東京医科歯科大学はこのほど、同学の難治疾患研究所・幹細胞医学分野の西村栄美教授らの研究グループが「加齢による薄毛・脱毛の仕組み」を解明したことを明らかにした。同研究成果は、国際科学誌「Science」の2月5日号に発表されている。人間の皮膚は加齢に伴って次第に薄くなり、毛も細く次第に減少していく。これまで老化研究は盛んに行われているが、実際に生体内でどのような変化がおこっているのかは不明で、なぜ老化するのかその仕組みについての解明は困難と考えられてきたという。今回、同研究チームは毛を生やす小器官である毛包(もうほう)が、幹細胞を頂点とした「幹細胞システム」を構築していることと、マウスにおいても加齢によって薄毛が見られることに注目。加齢による薄毛脱毛のしくみを明らかにするために、マウスの毛包幹細胞の運命を生体内で長期にわたって追跡し、ヒトの頭皮の加齢変化と合わせて解析した。その結果、幹細胞を中心とした「毛包の老化プログラム」が存在することがわかった。毛周期ごとに毛包幹細胞が分裂して自己複製すると同時に、毛になる細胞を供給する。その際に生じたDNAの傷を修復するための反応が、加齢に伴って長引く細胞が現れる。このような毛包幹細胞においては、毛包幹細胞の維持において重要な分子であるXVII型コラーゲンが分解される。XVII型コラーゲンの分解により、毛包幹細胞が幹細胞性を失ってしまうと、毛をつくる幹細胞が表皮となって落屑(フケ・垢として脱落)する。これにより毛包幹細胞プールとそのニッチが段階的に縮小し、毛包自体が矮小化(ミニチュア化)するため、生えてくる毛が細くなって失われていくことが明らかになった。研究チームは、毛包幹細胞が幹細胞性を失って表皮角化細胞へと分化するよう運命づけられることをマウスで見出し、ヒトの頭皮の毛包においても同様の現象を確認したという。また、マウスの毛包幹細胞においてXVII型コラーゲンの枯渇を抑制すると、一連の加齢変化を抑制できることがわかった。同学は「この研究成果は、老化の仕組みについて新しい視点を与えると同時に、脱毛症の治療法の開発やその他の加齢関連疾患の治療へとつながることが期待できるものと考えられます」とコメントしている。
2016年02月05日物質・材料研究機構(NIMS)と東北大学(東北大)は1月21日、地震発生域における塩水の電気伝導度を理論的に解明したと発表した。地震発生やマグマ生成のメカニズムの解明に貢献するものであることが期待される。同成果は、物質・材料研究機構 環境・エネルギー材料部門 ジオ機能材料グループ 佐久間博 主任研究員と、東北大学大学院 理学研究科 市來雅啓 助教らの研究グループによるもので、1月20日付けの米科学誌「Journal of Geophysical Research: Solid Earth」オンライン版にて掲載された。岩盤中に塩水があると、断層がすべりやすくなって地震発生に影響を与えたり、岩石の融点が下がって火山噴火に影響すると言われているが、地震発生域のような地下深部はボーリング調査が難しく、塩水の存在を直接調べることは難しい。このため、塩水などの流体の電気伝導度が固体よりも6桁ほど大きいことを利用し、電気伝導度の計測によって塩水の存在を知る調査が行われているが、地殻の地震発生域のような高温高圧条件下での塩水の電気伝導度は知られておらず、電気伝導度の計測データと塩水の存在を関連づけられないという問題があった。今回、同研究グループは、水の超臨界状態を再現する分子モデルを利用し、海水の1/6~3倍のNaCl濃度の範囲で、673~2000K/0.2~2GPaといった高温高圧下での塩水の電気伝導度を分子動力学計算から導出することに成功。一般的に、温度が上昇するとイオンが動きやすくなり電気伝導度が上がるといわれているが、シミュレーションの解析から、高温ではNaイオンとClイオンがペアを作り、電気的に中性となるため、電気伝導度が低下することがわかった。また、今回得られた電気伝導度データを用いると、東北日本西側の高電気伝導度異常は、4wt%以上の質量パーセント濃度の塩水の存在で説明できることがわかった。この塩濃度は海水の塩濃度(3.4wt%)に近い値であり、この地域では地殻深部から海水に近い塩濃度を持つ塩水が供給されている可能性があることを示唆している。
2016年01月21日基礎生物学研究所と生理学研究所は12月24日、温度によってオスとメスが決まる「ミシシッピーワニ」の性決定の仕組みを解明したと発表した。同成果は、基礎生物学研究所 分子環境生物学研究部門/総合研究大学院大学の大学院生 谷津遼平 氏、宮川信一 助教、荻野由紀子 助教、井口泰泉 教授、生理学研究所 細胞生理研究部門 齋藤茂 助教、福田直美 氏、富永真琴 教授、米サウスカロライナ医科大学 河野郷通 助教、Louis J. Guillette Jr 教授、Innovative Health ApplicationsのRussell H. Lowers 博士、北海道大学 勝義直 教授、鳥取大学 太田康彦 教授らを中心とする研究グループによるもので、12月18日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。ヒトを含む多くの動物は、性染色体の組み合わせなどといった遺伝的な要因によって性が決まるが、ワニやカメなど一部の爬虫類では、卵発生中の環境温度によって性が決まる「温度依存型性決定」があることが知られていた。たとえば、ミシシッピーワニは、33.5℃で孵卵するとすべてオス、30℃ではすべてメスになる。今回の研究では、ミシシッピーワニの卵発生中の胚がどのように外部温度を感じるのか、温度受容因子の実体の探索とその仕組みの解明を目指し、温度を感じるセンサータンパク質である「TRPイオンチャネル」を環境温度を感じる分子の候補として解析を進めた。この結果、ワニの性決定時期の生殖腺では、受容温度域が異なる5種類のTRPチャネル遺伝子が働いており、なかでもTRPV4というTRPチャネルが一番顕著に存在することがわかった。TRPV4チャネルは哺乳類では30℃から34℃付近の温度を受容することが報告されており、ワニの温度依存型性決定と関連する温度域に相当している。そこで実際にTRPV4チャネル遺伝子をワニからクローニングし、どのような温度域で活性化されるかを調べたところ、ワニのオスが産まれる温度付近で活性化されることがわかった。また、野生のワニの卵を採取して、TRPV4チャネルの阻害剤あるいは活性化剤を塗布し、オスになる温度とメスになる温度で卵を育て、数週間後に性分化への影響を調べたところ、TRPV4チャネルの活性を操作することで、特にオス化に重要な遺伝子の発現が変化することが明らかになった。さらに、オス産生温度で孵卵しても、TRPV4チャネルの阻害剤を塗布すると、メス化した個体が認められたという。同研究グループはこれらの結果から、ワニの性決定においては、TRPV4イオンチャネルが環境温度を感じる実体として関与すると結論づけた。今後、動物の性決定様式の多様性や、環境と生物の間の相互作用を考えるうえで、発生学・生態学・環境学に大きく貢献できるとしている。
2015年12月24日東北大学(東北大)は12月14日、遺伝性ミオパチーのひとつである筋変性疾患ジスフェルリン異常症を引き起こす遺伝子群を解明したと発表した。同成果は、同大学大学院医学系研究科 神経内科学分野 青木正志 教授らの研究グループ、および遺伝医療学分野 新堀哲也 准教授、青木洋子 教授らによるもので、12月10日付の米科学誌「Neurology Genetics」オンライン版に掲載された。ミオパチーは病状の進行とともに筋力の低下や筋肉の萎縮が生じる筋疾患の総称。成人で発病する遺伝性ミオパチーのなかで患者数の多いものが、肢帯型筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーで、ジスフェルリン異常症は、DYSF遺伝子変異によっておこる肢帯型筋ジストロフィー2B型や三好型遠位型ミオパチーの総称となっている。ジスフェルリンは、筋細胞膜の傷害後の修復過程で重要な役割を持つタンパク質とされており、ジスフェルリン異常症の患者においては、ジスフェルリンの機能が失われることで、筋細胞の炎症や変性が生じると考えられている。先行研究では、ジスフェルリン異常症が疑われる160人のPCR-SSCP法によるDYSF遺伝子検査を行ってきたが、そのうちDYSF遺伝子に変異が確認できたのは約60%で、残りの患者では変異が確認されていなかった。今回の研究では、これらの患者を対象に、次世代シークエンサーを用いて筋疾患と関連することが知られている42遺伝子の翻訳領域を対象に遺伝子の配列決定を行い、原因遺伝子を探索した。この結果、解析した64名のうち新たに38名で症状と関連が疑われる原因遺伝子変異が確認された。骨格筋組織でジスフェルリンの発現の低下が確認されている90名の横断的解析では、その70%にDYSF遺伝子、10%にCAPN3遺伝子、5%にほかの遺伝子の変異が認められ、ジスフェルリン異常症を引き起こす遺伝子の種類やその割合などの具体的な遺伝子背景が明らかとなった。今後は解析を継続することで、ジスフェルリンの機能と密接に関わる新たな分子が明らかとなり、ジスフェルリン異常症の筋細胞膜の修復障害の病的機序が明らかとなる可能性があるという。
2015年12月15日国立天文台は12月4日、天の川銀河中心に潜む超巨大ブラックホール周囲の磁場構造を解明したと発表した。同成果は、国立天文台水沢VLBI観測所 秋山和徳 博士と本間希樹 教授を含む国際研究チームによるもので、12月3日付けの米科学誌「Science」に掲載された。同研究グループは今回、天の川銀河中心に存在する超巨大ブラックホール「いて座A*」を観測。いて座A*は、地球からおよそ2万5000光年の距離にある地球に最も近い超巨大ブラックホールで、太陽のおよそ430万倍もの質量をもつ。しかし、その直径はおよそ2600万kmと、太陽の約20個分の幅となっており、地球から見たときの見かけの大きさはわずか10マイクロ秒角。ブラックホールの強い重力によって空間がゆがむため、ブラックホールの姿も5倍程度に拡大されて見えると考えられてるが、それを考慮しても周囲の様子を明らかにするためには非常に高い解像度の望遠鏡が必要であった。そこで今回、米カリフォルニア州にある「CARMA」、アリゾナ州にある「SMT」、ハワイ州にある「SMA」と「JCMT」という3カ所4台の電波望遠鏡を「超長基線電波干渉法(VLBI)」という技術を用いて結合させ、直径4000kmに相当する巨大な電波望遠鏡を構成し、波長1.3ミリメートルの電波の観測を実行。約50マイクロ秒角の解像度を実現した。観測の結果、いて座A*のブラックホール半径の6倍程度の領域から出る放射が、直線的に偏光している様子が初めて計測された。また今回計測された偏光の度合いから、いて座A*のまわりの磁力線は一部が渦を巻いていたり複雑に絡み合ったりしていることが明らかになった。これについて同研究チームは「絡まったスパゲッティのようだ」とコメントしている。国立天文台は今回の成果について、今後ブラックホールそのものを直接撮像する「Event Horizon Telescope」計画にとって重要な一歩となったとしている。
2015年12月04日京都大学は11月24日、難治性の白血病が発症するメカニズムを解明したと発表した。同成果は同大医学研究科の奥田博史 特定助教、同 横山明彦 特定准教授らの研究グループによるもので、英科学誌「Nature Communications」電子版に掲載された。白血病の発症には、赤血球・白血球の基となる前駆細胞において、前駆細胞に必要な遺伝子の発現を調節しているMLLというタンパク質が関与しているとされ、MLL遺伝子が異なる遺伝子と融合して生じるMLLキメラという異常タンパク質が働くと難治性の白血病が引き起こされる。今回の研究では、まず、MLLキメラタンパク質のどの部分が細胞を白血病化する機能をもっているのか明らかにするために、マウスの造血前駆細胞内にさまざまなMLLキメラの変異体を導入し、その活性を調査した。その結果、MLLキメラと結合するAF4と呼ばれるタンパク質の構造の一部分が白血病の発症に必須の役割を果たしていることがわかった。さらに、独自開発のタンパク質精製技術を使い、AF4中の白血病発症に重要な役割を果たしている部位に結合するタンパク質を探索したところ、SL1と呼ばれるタンパク質複合体がAF4と結合することを発見。これらの結果から、MLLキメラはSL1を利用してさまざまな遺伝子の発現を活性化し、細胞を白血病化させることがわかった。MLLキメラ遺伝子が原因の白血病は乳児の急性リンパ性白血病の80%を占め、強い抗がん剤を用いた治療や骨髄移植をおこなっても再発しやすいことが知られており、同研究の成果が新たな白血病治療薬の開発に繋がることが期待される。
2015年11月25日九州大学はこのほど、マウスをモデル動物として妊娠前糖尿病が胎児に先天性心疾患を引き起こすメカニズムを解明したと発表した。同成果は同大学大学院医学研究院の目野主税 教授、蜂須賀正紘 医師らの研究グループによるもので、9月8日に「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。これまでの研究から、妊娠前糖尿病が胎児・新生児に対し、臓器形態の左右非対称性の異常である内蔵錯位を伴う先天性心疾患の発症リスクを増大させることが知られている。臓器の左右非対称性は、胚発生初期に形成される左右軸によって確立されることから、今回の研究ではマウス糖尿病モデルおよび全胚培養によって糖尿病が左右軸・心臓形成に与える影響を解析した。解析の結果、糖尿病雌マウスでは、最初の左右非対象形態形成である心臓ルーピングなどの左右性が逆転した胚が出現し、臓器の左右情報に関わるPitx2という遺伝子の胚左側の発現が消失していた。Pitx2発現消失は、左側臓器形態の右側化および先天性心疾患につながることが知られている。さらに、左右軸異常に至るメカニズムを解析するため、グルコースを高濃度に添加した培養液で高血糖状態のマウス胚を発生させた結果、この高グルコース胚では、左右軸情報が生み出されるノードという構造におけるNodalという遺伝子の活性が激減していた。NodalはPitx2を誘導する遺伝子であるため、その活性が抑制されることが、左右軸形成異常に至る原因であることがわかった。また、Nodalなどの発現を誘導するNotchシグナルも抑制されていたことから、高グルコースは左右軸形成期のNotchシグナルを抑制し、これが妊娠前糖尿病における先天性心疾患を伴う内蔵錯位発症の一因になっている可能性があると考えられるという。同研究グループは「本研究から、ヒトにおいても血糖値の逸脱が一過的であっても先天性心疾患が発生する可能性が示唆されます。また、妊娠前糖尿病では様々な種類の先天異常の発症リスクが高まることが知られていますが、その原因の多くは不明のままです。本研究の知見が、他の局面における高血糖の作用を解明する糸口となり、妊娠前糖尿病における先天異常の予防につながることが期待されます」とコメントしている。
2015年09月14日岡山大学は8月18日、イネが籾殻にケイ素を優先的に分配・蓄積するための仕組みを解明したと発表した。同成果は同大学資源植物科学研究所の山地直樹 准教授、馬建鋒 教授らと農業環境技術研究所の櫻井玄 研究員の研究グループによるもので、8月17日付(現地時間)の「米科学アカデミー紀要」オンライン版で公開された。植物は土壌からケイ素を吸収し、葉の表面などにシリカとして沈着させる。このシリカ沈着はさまざまなストレスから植物を保護する働きを持つ。特にイネは多くのケイ素を蓄積する性質があり、その蓄積は米の生産性に極めて重要とされている。イネは蒸散の少ない籾殻に高濃度のケイ素を蓄積する仕組みを持っており、その中で葉と茎の接点である「節」の働きが重要であることがこれまでの研究でわかっている。しかし、その具体的なメカニズムは断片的にしか明らかにされていなかった。今回の研究では、すでに明らかにされているケイ酸を透過する輸送体Lsi6に加えて、ケイ酸を細胞外に排出する輸送体Lsi2とLsi3の計3種類の輸送体タンパク質が節でのケイ酸の分配に協調的に働くことがわかった。具体的には、Lsi6は葉につながる肥大維管束の周縁部にある「木部転送細胞」の導管に面した側面に、Lsi2は肥大維管束を包む細胞層「維管束鞘」の外側面に、Lsi3は肥大維管束と上の節または穂につながる「分散維管束」の間の複数の細胞層に発現していた。このことから、葉へと続く肥大維管束の導管にケイ酸を含む蒸散流が流れ込むと、まずLsi6によって選択的にケイ酸が木部転送細胞に取り込まれ、続いてLsi2とLsi3によって上の節や穂へと続く分散維管束の導管に再び積み込まれる、ケイ酸の「維管束間輸送」が行われていると考えられた。また、「肥大維管束」の肥大による蒸散流の減速、「木部転送細胞」のひだ状構造による表面積と輸送体発現の増加など、「節」の特徴的な構造が効率的な「維管束間輸送」に寄与していることも判明。特に、Lsi2が発現する「肥大維管束」の「維管束鞘」に新たに見出された、細胞間の水や溶質の透過を妨げるバリアーは、Lsi6とLsi2-Lsi3の連携によって「分散維管束」側へとケイ酸を濃縮するために欠かせない堤防の役割をしていることがわかった。このケイ素の分配メカニズムは、他のミネラル元素の分配メカニズムを理解するためも重要なモデルケースになると考えられている。今回の成果をベースに、それらのメカニズムを解明し、各栄養素や毒性元素の殻粒への分配を選択的にコントロールできれば、イネ科作物の生産性や栄養価、安全性の向上が期待できる。
2015年08月19日花王は8月4日、日本人女性のしなやかな髪質の要因を解明したと発表した。同成果は10月22~23日に開催される「繊維学会秋季研究発表会」で発表される予定。同社は約40年にわたり10~60代の日本人女性の髪質実態調査を実施しており、今回の研究では「しなやかな髪質」を先天的に保有する人とそうでない人のうち、特徴的な10人の毛髪の内部構造を解析した。その結果、「しなやかな髪質」の毛髪では、表層付近に繊維がねじれて並んだコルテックス細胞が、内部に繊維が平行に並んだコルテックス細胞が多く配された二層構造であるという特徴を見出した。コルテックス細胞は、髪のしなやかさ・形・色などの性質に関連していることで知られる。この二層構造により「表層は柔軟で内部は弾力がある」という物理的性質が生まれていることが「しなやかな髪質」の要因の1つになっていると考えられるという。花王は、「今後もヒト(意識・行動・髪質実態)と物質(健康で美しい髪質を保つ技術)の大きく二つの側面からの研究知見を深化・融合させて、髪質の本質を追究する研究に注力するとともに、元の髪質によらず、誰もが理想の髪質を実感できるための技術についても研究知見を積み重ねていきます。」とコメントしている。
2015年08月04日ローソンはこのほど、「新潟コシヒカリ てっぺん盛り」シリーズ第1弾を全国の店舗(「ローソンストア100」を除く)にて発売した。同社は、消費者からの「ひと口目から具材を食べたい」という要望に応え、今年6月に「新潟コシヒカリもっといくらこぼし」(税込230円)を発売した。同商品は、おにぎりの中身と上に、特製だし醤油で漬けた国産いくらを使用したおにぎりで、発売2週間で110万食を超える売り上げを記録したという。同商品が好評だったことから、具を上にもトッピングしたおにぎりを「新潟コシヒカリ てっぺん盛り」とし、シリーズ化に至ったとのこと。第1弾商品は、「新潟コシヒカリ てっぺん盛り 熟成生たらこ」(税込175円)と「新潟コシヒカリ てっぺん盛り 直火焼豚トロ」(税込185円)の2品。「熟成生たらこ」は、中の具には皮付きの生たらことペースト状のたらこを使用し、おにぎりの上には皮付きの生たらこをのせた。「直火焼豚トロ」は、ねぎ塩たれであえた直(じか)火焼豚トロを食べやすいようにカットして中に入れた。おにぎりの上には、香ばしく焼き上げた直火焼豚トロのスライスをのせている。
2015年07月31日岡山大学は7月31日、「人類最古の農業」で収穫されていたと考えられている栽培オオムギの起源を解明したと発表した。同成果は、農業生物資源研究所農業生物先端ゲノム研究センター作物ゲノム研究ユニットの小松田隆夫 上級研究員と岡山大学資源植物科学研究所の佐藤和広 教授らの研究グループと世界6カ国の研究機関の共同研究によるもので、7月31日付(現地時間)の科学誌「CELL」に掲載された。野生オオムギの実は成熟すると落ちるため、収量が少なくなってしまう。人類が収集した野生オオムギの中に実が落ちない突然変異が起きたオオムギがあるのをみつけ、それを植え始めたことが「人類最古の農業」の始まりだと考えられており、イスラエルやシリアなどでは野生オオムギに栽培オオムギが1割以上含まれた1万年前ころの遺跡が発見されている。岡山大学ではこれまでの研究で、野生オオムギの実が落ちることに2つの遺伝子が関わっており、それらが野生オオムギの自生地の西と東で集められた栽培オオムギ品種で異なっていることを発見していた。今回の研究では、ゲノム情報、遺伝学的解析および分子生物学的な証明を組み合わせることで、この2つの遺伝子のDNA配列を決定。さらに、多くの野生オオムギと栽培オオムギについて、2つの遺伝子のDNA配列の変化を比べたところ、栽培オオムギの祖先となった野生オオムギが、約1万年前に南レバント(イスラエル)で突然変異し、その後、北レバント(北西シリアから南東トルコ)で別の突然変異が起こったことを突き止めた。現在、栽培オオムギの品種は大きく2つのグループに分類されており、両突然変異の子孫を利用して、「人類最古の農業」が始まったと考えられるという。さらに、実が落ちることに関わる 2 つの遺伝子の進化の起源を調べるために、オオムギの同遺伝子とイネ科の類似遺伝子を比較。その結果、同遺伝子の進化がムギ類に特有で、数千年前に起きたことがわかった。また、2つの遺伝子が、穂の軸の節でのみ働き、細胞壁を薄くもろくする役割を持つことも判明した。南北レバントで別々に生まれた栽培オオムギの子孫は互いに性質が異なっているため、今後、それぞれの子孫の品種グループにない性質を積極的に交配することで、多様性が生まれるなど、品種改良の効率が加速することが期待される。
2015年07月31日プロジェクションマッピング制作を手がけるアシュラスコープインスタレーションは、テレビ東京のバラエティ番組「超シリトリアル」へ、プロジェクションマッピングを進化させた同社の独自技術「Mediarium」を用いたコンテンツを提供したことを発表した。同番組の放送は8月3日 23:58~24:45(毎週月曜日、全4回)。「Mediarium」(メディアリウム)とは、従来のプロジェクションマッピングと比べて高い解像度、高精度な投影技術、「だまし絵」の技術を用いた奥行きや立体感のある映像などを特徴とする同社の独自技術。同番組では、ドクロがモチーフのキャラクターを立体的なスクリーンに映し出した「クイズの進行とシンクするコンテンツ」と、バトルボードと呼ばれる「盤上ゲームをイメージしたコンテンツ」が連動した迫力のある演出に同技術が用いられているという。また、Mediariumは同じスクリーンを用いてコンテンツの内容を変更することで、柔軟なアップデートに対応できるため、セットを新たに用意する必要がなく、大幅なコストの削減につながるとともに、視聴者に対して常に新鮮なエンターテインメントを提供できる点に優れているとのこと。さらに、撮影の段階からセットに組み込めるため、出演者が番組の世界観に入り込み生き生きとした表情やしぐさが引き出され、クイズに挑戦する出演者が感じる雰囲気を視聴者へダイレクトに伝えることができるとしている。なお、「超シリトリアル」は、テレビ東京系列(テレビ東京、テレビ北海道、テレビ愛知、テレビせとうち、TVQ九州放送)で放送される、"超プレッシャー系しりとりエンターテインメント"番組。バカリズムと八嶋智人がMCを務め、"シリトリバトラー"として伊集院光、千原ジュニア、足立梨花、サバンナ高橋、岡井千聖(°C-ute)が出演する。8月3日スタート 毎週月曜 23:58~24:45(全4回)。
2015年07月30日東京大学(東大)と東京工業大学(東工大)は6月26日、大腸菌が餌に反応する際に生体内で情報が果たす役割を定量的に解明することに成功したと発表した。同成果は、東大 工学系研究科の沙川貴大 准教授と東工大 大学院理工学研究科の伊藤創祐 日本学術振興会特別研究員らによるもの。詳細は、英国科学雑誌「Nature Communications」に掲載された。物理学者マクスウェルが示唆した「マクスウェルの悪魔」は、熱力学第2法則を破ることができることを示したものだが、長い間パラドックスであると考えられていた。しかし、近年、実際に実験により、この悪魔を実現できるようになったほか、「情報量」の概念を熱力学に取り入れることで、悪魔が熱力学第2法則と矛盾しないことも明らかになり、そこが情報処理過程にも適用できるように拡張された熱力学「情報熱力学」の発展につながっている。この情報熱力学を用いることで、分子レベルでの情報処理をする際のエネルギーコストを明らかにすることが可能となる。一方、大腸菌は細胞内で情報を上手く処理することで、環境の変化に適応しながらエサを探す「走化性」というメカニズムの存在が知られている。こうした生命の情報伝達メカニズムは、正確な誤り訂正が常に行われているわけではないが、大腸菌の走化性におけるシグナル伝達にはフィードバック制御が組み込まれており、これが悪魔と類似の働きをしているとみなすことができると考えられてきた。今回、研究グループはこうした類似性に着目し、情報熱力学によって生体内の情報伝達のメカニズムを解明することに成功したとのことで、これにより大腸菌の細胞内を流れる情報量が、大腸菌の適応行動が外界からのノイズに対してどの程度安定であるのかを決める、という関係を明らかにし、その差異、情報量を定量化するために「移動エントロピー」を用いることが重要であることも分かったとする。また、大腸菌の適応のメカニズムは、通常の熱機関としては非効率(散逸的)だが、情報熱機関としては効率的であることを突き止めたとする。なお、これらの成果について研究グループは、生体内でも定量化可能な物理量を用いて生体内の情報処理メカニズムを解明するための、新たなアプローチの第一歩になると説明しているほか、近年、マクスウェルの悪魔が実験的に実現されていることから、生体内の悪魔のメカニズムを人工的な情報処理に応用できる可能性があるとしている。
2015年06月26日理化学研究所(理研)は6月16日、原子レベルの超格子薄膜技術を用いてイリジウム酸化物の電子相を制御し、磁性の出現と絶縁体化が密接に関係していることを解明したと発表した。同成果は、理研 石橋極微デバイス工学研究室の松野丈夫 専任研究員、東京大学 理学系研究科の髙木英典 教授、東京大学 物性研究所の和達大樹 准教授(研究時は東京大学工学研究科特任講師)、日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究センターの石井賢司 研究主幹、トロント大学 物理学科のHae-Young Kee教授らによるもの。詳細は、「Physical Review Letters」に掲載された。イリジウム酸化物は、低消費電力デバイスを実現する材料として期待されるトポロジカル絶縁体の1種で、電子のスピンと軌道運動の磁気的な相互作用である「スピン-軌道相互作用」と、電子同士の相互作用である「電子相関」を併せ持つ物質として知られているが、これまでその結晶構造の種類が少なかったため、イリジウム酸化物全体の性質を体系的に理解できていなかった。今回、研究グループは、原子レベルでイリジウム薄膜とチタン酸化物薄膜を交互に積み重ねた超格子構造を作製し、イリジウム酸化物の電子相を精密に制御することが可能であることを示し、磁性を持った絶縁体相から特殊な金属の一種である半金属相へと電子相が変化していく様子を連続的にとらえることに成功したという。この結果、イリジウム酸化物における磁性の出現と絶縁体化が密接に関係していることが判明したとのことで、これにより、イリジウム酸化物において期待されるさまざまな電子相を超格子構造によって自在に制御する可能性が示されたとする。なお、研究グループでは今回の成果を受けて、理論で予測されながらも発見されていない新たな種類のトポロジカル絶縁体の実現、さらには低消費電力デバイスへの応用が期待できるようになるとしている。
2015年06月18日東京大学(東大)と国立天文台は6月9日、アルマ望遠鏡と重量レンズのかけ合わせで、117億光年の距離にある銀河の内部構造を解明したと発表した。同成果は東京大学理学系研究科の田村陽一 助教と大栗真宗 助教および国立天文台の研究グループによるもので、6月9日付けの「日本天文学会欧文研究報告」に掲載された。重力レンズとは、質量が時空の歪みを介して光を曲げる減少で、非常に重い天体の周囲で生じ、その向こう側の天体の見かけの姿を拡大・増光する性質がある。今回の研究では、今年2月にアルマ望遠鏡がとらえた117億光年の距離にあり、爆発的に星を生み出しているモンスター銀河「SDP.81」の画像を、同研究グループが提案した重量レンズ効果モデルを用いて解析した。その結果、「SDP.81」では差し渡し200~500光年の塵の雲が、およそ長さ5000光年の楕円状の領域に複数分布していることがわかった。この塵の雲は、巨大分子雲と呼ばれる、恒星や惑星が生まれる母体だと考えられるという。また、重力レンズ効果を引き起こしている手前の銀河に質量が太陽の3億倍以上におよぶ超巨大ブラックホールが存在することも判明した。今後、アルマ望遠鏡と重力レンズの組み合わせで、なぜモンスター銀河が形成されるのか、どのように超巨大ブラックホールが成長するかの解明につながることが期待される。
2015年06月09日岡山大学は5月29日、光化学系Iというタンパク質複合体の構造を解明したと発表した。同成果は同大大学院自然科学研究科(理)の沈建仁 教授(同大光合成研究センター長)、菅倫寛 助教と中国科学院植物学研究所の共同研究グループによるもので、5月29日付け(現地時間)の米科学誌「Science」に掲載される。光化学系Iタンパク質複合体は、酸素発生型光合成において、太陽光を生物が利用可能な化学エネルギーに変換する役割を担い、水からの電子と光エネルギーを利用して、二酸化炭素を糖に変換するために必要な還元力を作り出している。高等植物の光化学系I複合体は14個のタンパク質と90個以上のクロロフィル(葉緑素)、22個のカロテノイドなどで構成されており、外側に光エネルギーを集める集光性アンテナタンパク質が4つ結合し光化学系I-集光性アンテナタンパク質複合体が形成されている。光化学系I-集光性アンテナタンパク質複合体における光エネルギーの高効率吸収・伝達の機構を明らかにするためには、同複合体の立体構造を解明する必要がある。同研究グループは、エンドウ豆の葉から精製・結晶化した光化学系I複合体を、大型放射光施設SPring-8を利用することで2.8 Å分解能で立体構造を解析。その結果、155個のクロロフィル分子を同定し、これまで分かっていなかった多くのカロテノイド、脂質分子などの配置を解明した。さらに、詳細な構造が分かっていなかった多くのタンパク質サブユニットの構造を明らかにし、光エネルギーを吸収し、反応中心へ伝達する経路を同定することに成功した。同研究グループは今回の研究成果について、光合成の機構解明や人工光合成での光エネルギー利用効率の向上だけでなく、他の巨大膜タンパク質の結晶構造解析にも重要な知見を提供することになるとしている。
2015年05月29日東京大学(東大)は5月27日、一般相対性理論から導き出される重力の基礎となる「時空」が、さらに根本的な理論の「量子もつれ」から生まれる仕組みを計算を用いて解明したと発表した。同成果は、同大国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の大栗博司 主任研究員、カリフォルニア工科大学数学者のマチルダ・マルコリ教授と大学院生らの物理学者と数学者からなる研究グループによるもの。詳細は米国物理学会が発行する学術誌「Physical Review Letters」に掲載された。世界は、「電磁気力」「強い力」「弱い力」「重力」の4つの力が存在しているとされているが、このうち重力を除く3つの力については量子力学を基礎とした理論を用いて統一的に説明できることが分かっていたが、重力も含めて統一的に説明するためには、重力も量子化する必要があった。一般相対性理論では、ある時空に含まれる情報は、その内部ではなく表面に蓄えられるとする原理「ホログラフィー原理」により、量子効果から重力現象の基礎となる時空が生じるとされてきたが、その仕組みはよくわかっていなかったという。今回、研究グループは、量子効果から時空が生じる仕組みの鍵は量子もつれであることを見出し、中でもエネルギー密度のような時空中の局所データが、量子もつれを用いて計算できることが示されたとしており、これにより、量子もつれが重力現象の基礎となる時空を生成することが示されたとする。なお研究グループでは、今回の成果について、一般相対性理論と量子力学とを統一する理論の構築に向けた研究の前進に寄与することが期待されるとコメントしている。
2015年05月28日理化学研究所(理研)と東京大学は4月9日、メタボリックシンドロームに関連する分子として注目されているアディポネクチン受容体の立体構造を解明したと発表した。同成果は理研横山構造生物学研究室の横山茂之 上席研究員と、東京大学大学院医学系研究科の門脇孝 教授、山内敏正 准教授らの共同研究グループによるもので、4月8日(現地時間)付の英科学誌「Nature」オンライン版に掲載される。アディポネクチン受容体は、細胞膜に存在する膜タンパク質で、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモンによって活性化し、細胞において糖と脂質の代謝を促進し、抗糖尿病、抗メタボリックシンドローム作用を発揮する。タンパク質の立体構造を知ることは、創薬において有用とされる。特に、膜タンパク質は細胞外からの情報を細胞内へと伝達する役目を担っているため、薬の標的分子として注目されている。しかし、アディポネクチンは試料調整が難しく、その立体構造情報を得ることができていなかった。同研究では、高純度の膜タンパク質を大量に製造する手法や、結晶化手法などを使い、アディポネクチン受容体の結晶化に成功。この結晶を大型放射光施設「SPring-8」を用いてX線解析することでその立体構造を調べたところ、同受容体は現在までに知られている膜タンパク質とは異なり、膜貫通部位に亜鉛イオンを結合するなど新規の構造をしていることが判明した。今回の研究成果はアディポネクチン受容体の情報伝達メカニズムの解明につながるだけでなく、メタボリックシンドローム・糖尿病の予防薬や治療薬の開発に有益な情報となることが期待される。
2015年04月09日「男のひとって、わからない・・・・・・!!」男性って女子にはまったく理解できない行動をとることがたくさんありますよね。このたびハウコレが行ったアンケート「Q.『男ってココが分からない』と思うことある?」では、なんと94%もの女子が「ある!」と答えました。女子たちの悩みのタネを早速探ってみましょう。■1.プライドが高すぎる・「無駄に高いプライド。『男だから』って思う気持ちはわかるけど、見栄張って出来ないことをしたり、無理して何かする必要は無いのに・・・・・・」 (20才 / 女性 / 大学生)・「わからないことを素直にわからないって言わないで、わかったように話すこと!逆にウザく感じる」 (15才 / 女性 / 高校生)・・・・・・多くの女性が「これってナゾ」と上げた回答がこちらでした。好きな彼女の前でよく見られたい、デキル男に見られたい・・・・・・!という彼の男ゴコロなのかも知れません。しかしその「バレバレなのに」・・・・・・という男の痛々しい知ったかぶりこそ女にとっては腹立たしいのです。■2.好きでもないのにエッチができる・「愛してる人がいるのに、風俗に行けるところ。恋人とも濃厚なセックスをしている場合が特に不思議です」(27才 / 女性 / その他)・「男は本当に体だけの関係を持てるから不思議(笑)。しかも、女は体の関係を持った人に恋愛感情が生まれけど、体の関係持っても恋愛感情が生まれない男ってホント不思議 」(30才 / 女性 / 食品)・・・・・・これも女子には「ワケわかんない」と思う男子の行動です。女性にとっては好きでもない男性との行為は「気持ち悪い」だけですが、男にとっては決してそうではない模様。この溝だけは永遠に埋まらないモノなのかも知れません。■3.機嫌に差がありすぎる・「ちょっとした事ですぐ怒って、でも気づいたら機嫌直ってて甘えてくる。都合が良すぎる。対応するこっちが疲れる」(17才 / 女性 / 高校生)・「昨日まで笑顔で接してくれたのに突然冷たくなったりする」 (17才 / 女性 / 高校生)・・・・・・「女心と秋の空」とか「女はヒステリーだ」なんて誰が言ったのでしょうか。急にブスッとしたり、黙り込んだり、そうかと思えば長々と自慢話を語り出したり・・・・・・。特に若い世代の男性に対して「なんでこんなにテンションが安定しないの!?」と悩まされる女子が多くいることが分かります。■4.好きだと言わない・「目線さえ全然合わせてくれなかった彼。2人で飲みに行ってもすぐに『自分は他の店に行く』とか言うし、私のこと嫌ってるんだと思ってた。それが、ある日珍しく2人きりになった時、まさかの告白&路チュー(笑)。ずっとずっと大好きだったと言われて、ほんと、今でも何考えてるかわからない(笑)」 (39才 / 女性 / その他)・「私のこと好きなのは知ってるのに、なぜかいじわるしてくる。 小学校の男子みたい」 (19才 / 女性 / 大学生)・「好きって言ってくれるのに、付き合おうっていう明確な言葉がない!」 (18才 / 女性 / 高校生)・・・・・・照れているのか、気持ちを口にするのがめんどくさいのか、「付き合っているのに好きだと言わない」「好意がバレバレなのに言葉では伝えてこない」という男性は、年代に関係なく存在します。「言わなきゃ伝わらないのに」「私はエスパーじゃない・・・・・・!」という女性の訴えがたくさん聞かれました。■最後に神崎桃子から愛のメッセージお喋り上手な女性と違って、男性は基本的に「口ベタ」で「自分の気持ちを伝えるのが得意ではない」人が多いものです。女性が「コレってわからない・・・・・・!」として挙げた項目、「プライドが高すぎる」「機嫌に差がありすぎる」「好きとさえ言ってくれない」の原因は、ひとことで言ってしまえばコミュニケーション能力。男性がなぜそこで急に黙るのか、何に対してイラついているのか、いまどう思っているのか、何を考えているのか・・・・・・。その「俺の気持ち」を自分に伝えてくれないからこそ、女子は不安になってしまうのです。これに対して女性側が出来る対策は「カレの気持ちをうまく聞き出す」こと。「ねえ、なんか嫌な事でもあった?」「もしかして機嫌悪いのかな?」・・・・・・と、問い詰めたり切羽つまった空気を出すことなく、あくまで優しく話し掛けるのがポイント。「私はあなたが好きだから、あなたが今、何を考えているのか知りたい。教えてほしい」という女子からのまっすぐな視線に抵抗できる男性はいません。どうか頑張って「男のホンネ」を導き出してあげてください!(神崎桃子/ハウコレ)
2015年03月25日岡山大学は、1920年代に開発され、未だに既存の治療薬が効かないてんかん患者に効果を発揮する難治性てんかん治療薬である「ケトン食療法」の仕組みを解明することに成功し、ケトン食療法に基づく新たなてんかん治療薬が開発可能であることを示すことに成功したと発表した。同成果は、同大大学院医歯薬学総合研究科(薬)の井上剛准教授、佐田渚大学院生らの研究グループによるもの。詳細は2015年3月20日付で米国科学振興協会(AAAS)発行の科学誌「Science」に掲載された。てんかんは、脳が発する電気活動の過剰興奮を特徴とし、全人口の約1%が罹患していると言われているが、そのうちの約3割の患者は、既存のてんかん治療薬でコントロールできない難治性てんかん患者で、そうした患者には1920年代に開発されたケトン食療法が効果的であることが知られていた。今回、研究グループはケトン食が引き起こす代謝変化が、どのように脳の電気活動を変化させるのか調査。その結果、脳内のグリア細胞から神経細胞へ乳酸を運ぶ代謝経路が、電気活動に重要であることを発見したほか、この乳酸経路上に位置する乳酸脱水素酵素を阻害することで、電気活動が抑制され、てんかんマウスの発作が抑えられることを確認したという。さらに研究グループは、乳酸脱水素酵素を阻害する化合物の探索も実施。その結果、小児の難治性てんかんの治療薬として近年承認されたスチリペントールが、乳酸脱水素酵素の阻害剤であることを見出したほか、スチリペントールの化学構造を変化させることで、より強力な抗てんかん作用を示す乳酸脱水素酵素阻害剤となることを見出したとする。今回の結果について研究グループでは、乳酸脱水素酵素とスチリペントール類似体を用いることで、新たなてんかん治療薬開発の具体的な道筋を示すことができたとしており、今後、今回の知見を生かし、代謝を制御する分子(代謝酵素)を標的とする新たなコンセプトのてんかん治療薬の開発が期待できるようになるとコメントしている。
2015年03月24日岡山大学はこのほど、マラリア原虫の薬剤耐性タンパク質の働きを解明したと発表した。同成果は同大学大学院医歯薬学総合研究科(薬)の森山芳則 教授、表弘志 准教授、自然生命科学研究支援センターの樹下成信 助教らの研究グループによるもので、3月2日付け(現地時間)の「米科学アカデミー紀要」電子版に掲載された。3大感染症の1つとされるマラリアは現在でも世界で年間2億人が感染し、60万人以上が死亡している。近年、抗マラリア薬に耐性を持つマラリア原虫が出現し、対策が困難となってきている。マラリア原虫の抗マラリア薬に対する耐性の原因としてPfCRTタンパク質の遺伝子変異が知られているが、マラリア原虫の遺伝子が特殊であることや、膜タンパク質の生産が難しいことからタンパク質レベルでの解析ができず、PfCRTの働きについてはわかっていなかった。今回の研究では、PfCRTの遺伝子を合成し、岡山大学が開発した膜タンパク質の生産システムに導入。PfCRTを大腸菌に大量に作らせ、精製し、その機能を測定することに成功した。その結果、PfCRTは薬物を輸送するだけでなく、アミノ酸やポリアミンなどの栄養物質を輸送するトランスポーターであることがわかった。アミノ酸はマラリア原虫が生きていくために必須な栄養素で、抗マラリア薬はこの働きを阻害することで効果を発揮していたことが示唆された。今回、PfCRTが運ぶ物質が特定されたことで、同タンパク質を標的とした新しい抗マラリア薬の開発につながることが期待される。
2015年03月03日情報通信研究機構(NICT)は2月25日、ヒトの協力行動における前頭前野の機能を解明したと発表した。同成果はNICT脳情報通信融合研究センターの春野雅彦 主任研究委員らによるもので、米科学誌「The Journal of Neuroscience」の2月25日号に掲載される。なぜヒトは協力するのかという問題に対しては近年まで、「自分の取り分を増やしたいと活動する古い脳(皮質下)の働きを、理性的な新しい脳(前頭前野)が抑制して協力が生じる」という説が有力視されていた。春野主任研究員らは2010年に行った研究で、皮質下に位置する扁桃体が「不平等」に反応し、その活動が協力行動の個人差に関係することを報告しており、従来説が必ずしも正しくないことを示していた。一方、前頭前野が協力行動に関わるという報告も多くあり、その機能は謎とされていた。今回、春野主任研究員らは近年の経済学で「不平等」とともに重要性が指摘されている「罪悪感」に着目し、41名の被験者に、新たに考案した信頼ゲームを行わせ、この時の脳の血流をfMRI装置によって観測した。このゲームは2名のプレイヤーA、Bがペアになって行う。まず、Aがゲームへ参加するか不参加かを決定し、次にBが協力するかどうかを決める。それぞれのプレイヤーは選択に応じて異なるお金が配分される。なお、参加を選ぶAはBが協力するかどうかの期待確率を答える。つまり、Bは協力する場合としない場合の両プレイヤーへの配分額とAの期待度を知った上で行動を決めることになる。配分額はAの場合、"Bが協力した時"が最も多く、次に"Aが参加しない場合"、"Bが協力しない場合"の順で設定。一方、Bの配分額は、"Aに協力しない時"が最も多く、次に"Aに協力するとき"、"Aが参加しない時"の順になるように設定した。したがってAが参加を選択した場合、一番多い配分額を期待してBの協力に信頼を寄せることになる。また、Bは"協力しない"を選択した場合、Aの信頼を裏切り、高い配分を受けるので「罪悪感」を感じる事になる。同研究では、配分額をゲームごとに変更することで、プレイヤーBが感じる「不平等」と「罪悪感」の程度を操作できるようにした。これにより得られたデータを解析したところ、右前頭前野の活動が「罪悪感」と、扁桃体と側坐核の活動が「不平等」と連動していることが判明した。これは行動決定における前頭前野の機能が「罪悪感」の計算であることを示唆している。研究ではさらに、22名の別の被験者に対し、前頭前野へ電流刺激を行いながら信頼ゲームを実施し、電流刺激を行わなかった場合と比較した。電流刺激によって「罪悪感」に基づく協力行動が増加するのに対し、「不平等」に基づく協力行動は変化せず、右前頭前野の脳活動が示す「罪悪感」と協力行動の間の因果関係が示された。同研究グループは今回の知見について、ヒトに固有な大規模な社会やコミュニケーション能力が進化したメカニズムの理解や社会認知と深く関係する発達や精神疾患の類型化に貢献することが期待されるとしている。
2015年02月25日京都大学は2月2日、イエネコの移動経路・各品種の起源を解明するための有用な指標となる内在性レトロウイルス(ERV)を発見したと発表した。同成果は同大学ウイルス研究所の宮沢孝幸 准教授、医学研究科博士課程学生4年の下出紗弓氏(日本学術振興会特別研究員 DC2)、東海大学の中川草 助教らの研究グループによるもので、2月2日付の国際学術誌「Scientific Reports」に掲載された。イエネコの祖先は中東に生息するリビアヤマネコであるとされており、約1万年前に農耕の発達と共にねずみ対策として家畜化され、その後貿易商人やバイキング、仏教徒などと共に世界を旅したことで世界中に広がっていったと考えられている。しかし、どのように世界各地に移動し、約100種もの品種が作られたのかは明らかにされていない。研究グループが着目したERVは、生殖細胞にレトロウイルスが感染すると、ゲノムの一部として子孫へ遺伝する。宮沢准教授らは、全てのイエネコが保有しているERVである、RD-114ウイルスの分布を評価することで、ネコの移動過程を解明できると考えた。その結果、アジアのネコは約4%しか保持していないRD-114ウイルス関連配列(RDRS)を、欧米では約半数が保持していることが判明。このことから、中東で家畜化したイエネコのうち欧米へ向かった一部の集団にのみこの新しいRDRSが侵入したと推測された。また、ヨーロピアンショートヘア(ESH)、アメリカンショートヘア(ASH)、アメリカンカール(AC)は共通してE3染色体にRDRSを保有していた。ESHの元となったスカンディナビア半島のネコはイギリスへ渡った後、メイフラワー号に乗ってアメリカに上陸し、ASHやACが作られたと言われており、新しいRDRSが各品種の起源を知る上で有用なマーカーとして使用できることがわかった。研究グループは今回の成果について、RDRSはイエネコの起源・歴史を解明するだけでなく、品種ごとの特徴・違いの理解にも役立つとしている。
2015年02月03日今振り返ると、あのころは何もわかっていなかった…。新入社員が来るたびに思い出す、自分が入社1年目にわかっていなかったと思うことについて、マイナビニュース会員300名に聞いてみた。Q.今振り返ると、入社1年目に理解していなかった…と思うことを教えてください■仕事のやり方・「仕事の優先順位:順位付けを間違うと納期など間に合わなくて困ることになる」(43歳男性/情報・IT/技術職)・「決算書の見かた:雰囲気で見てた」(28歳男性/医療・福祉/事務系専門職)・「基礎的な内容:先輩に聞いてばかりで頭に残らない」(28歳男性/自動車関連/技術職)・「目標数字の捉え方:2年目に入って、上司の言っている事が理解できるようになりつつあるので」(26歳女性/医薬品・化粧品/営業職)・「他者の会社名、自社の商品名、出荷体制等:入社3年目くらいまでは社内連絡がきても、そこに書いてある内容の意味が分からず仕事をしていました」(32歳女性/食品・飲料/事務系専門職)■システムなど・「メール操作:ccなどの使い方」(24歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)・「会計のシステム:いまだにどういう風にシステムが働いているのかわからないから」(26歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)・「メールの内容:わからないままフォルダ分けしていて後から見返すと分類が変」(22歳女性/生保・損保/販売職・サービス系)■報告の仕方・「報告の必要性:新入社員から報告がないと効率が悪いから」(28歳男性/建設・土木/事務系専門職)・「わからないことがあってもすぐに聞かなかった:忙しそうにしているので聞いてもいいのかタイミングがわからなかった」(33歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)・「報告の重要性:年数が経って、自分が下に教えることもある立場になってくると、報告がない後輩に対して、その仕事がどのような状況であるか心配になっているから」(31歳男性/団体・公益法人・官公庁/専門職)■社内のこと・「社内規則:規則違反のことを多くやっていた」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)・「部長もさん付けで呼ぶ:ドラマなどで部長は○さんではなく○部長と言われていたから」(28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「会社に期待していた:会社に何も期待しなくなったらすごく楽になったから」(31歳女性/医薬品・化粧品/技術職)・「会社の組織の怖さを理解していなかった:怖いもの知らずな発言が多かったと思うから」(32歳男性/小売店/事務系専門職)■人間関係・「上司の相関関係:他の部署とのつながりがわからなくてどこに聞けばいいかわからない」(56歳女性/ソフトウェア/クリエイティブ職)・「飲み会などの仕事から離れた時でも、上司や部下の関係をキチンとしないといけないということ:その場ではいいけど、仕事に戻った時にやりづらいので」(34歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)■言葉づかいなど・「取引先との相対の仕方:言葉遣いなどいろいろとまだ足りてないなと思うことがあった」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「社会人としてのマナー:正しい敬語の使い方など、取引先の人との接し方や電話対応が理解できていなかったと思う」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「ビジネスマナー:いろいろ恥さらしなことしたから」(25歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)■本音や建前について・「本音と建前の使い方:本音を言うとうまく仕事が回らない」(28歳男性/電機/技術職)・「上手く立ち回ることが大事:正論ばかり言っていたから」(26歳女性/団体・公益法人・官公庁/その他)・「正義だけで世の中まわってないこと:人の感情は複雑だから」(37歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)■すべて・「全部です! :全然わかっていなかった」(24歳女性/生保・損保/営業職)・「何もかも:全てに置いて思慮が足りなかったと思う」(47歳男性/ソフトウェア/経営・コンサルタント系)・「ほとんどのことをわかっていなかった:子供過ぎて」(50歳女性/学校・教育関連/専門職)■先輩との接し方・「先輩や上長が、能力のない自分に対し、寛容で、粘り強く教育してくれていたこと:自分が教える立場になって、怒りを抑えるのに苦労するから」(54歳男性/電機/技術職)・「不服に思っても従う:新人の方が間違っていることが多い」(30歳男性/農林・水産/技術職)■自分の立ち位置など・「自分の担当業務が、会社全体(質問相手)の業務の中でどの程度ウェイトが置かれているか考えていなかった:現場を見て感じた」(29歳女性/建設・土木/事務系専門職)・「仕事の流れ:先輩や上司から指示された目の前の作業しかできず、自分の仕事が何の役に立っているか全く理解できなかったから」(28歳女性/機械・精密機器/技術職)・「まわり道でもルールを守って仕事をする:結果が良ければプロセス等はどうでもよいと思っていた後で必ず問題になって結局時間がかかる」(60歳男性/その他/その他)■仕事への姿勢・「仕事の大変さ:少しできるようになったら喜んでいたから」(29歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)・「自分の苦手なことでも途中で投げ出さずに取り組むということ:できないと思っていても、数か月後や1年後にはできるようになっているということが分かったから」(29歳女性/情報・IT/販売職・サービス系)・「仕事は最初が肝心:適当にやっていたら中堅になっても能力があまり上がっていなかった」(44歳男性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「誰にでもいい顔をするのはよくない:いいように使われるだけ」(30歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)■責任感・「責任の大きさ:誰かがフォローしてくれるだろうと甘えた考えがあった」(30歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)・「責任感:学生気分だった」(37歳男性/自動車関連/技術職)■社会について・「会社情報の流出がどれだけ会社に大きな影響を与えるか:大した問題じゃないと思っていたから」(34歳男性/通信/事務系専門職)・「社会の仕組み:仕事の進め方や社外の対応など、教えてくれる人もいなかったので今思い出しても恥ずかしいとこもある」(51歳女性/電力・ガス・石油/事務系専門職)・「社会に出るということの厳しさ、甘えの通用しないこと:学校の延長戦上で楽しくいきいきと仕事ができると思っていたから」(28歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)■その他・「蘇生術:急変時は見様見真似だった」(33歳女性/医療・福祉/専門職)・「会社員生活は長い長い人生であること:自分がおばあさんになるまで何かをするということについて、深く考えたことがなかったから」(28歳女性/自動車関連/事務系専門職・「法律:行政として現場で法に基づく手続きを踏むのだが、多くの人が法の規定と自らの裁量の判別が付いていない…入社1年目だけじゃなく、今もわからない」(29歳男性/団体・公益法人・官公庁/技術職)・「お客さん相手にミスをしたとき、ただすみませんと謝るだけでなくちゃんと誠意をもってそのあと接すること:ミスをしたとき、当時の上司が全部カバーしてくれた…当時は謝ることしかできなかったが、ミスをしたとき、そのぶんのカバーをちゃんとし、お客さんに誠意ある行動をするべきだと分かった」(26歳女性/金融・証券/営業職)■総評社会人1年目にわかっていなかったことについて、いろいろな視点から意見が寄せられた。中でも目立ったのは「すべて」という回答だ。確かに、わが身を振り返っても何もかもわかっていなかった気がする…。「思い出すと恥ずかしい」「子供だった」といった意見が多く寄せられた。仕事のやり方はもちろん、心構えや本音と建前の使い方など、多くの事例が挙がってきた。「会社に期待しない方がいいと知った」「正義で動いていないと知った」など、少し悲しい意見だが、それぞれの人に正義があるのだから、すり合わせることを覚えた大人になったと言えるだろう。誰にでも1年目はある。上司・先輩は自分が1年目だったことを思い出して、下には寛容に接するように心がけ、1年目は自分が1年目であることをときどき思い出して、たまには先輩の言うことを素直に飲み込んでみるといいかもしれない。調査時期: 2015年1月8日~1月9日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性120名 女性180名合計300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2015年01月23日国立がん研究センターは1月20日、肺がんの悪性化に関る新たな分子メカニズムを解明したと発表した。同成果は、同センター難治進行がん研究分野の江成政人 ユニット長らの研究グループによるもので、米国科学アカデミー紀要に掲載された。同研究では新たに、肺がん細胞から分泌される因子によってがん周辺間質の主要な細胞である線維芽細胞のがん抑制因子p53の発現が抑制されることを発見。p53の発現が低下した線維芽細胞では、TSPAN12というタンパク質が増加し、線維芽細胞とがん細胞との細胞間接触依存的に肺がん細胞の浸潤能および増殖能を促進していることが判明した。さらに、TSPAN12は分泌性因子であるCXCL6の発現を誘導し、これら線維芽細胞由来の分泌性因子も肺がん進展に協調的に働くことも明らかとなった。今後、TSPAN12およびCXCL6はがん周辺の間質の有用な治療標的となり得ると考えられ、これらのタンパク質に対する抗体、ペプチド、低分子化合物などが、既存の抗がん剤との併用で治療効果をもたらすことが期待される。
2015年01月20日「最初のデートで体を許すと遊ばれる」とか、「3回目のデートでセックスしなければ友達のまま」など、何かと巷で囁かれるセックスにまつわる都市伝説。みなさん、本当のところはどう考えているのでしょうか?全国の30~40代女性を中心に100人に実施したアンケート結果によると、セックスのベストタイミングとして考えているデートの回数は、平均6.16回。つまり、大体6回目だったら体を許してもいいよね、ということです。しかし、その一方で46%の女性が「デートの回数は関係ない」と回答していました!回数にこだわる派とこだわらない派の割合は、ほぼ半数。これは、興味深い結果だと思いませんか?さっそく詳細を見ていきましょう。■女性の約半数が「回数なんて関係ない」と考える理由まず、回数にこだわらない女性の意見から。「回数は関係ない。1回目でも長く付き合うこともあれば、焦らして他の女性に持っていかれることもあるので」「1回目でも5回目でも、同じような気がする。いい関係が築けるかどうかは選ぶ相手による」「回数は関係ない。そもそもセックスしたくない人とはデートすらしないから」回数否定派に多かったのは、「その時の相手や状況による」「信頼できると感じたら」といった回答。中には、「2回目。早めに体の相性が分かった方が別れるにしても楽だから」という強者も!恋愛経験の多さを感じる意見ですよね。■平均6回でも「結婚までおあずけ」女性は未だに健在一方、回数肯定派はなぜか、3回、5回、7回、10回、15回というのが多数でした。「3回目。なんとなくタイミングがよさそうなので」「5回目。5回デートすればどんな人間かわかるので、するかしないかはそこで決める」「7回目。大切に思うなら急がないから」「10回目。セックスが好きじゃないし、縁がなければそれであきらめるから」「15回目。相手のことをよく知らないうちにしたくないので」人それぞれ、相手の人間性を探るのに必要な回数が異なるということですね。ただ、その回数だけデートをした後セックスするかどうかを決めるのも、至難の技のような気がしますが……。これは、その男性とどんなデートをするかにもよるのもしれません。また、セックスおあずけ期間が長い女性もチラホラいたのです!どうやら、ヤマトナデシコは健在の様子。「結婚までおあずけ」「結婚の約束をするまで絶対しない」「ほぼ毎週会って3ヶ月後くらい。すぐにどんな人か分からないから」「回数ではなく3年以上。デート回数は最低36回くらいだと思う」「30回目。きちんとお互いを理解してからでないと嫌です」こうなると、相手の男性が少し気の毒になってくるような気がするのは筆者だけでしょうか……(笑)セックスも相手を知るためには大事なコミュニケーションのひとつだと思いますが……。■セックスのタイミングと良好な関係構築は関係ない!ただひとつ言えるのは、男性はセックスのベストタイミングなんて、きっと考えていません。だって、「1回目のデートでしちゃったから後悔してるんだ」なんて声、聞いたことないですよね?そう、男性は好きな女性とは、いつでもしたいと思っているもの。それが、性欲からくるものなのか、「好き」の気持ちからくるものなのか、女性にとってはかなり悩ましいところではありますが……。1回目のデートでセックスしても、お互い相手に魅力を感じ続ければ関係は長続きすることも……。そして、セックスから入る恋愛があるのも、これまた事実。また、恋愛経験値が浅い人より、経験値の高い人のほうが回数は関係ないと答えている傾向があるような……?もちろん、年齢によっても異なってきますよね。デートの機会が増えるこの時期。自分にとってなにが大切なのか、今一度見つめ直してみては?いずれにしても、セックスは男性と女性、お互いが揃ってはじめて実現する行為。お互いの気持ちをうまく汲み取りつつ、幸せなセックスライフを送りたいものですね。(文/金子花央理)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年12月8日(月)調査対象:全国30~40代の女性100名
2015年01月07日北海道大学(北大)は1月5日、生体内でB型肝炎ウイルス(HBV)が認識される仕組みを解明したと発表した。同成果は北大、名古屋市立大学、国立感染症研究所、米ロックフェラー大学、東京都医学総合研究所、フェニックスバイオらによるもので、12月31日付(現地時間)の米免疫学雑誌「Immunity」に掲載された。同研究グループは、HBVがヒト肝細胞に感染した際のセンサー分子は何か、またHBVを認識した後にどのような免疫応答が発生するのかについて、自然免疫に着目して研究を進めた。その結果、DNAウイルスであるHBVが、細胞内のRNAセンサーとして知られるRIG-Iによって認識されることを発見。その下流で抗ウイルス活性のあるインターフェロンを産生し、感染防御を誘導することがわかった。また、RIG-Iは、センサー分子として働くだけでなく、直接的にウイルスの複製を阻害する働きを持っていることも判明した。さらに、この複製阻害の仕組みに基づいたB型肝炎治療の創薬を支持する結果が、ヒト肝臓を移植したヒト化マウスモデルを用いた実験で得られたという。今回、生体内での分子センターを同定し、その認識機構の一端を明らかにしたことに加え、ウイルスの抑制の可能性を示唆する結果も得られたことによって、新たな視点でのHBV治療薬の開発につながることが期待される。
2015年01月05日最近は、「ぱっちりしたふたえで黒目の大きい目」が流行していますよね。みんなと同じにするのも良いですが、自分の生れながらの良さを引き立たせることも忘れてはいけません。ひとえの女性は、ふたえに憧れている傾向がありますが、実はひとえの女性ならではの魅力もたくさんありますよ。むしろ、ひとえの方が好みという男性もいるので、彼の好みを考慮してメイクすると良いかも知れませんね。今回は、ひとえの女性ならではの素敵なポイントをピックアップしてみました。■メイク時とオフ時のギャップに萌えるメイクしたときと、スッピンのときとのギャップに萌える男性は少なくありません。また、メイク次第で顔の印象を大きく変えられるのもひとえ女性の良いところ。その日の気分や服装などに合わせてメイクを変えて、彼をドキッとさせることもできるはず。自分に合ったメイクをすることで、素材の良さを引き立たせることができますよ。■「和」が似合う派手な顔立ちではなく、とても「和」が似合うのがひとえ女性の魅力。浴衣や着物などの和服と非常に相性の良い顔立ちなので、お正月や夏祭りなどの際は、自分の良さを最大限に発揮できる時期となるでしょう。■クールビューティーで知的な雰囲気があるどことなく知的な雰囲気を醸し出しているのがひとえ女性の特徴です。アジアンビューティー、クールビューティーという言葉がぴったりとマッチするのではないでしょうか? 「頭の良さそうな人」というのは、大きなプラスポイントになるはず。イメージと比例するように、話し方や態度、言葉遣いなどにも配慮して、洗練された女性を演出すると良いかも知れません。■真顔と笑顔とのギャップに惹かれる普段はなんとなくクールなイメージなのに、笑うと眼がなくなってとても可愛らしい印象になるのがひとえ女性の魅力。笑顔になるといつもとは違った印象を与えられるので、笑顔を大切にして自分の魅力を高められるようにしておきましょう。いかがでしたか? 無理にふたえにプチ整形したり、ふたえメイクを頑張ったりしなくても良いということが理解できたはず。ひとえの女性が好きな男性も多いので、持ち味を生かしたメイクやオシャレ、身のこなしなどをこころがけてみてはいかがでしょうか? 他にも、ひとえならではの素敵なポイントはたくさんあるので、自分自身でもその魅力をみつけてみては? 自分の良さを大切にして、自信を持っておくとより魅力を引き立たせることができますよ。
2014年12月04日東京大学と東北大学は、鉄系高温超伝導体において、これまで明らかになっていなかった超伝導電子の電子状態を解明したと発表した。同成果は、東京大学大学院 新領域創成科学研究科の水上雄太助教、芝内孝禎教授(京都大学大学院 理学研究科 客員教授兼任)、東北大学 金属材料研究所の橋本顕一郎助教らによるもの。詳細は、英国科学誌「Nature Communications」のオンライン版に掲載された。2008年に発見された鉄系超伝導体は、その発見以降、短期間で膨大な量の研究がなされたにもかかわらず、その超伝導発現機構と密接に関係する超伝導電子の電子状態が未解明だった。今回、純良単結晶に電子線を照射して、その照射量を増やすに伴い超伝導電子の数が非単調に変化することを初めて観測したことによって、"s±(エスプラスマイナス)"型の対称性であることが明らかとなった。これは磁気揺らぎを主な機構とする超伝導において提案されたものであるという。今後、より高い温度での超伝導の実現を目指し、この機構を用いた超伝導体の設計指針につながることが期待されるとコメントしている。
2014年12月02日東北大学は11月27日、超高分解能顕微鏡観察と第一原理計算の併用により、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)単結晶表面の電子状態の解明に成功し、電子密度の空間分布がエネルギーに依存して変化していることを明らかにしたと発表した。同成果は、同大 原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の濱田幾太郎助教(現 物質・材料研究機構 MANA研究者)、一杉太郎准教授らによるもの。日本学術振興会の清水亮太特別研究員と共同で行われた。詳細は、米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society」のオンライン版に掲載された。チタン酸ストロンチウムをはじめとした金属酸化物は、微細加工の限界に達しつつあるシリコンに代わるエレクトロニクス素子の基幹物質として注目されている。しかし、酸化物の表面構造を原子レベルで制御することが極めて困難なため、表面の原子配列と電子状態の理解が十分とはいえず、高性能化や実用化への障害となっていた。研究グループは、これまでの研究によって、試料の調製方法を最適化することにより、原子レベルで制御されたチタン酸ストロンチウム基板表面を作製することに成功している。そして、今回の研究では、まず原子1つ1つが識別可能な走査型トンネル顕微鏡を用いて表面の観測を行った。その結果、チタン原子と酸素原子が整然と並び、大小2つの穴が交互に並ぶ市松模様となっていることが分かった。また、実験結果とは独立して物質の電子構造を計算する第一原理電子状態計算を組み合わせる手法を用いて、チタン酸ストロンチウム表面の電子状態を調べたところ、表面電子状態の空間分布がエネルギー状態によって、リング状から四葉のクローバー状へ変化することを明らかにしたという。今回の研究成果は、原子レベルで制御されたチタン酸ストロンチウムの表面における原子配列と電子状態を初めて解明した画期的な成果であり、酸化物エレクトロニクスの発展につながる。そして、酸化物表面や異種酸化物界面で発現する電気伝導性、磁性、超伝導といった物理現象のメカニズム解明にもつながるとコメントしている。
2014年12月01日