TBSアナウンサーの南波雅俊が24日放送のTBS系バラエティー『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(毎週金曜後8:57)に出演。B‘zの稲葉浩志のものまねを披露し、スタジオを盛り上げた。南波アナは元NHKのアナウンサーで、普段は真面目にニュースを担当しているが、B’zの稲葉浩志のものまねが得意と紹介された。南波アナのものまねに、Mr.シャチホコは以前ネタ番組でコラボした時のことを振り返り、「ものまね芸人だと思っていた。あとからアナウンサーと聞いてえー!ってなった」と驚いたという。山本高広は「真逆のテンションの歌を歌うギャップですよね。それはもう、ずっちーな!」と称賛。ものまねのレジェンドたちの前での披露に南波アナは「大変恐縮で」と緊張の面持ちだったが楽曲披露が始まりマイクを持つと豹変。稲葉のものまねで「LOVE PHANTOM」「イチブトゼンブ」の2曲を熱唱した。ものまねの完成度にスタジオは「すげー!」「完璧!」と大盛り上がりに。そして、まさかの2曲披露に中居正広は「何メドレーやってんだよ」と叫び興奮した様子だった。この日の放送では、ものまねタレント33人が大集結し、“108分間120連発”のノンストップメドレーが実現。原口あきまさ、ホリ、ミラクルひかる、神奈月、JP、山本、荒牧陽子、ビューティーこくぶら、レジェンド勢から新世代まで、そうそうたるメンバーが渾身(こんしん)のものまねを披露した。
2022年06月25日ビルボードジャパン(株式会社阪神コンテンツリンク〔阪急阪神ホールディングスグループ〕本社:大阪市福島区、代表取締役:清水 奨)は2022年秋、中村雅俊の新たなオーケストラ公演「billboard classics中村雅俊 Symphonic Live 2022 ~HARVEST~」を開催することを決定した。1974年にドラマ『われら青春!』で主演デビューし、同ドラマの挿入歌「ふれあい」が100万枚超のヒットを記録、以来48年間、俳優、歌手として精力的に活動を続ける中村雅俊。昨年、初のフルオーケストラ公演全国ツアーを完走し、各地で大きな喝采を浴びた。本ツアーは、今年10周年を迎えた「ビルボードクラシックス」での2度目の公演となる。昨年のシンフォニックライブでは、「恋人も濡れる街角」などの大ヒット曲はもちろん、新旧の名曲の数々が山下康介によるシンフォニックアレンジと、マエストロ円光寺雅彦率いるオーケストラの迫力のサウンドでよみがえり、新たな感動を巻き起こした。また演奏の合間に交えるユーモラスなトークで会場を大いに沸かせ、オーケストラや指揮者から観客一人ひとりまでもが、温かな一体感に包まれた。黄金色に輝く“HARVEST(ハーベスト/実り)”の季節に、48年間、第一線を駆け抜けてきた中村雅俊のあふれる魅力を、オーケストラの芳醇な響きとともに味わいたい。チケットは7月8日(金)からファンクラブ先行受付、7月30日(土)からプレイガイド先行受付が始まる。【公演情報】■公演名:billboard classics中村雅俊 Symphonic Live 2022 ~HARVEST~■開催日時・会場:【名古屋】11月10日(木)開演17:30 愛知県芸術劇場 大ホール【東京】11月17日(木)開演17:30 東京文化会館 大ホール【西宮】11月26日(土)開演17:00 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール【福岡】12月13日(火)開演17:30 福岡サンパレス ホテル&ホール■出演:中村雅俊■指揮:円光寺雅彦■サポートミュージシャン:大塚修司■管弦楽:(名古屋)セントラル愛知交響楽団(東京)東京フィル・ビルボードクラシックスオーケストラ(西宮・福岡)大阪交響楽団■主催・企画制作:ビルボードジャパン(株式会社阪神コンテンツリンク)■後援:米国ビルボード■公演公式サイト: 【チケット情報】■価格:9,800円(全席指定・税込、特製プログラム付き)※未就学児入場不可■先行発売情報・オフィシャルファンクラブ「中村雅俊友の会」先行 7月8日(金)~7月24日(日)・ビルボードライブ法人会員先行 7月20日(水)~7月25日(月)・ビルボードライブ「Club BBL」会員先行 7月22日(金)~7月27日(水)・プレイガイド先行 7月30日(土)開始■一般発売日 10月8日(土)10:00~※収容率は政府の方針、感染状況等により判断いたします。※チケット購入の際は必ず、次に掲載している注意事項をご確認の上、チケットをお求め下さい。お客様へのお願いと感染予防対策について: 【コンサートに関するお問い合わせ】(名古屋)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(全日 12:00~16:00)(東京)キョードー東京 0570-550-799(平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)(西宮)サウンドクリエーター 06-6357-4400(12:00~15:00 日曜、祝日休み)(福岡)キョードー西日本 0570-09-2424(11:00~17:00 日曜、祝日休み)出演者プロフィール中村雅俊1951年、宮城県牡鹿郡女川町生まれ。1973年、慶應義塾大学在学中、文学座附属演劇研究所に入所。1974年、NTV「われら青春!」の主役に抜擢されデビュー。挿入歌「ふれあい」で歌手デビューし、売り上げが100万枚を超える。今までに連続ドラマ34本を含め、主演作品は100本以上。歌手としてもコンスタントに曲を発表し、現在シングル55枚、アルバム41枚をリリース。デビューから毎年行う全国コンサートも1500回を超える。円光寺雅彦(指揮)桐朋学園大学指揮科卒業。指揮を斎藤秀雄氏、ウィーンでオトマール・スウィトナー氏に師事。東京フィル指揮者、仙台フィル常任指揮者、札響正指揮者、名古屋フィル正指揮者を歴任。N響、読響、東響、新日本フィル、大阪フィル、広響をはじめとするほとんどの国内オーケストラ、海外ではプラハ響、BBCウェールズ響、ベルゲン・フィル、フランス・ブルターニュ管弦楽団などに客演。テレビ等の番組出演など、幅広い活躍を続けている。大塚修司(サポートミュージシャン)Composer Arranger Music Producer Keyboards Guitar Voice10代からバンド活動を始めコンサート活動をする。その後スタジオミュージシャンとして色々なアーティストのサポート、レコーディングをするようになり25才の時に中村雅俊に出会う。それから現在まで中村雅俊のサポートを続け楽曲提供、レコーディングアレンジ、一年も欠かさず開催されるコンサートではMusic Producerとして全てのアレンジを手掛け、中村と二人三脚でコンサートを作り続けている。ビルボードジャパン リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月09日世界標準のライブレストランといわれる『Billboard Live』。国内外の一流アーティストが招かれ、上質な空間と食事が楽しめる場として、世界的に有名です。俳優と歌手の二刀流で活躍している中村雅俊(なかむら・まさとし)さんは、2022年6月に『Billboard Live』公演を行います。デビュー50周年が近づいている中で、どんな想いで臨んでいるのか、インタビューをしました。中村さんの胸中とは…。中村雅俊「歌って本当に力がある、『すごいな』と思って歌わせてもらってる」中村さんは2021年に、初となる『Billboard Live』公演と、初の全篇フルオーケストラとの競演『Billboard Classics』を成功させました。中村雅俊【Masatoshi Nakamura "DAWN"】at Billboard Live YOKOHAMA※動画は2021年の『Billboard Live』の様子です。2022年は大阪・神奈川・東京の3会場で『Billboard Live』公演が決定!2022年に開催する中村さんの『Billboard Live』公演の日程は次の通りです。会場:大阪・Billboard Live OSAKA日程:2022年6月9日(木)・10日(金)1stステージ:OPEN 14:30 / START 15:302ndステージ:OPEN 17:30 / START 18:30詳細:公演詳細はこちら会場:神奈川・Billboard Live YOKOHAMA日程:2022年6月13日(月)1stステージ:OPEN 14:30 / START 15:302ndステージ:OPEN 17:30 / START 18:30詳細:公演詳細はこちら会場:東京・Billboard Live TOKYO日程:2022年6月24日(金)・25日(土)1stステージ:OPEN 14:30 / START 15:302ndステージ:OPEN 17:30 / START 18:30詳細:公演詳細はこちら中村雅俊「『Billboard Live』は、みんなと久しぶりって感じで会いたい」6月の『Billboard Live』公演を控えた中村さんに、取材をしました。デビュー当時と今の自分の変化を受け入れながら、歌に込める想いとは…。――中村さんにとって『Billboard Live』はどんな場所?実際に『Billboard Live』へ行って、外国のアーティストを見たことがありました。だから俺の中で『Billboard Live』は、格式ある特別な場所ですね。コロナ禍でいろいろな変化があった中で、『Billboard Live』公演ができるのは幸せなことです。――コロナ禍による変化とは?そうですね…。45年間続けていたコンサートツアーがなくなったのはショックでした。1974年に出した『ふれあい』という歌からコンサートツアーを始めて、ずっと毎年欠かさずにやってきたので、ガッカリしますよね。2021年からコンサートツアーができるという話になり、そこで初めての『Billboard Live』公演とフルオーケストラをやらせていただけて、すごく楽しかったです。――今年の『Billboard Live』公演への思いは?今年は東京でも公演をするんですけど、東京はステージの後ろが大きなガラス窓になっているんです。カーテンが開くと、後ろにある夜景が見えて感動的なんですよ。なかなか見ない、滅多にない作りですよね。そこに自分が立つというのは楽しみでしかないです。――今年の『Billboard Live』公演のタイトル『Come and get it!』の意味は?「ほら、ちょっと食事を食べていきなさい!」という、海外では日常的に使われる言葉なんですよね。ちょっとカジュアルに、じゃないですけど、「『Billboard Live』に来て、一緒に食事を楽しみましょう!」という想いがあります。タイトルを決めるのに、いつもどうしようって悩みますね…。――ほかにもタイトルの候補が?うん、『暇?』とか考えた。「暇だったらライブに来ない」という、ニュアンスを含めて考えたんですよ。タイトルが『暇?』だったら、なんだろうって思うでしょうから。でも、普通がいいだろうとなりました。――セットリストは決めている?今回のタイトルが『Come and get it!』なので、食事をしながら一緒に楽しい時間を過ごせる、そんなライブにしたいです。俺の曲で人気があるのは、バラードが多いんですよ。だけど楽しげな歌っていうのが、ヒット曲にはちょっと少ないので…。アップテンポの曲、アルバムの中の曲、シングルで出した曲、バランスよく組み立てるつもりです。ただ、どうしても『ヒット曲』といわれるものを、入れないといけないんですけどね。――ヒット曲を歌うのは苦手?ぜんぜん、好きだよ!人気の曲にはヒットした理由が当然ありますし、俺自身の思い入れもあります。お客さんも俺の曲にストーリーがあるかもしれないですけど、一緒ですよね。例えば『ふれあい』なんかは、もう48年も前の作品なんです。20代の頃から今の70代まで、それぞれの年代で、表現は変わってきました。昔の自分の姿をたまに見たりすると、変化は顕著といいますか…。意識はしていないです。けど、自分の歩んできた人生や歴史が、そういうふうにさせるんじゃないですかね。中村雅俊「『一発屋』かって、チラッと横切るものはあった」数多くのテレビ連続ドラマ主演を始め、NHK紅白歌合戦・日本武道館の単独公演などを成功させてきた中村さん。華々しい経歴を持っていますが、意外にも不安を感じていたことがあったそうです。――これまでの芸能人生を振り返ると?ちらほら『デビュー50周年』という話が、出るようになってきました。「すげえな、50年か」というのは、俺の中でもありますね。『われら青春!』という連続ドラマの主役でデビューしました。5代目の先生役だったんですけど、先生役の人はみんな歌を出すことが決まっていて、俺ももれなくという感じでした。それで出した『ふれあい』が、オリコンで10週間トップだったんです。やっぱり考えるんですよ、チラッと横切るものがある…。――横切るもの?『一発屋』かって。最初から主演でデビューをして、歌まで出して、「これを何年も続けられないだろうな」という思いは、チラッとありました。だけど、持ち前の楽観的な性格が、よかったところもあると思います。ほかにもヒット曲を残すことができましたし、コンサートツアーもできましたし…。ドラマに関しても、自分のデータを確認したら、連続ドラマ主演が34本ありました。「俺ってけっこう、頑張ってやってきたじゃん」みたいには、思いますね。中村雅俊「主役を演じ、歌を出すという運命から始まって、今の自分がいる」最後に、中村さんからメッセージをいただきました。過去を振り返ってみて、分かることは多いです。実は、これまでの自分が前へ進んでいくエネルギーになっているんですよ。ガソリンですよね。自分自身がどうなるのか、未来になにが待っているのかは、まったく分かりません。でも、主役を演じて歌を出すという運命から始まり、今もこうしてやってるんだなと感じます。今年の『Billboard Live』公演も、そうした軌跡があったからこそでしょう。今は地方へ行けることも少なくなりましたが、「久しぶり」という感じで、みんなに会いたいです。一緒に楽しい時間を過ごせる『Billboard Live』公演にしますよ。ステージに立つ中村さんの、歌と食事を楽しめる『Billboard Live』公演。今だからこそ表現できる奥深さが曲に乗り、歌の本当の力を伝えてくれることでしょう。『Billboard Live』公演は、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを遵守し、開催されます。生涯忘れられないであろう特別なひと時を過ごしてみてくださいね。中村雅俊『Billboard JAPAN』オフィシャルサイト[文・構成/grape編集部・撮影/奥西淳二]
2022年04月11日悪人が報いを受けるのは当然かもしれません。ですが、違法な手段を使って、悪人をさばいてきた人は、どうなのでしょうか。ある出来事がきっかけとなり、悪事の『報い』を一度は受け入れた2人の詐欺師。悲しみに暮れる中、2人はもう一度出会い、暗闇から希望の光を見つけていく…。俳優で歌手の中村雅俊さんが出演する舞台『富士見町アパートメント 2022』は、どん底まで落ちた2人が、再び前を向いていく物語です。中村雅俊にインタビュー!『富士見町アパートメント 2022』とは2022年4月28日~5月8日に、東京都港区六本木にある俳優座劇場で上演予定の『富士見町アパートメント 2022』。2部制になっており、第2部の『フーちゃんのこと』に、中村さんは出演します。※出演者は変更になる場合があります。中村さん演じる藤田風太郎こと通称『フーちゃん』は稀代の詐欺師。かつて詐欺師コンビを組んでいた秋山実智(半海一晃)の前に、ふらっと姿を現します。それは、また一緒に詐欺をするため。熱心に誘うフーちゃんですが、妻の死を機に隠居した秋山実智は、「もう足を洗った」と突っぱねます。ですが、秋山実智の孫娘である亜美(越後はる香)が、詐欺師にだまされたと聞いて…。舞台『富士見町アパートメント 2022』特設サイト中村雅俊「今回の舞台は、美しい裏切りがあってもいいかな」『フーちゃん』役として舞台に立つ中村さんに、インタビューをしました。中村さん自身が「美しい裏切りがあってもいい」と語る、ストーリーの見どころをうかがいます。――『フーちゃんのこと』はどんな物語?『フーちゃん』『実智さん』の、2人の詐欺師の話で、フーちゃんが実智さんを仕事に誘うところから物語が動き出します。実は、過去の出来事から、2人には確執ができているような状況なんですよね。だから実智さんはフーちゃんに誘われても、簡単に「いいよ」とは、いえません。でも、実智さんは孫娘の亜美ちゃんから、「詐欺師にだまされた」と相談をされて、物語が展開していきます。――過去の出来事とは?これが面白いんですよ!フーちゃんは詐欺師なので、人をだますことが得意ですよね。実智さんももれなく、フーちゃんにしてやられたことがあったんですよ。実智さんから「あの時のことは、なんだったんだ」と追及されますが、この場面での2人のやりとりが秀逸なんです。――フーちゃんはどんな人?フーちゃんが口にするのはウソばかり。だけど、ウソの背景には悲劇や切なさがあるんです。照れ隠しじゃないですけど、かっこつけたい時が人間にはあるじゃないですか。「フーちゃんは悪だけど、いいこともしていた」と、実智さんとのやり取りで、見ている人は感じるかもしれません。――実智さんはどんな人?実智さんは表向きは公認会計士として働いていました。でも、裏の顔はフーちゃんと同じ詐欺師です。表と裏の顔を、使い分けていたんでしょうね。実智さんは、妻を亡くしてしまうんですけど、結局、最後まで真実は伝えられませんでした。妻を亡くしてから実智さんは、まるで屍のようになり、塞ぎ込んだ生活を送っているんです。中村雅俊「諦めかけた自分たちの人生に、希望を見つけていく」フーちゃんは、塞ぎ込んでいる実智さんの前に姿を現します。過去の出来事から確執ができているような状況で、再び出会う2人はどんな物語を作っていくのでしょうか。――フーちゃんと実智さんはどうなっていく?お互いに「自分たちの人生なんて」と、諦めにも近い感情を抱いていた時もありました。でも、最終的には太陽を見上げられるくらいの希望が見えてきて、「人間って素晴らしいな」「生きてることっていいじゃない」と感じられるようになるんですよ。最低から希望に変わる、その間に複雑なストーリーがあって、けっこう楽しいんじゃないかと思っていますよ。――複雑なストーリーとは?実智さんの孫娘、亜美ちゃんが、詐欺師にだまされたという流れがあるんですけど、ここが1つのポイントでしょう。俺が演じるフーちゃんの策略があって…と、これを話すとネタバレになっちゃいますね。思い返すと「あれはそういうことか!」っていう、面白みや発見がありますよ。ウソとホントが入り交じる会話の所どころに、「素晴らしいな」と感じる小さなストーリーが散りばめられていて、じわじわと胸に響きました。――どんでん返しがある?『フーちゃんのこと』は、謎解きの要素があると思っています。後から気付けることも多いのではないでしょうか。それに、3人の絶妙な掛け合いが素晴らしいです。フーちゃんも、実智さんも、亜美ちゃんも、それぞれがそれぞれを案じていますし、物語を通してチャーミングに見えてきますよ。今回は、美しい裏切りがあってもいいかな。――中村さんにとってフーちゃんは?最初はフーちゃんのことを、よくいるお調子者かと思っていました。いい加減だし、そういう意味では面白そうな役だなという印象です。本読みの段階からニュアンスや心理的な流れを、理解しながら役作りをしていますね。フーちゃん、それに実智さんも、詐欺師だけど善玉というか、悪いやつらからしかお金をとりません。悪は悪なんだけど、演じていて救われるところがありますね。出てきた時はいい加減なやつに映っても、重要な場面では、別人に見せたいです。中村雅俊「誰にでもウソや秘密はあるから、共感できるんだろうね」最後に、中村さんからメッセージをいただきました。複雑なストーリーなので、見ている人には難しいところがあるかもしれません。演じている時も、ウソと分かった上でアクションやセリフを発し、二転三転することも多いので…。ですが、最低までいったフーちゃんと実智さんが、亜美ちゃんを巻き込みながら、希望を見つけていくストーリーは面白いです!まだ稽古が始まって数日しか経っていないですが、素晴らしい作品になる予感しかありません。ぜひ見に来てほしい。中村さんが出演する舞台『富士見町アパートメント 2022』は、2022年4月28日~5月8日に上演予定。第2部の『フーちゃんのこと』で、中村さんがどんな演技を披露してくれるのか楽しみですね。舞台の詳細は下から確認できます。絶望が希望に変わるストーリーに感動できるでしょう。舞台『富士見町アパートメント 2022』特設サイト[文・構成/grape編集部・撮影/奥西淳二]
2022年04月11日今年で17年目を迎える中村屋一門恒例の全国巡業公演。歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助がリモート会見で見どころを語った。2022年春は『春暁特別公演』に加え、勘太郎、長三郎の子役を交えた『陽春特別公演』の2公演を上演する。生の歌舞伎の楽しさに触れ「元気になってお帰りいただきたい」と声を揃えるふたり。歌舞伎のいろはを解く「歌舞伎塾」や素顔が垣間見られる人気の「トークコーナー」を交えた構成で、演目にも趣向を凝らす。「中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2022」「中村勘九郎 中村七之助 中村勘太郎 中村長三郎 陽春特別公演2022」チケット情報『春暁特別公演』で勘九郎はお家芸「高坏(たかつき)」に出演する。花見の席で大名から高坏を買うよう命じられた次郎冠者(勘九郎)。しかし、それが何か分からず「高坏買いましょう」と声を張り上げて歩き出すと、そこへ高足売が現れて……。下駄でタップという趣向が楽しい軽妙洒脱な舞踊劇だ。「祖父の十七代目中村勘三郎が今の演出、振りにしたもので、中村屋にとっても大切な演目のひとつ。華やかな作品でお花見気分を味わって」と勘九郎が陽気に盛り上げる。七之助が勤めるのは心中物「隅田川千種濡事(すみだがわちぐさのぬれごと)」。四世鶴屋南北作「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」(通称「お染の七役」)の大詰めを長唄の舞踊劇に仕立てたオリジナル演目で、七之助はお染、久松、お光、土手のお六の4役を踊る。「歌舞伎のエンターテインメント性を生でご覧いただける絶好の機会」であると同時に、男女の演じ分けや早替りなど役者、七之助の魅力を存分に堪能できる。続く『陽春特別公演』は勘太郎、長三郎の幼い兄弟が清元で踊る「玉兎」で幕が開く。息子の成長を見守る勘九郎は「何より芝居好きなのが嬉しい」と目を細める。ふたりともすでに踊りは入っているが、「今回はひとりで踊るものをふたり用に変える構成」につき、ブラッシュアップした内容でお届けする。また、今公演では勘太郎、長三郎がイラストを担当した手ぬぐいなどの公演記念グッズを初めて販売することも明かされた。打って変わり、勘九郎と七之助は清元を代表する名作怪談舞踊劇「かさね」を。腰元かさね(七之助)が最愛の与右衛門(勘九郎)に鎌で殺されたことに始まる因果因縁の物語。「男女のドロドロした部分や清元の名文句、名調子、その美しさも見せる。現代の女性にもドラマティックに観ていただけます」と勘九郎。最終的には顔が醜くなり足が折れどん底に突き落とされるかさね。七之助は「女性としてすべてが崩れる様を見せられたら」と語り、踊りでは勘九郎と阿吽の呼吸で魅了する。「互いが磁石のようにべったり引っ付いたり、拒絶し合ったり関係性にメリハリを付けるのが効果的で、そこが踊りの面白さ、深さになってくる。『玉兎』とはガラッと違う踊りを楽しんでいただきたい」とアピールした。『春暁特別公演』は3月6日(日)から26日(土)まで奈良、滋賀、兵庫ほか全国16か所にて、続く『陽春特別公演』は3月30日(水)から4月4日(月)まで大阪・フェニーチェ堺大ホールほか全国5か所にて。チケットは両公演、1月15日(土)10時よりプリセールを実施。取材・文:石橋法子
2022年01月14日中村勘九郎、中村七之助を中心に、中村屋一門が2005年より毎年行う全国巡業公演『錦秋特別公演』が10月より全国15カ所で開催される。昨年はコロナ禍によりやむなく中止。今年の巡業は中村勘太郎、中村長三郎が初めて参加した春公演に次いで2度目となる。「昨年伺えなかった土地に春と秋、2回に分けて伺えるのがうれしい」と勘九郎。七之助は「待っていてくださる方がいることがありがたい。春公演ではたくさんの拍手に、役者は居てもいいんだと思えた」と振り返る。それぞれ感謝の思いを胸に、合同取材会で秋公演への想いを語った。「中村勘九郎 中村七之助 錦秋特別公演 2021」チケット情報演目は『浦島』『甦大宝春日龍神(よみがえるたいほうかすがりゅうじん)』『トークコーナー』の全3つ。昔ばなしの後日談を舞踊化した『浦島』は成長株の鶴松が勤める。勘九郎は「歌舞伎を初めて観る方にはストーリー性も分かりやすく曲調も華やか。二枚扇というお扇子を使って踊るテクニカルな踊りは目にも楽しい」と解説。生前、父である中村勘三郎(18代目)が勘九郎の浦島をひどく気に入っていたと言い「鶴松にもしっかり継承できれば」と語る。『甦大宝春日龍神』は春日大社「第六十次式年造替記念」として2014年に創作された奉納舞踊。前半は春日の野の四季折々の素晴らしさを芝居仕立てで踊り、後半は龍神、龍女が荒々しく舞い踊る。「神がかったものに触れることによって、神秘的な思いになっていただければ」と勘九郎。七之助も奉納当日に、龍神の存在を感じるような出来事があったと明かす。「水の神様なので当日は雨だろうと話していたら、踊っている間は降らなかったのに踊り終えた瞬間に土砂降りの雨が降ってきた。野外だったので、兄と二人で『願いが通じたね』と。そういう摩訶不思議な現象が起こったりする。今回はとくに世の中が平穏無事であることを強く思いながら踊りたい」。最後の「トークコーナー」はスーツ姿の2人が等身大の素顔を垣間見せる人気コーナー。2年ほど前から定番だった七之助への結婚に関する質問がパタリと止んだ。「お客様も諦めたのかな」と勘九郎。当の本人は、結婚願望はないと言うが「こればっかりは分からないですよね。理想? 考えたこともないですけど、芝居が好きってことかな。同じものを楽しめる人だったらいいなと思います」。芝居は「心の栄養」とは勘九郎。「辛い状況が続くなかで、歌舞伎という非現実の世界へ飛び込むことによって、少しでもお客様を癒すことができればうれしい。感染対策を徹底して安心安全にご覧いただくというのが私たちの想いです」。七之助も「舞台で得た感動を明日への希望につなげていただければ幸いですし、僕らがやる意味もそこにある」と決意を語った。公演は、10月5日(火)東京・品川きゅりあん大ホールを皮切りに、全国を巡演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年09月01日江戸時代の伝説の歌舞伎役者・初代 中村仲蔵の下克上物語を、忠臣蔵を軸にドラマ化した「忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段」が今年12月に放送決定。主演は中村勘九郎が務め、上白石萌音、中村七之助、尾上松也、藤原竜也、段田安則、市村正親ら豪華キャストが共演する。落語や講談で人気の「中村仲蔵」は、初代 中村仲蔵(1736ー1790)が裸一貫からはい上がる実話をベースとした下克上物語。今回、その物語を国民的人気を誇る「忠臣蔵」を軸にドラマ化。大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」以来の映像作品主役となる勘九郎さんが、その傑出した身体表現力で天才俳優の一代記を演じる。また、もうひとつの主役ともいえるのが、江戸の芝居小屋。初代 中村勘三郎が興した中村座(猿若座)に始まるとされる芝居小屋は、江戸時代を通じて庶民最大の娯楽場となった。日の出から日没まで熱気に満ちていたという当時の芝居小屋を巨大セットで再現。小屋に生きる裏方や地方(歌舞伎音楽の演奏家)、稲荷町(いなりまち)と呼ばれた大部屋役者たちなど、芝居小屋を取り巻く人々も生き生きと描き、江戸歌舞伎の熱狂と魅力を伝えていく。超人気演目「仮名手本忠臣蔵」の五段目で、全く見せ場のない地味な役を割り当てられた仲蔵に一発大逆転はあるのか?厳しい階級制度で縛られた当時の歌舞伎界で、貧困やいじめに苦しみながらも、血の滲むような努力と才智でスターの座をつかんだ仲蔵の痛快な出世物語を、年末にエンターテインメント巨編として放送する。仲蔵の才能を見抜いて抜擢をする当時の大スター・四代目 市川團十郎、それを妬んで敵対する人気歌舞伎役者や座付き作者など、ひと癖もふた癖もある実在の江戸の演劇人たちを演じるのは現代の演劇界のオールスター。今回、勘九郎さんら5名のキャスト陣からコメントが到着した。中村勘九郎/初代 中村仲蔵 役「不思議な縁を感じます」中村仲蔵のことは父(十八代目中村勘三郎)が三代目仲蔵の伝記「手前味噌」に大変感銘を受け愛読していたので、よく聞いていました。仲蔵ゆかりの志賀山三番叟を踊ったこともあります。江戸時代、初代勘三郎が興した中村座に出演し、中村座を救った人でもあるので、その役を演じられることに不思議な縁を感じます。今回とても素晴らしい芝居小屋のセットに足を踏み入れ、思わず泣きました。持って帰りたい!仲蔵は差別を受け大変苦労した人ですが、芝居が好きという情熱に支えられていたと思います。「好き」こそ人を奮い立たせ、上達させ、信念を与えるものです。そんな情熱を感じていただけたら本望です。上白石萌音/仲蔵の妻・お岸 役「朗らかに務めたい」「令和元年版 怪談牡丹燈籠」以来、再び源(孝志)監督のもとでお芝居ができることが心底うれしいです。脚本はやはり本当に面白く、夢中で読んでしまいました。お岸は、こんな女房が家で待っていたら愉 しいだろうな、というような女性です。三味線と唄で仲蔵さんを癒やし、励まし、勇気づけられるよう、朗らかに務めたいと思います。これ以上ないほど豪華な出演者の皆様による「芝居」の真髄。もうすでに完成が待ち遠しいです。ぜひご期待ください。藤原竜也/謎の侍 役「もっと一緒に演っていたい」僕の撮影は2日間だけでしたが、内容の濃い2日間でした。勘九郎さんと空気を合わせて、芝居を作っていく感じがとても楽しかったです。「もっともっと一緒に演っていたいな」って思わせてくれるような人ですね。刀や傘のさばき方は非常に難しかったですが子供のころから厳しく作法を仕込まれている歌舞伎俳優さんから直接教えてもらえたのは貴重な経験でした。最初から最後まで楽しめる贅沢な作品になると思います。段田安則/狂言作者・金井三笑 役「演じがいがあります」勘九郎さんが仲蔵を演じられるのは、ピッタリだと思いますが、その仲蔵をいじめる狂言作者の役ということで演じがいがあります。今も昔も嫌味な演出家やプロデューサーはいて、大人の事情で配役が決まったりとかあったのでしょうね。みんな芝居が心底好きでそのためなら命がけというのも一緒でしょう。ヒエラルキーの厳しい世界で成り上がっていくサクセスストーリーですが、そうそう簡単に成功はさせませんよ。大きな障害として立ちはだかって仲蔵をいじめたいです。(笑)市村正親/四代目 市川團十郎(二代目 松本幸四郎)役「歌舞伎役者を演じられるのは役者人生のごほうび」歌舞伎は昔から演技の勉強のために拝見していました。勘三郎さん(十八代目)の芝居に感激してファンレターを送ったこともあります。今回歌舞伎役者を演じられるのは役者人生のごほうび。天国で勘三郎さんもびっくりしていることでしょう。歌舞伎は見るとやるとでは大違い!ミュージカルでも「歌いすぎるな、芝居しろ」と言いますが、歌舞伎独特の語調の心地よさを感じさせながら、ぐっと 芝居心を入れるのにはどうすればいいのか、悩みながら一生懸命演じています。ドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」は12月、NHK BSプレミアム・BS4Kにて前・後編放送(各89分)。(text:cinemacafe.net)
2021年07月20日女優の中村アンがブランドアンバサダーを務めるアンダーアーマーの新ムービー「THE ONLY WAY IS THROUGH 前へ -中村アン」が1日、公開された。今回の新ブランドムービーでは、現代の女性のNEW NORMALなライフスタイルシーンを等身大の姿で切り取り、スポーツやトレーニングを習慣化することで身体と心が強くなれるということを表現。不安定で目まぐるしく変化する現在の状況でも、逆境に負けずに進み続ける女性像を描いた。あわせて公開されたビジュアルでは、引き締まった美尻や背中が印象的なバックショットなど、中村がトレーニングに励む姿を披露している。
2021年04月01日小林克也の生誕80年と番組『ベストヒットUSA』誕生40年を記念して、小林の誕生日である3月27日(土)、Zepp Hanedaにてバースデー・スペシャル・イベント「小林克也&ベストヒットUSA DOUBLE CELEBRATION ECSTASY NIGHT!!!! 生誕80年!番組誕生40年!記念イベント」が開催される。この度、本イベントの有料生配信が決定。さらに全席指定券に付属するTシャツデザインも公開となった。最後の洋楽番組である『ベストヒットUSA』。1981年にテレビ朝日で始まり、2003年からBS朝日で復活、唯一無二の音楽番組として現在も放送中だ。この番組のパーソナリティー / 番組VJは、放送開始時から現在まで変わらず小林克也が務めている。彼は現在3つのラジオ局で週末、合計19時間の生放送音楽番組を担当。変わらずパワフルな活動を続けている。バースデーイベントは、伊武雅刀と伝説のネタを披露、スネークマンショーでもジョイントしたシーナ&ロケッツ鮎川誠とロックンロール、ムーンライダーズ・鈴木慶一&白井良明が登場、中村雅俊があの名曲を披露、ROLLYと小林の初コラボ、DJ KAORIがDJ、などスペシャルゲストとの共演が盛りだくさん。今回アナウンスされた生配信視聴券を購入すると、抽選で100名に「ベストヒットUSAオリジナルCD(Happy Anniversary盤)」がプレゼントされる。本CDはデヴィッド・ボウイやイギー・ポップ、マーク・ボラン、忌野清志郎、YMO等の写真で知られる世界的写真家の鋤田正義が撮り下ろしたスペシャルパッケージに、番組の歴史を振り返るブックレット付きの豪華盤。なお生配信は、見逃し配信(アーカイブ)の予定はないという。自宅でも小林克也の80才の誕生日を一緒に楽しもう。■公演情報「小林克也&ベストヒットUSA DOUBLE CELEBRATION ECSTASY NIGHT!!!! 生誕80年!番組誕生40年!記念イベント」3月27日(土)開場16:00 / 開演17:00会場:Zepp Haneda(TOKYO)<出演>小林克也&ザ・ナンバーワン・バンドメンバー:Vo.小林克也、Gt.佐藤輝夫、Gt.斎藤誠、Key.深町栄、Ba.琢磨仁、Dr.成田昭彦、Gt.柳沢二三男<スペシャルゲスト>鮎川誠、伊武雅刀、鈴木慶一、白井良明、中村雅俊、ROLLY(※50音順)DJ:DJ KAORI※都合により出演者が変更になる場合あり。料金:当日引換券(全席指定)12,000円(税込)※ドリンク代別途必要※未就学児入場不可※オリジナルTシャツ付き※TシャツはLサイズのご用意となります。当日、会場にてお渡し。チケットぴあ: 視聴券4,000円(税込)※見逃し配信(アーカイブ)の予定なし。※視聴券をお求めの方から抽選で100名様に「ベストヒットUSAオリジナルCD(Happy Anniversary盤)」プレゼント。視聴券発売期間:3月15日(月)12:00~3月27日(土)18:00チケットぴあ:
2021年03月15日女優の中村アンがブランドアンバサダーを務めるアンダーアーマーの新ムービー「THE ONLY WAY IS THROUGH 前へ -TRAINING 中村アン」が15日、公開された。今回のムービーでは、不安定で目まぐるしく変化する現在の状況でも体と心を強く持ち、逆境に負けず前に進み続ける女性を中村が表現。真剣な表情でトレーニングに打ち込み、鍛え抜かれた美ボディを披露した。「不安や悩み、葛藤があったとしても、トレーニングやスポーツのあるライフスタイルを通じて心は強くなり、自分と向き合うことでポジティブな気持ちが生まれる」そんなブランドメッセージを通じて、女性たちを勇気づけることを目的としたムービーに仕上がっている。
2021年02月15日2021年1月25日、歌舞伎役者の中村勘九郎さんと、息子である長男の勘太郎さん、次男の長三郎さんがトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演しました。中村さん親子は、4年前にも同番組に3人で出演。2021年1月現在、9歳になった勘太郎さんと、7歳になった長三郎さんの成長ぶりに、MCを務めるタレントの黒柳徹子さんは頬を緩ませていました。歴史好きは隔世遺伝?中村勘太郎と亡き勘三郎の共通点2人の成長ぶりに触れながら、それぞれの好きなことについて黒柳さんが質問。すると、勘太郎さんは、「歴史が好きで、歴史博士になりたい」と回答しました。その後、勘太郎さんは黒柳さんに、オリジナルの武将クイズを出題。黒柳さんも答えが分からないほど難題なクイズを出題し、博識ぶりを見せつけたのです。父親の勘九郎さんによると、亡き十八代目中村勘三郎さんも歴史が大好きだったのだとか。(勘太郎さんは)本当に好きなんですよ、歴史が。これ、隔世遺伝で。うちの父が史学科出身で、歴史が大好きだったので。もし生きていたら彼と、とてもマニアックな話で盛り上がってるんだろうなと思いまして。徹子の部屋ーより引用中村勘太郎と長三郎、『BTS』にドハマり中また、勘太郎さんと長三郎さんは「歌とダンスも大好き」と話し、現在、韓国のアイドルグループ『BTS』に夢中になっていることを明かしました。勘太郎さんと長三郎さんは黒柳さんの前で、『BTS』の楽曲『Dynamite』の歌と踊りを披露。母親が歌うのを聞いて、英語の歌詞も完ぺきに覚えてしまったのだそうです。2人のなめらかな英語の発音と、勘太郎さんの完ぺきなダンスは視聴者を驚かせています。・何気なく見ていた『徹子の部屋』で勘太郎くんと長三郎くんの、英語の発音のよさにびっくり。・突然の『BTS』がかわいすぎて癒されましたー!さすが、歌もダンスも上手ですね。・勘九郎くん、長三郎くん、かわいすぎてもう胸がいっぱい!話し方から、所作から、本当に素敵だなあ。『BTS』の歌と踊りも、もっと見ていたかった。・勘太郎さんと長三郎さんの『BTS』が、インパクト強すぎて思わず目がくぎ付けになった!とっても上手!番組の最後に黒柳さんは、「今度は、勘太郎さんと長三郎さんの2人でいらしてね」とひと言。父親の勘九郎さんが「もう僕はいらないですか!?」と反応すると、「もうその頃には2人でお話しできるでしょうから」とスタジオを笑わせていました。これからの勘太郎さんと長三郎さんの成長ぶりが楽しみですね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月25日菅野美穂と浜辺美波が母と娘を演じる新水曜ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」が、1月13日よりスタート。この度、浜辺さん演じる娘・空がコスプレを披露、その“漫画愛”が明らかとなった。浜辺さん演じる空は、筋金入りの漫画好きという設定。その空が愛する漫画はどれも実在するものばかりで、そのひとつが「EDENS ZERO」。1話の冒頭、コミックマーケットから帰宅した空の胸元には「EDENS ZERO」の主人公 シキ・グランベルの缶バッジが…。さらに、1話には空がシキのコスプレをしている姿も登場する。そして空の部屋には、たくさんの漫画やフィギュアがずらり。空がコスプレをするほど好きな漫画「EDENS ZERO」の単行本はもちろん、棚には「はたらく細胞」のフィギュアも。そんな中、空イチオシの漫画が「幸せカナコの殺し屋生活」。漫画の中で主人公カナコが言うダジャレ「ウソウソウソウソコツメカワウソ!」は空も気に入ってよく使っているよう。ドラマの中にちょこちょこと登場する空の“漫画愛”にも注目だ。第1話(1月13日放送)あらすじ下町情緒漂う都会の一角、すずらん町ーー。水無瀬碧(菅野美穂)は、シングルマザーとして娘を育てつつ連載を抱える小説家。“恋愛小説の女王”としてかつて一世を風靡したが、目下の心配事は大学生の娘・空(浜辺美波)に浮いた話がまるでないこと。そんなある日、続編を見込んだ碧の渾身の初ミステリー「アンビリカルコード」が大コケしたことで、碧は編集長・小西(有田哲平)から連載の打ち切りを告げられる。意気消沈する中、新しく担当についた編集者・橘漱石(川上洋平)から次回作に、と久々の恋愛小説を発注される碧。しかし華やかな表の顔とは裏腹に、恋愛から遠ざかっている自分に自信をなくしていた…。その頃、地元商店街の老舗鯛焼き屋・おだやでアルバイトをする空は、4代目店主で碧の幼馴染・ゴンちゃん(沢村一樹)に、いくつになっても危なっかしい母の心配を漏らしていた。訳あって碧と同じ独身、幼い頃からの腐れ縁のゴンちゃんは先代の俊一郎(中村雅俊)と共に頼れるご近所さん。友達のような相棒のような、仲良し母娘の碧と空を温かく見守ってきた。そんな中、水無瀬家を揺るがす心ときめく“運命的出会い”が碧と空に訪れようとしていた。さらに空は、大学きっての“陽キャ”モテ男で、同じゼミの入野光(岡田健史)のひと言についカッとなり、ある事件を起こしてしまう…。新水曜ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」は1月13日より毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年01月08日中村憲剛の偉大さはイベント名を見ても理解できる。12月21日に行われた引退セレモニーの正式名称は『おフロの恋人! LOTTE presents 中村憲剛引退セレモニー&優勝報告会』である。勝点83、26勝、88得点、得失点差57、2位に勝点18差、最少敗戦3試合などなど、記録尽くめで史上最速優勝を果たした川崎フロンターレの優勝報告会の前に、引退セレモニーと謳われているのだ。名前だけではない。2時間半ほどのプログラムの中で、鬼木達監督や谷口彰悟主将のあいさつなど優勝報告セレモニーは15分ほど。時間配分も大半は引退セレモニーが占めた。福田紀彦川崎市市長より市民栄誉賞が授与された (C)J.LEAGUE等々力陸上競技場に1万3000人を集めるなどセレモニーは異例の規模で行われたが、決して華美ではなかった。中村がどれだけクラブ・川崎市に愛され、中村がどれほどクラブ・川崎市に愛されていたかわかるあたたかいイベントであった。式はホームタウン活動で親交が深かった中原消防署や中原警察署、河川協力団体のとどろき水辺の楽校、フロンターレ算数ドリルで関わった川崎市立有馬小学校の関係者が感謝の言葉を並べてスタート。キングカズこと三浦知良をはじめ、川島永嗣、ジュニーニョなど盟友・戦友たちもビデオメッセージを送った。福田紀彦川崎市市長から市民栄誉賞が授与され、36名ものクラブOBも登壇した。さらに本人も登場。チームメイトからのメッセージ、家族からの花束贈呈、スキマスイッチ常田真太郎、SHISHAMOからのあいさつ、川崎市の小学生からの手作りシャーレのプレゼントなど、涙あり、笑いあり、感動ありのラインナップとなった。中村憲剛引退セレモニーに1万3000人が集った (C)J.LEAGUEエース・小林悠は涙ながらに「苦楽をともにした憲剛さんと初めて優勝した時を超える感動はこの先も絶対にない。一緒に抱き合って喜び合えたことが本当にうれしかった。憲剛さんがいなかったら、今の僕は絶対にないと断言できます。僕にとって大きな存在でした」と感謝の念を表した。長男・龍剛くんは「中村憲剛選手の18年間のサッカー人生は出来すぎでした。悲しい時も悔しい時もともに乗り越えてきた家族として、ありがとうと伝えたいです。引退、おめでとう。そして、ありがとう」と12歳とは思えぬクオリティの手紙を披露した。中村は集まったゆかりのある人々、チームメイト、クラブ関係者、そしてファン・サポーターに感謝の言葉を並べた。「みんながありがとうと言ってくれたけど、ありがとうと言いたいのは僕の方。何でもない大学生を拾ってくれたフロンターレには感謝しかありません。僕はフロンターレで学んだ。それは地域密着、『川崎市のみなさんを笑顔に、元気にする』こと。自分がただサッカーをやっていればいいという発想の人間だったら、ここまでプレイヤーとして続けられなかったと思うし、フロンターレもここまで大きくなることはなかったと思っている。本当にそういった意味でフロンターレに拾ってもらって心からよかったと思っているし、この18年間、本当に感謝の気持ちしかない。頼もしい後輩たちにフロンターレは任せて、僕は先のステージに進みたい。今日の景色は一生忘れません。本当に感謝しています。フロンターレ、最高です」胴上げの回数はもちろん背番号にちなみ14回 (C)J.LEAGUE場内一周では神輿にものった (C)J.LEAGUEチームメイトたちによって背番号と同じ14回を2セット胴上げされた中村は場内を一周。ファン・サポーターとの別れを惜しんだ。セレモニーを終えた後、中村は記者会見に登場し、「もう何だろ。すごいことが起きたんだなと。感情が揺さぶられて、心地よい疲労感で気持ちよかった。一生忘れられない光景がまたひとつ増えました。本当に引退するんだなと」と率直な感想を語った。さらに「夢見心地。今もフワっとしている。本当に感謝しかない。本当に幸せ者だなと。入れてくれたのもそうだし、ここまで大きく育ててくれたのもそう。僕も還元していかないといけない」と続けた。泣いたことを指摘されると、「泣かない方がおかしい(笑)。感情を揺さぶられすぎて、わけがわからなくなかった。みんなの思いがありがたすぎて。基本泣き虫だから、案の定泣きました」と頬を緩めた。チームを代表してメッセージを送る小林悠(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE小林からのメッセージについて質問されと、「いつ泣くかなと見ていたが、あいつにしか話せない話をしてくれたので、僕も感極まった。僕の方こそ感謝している。彼が優勝させてくれたんで」と言い、龍剛くんの手紙について問われると、「息子の文章力の高さにちょっと引いた(笑)。彼が息子であることを僕は誇りに思う。もちろん妻もふたりの娘もそう。4人がいなければ、僕はここまでがんばれなかった。心の底から感謝している」と振り返った。サッカーを志す子どもたちへメッセージも送った。「僕自身足が遅かったり、体が小さかったりと劣等感を持っていた。劣等感を武器に変えることで道が切り開けて、40歳までやれた。可能性に蓋をせずに、毎日毎日トレーニングしていけば誰でも必ず道は開ける。受け入れてくれる素晴らしいクラブが川崎にはあると伝えたかった」次なる夢の日本代表監督について、コメントを求められると、「過程を経て、タイミングが合って初めてなれるもの。そうなるには本当に勝たないといけないし、評価されないといけない。自分から目指しますなんて軽々しく口にできないが、目指すのは自由」と口にした。大いなる目標の前に、目の前に迫った目標がある。もうひとつのタイトル『天皇杯』である。次なる戦いに向けて、中村は「今日は感情を揺さぶられすぎたので、今日は切り替えられない。明日トレーニングがある。明日からしっかり切り替えていきたい。みんなとサッカーできるのもあと10日。まず準決勝に向けてしっかり準備をして全力で向かっていきたい。(国立での決勝については)正直そこまで考えていない。相手のあることなので、勝てる保証はどこにもない。準決勝、等々力でやるのは最後。そこで全力を尽くすことしか考えていない」とキッパリ。中村憲剛の勇姿が見られるのも最大あと2試合 (C)J.LEAGUE中村憲剛は、そして川崎フロンターレは12月27日(日)・等々力陸上競技場での『天皇杯』準決勝でブラウブリッツ秋田×福山シティFCの勝者と対峙し、1月1日(金・祝)・国立競技場での『天皇杯』決勝を目指す。準決勝のチケットは予定枚数終了、決勝のチケットは12月26日(土)午前10時より一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)チケット情報
2020年12月22日9月27 日(日)に浅草寺 五重塔 特設舞台にて、中村勘九郎 中村七之助歌舞伎生配信特別公演が開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】中村勘九郎、中村七之助を中心に、中村勘太郎、中村長三郎、中村鶴松も加わり東京・浅草の浅草公会堂の舞台から歌舞伎を無観客ライブ配信する同公演。中村勘九郎、中村七之助による『連獅子』を浅草寺 五重塔 特設舞台にて披露する。チケットは9月11日(金)10時より発売。■中村勘九郎 中村七之助歌舞伎生配信特別公演9月27日(日)19 時 配信※見逃し配信10月4日(日)24時まで (期間内は何度でも視聴可)野外特設舞台のため、雨天の場合は中止いたします。当日9月27日(日)17 時に開催か中止かを決定いたします。中止の場合は、10月31日(土)19 時配信に、日程変更いたします。料金: 3,500 円(消費税込み)
2020年09月10日女優の中村アンが出演するアンダーアーマー新ブランドムービー「THE ONLY WAY IS THROUGH. 前へー中村アン」が、28日に公開された。今年4月からアンダーアーマーのブランドアンバサダーを務めている中村。2020年ブランドメッセージ「THE ONLY WAY IS THROUGH. 前へ」は目標達成のために努力を続ける人々の精神・宣言を表現し、“究極の美ボディ”を追い求め、キープし続ける姿を捉えた。今回の新ブランドムービーでは、中村がトレーニングに打ち込む姿勢と意志にフォーカス。常に変わり続ける環境下でも揺るがず、自分らしくありのままに進む中村の姿を通じて、「一歩が踏み出せない」という女性たちを勇気づけ、スポーツに対する壁が少しずつなくなっていくことを目指している。「トレーニングも仕事も人生全体的に挑戦し続ける。恐怖に勝って、前に進む姿勢はすごく共感できます」と語る中村。「ANNE’S STORY」ムービーでは、「フィットネスはちょっと怖い、できないかもみたいなのがあるじゃないですか」と問いかけ、「でも、その恐怖の“一歩前”に進むと景色が変わって、波に乗れる瞬間が来る。やっぱりその瞬間が楽しいし、その“恐怖に勝つ”ことはすべてのことに共通していると思います」と力強い言葉を残している。
2020年08月31日俳優・中村倫也の素顔にせまる「その素顔が知りたい。俳優・中村倫也」が5月14日(木)深夜に日本テレビでオンエア。中村さんの最新作『水曜日が消えた』の撮影現場に「zero」が密着、デビューからこれまでの日々と最新作の舞台裏などを紹介する。2005年に映画『七人の弔』で俳優デビューした中村さん。舞台初主演作となった「ヒストリーボーイズ」で第22回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。そのころを契機に大河ドラマ「軍師官兵衛」や『ピース オブ ケイク』、『3月のライオン』『孤狼の血』などで注目を集めるように。「ホリデイラブ」「崖っぷちホテル!」などを経て2019年1月クールの「初めて恋をした日に読む話」で演じた高校教師役、7月クールの「凪のお暇」で演じた自由すぎるイベントオーガナイザー役も好評で、この春クールの「美食探偵 明智五郎」では主演を務めるなど、いま最も熱い俳優の1人となった中村さん。今回は中村さんの映画最新作となる『水曜日が消えた』の撮影現場に「zero」が密着。2005年に俳優デビューしてから15年を経てブレークしたいま、中村さんが何を思い、何を感じているのか。またデビュー当時の赤裸々な思いなど、下積み時代の苦労なども語る。また『水曜日が消えた』で演じる、曜日ごとに入れ替わる7つの人格をもつ難役に挑む姿から、俳優・中村倫也の過去と現在に迫っていく。『水曜日が消えた』は、1人の人間の内側で曜日ごとに入れ替わって暮らしている7人の“僕”。ほかの“曜日”とは直接会うことはできず、日記を通してのみ間接的に互いを知っている。そのうちの最も地味でつまらない1人、通称“火曜日”の視点を通して描かれていく世界の物語――。同じ肉体のなかで7つの人格が入れ替わるという役柄の僕を中村さんが演じ、石橋菜津美、中島歩、休日課長、深川麻衣、きたろうらが脇をかためる。『水曜日が消えた』は近日公開。「その素顔が知りたい。俳優・中村倫也」が5月14日(木)深夜25時29分~日本テレビで放送。(笠緒)■関連作品:水曜日が消えた 近日公開©2020『水曜日が消えた』製作委員会
2020年05月14日「ミュージカル、アクション、コメディー」を3本柱に三宅裕司(68)が劇団SETを旗揚げしてから40年。岸谷五朗、寺脇康文といった多くの売れっ子俳優を輩出し、観客動員数もうなぎ上り、名実ともに人気劇団となった。座長・三宅裕司が創立時からの盟友・小倉久寛(64)と語り合った劇団の歴史とは?三宅「28歳で劇団を旗揚げして40年。よく続いたなあというのが率直な感想ですよ」小倉「僕は、64歳までよくやったなあって(笑)」三宅「それはあるよね。俺たちが子どものころの60って、めちゃくちゃ年寄りに見えたもの。今とはえらい違い。俺なんか、あと2年で70だよ!」小倉「でも、三宅さんを見ていると、70もさほど老け込んだ気がしませんよ。しかも、ちゃんと貫禄はある。僕なんか、老けているのに貫禄がないから、うらやましいですよ」三宅「小倉は劇団に入ったころとまったく変わらないよな」小倉「僕はね、そもそも大学を卒業したら普通に会社勤めをするつもりだったんですよ。でも、オイルショックの時代でなかなか就活がうまくいかなくて。そんなとき、中村雅俊さんのドラマで演劇青年が出てきて、それがすごく楽しそうだなあと思ったんですよ」三宅「劇団の活動が楽しそうってことだろう?」小倉「そうそう」三宅「絶対、蜷川(幸雄)さんのところで灰皿投げられるのは嫌だろうね(笑)」小倉「まあ、どうせなら楽しいほうが……(笑)。全然経験もないのにちょっと劇団とかに入ってみようかなあと思ったんです。なかでも喜劇は、騒いでバカやってるだけでいいのかなあって」三宅「俺は大学時代にコミックバンドとコンボジャズバンドと落研をやっていて、卒業したら喜劇役者を目指そうと思っていたんだよ。でも、『日本テレビタレント学院』はつまらなくて辞めて、劇団も2つ、3つ行ったけど、自分のやりたいこととずれていた。それで、自分で劇団を作ろう、と」小倉「当時は小劇場もたくさんあったでしょう。興味のある劇団はなかったんですか?」三宅「行きたいと思ったのは、『東京ヴォードヴィルショー』(※1)くらいかなあ。でも、座長が福島出身なのでやめました。佐藤B作さんには内緒だけど(笑)。東京にこだわりもあったしね」小倉「SETって、できた当初から“ミュージカル、アクション、コメディー”の3本柱でしたよね。アクションを入れたのはなんでですか?」三宅「そのころ劇団のメンバーとキャラクターショーのバイトでアクションをやっていたからだよ(笑)」小倉「それだけ?(笑)」三宅「芸の一つとして取り入れたら、劇団の作品にも広がりが出るだろうと思って」小倉「口コミで徐々にお客さんは見にきてくれるようになったけど、やっぱり、三宅さんの『ヤンパラ』(※2)が大きかったですよ。お客さんが一気に増えて」三宅「劇団の活動だけじゃ食っていけないからね。それに、口では『劇団を売るために』と言いながら、本当は自分も売れたかったのよ(笑)」小倉「岸谷五朗と寺脇康文が入ってきたのもそのころです」三宅「俺の仕事がどんどん忙しくなって体力的にも無理だなっていうころ。だから、岸谷と寺脇を前面に出してスターにしていこう、と」小倉「そのとおりになりましたよね。2人が辞めるまで10年くらいあったのかなあ」三宅「自分たちで劇団を作りたいって言われて。でも、昔、俺も同じだったのよ。やりたいことがあったら、自分で作ったほうがいいと思ってSETを始めたから。それで、2人が抜けた後、そこからまた小倉と俺のコンビネーションを研究するようになった」小倉「僕は、ずっとマスメディアの仕事が苦手でした。団員になって1年目くらいかなあ、企業の社員教育ビデオをやったときに苦い経験をしたんですよ(笑)」三宅「覚えてるよ。電話の交換手の役だろう(笑)」小倉「5行のセリフが言えないもんだから何度もダメ出しされて。結局、役を降ろされたんですけど、その代わりをやるのが僕のマネージャーだったんですよ(笑)」三宅「ショックだよな、役者にとって」小倉「その人、よく結婚式の司会のアルバイトをやっていたんですよ(笑)」三宅「今では、プロの司会者だもんな(笑)」小倉「ショックで、翌日、三宅さんのところに『もうマスコミの仕事はやめます』って言いに行きましたね(笑)」三宅「『舞台だけにします!』って(笑)」※1:劇団東京ヴォードヴィルショー。’73年に佐藤B作を中心に結成された人気劇団。※2:ラジオ番組『三宅裕司のヤングパラダイス』(ニッポン放送・’84〜’90年)。『ドカンクイズ』『恐怖のヤッちゃん』など数多くの人気コーナーが生まれ、中高生を中心に絶大な人気を誇った。57作目となる劇団SET創立40周年記念公演・舞台『ピースフルタウンへようこそ』。東京公演:10月11〜27日、池袋サンシャイン劇場/愛知公演:11月8〜9日、穂の国とよはし芸術劇場PLAT/兵庫公演:11月13〜14日、兵庫県立芸術文化センター。
2019年10月07日小椋佳さん(75)「家内に葬式をあげる煩わしさを味わわせたくない。自分ですませておけば、本当に死んだときにやらなくてもいいじゃないですか。葬式らしい形でもよかったんですが、まあ50年間、歌ってきたのでステージをそのまま葬式にしちゃおうと生前葬コンサートを思いつきました」そう語るのは、『シクラメンのかほり』『愛燦燦』など数々のヒット曲で知られるシンガー・ソングライターの小椋佳さんだ。■“人生完結したな”2014年9月、東京・渋谷のNHKホールで4日間に及ぶ『小椋佳 生前葬コンサート』を行った。70歳だった。「毎日違う曲で全100曲。緊張も特別な思いもなく、いつもどおりいいステージにしたいと思っただけ。ただ、4日間終わって“人生完結したな”という思いはありましたね。生ききったというか。神田紘爾(本名)の人生は十分満喫したなと。だから、コンサート終了の翌日に死んでいれば、いちばんよかったんだろうけどね(笑)」生前葬コンサートの準備は前年から。まずは、自らが作った2000曲以上の楽曲から、100曲をセレクトした。「悩みはしなかったけど、時間は1か月ほどかかったかな。セットリストが決まってから、それぞれの曲のエッセイの執筆を始めました。僕は日記をつけているヒトなので、作った歌の当時の日記を読みながらね」NHKホールは、小椋さんが’76年に初めて公に姿を現した場所。以来、ツアーの初日か最終日には必ずそのゆかりのステージに立ってきた。「通常は2日間しか貸さないそうですが、粘りに粘って。4日間満席だったけど、興行的には儲かりはしなかった。かかる経費が膨大でしたから」かつて小椋さんはバリバリの銀行員の傍ら、シンガー・ソングライターとして活躍する異色の存在だった。東京大学法学部卒業後、日本勧業銀行(のちの第一勧業銀行、現・みずほ銀行)に入行。「高校の終わりから歌は作り始めてはいましたが、大学に入ってから“何か創作活動をしなくちゃいけない”と焦り、いろんなことをやりましたよ。小説を書いたり、絵を描いたり。でも全然ダメで。挫折ですよ。何をやっていいかわからなかった。銀行に入ってからも、芸術の世界で活躍する人たちと友達になったり、ミニコンサートのようなことをやったり。人の音楽活動の演出台本を書いたりもしましたね」そんなある日、ラジオで披露した歌がきっかけで劇団『天井桟敷』のレコードに歌手として参加。その歌声がレコード会社のプロデューサーの耳にとまる。そして’71年、『しおさいの詩』(B面は『さらば青春』)でシングルデビュー。その甘い歌声と繊細な曲が人気を集めるように。一方で銀行マンとしても出世街道を突き進み、浜松支店長、本店財務サービス部長などを歴任。“もっとも頭取に近い男”と評されるまでに。二足のわらじをはき続けたが、’93年に退行した。「50歳になろうとするころです。僕が“辞める”と言い出したら、頭取から3回料亭に呼び出されました。“何で辞めるんだ、これからじゃないか”とね。それでも辞めたのは、銀行員はやり尽くしたから。十分、体験したってことです」それから25年、シンガー・ソングライターとして曲作り、そしてコンサート活動を続けてきた。今でも月3回はコンサートで歌い、そのどれもが満席だ。■死んでもおかしくない状況だったその一方で、小椋さんは2000年に胃がんを発症し、胃の4分の3を切除している。「以来、ほとんど食べられない。寿司屋さんに行ってもシャリはダメなんだから。食べる楽しみがなくなったのは寂しいことですよ」’12年には劇症肝炎で生死を彷徨っている。「オーチャードホールでのコンサートが決まってたんだけど、その1週間前から肝機能障害で入院していて。病院を抜け出して2日間舞台に立って、終わったとたんに担ぎ込まれましたよ」死んでもおかしくない状況だったと、のちに医師からは言われた。「周りもみんな“もうダメだ”と覚悟を決めたそうです。投薬治療でよくなりましたが、ずっと車椅子生活でしたよ」医師から心臓手術の予告もされているが、インタビューの間、小椋さんは絶えずタバコを吸っていた。「1日50本くらいかな。もう50年吸ってますから、やめられない。夢?今さらないですよ。ある意味では、そういうのは果たしちゃったから。75歳にもなってステージをやれて、お客さんが会場を埋めてくれる。そもそも、歌で生計が立てられている。僕はなんて恵まれた男なんだろうと思いますよ。あとは家族、友人に囲まれているときには幸せを感じますね」小椋さんは、現在の生活を“余生”と表現する。「70歳のときに遺書も書いたし、洋服や膨大な蔵書も処分した。死に支度はそのときに全部やっちゃったんです。そうそう今、青山墓地(東京)に申し込みをしています。やっぱり、家族のそばがいいからね。戒名はいらない。それは絶対譲れない。無駄だから。でも、墓石はちょっと変わった形のものがいいかな。歌を刻むか?それは家族が決めればいいことで、僕は何だっていいんですよ」小さく微笑むと、小椋さんはまた紫煙をくゆらせた。《PROFILE》おぐらけい。シンガー・ソングライター、作詞家、作曲家。’71年『しおさいの詩』でデビュー。3作目のアルバム『彷徨』は100万枚を突破。布施明、中村雅俊、美空ひばりなど多数のアーティストへ作品を提供
2019年09月18日NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』に出演している中村勘九郎が来阪。弟・中村七之助とふたりが中心となり、中村屋一門で行う毎年恒例の全国巡業公演「錦秋特別公演2019」の会見に臨んだ。今回、関西では堺、京都、神戸で上演、全国14か所を巡演する。歌舞伎を観る機会の少ない地方に「自分たちが全国各地に足を運び、たくさんの方に歌舞伎を観てもらおう」とスタート、15周年を迎えた今年で47都道府県制覇となった。「中村勘九郎 中村七之助 錦秋特別公演 2019」チケット情報今回のプログラムは『芸談』から始まり3演目を上演。幕開きは、勘九郎と七之助がスーツ姿で登場し、素顔で語る人気のトークショー『芸談』だ。観客の質問コーナーもあり、芸談からプライベートな話まで楽しく盛り上がる。「初めて歌舞伎をご覧になる方の緊張を少しでも和らげ、リラックスした状態で後の演目をご覧いただきたい」。そして、まずは中村屋の門弟一同でにぎやかに踊る『艶紅曙接拙 紅翫(いろもみじつぎきのふつつか べにかん)』を上演。「江戸の風物詩を織り込み、物売りもたくさん出て来て、さまざまな役が登場する、ビジュアルで楽しんでいただける演目です」。次に『三ツ面子守(みつめんこもり)』。背負った子供をあやすため、子守の娘がおかめ・えびす・ひょっとこの3つのお面を素早くかけ替えて軽妙に踊る。「歌舞伎を代表する舞踊のひとつで、子守の役として踊り分けをするというテクニック的にも難しい踊りです」。この公演でおなじみの中村鶴松が修行を重ね、「うまくなってきました。大抜擢で踊ってもらいます」。最後は、羽衣伝説をもとにした『松廼羽衣(まつのはごろも)』。松の枝にかけられた天女(七之助)の羽衣を取った漁師の伯竜(勘九郎)が、羽衣を返す代わりに舞を所望し、天女は優美に舞いながら天へと帰って行く。「ファンタジーにあふれたお話を、常磐津でしっとり踊ります。常磐津舞踊の中でも本興行でかかることが少ない演目。この公演ではそういうものも大事にしていきたいと、チョイスしました。七之助とふたりでしっかり踊るのは約1年半ぶりなので、楽しみです」。錦秋特別公演をきっかけに、歌舞伎に興味を持ち、南座や大阪松竹座へ足を運ぶようになった人も増えている。「続けてきてよかった」と言いつつも「どの劇場でも、初めて生で歌舞伎を観る方が7割ぐらいいらっしゃるので、まだまだだな、と。今年、15周年を迎えましたけれど、やはり初心を忘れずにやってくことが一番ですね。マラソンランナーの役をやっていたので持久力がつき、体力的には結構上がったんじゃないかな。番組をきっかけに来てくださるお客様も多いと思いますので、いい意味で期待を裏切りたいと思っています」。公演は10月18日(金)大阪・フェニーチェ堺 大ホール、10月19日(土)京都・ロームシアター京都 メインホール、10月20日(日)兵庫・神戸国際会館 こくさいホールにて上演。その他、全国を巡演。取材・文:高橋晴代
2019年09月12日「『なつぞら』の収録で、初めて山田家のセットに入った瞬間、開拓移民で貧しい生活なんですが、あれ、この場所、どこかで見たことあると思ったんです。囲炉裏があって、むしろが敷いてあって、土間があって……『あ、おしんの家だ!』って。雰囲気が似ていたんですね。また朝ドラの現場に帰ってきたんだなぁと、ひとり、懐かしさに浸っていました」女優の小林綾子さん(47)は、現在、放送中のNHKの連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。広瀬すず演じるヒロイン・なつの初恋の相手である天陽(吉沢亮)の母親・山田タミ役を演じている。節目となる朝ドラの100作目で、かつてのヒロインたちが出演していることも話題だが、10歳にして『おしん』で主演をつとめた小林さんにとっては、36年ぶりの朝ドラ復帰作となった。くしくも現在、NHK BSプレミアムでは毎朝、『おしん』と『なつぞら』が続けて放送されている。「再放送で初めて『おしん』を見たという方からも、『おしんちゃん、どうなるの』といった感想をたくさんいただいています」『おしん』人気再来を裏付けるように、再放送にして総集編も何度も放送されているのに加え、8月13日には『アナザーストーリーズ』(NHK BSプレミアム)でおしん特集が組まれたばかりだ。『おしん』は、’83年に放送された朝ドラ31作目。橋田壽賀子さん(94)のオリジナル脚本で、ヒロインは明治、大正、昭和を幾多の困難を乗り越えながら生き抜いた山形の貧しい小作農の娘・谷村しん。小林綾子、田中裕子、乙羽信子の3人がリレー形式でヒロインを演じ、少女時代が小林さんだった。平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%は、いまだ破られていないドラマ史上最高視聴率の金字塔だ。「おしんドローム」なる流行語を生み出した番組は国内で社会現象となっただけでなく、世界73の国と地域で放送され、イランでは最高視聴率90%を超えた。『おしん』の放送終了後は、天才子役といわれながらも、語学留学をしたり、その後も私生活では結婚と離婚を経験した。「おしんを演じたあと、いろいろな苦難を乗り越えてこられたのは、私の原点に『おしん』があったからです」小林さんは1972年8月11日生まれ。東京都練馬区の出身。クラシックバレエがやりたくて、東映の児童劇団に入ったのが5歳。『おしん』のオーディションは10歳で、100人を超える少女の中から大抜擢された。「すぐに6冊の台本と方言テープを渡され、まず母が台本の漢字にフリガナを書いて、それから毎日、登校前と下校後に母と向き合ってセリフの練習を繰り返しました」橋田さんの脚本といえば長ゼリフで有名だが、撮影初日までに自分の分だけでなく相手のセリフまで暗記し、山形弁も完全にマスターして周囲を驚嘆させたという。撮影は’83年1月、厳冬の山形ロケからスタート。NHK開局30周年の記念番組で、通常の朝ドラの倍の1年間の放送も決まっており、なんとしても成功させようと、現場は気迫に満ちていた。「最初が、いかだで最上川を下って奉公に出るシーンでした。スタッフだけで80人以上、地方の協力者など合わせて100人単位の方がいらっしゃいました。川上にあるクレーン車からロープが伸びて、いかだが流されないようつながっていて。そのロープもみんなで懸命に引っ張りながらで、カメラマンさんは腰まで水につかっている。ああ、ひとつのシーンを作り上げるというのはこういうことなんだと、子供心に身の引き締まる思いでした」脱走兵の俊作(中村雅俊)との山小屋でのシーンも心に刻まれている。「積雪が胸まであるほどの雪道を30分かけて山の上まで登るんです。その道も、スタッフさんが、まだ暗いうちからラッセル(除雪)して作ってくれました。撮影して戻って昼食の豚汁を食べたら、また30分登る。だから、あの赤いほっぺは、メークじゃなく自然なものなんです」’83年4月、『おしん』の放送が始まると、直後から、小林さんはけなげな国民的ヒロインとして、あっというまに人気子役となる。番組も“お化け視聴率”をたたき出すようになった。「ゴールデンウイークのころには、町をあるいていて、『おしんちゃん、寒かったでしょう』『ちゃんと食べてる?』などと声をかけられるようになっていました。局のほうにも、『おしんちゃんに食べさせて』と米1俵が送られてきたり、なかには現金もあったそうです」1年間の放送が終わるころ、『おしん』はまさに社会現象となっており、小林さんの事務所にも仕事のオファーの電話が殺到した。「もともとバレエをやりたくて児童劇団に入ったように、女優になりたかったわけでもないので、収録後はまた普通の、体育と図工が好きな(笑)小学生に戻っていました。お仕事は少しずつ続けていましたが、ドラマなども、夏休みや冬休みを利用して収録することが多かったです」学業優先とはいえ、仕事を続けていくなかで、おしんのイメージから脱却するまでの苦労はなかったのだろうか。「よく聞かれますが、あまり深刻に考えないタイプです(笑)。いただいた仕事を一生懸命にこなしていくだけでした。“おしんを脱却”より、おしんがあったから、仕事ができていると思っていました。地元の中学・高校に進んでも、将来は先生かCA(キャビンアテンダント)になれたらいいな、くらいに考えていました」『なつぞら』のセットに立って思い出すのは、やはり『おしん』での日々。「なつの家族はじめ、私たち山田家も、みんなで北海道の荒れ地を開墾するシーンは大がかりで、あの最上川のいかだのシーンを思い出しました。ここでも、衣装はもちろん、履物ひとつにしても、考え抜かれて用意されていたり」改めて、目にする小道具が、耳にするセリフが、すべて学びとなっていたことを実感する。「撮影中、私は学校に通えないときもありましたが、『おしん』の現場で、いろんな社会勉強をさせてもらっていたんですね。台本に『箱膳を持ってくる』とあって、何だろうと思って現場に行くと、箱の中に食器が入っていて、ひっくり返すと1人分の食卓になる。ああ、昔の日本にはこんな生活習慣もあったんだと、教科書にはないことを知ったり。そして、多くのセリフからも学びました。中村雅俊さん演じる俊作あんちゃんの『いろんな理不尽も世の中にはあるだろうが、自分を主張するだけでなく、人を許してあげることも大事。つらく当たる相手にも、いろいろあるんだ』という言葉などは、その後の私自身の生きる指針にもなりました」
2019年08月31日中村雅俊デビュー45周年を記念した『中村雅俊45thアニバーサリー公演』が東京・明治座にて上演中。その公演初日に潜入した。【チケット情報はこちら】1974年4月にドラマ『われら青春!』で俳優デビューし、同年7月にはドラマ挿入歌『ふれあい』で歌手デビューした中村の記念公演となる本作は、その45年間に欠かせない“芝居”と“歌”をそれぞれ披露する二部構成。明治座初座長を務める。第一部で上演されたのは、中村が主演を務める時代劇『勝小吉伝 ~ああわが人生最良の今日~』。中村とは4度目のタッグとなる鴻上尚史が脚本・演出、鹿目由紀が脚本を手掛け、中村が勝海舟の父である勝小吉を演じる。共演は、小吉の妻・賀来千香子、息子の麟太郎(未来の勝海舟)・東啓介、麟太郎の恋人・愛加あゆ、悪役の片目・山崎銀之丞、小吉の兄・田山涼成、小吉の甥・寺脇康文ら個性豊かな面々。時代劇ならではの殺陣はもちろん、生演奏あり、歌あり、ダンスあり…そしてまさかのフライングあり!?という賑やかで楽しい作品に仕上がっていた。そしてその楽しさの中には「相手を信じる気持ち」や「今日の自分によかったと言える生き方」などさまざまなメッセージが詰まっていて、そこから生まれるあたたかなものには“中村雅俊”という存在に通ずるものを感じた。中村が演じる小吉は、自由でどこかとぼけているけれど剣の腕が立つ男。そんな彼を中心に登場人物それぞれが周囲の人を愛し、信じ、影響を与え合い、勇気を持って一歩踏み出す姿にぜひ注目してほしい。そして第二部のライブでは、デビュー曲『ふれあい』をはじめとするシングル曲はもちろん、アルバム曲やメドレーなど10曲以上を披露。中村は、歌はもちろんのこと、サックスやギターなど楽器を演奏したり、MCで観客とコミュニケーションを取ったりと、約60分のステージはあっという間だった。この日はMCで、本ライブのタイトルであり、7月1日に発売したばかりのベストアルバムのタイトルにもなっている『yes!on the way』について「まだ途中、という意味です。まだまだがんばるつもり。過去の45年よりもこれから先のほうががんばり甲斐があります」とにこやかに語り、観客を喜ばせた。公演は7月31日(水)まで東京・明治座にて上演中。チケット発売中。また、7月15日(月・祝)に開催される一夜限りのスペシャルライブには小椋佳、松山千春がスペシャルゲストで参加する。取材・文:中川實穗
2019年07月09日中村雅俊デビュー45周年を記念した『中村雅俊45thアニバーサリー公演』が7月に東京・明治座で上演される。芝居とライブの二部構成となる公演について中村に話を聞いた。【チケット情報はこちら】1974年4月にドラマ『われら青春!』で俳優デビューし、同年7月にはドラマ挿入歌『ふれあい』で歌手デビュー、その日から45周年を迎える感想を中村は「改めて長い間やってきたんだっていう実感……がないんです(笑)」と明かし、「今をどう生きているかが一番!」と、第一線を走り続ける理由を感じるひと言。今回の公演は、中村の両輪である“芝居”と“歌”をそれぞれ披露する二部構成。第一部は鴻上尚史が脚本・演出、鹿目由紀が脚本を手掛け、中村が勝海舟の父・勝小吉を演じる時代劇『勝小吉伝 ~ああわが人生最良の今日~』を上演する。鴻上とは昨年上演された『ローリング・ソング』に続いてのタッグ、共演者は賀来千香子、東啓介、愛加あゆ、山崎銀之丞、田山涼成、寺脇康文と共演経験のあるキャストが多く揃い、中村にとっては安心する座組だという。「若手の東くんと愛加さんは初めてですが、歌がうまいと聞いて、ひょっとすると芝居にも歌が入るのかな?と思っています。俺が第二部で歌だけやるにも関わらずね(笑)。鴻上さんだったらやりそうだなあ。そしたら田山くんなんかは“ちょっと歌わせてくれよ”って飛び入りしてくるかも(笑)」と楽しそうに語った。第二部は中村のLIVE『yes!on the way』。「皆さんの知っている曲を多くやろうかなと思っています」とセットリストも決まっているそうだが、「言えるのは、俺が楽器をたくさんやるってこと。サックス、ピアノ、ギター、ハーモニカと弾きますよ」と中身は開幕までのお楽しみ。さらに7月15日(月・祝)に開催される一夜限りのスペシャルライブには小椋佳、松山千春がスペシャルゲストで参加するなど、アニバーサリーならではの企画も用意されている。「楽しんでもらえると思います。ライブの中で、ファンの皆さんと一緒に“ここまできたね”と思えたらいい。でもここで終わりじゃないのでね。on the way、途中なので!」最後に45年前の自分に声をかけるとしたら?と聞いてみた。「“よかったね、中村くん”かな。いきなりドラマの主役でデビューして、デビュー曲もオリコンで10週間1位だったんですよ。そのときは、これから先でこれ以上の結果は出せないと思った。それで不安だったんだろうね。当時の取材では“八百屋になろうかな”とか言ってるんですよ(笑)。だから45年後もまだやれてるってことで、“よかったね、中村くん”と言いたいです」中村の魅力が詰まった公演は7月6日(土)から7月31日(水)まで東京・明治座にて。チケット発売中。また、7月1日(月)には歌手生活45周年を記念したシングルベスト盤『yes! on the way』を発売する。取材・文:中川實穗
2019年06月05日NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(’18年)で演じた“おじいちゃん”役が記憶に新しい中村雅俊(68)。けれど実際に対面すると、68歳とは思えない抜群のスタイルと美肌で、その若々しさにビックリ!「特別なことは何もしていないんですよ。ジムで体幹を鍛えるくらいかな。肌はね、2年前に94歳で亡くなった母がきれいな肌をしていたので母譲りです。でも、そもそも俺、デビューしたころから老けてましたよね(笑)」(中村・以下同)’74年、ドラマ『われら青春!』(日本テレビ系)の主役で俳優デビュー。同年、挿入歌『ふれあい』で歌手デビューも果たした。23歳のころだ。当時の写真を見て、「顔がパンパン」と大笑い。「毎日酒を飲みに行っていたんでね。当時は歌番組に出るようなときも、一張羅なんて持ってないから、汚ない格好をして下駄を履いて歌っていましたね。それで、かえって注目を集めちゃって(笑)」それから時を経て今年45周年。デビュー日の7月1日に、過去発売した55枚の全シングルを収録したベストアルバムを発売する。「デビューしてまもなくは、正直、役者が歌を歌っているというエクスキューズが自分のなかにあったんですよ。ツアーを続けていくうちに、その意識ではお客さまに失礼だと思うようになって、俺は100%役者だけど、100%歌手でいよう、と心を決めました。両方頑張っていこうという意識は強かったですね」収録曲には数々の思い出が。「『いつか街で会ったなら』(’75年)は大好きな吉田拓郎さんにお願いして作ってもらいました。桑田佳祐くんが作ってくれた『恋人も濡れる街角』(’82年)は仮歌も彼自身がやってくれて。だから俺、仮歌に影響されて急に歌い方が変わるんです(笑)。残念だったのは、『俺たちの旅』(’75年)のとき。来週1位だって言われていたのに結果は2位で。『およげたいやきくん』が1位だった(笑)」7月6~31日には、東京・明治座にて『中村雅俊アニバーサリー公演』が。芝居とライブの組み合わせで、俳優として歌手としての中村雅俊を両方味わえる構成だ。そして秋からはコンサートツアーもスタートと、精力的に活動する。「45年間でいちばん自分を褒めてあげたいのは、1年も休むことなくツアーを続けてきたことですからね。ずっと、いちばん好きなコンサートツアーをやっていけたらいいなあと思っています」取材の終わり、「声がかれちゃってすみません。昨日、大学時代のクラスの連中と飲みすぎちゃって」とぽつり。歌を愛し、仲間を愛し……。60代にして、いまだ青春の真っただ中にいるような、かっこよさ!
2019年05月26日舞台で目を引く187cmの長身と、声量の豊かさと音域の幅広さ、深みのある歌声で、いまミュージカル界から注目を集めている東啓介さん。その東さんが挑むのは、偶然飛行機で隣り合わせたことから始まる恋を描いたNew Musical『Color of Life(カラー オブ ライフ)』。「誰しも日常に、見知らぬ人と言葉を交わすことってありますよね。その何気ない出会いが意図せずいい方向へと繋がっていく、出会いの奇跡を描いた物語です。小さな心の動きが大事な作品だけに、お芝居ではリアリティが必要ですけれど、ミュージカルとして心情を拡大して見せる必要もあり、これまでのミュージカルとは違う難しさを感じています」脚本・作詞・演出は、これまでも何度か舞台を共にしている石丸さち子さん。初演はなんとニューヨーク。石丸さんが現地で制作し、自らオフ・オフ・ブロードウェイの国際演劇祭に参加して高く評価された作品だ。「つねに上を目指し、稽古場で役者をかき立ててリアルな感情を引き出してくれる演出家さんです。今回はさち子さんの思い入れの強い作品だけに、新しい自分を見せたいですね」近年はグランドミュージカルなどでも活躍している東さんだけど、以前は「歌うのが嫌いだった」そう。「カラオケが苦手で、行っても歌わずに聞いているだけっていうタイプでした。でも、高校生の時に、学校の授業の一環で観たミュージカル『レ・ミゼラブル』の、最初の歌を聴いた瞬間、作品にのめり込んでしまったんです。その後に、この世界に入り、仕事を始めてみんなで作品を作り上げる楽しさに目覚めて、そこからもっと歌を磨きたいと思うようになりました」いまは歌に加え、あらためて芝居の大切さを実感しているという。「ミュージカルって、どんな大曲でも、綺麗に歌い上げるだけではダメなんですよね。昨年、三島由紀夫さんの『命売ります』という作品をやって、芝居…役作りって何だろうってあらためて考えるようになっています。今回の作品は、そんないまの僕が出合うべくして出合った作品かもしれない。役として気持ちのこもった歌を届けられたらと思います」この秋には念願だった帝国劇場の舞台に立つことも決まっている。「よっしゃー!っていう気持ちと同時に、もっと自分を磨かなきゃって、引き締まる気持ちもあります」『Color of Life』震災を機に創作の手が止まってしまった画家の和也(東)は、ニューヨークに旅に出る。その機内で、たまたま席が隣り合わせたレイチェル(青野)と意気投合し、彼女の部屋で暮らし始める。5月1日(水)~27日(月)DDD青山クロスシアター脚本・作詞・演出/石丸さち子作曲・編曲/伊藤靖浩出演/東啓介、青野紗穂全席指定8000円*税込みチケットぴあインフォメーション TEL:0570・02・9111ひがし・けいすけ1995年7月14日生まれ、東京都出身。7月には「中村雅俊45thアニバーサリー公演」、11月にはミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』に出演予定。※『anan』2019年5月1日-8日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・谷口祐人インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年04月28日東啓介撮影/坂本利幸昨年もミュージカル『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』と舞台『命売ります』で主演を務めるなど、活躍の場を広げている東啓介さん。次はキャスト2人だけのミュージカル『Color of Life』に挑戦する。今作は数多くのヒットミュージカルを手がける演出家・石丸さち子の脚本・作詞・演出で、オフ・オフ・ブロードウェイ演劇祭で最優秀ミュージカル作品賞を含む4部門を受賞した人気作。それぞれに喪失感を抱えた画家の和也(東啓介)と女優のレイチェル(青野紗穂)が飛行機で偶然隣り合わせになったことから、惹かれ合い人生の喜びを取り戻していく姿を繊細に描いた温かい物語。■実際に好きになって対話したいと思う「台本を読んで、人が出会うことによってこんなに変われるなんてすごいなと思いました。誰かと出会うことで、自分の見失ったものが見つかるってことはすごく素敵だなって思って。しかも人を好きになっていったり、どんどんプラスのものが積み重なっていく感じがとてもいいんです。知らない人と出会うって不安もあるしけっこう怖いじゃないですか。でも、この2人はプラスのほうを見ていくから、いいなって思いますね」東さんが演じるのは、大震災を機に画題を見失ってしまった画家。絵を描くこと以外に世界とつながる方法のなかった不器用で純粋な男が、二重国籍で同性愛者の女性と出会い人生が変化していく。「和也は30歳なんですけど、かわいいな~って思いました(笑)。すぐにレイチェルを好きになるところとか、すごくピュアだなと。だからこそレイチェルのことを実際に好きになって、本当の気持ちで対話したいというのはすごく思ってます。和也とレイチェルとして、青野さんがかけてくれる言葉に対して純粋に答えられるようにしたいです」初共演の2人の新鮮な出会いも楽しみだ。今作で伝えたいメッセージは?「見終わった後に、誰かと出会いたくなる作品にしたいですね。まず出会おうっていう気持ちだけで、たぶんもう新しい自分だと思うんですよね。人じゃなくても、例えば今まで避けてきたもの遠ざけてきたものと向き合おうとかでもいいと思うので。何か感じていただけたらなと思います」東さん自身にとっての大きな出会いをたずねると、2人の俳優の名前が挙がった。「数えきれないですけど、加藤和樹さんと柳下大さんとの出会いはとても大きいです。和樹くんはミュージカル『マタ・ハリ』で共演させてもらって、ものすごく優しくて何でも教えてくれて。大先輩なのに本当に親身になってくれて、こんな仏のような人っているんだなって(笑)。ミュージカルの世界のこともいろいろ学ばせていただいたし、地方公演のときもずっと一緒にいました。公演が終わってからも“家にラーメン食べにおいで”って誘ってくれたり、仲よくしていただいています。事務所の先輩でもある大くんは、本当に兄弟みたいな感じなんですよね。心から気を許せるし仕事もプライベートも何でも相談できちゃう。家族のような接し方をしてくれるので、落ち込んだり行き詰まったときに、すぐ頼りたくなる人ですね」『スカーレット・ピンパーネル』『マタ・ハリ』『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』に続き、石丸演出作品への出演は4作目。石丸さんとの出会いで変われたと話す。「しっかり役者ひとりひとりを見てぶつかってきてくれて、ときには笑い合ったり、そういうことをしてくれる演出家さんに初めて出会って。さち子さんとはなぜか最初からコミュニケーションがとれたんです。それまで苦手だったのに自分から話しに行けるようになりました。しっかり話し合いができて、そこで叱ってくれたり褒めてくださったりすることで、成長を自分でも感じて。出会えてよかったというのはすごく感じています」師匠からは今回も高いハードルが用意された。歌もそのひとつ。「1曲1曲どれをとっても素敵で素晴らしいんですけど、全部難しいです。こんなに頭に入ってこない曲は初めてですね(笑)。音階の難しさであったり、フラット6個もついてるんだとか、ワ~と思いながら精いっぱい取り組んでます」■自分を褒めてあげたいと思います俳優として順調にステップアップを続ける東さん。以前、本誌インタビューで「30歳までに帝劇の舞台に立つことが目標」と話していたが、24歳にして今年11月公演のミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』で早くも実現する。「いまだに実感はないんですけど。やってきた努力の結果として携わることができるのは、自分を褒めてあげたいなと思います。でも最初に出演のお話をうかがったときは帝国劇場でやることを知らなくて。だから聞いたときは、ええ?ちょっと待ってくださいと(笑)。それは早すぎますって思いました。これがスタートですから、その先も帝国劇場のような伝統ある大劇場に立ち続けられるのかという挑戦ですね。その前に『Color of Life』でまた新しい東をお見せできると思うので、ぜひ見に来てください」New Musical『Color of Life』大震災を機に画題を見失った画家の和也(東啓介)と最愛の同性の恋人と死別したばかりの女優、レイチェル(青野紗穂)。喪失感を抱えた2人がNY行きの飛行機で偶然隣り合わせになったことから、惹かれ合い人生の喜びを取り戻していく。キャスト2人で贈る感動作。脚本・作詞・演出:石丸さち子■プレビュー公演:4月26日@相模女子大学グリーンホール多目的ホール■東京公演:5月1日~5月27日@DDD青山クロスシアター【公式サイト】ひがし・けいすけ◎1995年7月14日、東京都出身。’13年、舞台デビュー。舞台『刀剣乱舞』シリーズなど2.5次元舞台で人気に。ミュージカル『マタ・ハリ』に出演するなど若手俳優として注目の存在。今後は、中村雅俊45thアニバーサリー公演 第1部『勝小吉伝~ああ わが人生最良の今日~』(7月6日~31日)、ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』(11月5日~27日)出演予定。<取材・文/井ノ口裕子>
2019年04月21日ビデオリサーチが年に2回実施している「テレビタレントイメージ調査」。40年にわたり行われている同調査から、平成の人気タレントを10年ごとに振り返ってみた。○男性タレント人気ランキング平成がスタートした89年の男性タレントは、1位:西田敏行、2位:武田鉄矢、2位:中村雅俊と、俳優陣がトップ3を独占。それが10年後の98年には、1位:所ジョージ、2位:明石家さんま、3位:ナインティナインと、バラエティタレントに様変わりし、以降もお笑い芸人たちの台頭が目立つ。そんな中でさんまは、89年4位、98年2位、08年4位、18年5位と、30年にわたってトップ5に入る“怪物”ぶり。サザンオールスターズの桑田佳祐も、89年13位、98年17位、08年6位、18年10位と、トップ20をキープしている。この2人は同級生で現在63歳だが、次の令和時代もどこまで活躍を見せてくれるのか、楽しみだ。○女性タレント人気ランキング女性タレントの89年は、浅野ゆう子と浅野温子の“W浅野”がなんと同率で1位。他にも、当時のトレンディドラマ人気を反映する女優陣らがランクインする中、4位にお笑い芸人の山田邦子が入っている。当時の山田は、出演していた『オレたちひょうきん族』が終了(89年10月)しながら、自らの冠番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(いずれもフジテレビ)をスタートさせるという絶頂期を迎えていた頃だ。女優の吉永小百合は、89年3位、98年11位、08年6位、18年19位と、30年にわたってトップ20をキープ。映画やCMがメインの活動の場となり、平成に入ってテレビ番組の出演はほとんどないものの、「テレビタレントイメージ調査」で高い人気を維持している。
2019年04月17日テレビ東京は開局55周年特別企画として、山崎豊子原作の「二つの祖国」をスペシャルドラマ化。3月23日(土)今夜と明日24日(日)の2夜連続でオンエア。主演には小栗旬を迎え、ムロツヨシら豪華キャストが集結した。本作は発行部数250万部突破の山崎さんによる大ベストセラーが原作で、今回が民放では初のドラマ化となる。1900年代、第二次世界大戦前・中・後のアメリカと日本を舞台にして、歴史に翻弄されながらも激動の時代を生き抜いた日系アメリカ人二世たちの、愛と奇跡の青春群像劇を壮大なスケールで描く。主演の小栗さんが演じるのは、ロサンゼルス・リトルトーキョーの日本語新聞社「加州新報」の記者をしている日系二世の天羽賢治。ムロさんはアメリカで成功するため日本人であることを捨て去ろうとするチャーリー田宮役で出演。賢治とともに「加州新報」で働く日系二世で、賢治とチャーリーの間で悩み続ける井本梛子に多部未華子、賢治の妻で梛子とも学生時代からの友人だったが、戦争によって賢治と離ればなれになる天羽エミーに仲里依紗。賢治の弟で日本の大学在籍中に日本軍に徴兵される次男・忠に高良健吾、日系人が収容されたマンザナール強制収容所で米軍に志願、戦地に赴く三男・勇には新田真剣佑、天羽家の長女・春子に原菜乃華、日系二世鹿児島からアメリカに移民するも太平洋戦争の開戦で収容所に送られることになる賢治の父・乙七には松重豊、乙七の妻・天羽テルに麻生祐未。また梛子の妹・井本広子に池田エライザ、チャーリーの妹・小田万里子に橋本マナミ、そのほか仲村トオル、田中哲司、柄本佑、甲本雅裕、リリー・フランキー、中村雅俊が出演。ドラマ後半の東京裁判のシーンでは東條英機役でビートたけし、大川周明役で笑福亭鶴瓶も登場。裁判中に大川が東條の頭を叩くという驚きの忠実も今回再現されるとのことで、こちらも見どころだ。テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」は3月23日(土)、24日(日)21時~テレビ東京系で2夜連続放送。(笠緒)
2019年03月23日女優・永野芽郁がヒロインを演じ、佐藤健らが共演。今年上半期の朝に放送され大きな感動をよんだ連続テレビ小説「半分、青い。」の総集編が12月31日(月)、前後編の2部にわたってNHK総合でオンエアされる。連続テレビ小説第98作として4月2日(月)~9月29日(土)まで全156回が放送された本作。「ロングバケーション」や「ビューティフルライフ」『新しい靴を買わなくちゃ』などの北川悦吏子が脚本を担当し、オリジナルのストーリーが展開。大阪万博の翌年の1971年に生まれ、小学生のときに病気で片方の耳が聞こえなくなったヒロイン・楡野鈴愛(にれのすずめ)が、持ち前のユニークな感性を生かして少女漫画家を目指し、バブル真っ只中の東京でもまれ、結婚や出産、離婚を経験、母の病をきっかけに“そよ風扇風機”を開発することになるまでを描くオリジナルストーリーが展開した。ヒロイン・鈴愛を『ひるなかの流星』や大河「真田丸」などの永野さんが演じ、鈴愛の幼なじみ・萩尾律には本作と同時期に放送された「義母と娘のブルース」で全く違う役柄を演じてその演技力が話題を呼んだ佐藤さん。また鈴愛の両親役には『フラガール』「Mother」などで数々の受賞歴を誇る松雪泰子、「花のち晴れ」「探偵が早すぎる」など今年も大活躍だった滝藤賢一。さらに「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」「今日から俺は!!」などで今年大ブレイクを果たした中村倫也、「トドメの接吻」や『走れ!T校バスケット部』で鮮烈な印象を残した志尊淳、「今日から俺は!!」のヒロイン役ではアクションもみせた清野菜名、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』などの矢本悠馬といった今年注目を集めた俳優も多数出演。そのほか有田哲平、中村雅俊、原田知世、谷原章介、風吹ジュン、余貴美子ら個性的な俳優陣が鈴愛の半生記に彩りを添えた。連続テレビ小説「半分、青い。」総集編の前編は12月31日(月)8時20分~、「後編」は9時55分~NHK総合でオンエア。(笠緒)
2018年12月30日2019年3月に全国12か所で開催される「中村七之助 特別舞踊公演2019」。この公演について中村七之助が意気込みを語った。【チケット情報はこちら】本公演は、中村屋一門が行うおなじみの全国巡業公演。古くは十八世勘三郎が率いた親子会に始まり、2005年からは勘九郎と兄弟で務めてきた。2018年は歌舞伎座・平成中村座で行われた十八世勘三郎七回忌追善興行のほか、「平成中村座スペイン公演」、パリ公演「ジャポニスム2018」などで大役を果たし、2019年末上演の「風の谷のナウシカ」歌舞伎版への出演も発表された七之助が全国各地に足を運ぶ。群馬・ながめ余興場や岐阜・かしも明治座、東座といった昔ながらの芝居小屋での公演では、客席から演者までの間が2メートルあるかないかの至近距離で立ち回りや舞踊が繰り広げられる。演目は、中村鶴松が美しい海女の姿に扮する「汐汲」。ハイライトは、鶴屋南北の「於染久松色読販」から見どころを抜粋した「隅田川千種濡事」だ。「於染久松色読販」は2018年2月の博多座でも七之助が七役を演じており、自身も「平成中村座などでも、これまで自分が演じてきた自負がある」と語る。今回、七之助は許嫁・お光、油屋娘・お染、丁稚・久松、土手のお六の四役早替りを務める。演目を迷っていた七之助に「歌舞伎を初めて観る人に醍醐味を伝えるとしたら、早替りを見せるのはどうでしょう」と声をかけたのは、「隅田川千種濡事」で共演する中村いてうだと言う。「隅田川千種濡事」に決めた七之助は、演目の見どころを「男も女も見せることができて、エンターテインメント性があるところ」と語る。さらに「この演目は舞台裏が非常に大変で、共演者、スタッフがひとり欠けたら成立しない。しかも毎日違う会場で、広さも使える部分もそれぞれ違う。昨日捌けられた部分が、今日は捌けられないこともある。お客さまとの距離もとても近い。私にとっては本当に毎日がチャレンジで、とても楽しみです」と続けた。「汐汲」の前には、七之助、鶴松による「芸談」が行われる。ここでは「隅田川千種濡事」を観るにあたって、七之助が演目の予備知識を解説。さらに「中村屋ヒストリー」と題し、十八世勘三郎など中村屋の秘蔵映像を振り返りながら、七之助と鶴松が懐かしい話に華を咲かせる。「中村七之助 特別舞踊公演2019」は、3月2日(土)より群馬・ながめ余興場を皮切りに開催。チケットの一般発売に先駆けて、群馬、埼玉、長野、石川、広島、千葉、岐阜公演の抽選先行、大阪公演は先着先行を実施中。取材・文:横山由希路
2018年12月26日放映中は明知鉄道にラッピング車両が登場半年間にわたって日々、私たちをハラハラドキドキさせてくれたNHKの朝ドラ『半分、青い。』。9月で最終回を迎えたものの、主人公・鈴愛が生まれ育った「ふくろう商店街」のロケ地、岐阜県恵那市岩村町には、いまも大勢の観光客が押し寄せている。■「ここは新宿か?」今年4月の人出は、昨年同月の8331人に対して2万5423人と3倍以上に!放送前の3月は昨年に比べて2864人減だったことを考えると、朝ドラ効果、おそるべし!離婚した鈴愛が故郷へ戻った8月には、昨年比で約5・8倍にまで膨れ上がっている。「4月2日に放送が始まって、その月末からゴールデンウイークにかけてすごい人数が訪れました。撮影場所の西町一丁目商店街は“ここは新宿か?”と思うほどの混雑ぶり(笑)。まったくの想定外で、駐車場は足りない、車は渋滞、地元名物の五平餅やかすてらが完売して“お土産が何もない”と言われました」そう振り返るのは、恵那市役所職員で岩村町のまちづくりに携わる近藤明浩さん。岩村町には日本百名城に選ばれた岩村城跡があり、江戸時代の建物が50~60戸残る通りを含めた城下町一帯は、国の重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建)に指定されている。『半分、青い。』のロケ地はその城下町にある。ただ、朝ドラが始まるまでは、観光地としての知名度はいまひとつだった。その後、勃発した『半分、青い。』フィーバーを受け、市では歴史的建造物の勝川家でドラマの展示(9月末で終了)や、観光案内所に物産館『えなてらす、いわむら。』を併設。旧振興事務所の建物を活用して撮影小道具の展示コーナーや休憩所を作るなどして、観光客を迎えている。また、4月から月1回ペースで商店街をドラマの舞台だった昭和時代の風景に染める「ふくろうまつり」を開催。町の人たちが所有しているクラシックカーや古い自動販売機、家具や小物がずらりと並べられ、スタッフは “昭和風の服装”で任務にあたる。「『ふくろうまつり』は11月4日(日)11~15時がファイナル。気候が穏やかなこの季節に、ぜひお越しください」(近藤さん)■岩村町の“聖地”に突撃!実際に記者が岩村町の“聖地”を歩いてみた。明知鉄道の岩村駅で散策マップを入手し、徒歩数分で岩村本通りへ。“重伝建”の指定を受けた道のりは、散策にほどよい約1・3キロ。かつて商家が並んでいたという趣深い街並みを進むと、五平餅を焼く香ばしい香りが漂ってくる。まずは、鈴愛の親友・菜生の実家として、唯一セットではなく実際の店で撮影が行われた「やすだや洋品店」が見つかるはず。店先に撮影当時の写真が飾られているので、要チェック!次の横道を過ぎたあたりからが「ふくろう商店街」の撮影地だ。劇中では看板や幟、すでに地中化がすんでいる電柱と電線が作り込まれていた。セットとなった店の入り口にはロケ風景の写真が貼られ、ドラマのシーンが思い浮かぶ。グルメスポットも多く、なかでも五平餅店『みはら』は、鈴愛の祖父役・中村雅俊に五平餅の焼き方を指南した店。女将の長尾美佐子さんは、「大勢の人たちに、町や五平餅のことを知ってもらえてうれしい」と、笑顔を見せる。■「生活が見え、ぬくもりを感じる」撮影地はここまで。通りの“枡形”(街道を2度直角に曲げ、外敵が進入しにくいようにしたもの)の先は、江戸時代に栄えた商家が並ぶ。市の指定文化財の旧家は無料で見学できるほか、『えなてらす、いわむら。』、日本酒の試飲や奥行きの長い内部を見学できる岩村醸造、220余年かすてらを作り続けているという松浦軒本店など、見どころがめじろ押し。「重伝建地区の中には人がまったく住んでいなかったり、観光向けの店ばかりの地域もあるようですが、このあたりは洋品店や金物屋、薬屋などの商売を続けているところが多い。生活が見え、ぬくもりを感じる、と好評いただいています」(近藤さん、以下同)横道に入ってさらに進み、急な坂道を上ると岩村城跡にたどり着く。明治時代に廃城令で失われるまで700年間も存続した名城で、織田信長の叔母が城主だった伝説が残る。現存する見事な石垣と城跡から見下ろす町の眺めが素晴らしい。現在、岩村町では、この先も大勢の人に町を訪ねてもらおうと、地元以外の人が気軽に参加できる体験プログラムを実施している。「『半分、青い。』に教えてもらったことをヒントに、岩村城跡や城下町、町に残る古いものを、これまでとは見せ方や楽しみ方の視点を変えた取り組みを進めていきたい」名作の余韻に浸れる聖地へ、あなたもぜひ足を運んでみては!?
2018年10月26日