女優・創作あーちすと、のんが主演映画『私をくいとめて』とのコラボレーション企画で「THE BLUE HEARTS」(ザ・ブルーハーツ)の名曲をカバー、「キスしてほしい-恋愛発酵アレンジ-」のオリジナルムービーが解禁された。この映像は、マルコメ「プラス糀 糀甘酒」のイメージキャラクターである、のんさんの主演映画で、第33回東京国際映画祭「観客賞」を受賞した『私をくいとめて』とのコラボで、発酵視点で恋を研究、応援するコラボレーション企画「恋愛発酵学会」によるもの。「キスしてほしい」を歌うのんさんの情感たっぷりの歌声にのせて、ちょっぴり気になる男性とデートの帰り道、ぎこちない距離感で駅に向かう2人を描くミュージックビデオ「キスしてほしい -恋愛発酵アレンジ-/のん MV」(4分3秒)と、平静を装った会話の裏で“発酵恋愛中”の女性の心の声を明かしていくWEB動画「発酵恋愛中」(30秒×2タイトル)。オリジナルのWEB動画「恋愛発酵中」ほか、映画の本編映像も交えたTV-CM(15秒)が放送、さらにシネアド(30秒)が映画公開予定の劇場で上映され、31歳おひとりさまの“みつ子”の恋を応援する。「キスしてほしい-恋愛発酵アレンジ-/のん MV」ストーリーとあるアラサー男女の3回目のデートの帰り道。気になる人と恋人になりたいけど、いい大人の交際はどうやって始まるんだっけ…と、恋心を発酵させている女性と真面目で鈍感そうな男性。ふたりがほろ酔い気分で、夜の商店街をただただ歩く。何かが起きそうで、なかなか起きない。手をつなぐタイミングもよくわからない。でも、靴紐が解けたり、ストリートミュージシャンに和んだり、自転車とぶつかりそうになったり、と徐々に距離は縮まっていく予感。そしてついに、男性が女性の髪にそっと触れる。降り出した雪が、髪に付いていた。最後は、小さな傘に遠慮し合いながら一緒に入るふたり。思わぬ雪が、なんでもない路地を輝かせる…。「キスしてほしい-恋愛発酵アレンジ-/のん MV」「恋愛発酵中」はWEBにて公開中。プラス糀 糀甘酒 映画『私をくいとめて』篇は12月7日(月)より東京・大阪エリアで放映、映画『私をくいとめて』×マルコメ糀甘酒タイアップ篇は12月18日(金)~2週間限定で上映(※一部劇場を除く)。『私をくいとめて』は12月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私をくいとめて 2020年12月18日より全国にて公開©2020『私をくいとめて』製作委員会
2020年11月24日女優の有村架純が「ザ・ブルーハーツ」の名曲「情熱の薔薇」を表情豊かに歌い上げる、新TV-CM「未来をつくる人がいる」篇が12月1日(土)よりオンエアされることになった。■CMストーリー都会の街並みを屋上から眺めている有村さん。ゆっくり瞳を閉じて、大きく息を吸い込むと、笑顔で「情熱の薔薇」を歌い始める。有村さんの歌声に乗せて描かれるのは、東芝グループの事業所やオフィスで働く社員たち。それぞれの場所で働く人々の姿がインサートされ、真っ直ぐ前を見つめる有村さんに「答えは人の中にある」というタイトルが重なり、最後は「For a new day.未来をつくる人が、いる。」というメッセージと、有村さんの笑顔で締めくくられている。■歌いながら感情も表現する難易度の高い芝居に挑戦今回のCMで都会に暮らす等身大の女性を演じた有村さん。10月上旬、都内にある複数のロケーションで撮影された。当日はあいにくの天候のため、雨の合間を縫っての撮影が多くなったが、長い待ち時間でも集中力を切らすことなく、数少ない撮影チャンスをしっかりモノにしていた様子。気持ちを込めた「情熱の薔薇」に加えて、魅力的な表情のバリエーションも求められる難しいお芝居を、持ち前の豊かな演技力で表現、現場を大いに盛り上げていた。■有村さんの優しい歌声が引き出す楽曲の新しい魅力数多くの候補から、「答えは人の中にある。」というメッセージにふさわしく、東芝のコーポレートカラー「赤」を想起させる楽曲として起用された「ザ・ブルーハーツ」の名曲「情熱の薔薇」。レコーディングの際、有村さんは音楽ディレクターから「朝日が昇ってくる様子をイメージして、実際に表情も作りながら歌ってみてください」と指示を受けたとか。朝早い時間帯ということで、最初こそ何度かテイクを重ねたが、徐々に慣れてくると音域もグッと広くなり、収録もスムーズに。原曲の印象的な歌詞とメロディーに、有村さんの柔らかな歌声が重なることで、楽曲自体に新しい魅力が生まれていった。■有村架純の“未来”は…「新しい役を大事に演じていきたい」今回のCMでは、将来への不安や悩みを抱えている一人の女性の感情を「情熱の薔薇」という歌に乗せて表現していた有村さん。「私自身、作品の中で歌う機会はめったにないですし、今回は歌の中に感情を込めながら、表情も作るという表現だったので、いつものお芝居以上に難しく感じました」と告白。CMの「未来をつくる人が、いる。」というメッセージにかけ、今後挑戦したいことを問われると、「最近茶道を始めたので、通える時にきちんと通って、上達していきたいと思います。あとは、ちょうど今、ドラマで教師役をやっていて、そういう教師とか母親とか(『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』)を演じられる年齢になってきたので、これから巡り合う新しい役を大事に演じていきたいと思っています」と語ってくれた。東芝 企業TV-CM「未来をつくる人がいる」篇は12月1日(土)よりオンエア。(text:cinemacafe.net)
2018年11月29日アンリアレイジ(ANREALAGE)は、ロックとクリエーターとの関わりに焦点を当てた展覧会「ROCK:POWER,SPIRIT&LOVE」において、ザ・ブルーハーツをテーマとする洋服の展示を行う。展覧会は、美術館「えき」KYOTOにて6月9日から7月1日まで開催。ROCKは20世紀が生んだ最大のカルチャー。単に音楽の1ジャンルというだけではなく、そのパワーやスピリットが多くの創造者(クリエイター)たちに影響を与え、それが人生や作品へと反映されていった。本展は、音楽、文学、演劇、美術、写真、さまざまなジャンルで活躍する創造者たちの過去から現在へと至るROCKとの関わりを、レコードジャケットや書籍をはじめとして、自己の作品を展示する。レコード視聴コーナーも開設予定。クリエイターたちが影響を受けてきたROCKの世界が表現される。このなかでアンリアレイジは、ザ・ブルーハーツをテーマにした洋服の展示を行う。2003年から2018年までにつくった洋服を、青い透明ゴミ袋の中に入れて展示。「日常通り過ぎてしまうちっぽけなことや、ゴミのように捨てられてしまう価値観こそ、自分たちの信ずるもの。ドブネズミのように美しくありたい。」アンリアレイジデザイナーの森永邦彦が、「美しさとはこうあるべき。それを教えてくれたのはブルーハーツでした。」と敬愛するザ・ブルーハーツをテーマにした展示を、目にしてみては?本展には他にも多くの豪華クリエーターが参加。出展者は以下の通りとなっている。いのうえひでのり(劇団☆新感線 主宰・演出家)、江國香織(小説家)、岸田繁(くるり・作曲家)、小林武史(音楽プロデューサー)、小籔千豊(お笑いタレント)、シシド・カフカ(ミュージシャン)、篠山紀信(写真家)、鋤田正義(写真家)、SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)、Char(ミュージシャン)、手塚眞(ヴィジュアリスト)、徳岡邦夫(京都吉兆 総料理長)、奈良美智(画家・彫刻家)、古田新太(俳優)、布袋寅泰(ミュージシャン・ギタリスト)、松尾レミ(GLIM SPANKY)、松任谷由実(シンガーソングライター)、ヤノべケンジ(現代美術作家)、山本里美(LIMI feuデザイナー)、行定勲(映画監督)、吉田大八(映画監督・CMディレクター)【展覧会情報】ROCK:POWER,SPIRIT&LOVE会期:6月9日~7月1日(会期中無休)会場:美術館「えき」KYOTO時間:10:00~20:00(入館は閉館30分前まで)料金:中学生以上690円 ※「障害者手帳」を提示の本人と同伴者1名は490円
2018年06月12日解散後も世代を超えて愛され続ける「ザ・ブルーハーツ」の楽曲をモチーフにしたオムニバス映画『ブルーハーツが聴こえる』の上映会が3月15日(水)に開催。尾野真千子、斎藤工、市原隼人、豊川悦司ら各エピソードに出演するキャスト、監督が舞台挨拶に登壇した。6人の監督がそれぞれ、「ブルーハーツ」の楽曲の中から好きな曲を選び、それをモチーフに短編映画化した本作。当初、2015年の「ブルーハーツ」結成30周年を記念して製作されたが、なかなか公開が決まらず、クラウドファンディングを活用するなどして、ようやく劇場公開にこぎつけた。この日は、尾野さん、斎藤さん、市原さん、豊川さんに加え、飯塚健監督、清水崇監督、井口昇監督、工藤伸一監督、李相日監督も登壇し。企画・撮影から長い時間を経てのようやくの映画のお披露目に、それぞれ感謝と感慨を口にした。「ハンマー(48億のブルース)」に主演した尾野さんは、彼氏の浮気を目撃しつつも、強気な態度に出られないアラサー女子を演じているが「意外と共感できました(笑)」と明かす。現場や読み合わせの場で、飯塚監督、共演陣と話し合いながら作っていったそうで「意外と仲のいい感じで(笑)。(監督とは)いまでも1か月に何回か飲みに行きます」とフィーリングもバッチリだったよう。市原さんが主演した「人に優しく」は、遥か未来、刑務所惑星を目指す囚人護送の宇宙船が舞台というSF作品。いきなり激しいアクションから始まるが「しっかりとトレーニングして臨みました。宇宙船でのアクションということで、現代と違う味が出ていると思います」と自信をうかがわせる。宇宙を舞台にしたSFだが、CGではなく「特撮がメイン」とのこと。「技術ではなくアイディアで乗り切ったころの手法を取り入れてます」と明かす。斎藤さんは「ラブレター」に主演し、要潤演じる親友と共に、デブでモテなかった学生時代にタイムスリップし、憧れの女の子を事故から救おうと奮闘する男を演じている。井口監督の学生時代を反映させた物語で、主人公は井口監督の学生時代そのままとのこと。斎藤さんは出演について「井口さんから『僕の役を演じられるのは工さんだけ』とまさに“ラブレター”のようなメールをいただきました」とふり返る。斎藤さん自身の、男子校での学生生活に通づる部分もあったようで、自らの高校時代について「Hなことばかり考えてて、『デラべっぴん』と『ホットドッグ・プレス』を愛読してました。男子校だったのが間違いの元なんですが…(苦笑)、映画の女優さんに恋してました」と期待通りの(?)、エロを織り交ぜたトークで笑いを誘いつつ、客席を見渡し「『やべえヤツだ』って目線が…」と苦笑いを浮かべていた。豊川さんは、「1001のバイオリン」で、『フラガール』以来となる李監督とのタッグ。福島の原発の作業員だった男性を演じたが「実際にそういう方がおられる役なので、普段以上に緊張感があった。役を作るというよりも、寄り添うという気持ちでした」と述懐。撮影は福島でも行われたが「その場に行くと、想像をはるかに超えて、すごかったです…。ここで起こったことが大変なことであり、その上で、この映画を作るということで、真摯にきちんと作らなければという気持ちになりました」と語った。『ブルーハーツが聴こえる』は4月8日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブルーハーツが聴こえる 2017年4月8日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) TOTSU、Solid Feature、DAIZ、SHAIKER、 BBmedia、 geek sight
2017年03月15日伝説のバンド「THE BLUE HEARTS」の楽曲を、6人の人気クリエイターが映像化した『ブルーハーツが聴こえる』。当初2015年夏に公開予定だったが、製作幹事会社の解散によって、一時は公開中止のピンチに陥っていた本作を“救った”のが、クラウドファンディングサイト「Makuake」だ。飯塚健、下山天、井口昇、清水崇、李相日、そして工藤伸一という“ブルハ世代”の映像作家が、同バンドの楽曲を自由な解釈で映像化し、バラエティ豊かな6つの短編を作り上げた本作。取材に応じた工藤監督は「各々が違った素材の生地を持ち寄り、ブルーハーツへの思いという糸で縫い合わせたパッチワークのような作品になった。作り手がそうだったように、観客にも自由な解釈で受け取ってほしい」とユニークな構成に手応えを示す。2013年に企画が立ち上がり、バンド結成30周年を迎える2015年の夏に公開される予定だった本作。工藤監督は企画段階から関わり、バンドの代表曲「情熱の薔薇」から着想を得た『ジョウネツノバラ』(永瀬正敏、水原希子出演)の演出を担当した。しかし、完成目前だった2015年3月というタイミングで、製作幹事会社の解散を知らされる。まさに寝耳に水。6作品の制作プロダクションがそれぞれ異なっていたことも、事態を複雑化させた。「お蔵入りという言葉が一瞬過りました。すぐに、それまで面識がなかった各制作プロダクションのプロデューサーが一堂に会し、今後の対策を検討したんです。僕自身も(劇場公開に向けた)スポンサー探しに奔走したり…。企画段階ならまだしも、すでに完成している作品に手を差し伸べるのは、戦略的にも難しいこと。何かきっかけが必要だなと思っていたとき、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭での特別上映の提案があったんです」(工藤監督)2016年2月に開催された同映画祭での上映には、映画ファンに加えて、熱心な「THE BLUE HEARTS」ファンが多数駆けつけ、立ち見でも入場出来ない程の大盛況。6作品の1つである『ラブレター』(井口監督)に出演する俳優・斎藤工の働きかけも奏功し、SNSを中心に、本作の公開を待ち望む声が一気に拡散していった。「ちょうどクラウドファンディングの注目度が上がっていたタイミング。僕らもその力を信じてみようと動き出したんです」(工藤監督)結成30周年での映画上映こそ逃したが、2016年12月から、クラウドファンディングサイト「Makuake」で劇場上映のための資金調達がスタート。支援者には各作品エンドロールへの名前のクレジット、先行試写会に招待といった特典が用意され、予想を上回るペースで目標金額を達成し、念願の劇場公開が決定した。現在は1,200万円を超える資金を集めており支援は2月15日まで支援受け付け中だ。「支援者の皆さんから届くメッセージを読むと、本当に涙がこぼれそうになります。作品を愛する方々の力に助けられ、どんどんフィールドが広がり、1人でも多くの人に見てもらえる環境作りができる。それって、THE BLUE HEARTSというバンドが、ファンの力によって大きな存在になっていった過程に共通しているように思えるんです。モノづくりの場を確立し、発表する手段として、クラウドファンディングには未来を感じています」(工藤監督)工藤監督が手がけた『ジョウネツノバラ』は、ある男女が織りなす異様にして、ピュアな愛の形を描く26分の短編。「THE BLUE HEARTS」の楽曲をモチーフにしながら、エンドロールに流れる「情熱の薔薇」を除くと、セリフも劇伴もないのが特徴だ。原案、脚本を手がけるのは永瀬正敏さん本人。工藤監督とは以前から映像作品でのコラボレーションを重ねてきた信頼関係があり、脚本は「20稿以上練り上げて、完成させた」という。「情報過多の時代ですし、観る人が想像を膨らます映画が減ってきていると思うんです。初稿ではセリフがあったんですが、永瀬さんと意見を交換しながら、登場人物の感情をシンプルに表現する事で、結果的にセリフに頼らない力強い作品になりました。僕自身、相米慎二監督作品の大ファンなので、(代表作『ションベン・ライダー』でデビューした)永瀬さんと、映画の現場でご一緒できて本当に光栄でした」(工藤監督)(photo / text:Ryo Uchida)
2017年02月12日昨年12月7日よりクラウドファンディングサイト「Makuake」にて劇場公開のための資金を集めていた映画『ブルーハーツが聴こえる』が、この度クラウドファンディングでの好調を受け、4月8日(土)より公開されることが決定した。本作は、「ザ・ブルーハーツ30周年企画」として製作された、伝説のバンド「THE BLUE HEARTS」の楽曲映画。人気クリエイター飯塚健、下山天、井口昇、清水崇、工藤伸一、李相日の6人がオリジナルな解釈で監督し6本のオムニバス映画『ブルーハーツが聴こえる』として誕生させた。今回映像化するのは、「ハンマー(48億のブルース)」「人にやさしく」「ラブレター」「少年の詩」「情熱の薔薇」「1001のバイオリン」といずれも世代を超えて愛される楽曲たち。そして各映画の主演を務めるのが、日本を代表する豪華俳優陣たちだ。まず『ハンマー(48億のブルース)』では、同棲中の彼の浮気現場を目撃し悩む一希役に尾野真千子、『人にやさしく』では宇宙船でサバイバルを繰り広げる謎の若い男を市原隼人、『ラブレター』では初恋の女の子を救うべくタイムスリップする脚本家の大輔役に斎藤工、『少年の詩』では戦隊ヒーローに憧れる息子思いのシングルマザー役に優香、『ジョウネツノバラ』では最愛の女性を亡くして喪失感にとらわれる男を永瀬正敏、そして『1001のバイオリン』では故郷を離れ東京での暮らしに馴染めない元福島原発の作業員・達也役を豊川悦司が演じている。またさらに、「東京03」の角田晃広、高橋メアリージュン、要潤、山本舞香、新井浩文、水原希子、小池栄子、三浦貴大ほか脇を彩るキャストと注目の俳優陣が集結。この度の公開決定を祝して、キャストたちよりコメントが到着。ブルーハーツに運命を感じ、台本を読み切らないうちにオファーを受けたと言う尾野さんは、「共演者皆さんのコラボレーションが凄くて、ついていくのに必死の毎日でした。でもほんと楽しかったー。毎日変わっていく台本、飯塚節、炸裂です!それがまた面白かった。出来上がりを観て不思議な感覚だったのですが、とても新鮮な感じがしたんです。早くたくさんの人に見て欲しいです!」と興奮気味に語る。また、「ブルーハーツは僕の青春でありバイブル」と話したのは市原さん。作品に参加できたことを本当に喜び、「いまの生活や環境からかけ離れた未来の世界を感じながらの撮影は独特で貴重な時間を過ごさせて頂きました。アクションもお楽しみ下さい」と見どころも語っている。さらに斎藤さんは、「手前味噌でなく珠玉の作品群です。多くの汗が報われます。感謝の気持ちでいっぱいです。映画は“現場”だけで無いこと、誰による誰の為のモノか改めて学ばせて頂きました。4月に劇場での再会を願っています」とコメントを寄せている。なお、今回クラウドファンディングでの好調を受け本作の劇場公開は決定したものの、ひとりでも多くの方に映画を届けたいという思いから、2月15日(水)まで引き続きクラウドファンディングを続行。本プロジェクト支援者には、好きな作品のエンドロールに名前を入れる権利など、「Makuake」でしか手に入らないプレミアムなリターンが用意されているようだ。映画『ブルーハーツが聴こえる』は4月8日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月15日“ザ・ブルーハーツ30周年企画”として、製作した伝説のバンド「THE BLUE HEARTS」楽曲映画『ブルーハーツが聴こえる』。この度、本作の劇場公開を実現すべく、クラウドファンディングが開始された。1995年に解散した伝説のバンド「THE BLUE HEARTS」。シンプルかつストレートなメロディーと心に強く響く歌詞は、多くの人々を魅了。そして今回、2015年の“結成30年”を機に、6人の監督たちが思い入れのある彼らの楽曲を自由な解釈で映像化し、オムニバス映画『ブルーハーツが聴こえる』として誕生させた。本作は、尾野真千子らが出演する『ハンマー(48億のブルース)』を始め、『人にやさしく』、『ラブレター』、『少年の詩』、『ジョウネツノバラ』、『1001のバイオリン』といった6本の映画で構成。それぞれの楽曲ごとに個性があふれる、笑いと涙がつまったストーリーとなっている。尾野さんのほか、キャストには市原隼人、加藤雅也、斎藤工、要潤、優香、永瀬正敏、豊川悦司、小池栄子ら豪華キャストが出演。監督には、飯塚健(『荒川アンダーザブリッジ』)、下山天(『キカイダ― REBOOT』)、井口昇(『ヌイグルマ―Z』)、清水崇(『呪怨』シリーズ)、CMディレクターの工藤伸一、李相日(『怒り』)といった人気クリエイターたちが手掛けている。2016年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」や「したまちコメディ映画祭in台東」、「台湾高雄映画祭」など様々な映画祭で取り上げられらた本作だが、映画公開あたり、まだ資金が不足している状況。そのため、今回来春の劇場公開に向けて、「一人でも多くの人にこの作品を届けたい」という関係者の熱い想いのもと、今回のクラウドファンディング開始が決定。支援者には、6つそれぞれの作品のエンドロールに名前クレジットや先行試写会への招待など、様々な特典が用意されているようだ。下山監督は「ブルーハーツ『青空』のPV撮影が撮影所で行われスタッフとして参加。この現場が僕にとって音楽映像との初めての出逢いで人生の決断をした瞬間でもありました。その後、僕は撮影所を去り映画の道を棄ててPV監督になりました。しかしその道筋が最も映画を監督する最短になるとは当時思いも寄りませんでした。そしてときを超えて自分がブルーハーツをテーマに映画が撮れるなんて…当時の自分の決意に『ありがとう』を言いたい」と思いを語り、李監督は「ブルーハーツに与えられた多くの感情を、この映画に込めました。どうか、我々に、力を借してください」と呼びかけた。『ブルーハーツが聴こえる』クラウドファンディングは2017年2月15日(水)までクラウドファンディングサイト「Makuake」にて支援者募集中。(cinemacafe.net)
2016年12月07日ザ・ブルーハーツの楽曲を全編に散りばめた音楽劇『リンダ リンダ』が、6月20日、東京・紀伊國屋サザンシアターにて開幕した。本作は劇作・演出を手がける鴻上尚史のユニット「KOKAMI@network」の第11弾にして、8年ぶりの再演でもある。『リンダ リンダ』公演情報物語で描かれるのは、アマチュア・バンドの「クール・パルチザン」。彼らは、大手レコード会社のスカウトマンを前に、気合い十分のライブを披露する。だが、結局はメインボーカルだけが引き抜かれ、ドラムのゴンパチは福島の実家へと帰ってしまう。残されたリーダーのケン、ベースのマサオ、マネージャーのミキは意気消沈。だがゴンパチからの電話で、ケンは、ある無謀な計画を思いつく。この舞台はバンドものではあるが、若者たちがひたむきに夢を追うような青春物語ではない。ケンとマサオは四捨五入すれば40歳。夢を夢見る時代はとっくに過ぎ去り、リアルな現実に直面せざるを得ない状況にある。そう、青い春と言うには年齢を重ね過ぎているのだ。だがそれでもロックへの夢を諦めきれず、彼らはあがき続けることをやめない。そんな彼らの心情は、そのままザ・ブルーハーツの楽曲として歌い上げられていく。耳馴染みのいいメロディラインは言うまでもないが、歌詞の一つひとつに、実直さと、繊細さと、胸を突くような熱さが感じられて、印象深い。しかも、楽曲が、まるでこの舞台のために作られたかのように、何の違和感もなく物語に溶け込んでいる。ザ・ブルーハーツに対する鴻上の思いは、それほどまでに深く、強いのだろう。マサオ役の松岡は、8年前の初演が初舞台。その後も重ねてきた舞台経験が、確実に今回の再演に生かされている。そしてSOPHIAでは決して聴けない、マサオとしての松岡の歌声。特に後半のソロパートは圧巻だ。鴻上に負けず劣らずザ・ブルーハーツの大ファンだと言うのが、ケン役の伊礼。その情熱は役にも反映され、まるで彼自身が、みんなを計画へと巻き込んでいく熱源のよう。感情の起伏の激しさがかわいくもコミカルでもあるのは、星野真里。大高洋夫、高橋由美子は、ベテランとしての安定感を見せる。一方、劇団鹿殺しの丸尾丸一郎は力の入った演技がキャラクターと合致し、笑いへ転化させることに成功していた。東京公演は7月22日(日)まで。その後、大阪・森ノ宮ピロティホール、福岡・ももちパレス 大ホールにて上演される。取材・文:野上瑠美子
2012年06月20日ザ・ブルーハーツの楽曲を全編に散りばめた、鴻上尚史作・演出による音楽劇『リンダリンダ』。2004年に初演された本作が8年ぶりに再演される。5月8日、記者発表が都内にて行われ、鴻上ほか主要キャストの松岡充、伊礼彼方、星野真里、丸尾丸一郎、高橋由美子、大高洋夫が登壇。松岡と大高以外は、再演からの新キャストとなる。KOKAMI@networkvol.11「リンダリンダ」チケット情報物語は存亡の危機を迎えたロックバンドのメンバーと、それを取り巻く人々との、夢をかけたある無鉄砲な計画の行く末を描くもの。再演では新たに、昨年の東日本大震災から現在に至るまでの日本の状況を反映させる。鴻上は再演を決めた理由として、「世界的に名の知られたミュージカルはすべて再演され、ブラッシュアップを繰り返しながら成長していくもの。これは音楽劇ではありますが、同じように育てることで絶対いい作品になっていくと思います」と語った。バンドメンバーでベースを担当するマサオ役は、初演同様SOPHIAの松岡が演じる。松岡にとっては初舞台だった今作について、「この作品にかける思い入れは誰よりも強いと思っています。あれからの8年間で成長した部分を無駄にはしたくないですし、お客さまに納得していただくのはもちろん、自分のなかで納得できるものにしたいですね」と再演に向け力強い抱負を述べた。ザ・ブルーハーツへの思いを誰よりも興奮気味に話していたのは、かつて彼らのコピーバンドをしていたという伊礼。「こうやってまた違うかたちで、ザ・ブルーハーツに出合えたことに運命を感じています。もう楽しみで楽しみで夜も眠れないくらい!」と気合いは十分のよう。初の音楽劇への挑戦となる星野は、「一番好きなザ・ブルーハーツの楽曲は?」との質問に、劇中でも披露する『キスしてほしい』をチョイス。すると伊礼は「誰にキスしてほしいの?」とニヤニヤ。そこですかさず松岡が「そういうことじゃないでしょ?(笑)」と返し、会場が笑いに包まる場面も。松岡の「稽古が楽し過ぎる」という言葉を裏づけるような、カンパニーの仲の良さを垣間見た瞬間だった。また初演を振り返って鴻上は、「客席には松岡くんのファンから、演劇、ミュージカル、ブルーハーツのファンがいた。それらの人たちが混在した、カオスのような客席がすごくおもしろくて!今回もまたそうやって、いろいろなファンの人たちで客席が埋まると素敵だなと思います」と、幅広い客層に向けアピールした。公演は6月20日(水)から7月22日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアター、7月28日(土)から30日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、8月2日(木)・3日(金)に福岡・ももちパレス大ホールにて開催。チケットは東京公演は発売中、大阪、福岡公演は5月26日(土)より一般発売開始。取材・文:野上瑠美子
2012年05月09日