうか。加藤さん:英語に慣れることから英語力の基礎を身につけることに目標がレベルアップし、身についたかどうかのテストがあるということです。実はすでに2011年度から、5・6年生に対しては「外国語活動」という教科ではないかたちで、週1回英語教育は行われています。教科書がなく、「英語に慣れ親しむ」という目的で、ゲーム・あいさつなどを行う簡単なもので、調査結果では、そのレベルに満足していない保護者も少なからずいらっしゃるようです。また、評価は評定(数値などの段階であらわされるもの)がつかない形で行われており、「積極的であったかどうか」などの意欲や態度を中心に記述される形で行われています。しかし2020年度からは、現在行われている「外国語活動」は3・4年生で実施となり、5・6年生は「教科」で週2程度行われ、「評定がつく」ようになります。どんな内容の授業を受けるの?tomekko:では5・6年生の授業はどのような内容になるのでしょうか?加藤さん:まずは「聞く・話す」が中心なことは変わりませんが「相手に通じるか」という点が重要となります。これまでは歌などでリピートするだけでよかった英語を、質問されたらその意味を理解して(聞く)、ちゃんとこたえることができる(話す)ようになるための授業です。しかし、突然できるようにはならないので、よく使いそうな状況と登場人物などを設定し、ロールプレイングする中で会話を聞いて真似をします。そして、日本語を学んだのと同じように、まずは耳から入ってきた言葉の意味を理解することからはじまります。例えば「ワッチュワネーム(what's your name)?」という音が、名前を聞いているということを理解して、自分でも使ってみます。そして、読んだり書いたりするときに初めて「ワッチュワネーム(what's your name)?」が3つの単語でできていて、単語の間にスペースを開けて書くことに気づく、という順番です。「読む・書く」のスキルについては、例文を声に出して読んだり、英語をみてそのまま書き写したりする程度。あくまでも読み書きは英語の文字に慣れ親しむことを大切にします。また、「聞く・話す」スキルは、ペーパーテストではわからないので面接形式や、外国人講師とのやりとりをみて、評定をつけるようになります。小学生では、「読む・書く」スキルよりも、まずは「聞く・話す」ことを重視して評価します。tomekko:文法は中学校で習うのでしょうか? 自分は文法が苦手で英語が嫌いになりかけたので…心配です。加藤さん:はい。文法理解などを始めるのは中学生からです。今までは中学生からいきなり「聞く・読む・話す・書く」の4技能をやっていますが、実はこれはかなり難しいことなんです。つまずく人が多いのは、これが原因です。たとえば、日本語を習得するときは、「聞く・話す」は6歳ぐらいまでゆっくりと身につけますよね。個人差はありますが、2歳までは特に「聞く」のみ。2歳ごろからやっとおしゃべりを始めて、「読む・書く」を習うのは小学1年生からですよね。英語は、中1から突然4技能をやり始めるからつまずく人が多かったんです。これは良くないと、現行の指導要領では、まずは小学生のうちに「聞く・話す」、次に「読む・書く」もはじめておく、など段階をつけることになりました。実は英語が母国語ではないアジアの国では、ほとんどの国が小3からやっていて、やはり、「聞く・話す」→「読む・書く」の段階的な英語学習を行っています。tomekko:え…そうなんですか! それなら小学校の早い段階で始めなくて良いのでしょうか?加藤さん:これは私の考えですが、まず、学校教育の最初の段階で日本語(母語)を学ぶ、思考能力などの基本的な部分をまず母語でしっかりさせることのほうが優先です。母語の基礎をしっかりすることが、他教科や外国語を学ぶ上でも必須だからです。ただし全く英語をやらない方がいいということではありませんよ! 年齢が若いというのは、言語学習が成功しやすいとも言われています。家庭で、親が子どもにできることって?tomekko:そうなんですね…! では具体的に、親が子どもにしてあげられることはありますか?加藤さん:一番大事なことは、英語を使いたい! というコミュニケーションへの意欲を高めることです。それは、義務感で「やりなさい」といっても全然ダメです。親も興味を持って、一緒に楽しむ気持ちでやりましょう。声がけも「ママも苦手だったからやらないと困るわよ」ではなく「お母さんも一緒にやってみようかな~♪」というのが大切です。乳児や幼児は、親が好きなものは興味を持つんです。例えば、外国の文化に興味を持って欲しければ、テレビで流れてきたニュースをママやパパが話題にすることなどは子どもにとてもいい影響です。と言っても難しいニュースについて話す必要はなく「○○で大きなサッカー大会があるよ。どこにあるのかな?」「日本語とは違う言葉を話しているね」などでもいいと思います。DVDなど、子どもが興味を持ったアニメなどを英語音声にしてみるのもいいですね。【1】日本語音声で見て【2】英語音声に変えて字幕で見る。意味がわかっていて英語が聞こえてくるから、学習効果も高くなります。tomekko:「聞く・読む・話す・書く」どれを先に取り組むのがいいんでしょうか?加藤さん:順番としては、まず聞く機会を増やすことです。わからなくても、なんとなく聞き続けるという能力は子どものほうが高いんです。その次に「話す」になるのですが、話す相手に興味を持って質問してみようという気持ちも必要になります。日本人に多いのは、質問されたら応えられるけれど質問ができない人です。これは、パーティで初対面の人とスモールトークが苦手な人が多いというのにもつながっていそうです。これからは、多様な人と関わっていく力、オープンな心も必須になってくると思います。また、小5・6以降になると「わからないことは恥ずかしい・失敗は嫌」という思いがどんどん高まっていきます。小さい頃から、間違えてもいいから英語を話すという体験をさせてあげるといいと思います。こういったことも、年齢が若い方が学習しやすいという理由です。tomekko:なるほど! やっぱり「聞く」「話す」が大事なんですね。英語の教材やスクールを選ぶときに大切なことはありますか?加藤さん:英語を使いたいという意欲を育てることを前提に、効果的な学習方法を選ぶというのが大切です。何が効果的なのかは、お子さまの性格にもよるのですが、タイミングと学習環境、そして先生(指導者)選びが大事です。例えば、シャイなお子さまは最初は子どもが大勢いる英語教室よりも安心できる家庭での学習教材がいいかもしれません。ただ、「シャイだから連れて行かない」など親が子どものポテンシャルを閉じる必要はありません。初めてでも意外とやれることもあるものです。特に幼児は体調や機嫌で変わってくることもありますので。長い目でみてあげましょうね。自宅で楽しく「使える英語」を学ぶには?おっとりした長男には、家庭学習が合ってるかもしれない…。自宅で学べて、しかも先生と話す機会もある教材なんてあるの…? と思ったら、それがかなうのがベネッセさんの「進研ゼミ 小学講座」とのこと。 気になったことを責任者の豊泉さんに聞いてみました!tomekko:どんなレッスン内容なのでしょうか?豊泉さん:「進研ゼミ 小学講座」は、小学生での学びでとても大切な「自分で考えられる力」を身につけられるよう、お子さまが夢中で考え抜く楽しさやわかるおもしろさを体験・実感できる家庭学習教材です。2018年度4月号からの英語学習は、英語4技能を身につけられる内容にパワーアップします!バランスよく4技能に取り組める毎月のレッスンに加え、4技能が本当に身についているか診断できるアセスメントが受けられるようになるんです。技能別の力を細かく診断し、個別アドバイスをお届けするので、お子さまの力にあわせて英語力をしっかり身につけていくことができます。もちろん、お子さまが楽しく学べる工夫をしており、ゲーム形式や物語形式でネイティブスピーカーの音声で短いフレーズに何度も触れられたり、外国人とやりとりをする擬似体験などもできるようになっています。もっと英語に触れたい、英語力を伸ばしたい方には、有料オプションの「Challenge English」もおすすめしています。パソコンやオリジナルタブレットで4技能を学ぶデジタルレッスンと、月1回外国人講師との「オンライン会話レッスン」もできる講座なんですよ。tomekko:小学生が学ぶことを重視した教材、というのがいいですね!豊泉さん:ゲーム感覚のロールプレイや、クイズ形式など、英語力を確認できる仕組みを取り入れ、お子さま自らがやりたくなるような仕掛けをたくさん作ってあります。そして、周りを気にせず、間違いを恐れず、どんどん英語を使ってもらうためには、リラックスできるご自宅で、毎日英語に楽しく触れられれることもポイントだと考えています。「英語が楽しくなった」「自信がついた」といううれしいお声をたくさんいただいています!tomekko:それは、良さそうです!! 自宅学習だと送り迎えもいらないし、何よりおっとり長男が無理なく続けられそうなのが魅力的です。今までと違い、英語力もより大事になってくる今の子どもたち。母もいろいろ情報を仕入れて、子どもにあった学習法を見つけてサポートしていきたいと思います! 自宅で外国人講師との会話レッスンを受けられる!「Challenge English」をWEBで体験してみよう 「進研ゼミ 小学講座」も追加料金なしで英語学習ができるように!>> PR:株式会社ベネッセコーポレーション
2018年01月18日北欧フィンランドから東京都千代田区のフィスカース ジャパン株式会社は、フィンランドのインテリアブランドである「Iittala(イッタラ)」の公式オンラインショップを開設しました。「Iittala(イッタラ)」とは「Iittala(イッタラ)」のルーツは、フィンランド南部のイッタラ村で生まれたガラス工房です。流行に左右されないデザインは、個々の良さを生かしつつ、組み合わせることによりさらに魅力が増し、用途が広がることで有名。古くから支持される製品を作り続け、今では、生活を豊かにするブランドとして認知されています。充実したサイトへ公式オンラインショップでは、テーブルウェアやインテリアなど、様々なアイテムを扱っています。ポイントプログラムや、北欧インテリアに関する情報など、有意義なコンテンツ満載です。(画像はプレスリリースより)【参考】※イッタラ公式オンラインショップ
2018年01月15日2017年はフィンランド独立100周年。本国はもちろんのこと、日本でもさまざまな関連イベントが催されていたので、きっとご存知の方も多いことでしょう。そんなおめでたい年を祝して、フィンランドの人気ブランドでは100周年記念グッズを販売しています。ですが、それぞれのプロダクトにどんな思いが込められているかは、意外と知られていないかもしれません。そこで今回は、実際にヘルシンキのお店を訪ねてお話を聞かせていただきました。デザインの変遷がわかる、歴代アラビアの人気マグコレクションフィンランドを代表するテーブルウエアブランドの〔アラビア〕は、1880年代に陶磁器メーカーとして創業した歴史ある会社。老舗ガラスメーカーの〔イッタラ〕社の傘下に入ったことで、現在は1つのブランドとして世界中の人々から愛用されています。〔アラビア〕の“フィンランド独立100周年記念グッズ”は、〔アラビア〕社の歴史とデザインの変遷がわかる、歴代の人気マグコレクション。1910年代〜1950年代、1960年代〜2010年代(2000年代はナシ)の2種類があり、それぞれ5つのマグカップがセットになったスペシャルボックスとして販売されています。見比べると、時代を追うごとにデザインが変化していくのがよくわかります。例えば、60年代(右から3つめ)のものは線が細く、70年代(右)は線が太い。これは当時のデザインの流行が反映されているのだそうです。また、80年代(左)はアメリカ出身のデザイナーがエジプト文字にインスパイヤーされて描いたもの、90年代(右から2つめ)はフィンランドの有名デザイナーであるヘイッキ・オルボラ氏が手がけたポストモダンスタイル。このように、デザイナーによってもガラリと変わります。「現代では食洗機や電子レンジを使ったりするでしょう。だからデザインはそのままに、現代のライフスタイルに合うようにアレンジして、全てこの形になりました。このマグの形に合わせて歴代のデザインをもう一度ひき直したんですよ」(イッタラ・ストア・エスプラナーディストアマネージャーJouniさん)それぞれのマグは2017年が終わっても販売するそうですが、ボックスセットでの販売と底面の100周年の表記は2017年末まで。フィンランドでは、在庫がなくなり次第販売を終了するとのことです。世界的な建築家・デザイナーのアルヴァ・アアルトが1930年代に手がけた〔イッタラ〕の《ベース(花瓶)》は、フィンランドの美しい湖をイメージしたとも言われています。このように、フィンランドを象徴するプロダクトを2017年の限定色「ウルトラマリンブルー」で展開したのが、〔イッタラ〕の“フィンランド独立100周年記念グッズ”です。他にもタンブラーの《カルティオ》やプレート《カステヘルミ》など全9種類10点がありますが、取材した店舗ではキャンドルホルダーの《カステヘルミ》はすでに売り切れていました。フィンランド国内では、2018年1月末をめどに販売を終了するそうです。イッタラ・ストア・エスプラナーディフィンランドを深く知るきっかけになる、フィンレイソンのストーリーフィンランド最古の歴史を持つテキスタイルブランド〔フィンレイソン〕。2017年用に特別に作られたテキスタイルには、《ケスティット》(右)と《ピンッカ・プンッカ》(左)の2種があります。約100年前、〔フィンレイソン〕は病院のブランケットを手がけていたそうで、《ケスティット》は当時のジャガード織ブランケットの柄を元にデザインされたものです。また、《ピンッカ・プンッカ》は兵役時代へのオマージュ。実際にこの柄が現場で取り入れられていたかは不明ですが、規則的なチェック柄にわざと不規則なズレを施したのは、「フィンランド人は几帳面すぎるから、たまには少しだけルールから外れてみるのもいいのでは?」というデザイナーの遊び心が込められているのだとか。このデザインは以前から存在していましたが、2017年の特別バージョンとして発売されたのがブルー。いずれもフィンランド国内では、在庫がなくなり次第販売を終了するそうです。こちらはフィンランドらしいサウナグッズコレクション《タンミニエミ》。リネンやコットンが使われたシックな色合いは、現在のフィンレイソンのイメージと少し違う、と思う方がいるかもしれません。「もともとは落ち着いたトーンのものが多かったのよ。そういう意味で、“フィンランド独立100周年記念グッズ”はフィンレイソンの原点に戻った、とも言えるわね」と、スタッフのMilkaさんが教えてくれました。ちなみに商品のタグには、サウナをこよなく愛するフィンランドの前大統領、ウルホ・ケッコネン氏の写真が使われています。なお、こちらのコレクションは2018年以降も販売予定なのでご安心を。フィンレイソンエスプラナーディ店年秋に発売された新色も!やっぱり目が離せないマリメッコテキスタイルブランドのマリメッコは、《ルーツウニッコ》(上)、《ヴェルイェクセトゥ》(下)という新たな2種類のテキスタイルを“フィンランド独立100周年記念グッズ”のメインとして発表しています。《ルーツウニッコ》は、おなじみの《ウニッコ》柄をベースにしたもの。チェックのアレンジが施されたのは、《ウニッコ》誕生50周年の2014年ですが、2017年バージョンとして、新たにブルーが起用されました。また、兄弟を意味する《ヴェルイェクセトゥ》は、フィンランドの自然や人々の生き方をイメージされたもの。「人々が語り継ぐ神話やおとぎ話の世界観を表現したデザインです。フィンランドにとって森はとっても大切な存在。だから、そこに暮らす動物たちはみんな、兄弟や姉妹同然だと思っているんです」(PRスペシャリストLilaさん)《ヴェルイェクセトゥ》は各色ありますが、《ピンク×ブラック×ブラウン》は夕焼けの森をイメージしたものだとか。2017年秋に発売された新色です。定番のコレクションとして今後も続投するそうなので、展開が楽しみですね。マリメッコ本社なお、これまで紹介した100周年記念グッズの一部は、フィンランドの航空会社〔フィンエアー〕のホームページからオーダーが可能。日本まで届けてもらうこともできます。フィンランド100周年グッズを購入する限定グッズといえば、〔フィンエアー〕の機内でも〔フィンレイソン〕や〔マリメッコ〕のオリジナルデザイン商品を買うことができます。これらは“フィンランド独立100周年記念グッズ”ではありませんが、搭乗しないと手に入れることができない超レアアイテム!(上の2点)。なお、ホームページから購入できるオリジナル商品もあるので(下)ぜひチェックしてみてください。●ライター河辺さや香フィンエアー「まねしたい」がいっぱい。おしゃれで楽しいフィンランドの冬暮らし大自然のワンダーランド!家族で楽しむ冬のフィンランド
2017年12月21日北欧の国・フィンランドといえば、ほっこりかわいい雑貨や、デザイン家具、鮮やかなテキスタイルなど、センスの良いホームプロダクトが多いことで知られています。実は、日本に比べて冬の日照時間が短く、家で過ごす時間が必然的に長くなるという背景があるのです。そこでヘルシンキに住む女性に、家での過ごし方について教えていただきました。まさに“おうち時間を充実させるエキスパート”、まねしたい暮らしのセンスや工夫が満載です!“温かくて快適”な自宅こそが、冬に過ごしたい場所フィンランドの航空会社〔フィンエアー〕に勤めるMariさんは、首都ヘルシンキ郊外で2人の息子さんと旦那さんの4人、それに愛犬(写真)と暮らしています。国内外への出張が多いMariさんにとって、自宅は疲れを癒やし、心からくつろぐための大切な場所。特に冬は自宅のサウナ(※1)に入るのが、かけがえのない時間だそうです。「サウナに入ることは、冷えた身体をゆっくり温めるだけではなく、一人になって自分を見つめる大事な時間でもあるんです。普段は子どもたちと一緒に過ごすのですが、サウナだけは一人でと決めています。冬は特に気持ちがよくて好きだわ」(Mariさん)他にも、冬ならではの楽しみ方をたくさん教えてくれました。「フィンランドの冬は日が短いから、あっという間に暗くなっちゃう。だから、家の中でキャンドルを灯したり、暖炉をつけたり、インテリアとしてライティングを楽しんでいます。我が家にあるのは『ウインターライト』(写真)。小さなライトが連なってロープ状になったものをこう呼ぶんですが、単に部屋の中を明るくするという目的だけでなく、太陽が出ているような気分になれたり、賑やかな雰囲気になったりと、いろんな効果があるんです」(Mariさん)また、自宅にお友達を呼んで夕食を囲んだり、子どもたちとお菓子を焼いたり、温めた赤ワインやお茶をゆっくり飲んだりと、食卓周りでのお楽しみも多いそうです。「夕食を手作りして友人たちと小さなパーティーをするのが、ホリデーシーズンの定番。冬は肉やポテト料理など、比較的どっしりしたメニューを作りますね。テーブルウエアは〔マリメッコ〕(※2)がお気に入り(写真)」(Mariさん)Mariさんいわく、フィンランド人にとって〔マリメッコ〕は幼い頃から慣れ親しんできたもので、いつも人々に喜びを与えてくれる存在なのだそう。鮮やかなコントラストで部屋の雰囲気を明るくしてくれたり、ときにはシックな色使いが気分を落ち着かせてくれたりと、色柄の違いによって様々な効果があるそうです。Mariさんの食卓はとってもカラフルで、見ているだけで楽しそうな様子が浮かんできます。「今フィンランドでは、欧米でも流行している『hygge(ヒュッゲ)』がキーワードになっています。デンマーク語が由来の言葉で、『気楽にくつろぐ』という意味です。どうやったらヒュッゲを実現できるか、いかに居心地のいい場所にできるか、自分の家に対してもまさにそんな風に考えています」(Mariさん)夏はアクティブに、冬はゆっくりリラックス。こんなメリハリのある生活が好きマリメッコ本社に勤めるLilaさんも、冬暮らしを楽しんでいる女性の一人。「冬の楽しみにしていること、たくさんあります。例えばジュースとスパイスと一緒に煮込んだホットドリンク『グロッギ』を大きなマグで飲んだり、週末にパンを焼いたり、水彩画を描いてみたり……。ゆっくり本を読むのも好き。家の中にいる時間が長いから、居心地のいい雰囲気になるようにインテリアにも気を遣っています」(Lilaさん)インテリアで特にLilaさんがこだわっているのは家具選び。長く使えて生活の質が上がるようなものをじっくり厳選します。そのほとんどが木材だそうです。「だから家具はめったに買い替えないけれど、ファブリックで季節感を出すようにしています。ときには〔マリメッコ〕で好きな生地を買って(写真)、クッションカバーやカーテン、テーブルクロスを手作りすることもあるの。それ自体も私流の冬の楽しみ方ね。フィンランドの冬ってとにかく暗いの(笑)。だから、みんな比較的明るい色を好むんだと思う。自分が着たりインテリアに取り入れたり、きれいな色に囲まれて過ごすといい気分になるわよね」(Lilaさん)「夏は日が長いから、外へ出かけていってアクティブに過ごすのが向いている。反対に冬は、家でリラックスしてゆっくり過ごす。私はフィンランドの1年って、生活にバラエティがあっていいなって思っているの。自分にとっても変化があるから、楽しいわ」(Lilaさん)季節の違いを楽しむことで、生活が豊かになる今回お話を聞いたお2人は、自宅に長く居る時間を満喫している様子がとても印象的でした。日本でもまねできそうなことがいくつかあったのではないでしょうか。ぜひお2人のようにとっておきを見つけて、冬の“おうち時間”を楽しんでみてください。※1寒冷なフィンランドでは、多くの一般家庭でサウナを備えています。※2フィンランドを代表するテキスタイルブランド●ライター河辺さや香フィンエアーマリメッコ本社終了間近!フィンランド独立100周年記念のかわいすぎる限定グッズ大自然のワンダーランド!家族で楽しむ冬のフィンランド
2017年12月21日先日、コオロギをふんだんに使ったパンがフィンランドで発売された。「虫が入ったパンなんて絶対に食べたくない」と嘆く人もいるかもしれない。なかには、見たくもないとか、思わず拒絶反応を示してしまう人は多いだろう。そもそも「虫を食べる文化」がない人々にとっては、まず虫を食べようという発想すら浮かばないものである。でもそれ以前に今、なぜ虫を食べる必要があるのだろう?そのストーリーを知れば、あなたの固定観念が少しだけ揺らぐかもしれない。「虫は有益な食材になり得る」と国連機関が決めたワケ実は「虫を食べる」という行為は各国で古くからある慣習。今後それが私たちの日常食になるとして、近年世界的に注目されている。2050年、地球で暮らす人口は90億人を超えるとされ、人類は食糧危機を迎えるといわれている。食糧危機を引き起こす数多くの要因のうち、人口増加、気候変動がもたらす異常気象による農作物の不作などがあるが、その解決策の一つとして国連食糧農業機関(FAO)が2013年に昆虫食を「有益な食材になり得る」と推奨したことをきっかけに、世界的に見直されることになった。今年5月スイスでは法律が改正され、特定の虫を食用として販売することが認められたほか、2018年1月よりEUでは昆虫の取引が自由化されるという。その一方で、ここ日本で実際に試してみようと思う人は、まだ多くはなさそうだ。それでは、虫の気配を感じさせない、こんなお洒落なパンだったらどう思われるだろうか。フィンランドの朝ごはんの新定番は「コオロギ・トースト」?実際にいまでも世界では、1900種以上の昆虫を摂取する人が、すでに20億人存在するという。つまり、その20億人にとっては、虫を食べるという行為は「常識」なのだ。自分にとっての「普通」は、必ずしも他者にとってそうではないばかりでなく、時代や状況、経験などとともに少しずつ変化していく。なにより、そんな私たちの意思とは関係のないところで、現在多くの人間たちに忌み嫌われている虫たちが、将来私たちの救世主となる時代がやってくる。とはいえ、ゴキブリや蛆、カブトムシの幼虫、シロアリの卵を口に入れる場面を想像するだけで、筆者はやはり身の毛がよだつ。しかしそれはおそらく、ステレオタイプな昆虫食のイメージが強く染み付いているからで、その実体験がないからかもしれない。現在は日本国内でも様々な昆虫料理が考案され、料理店もでき始めている。たとえば以前「TOKYO GOOD FOOD」で紹介した新宿区高田馬場にある「米とサーカス」。このような虫を使った食品や料理がどんどん生み出されていけば、きっと虫を食べるという行為自体が、新たな価値観やライフスタイルとして、今後私たちの生活に取り入れられていくかもしれない。少しでも興味を持った方は、一度試してみてはどうだろうか。***FazerWebsite | Facebook | TwitterAll photos by FazerText by Sara SugiokaーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「未来のごちそうは、虫ごはん」。スイスから学ぶ、人類が「肉」を「虫」と入れ替えなきゃいけない理由。 スイスの大手スーパーに並ぶのはなんと…“虫”バーガーに“虫”団子。「気持ち悪い」が多くの人の素直な感想なのではないだろうか。しかし、私たちの意思に関係なく、日本の...
2017年12月15日今年、民主主義の独立国として100周年を迎えるフィンランド。このアニバーサリーイヤーを記念し、フィンランドブランドが一堂に会して独立100周年を祝うポップアップイベント「FIN/100」が、東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3にて、独立記念日である12月6日から25日まで開催される。本イベントは、フィンランドデザインのプロダクトを展示、販売するショップだけでなく、訪れる人々がフィンランドの価値観や情報を交換し、相互に理解できるようなカンバセーションが生まれるニュートラルな場所を作り上げた。 これまでフィンランドブランドを牽引してきたブランドから、新進のフレッシュなブランドまで参加し、「SININEN HETKI/BLUE MOMENT」をコンセプトとして、キュレーションされた空間に8ブランドの商品が並ぶ他、本イベントに共感するデザイナー、アーティストとともに3つの特別商品が展開される。「FIN/100 BLOCKS」(6,500円)フィンランドのアーティストやデザイナーの作品を広く紹介することを目的としたアート、デザイン、クラフトに特化したコンセプトストアのロカル(LOKAL)から、グラフィックデザイナーのハンナ・コノラ(Hanna Konola)による、インテリアのアクセントとしても印象的なブロックの特別版「FIN/100 BLOCKS」(6,500円)を100個限定で発売。模様の中に平仮名の文字が取り入れられ、並び変えれば「ふぃん/100」の文字が出現する。「SEKAMETSÄHUIVI(FINNISH FOREST SCARF)」(2,500円)アーティストのカンパニー(Company)は、本イベントのために描きおろした、オリジナルドローイングによるスカーフ「SEKAMETSÄHUIVI(FINNISH FOREST SCARF)」(2,500円)を300枚限定で販売。こちらはギフトラッピングとしても使用できる。「HAPPY FIN/100 POSTER」(5,000円)デザイナーデュオのロナン&エルワン・ブルレックは、デザインをする上で大切にしているプロセス、ハンドドローイングのスケッチを厳選し、彼らの直筆サイン入りシールつき限定のポスター「HAPPY FIN/100 POSTER」(5,000円)を販売。こちらは全5種類、各20枚限定発売。また、イベント会期中は、フィンランドセンターが招待するアーティストによるワークショップ、新作デザインやプロジェクトの発表など、大小さまざまなフィンランドにまつわる「100のできごと」を実施。12月7日は、ミナ・ペルホネン(minä perhonen)の皆川明によるトークイベントを開催。アルテックとのコラボレーションや、アルテックヘルシンキストアでのポップアップトア、そしてフィンランドと日本の暮らしと文化など、皆川明が考えるフィンランドを語る。その他、9日はヘルシンキで誕生したテキスタイルブランドのカウニステによるワークショップ、11日は「ヨハンナ・グリクセン DAY」と題したワークショップとトークイベント、15日はデザイナーのダニエル・リーバッケンによるトークイベント、16日は書籍『カイ・フランクへの旅 ”フィンランド・デザインの良心”の軌跡をめぐる』の発売記念トークイベント、20日には無印良品とエル・デコのトークイベント、22日はフィンランドの豊かな自然をたっぷりと含んだボタニカルな味わいが魅力のジン「キュロ ナプエ(Kyrö Napue) 」を、イッタラのグラスで楽しむワークショップを行う。他にも、Company、Daniel Rybakken、Johanna Gullichsen、Laura Väinölä、MUSUTA、Riitta Ikonen、Sami Tallberg、Timo Wright、今村玲子、岩井謙介、岩間洋介、IMA、上原かなえ、カウニステ、川合将人、小西亜希子、島塚絵里、関本竜太、高橋正明、中林友紀、野村空人、萩原健太郎、深澤直人、福田利之、堀 綾子、前村達也、森 百合子、山口太郎、横尾香央留、a fleur、和田菜穂子など、様々なクリエイターやブランドが参加。なお、「100のできごと」の詳細、参加募集情報は特設サイト()にて公開。フィンランドが100年の年月で積み重ね、築き上げてきた暮らしや文化、これからのフィンランドが垣間見られるはずだ。【イベント情報】FIN/100会期 : 12月6日〜12月25日会場 : 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3住所 : 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内時間 : 10:00〜19:00会期中無休
2017年12月06日松屋銀座で12月12日まで株式会社松屋は、松屋銀座において「ライフ イン フィンランド」を開催中です。2017年12月12日(火)まで全館にわたり実施します。フィンランド大使館との共催イベント長年、北欧のインテリアコーナーの充実などに尽力してきた同社が、フィンランドのライフスタイルに注目して、その魅力を紹介するイベントを開催します。今年はフィンランド独立100周年にも当たり、同国大使館商務部との共催です。イベントの概要各フロアには、日本でもなじみ深いブランドの記念アイテムや期間限定販売の雑貨など、関連商品が揃っています。また、8階MGテラスに特設スペースが設けられ、フィンランド式薪式テントサウナの展示などから、フィンランド人の生活を身近に感じることができます。(画像はプレスリリースより)【参考】※ライフ イン フィンランド 紹介ページ松屋銀座 ホームページ
2017年12月01日「フィンランドの朝ごはん」(1,500円)“朝ごはんを通して世界を知る”がコンセプトの、東京・外苑前にあるカフェレストラン、ワールド・ブレックファスト・オールデイ(WORLD BREAKFAST ALLDAY)は、「フィンランドの朝ごはん」(1,500円)を12月5日から2018年2月4日まで提供する。クリスマスシーズンに合わせてスタートする、ワールド・ブレックファスト・オールデイの「フィンランドの朝ごはん」。フィンランドでは、寒くて小麦がよく育たないため、寒さに強いライ麦を育てており、朝ごはんにはライ麦で作ったパンを数種類食べる。中でもフィンランドの国民的な料理として人気なのが「カルヤラン・ピーラッカ」。ミルク粥をライ麦の生地で包んだパイに、卵とバターで作るムナボイをのせていただく。今回はクリスマスシーズンによく食べられるビーツと根菜のサラダの「ロソッリ」に、サーモンの塩漬けやチーズと合わせてワンプレートにした。期間中はクランベリージュースにスパイスを入れたホットドリンク「グロッギ」といった、フィンランドの国民的なドリンクやデザートも。また、ワールド・ブレックファスト・オールデイではフィンランドにまつわるイベントも開催予定。
2017年11月29日「第11回 LITALICO 教育実践フォーラム 2017」開催!Upload By LITALICOニュース2017年11月18日(土)の13:30より、大阪・梅田の「AP 大阪梅田茶屋町」(D+E+F+Gルーム)にて、発達障害に対する学校教育での合理的配慮をテーマとしたイベント、「教育実践フォーラム」が開催されます。登壇者は、発達障害児への教育支援研究の第一人者である大阪医科大学LDセンター顧問 竹田契一先生、障害児のICT活用等の研究を進める関西学院大学教育学部教授 丹羽登先生、障害や不適応状態について「環境」と「個人」両方向からの心理的支援や教育を研究する鳥取大学大学院の井上雅彦教授ほか、小中学校・高校の教員、児童・生徒の保護者の方々。「障害のない社会をつくる」をビジョンに、児童発達支援事業や就労支援事業などを展開する株式会社LITALICOが主催し、教育を取り巻く課題と実践、未来の展望を考える「教育実践フォーラム」。2012年の初回企画から数えて、今回で11回目の開催となります。11回目のテーマは「合理的配慮」。どんな人々も個性を尊重され、過ごしやすい世の中になれば理想ですが、特定の個性や心身の症状を持っている人にとって生きづらい状況がまだまだ残っているのが現状です。たとえ障害のある方であっても、一人ひとりの困りごとや状況に応じた適切な配慮を受けることで、自分の力をより発揮しやすくなり、日常生活や社会生活を営むことが出来るようになる、という考えのもと進められているのが、「合理的配慮」です。今回は、専門家・現場の教員・保護者それぞれの立場から合理的配慮のあり方について考えていきます。第11回教育実践フォーラム専門家と保護者、それぞれの立場から語る教育現場の合理的配慮2016年4月に施行された「障害者差別解消法」(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)により、公立学校の教育現場でも合理的配慮が義務化されました。発達障害のある子どもにとって、学校生活における困りごととして、授業やテスト、成績評価、行事、さらには食事や排泄、友だちとの関わりなど、さまざまな場面が想定されます。フォーラムの基調講演では、発達障害に対する教育現場での合理的配慮に関して、発達障害児への教育支援研究の第一人者として長年ご活躍される竹田契一先生のお話を伺います。講師:大阪医科大学LDセンター 顧問 竹田契一先生Upload By LITALICOニュース竹田契一大阪医科大学LDセンター顧問、大阪教育大学名誉教授、一般財団法人特別支援教育士資格認定協会理事長。専門は発達障害児(LD・ADHD・高機能広汎性発達障害)への教育的支援など。主な著書は「高機能広汎性発達障害の教育的支援」(明治図書)他、多数。基調講演のあとは、障害児のICT活用について研究を重ねられている丹羽先生からお話を伺います。社会の情報化が急速に展開している中、授業の双方向性を高め、児童生徒の主体性・意欲・関心や知識・理解を高める効果があるとして、学校教育におけるICT活用が注目されています。指導内容や指導方法を変更・調整することが合理的配慮の1つとして求められていますが、お子さんによっては、タブレット端末等のICTの活用が効果的なことがあり、積極的な活用が望まれています。丹羽先生の講演では、教育現場での合理的配慮の手段としてのICT活用について考えていきます。講師:関西学院大学 教育学部 教授 丹羽登先生Upload By LITALICOニュース丹羽登特別支援学級や特別支援学校の教員として重度障害児教育に携わる傍ら障害児のICT活用等の研究活動を進める。文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官を経て、関西学院大学教育学部教授。病弱教育や障害児のICT活用に関する著書・論文多数。最後に、専門家・保護者等それぞれの立場から教育現場の合理的配慮の実際と課題について語るパネルディスカッションです。コーディネーター: 鳥取大学大学院教授井上雅彦Upload By LITALICOニュース井上雅彦鳥取大学大学院 教授/LITALICO研究所所長(アドバイザー)応用行動分析学を理論的基盤として障害や不適応状態について「環境」と「個人」両方向からの心理的支援や教育を研究。ペアレントトレーニングシステムなどの支援プログラムの開発をはじめ、著書も多数。合理的配慮の導入を円滑にするためには、学校や本人・保護者が合理的配慮実現のための流れやしくみを共通理解し、コミュニケーションを密にすることが鍵となります。現場の教員の方々をパネリストに招き、保護者の方々にコメンテーターをしていただきながら、今現場で必要とされることについて考えていきたいと思います。第11回教育実践フォーラム詳細開催日時:11月18日(土) 13:30~18:45(受付開始 13:00)(教材等自由閲覧時間18:45~19:45)定員:240名参加費:無料(事前申込制)対象:小学校~高等学校、幼稚園、保育施設の職員、スクールカウンセラーなど子どもの教育や医療・福祉・行政機関など子どもの支援に関わられている方会場:AP 大阪梅田茶屋町 D+E+F+Gルーム(大阪府大阪市北区茶屋町1-27ABC-MART梅田ビル8F)アクセス:JR「大阪駅」御堂筋北口より徒歩約3分阪急電車「梅田駅」2F中央改札口より徒歩約1分地下鉄御堂筋線「梅田駅」北改札より徒歩約3分地下鉄谷町線「東梅田駅」北東改札・北西改札より徒歩約5分阪神電車「梅田駅」東改札口より徒歩約5分お申込み締切:2017年11月17日(金)13:00お問い合わせ:03-5704-7361(地域教育相談室 岡野)※お申込みは下部ボタンのお申込みフォームよりお願いいたします。主催:株式会社LITALICO(LITALICOジュニア)12:00~発達ナビ活用セミナー〈希望者のみ〉(50分)13:00~受付開始13:30~開会挨拶(30分)株式会社LITALICO執行役員 野口晃菜14:00~基調講演(60分)【講師】大阪医科大学LDセンター 顧問 竹田契一先生15:00~質疑応答&休憩(15分)15:15~講演(60分)【講師】関西学院大学 教育学部 教授 丹羽登先生16:15~質疑応答&休憩(10分)16:25~パネルディスカッション(120分)【コーディネーター】井上雅彦先生【パネリスト】小中学校・高校の教員など数名【コメンテーター】丹羽登先生、児童・生徒の保護者さま18:25~質疑応答、インフォメーション、閉会挨拶(20分)18:45~パネル展示・教材自由閲覧・発達ナビ活用セミナー〈希望者のみ〉(60分)19:45終了学校や幼稚園、保育園の先生やカウンセラーの方々、子どもの発達が気になる保護者様はじめ、学校教育における「合理的配慮」に関心のある方々はどなたでもご参加いただけます。たくさんの方のご来場をお待ちしております!
2017年10月06日フィンランドの“育児パッケージ”を知っていますか? 福祉大国のフィンランドでは、出産を控えた妊婦さんに、赤ちゃんに必要なベビー服や小物、ケア用品などのベビーグッズ1年分が無料で贈られるうれしいシステムがあります。※こちらは「FINNISH BABY BOX」のオリジナル版以前にフィンランド大使館で育児パッケージのお披露目会があり、実物を見てきました。やさしいパステルカラーの北欧デザインのおしゃれなベビー服とグッズがぎっしりと詰まったボックスをもらえるなんて、「うらやましい!」と思ったのを覚えています。妊婦さん、そして家族も嬉しい育児パッケージが日本で買える唯一のオンラインショップが「FINNISH BABY BOX」。育児中のパパ3人がはじめたという「FINNISH BABY BOX」のCEOヘイッキ・ティーッタネンさんと、PR兼通訳のミッコ・コイヴマーさんが来日した際に、話を聞いてきました。※写真左がミッコさん、右がヘイッキさん 育児パッケージが届いたときの感動。親になる実感、育児の楽しみを伝えたいヘイッキさんは、6歳、4歳、2歳の子どものお父さん。初めての出産を控えたときに育児パッケージが届き、その中身に感動。自分がパパになることを改めて実感したと言います。ヘイッキさん自身は3人のお子さんが産まれた後に、それぞれ育児休暇を取得。3人合わせて、合計14カ月間育児休暇を取ったそうです。「育児休暇中は、奥さんは仕事に復帰していて、私が子どもの世話をしていました。育児は大変なことも多いけれど、すてきなこと、楽しいこともたくさんある。それを育児パッケージで伝えていきたい」ヘイッキさんと同じように子どもがいる3人のパパが集まり、2014年夏に「FINNISH BABY BOX」がスタートしました。初めはアメリカ、カナダ、中国など11カ国から注文を受けました。日本での販売が始まったのは、2015年の夏から。今では注文の約4割が日本からという人気ぶりで、世界81カ国から注文を受けているそうです。※こちらは「FINNISH BABY BOX」のムーミン版「FINNISH BABY BOX」は、その国の気候や気温、月齢に合わせて中身をセレクト気になるのが、その中身。フィンランドと日本の気候やライフスタイルは大きく異なるので、どういうふうに中身をセレクトしているのかが気になります。「その国の気候や気温、赤ちゃんが冬を迎える時期に生後何カ月になるか、注文を受けるときに確認して、中身を選んでいます。最初は、フィンランド政府が作ったパッケージをまねていましたが、それではいろいろな国の人のニーズに対応できない。たとえば、冬が寒いフィンランドのアウターは、東京で使うには厚手すぎる。またお客さんからのフィードバックも大事にしています。フィンランドでは、新生児でも上からかぶるタイプの服が多いですが、日本はラップタイプが主流です。またフィンランドでは、足付きロンパースやサスペンダー付きのパンツが一般的ですが、日本ではつま先がないもの、普通のパンツが多い。お客さんのニーズに合わせて、中身もバージョンアップさせています」一番の魅力は、北欧らしいおしゃれでカラフルなテキスタイル。トップスやパンツは、1枚で2〜3通りの組み合わせができるよう、柄物と無地のものがバランス良くセットされています。このとき見せてもらった柄は、スイカと鳥の羽根。他にはない個性的な柄、またビビッドからスモーキーなカラーまで、色のセンスも抜群です。ちなみに、男女両方の赤ちゃんに使えるよう色も偏りなく入っています。オリジナル版に加え、ここでしか買えないアイテムが揃うムーミン版も「FINNISH BABY BOX」では、オリジナル版(5万4000円)に加え、ムーミン版(6万9000円)も販売しています。オリジナル版には、日本にまだ上陸していないブランド「reima」(レイマ)社のアイテムが数多く入っているそう。「reima」は、高品質でプレミアムなブランドとして、フィンランドで人気のブランドです。ムーミン版のアイテムは、ほとんどがオリジナルで、「FINNISH BABY BOX」でしか購入できないものばかり。日本でよく見るムーミンとひと味違い、珍しい柄や個性的な表情のムーミンがなんとも魅力的です。お値段は少々高めですが、46、7点ものグッズが入っていること、質の高いベビーウェアやグッズを厳選している、日本未入荷の服やアイテムが手に入るプレミアム感を考えると、決して高くないように思います。また、育児パッケージ一式が入った箱は、ベビーベッドとして使えます。中にマットレスがついていて、付属のベッドシーツをかければ、そのままベッドに。箱は頑丈な紙でできているので、ベビーベッドとしての役目を終えたら、おもちゃ入れや道具入れ、また処分するのが簡単なのもうれしいポイントです。今後については、「0歳から1歳までのものだけでなく、幼児(1歳~2歳くらい)のボックスも作りたい。また個人の方以外にも、自治体や企業にも出産のギフトとしてぜひ採用してほしい」と話してくれました。出産を控えている人はもちろん、友人同士で合同の出産祝いを考えている人、おじいちゃんおばあちゃんからのギフトとしてもぴったりな育児パッケージ「FINNISH BABY BOX」をぜひチェックしてみてください。「FINNISH BABY BOX」<写真・文:フリーランス記者武田由紀子>
2017年09月25日映画『希望のかなた』が2017年12月2日(土)より公開される。「難民問題」に向き合うヒューマンドラマ『希望のかなた』は北欧フィンランドの首都・ヘルシンキが舞台。生き別れの妹を探すシリア難民の青年カーリドは、“いい人のいい国”だと聞いていていたフィンランドで、無常にも難民申請を却下され、ネオナチからのいわれのない暴力にさらされる。そんな中、レストランオーナーのヴィクストロムをはじめとする市井の人々が救いの手を差しのべ、彼らの小さな善意に救われるという物語だ。世界が忘れかけている“当たり前”の人間性を、辛辣なユーモアと無償の優しさをもって描いたヒューマンドラマとなっている。なお本作は、2017年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した。フィンランドの名匠がメガホンを握る監督は“フィンランドの名匠”と呼ばれる、アキ・カウリスマキ監督。社会への深い洞察を得意とする彼は、前作『ル・アーブルの靴みがき』で“港町三部作”と名付けたシリーズ名を“難民三部作”に変え、今回の『希望のかなた』で全世界の課題となった「難民問題」に向き合う。シリア人のキャストを起用カーリドを演じるのは、シリア人俳優シェルワン・ハジ。映画初主演ながら、ダブリン国際映画祭にて最優秀男優賞を受賞した注目の俳優だ。そして、サカリ・クオスマネン役のヴィクストロムを始めとする、個性的なカウリスマキ組の常連役者と監督の愛犬・ヴァルブも出演している。ストーリー内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。【作品詳細】『希望のかなた』公開日:2017年12月2日(土)監督・脚本:アキ・カウリスマキ出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN / 英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE配給:ユーロスペース© SPUTNIK OY, 2017
2017年09月23日コロンと可愛いシルエット、鮮やかな発色が目を引くフィンランド発のバッグブランド「LUMI」(ルミ)。フィンランド語で「雪」を意味するLUMIは、ラルフローレンのバッグデザイナーを経験したフィンランド出身のサンナ・カントラと、ティファニーの時計アートディレクターを経験したフランス人デザイナーのブルーノ・ボーグランによるブランド。2000年に誕生したLUMIは雪の結晶を象徴に、いつまでも色褪せることのないレザーバッグブランドとして人気を博しました。現在ヨーロッパを中心に世界 25 カ国以上で展開されています。カラフルでそんなスタイルにも合わせやすい LUMI のアイコンバッグである「スーパーマーケットバッグ」や、LUMI のものづくりの原点である“サスティナブル”なコンセプトを持つユニセックスな「ナチュラルライン」など、一貫して北欧らしいシンプルで控え目ながらも美しいデザインとその機能性で愛されています。6月に渋谷のセレクトショップDESPERADOで開催されたポップアップでもその人気が伺えました。日本での正式販売は今シーズンから。いよいよ9月13日より、大阪からポップアップが始まります。実物を見ることができる機会を見逃さないで!大阪場所:大丸心斎橋店 北館 B1F アンテナプラス u大阪市中央区心斎橋筋 1-7-1日程:2017年9月13日(水)〜19日(火)展開アイテム:レディースコレクション東京フィンランド大使館主催 『Lifestyle Finland/Pop-up Shop @aoyama』展示&ポップアップショップ日程:9月21日(木)〜22日(金)場所:青山クリスタルビル B1,B2 Lounge by T&G内東京都港区北青山3丁目5-12アイテム:レディース&メンズコレクション東急百貨店本店日程:10月5日(木)〜11日(水)場所:東急百貨店本店 2階 特設スペース東京都渋谷区道玄坂 2-24-1アイテム:レディース&メンズコレクションLUMI 2017 AW イメージヴィジュアル
2017年09月12日フィンランド語で「雪」を意味する「LUMI(ルミ)」は、フィンランド発のバッグブランド。雪が連想させる「白」という色のように、誠実で平等、無垢をテーマとしたバッグを製作し続けています。フィンランドで愛され続けるLUMIのアイテムが、2017年秋冬コレクションより、日本でも正式に販売されることが決定。それに先駆けて、渋谷のセレクトショップDESPERADOではLUMIの最新アイテムを手に入れることができるポップアップストアが開催中です。会期は6月25日(日)までと短いので、気になった方は渋谷へ急いで!個性を出すカラフルレザー2000年にスタートし、ヨーロッパを中心に世界20ヶ国以上で取り扱われるLUMI。そんなLUMIのバッグは、豊富なカラーリングと北欧らしいミニマルなデザインが人気です。その多様な個性は一つとして同じものはない、雪の結晶を象徴としています。会場ではLUMIの哲学を十分に感じられる、2017年春夏コレクションがいち早くお披露目中。LUMIの代表的とも言えるバッグ「SUPERMARKET BAG」は、名前の通りスーパーのビニール袋をモチーフにデザインされたバッグ。レザーのツヤ感とポップな色合いが相性抜群です。写真は定番の3色。サイズは、写真右端のX-Small(¥21,000+tax)から写真左端のX-Large(¥40,000+tax)まで幅広い5サイズ展開です。手触りの良い柔らかな「シープスキンナッパ 」を使用した、VIVID LINEは手のひらに収まるサイズ感がキュートなLUMIの革小物ライン。ガマ口のようなデザインの「AURORA JEWELRY PURSE(¥3,200+tax)」 はジュエリーポーチや小銭入れに幅広く使えます。フィンランドのオーロラをイメージしたという、カラフルな色合いが目にも鮮やか。その数なんと30色!二つのカラーを取り合わせた花びらのようなお財布は、男女問わず使い勝手が良いアイテム。キャンディのようにヴィヴィットなカラーリングから、落ち着いたネイビーやブラックのものまで、こちらも色とりどりです。ロングウォレット「SYLVI MAXI TRIFOLD WALLET(¥2,2000+tax)」や、コロンとした形がキュートな三つ折りタイプの「VIVI TRIFOLD WALLET(¥18,000+tax)」など種類も様々。好みが分かれやすいお財布も、このバリエーションなら毎日使いたい一品が見つかるかも!カード入れが豊富で収納性も文句無し。より上質を目指した限定ライン「LIMITED EDITION 」は手触りが柔らかくより高品質なレザーと複雑な加工技術でデザイン性を追求した、バッグと小物の限定ラインです。トートバッグ「BUBBLES LINDA Small(¥3,6000+tax)」と、ショルダーバッグ「BUBBLES ROSITA Micro Bag(¥16,000+tax)」は、レザーのゴツゴツとした肌触りがやみつき。その特殊な質感はコンクリートの建物をイメージして作り出したそう。「FLOATER LINDA Large Reversible Tote(¥5,4000+tax)」はリバーシブルデザイン。シンプルなブラックと、退廃的でモードなシルバーをお好みで使い分けられます。シンプルなデザインで引き立つレザーの良さ「NATURAL LINE 」は、レザーが持つ自然な風合いを活かしたベーシックなデザイン。他のラインとはがらりと印象が変わってくる落ち着きのある色味です。「OIVA Backpack (¥4,2000+tax)」はスクエアデザインがボーイッシュなリュック。ヌーディな色味が素材の持つ暖かな印象を引き立てます。素材には自然由来の成分のみでなめされた「ベジタブルタンレザー」を使用。土に埋めると15日程で自然に還るというエシカルな面も見逃せません。「RAWTUS LINE」は、厚さ0.6mmのレザーを使用したライン。ふんわりと肌に吸い付く柔らかさは、少し触れただけでは革素材でできていると分からないほど。素材が薄い分、バッグ自体の軽さもお墨付き。ビッグサイズのトートバッグ「RAWTUS EAST-WEST Tote(¥36,000 +tax)」は容量の大きさからは考えられないほど軽量で、肩に負担をかけずに使用できそう。くるりとまとめて持ち運べば、短い出張や旅行にもぴったりです。実際に手に取ることができるポップアップショップは6月25日(日)までの短期間。気になる方はLUMIの虹色の世界を覗きに行ってみて。LUMI OFFICIAL LAUNCH POP UP SHOP会期:6月20日(火) 〜 6月25日(日)営業時間:12:00 〜 20:00会場:DESPERADO住所:東京都渋谷区桜丘4-23Tel:03-5459-5505
2017年09月12日540万人の人口に対して330万のサウナがあるという、サウナ好きのフィンランド人。そもそもサウナの発祥は1500年ほど前のフィンランドにあるといわれ、国民の多くが自宅にプライベートサウナを持つ一方で、町にもさまざまな公共施設があります。本場のフィンランド式サウナを体験するべく、今、ヘルシンキで大人気の新サウナ施設に訪れることにしました。フィンランド湾に面する海岸沿いのエリア、ヘルネサーリ地区に2016年5月にオープンしたロウリュ(LÖYLY)は、公共サウナとレストランバーを併設したスポット。オープン以来、地元市民はもちろん観光客にも人気を博し、ヘルシンキの新名所となっています。まず目を惹くのがそのアーティスティックな建築。熱処理加工したマツを建築材に採用する、都市にいながらも木に囲まれるリラックス空間です。海風が吹くテラスも抜群に気持ちがいい!フィンランドでは男女混浴、全裸がサウナ入浴の基本ですが、この施設では水着の着用が必須。男女別の更衣室とシャワーもあるので、日本人も抵抗なく利用できるはずです。アルコールを提供するラウンジスペースにはストーブも完備されていて、飲んだり入ったりと自由に時間を過ごすことができます。 施設内にあるスモークサウナと薪ストーブ式サウナは、いずれも一度に20人程度が入室できる広さ。黙ってじっと汗を流している人もいれば、世間話を楽しむグループもいたりとさまざま。頃合いを見て、利用者同士コミュニケーションを取り合いながら、室内にある焼き石に水を掛けていくのですが…。室内に一気に充満する蒸気に、これが本場のサウナか!と感激を覚えながらも、サウナ慣れしていない体には度が過ぎる場合が。そんな時は我慢せずに退出し、ウォーターフロントのウッドデッキテラスで体を冷します。望めばそのまま海に飛び込むことも可能です。フィンランドの人達は、サウナで温めた体を海水に投じる行為を真冬(平均気温-5℃)もやるんだとか!取材に訪れた日もコートが必要なほどの冷え込みでしたが、サウナと海を往復する人の姿も多かったです。施設のレストランは、サウナ利用者以外も気軽に入ることができます。フィンランドの伝統的なサーモンスープや国内産ビーフを使用したハンバーガーを、海を眺めながら味わえますよ。とてもカジュアルで、ドリンク1杯から利用OK。サウナの利用金はタオル、マット、シャワールームに備え付けのシャンプーとボディソープを含めて2時間19ユーロ。また、別料金で10人まで入室可能なプライベートサウナも完備しています。建築、設備、ロケーションはもちろんですが、老若男女問わずさまざまな人達が利用しているのもこの場所の魅力。サウナで国際交流を深めてみてはいかがでしょうか?ロウリュ(LÖYLY)【連載】Fashion in Finland を見る
2017年09月06日「シュタイナー教育」をご存知ですか?お子さんに少しでもいい環境を与えたいと願い、さまざまな教育論を調べたことがあるママなら、一度はその名を目にしたことがあるかもしれませんね。シュタイナー教育とは、オーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナーが20世紀始めに提唱した教育方法です。7歳までの子どもたちは夢の中にいるようなものだとして、音楽や絵画など感性に訴えるアプローチで接することを掲げています。音楽のリズムに合わせて動く「オイリュトミー」というダンス、「にじみ絵」と呼ばれる独特の水彩画法が特徴です。今回は、都内のシュタイナー系幼稚園で働くG先生(50代女性/幼稚園教諭)から、自宅でできる「ゆるシュタイナー教育法」を聞いてきました。●(1)刺激は「子どもが欲してから与える」シュタイナー教育と聞いて最初に思い浮かぶのが「テレビを見せない」ということ。音や光の出るオモチャ、テレビゲームなんてもってのほか。遊ぶ道具は、石、木、布、羊毛といった自然素材だけなんですよね。でも、子育てママならそのハードルの高さはわかるはず。どうしたらいいのでしょうか?『子どもが求めてくる前に、親が先回りして強い刺激を与えてしまうことを避けてみてください 。テレビは、子どもが積極的に見たがっていないなら、あえて見せる必要はありません。プラスチック製のおもちゃも同じ。最初に与える遊び道具は、自然素材のもので十分です。でも、よそで見かけたり、他の子が持っていたりして、お子さん自身が興味を持ったなら、少しずつ与えてもいいと思いますよ』そうはいっても、家事をやっているあいだに子どもがテレビを見ていると助かるんですよね。夕方の幼児番組、「ほら!もうすぐ○○が始まるよ!ママ忙しいから、観てて〜!」なんて率先して付けちゃってましたが……それすらNGなんでしょうか?『そのあたりは、ママの裁量でいいと思いますよ。無理をしてまでノーテレビ育児にこだわり続けることはありません。ただ、7歳までは体のリズムを作る時期です。生活リズムをテレビに支配されないようにするのが大切ですね。大人がテレビなしの生活をしてみせるのも、時には必要です』なるほど。ということは、大人が観たい番組があるときは、録画をして子どもが寝たあとに楽しむのがよさそうですね。●(2)生活リズムづくりは「ゆるやかに」がコツシュタイナーの教えでは、毎日の生活リズムを作ることも重要視されています。決まった生活リズムを繰り返していくことが、子どもたちの心の調和と安定につながると考えられているからです。『家庭でも、ぜひ規則正しい生活を送っていきたいですね。まずは一日のスケジュールを組んであげましょう。ある程度大きなお子さんなら、親子で相談しながらスケジュール決めをするといいでしょう』でも先生、子どもってこっちの希望通りに動いてくれませんよね。うちの子はいつもノロノロしていて、スケジュールなんか決めても絶対守れません。守れないことでカリカリしてしまう自分も目に見えてますが、どうしたらいいですか?『細かく時間を定めてしまうと後がつらいので、最初は起きる時刻・寝る時刻・食事の時間帯をゆるく決めるくらいでOKです。「○時」ときっかり決めるより、30分程度の幅がある「時間帯」でスケジューリングしていく のがおすすめですよ。また、スケジュールを守れなかったときにお互いを罰しないことも重要です。お子さんの様子や発達段階を見極めながら、無理のないスケジューリングに組み直していきましょうね』●(3)子どもに「遊びを教えない」勇気を!シュタイナー教育で忘れてはいけないのが、オイリュトミーやにじみ絵などの独特な遊び方。これらは子どもたちの感性を伸ばすためのアプローチ法ですが、家庭で取り入れるにはどうしたらいいでしょうか。『子どもの遊び方に自由を与えてあげましょう 。最近のママたちを見ていると、やり方が決まっているオモチャを与え、子どもが考える間もなく「ほら、これはこうやって遊ぶのよ」と教えてしまっている方が多いんですよね。中には「その遊び方は間違ってる」とお子さんを叱っている姿も。これでは、子どもたちの感性は育ちようがありません。何に興味を持ち、それをどうするかはお子さんに全て任せてあげましょう。口出ししないことは、ママたちにはちょっと勇気がいるかもしれません。でも、グッとこらえて見守っていると、子どもの思わぬ発想にこちらが驚かされることもよくありますよ』つまり、オイリュトミーなど有名な方法論を知って、その形だけをなぞっても意味がないということですね。そういった各方法論の裏側にある理念をよく理解し、無理のない形で実践していくことこそが重要なのでしょう。----------いかがでしたか?今回G先生に伺った「ゆるシュタイナー教育法」は、特別で特殊な子育て方法ではありませんでした。むしろ、わが国の昔ながらの子育てに通じるところが多くあったように感じます。生活に無理のない範囲で取り入れていくと、子どもたちの豊かな成長と自立を促すことができるのではないでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年06月30日小学校教育に新たな波がおとずれます。2020年より英語学習を前倒しする「早期化」と、5年生からの英語教育が成績のつく科目としての「教科化」がスタートすることになりました。英語が必要な時代が来ているとはいえ、この2点について親たちはどう考えているのでしょうか?Q.小学校の英語教育「早期化」「教科化」、どう思う?1.賛成 72.6%2.反対 7.2%3.わからない・どちらともいえない 20.2%小学校の英語教育「早期化」「教科化」に賛成という声が72.6%と大多数という結果になりました。グローバル社会で活躍する人材を育成するためには英語は必須と考える親が多くいるようです。■日常会話くらいは英語で話せる人に日本にもどんどん外国人が来るようになりますし、これから大人になるまでに海外に行くこともあると思います。そんなときにも日常会話くらいは英語で話せるようになってほしいというのが親の希望。そのための教育なのであれば賛成という声が多数です。「世界的に必要なこと。他国は母国語と英語、両方教えるのが普通」(東京都 40代女性)「日本語的英語ではなく、英会話力を伸ばしてほしいと思っています。聞き取った英語を素直に口に出せるようになったら最高だと思います」(佐賀県 40代女性)「英語に早くから親しむという点ではいいと思います。ネイティブの先生と英会話を経験する授業なら、導入としてはいいかもしれませんね」(千葉県 50代女性)■日本人なのだから英語よりもまずは国語反対派の多数の意見は、英語教育の前に日本語教育を学ぶべきというもの。美しい日本語や漢字などをしっかり学んでから英語を学んでも遅くはないという声や、学校の教員の英語レベルが気になるという声もありました。「単純に教科が増えるとすれば、他の教科がおろそかになる。PCやタブレットを使うために漢字の読み書きができない子が増えている。英語に力を入れるまえにもっとやらなければいけない課題がある」(静岡県 40代男性)「それ以前に日本人として正しい日本語を身につけさせることの方が重要なのではないかと思うのは私だけでしょうか?」(神奈川県 50代女性)■英語の早期教育のメリットとは音や発音は小さいうちにやったほうが効率的であることはすでにわかっています。苦手意識を持つまえに、自然と英語に触れて、話すことで英語力がついていくのが理想的。それが果たして小学校教育でできるのかが問題のようです。「英語教育は早ければ早いほど、国語と同じように自然に覚えられる利点があります。しかし、小学校教員の英語力には課題があるのが現状。映像やタブレット端末などを使用して、小学生のうちに日常会話には困らないようになってほしいです」(神奈川県 40代女性)Q.小学校の英語教育「早期化」「教科化」、どう思う?アンケート回答数:6408件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年06月06日今年、独立100周年目とアニバーサリーイヤーのフィンランド。フィンランドといえば、サウナを生み出した美容大国ですが、この春は、フィンランドのベリー「シーバックソーン」が大注目を集めそうです!フィンランドでは、美容に”ベリー”が欠かせない?!水と空気の綺麗さは世界一とも言われるフィンランド。その森で育まれるベリーは、フィンランド女性にとって欠かせないものだといいます。フィンランドの市場には、カラフルな絨毯のように、色とりどりの様々なベリーが並びます。フィンランドでは、むくみや生理痛が気になる時はリンゴンベリー、疲れ目やストレスが気になる時は、ビルベリーなど、健康のお悩みに合わせて、ベリーを食べ分けているといいます。そんな中、この春、日本でもブームになるのでは?とされているのが、今、若返りとして最も注目されている、「シーバックソーン」なんです!スーパーフード協会も大注目★「シーバックソーン」スーパーフード協会の「2017年に来る、スーパーフードのトレンド予測」にもランクインした、フィンランドのベリー「シーバックソーン」。現代人が不足しがちなオメガ3系やオメガ6系の必須脂肪酸、さらにビタミンCや鉄分、ポリフェノールが豊富に含まれているため、欧米では「奇跡のフルーツ」と呼ばれているそうです。紫外線が気になりだす春から、シーバックソーンで美肌ケアしてみませんか?シーバックソーン、どこで手に入れればいいの?JUICEPOWDER出典:Amazonよりシーバックソーンは、成城石井のスーパーフードコーナーやAmazon、楽天などの大手通販、「biokia」の公式通販などで買う事ができます。ジュースタイプとパウダータイプがあり、ジュースタイプはそのままでも良いですが、独特の香りと強い酸味があるので、オレンジジュースで割って飲むのがおすすめです。パウダータイプは様々料理に混ぜて使う事ができるので、気軽にシーバックソーンを取り入れられます。早くも都内ホテルの新メニューに登場!!浅草にある「THE GATE HOTEL雷門」では、3月27日~4月5日までフィンランドフェアを開催。ランチメニューで、シーバックソーンを使ったジュレやお肉料理が楽しめます。筆者は先日、試食会があり伺ったのですが、酸味の強いシーバックソーンが、味のアクセントになり、美味しく美肌を手に入れることができるなと思いました。ジュレお肉料理紫外線が気になる季節が到来!フィンランドの最強ベリーで、内からも美肌ケアをしてみてはいかがでしょう?
2017年03月23日マリメッコ(marimekko)は、2017-18年秋冬コレクションをパリ・ファッション・ウィーク期間中の2017年3月5日(日)に発表した。フィンランド独立100周年のアニバーサリーイヤーとなる2017年。マリメッコはそれを祝し、フィンランドアート、建築、そして母国の自然が文化全体へ与える影響について改めて見直し、クリエーションに取り組んだ。今季は、モデルプレゼンテーションに加え、スウェーデンのファッションシーンで活躍する写真家のKacper Kasprzykによるムービーを交えて展開。このムービーは、ヘルシンキの各所で撮影されたもので、スカンディナヴィアの雄大な自然も捉えられている。新作のプリントも豊かな自然に呼応するように、表情豊かで多種多様だ。モノトーンで描かれた幾何学的なモチーフやフラワープリント、深みのある色合いのウニッコも登場している。シックなプリントにシンクロして、装いそのものも落ち着いた印象だ。アイコンとなるシャツは、スリット入りのロングドレスや、チュニックとワンピースの狭間くらいの丈感と量感のロングトップスなど、フォルム違いでバリエーション豊かなラインナップだ。また、コットンシリーズに加えてファブリックそのものも種類豊富に。膝下で切り替えフレアに仕立てたクロップドパンツや、タック入りのワイドパンツはレザーで製作。ボアコートや、ボリューミーなロングダウンも揃っている。スタイルはロングシルエットがムードで、ロングシャツ×ロングパンツの組み合わせが繰り返される。インナーにハイネックトップス、足元はブーツをチョイスすれば、より一層細く長いシルエットが完成する。
2017年03月09日「子育てに取り入れるといいらしい」と耳にすることもあるモンテッソーリ教育が気になっているという方も多いのではないでしょうか。モンテッソーリとは、教具を使った「お仕事」(遊びの時間)や個別活動による自主性を重んじた教育活動が特徴の教育法のことです。保育所や幼稚園で取り入れられることもある“モンテッソーリ”がどんな教育方法なのか、家庭でも実践できるのか、など詳しくご紹介します。モンテッソーリとは? そもそもモンテッソーリとは、マリア・モンテッソーリ(1870〜1952年)というイタリア人女性医師が開発した教育方法のことです。「モンテッソーリメソッド」「モンテッソーリ教育」などさまざまな呼ばれ方をしますが、どれもマリア・モンテッソーリが提唱した教育方法のことを指しています。マリア・モンテッソーリは、女性医師として子どもと触れ合うなかで、ある物事に関して吸収力が大きくなる期間があることに気が付き、それを“敏感期”と呼んで注目し始めました。1907年にイタリアに「子どもの家」という保育施設を作り、子どもが本来もっている能力を適切な援助で引き出していくモンテッソーリ教育法を生み出しました。この教育法は、「子どもの発見」と呼ばれ、現在でもその考えを継承した教育を行う幼稚園や保育施設、学校は世界中に存在し高い評価を得ています。モンテッソーリ教育の目的 モンテッソーリ教育の主な目的は、子どもの自立にあります。モンテッソーリの教育法によって引き出していく自発的に行動できる力や考え学び続ける力などは自立によってかなえられるとされているためです。「子どもは自分で成長し発達する力をもって生まれてくる」ことがモンテッソーリの教育法の基本でもあります。そのため大人は“子どものサポート役として“援助”するだけで、子どもの自発的活動を妨げてはいけない”存在だとされています。これをマリア・モンテッソーリは「生命の援助」と呼び、いまでも大切な理念として根付いているのです。どんな方法で行うの? “ひとりでできるようになる”ために、環境を整えることと少しの援助を行うことが大人である親や先生には求められており、“子どもを見守る”ことが重要だとされているのがモンテッソーリの教育法です。自発的に活動できるよう、自由にやりたいことができるよう準備をすることが、“環境を整えること”です。その準備は、ただ教具と呼ばれるおもちゃなどを用意しておくだけでなく、成長過程に合わせた物を置くことや「やってみたいな」と思わせる物でなければなりません。大人は、あくまでその成長を援助する“人的環境要因”ではありますが、適切なサポートを行えるよう常に意識して子どもを見守っている必要があります。つまり、自由になんでも好きなようにさせるのではなく、そのとき個々人に必要だと思われる物を適切な時期に“自分で”選び取れるよう援助するのがモンテッソーリの教育方法なのです。モンテッソーリの特徴 モンテッソーリの教育法には、大きく分けて3つの特徴があります。モンテッソーリの特徴1.個別活動モンテッソーリといえば“個別活動”が大きな特徴です。集団で行動するためには、”だれか”に合わせて動かなければなりませんが、一人ひとり興味やそのとき必要としていることは異なります。そのためモンテッソーリの教育法では、個別活動を基本としています。個別活動が基本ではありますが、子ども同士が一緒に遊ぶことを禁じてはいるわけではありません。子どもたちが一緒に遊びたいという気持ちをもっていれば、それがその子どもたちの活動になります。大切なのは、“子どもが自主的に活動しているか”にあるため、「個別活動ばかりで友だちと遊ばせてもらえないのでは」という心配はいらないでしょう。モンテッソーリの特徴2.自発性を重んじる個別活動の前提でもありますが、モンテッソーリの教育法は“子どもの自発性を重んじる”ものです。自発的に「これがしたい」と考え行動できるようになることもモンテッソーリの目的のひとつであるため、大人(先生)は自発性を妨げないよう、環境を整えています。また、遊びのことを“お仕事”と呼んでいることも大きな特徴として覚えておきましょう。モンテッソーリの特徴3.集団生活をするときには縦割りが基本幼稚園や保育所、学校でモンテッソーリの教育法を取り入れるときには、“縦割り”でクラス編成を行います。これは、社会性や協調性を身につけるために、大体3歳程度の年齢幅でクラスをまとめているのも特徴のひとつです。幼稚園では3・4・5歳児が混ぜられた異年齢クラスになり、保育所では0・1・2歳児と3〜5歳児の2段階でクラス編成されるケースが多く見られます。モンテッソーリの教育法5分野って? モンテッソーリの教育法は、5つの分野にわけられています。それぞれに適した教具があり、発達に沿った教具のレベルも分けられていますが、“大人が考えたカリキュラムの順番通りに進めていく”のではなく個々人に合わせて活動していきます。モンテッソーリの教育法1.運動運動=身体を動かす体育、ではなく、日常生活を営むうえで必要な動きを身につける分野が運動です。“思った通りに身体を動かして、自分のことは自分でできるようになる”ことを目的としています。大人の真似をしたがる主に2〜3歳頃を運動の敏感期と呼び、自立心や独立心といった基本となる心を養う時期として、適切な環境や援助を行っていきます。モンテッソーリの教育法2.感覚モンテッソーリの教育法では、2〜4歳頃を“感覚の敏感期”と呼び、他者との比較から自我の芽生えを援助する時期と考えています。生活のなかで自然と“持ち物の比較”などから自分と他者との違いを感じ始めたら、比較をテーマとした感覚教具を用意し、“同じ・違う”といった仲間分けなどを理解できるように援助していきます。モンテッソーリの教育法3.言語子どもが言語を習得するときには、“物には名前がある”ことを認識し、“性質を表す言葉”があることに気づき、“物をつなげて考えられる”ようになるという段階を踏むというのがモンテッソーリ教育法の考え方です。言語習得の流れの援助を行うために、適切な時期に絵や文字のカード(教具)を使って、話す・読む・書く力を身に着けていくのが言語分野です。モンテッソーリの教育法4.算数量=具体的な物、を理解することから始まり、徐々に“抽象的・論理的”な物の考え方ができるように導いていくのが算数分野で、そのための教具は細かな段階に分けられています。あくまで難しい計算ができるようになるのは結果であり、まずは考え方を身につけていくことを、モンテッソーリの教育法では大切にしています。モンテッソーリの教育法5.文化他の4分野の集大成ともいえるのが“文化”です。基礎的な力が身についたところで、歴史・地理・音楽などから、“文化を学び吸収する力”をつけていく分野となっています。モンテッソーリの“教具”モンテッソーリの教育法では、“教具”と呼ばれる道具が使われています。モンテッソーリ教育のおもちゃと言われることもありますが、正式には教具です。時期や子どもの成長に合わせて選んだものを“環境”のひとつとして置き、子ども自身が自主的に手に取るようにしなければなりません。本来“教具”は、おもちゃでも教育のためのアイテムでもないという扱いなのですが、感覚的には、おもちゃと教育グッズの中間に位置しているような存在と考えていてもいいでしょう。大切なのは、その“教具”を使うことを目的とするのではなく、“子どもが自発的に教具を使って遊び(=お仕事をする)、成長や発達のサポートになっている”ことにあります。その点をしっかりと押さえたうえで、教具を取り入れるようにしましょう。モンテッソーリ教育には資格が必要? モンテッソーリの教育法を行うための資格やモンテッソーリ教育が受けられる場所をご紹介します。モンテッソーリ教育の資格厳密には、モンテッソーリ教育を行うために必要な資格はありません。民間資格がいくつかあり、就職時に“○○資格の取得”が求められる可能性はありますが、保育士や幼稚園・小学校の教諭免許とは異なり、“絶対になくてはいけない”というものではないのです。ただし、モンテッソーリの教育法は、通常の“保育・教育”の勉強だけではなく専門的に学んだほうがよい部分もあるため、モンテッソーリ教育を行うプロになりたいと思ったときには、民間資格を取得するのがおすすめです。民間資格が受けられる機関日本で初めてモンテッソーリ教育の教師養成校を設立した公益財団法人才能開発教育研究財団/日本モンテッソーリ教育綜合研究所の「モンテッソーリ教育教師養成通信教育講座卒業資格」 モンテッソーリ教育 教師養成通信教育講座 | 公益財団法人 日本モンテッソーリ教育綜合研究所 国際モンテッソーリ協会公認の一般社団法人モンテッソーリ教育研究会で認定される「ディプロマ資格」 モンテッソーリ教育研究会 モンテッソーリ教育を受けられる場所日本では、モンテッソーリの教育法を取り入れている保育所・幼稚園・学校に通うことで、モンテッソーリ教育を受けることができます。保育所や幼稚園は、各地域にモンテッソーリ教育を取り入れているところがあり、近隣で探すと見つかることが多いですが、小学校になると数が少なくなるため、小学校でもモンテッソーリの教育法を受けさせたいと考えている方は、事前にしっかり調べておくことをおすすめします。小学生になると、アフタースクールや習い事として、モンテッソーリに触れるパターンもあるので、学校が見つからないときにはそちらも検討してみましょう。家庭でモンテッソーリ教育を行うコツ家庭でもモンテッソーリ教育を行うことはできます。その際は、“手を出しすぎない”ことを意識するのがコツです。モンテッソーリのもっとも大きな特徴が“自発性・自立”です。ついつい家庭だと、見守りきれずに手や口を出したくなってしまいますが、大人は援助をするのみ、“見守る”ことを常に意識して過ごすようにしましょう。また、モンテッソーリの教具は“おもちゃ”として販売されています。一度にすべてをそろえるのは大変なので、気になったものだけを取り入れてみるのもおすすめです。特に感覚教具や算数の教具は、モンテッソーリならではな特徴を感じられるものも多いため、最初の一歩として購入する物にピッタリです。「買ったのだからやって!」ではなく、家のなかに置いておき子どもが自然と手に取れるようにして、モンテッソーリの教育法の基本を押さえたうえで取り入れるようにしましょう。<参考> モンテッソーリ教育研究会 公益財団法人 才能開発教育研究財団 日本モンテッソーリ教育綜合研究所 モンテッソーリ学芸大学子どもの家オフィシャルサイト Mirai Kindergarten モンテッソーリ教育
2017年01月12日「嫌だ。当てないで」質問をする先生から目を逸らし、無言の訴えが教室中の空気を包む。学生時代、誰もが一度は経験したことがあるのではないだろうか?テストのために必死で覚えた方程式や元素記号。「こんなの大人になって何の役に立つの?」こう思った経験は?教科書の内容をただ覚える、「受験のための勉強」でいつの間にか自分自身の「知りたい」を忘れてしまっていないだろうか?2016年、教育大国フィンランドで始まった新たな教育制度。新時代の北欧式ゆとり教育、大事なことは「ふんいき」で学ぶ。
2016年12月26日「フィンランド・デザイン展」を阪急うめだ本店にて開催。会期は、2016年12月14日(水)から26日(月)まで。夏は白夜、そして冬は厳しい寒さに見舞われるフィンランド。そんな特殊な環境のもと、家の中で過ごす時間が長いからこそ、暮らしをより良くするアイデアが生まれる。そこで作られた雑貨やインテリアは、シンプルながらも、ぬくもりがあり、まるで外に広がる北欧の豊かな緑を思わせるような自然の力が宿る。クリーンで鮮やかな色彩感覚もその魅力だろう。本展では、そんなフィンランドのデザインを紹介。2017年に100年を迎えるフィンランドの歴史を「礎」「完成」「異才たち」「飛躍」「いま」の5つのセクションに分け、各時代の要デザイナーとデザイナーを支え育ててきた企業に焦点を当て、彼らの作品である食器や家具を展示する。紹介される作品には、 「イッタラ(Iittala)」や「マリメッコ(marimekko)」といった日本でも人気のブランドも登場。また、20世紀を代表するデザイナー、アルヴァ・アアルトによる椅子に実際に座ることができる「椅子体験コーナー」も用意した。普遍的なデザインの中に見事な機能美を融合した大巨匠の作品は、実際に座ってみることでより、その心地よさやぬくもりを実感出来るだろう。さらに会場では、展示だけでなく、アイテムの販売も行っている。まだ日本でもあまり知られていないものも含め、フィンランドの注目ブランドが一同に集まり、照明やボウルなどを展開する。お気に入りの1つを見つければ、これからの寒い季節、家の中での暮らしをさらに楽しくしてくれるだろう。【詳細】2017年度フィンランド独立100周年記念「フィンランド・デザイン展」会期:2016年12月14日(水)〜26日(月)会場:阪急うめだ 9階 阪急うめだギャラリー住所:大阪府大阪市北区角田町8-7開催時間:日〜木 10:00〜20:00 / 金・土 ・12月18日(日)〜24日(土) 10:00〜21:00 (イベント最終日、12月26日(月)は18時閉場)※入場は閉場の30分前まで入場料:一般 800円 / 大学・高校・中学生 600円 ※小学生以下無料※阪急阪神お得意様カード 、ペルソナカード 、ペルソナSTACIAカード、ペルソナSTACIAアメリカン・エキスプレス ・カード、エメラルドSTACIカードの呈示で 、本人に限り、入 場 料から100円割
2016年12月16日こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。教育業界では、これまでの教科的な教育を超えて、プログラミング教育や表現力を高める教育など、数々の新しい取り組みが始められています。最近では、幼児段階での取り組みも多くみられるようになりました。今回は“感性教育”についてお伝えしたいと思います。●感性教育とは?“感性教育”とは、明確な定義はありませんが、子どもの感性を育む教育のことです。“感性を育てる”とは、ものの感じ方を育てる ことです。感性そのものに正解や間違いはありません。『Nikon』が行った「こどもの感性教育に関する調査」では、興味深いことがわかりました。約9割以上のママが「感性教育は重要である」と考えている一方で、7割以上が「感性がどのように伸びるかを知らない」と回答しているのです。これは、感性が可視化できないために、教育方法が難しく、成長実感を得にくい ことと関連しています。特に、幼児は言語の力(話し言葉、書き言葉)がまだ乏しく、感じたことを絵や創作物で表現できるほど巧緻性(器用さ)が発達していません。そのため、子どもが瞬発的に感じたこと、直感で感じたことを表現するのが難しいのです。教育の分野では、感性の重要性が指摘されるものの、伸ばし方は課題のひとつになっています。●感性の伸ばし方子どもの感性を伸ばすためにおススメの方法を3つご紹介します。●(1)五感で季節を感じる五感とは、視覚、触覚、味覚、聴覚、嗅覚です。これは経験したことに起因するため、一気に育てようと思ってもなかなか難しい感覚です。日々の生活の中でも、ちょっとしたことで感性は育ちます。四季折々に、自宅の周囲でも景色が変わります。「夏に緑だった葉っぱが今は黄色だね。この後、どんな色になるかな?」「あんなに暑かったのに、今は寒くてほっぺが赤くなるね」など、親が感じたことを子どもに声掛けしてみましょう。子どもも素直にいろいろと感じてくれますよ。●(2)生き物や植物を育てる生死を教えることは難しく、子ども自身が参加してみて初めて気づくことも多いです。おススメなのが、生き物や植物を育てること。マンションなどの住宅事情もありますので、必ずしも大きな生き物でなくてもいいのです。例えば公園で見つけたダンゴ虫を飼ってみる、ヒヤシンスを育ててみるなど、ちょっとした工夫で子どもの感性を伸ばすことができます。筆者の例として、金魚すくいでとった金魚を飼っていました。子どもは図鑑で調べ、一生懸命に世話をしていましたが、ほどなく死んでしまいました。もちろん大泣きで、お別れの言葉まで述べて、お墓を作り埋めました。悲しい現実ではありますが、命と対峙する というかけがえのない経験と感性を育めたと思います。●(3)一緒に食事を作る子どもが2歳くらいになると、ちぎる、割く、こねるなどの作業ができるようになります。徐々に包丁などの道具も使えるようになるので、親子で一緒に食事を作るのも効果的です。食材の色や形、切り口、感触に味、調理したときに変わっていく形や色。味の変化はまるで実験だと思います。合わせて、食材の生産などにも触れれば、子どもは一段上のものの感じ方を身につけると思います。----------幼児の感性を可視化するのは難しいとお伝えしました。最後に、筆者がやっている方法のひとつをご紹介します。筆者は子どもにお古のカメラを持たせて、好きなように撮影させています。子ども自身が撮影を通して、発見や感動を写真として記録できます。カメラを近づけたり離したりと好きなように操って、あちこち動き回り、新たな発見を促すこともできます。カメラは、子どもが五感で感じた好奇心や感動の瞬間を表出させる一つの手だて として有効です。親としても、子どもが感じている視点を写真として確認でき、アドバイスをしたり、認めたりして感性の成長に繋がります。何よりも、このようなコミュニケーションが、子どもの社会性を育み、感性の成長を後押しするのかもしれませんね。【参考リンク】・ニコンイメージングジャパン、「こどもの教育に関する意識調査」を発表 こどもの育て方について「感性」を重視する母親は73.5% | 株式会社ニコンイメージングジャパン()●ライター/佐藤理香(株)●モデル/藤本順子(風悟くん)、ココア
2016年11月24日11月7日(月)~9日(水)の3日間、フィンランドのライフスタイルを体験できる2つのイベントが、東京ビッグサイトと表参道で「Finland Lifestyle Week」と題して開催される。美しい湖や森、 北欧ならではの雰囲気、 サウナ、 自然のやすらぎなど、 癒しの要素を持ち合わせた北欧の国、フィンランド。フィンランドといえば、「ムーミン」や「マリメッコ」などがフィンランド発のブランドとして日本でも親しまれているが、インテリアやデザイン、カルチャー分野でも北欧デザインとして、自然と共存するフィンランドの人々のライフスタイルのエッセンスは、現代の私たちにとって新たな暮らしのヒントになると注目されている。11月7日と8日、表参道の「SO-CAL LINK GALLERY」では、今回初上陸も含めたファッションブランドの展示が行われる。ピュアでシンプルな北欧デザインが特徴の雑貨ブランド「モゾ・アクセサリー」や、ミニマルなフォルムとスタイリッシュなデザインでユニセックスな「ヒューマンズ・ウェア」を展開する「ノーメンネスキオー」、そして北欧で最も大きな宝飾メーカーの一つ「カレワラ ジュエリー」などなど、現在のフィンランドを象徴する注目ブランドがラインナップ。一般の方入場可能時間帯は11月7日17~20時のみ。また東京ビッグサイトで開催されるインテリア ライフスタイルの展示会「IFFT/Interior Lifestyle Living」では、過去に類を見ないフィンランドの巨大パビリオンが設置され、会期中8日(火)には、ムーミンキャラクターズ社、会長兼クリエイティブディレクターでもあり、ムーミン原作者トーベ・ヤンソンの姪にあたるソフィア・ヤンソン氏を招いたトークショーも行われる。(IFFTは、商談に特化した見本市で一般客の入場は不可)旬のフィンランドのデザイン、カルチャーに触れることができるこの機会をぜひお見逃しなく。(text:cinemacafe.net)
2016年10月30日フィンランドの最新映画を日本に紹介する「フィンランド映画祭2016」が、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催される。期間は2016年11月4日(金)から8日(火)まで。毎年秋の行事として定着し、最新のフィンランド映画がスクリーンで鑑賞できる貴重な機会となっている同映画祭。今年も多彩なジャンルから選りすぐりの話題作5本がラインアップする。オープニング作品として上映されるのは、ある湖を舞台にし、その周りの自然や動物たちをフィンランドの神話と合わせて映し出すドキュメンタリー『湖のものがたり』。他にも、キャンプに来ていた4人の若者を主役に、実際の未解決事件をモチーフにしたスリラー『ボドム』や、スウェーデン女王にしてフィンランド大公も兼ねた、若きクリスティーナの波乱の人生を描いた歴史ドラマ『王となった少女』がラインナップ。さらに、パリの建築家とフィンランドのDJが、リトアニアで出逢う切ないラブ・ストーリー『朝までの二夜』やウラン鉱山災害による環境破壊や構造汚職を描いた社会派ドラマ『巨山』が上映される。【詳細】フィンランド映画祭2016期間:2016年11月4日(金)〜8日(火)会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ住所:東京都港区6-10-2入場料:1,500円均一(税込)上映作品: 『湖のものがたり(原題:Järven tarina / Tale of a Lake)』 『ボドム(原題:Bodom)』 『王となった少女(原題:The Girl King)』 『朝までの二夜(原題:2 yötä aamuun / 2Nights till Morning)』 『巨山(原題:Jättiläinen / The Mine)』
2016年09月26日インクルーシブ教育は「すべての子どものための教育」出典 : インクルーシブ教育とは、子どもたち一人ひとりが多様であることを前提に、障害の有無にかかわりなく、誰もが望めば自分に合った配慮を受けながら、地域の通常学級で学べることを目指す教育理念と実践プロセスのことをいいます。つまり、「一人ひとり丁寧に」と「みんなで一緒に学ぶ」の両方の実現を目指す教育理念であるといえます。英語ではinclusiveと表記され、「包括的な」「包み込む」という意味です。障害の有無によって学ぶ場所が分けられるのではなく、一人ひとりそれぞれの子どもの能力や困りごとが考慮された、すべての子どものための教育という意味で使われています。インクルーシブ教育という言葉が広まり始めたのは、1994年にUNESCOによって開かれた国際会議がきっかけです。この国際会議で「Education for All(万人のための教育)」がうたわれ、可能な限りすべての子どもの能力や困りごとに応じた教育を行っていく方向性が公に打ち出されました。インクルーシブ教育の実現に向けて歩むのは日本だけではなく、国際的な流れだといえます。これまでは、障害のある人は必ずしも社会参加できるような環境にありませんでした。障害のある人が積極的に社会で活躍できる環境づくりの一環として、一人ひとりの子どもに丁寧に向き合う理念に基づいたインクルーシブ教育が推し進められています。通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児 童生徒に関する調査結果について|文部科学省初等中等教育局特別支援教育課HP障害のある子どもを取り巻くこれまでの教育出典 : 日本における、障害のある子どもの学ぶ環境は時代が進むごとに段階的に発展してきました。「一人ひとり丁寧に」「みんなが一緒に学ぶ」というインクルーシブ教育が唱えられるまで、障害のある子どもへの教育の考え方や、彼らをとりまく学習環境はどのようなものだったのでしょうか。ここでは、時代ごとの障害のある子どもをとりまく教育の移り変わりについてお伝えします。出典 : 明治時代以前、障害のある子どもは、教育の対象と見なされておらず、教育を受ける機会が十分与えられていませんでした。障害のある子どもにも教育が必要だといわれ始めたのは明治時代以降です。今よりも国の強制力が強かったために、本人や保護者の意志は尊重されることはなく就学先を選ぶことは許されなかったものの、明治時代から、盲、聾、知的、肢体不自由の学校が設立され、障害のある子どもの一部が教育を受けることができるようになりました。そして昭和時代の終わりには、養護学校の義務化により、それまで就学を免除されていた重度の障害のある子どもに対しても平等に教育の機会が保障されることになり、全ての子どもが教育を受ける仕組みができました。しかし、そのような状況の中で、障害のある子どもを地域の学校から離れた就学先に通わせることを、障害のある子どもを通常学級から隔離し、分離しているという非難の声も市民の中から生まれました。出典 : 年の「国際障害者年」において、「全ての子どもを通常学級へ」というメッセージがうたわれました。それがきっかけとなり、「すべての子どもが通常学級で学ぶこと」を第一の重要事項として、新たな教育の方向性が定められました。これをインテグレーション教育といいます。この過程では、これまでの時代の分離教育の反省から、障害のある人もない人も、分け隔てのない仲間として渾然一体の場所で学ぶことがもっとも重要だとされていました。しかしながら、同じ環境で学ぶことばかりを推し進めるあまり、支援の必要な子どもに対して、十分なサポートをする体制の準備は不十分なままでした。その結果、子ども一人ひとりの個性やニーズに合った教育を受けることができず、障害のある子どもは授業についていけなかったり、いじめや中傷の対象となったり、逆に腫れもの扱いをされてしまったりしたという問題が起こりました。出典 : このような批判が国内であがっていた1994年に、スペインのサラマンカで「特別なニーズ教育に関する世界会議」が開かれ、新しい考え方としてインクルーシブ教育の理念が唱えられました。障害の有無にかかわりなく、適切な配慮を受けながら、誰もが望めば地域の通常学級で学べること、つまり、「ひとりひとり丁寧に」と「みんなで一緒に学ぶ」の両方を実現する教育のはじまりです。その後、インクルーシブ教育の理念は日本にも導入されていきます。国際的にインクルーシブ教育の理念が唱えられてから16年後の2010年、日本においても文部科学省によってインクルーシブ教育理念の方向性が示されました。それまでの時代の教育で起こっていた問題について、環境の整備や、支援の必要な子どもに対する配慮の必要性などの具体的な改善の案が打ち出されました。この案により、研修会や勉強会が行われるなど、学校の先生たちの意識を変えるような取り組みが行われています。このように、障害のある子どもを取り巻く環境は時代の流れの中で少しずつ改善されてきています。2016年5月、タレントの菊池桃子さんがインクルーシブ教育を進めることに協力的な姿勢を示すなど、社会の関心も高まりつつあります。億総活躍国民会議菊池桃子発言全文「インクルージョンな日本が構築される…」 | 産経ニュースHP髙橋純一・松﨑博文/「障害児教育におけるインクルーシブ教育への 変遷と課題」2014年/『人間発達文化学類論集』第 19 号 p13-26野崎泰伸/「分離教育か共生共育かという対立を越えて ─「発達」概念の再検討─」2010年/『立命館人間科学研究』第21号p25-41インクルーシブ教育における具体的な取り組み出典 : インクルーシブの実現に向けて、文部科学省をはじめ、国や都道府県、市町村などの行政機関が主体となって行うべきことの1つが、多様な子どもが共に学ぶための基礎的な環境を整備することです。例えば、肢体不自由があり車いすに乗って通学する子どもにとって、校舎内が階段ばかりでは自力での移動が困難です。ですが、校内の段差を減らしたり、スロープやエレベーターを設置することで移動することの障害を解消していくことができます。他にも、市町村が主体となって、支援の必要な子どもが困ることのないようにボランティアスタッフを配置するシステムを作ることで、学習や行動面に困難のある子どもも、適切な支援を受けながら通常学級での集団授業に参加することができるようになります。このように学校の設備や教育の体制の整備が整っていくことで、障害のあるなしに関わらず、多様な子どもが通い学びやすい学校環境を作っていくことができるようになります。学校現場で進めるべき基礎的環境の整備には他にも様々なものがあります。・子どもの障害の程度、能力に合わせて特別支援学校、特別支援学級、通常学級など多様な学び場を用意し、行き来できる体制を整えること・専門性のある支援体制や教員の育成・特別支援学級と通常学級の間で共同学習を行うこと・個別の支援計画の作成などなど…インクルーシブ教育の達成に向けて、現在も環境整備が進められている途上です。基礎的環境整備について(現状及び国・都道府県・市町村の役割分担)|文部科学省出典 : 国や都道府県、市町村などの自治体が整えた基本的な環境をベースとして、学校や教員が主として行っていく「合理的配慮」というものがあります。合理的配慮とは、一人ひとりの特性や場面に応じて発生する障害・困難さを取り除くための、一人ひとりに合わせた調整や変更のことです。障害のある人が障害のない人とが平等にいられるために作られた仕組みです。例えば、文字の読み書きが困難な子どもへの合理的配慮を一例にして考えてみましょう。読み書き困難な子どもに対して、みんなと同じ教科書やノートをそのまま使わせていては、授業内容の理解や問題の回答がとても難しくなります。そこで、読み書きの困難さを取り除くための配慮として、教科書やプリントを拡大したり、黒板の板書を色分けして見分けやすくしたり、タブレットやカメラを使って板書を撮影・印刷することを許可したり、試験時間の延長や問題の代読を行うなどが考えられます。その子どもの特性と、子どもが過ごす環境や場面ごとに発生する具体的な困難に対して、適切で十分なサポートや変更を加えることが合理的配慮です。■教室や授業で行われている工夫例えば、教室や授業で行われている工夫には以下のようなものがあります。・水筒や帽子、体操服などを置く場所が決めて、誰でも持ち物の整理がしやすいようにする。・掲示物を減らしたり、授業中に紙や布で掲示物を覆うことより、視覚刺激に敏感な子どもでも授業に集中できるようにする。・廊下は走らない、チャイムが鳴る2分前には席に着く、などルールを明確にすることで、行動の切り替えをしやすくする。・一日の最初に、今日はどのようなスケジュールで進めるかを示されることで、時間の見通しをもてるようにする。・先生は情報を伝えるときには、口頭だけではなく、目に見える文字や絵で視覚的に示して、理解をしやすくする。・先生はゆっくりとした口調で話すとともに、大事なことは、繰り返したり、黒板に書いたりして、理解をしやすくする。・授業の中で、簡単な問いに答える機会を作り、全員が参加できるような授業にしている。・難易度別のプリントを作り、子どもが自分の力に合わせて選べるようになることで、それぞれのレベルに合わせた教育が行われている。共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)概要|文部科学省HPインクルーシブ教育の実現に向けて、就学先決定の仕組みも変わりました出典 : インクルーシブ教育の理念に基づき、就学先決定の仕組みの改善も進められています。障害のある子ども自身や保護者の意思を尊重した上で就学先決定がなされるようになりました。Upload By 発達障害のキホン平成25年までは、障害のある子どもは、原則、特別支援学校に就学することとなっていました。現在においても最終的に就学先の決定をするのは教育委員会となりますが、それを決めるまでに、本人と保護者の思いが最大限に考慮されるような改善が行われました。また、幼少期の段階から発達についての相談の機会や情報提供が積極的に行われるようになったことも改善点です。一歳半検診や、三歳児検診の際に、発達の遅れが見受けられる場合にも、専門家からアドバイスや情報を得ることができます。また、教育委員会は、幼稚園、保育園、子ども園における子どもの様子をふまえて、就学するまでの間に、子ども一人ひとりに合わせた個別の支援計画書を作成することも推奨されています。このような計画書は、就学先を決定する際の資料として活用されたり、就学後の子どもへの教育支援の手立てとして活用されたりします。インクルーシブ教育の今とこれからの展望出典 : インクルーシブ教育が学校に導入されてから数年が経ち、学校の授業や教員の心構えも変化してきています。ですが、インクルーシブ教育は、「すべての子どものための教育」という理念は共有されているものの、具体的にどのように授業を行い、環境を整えていくかについてはまだまだ課題があります。学校側が通常学級に通わせることに力を入れることにとどまり、子どもの能力や困りごとに合わせたサポートが必ずしも達成されてはいない現実があります。通常学級で過ごすことが絶対であるわけではありません。インクルーシブ教育では、共に学ぶことが大切とされていますが、子どもの困難に応じて、環境を変えることも必要です。大切なのは、子どもの力が最大限発揮できる環境で過ごすことです。担任の先生や特別支援学級の先生と連携をとりながら、子どもの力や思いに合わせた環境を整えてあげることが大切となります。2001年、WHOの障害についてのとらえ方が変化し、できないことを見つけてそれを治すという観点から、まわりの人がどう手助けしたらスムーズに社会参加ができるかという考え方へ大きく舵を切りました。特別支援教育の目標は、障害のある幼児・児童・ 生徒の自立や社会参加に向けた主体的な 取組を支援するという視点に立っており、子どものもちうる力を高め、生活や学習上の困りごとを克服するために、適切 な指導や必要な支援を行うものです。つまり、自立や 社会参加をできるようにするためには障害を克 服・軽減するしかないとされており、多くの学校では、その目標をかなえることに意識をおいています。もちろん、障害のある子どもの適応の度合いを高めることも重要ではありますが、多様な特性のある子どもを社会がいかに受容していき、助け合っていけるかがどうかがこれからますます大切になっていきます。それを後押しするひとつの力としてインクルーシブ教育が機能しているといえるでしょう。インクルーシブ教育についてもっと知るためのおすすめ映画インクルーシブ教育についてもっと知りたい、またはイメージをもちたいという方に向けて、おすすめの映画を2本紹介いたします。理念を聞くだけではなかなか実感がつかみにくいインクルーシブ教育について、その具体的な様子について知ることができるだろうと思います。Upload By 発達障害のキホンインクルーシブ教育の理念を体現したといわれる大阪の公立小学校を取り上げたドキュメンタリー映画です。第68回文化庁芸術祭大賞など数々の賞を受賞した作品です。この学校では、障害のある子も障害のない子も、すべての子どもが同じ教室で学んでいます。この学校では一人ひとりの個性が大切にされ、誰もとりこぼされたり、置いていかれることがありません。校長先生を中心として、教師、地域の保護者が手をとりあいながら子どもに関わる中で、誰もが通い続けられる学校を作り上げました。全国で上映会が開かれており、子どもをもつ保護者や学校関係者、また一般の人々にも大きな反響を呼んでいる作品です。不登校ゼロを目指す学校の先生の息遣いや葛藤、子ども同士の関係、先生と子どもの関係がリアルに描かれています。教育とは何か、あるべき学校の姿とはどういうものであるべきなのか、この映画はさまざまな問いを投げかけてくれます。映画『みんなの学校』公式サイト<作品情報>監督:真鍋俊永(2014年・日本)Upload By 発達障害のキホン文部科学省がインクルーシブ教育の理念を普及させるために、タイアップした作品がこの『レインツリーの国』です。有川浩による原作小説をもとにした、聴覚障害のある女の子と、耳の聞こえる男の子との恋愛物語です。恋愛の話でありながら、聴覚障害者の苦悩も描かれており、それがヒロインの言葉として示されます。また障害のない人の意見や声も代弁されているのです。この映画では、決して障害のある人に一方的に肩入れすることなく、あくまで障害のある人と障害のない人の立場を公平に描かれています。葛藤や悩みを抱えながらぶつかりあっていく二人の姿に、障害のある人と障害のない人の間に生まれる葛藤や、それを越えて共に生きていくことの大きな意味を感じられる作品です。<作品情報>監督:三宅喜重出演:玉森裕太・西内まりや(2015年・日本)映画「レインツリーの国」公式サイトレインツリーの国×インクルーシブ教育システム|文部科学省レインツリーの国 通常版 [DVD]まとめ出典 : ここでは、学校の中で取り入れられているインクルーシブ教育について、教育についての今までの流れや、新たに取り入れられたサポート、就学先決定の仕組みの変更と、インクルーシブ教育の課題についてご紹介しました。インクルーシブ教育が目指すのは、障害のある人とない人が、 単に「場」を同じにするということではありません。インクルーシブ教育が目指すのは、「ひとりひとり丁寧に」個別最適な支援を提供すること、そして「みんなで一緒に学ぶ」ことができる環境をつくること、この両方を実現することです。その先に立ち現われてくるのは、「共に生きる社会」であり、すべての人が暮らしやすく誰もこぼれおちることのない社会です。現在、課題ややるべきことが積み残されている状態ではありますが、少しずつインクルーシブの理念の達成までの過程を歩んでいるのです。
2016年09月20日フィンランドの妊婦さんに無償で配られるベビーグッズがぎっしり詰まった「マタニティボックス」のことが日本でも話題となり、その子育て事情のすばらしさに感動した人も多いのでは。そんなフィンランドだからこそ、子連れ旅行も楽々!みんな大好きムーミン村や、子ども向けトリートメントも取りそろえたフィンランドいち大きなスパリゾートなど、子どもにも興味津々のアクティビティも数多く、家族みんなで楽しめることはうけあい。子どもがいるから海外旅行はあきらめる、のではなくて、子どもがいるからこそ出かけたい旅先です。完璧なバリアフリー!ベビーカーの人は交通費が無料!子どもと一緒の旅はとても楽しいもの。かけがえのない一生の思い出になることは間違いありません。おすすめの旅先は数あれど、近年イチオシの子連れ旅の行き先はなんといってもフィンランド!同国の、国を挙げての子育てサポートが日本でもよく話題になりますが、その恩恵を旅行者でも享受することができるのです。今回訪れたのは、フィンランドの首都ヘルシンキと、そこから電車で2時間ほどの街ナーンタリ。ヘルシンキまではフィンエアーが日本各地から直行便が飛んでいて、乗り継ぎの必要がないのは子連れにとってはストレスが少なくうれしいところ。ちなみに、フライト時間は10時間20分と、日本から直行便で行けるヨーロッパの主要都市としては“日本に最も近い”というのも注目です。街を歩いてみると、お店や駅の入り口に段差がなく、ほとんど完璧なバリアフリーであることに気づきます。ベビーカーを押している人も多く、出歩きやすいことは一目瞭然。でも、フィンランドの実力はそんなものではありません。なんと、ベビーカーを押している人はトラム(路面電車)やバスの乗車賃が無料に。それは「ベビーカーを押しながらいちいちお財布を取り出すのは大変」だからなのだそう。特別な無料パスなどを取得する必要もなく、ただベビーカーを押している、それだけが優遇される理由。男性も女性も関係ありません。また、ほかの都市へ向かうフィンランド鉄道VRの長距離線では、ファミリーコンパートメントや小さなプレイエリアつきの車両があるものがあり、乗車賃は一般と同じです。かわいらしい内装の“キッズ車両”には小さな滑り台などの遊具が設置されているほか、絵本もあり、自由にのびのびと遊ぶことが可能。列車内ではWiFiが利用できるのでちょっと大きな子は動画を見たりして過ごしていました。ほかの子連れファミリーもキッズ車両を利用することが多いので、お友だちができちゃったりもするかもしれません。ちなみに、キッズ車両は外側にイラストが描かれていますが、そのうちのひとつはアメリカの絵本作家リチャード・スカーリーのものでした。電車に乗る前からうれしくなってしまいますね。キッズ車両はカラフル。狭い座席に座らせるより、子どもたちがリラックスしている。これなら移動も楽々!イケメンすぎるスナフキン!? “生”ムーミンたちに会える!というわけで、国内の移動自体も楽しいフィンランド。向かった先のナーンタリには「ムーミンワールド」があり、日本人観光客にも大人気のスポットです。いわば“アンパンマンワールド”といった風情で、フィンランドでは未就学児くらいの小さな子どもに特に人気があるもよう。ベビーカーを押したファミリーが多いのもさることながら、手で引っ張るタイプのワゴンのレンタルがあり、子どもはその中に入って運ばれたり、荷物を入れたワゴンを自分で引っ張って楽しんだりすることができます。これには子ども心もくすぐられまくるようで、歩き始めたばかりとおぼしき赤ちゃんもよちよちとワゴンを押しながら楽しそうに歩く様子も見られました。世界で唯一、ムーミンのお家があるムーミンテーマパーク。室内にも当然入って見ることができる園内にはムーミンの家やボート小屋などがあり、物語の世界を忠実に再現。意外と広く、丘の上の方にのぼっていけばちょっとしたハイキングもできます。木々や花々を眺めつつ、そこここにニョロニョロの棲家があったり、魔女の家があったりして、冒険気分に。大人はのんびりと、子どもたちは生き生きと動き回ります。そして園内でのハイライトはなんといっても“生”ムーミンたちに会えること。ミニシアターでは頻繁にキャラクターたちが寸劇を披露しているほか、もちろんエンカウンタータイムも設けられています。残念ながらすべてフィンランド語(大きいほうのシアターでは英語の字幕がつきます)ですが、ミーやスナフキンとお話をすることもでき、なによりスナフキンのイケメンぶりに、子どものために一緒についてきただけのつもりのママも思わず鼻の穴が膨らみそう。アニメのスナフキンに比べるとやさしく甘い顔つきなところがほんのり気になりますが、子どもそっちのけで「一緒に写真を…」なんて言っちゃうかも。生身のフィンランド人男性ですから、背が高いためそこもまぁ違和感といえば違和感ですが、ここはかなりの興奮ポイントではないでしょうか。あまりにも元気でマシンガントークのミーも、アニメに比べかなりスリムなムーミンも、日本のアニメを見て抱いていたイメージとだいぶ異なります。それでも長蛇の列に並んで写真を1枚撮ってもらっておしまい、というのではないので、メインアクティビティとしてかなり楽しめるでしょう。イケメンすぎるスナフキンが…。エンカウンターの時間が長めなので、並んだりせずともすぐにお目当てのキャラクターに出会える生まれたばかりの赤ちゃんから大人までスパ、プール、サウナも楽しめる!ムーミンワールドで1日中遊んで疲れたら、すぐ近くにあるナーンタリホテル&スパへ。車で5分ほどの距離ですが、ムーミンワールドの目の前から小さな汽車ポッポがホテル前まで連れて行ってくれるので、子連れファミリーはぜひこちらへ。有料ですが、最後のひとはしゃぎとなることは間違いなし!そしてホテルに着いたらスパへGO!という理想的な動線を描くことができます。このホテル、特にファミリー向けリゾートとしてオープンしたわけではないそうですが、夏のバケーションシーズンには子連れのゲストでいっぱいになるほどファミリー人気が高く、生まれたばかりと思しき赤ちゃん連れからティーンのちょっと大きめの子ども連れまで、幅広く利用されています。大会議室が本格的な遊具がそろうキッズルームに変身し、常時スタッフが一緒に遊んでくれる“保育園”に。小さな子どもも親がトリートメントを受けている間もここに預かってもらえば安心です。子ども向けのマッサージもありますので、一緒にトリートメントを受ける、なんていう珍しい体験もできそう。付近の海の底の泥を使ったラップ、ホットストーンセラピー、アロマセラピーなどのトリートメントがそろっています。もちろん、トリートメントを受けずにひたすらプールとサウナを行ったり来たりするのもフィンランドらしいアクティビティ。家族でサウナ!というのはフィンランド人の多くが幼少時代の思い出として持っているもので、それは日本人の私たちにとってもほっこり素敵な思い出になることはうけあい。大人も子どもも同じように、そして気兼ねなく楽しめるホテルなのです。ナーンタリホテル&スパリゾートのプールは屋内のほうが広い。サウナも同じプールエリアにあり、中で男女分かれている北欧ファッションをお土産にムーミンワールドやホテル、町なかでもたくさんの子どもたちを見ることになりますが、フィンランドの子たちはみんな独特でカラフルな服装をしていることに気づきます。ビビッドな色合い、雲や雨、木々など自然のものをモチーフにした絵柄が特徴的で、とにかくかわいい!の一言しかありません。しかし、こうした北欧ファッションの子ども服はどのお店でも6~7歳くらいまでのサイズしかなく、実は小さいころにしかできないスタイル。買わずに帰ったら後悔必至なので、1日でもショッピングの日を設けるのがおすすめです。デザイン・ディストリクトにはおしゃれなお店が集中。子ども服やさんもたくさんあるので要チェックショッピングに向いているのはやっぱりヘルシンキ。要領よく北欧デザインハンティングをするには「デザイン・ディストリクト」がいいでしょう。25の通りに北欧デザインの雑貨や洋服、ジュエリーなどのクリエイティブなお店が集中して点在しています。マップがあるのでそれを頼りに歩けば行きたいお店もすぐに見つけられます。子ども服はフィンランドを代表するブランド、マリメッコでも取り扱っていますが、セレクトショップでもスウェーデンなど近隣諸国のブランドのものも見つけることができるので、何軒もはしごするのもよさそう。ディストリクト内にはおしゃれなレストランやカフェも多く、どこでもベビーカー、子連れ大歓迎のムードで気軽に入ることができます。今回入った「TheCock」もデザイン・ディストリクトにあり、ビーガンから肉食まで誰でも満足のカジュアルなフュージョン料理のお店。たくさんの赤ちゃん連れママが楽しくランチをしていました。さらにうれしいのは、ここには「Tokyo Bowl」なる丼もののメニューがあり、洋食に飽きてしまってちょっと食欲が落ちてきた子どもには(ひょっとしたら大人にも)最高のごちそうです。近年の世界的な和食ブームはわざわざ日本からインスタント味噌汁などの緊急食を持っていく必要をなくしてくれ、子連れ旅行の際には特にありがたく感じます。おしゃれエリアにもどんぶり飯が登場!焼き鮭とサラダのてんこ盛りだがなかなかヘルシーとかく子連れ、特に子どもが小さいうちの海外旅行は大変だから、と敬遠しがちですが、フィンランドは「もっと子どもが小さいときに来ればよかったな」とすら思ってしまうかも?福祉のよい国は誰にでも平等にやさしいのでした。取材協力:フィンランド政府観光局、フィンエアー<文:岩佐史絵、写真:松永光希>
2016年08月30日●連載の目次は こちら から●「小学校受験って、どうなの?」特集も今回は最終回。早期英才教育は有効なの? という素朴な疑問を、幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんにぶつけてみた。■早期英才教育は有効なのか?「お友だちが文字を書けるようになった」「英語教室に通い始めた」そんな話を聞くと、「うちも何かしなきゃ!」と気持ちは急く。育脳やバイリンガル、早期英才教育といった言葉にも、無関心ではいられない。そこで、「早期英才教育は有効なの?」という素朴な疑問を、浅木さんにぶつけてみた。「私の回答としましては、『子どもへの接し方が好ましいものであれば有効。好ましくなければ、やらないほうが良い』ということです。お子さまが嫌々やるのであれば、早期教育は百害あって一利なしだと考えています」難関私立中学受験指導をしていた(1本目にリンク貼る)という経歴から、小学校受験が苦い経験となり、学業でつまづいてしまった生徒を数多く見てきたからこその思いなのだろう。■焦らないほうが、良い結果が出ている今回の取材を通じて、浅木さんがとても強調していたことは、「どうか、お母さま方、焦らないで欲しい」ということ。この記事を書いている私は息子の中学受験を体験したことがあるが、受験準備中は、「志望校に合格しないと、この子は(私は)、その先、どうなってしまうのだろう?」という気持ちになりがち。それが「合格しなければ!」となり、準備が思うように進まないと、「何かしなければ!」という、やみくもな焦燥感に繋がり、子どもをせっついてしまう。「すんなり合格を手にするお子さまなど、1人もいません。志望校に合格した先輩を見て、『志望校に合格して、うらやましい』と思われるかもしれませんが、そんな方でも必ず、苦しい時期を過ごされています。『焦らないで欲しい』と申し上げても、焦ってしまうお気持ちは、現場にいればよくわかります。けれども、私の経験から鑑みても、焦らないほうが、良い結果が出ていることが多いのです」(浅井さん)小学校受験は、対策期間は平均して1年~2年。親や指導者に怒られないために努力することで、何とか志望校には合格をする。けれども、そういった子どもたちのその後の学校生活は、苦しいものになりがちだそう。 ■大切なのは心の安定と自己肯定感「すべての学年のお子さまを見てきて、真に思うことは、大切なのは心の安定と自己肯定感です」(浅木さん)親の焦燥感から、嫌がっているにも関わらずに無理に課題をこなすことを強いられ、、何とか合格を手にしても、子どもの心には大きな傷が残る。不合格だったらなおさらだ。それが、子どもが自己肯定感を持てない原因になってしまうこともよくあることだという。思春期に入っても自己肯定感が不足し、心が安定していない子どもは、成績が上がるまでに本当に時間がかかる。また学年が上がるほど、親も焦りを感じてしまい、子どもの心が満たされ自主的に努力するようになるまで待つことができないし、親子関係の立て直しも難しくなる。「そうならないために、幼少期に健全な親子関係を育んで欲しい、そのためにお子さまに接するお母さまのサポートにも力をいれております」(浅木さん)■子どもの人生を長い目で考えてみて欲しい「つい子どもを叱り過ぎてしまうママに伝えたいこと」(リンク貼る)でも記事にしたが、現代は子育ての負荷がママに集中してしまい、追いつめられた気分になりやすい。だからこそ、私たちは「そういう時代に子育てをしている」ということを、きちんと意識する必要がある。小学校受験をするとなると、ママ、あるいはパパたちは、「私が頑張らなければ!」とより一層、自分を追い込んでしまうこともあるだろう。私自身、「中学受験ママ」をやっているが、悲しいかな、すぐにテンパってしまう。最近、そんなときは浅木さんが取材で話してくれたことを思い出すようにしている。「小学校受験で花開く子もいれば、中学校受験や高校受験で花開く子もいます。子どものモチベーションを含めた適切なサポートができるよう、どうか子どもの人生を長い目で考えてみてあげてください。そして、焦ってしまうということは、それだけ真剣にお子様のことを考えていること。立派に母親業をこなしている自分をまずは認めてあげてください」受験は、親子にとってひとつの試練。でも、それを乗り越えた先には大輪の花が咲くと信じて、ゆったりと構えていられる親でありたいものだ。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月27日投資教育先進国といわれるアメリカでは、子どものころからお金について学ぶ機会が多いのをご存じでしょうか。 幼稚園から高校までの義務教育でお金にまつわることを学習するのはあたりまえ。お金にシビアなアメリカならではの、子どものマネー教育について紹介します。■ローン大国アメリカアメリカ人はお金にシビアだといわれます。それはクレジットカード、ローン大国であることが影響しています。健康保険や医療費もほかの国と比べてかなり高額。個人がしっかりファイナンシャルプランを身につけていないと簡単に破産してしまう社会です。厳しい社会のなかで財産を得て資本主義社会のなかで勝ち残っていくために、投資に関する知識を深める人も多いのです。そんななか、幼稚園から子どもの年齢に応じてお金に関する教育が行われています。親からお金を増やすための株式投資などの知識を得るケースもめずらしくありません。■日本でマネー教育をしない理由一方、日本では、子どもがお金の話をするのはあまりよくないという風潮があります。株式投資はリスクのあることだと敬遠する人も多く、なかなか学ぶ機会がないのが現状です。考えられる理由としては、貯金文化が定着していることがあげられます。堅実にコツコツためる、まじめな日本人の気質ともいえるでしょう。■おこづかい制のメリットみなさんは子どもにお金を管理させていますか? 将来の金銭感覚を養っておくためにも、早めにお金に関する知識を身につけることが大事です。さまざまな考え方があるものの、たとえば、定期的におこづかいをあげることで、子どもは自分のお金を管理し、計画的に使うことを学べます。おこづかい制にするか悩んでいる方は検討してみてください。また、お手伝いの報酬としてお金をあげるのも方法のひとつです。自分の労働によってお金を得ることができ、何もしなければお金を得られないという仕組みを学べます。お金を計画的に使う感覚は、将来役に立ちます。子どもが大きくなったら、家庭の予算立てに参加させてみるといいかもしれません。
2016年07月16日