作を丸尾丸一郎が、演出を菜月チョビが担い、数々のアツい青春劇を世に送り出してきた「劇団鹿殺し」。活動20周年記念公演vol.2『ランボルギーニに乗って』は、劇団としての今の鹿殺しの決意表明とも言える、意欲に満ちた新作だ。そこで丸尾と菜月、さらに主人公テルオを演じる松島庄汰の3人に、公演にかける現在の想いを語り合ってもらった。作っては壊しの20年。今は旗揚げのような気持ちに――活動20周年とのことですが、この20年で「劇団鹿殺し」は、どういった劇団へと成長してきたと思いますか?菜月鹿殺しは私と丸さん(=丸尾)のふたりで旗揚げして、当初13人ぐらい劇団員が入ったんですが、いきなり全員即辞める、みたいなことになりました(笑)。本当ここまで紆余曲折あったので、20年ずっと積み上げたというよりかは、作っては壊し、作っては壊し、みたいな20年だったなと。だからどんな劇団にしたいか、3年に1回ぐらい考え直す、みたいな。さらにコロナで、本当に演劇を続けたいのか、みんなの意思を確認し合いました。そこから今回の稽古が始まっているので、今は演劇をやること自体をみんなで楽しんでいる、旗揚げの時みたいな気持ちですね。丸尾これまでは「売れたい!」って気持ちがとにかく強い、野心の塊みたいな劇団だったと思います。でもコロナを経たことと、年齢的なこともあってか、今はもう少し楽な気持ちになっていて。だから「あそこに行ってやろう!」ではなく、「行きたくなった方向に向かえばいい」みたいな感覚。ここ数年で、ちょっと自由になれた気がします。――活動20周年記念公演第2弾となる『ランボルギーニに乗って』は、待望の新作となります。創作の起点になったことは?活動20周年記念公演vol.2『ランボルギーニに乗って』チラシ丸尾もともと書いてみたいものがあったんですが、庄汰が僕のお芝居を観に来てくれた時、「家族の話が観たい」と言ってくれたんです。それを聞いて「なるほどな」と。自分の原点に返った家族ものと、新しく書いてみたい要素。イメージとしては、それぞれ半分ずつ混ぜ合わせたような新作になったと思います。元ハンドボール部キャプテン松島が演じるイケてなさ――本作にも影響を与えた松島さんは、「OFFICE SHIKA PRODUCE」ですでに丸尾さんとはご一緒されています。ただ劇団公演への参加は今回が初。ここまでの稽古の感触は?松島今は劇団の稽古という環境に慣れることに必死ですが、とにかく劇団員の方が頑張っているなという印象ですね。菜月・丸尾(笑)。松島皆さんの頑張りが本当にすごくて!日々刺激をもらっています。丸尾本読みの段階から、庄汰に頼んでよかったなと思いました。自分の役割ってものをすごくよく理解してくれていますし、庄汰が真ん中にふわっと優しくいてくれるだけで、グッと物語が締まる。心から信頼出来る役者ですし、ここからチョビが庄汰にどういうリクエストをし、どんな新しい主人公像を見せてくれるのか。すごく楽しみです。――演じるテルオについて、松島さんはどういった人物として捉えていますか?松島気弱なキャラクターですね。でもちょいちょい外していかないと、単に陰にこもった役になってしまう。そこをどうバランスよく遊ぶのか、今悩んでいるところです。丸尾庄汰って学生時代はモテた?松島……いや、普通でしたよ。菜月これはモテてましたね(笑)。松島ハンドボール部のキャプテンだったんです。菜月そうなんだ!それはモテるね。丸尾でも今回の庄汰は、そんなキャプテンのイメージとはかけ離れていて。ものすごくイケてない、イケてなさがちゃんと出た人物になっているので、それは本当にすごいなと思います。劇団公演のメインは劇団員。その努力が報われて欲しい――演出家としてはここまでの稽古の感触、手応えのほどはいかがですか?菜月なんかいつも以上に丸さんが楽しそうでよかったです(笑)。ゲストさんとの相性もすごくよくて、リラックスしつつ、アイデアを出し合えている感じ。不安なのは、上演時間が結構長くなりそうなことくらいで……(苦笑)。松島このままだと3時間コースですよね(笑)。菜月その間、庄汰くんはほぼ出ずっぱりですし、ほかのゲスト陣も全然お客さんでいられないというか。ただ20周年なので、一緒に演劇の楽しさを味わえる、むしろ教えてもらえるぐらいの方とやりたいなと思って。それは庄汰くん、演劇集団キャラメルボックスの多田(直人)くん、河内(大和)さん、花組芝居の谷やん(=谷山知宏)、みんなそう。キャスティングの一番の決め手はそこでしたね。――そのゲスト陣の存在が、若い劇団員たちの刺激にもなっていそうですね。菜月その通りですね!――そして松島さんは、その劇団員たちから刺激を受けていると。松島はい!皆さん本当にすごいです!――劇団公演として、とても理想的な稽古場になっているかと思います。そこから立ち上がる作品が、お客様にとってどういった時間になればいいなと思いますか?松島劇団公演なので、やっぱりメインは劇団員の方だと思っています。その全員を生かしてあげたいという想いがあるからこそ、丸さんのホンも長くなってしまっているんでしょうし(笑)。丸尾それはあるね(笑)。松島だからみんなが活躍しつつ、お客様にも楽しんでいただきたい。それでこそ劇団員の皆さんの頑張りが報われるんじゃないかなと思います。丸尾見出しは「劇団員に報われて欲しい」だね(笑)。まぁこういう時期に劇場に足を運んでいただくからには、ぜひ皆さんと一緒に、楽しい時間を共有出来たら嬉しいですね。そしてこの舞台が、明日以降をちょっと前向きにさせてくれる、なにか“新しい靴”みたいな存在になれたらいいなと思います。菜月私は旗揚げの時から一番に思っていることがあって、それは「自分が客席にいたら救われるような作品を作りたい」ということ。だからダメな主人公が自分のダメさを変えることでうまくいく、もっと頑張れよっていう作品をずっと作ってきて。でもこの作品は、庄汰くん演じるテルオが変わらなきゃいけないんじゃなくて、この子の中にはすでに可能性があり、周りがそれに気づくことで世界はもっと広がっていく。つまり今までの鹿殺しからひとつシフトチェンジした、頑張れじゃないメッセージをこの作品からは届けられるんじゃないかと思います。取材・文=野上瑠美子<公演情報>活動20周年記念公演vol.2『ランボルギーニに乗って』【東京公演】2022年7月8日(金) ~7月18日(月・祝) あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)【大阪公演】2022年7月22日(金) ~24日(日) 近鉄アート館チケットはこちら:★劇団公式YouTubeチャンネルでは、活動20周年を記念して過去20作品を週替わりで連続無料配信中!(毎週日曜20時更新)詳細は下記サイトよりご確認ください。
2022年06月27日菓子匠 末広庵は、新作「あまおう苺のティラミス大福」を2022年1月25日(火)から4月上旬ごろまで神奈川県内6店舗の直営店ほかにて販売する。川崎で1952年に創業した菓子匠 末広庵から、春の定番和菓子である苺大福とティラミスが出会った“大人の苺大福”が登場。北海道産のマスカルポーネチーズを使用したクリームと、洋酒が香る自家製のコーヒー餡、福岡産の大粒のあまおう苺が重なる贅沢な味わいだ。それらを包み込む餅は、独自製法で作られたフワフワ、モチモチ食感。上からココアパウダーを振りかけて、ティラミスさながらに仕上げている。【詳細】あまおう苺のティラミス大福販売期間:2022年1月25日(火)~4月上旬ごろまで販売予定販売場所:菓子匠 末広庵 神奈川県内6店舗およびECサイト価格:1個 590円■店舗一覧・本店住所:神奈川県川崎市川崎区東田町3-16TEL:044-233-4658・宮前店住所:神奈川県川崎市宮前区宮崎3-13-35TEL:044-854-0887・江田店住所:神奈川県横浜市青葉区荏田北3-9-3TEL:045-911-3156・すみれが丘店住所:神奈川県横浜市都筑区すみれが丘24-1TEL:045-592-5528・マルイファミリー溝口店住所:神奈川県川崎市高津区溝の口1-4-1 1FTEL:044-814-7658・ラゾーナ川崎プラザ店住所:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ1FTEL:044-874-8144
2022年01月27日「劇団鹿殺し」約3年ぶりの新作本公演『傷だらけのカバディ』が11月・12月に東京と大阪で上演される。作・出演の丸尾丸一郎と、出演の椎名鯛造に話を聞いた。【チケット情報はこちら】丸尾丸一郎が作、菜月チョビが演出、オレノグラフィティが音楽を手掛ける本作は、インドの国技・ガバディを題材にした物語。2020年の東京オリンピックでミスし、日本国民を落胆させた元日本代表男子ガバディチームのメンバーが、10年後に場末のスナックで再会して…というストーリーだ。丸尾は「オリンピックを目標にしていた人たちの、その後の話です。これからどう生きようかとか、何に向かって走ればいいかわからないと思っているような人たちに向けて、何度でも立ち上がることを思い起こさせる作品になればいいなと思っています」。初めて劇団鹿殺しの公演に参加する椎名。今回、出演を依頼した理由は「去年、僕が脚本・演出を手掛けた舞台でご一緒したときに“なんでもできる、演技がうまい”という印象で。鯛造がもっとのたうち回るような、心に溜めているものを出すようなお芝居を見てみたいと思いました。だから今回は彼に“こんなはずじゃなかった!”とか言わせたい(笑)」。それを聞いた椎名は「それは僕も見たことのない僕です(笑)。そういうふうに悩めたら、それはそれで楽しそう。鹿殺しさんの公演には初めて参加するので、郷に入っては郷に従えではないけど、劇団員の一員のような感じで楽しめたらなと思っています」と嬉しそう。約3年ぶりの新作本公演であることについて丸尾は「この3年、劇団での新しい活動をあまりしていませんでした。僕の中で、劇団で作品をつくることの意味を探していました。見失っていたから。劇団が“売れなきゃ”っていう気持ちが強すぎたんだと思います。でも大前提として、劇団というのは夢を追いかける、共有するものだと気付いた。だから劇団をこれからも守っていきたいし、そのためには、劇団で作品をつくることを“年に1度のご褒美だ”ってくらい楽しめるものにしたい。その結果売れたらいいけど、売れるためにやることじゃないと今は思っています。今は旗揚げの頃のように“やりたい、お芝居をつくりたい”という気持ちです。それが舞台上でどう出るかはわからないけど、とにかくほとばしってるはずです!」椎名が「丸さん(丸尾)と、役者として絡むのも楽しみです。去年、演出を付けてもらったとき、“お芝居も上手い人だ”という印象があるので。演出のチョビさんと一緒にゴールに向かっていけたらと思っています」と意気込む『傷だらけのカバディ』は11月21日(木)から12月1日(日)まで東京・あうるすぽっと、12月5日(木)から8日(日)まで大阪・ABCホールにて上演。取材・文:中川實穗
2019年10月25日ミルク(MILK)原宿本店の地下1階「ヴィクセン・プロダクツ(VIXEN PRODUCTS)」にて、博覧会「丸尾末広博覧会」が開催される。期間は、2019年7月15日(月)から8月4日(日)まで。「丸尾末広博覧会」は、『少女椿』などで知られる漫画家・丸尾末広をテーマに、ファッション・カフェ・アートを融合させたイベント。丸尾末広の残酷ながら美しい世界を五感で体感することができる。会場では、過去にもコラボレーションした経験のあるミーウィー(MEEWEE)と丸尾末広が再びタッグを組み、アイテムの先行販売や受注受付を行う。先行販売されるのは、丸尾末広の絵をコラージュをプリントしたビックTシャツ。ワンピースとしても着られるオーバーサイズで、男性の着用も可能だ。また、タイツが先行販売されるほか、総柄ワンピースやスウェット、トートバックが受注商品としてラインナップする。併設のカフェスペースでは、丸尾末広の世界観を再現した限定メニュー「MARUO SUEHIRO SAVED ICE SET」が登場。血液を模したベリージュースに、『少女椿』のキャラクター・カナブンの目玉を表現したゼリーが入った血液ドリンク、汁が出るジュースカプセルや目玉ゼリーをトッピングしたかき氷などがセットになっている。アートでは、映画『少女椿』の美術を担当した佐々木健一によるインスタレーション作品を公開。その他、丸尾末広のジークレー作品の展示販売も実施される。【詳細】「丸尾末広博覧会」開催期間:2019年7月15日(月)~8月4日(日)営業時間:12:00~19:00(L.O. 18:30)会場:ヴィクセン・プロダクツ住所:東京都渋谷区神宮前6-29-3 KY ビルB1TEL:03-6419-7798■ミーウィー×丸尾末広 限定アイテムTシャツ 8,860円+税Tシャツ総柄 13,600円+税ワンピース2種 36,800円+税※先行販売:Tシャツ、タイツ※受注受付:ワンピース、スウェット、スカート、トートバック■カフェメニューマルオ スエヒロ シェイブ アイスセット 1800円+税
2019年07月20日国内最大のメロンパンの祭典「メロンパンフェス2019」が、東京・末広町で2019年5月4日(土)、5日(日)に開催される。「メロンパンフェス」は、全国各地の選りすぐりのメロンパンが一堂に会するイベント。今回の開催で5回目を迎える。参加は、事前申し込みチケット制としており、美術館のような展示やトークショー、ワークショップなどの体験型コンテンツも用意。メロンパングッズが揃うお土産ブースもあり、家に帰ってからも楽しさの余韻に浸ることができる。プレーンから、メロンパンベーグル、キャベツメロンパンといった変わり種まで、数あるメロンパンのなかでも、数量限定のメロンパンは必見。「角煮チャーシューメロンパン」もそのひとつだ。都内人気店「ボンジュール・ボン」が手掛ける「角煮チャーシューメロンパン」は、チーズを混ぜたメロン皮の中に、煮汁溢れる味噌と山椒で味を調えた豚角煮を包んだ甘じょっぱい味わい。店舗でも5月から展開を予定している。そのほか見どころとしては、“モチモチふんわりメロンパンの刺繍ブローチ”を作るワークショップなど。事前に性格診断フォームに回答すると、5パターンそれぞれの性格の特性に合った処方メロンパンが付いてくる入場券も販売している。【詳細】メロンパンフェス2019開催日程:2019年5月4日(土)・5日(日) 13:00 開場 18:00閉場(最終入場17:00)※パンは各種数量限定で、なくなり次第終了。開催場所:アーツ千代田 3331住所:東京都千代田区外神田6-11-14参加方法:入場料制(要事前申し込み)・処方メロンパン付き入場券 2,000円・コンテンツ体験のみ入場券 1,000円※入場券申し込みは公式ページ参照。■モチモチふんわりメロンパンの刺繍ブローチのワークショップ参加費:2,800円+メロンパンフェス入場料サイズ:直径約3cm所要時間:約60分持ち物:なし参加方法:要予約■参加店 ※2019年4月11日時点・東京のベーカリー:salut!!(パン屋のサリュー!!)/シェ カザマ/HIGU BAGEL&CAFE/ブーランジュリー・オーヴェルニュ/ボンジュール・ボン/満寿屋商店/La Base Secréte du GAMIN/ネモ・ベーカリー&カフェ/ブーランジェリーアロー/麻布十番モンタボー・地方のベーカリー:グルマンマルセ/大正製パン所/ふくやまベーカリー/山口製菓舗葉/川越ベーカリー楽楽/ピーターパン/パン工房ビリオン(4日のみ)/おやつパン3(トロワ)/ブーランジェリー ラ・ウフ(5日のみ) 他
2019年03月10日劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が脚本・演出を手掛ける舞台「山犬」が5年ぶりに上演される。本作に出演するAKB48 Team 8京都府代表/Team Bの太田奈緒と丸尾に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、人間の極限状態と純愛を描く“監禁劇”で初演は2006年。今回はメインキャストを男女逆転させた新バージョンとなり、メインを岩立沙穂(AKB48 TeamB)、太田奈緒(Team 8京都府代表/Team B)、谷口めぐ(AKB48 TeamB)が演じる。丸尾は「今回は彼女たちが等身大で演じられる設定に変えました。歌も入れたいと思っています。3人とは舞台版「マジムリ学園」(2018年/丸尾は脚本・演出を担当)を一緒に作った間柄で、役も当て書きです」ストーリーについて「ちょっとしたことの積み重なりで人が変わっていく様がすごく怖かった」と感想を語るのは太田。本作では、内気で歌と料理が好きな元コーラス部・山本雲雀を演じる。「すごく感情の高低差がある役柄なので、最初は“大丈夫かな?”と不安に思いました。だけど今まで演じたことのない役柄ですし、今回で自分の殻皮を破れたらと思っています」と楽しみにしているそう。丸尾も「奈緒が演じるうえで1番苦労するのは狂気じみたところなんじゃないかなと思います。僕の中で奈緒には、負けん気や人を蹴落とすようなイメージがないんですよ。だからこそ役ではそういうことをやってもらいたい。奈緒の汚いところが出ればなと思います(笑)」と期待する。これまで5作の舞台を経験し、そのうちの4作が昨年に集中している太田。その理由を、「将来的に女優の道を考えたがまずは実際にやってみて、自分がどう感じるか、向いているのかどうかを知ったほうがいいと思って。それで“舞台に出たい”と口に出すようにしたら、すごく充実した1年になりました」と明かす。その日々を経て「やっぱり楽しかった。難しいなと思うこともたくさんありますが、これからもやっていきたいです」と目を輝かせた。そんな1年で出会った丸尾の印象は「ひとりひとりと向き合ってくれる方で、それがすごく嬉しかった。今回もまた勉強になるんだろうなと思っています」。逆に丸尾から見た太田の印象は「女優としての偏差値が高い。何色にでも染まれるし素質があると思います」ホラーとも言われる作品だが、丸尾は「この作品をホラーにしたい気持ちはない」と語る。「作品のテーマは“僕たちは人殺しをしたことないですか?”ということ。“間接的にでももしかしたら人を殺しちゃってるんじゃないですか?”って。そういうことに気付いて、少しでも愛が大きくなった状態で劇場を出てもらえるような作品にしたいなと今は思います」舞台「山犬」は2月27日(水)から東京・池袋のサンシャイン劇場、3月6日(水)から大阪・ABCホールにて上演。取材・文:中川美穂
2019年02月19日「劇団鹿殺し」の代表・丸尾丸一郎による初めての小説(10月12日刊行)を原作にした舞台「さよなら鹿ハウス」が11月8日(木)に開幕する。小説の著者であり舞台では作・演出を手掛ける丸尾と、丸尾をモデルにした“角田角一郎”を演じる主演・渡部豪太に話を聞いた。【チケット情報はこちら】丸尾が「小説のお話をいただいたときに“自分しか経験していないことを書きたい”と思い、人生で1番濃い2年間を書きました」と語るように、本作は、劇団鹿殺しのメンバー7人が中古のハイエース1台で関西から上京し、「鹿ハウス」で共同生活をしながら“伝説”になるために心身を燃やし尽くした日々を描いた作品。小説を読んだ渡部は「すごく面白かったです。路上パフォーマンスをしたり警察のご厄介になったりとなかなかハードコアな生活なのですが、それを仲間の愛で乗り切ってる感じがやさしくて。丸尾さんの人柄が出てるなと思いました」と感想を語った。登場人物は、角田角一郎、鹿の子チョビン、オレノハーモニー、ジョン・J・ウルフ、入交ヨシキ、渡辺ダガヤ、山本サトル。微妙に名前を変えたのは「7人の思い出を自分の主観的な目で書くから」だそうだが、舞台化について「『劇団鹿殺し』の話にはならないと思います。こういう7人組がいた物語として捉えてもらえれば」と丸尾。演出するうえでも「自分の記憶とは完全に切り離してフラットにつくっていくと思います。“この劇団員はこういうヤツだった”とこだわるつもりもない。7人のキャラクターが立って、単純に劇として会話が面白くなればいいです」と構想を語る。それを聞いて渡部も「僕も“角田さん”を演じるのであって、丸尾さんを演じる感覚ではなかったので、今の言葉を聞いて“それでいいのだな”と思いました。丸尾さんには当時の出来事やみそ汁の匂いとかを教わって、役に繋げていこうと思っています」。脚本については「小説に書いていない日常生活を、会話劇でみせたいと思っています。でも日常会話ってすげー難しいの!」(丸尾)と頭を抱えつつも楽しそう。「いきいきとした7人の生活を表現したいから」と、今までやったことがないというエチュード(即興劇)を稽古に取り入れる予定だそう。渡部も「今は一緒に冒険に出られるというような気持ちです。劇中で劇団員になれるのも面白そう」と期待をのぞかせ、同じく楽しげな顔。そんなふたりを筆頭にどんな作品が生まれるのか、幕が開くのを楽しみに待ちたい。OFFICE SHIKA PRODUCE「さよなら鹿ハウス」は、11月8日(木)から18日(日)まで東京・座・高円寺1、11月22日(木)から25日(日)まで大阪・梅田 HEP HALLにて上演。
2018年10月26日「地元出身クリエイターによる地元発の舞台」として企画された第一弾公演で、関西出身の劇団鹿殺し・丸尾丸一郎と悪い芝居・山崎彬が初タッグ。上演するのは、丸尾末広の同名漫画を原作にした怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』で、丸尾丸一郎が脚本を、山崎が演出を務める。公演に向けて、山崎とキャストの大原海輝、ゆうたろう、高本学に話を聞いた。怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』チケット情報原作は「漫画を読んでいる感覚というより、絵画を観ているような感覚になりました」と大原が語るように、耽美かつ退廃的な世界観が魅力。謎の駱駝女から血を受けて吸血鬼となった14歳の美少年・毛利耿之助(こうのすけ)を中心に、思春期の若者たちの苦悩や葛藤が描かれる。演じる役について、耿之助役の大原は「原作を読んだときは、飄々としている男の子だなって思ったんですけど、戯曲をもとに演じていると、内で燃えるものや人間味がちゃんとあって。生きているからこその感情や心の変化をすごく感じています」と語り、8年前に失踪した姉・ミコを探し続ける橘マコト役のゆうたろうは「いじめられっ子で独りぼっちだけど、一番エネルギーを持っている子だなと思う。僕も割とひとりでいることが好きなタイプだったので、自分との共通点をつなぎつつ、マコトの大きなエネルギーを自分なりに作り上げたいですね」と意気込む。吸血鬼に憧れて放火を繰り返す辺見外男役の高本は「自分の思春期のことを思い返すと、外男の心の葛藤とかフラストレーションって共感できるんですよね。そのモヤモヤの先にある放火。外男がどう生きて、苦悩して、どんな最後になっているか、僕自身も役としても成長を見せられたら。僕が外男でよかったと思っていただけるように演じたいです」。山崎はキャストの3人とは今回が初めてだが「一日目からひとつになれるなって感覚的に思いました。みんなシャイだけど、内にはちゃんと熱いものを持ってる。それをちゃんと舞台で爆発させられる人たちだと思います」と信頼を寄せ、「原作ファンや彼らのファンはもちろん、何も知らずに来た人の心にも響く芝居にしたい。歌もダンスもあるので、エンタテインメントとして面白いものになりますし、心地いい熱さを持った作品にしたいですね。年末に観に来てくださった方に“実家に帰ればよかった”と思われないように(笑)、胸に刻むものにしたいと思います」。公演は12月28日(木)から31日(日)まで大阪ビジネスパークにて。チケット販売中。
2017年12月15日劇団鹿殺しの丸尾丸一郎と松岡充が、新たな演劇ユニットを始動。OFFICE SHIKA PRODUCE VOL.Mとして『不届者』を上演する。一見意外な組み合わせにも思えるこのふたりが、なぜ共に新作舞台を創作するまでに至ったのか、話を聞く。【チケット情報はこちら】2012年の『リンダリンダ』で俳優として共演したふたり。お互いの第一印象を訊ねると、丸尾いわく「世間一般でいうチャラ男」、一方松岡は「稽古中は演出家の、公演中は観客の求めることが手に取るように分かるズルい男」と、決していいものではなかったよう。しかし「松岡さんはすごくストイックだし、お客さんに何か残さないといけないという意識がすごく強い」、「鹿殺しの作品を観続けていくうちに、鹿殺しとは、丸尾丸一郎とはってところがブレない人だと分かってきた」と続け、徐々にお互いに対するリスペクトの度合いを高めていった様子。丸尾は『不届者』創作の原点について、「『リンダリンダ』ではすごくポジティブだった松岡さんですが、僕はその腹の底にある、何か黒い部分を描いてみたくて」と明かす。さらにそれは、残忍な一面を隠し持っていたとも言われる“徳川吉宗”を松岡が演じることで、作品としての明確な輪郭をもち始める。そんな丸尾のアイデアに対し松岡は、「鹿殺しのファンだから」と切り出し、「僕は丸尾丸一郎の描く世界観というものにグッときているひとり。しかも丸くんは、“人間”というものをちゃんと描くことが出来る稀有な存在でもある。だから不安はありません」と、丸尾に全幅の信頼を寄せる。松岡が徳川吉宗を演じるということで、江戸時代が舞台の時代劇かと思えば、決してそうではないと丸尾は言う。「ある詐欺事件と吉宗のいる江戸時代の話がシンクロしていく、そんな劇構造にしようと思っています。だから時代劇でもないですし、恐らく着物も着ない。お客さんにいろいろ想像してもらって、最後には誰もが感じる怖さや情けなさ、生きたいっていう願望なんかが残る作品になればいいなと思います」。ふたりの創作は今後も続いていくのかと問うと、「そう思わせる作品にしないといけない」と丸尾。「松岡さんはもちろん、お客さんに対しても『丸尾と組むといろんな松岡充が見られるぞ』って思わせたいなと。ある意味、松岡さんのことが嫌いな人にも観てほしいです」と笑うと、「本当は俺のこと嫌いなんちゃう?(笑)」とすかさず松岡。だがそんなツッコミも、丸尾への期待の表れなのだろう。「やるからには松岡充の、丸尾丸一郎の代表作だって言えるものじゃないと嫌だからね!」と松岡が見つめた丸尾の顔には、一瞬の不安の後に、はっきりとした自信を見てとることが出来た。OFFICE SHIKA PRODUCE VOL.M 「不届者」は9月27日(水)から10月1日(日)まで、東京・天王洲銀河劇場で上演。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2017年09月04日中村里砂、風間俊介、アーティスト・武瑠、深水元基らをキャストに迎え、世界的に知られる丸尾末広のカルト漫画を実写化することで大きな注目を集める<a href="">『少女椿』</a>。このほど、姉妹シャンソンユニット「チャラン・ポ・ランタン」の主題歌に乗せた、妖しい魅力溢れる予告編がついに解禁となった。ある時代の東京。病気の母親(鳥居みゆき)を亡くし、一人ぼっちになったみどり(中村里砂)は、赤猫サーカス団の団長である嵐鯉治郎(中谷彰宏)に拾われる。地方巡業に回るサーカス団には、怪力自慢の赤座(深水元基)、美少年のカナブン(武瑠)、蛇使いの紅悦(森野美咲)、足芸の鞭棄(佐伯大地)ら、個性的で怪しげな連中が顔を揃えていた。その中で下働きするみどりは、いじめに遭いながらも健気に毎日を送り、走る列車を見ながら東京の我が家のことを思うのだった。そんなある日、サーカス団にワンダー正光(風間俊介)という超能力を持った男が加入する。いじめにあうみどりを気にかけ、彼自身が持つ超能力で不思議な光景を見せるワンダー正光。彼の優しさにみどりは次第に心を寄せていく。ワンダー正光の評判により、サーカス団は連日大入りとなるが、団員たちは彼の人気に嫉妬し、さらにみどりをいじめる。それを見たワンダー正光は怒り、超能力で団員たちを従わせる。彼はみどりのことを愛していたのだ。嫉妬した鞭棄がみどりを力づくで振り向かせようしたことで、ワンダー正光は激怒し、超能力で鞭棄を殺害してしまう。その光景を見たみどりは彼に恐怖を覚え、避けようとするが…。1984年に原作が発刊されて以来、アニメ化や舞台化はされているものの、その世界観を描く難しさから、実写化の企画は何度も立ち消えになっていたカルト漫画「少女椿」。本作公開が発表された瞬間から話題騒然となり、本作が映画デビュー&初主演となる中村さんや、演技派として高い評価を受ける風間さんら個性あふれる面々の出演が明かされると、より一層の熱い注目を浴びていた。原作で描かれる禁断の世界観を、自ら脚本も手がけて映像化させたのは、短編映画『ミガカガミ』でモントリオールほか、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した監督・TORICO。今回解禁となった予告編では、“オルタナティブ・シャンソン”と称される姉妹ユニット「チャラン・ポ・ランタン」による主題歌「あの子のジンタ」も披露。これまでライブでのみ耳にすることができた楽曲が、極彩色の世界を妖しく彩っている。原作ファンはもちろんのこと、映画ファンの注目を集め、SNS上でも早くも盛り上がりをみせている本作。美しくも奇妙な世界観と強烈なキャラクターで織りなす禁断の実写化を、まずはこちらの映像から覗き見してみて。『少女椿』はシネマート新宿ほか5月21日(土)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月12日俳優・中村雅俊の娘でモデル・タレントとして活動する中村里砂が主演を務める、世界的カルト漫画の実写映画化『少女椿』。このほど、中村さん演じるヒロインのみどりをはじめ、カナブンや紅悦など、原作の世界観を表現する強烈なキャラクター写真の数々が解禁となった。ある時代の東京。14歳のみどり(中村里砂)は、病気の母親を置いて家を出て行った父親の代わりに家計を助けるため、花売りをしていたが、ある日、家に帰ると母親(鳥居みゆき)は病死していた。一人ぼっちになったみどりは、赤猫サーカス団の団長である嵐鯉治郎(中谷彰宏)に拾われる。地方巡業に回るサーカス団には、怪力自慢の赤座(深水元基)、美少年のカナブン(武瑠)、蛇使いの紅悦(森野美咲)、足芸の鞭棄(佐伯大地)ら、個性的で怪しげな連中が顔を揃えていた。その中で下働きするみどりは、いじめにあいながらも健気に毎日を送り、走る列車を見ながら東京の我が家のことを思うのだった。そんなある日、サーカス団にワンダー正光(風間俊介)という超能力を持った男が加入する。いじめにあうみどりを見たワンダー正光は、彼女のことを気にかけ、彼自身が持つ超能力で不思議な光景を見せる。彼の優しさにみどりは次第に心を寄せていく。ワンダー正光の評判は瞬く間に広まり、サーカス団は連日大入りとなった。だが、団員たちは彼の人気に嫉妬し、さらにみどりをいじめる。それを見たワンダー正光は怒り、超能力で団員たちを従わせる。彼はみどりのことを愛していたのだった。それに嫉妬した鞭棄も、みどりを力づくで振り向かせようとするが、それを見たワンダー正光は激怒、超能力で鞭棄を殺害してしまう――。1984年の発刊以来、アニメ化や舞台化がされてきた、丸尾末広によるカルト漫画を原作とする本作。これまで実写映画化は何度も試みられながら、その世界観を描くことが難しく、幾度も企画が立ち消えになってきたが、このほど短編映画『ミガカガミ』でモントリオール国際映画祭ほか、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した監督TORICOによってついに実現。本作の公開決定がニュースとして流れるや、Twitter上などSNSでは大きな盛り上がりを見せ、翌日のTwitterでは話題度1位となったほど。先に発表となった、主人公でヒロインのみどりを演じる中村さんのほか、ワンダー正光には『猫なんかよんでもこない』の風間俊介、カナブンにはビジュアル系ロッカーの武瑠(SuG)、紅悦にはグラビアでも話題となった女優『花鳥籠』の森野美咲、鞭棄には若手俳優の注目株『アキラNo.2』の佐伯大地、赤座には『新宿スワン』の個性派俳優・深水元基、そしてサーカス団団長の嵐鯉治郎には作家としても活躍する中谷彰宏といった、超個性的な面々が登場。見事なまでに、美しくも奇妙でエログロな世界観を再現した本作を、これらの写真から覗いてみて。『少女椿』はシネマート新宿ほか5月21日(土)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月05日丸尾末広の同名漫画を実写化した映画『少女椿』(5月21日公開)の登場キャラクター写真が5日、マスコミ向けに公開された。同映画は、俳優・中村雅俊の娘でモデルの中村里砂が映画初出演にして主演を務める異色作。父親は家を出て行き、母親を亡くして孤児になり、赤猫サーカス団に拾われた14歳のみどり(中村)が、団員である怪力自慢の赤座(深水元基)、美少年のカナブン(武瑠)、蛇使いの紅悦(森野美咲)、足芸の鞭棄(佐伯大地)、異人の海鼠、蟻男といった個性的で怪しげな連中たちに虐げられるが、超能力を持った男・ワンダー正光(風間俊介)の優しさに惹かれていく。ワンダー正光もみどりに恋心を寄せるが、みどりは次第にワンダー正光の暴力と狂気に恐怖していく、というストーリーが展開する。短編映画『ミガカガミ』でモントリオールほか、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した監督TORICOが監督を務める。また、みどりの母親に鳥居みゆき、町の実力者に鳥肌実も出演する。今回、公開されたのは、みどり、鞭棄、赤座、紅悦、カナブン、嵐鯉治郎(中谷彰宏)らが登場の場面写真。奇抜な衣装と特異なキャラクター、独特の世界観が伝わる写真となっている。(c)2016「少女椿」フィルム・パートナーズ
2016年03月05日世界的に知られる丸尾末広のカルト漫画「少女椿」が、モデル・タレントとして活動する中村里砂主演で5月下旬に映画化されることが決定。併せて本作のティザービジュアルも解禁された。ある時代の東京。14歳のみどりは、病気の母親を置いて家を出て行った父親の代わりに家計を助けるため、花売りをしていた。ある日家に帰ると母親は病死していた。一人ぼっちになったみどりは、赤猫サーカス団の団長である嵐鯉治郎に拾われる。地方巡業に回るサーカス団には、怪力自慢の赤座、美少年のカナブン、蛇使いの紅悦、足芸の鞭棄、異人の海鼠、蟻男といった個性的で怪しげな連中が顔を揃えていた。その中で下働きするみどりは、苛めにあいながらも健気に毎日を送り、走る列車を見ながら東京の我が家のことを思うのだった。そんなある日、サーカス団にワンダー正光という超能力を持った男が加入する。苛め にあうみどりを見たワンダー正光は、彼女のことを気にかけて、彼自身が持つ超能力で不思議な光景を見せる。彼の優しさにみどりは次第に心を寄せていく。ワンダー正光の評判は瞬く間に広まり、サーカス団は連日大入りとなった。だが、団 員たちは彼の人気に嫉妬し、みどりを苛める。それを見たワンダー正光は怒り、超能力で団員たちを従わせる。彼はみどりのことを愛していたのだった。それに嫉妬した 鞭棄もみどりを力づくで振り向かせようとするが、それを見たワンダー正光は激怒し、超能力で鞭棄を殺害する。その光景を見たみどりはワンダー正光に恐怖を覚え、避けようとするが――。原作は、1984年に発刊された全1巻の同名コミック。本作は、浪花清雲作の街頭紙芝居「少女椿」に作者特有の“エロ・グロ”“怪奇性”などの脚色を加えたもので、1992年にはアニメ映画化され、高い評価を受けたが、その内容表現から海外の一部地域では上映禁止にもなった。その後も舞台化はされたものの、実写映画化は30年もの間何度も試みがされては、その世界観を描くむずかしさゆえに企画が立ち消えになっていたという。そんな武勇伝を持つ原作の完全実写映画化に挑んだのは、短編映画『ミガカガミ』で「モントリオール国際映画祭」ほか、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した監督「TORICO」。監督と脚本を務め、本作に挑戦している。主人公のみどりを演じるのは、中村雅俊、五十嵐淳子を両親に持つ中村さん。本作が初の映画出演にして初主演にとなる中村さんは、モデル・タレントとして活動中で、演技は初挑戦だという。そして、そんな彼女を支えるのは、演技派として高い評価を受ける風間俊介、ビジュアル系ロックバンド「SuG」の武瑠、グラビアでも話題の森野美咲、喜矢武豊主演の舞台「GOKU」の出演も控える若手俳優の注目株の佐伯大地、『新宿スワン』『7s/セブンス』などに出演し個性派俳優として注目を浴びる深水元基、作家としても活躍する中谷彰宏といった面々が共演している。同時に解禁されたティザービジュアルは、原作コミックの表紙の主人公を忠実に再現した中村さんが、昭和臭漂う背景と、見事に同化されているビジュアルだ。また主題歌には、海外で「オルタナティブ・シャンソン」とも評され、その独特の世界観や、歌とアコーディオンで大きな注目を浴びている姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」の「あの子のジンタ」が起用されている。演技初の中村さんがこの難しい原作をどう演じるのか、共演のキャストがどういった配役になるのか、近年ではない衝撃作となりそうだ。『少女椿』は5月下旬、シネマート新宿ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年02月15日声優、アーティストとして活躍中の上坂すみれが2016年1月6日に発売する2ndアルバム「20世紀の逆襲」の第2弾アーティスト写真およびジャケット写真が公開された。ジャケット写真はそれぞれ有名漫画家/イラストレーター/アニメーターの描き下ろしイラストとのコラボとなっており、初回限定盤A(CD+Blu-ray)、初回限定盤B(CD+DVD)が美樹本晴彦氏とのコラボ、初回限定盤C(CD+写真集28P)が丸尾末広氏とのコラボ、通常盤がBAHI JD氏とのコラボと豪華タッグが実現している。さらに収録曲情報も更新され、作詞を大槻ケンヂ、作曲をNARASAKIが手掛けた3rdシングル「パララックス・ビュー」以降のシングル曲に加え、謎のサウンドクリエーター集団「絶望ノ果てのクリシェ」が手掛ける「20世紀の逆襲 第一章~紅蓮の道~」「20世紀の逆襲 第二章~蠱惑の牙~」「20世紀の逆襲 第三章~絶境の蝶~」の三部作楽曲、そして今夏TVアニメ「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」OP主題歌で世間をある意味賑わせたアニソン界の異端児「吟(BUSTED ROSE)」による新曲2曲を含む新曲5曲が収録されることが明らかとなった。○上坂すみれ 2ndアルバム「20世紀の逆襲」収録楽曲予感02 ☆(作曲・編曲:R・O・N)20世紀の逆襲 第一章~紅蓮の道~ ★(作詞・作曲・編曲:絶望ノ果てのクリシェ)パララックス・ビュー(作詞:大槻ケンヂ、作曲:NARASAKI、編曲:Sadesper Record)冥界通信~慕情編~(作詞・作曲・編曲:和嶋慎治(人間椅子))繋がれ人、酔い痴れ人。 ★(作詞・作曲・編曲:吟(BUSTED ROSE))すみれコード(作詞・作曲:松永天馬、編曲:アーバンギャルド)TRAUMAよ未来を開け!!(作詞:サエキけんぞう、作曲・編曲:窪田晴男)Inner Urge(作詞・作曲:松浦勇気、編曲:橋本由香利)無限マトリョーシカ(作詞:谷山浩子、作曲・編曲:Леснойпутешественник)無窮なり趣味者集団(作詞 上坂すみれ、作曲・編曲:エンドウ.(GEEKS))来たれ!暁の同志(作詞:及川眠子、作曲・編曲:岡部啓一)20世紀の逆襲 第二章~蠱惑の牙~ ★(作詞・作曲・編曲:絶望ノ果てのクリシェ)閻魔大王に訊いてごらん(作詞:RUCCA、作曲・編曲:岩橋星実(Elements Garden))罪と罰 –Sweet Inferno-(作詞:RUCCA、作曲・編曲:岩橋星実(Elements Garden))全円スペクトル ★(作詞・作曲・編曲:吟(BUSTED ROSE))革命的ブロードウェイ主義者同盟(INST piano solo ver.)☆(作曲・編曲:遠山明孝)ツワモノドモガ ユメノアト(作詞:椎名可憐/作曲・編曲:牧元芳朗(STRIP))20世紀の逆襲 第三章~絶境の蝶~ ★(作詞・作曲・編曲:絶望ノ果てのクリシェ)☆ …… Instrumental★ …… 新曲また、初回限定盤A、初回限定盤BのBlu-ray、DVDにはデビュー曲「七つの海よりキミの海」から最新シングル「Inner Urge」のMVに加え、今回のアルバムのために撮影された2ndシングル「げんし、女子は、たいようだった。」のカップリング曲「テトリアシトリ」の新アレンジVer.「テトリアシトリ(PARKGOLF REMIX)」のMVを収録。現在、キングレコード公式YouTubeチャンネルにてYouTube Editが公開されているので、こちらもチェックしておきたい。監督は前シングル「Inner Urge」のMVに続き、スミスが手掛けている。○上坂すみれ / 「テトリアシトリ(PARKGOLF REMIX)」(YouTube Edit)上坂は来年2月に2daysライブ『超中野大陸の逆襲 群星の巻』(2月11日(木・祝))、『超中野大陸の逆襲 草莽の巻』(2月12日(金))を中野サンプラザホールにて開催予定。なお、チケットのオフィシャル先行受付は明日12月9日(水)までとなっている。
2015年12月08日東京都・末広町のBambinart Galleryは、彫刻という領域を出立点とし、作品制作に取り組む4人のアーティストによるグループショウ「3/2, 4」を開催している。会期は12月13日まで(月火休廊)。開場時間は12:00~19:00。入場無料。同展は、彫刻という領域を出立点とし、作品制作に取り組む熊谷卓哉、謝花翔陽、永井天陽、宮坂直樹の4名のアーティストを紹介するもの。アーティストによって名づけられた同展のタイトル「3/2,4」(3もしくは2、そして4)のうち、3と2は、三次元と二次元を意味している。彫刻家にとって立体作品(3D)と平面作品(2D)を、同時に展示する目的で制作することによって負荷をかけ、可能性としての4=四次元的表現への憧憬と探索に取り組むことを示しているということだ。同展は、それぞれの作家による彫刻と絵画に対するアプローチのコントラストを通し、彫刻という領域の境界線を越え、また新たな側面が観られる構成となっている。■熊谷卓哉「人間の意識/無意識、常軌を逸した状態に興味がある。最近は世代やリアリティ、自分に最も卑近な所からあらゆる人々に共通する感覚について考察し、"現代の彫刻"を成立させるためのアプローチを試みている」武蔵野美術大学彫刻学科卒業、京都にてアーティスト・ラン・スペース「波さがしてっから」を共同運営。■謝花翔陽「人間の仕組みそのものの複雑性、矛盾をとりあげる。意思はどこにあるのか。意思は愛によって照らされるだろう。愛の不自由さ、一日一日死に近づいている感覚、憧れの対象に手を伸ばし掴もうとする行為。人が原初、造形上真っ先に目指したであろう、人の形の模倣と、生命感を描きださんとする行為を私も追体験したいと試みる。」東京藝術大学彫刻科卒業、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了、アートアワードトーキョー丸の内にてグランプリ・小山登美夫賞をそれぞれ受賞。第18回岡本太郎現代芸術賞展ほか多数参加。■永井天陽「日常の中にあたりまえのようにあるもの。出来事、行為、ルール、名前、生まれることや死ぬことなど。 私はそれらの見方や在り方を少しズラして、もう一度自分の目で確かめてみたい。物事の境界や輪郭に向かって、石を投げるような具合で」武蔵野美術大学彫刻学科卒業、武蔵野美術大学大学院彫刻コース在学、奈良美智氏をディレクターに迎え青森県立美術館八角堂で開催されたプロジェクト「PHASE 2014」にて個展を開催。■宮坂直樹「認識の方法によって様々に現れてくる空間」という空間概念を基に、空間構成の研究をしている」Academie royale des Beaux-Arts de Bruxelles修士課程修了、Ecole national superieure des Beaux-Arts de Paris研修、東京芸術大学大学院先端芸術表現専攻博士課程在籍、ブリュッセル、パリなどでグループ展に多数参加。
2015年11月30日丸尾末広、山本タカト、清水真理といった36人の作品を集め、日本の“耽美主義”について考える展覧会「幻想耽美 ー現代アートにおけるジャパニーズエロチシズム」が6月17日から28日まで、東京・渋谷のBunkamura Galleryで開催される。耽美主義とは、表現されている事象の善悪や思想ではなく、その美しさのみに最上の価値を置くという、19世紀後半にヨーロッパに広まった芸術思潮。オスカー・ワイルドや江戸川乱歩、夢野久作、澁澤龍彦らに象徴される異端・幻想的な表現を特徴としており、日本でもアングラ演劇やサブカルチャー、現代のクールジャパンにまで影響をもたらしている。同企画展では、耽美主義の系譜に繋がる36人の作家たちによる絵画、イラスト、人形作品などを展覧販売する。また、6月20日には16時より、美学者の谷川渥、イラストレーターの空山基、人形作家の恋月姫による無料トークイベントを開催。17時30分頃からはサイン会も行われる。【イベント情報】■「幻想耽美 ー現代アートにおけるジャパニーズエロチシズム」会期:6月17日~6月28日会場:Bunkamura Gallery住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 1F メインロビーフロア時間:10:00-19:30(6月20日のみトークイベントのため15:30まで)料金:無料休館日:なし出展予定作家:(平面)東學、大友暢子、佳嶋、金子國義、黒木こずゑ、桑原聖美、沙村広明、須川まきこ、空山基、多賀新、たま、成田朱希、根橋洋一、長谷川友美、林アサコ、林由紀子、林良文、古川沙織、町野好昭、丸尾末広、森口裕二、山本タカト、山本じん、吉田光彦(立体)上野シゲユキ、オカムラノリコ、恋月姫、甲秀樹、清水真理、神宮字光、Dollhouse Noah、中嶋清八、衣(hatori)、三浦悦子、森馨、矢沢俊吾【イベント情報】■「トークイベント&サイン会」会期:6月20日会場:上記会場時間:トークイベントは16:00~17:00頃まで、サイン会は17:30頃から開始。料金:トークイベントは無料で50人限定、当日10:00より会場で整理券を配布。サイン会はゲスト関連の物販購入者を対象に行われる。
2015年05月28日