『相棒-劇場版IV-』初日舞台あいさつが11日に都内で行われ、水谷豊、反町隆史、山口まゆ、鹿賀丈史、鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、神保悟志、小野了、片桐竜次、橋本一監督が登壇した。本作は、警視庁特命係の杉下右京(水谷さん)と冠城亘(反町さん)が相棒となり、難事件に挑むさまを描き人気を博しているテレビドラマシリーズの劇場版。謎の国際犯罪組織や英国での集団毒圧事件、2度も誘拐された少女…。様々な問題が絡み合い、物語は「相棒」史上もっとも壮大で悲痛なクライマックスを迎える。本作プロモーションで全国1万人を超えるファンと会った水谷さんは、「皆さんは僕のことを『右京さん』、反(そり)のことは半分は『反』、半分は『冠城さん』と呼んでいました。だから、いま、僕の本名を知っている方は少ないと思います」と2000年に誕生し、モンスタードラマへと成長した本シリーズの人気と浸透ぶりに顔をほころばせた。そして、4代目相棒を務めている反町さんのことを、「素晴らしい。すべからく、初代で作った財産を3代目が食いつぶし、4代目ではもうどうにもならないことが多いようですが、4代目(相棒)はよくやっています」と褒め、「ここに来て『相棒』が再び盛り上がるのは、ある意味不思議ですし、とても嬉しい」と貢献ぶりを称えた。その反町さんは、歴代の相棒(寺脇康文、及川光博、成宮寛貴)で劇場版が制作されていることから、「僕のときになかったらどうしよう。そしたら恨んでやる」と水谷さんと話していたことを明かしつつ、「参加させてもらったことを嬉しく思っています」と安堵の表情。また、「正直言うと、親子ほどの年齢差があるんですけど、それを感じさせない体力があって素晴らしい。いつもついていくのが必至」と64歳にして衰えを知らない水谷さんのパワフルぶりに驚嘆し、「お手柔らかにお願いします」と、今後も相棒をまっとうするための手加減をリクエスト。そんな2人について、鹿賀さんは「一つ間違えると吉本(興行)の人かな?と思う」と現場での2人の仲睦まじい楽し気な様子を紹介し、最強相棒とのタッグを喜んだ。この日、映画『相棒』シリーズの累計観客動員数が1,000万人を突破。「どれくらいなんでしょうね。想像もつかない方が『相棒』に触れていらっしゃる」と目を丸くする水谷さんは、「シリーズが始まった当初、映画になることが夢だった。それが(各相棒で)叶い、どこまで夢が叶うんだろう…この先どうなっていくんだろう…と誰も見当がつかない」と心中を吐露し、「5度目の夢ですか?」と観客に投げかけ。会場には、決して期待を裏切らない杉下右京が5度目の夢を叶えてくれることを期待して、盛大な拍手が鳴り響いた。『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断 2017年2月11日より丸の内TOEIほか全国にて公開(C) 2017「相棒-劇場版IV-」パートナーズ
2017年02月11日2月に公開となる『相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』の公開記念プレミアイベントが大阪道頓堀で行われ、水谷豊と反町隆史が登場し、会場を沸かせた。現在「season15」が放送中の、水谷さん主演超人気テレビシリーズ「相棒」。2008年には初の劇場版が公開され、今回は前作『相棒-劇場版III-』の公開から約3年の時を経てのファン待望の最新作。「season14」から水谷さん扮する杉下右京の“相棒”となった反町さん演じる冠城亘と共に、シリーズの新たなキーパーソンである社美彌子(仲間由紀恵)、虎視眈々と復権を狙う警察庁の甲斐峯秋(石坂浩二)、相変わらず特命係と強い絆でつながっている“元相棒”神戸尊(及川光博)ら人気キャラクターが総集結し、シリーズ史上最大・難攻不落の大事件に挑む。そして今回、本作の公開を記念して行われたプレミアイベントには、約5,000人ものファンが駆けつけ大盛り上がり。水谷さんと反町さんは船で登場し、2人がステージ上に姿を現すと、ファンは入場時に配られた手旗を振って歓迎!映画本編の重要な場面となるパレードのシーンのような大迫力の光景が広がっていた。冠城が加わり初めての映画となった今回、「最初にお会いしてからいまに至るまでお互いのイメージは変わりましたか?」という質問に、「いままでは、ドラマや映画などを通してソリを見ていましたが、撮影を重ねるにつれソリのことがよくわかってきました。本当に優しいやつです。いままでどう思っていたんだという感じですが(笑)」と褒める水谷さん。それに対して反町さんは、「もともとあまりイメージが良い方ではないので(笑)ちょっと優しいところが見えると、あれ?こいつ良いヤツだな、と思ってもらえるんですよね(笑)」と答えた。そして水谷さんについては、「すごいタフな方で、この映画でもアクションがすごいんですけど、僕も負けじと走っていますが、時々おいて行かれます(笑)」と明かした。また「一度大阪ロケをしてみて頂けませんか?」と言うお願いには、「ぜひ冠城くんには道頓堀に飛び込んでもらって」と水谷さんがふると、「僕は、上着脱ぐの担当ですからね(笑)」「さっきも水着で泳ごうかって行ったら止められましたね(笑)」と反町さんはノリノリで返していた。『相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』は2月11日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月17日水谷豊演じる杉下右京と反町隆史演じる冠城亘の2人が難事件を解決する「相棒」シリーズの元日スペシャルが2017年1月1日(日)21時からオンエアされる。左遷され駐在所勤務となった杉下と冠城“特命係”の運命やいかに!?2006年の「season4」から続く恒例の元日スペシャル。2017年版の今回は水谷さん演じる杉下右京と反町さん演じる冠城亘の2人に急遽異動命令が。なんと郊外の駐在所に“左遷”されてしまうという。2人の行き先は東京郊外の黒水(くろうず)町。急な欠員補充のための臨時措置ということだが、黒水は問題がある警察官の左遷先として知られ、一度飛ばされれば戻ってきた者はいないという。異動初日に黒水署で首席監察官の大河内春樹(神保悟志)に出くわす2人。黒水署に監察が入る理由を気にしつつ勤務地の駐在所へと向かい、新たな住居となる駐在所の部屋で荷ほどきにかかる2人だが、そもそも前任者がなぜ交代することになったのかを疑問に思い調べると、黒水署ではこれまで5人もの警察官が突如失踪し無断欠勤扱いのまま放置されていることがわかる。右京たちは失踪した警部の住まいを訪ね、そこで「黒水署の警察官連続失踪事件を追っている」という黒水ケーブルテレビの若月詠子(伊藤歩)に遭遇。公になっていない情報をどこから入手したのか亘は怪訝に思いつつも、社美彌子(仲間由紀恵)に直接取材を申し入れるという詠子に興味を抱くが、調査を進めるうちに四方田警視総監から圧力がかけられる…というストーリーが展開するという。水谷さん、反町さんの2人のほか鈴木杏樹、神保悟志、大杉漣、仲間由紀恵、石坂浩二といったレギュラー陣に加え、若月詠子を演じる伊藤歩をはじめ黒水町長の和合賢人役で八嶋智人。右京たちに圧力をかける警視総監の四方田松榮役で永島敏行。さらに小宮孝泰、平岡拓真、仁村紗和といった面々がゲストで登場する。八嶋さん演じる黒水町長の和合はIT起業家として大成功を収め、町長就任以降「人間のイノベーション」と銘打ち、前科のある人間を積極的に受け入れて過疎化の進む町の再生を目指しているという人物。この町長、そして警視総監らと警察官失踪との関連は!?また亘の制服姿も今回の見どころ。「警察学校の黒メガネの教官に特別レッスンを受けた」と言う亘の右京も驚く鑑識能力は必見。誰の協力も得られない見知らぬ町。特命係の2人は警察官連続失踪事件の謎を解いて警視庁に帰ってくることができるのか。“特命係”は復活するのか!?今回も見のがせないスペシャルになりそう。「相棒season15」元日スペシャル 第10話「帰還」は2017年1月1日(日・祝)21時~テレビ朝日系で放送。(笠緒)
2017年01月01日昨年から、16年続く『相棒』シリーズに冠城亘(かぶらぎわたる)役で加わった反町隆史さん。「すでに完成されているチームにひとりだけ『はじめまして』なわけですから最初は重圧でした。ただ、『相棒』の現場は、皆が台本にある以上のものを生み出そうと緊張感を持って臨んでいて、いい意味で馴れ合わない大人のチームでしたね」そこにはやはり、作品の根幹を支え続ける杉下右京こと水谷豊さんの大きな存在がある。「現場での水谷さんは、スタッフひとりひとりをとても大切にされているのがわかるんです。制作側への信頼感が伝わってくるし、作品に対するその深い愛情が素晴らしいなと」前シーズンに法務省をクビになった冠城は、異例の措置で警視庁に入署。署内では新人ながら、どこか人を喰ったようなキャラクターは相変わらず。そんな彼の魅力を尋ねると、「お茶目なところじゃないですかね。どこか三枚目というか」、そう言ってニヤリ。お茶目さでいえば、ご本人もまったく負けてない。今回、冠城は警視庁に入署し特命係への異動を希望するも、最初は広報課に配属されている。そのことについて尋ねると反町さんは、「上司が仲間由紀恵さん(演じる社美彌子[やしろみやこ])でしたからね。亘としては早く特命に行きたかったかもしれませんが、僕はキレイな方が上司でうれしかった(笑)」とユーモアたっぷりに返答してくれた。「確かに、ユーモアは好きですよ。でも僕の場合は、ふざけてばっかりなんですけど」そんな反町さんが自身を大人だと実感することとは?「欲がなくなったことですね。10代、20代の時は、主役をやりたいとか、数字が欲しいとか、たくさんのものを欲しがっていた気がするんですよ。当時はそれがモチベーションになっていたから、悪いことだとは思わないよ。でも、40を過ぎて、欲がなくなって、いま目の前にあるものを素直に楽しめるようになったと思う」いまの楽しみは、「自然と関わること。何もないその環境こそが贅沢だし、楽しいなって」。◇そりまち・たかし1973年、埼玉県生まれ。'97年のドラマ『ビーチボーイズ』でブレイク、『GTO』で高い評価を受ける。近作に映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』やドラマ『迷宮捜査』『捜査一課・澤村慶司』など。◇2000年のスタートから人気は衰えを知らず、連続ドラマは今期で15期目に。毎シーズン、水谷豊演じる杉下右京の相棒役を誰が務めるかでも注目され、寺脇康文、及川光博、成宮寛貴から引き継いで、先シーズンから反町隆史に。『相棒15』毎週水曜21:00~、テレビ朝日系。映画『相棒‐劇場版IV‐』は2017年2月11日(土)全国公開。※『anan』2016年11月16日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・二村 毅ヘア&メイク・山北真佐美インタビュー、文・望月リサ
2016年11月12日俳優の水谷豊と反町隆史が、テレビ朝日系ドラマ『相棒 season15』(12日スタート、毎週水曜21:00~21:54 ※初回は20:00~)の最新のデジタル技術を駆使した屋外広告に登場した。東京・都営大江戸線六本木駅のホームに設置されたデジタルサイネージは、シルバーのブラインドが出現し、杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)が、ブラインド越しにこちらをのぞき見。その前に立つと、その人の年齢や性別を判断し、AI(人工知能)センサーの読み取り結果に合わせて、2人がさまざまなトークを展開する仕掛けとなっている。掲出期間は16日まで。また、渋谷では、ハチ公口から109方面に歩いていくと、プロジェクションマッピングで、ビルに『相棒』のメインビジュアルが投影(12日まで)。さらに、センター街を中心に、渋谷の各所に『相棒』のビジュアルが掲出される(23日まで)。
2016年10月10日2000年の誕生以来、10年以上にわたりファンの厚い支持とともに高視聴率を記録してきた水谷豊主演のドラマ「相棒」。この度、反町隆史が4代目相棒となり、初の劇場版となる『相棒-劇場版IV-』が無事クランクアップしたことが分かった。劇場版「相棒」シリーズはこれまでに、2008年に初の劇場映画となった『相棒-劇場版-絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』が大ヒットしたのを皮切りに、『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』、『相棒-劇場版II-警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』、『相棒シリーズ X DAY』、そして2014年の『相棒-劇場版III-巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』の大ヒットと、その時代にしかできない挑戦と成功を収めてきた。水谷さん扮する杉下右京の“相棒”役も寺脇康文、及川光博、成宮寛貴と続き、昨年の「season14」より、反町さんが4代目相棒として登場。最新作である本作は、4代目相棒となり初の劇場版。今回挑むのは、「相棒」シリーズ史上最大・難関不落の大事件だ。そしてクランクアップとなった7月24日(日)、北九州小倉にて本作最大の見せ場となる大規模なロケを敢行。この日の撮影は、謎の国際的犯罪組織が、日本政府に人質身代金9億円を要求。それを日本政府は拒否。報復として「世界スポーツ競技大会」の祝勝パレードが無差別テロの対象として狙われる。パレードに集まった50万人の命を守るため、特命係の杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)が大群衆の中を捜査する、というシーン。福岡県北九州小倉の国道・小文字通りを、朝の6時から夕方18時までの12時間、距離にして約300mを封鎖して、エキストラはなんと3,000人を集め異例の大撮影となった。実は、6月の2度にわたる雨天による撮影中止を乗り越えて行われたこの撮影。水谷さんと反町さんの2人はオールアップ、作品のクランクアップ自体は8月を予定している。撮影中、2人は挨拶のためエキストラの前に現れると、3,000人のエキストラは大興奮! まず、水谷さんが「みなさん、相棒が北九州にやってまいりました! 今回の『相棒‐劇場版IV‐』、北九州ロケにあたり、北九州市市長、市役所、警察関係の皆様、多大なるご協力に感謝します」と挨拶し、「僕の相棒を紹介します! 冠城亘!!」との紹介。それを受け反町さんが「ありがとうございます! 冠城亘です。みなさま、お集まりいただきましてありがとうございます。いつも水谷さんの後の挨拶は、とても緊張します(笑)」と続け、「皆様、暑いので気を付けて、水をしっかり飲んでください。残りの撮影も、引き続き宜しくお願いします!」とエキストラの体調を気遣った。そして最後に水谷さんは「みなさんはすでにチーム相棒です! サンキュー!!」とコメント。この日は最高気温33度という過酷な条件で早朝からの現場にもかかわらず、まさに相棒パワーで乗り切りった。『相棒-劇場版IV-』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年07月25日これまでTVドラマと映画、それぞれの“相棒”とその時代にしかできない挑戦をし続けてきた水谷豊主演「相棒」シリーズ。このほど、4代目“相棒”・反町隆史を迎えた待望の『劇場版IV』の製作が決定、さらに2シーズン目に突入するドラマ「相棒season15」も併せて始動することが明らかになった。2000年の誕生以来、10年以上にわたりファンの厚い支持を得て、高視聴率を記録してきたモンスタードラマ「相棒」。08年には初の劇場映画『相棒-劇場版-』が、“不可解な連続殺人事件”“邦人人質”“首都・東京を狙うテロ”という社会性も相まって大ヒット。それを皮切りに、09年には鑑識の米沢守(六角精児)を主人公にしたスピンオフ『相棒シリーズ鑑識・米沢守の事件簿』、10年には放送中のドラマと内容的にもリンクした『相棒-劇場版II-』、13年には伊丹刑事(川原和久)とサイバー犯罪対策課の岩月(田中圭)によるスピンオフ『相棒シリーズX DAY』、そして14年には絶海の孤島で繰り広げられる“密室ミステリー”となった『相棒-劇場版III-』の大ヒットと、映画界においても唯一無二の地位を確立してきた。そして今回、2016年10月から放送される新シーズンのドラマとともに、2017年公開を目指し、『相棒-劇場版IV-』がクランクイン。水谷さん扮する杉下右京の“相棒”役も寺脇康文、及川光博、成宮寛貴と続き、昨年の「season14」より反町さんが4代目相棒・冠城亘として登場。シリーズ初の警察官ではない相棒として、頭脳明晰なキャリア官僚らしさを出す一方、コミカルな一面も見せ、新鮮なコンビネーションで人気を博している。「season14」最終回で所属先の法務省を事実上のクビになってしまった亘が、飛ばされた先が警視庁。これまで右京から「同居人」と呼ばれていた亘が、2シーズン目の「season15」からは正式に警視庁所属となり、右京の右腕として真の“相棒”になれるのかが問われていく。新生“特命係”の新たなる進化・挑戦、そして『相棒-劇場版IV-』の物語が気になるばかりだ。<水谷豊コメント>これまで歴代の相棒とは劇場版に挑戦してきて、今回、相棒が冠城亘になったときに、映画ができなかったら、反(ソリ)になんて言われるかと心配していたので、本当に嬉しいです(笑)。冠城亘のユーモアが映画の中に盛り込まれているので、楽しみな作品になりそうです。「相棒」を長年やってきて、常に「これ以上のものはないだろう」という気持ちでやってきました。しかし、今回、『劇場版IV』では、こんなことが起きてしまうんだ…と、今あまり言えないのですが、これまで以上のものが、またお見せできると思います。俳優になってシリーズを15作も続けられる日が来るとは夢にも思っていなかったので、「15」という数字をみると不思議な気持ちです。ここまでやっているのに、なにもやっていない気もしていて、本当に不思議なんです。劇場版同様、「相棒」というのは毎シーズン「これ以上ない」と思う所までやっていながら、それを常に超えてきているという実感があります。シーズン15も今まで以上のシーズンになるだろうなと、経験上既に実感しています。<反町隆史コメント>最初に台本を読んだとき、ドラマとは違ったスケール感の大きさ、劇場版ならではのスケール感を感じました。「どうやってこれを撮影するんだろう?」と思ったほどです。それを、ドラマと同じスタッフとともに映画を撮影できることが嬉しいです。スタッフは「相棒」という作品をよく知っているので、劇場版の「相棒」として良いものを作っていけると実感しています。僕自身もそれに負けずに頑張っていきたいと思っています。シーズン15と聞くと、「相棒」の歴史を感じますね。シーズン14の最終回を経て、僕がどういった形で登場するのか、個人的に興味はあります。今シーズンは、前回よりも、役としては右京さんと、個人的にも水谷さんと、少しでも相棒になれるように経験値を踏んで、頑張りたいと思います。<製作陣コメント>2016年の日本でいつ現実に起きてもおかしくない「いま、そこにある巨大な危機」に、特命係の2人が立ち向かいます。劇場版ならではの大がかりなストーリー、さらに2000年のスタート以来、相棒を牽引してきた水谷豊さん、「相棒」映画初出演となる反町隆史さんをはじめ、豪華キャスト陣にもご注目ください。『相棒-劇場版IV-』は2017年、全国にて公開。「相棒season15」は10月、テレビ朝日系にて放送開始(2クール)。「相棒season14」は10月12日(水)よりブルーレイ&DVDリリース。(text:cinemacafe.net)
2016年05月19日『プリキュア』シリーズなど、数々のヒットアニメサウンドを手掛ける作曲家・編曲家の高梨康治が8月27日(土)に東京・新宿ReNYでワンマンライブ「高梨康治 -CureMetalNite 2016- The Last」を開催することが決定した。【チケット情報はこちら】高梨康治はハードロックとオーケストラを融合した重厚かつ華麗なサウンドを得意とする音楽家。2009年にアニメ『フレッシュプリキュア!』(2009)で『プリキュア』シリーズに初参加して以来、2010年の『ハートキャッチプリキュア!』、2011年の『スイートプリキュア♪』、2012年の『スマイルプリキュア!』と連続して音楽を担当。そのサウンドは「キュアメタル」の愛称でファンに親しまれている。8月27日(土)の公演は、その「キュアメタル」と称される、プリキュアシリーズの楽曲を中心にしたセットリストで行われるが、タイトルに「The Last」と銘打った、最高で最後のキュアメタルナイト、昨年以上の”何か“が起こる一夜の予感とのこと。チケットの一般発売は5月28日(土)より。なお、一般発売に先がけて、チケットぴあでは特典プレゼントがつく最速先行を実施中。受付は4月10日(日)午後11時59分まで。■高梨康治 -CureMetalNite 2016- The Last日時:8月27日(土) 開場17:15 / 開演18:00出演:高梨康治(Keyboard) / 藤澤健至(Guitar) / 茂戸藤浩司(Taiko) / 満園庄太郎(Bass) / 市川義久(Drums) / Remi&ますだみき(Chorus) / ほか会場:新宿ReNY(東京都)料金:全自由 6,400円(税込・1ドリンク別・整理番号順入場)
2016年03月29日昨年秋から放送されてきた「相棒Season14」(テレビ朝日系)が16日(水)今夜の放送で最終回を迎える。最終回は2時間スペシャルとして放送され、水谷豊と反町隆史演じる杉下&冠城の最後の活躍が描かれる。最終回となる第20話「ラストケース」では、警察学校で訓練生による銃乱射事件が発生。実弾射撃の訓練中だった伴野甚一(瀬川亮)が教官と同期生を射殺し、自らの「閣僚を殺害する」という犯行声明を世間に伝えるために金井塚一(小柳友)だけ生き残らせ逃走。その後文部科学大臣射殺の凶行に及ぶところから物語が始まる。警察が全力で伴野の捜索と閣僚の警護に当たる一方、冠城亘(反町隆史)はある事件で捜査妨害をしたことで法務省への強制帰還を言い渡され、杉下右京(水谷豊)もその連帯責任を問われ謹慎の身となっていた。そんな亘の前に突如現れたのが、亘とは旧知の仲でもある公安調査庁の鴨志田慎子(高岡早紀)。慎子は亘の状況を聞きつけ名誉挽回に役立つ重要な情報を携えていた。慎子は伴野と連絡が取れるという。事情を知った右京は、亘、慎子を伴って特別捜査本部に乗り込む。伴野は5年前の爆弾テロで姉を亡くし為政者への憤りから犯行に及んだという。慎子は伴野とコンタクトに成功。特別捜査本部は囮捜査に踏み切るが……杉下&冠城らは伴野の凶行を止めることが出来るのか?伴野役の瀬川亮をはじめ、「相棒」久々の登場となる高岡早紀、小野寺昭、国広富之、小柳友、石橋蓮司といった、水谷&反町コンビの“ラストケース”をあざやかに彩る豪華ゲストも見逃せない。「相棒season14 最終回2時間SP」は16日(水)20時~放送。(笠緒)
2016年03月16日CA Technologiesの日本法人である日本CAは1月6日、2016年4月1日付けで反町浩一郎氏が同社代表取締役社長に就任することを発表した。現社長のポール・フォルケンシュタイン氏は会長に就任する。なお、反町氏は2016年1月1日付けで、COO(チーフ・オペレーティング・オフィサー)に就任する。反町氏の前職は、SAPジャパンのゼネラルビジネス事業部門のバイスプレジデント(VP)で、それ以前も日本マイクロソフトの大手・中堅企業部門の業務執行役員や公共事業部門、経営企画部門における要職を歴任した経歴を有している。なお、新会長に就任するポール・フォルケンシュタイン氏は、反町氏の社長就任に対し、「強力なリーダーシップを備えた同氏の新社長就任は、当社の日本市場に対する強いコミットメントの表れだ」とコメントしている。
2016年01月07日大ヒットドラマ『相棒』のseason14が、いよいよ本日スタート。水谷豊さん演じる杉下右京と、反町隆史さん演じる法務省から出向してきたキャリア官僚の冠城亘(かぶらぎ・わたる)は、いったいどこでどう絡むのでしょうか。関係者ならずとも、人気シリーズにはツキモノの「新相棒」への期待と不安を感じちゃいますよね。そこで今回は、歴代の相棒のキャラクターを占うとともに、今後の相棒にふさわしい人物を読み解き、予想してみました。用いた占いは「数秘術」です。◆相棒、5~9代目までの人物を大胆予想!・【初代】熱的なヒーロータイプ=亀山薫・【2代目】無口なロマンチスト=神戸尊・【3代目】愛されるムードメーカー=甲斐亨・【4代目】現場を仕切るキャリア組=冠城亘・【5代目】家事との両立で多忙なアナリスト=仲間由紀恵が演じる社美彌子?・【6代目】真実を追うジャーナリスト=まさかの亀山美和子が再登場??・【7代目】その道を極めたスペシャリスト=月本幸子が「ツイてる女」に路線変更???・【8代目】人を操り隠蔽するコマンダー=隠蔽といえば片山雛子でしょ!?・【9代目】瞳の色が異なるエスパー=特殊能力系の海外スター????・【10代目以降】その時が来たら、ぜひ記事に!◆歴代の相棒を振り返ると…【初代】1代目は寺脇康文さん演じる亀山薫。彼はもっとも人情派でしたよね。1代目の1という数字には、「積極性」の意味があります。人物にたとえると情熱的なヒーロータイプ 。自分の気持ちにストレートで一生懸命。考える前に行動する傾向あり。上司だろうが右京さんだろうが屁でもなく、「それっておかしいですよ」と体当たりで挑んじゃう。亀山薫登場の最終回では友人の思いを受け継いで海外へ…。たとえヒーローと呼ばれずとも、この心の熱さは1代目にピッタリでした。【2代目】2代目は、ミッチーこと及川光博さん演じる神戸尊。彼はスーツが似合う知性派でしたね。この2という数字には、「受動的」という意味があります。人物にたとえると無口なロマンチスト。周りの空気を察して協力し、陰でしっかりと支えるタイプです。右京さんの相棒なのに一定の距離を保ったのは、じつは神戸尊が右京さんの影響をもっとも受けやすい役だったといえそう。1代目の亀山薫のように感情をぶつけることは苦手。あえて黙認することで彼なりの優しさを貫きました。神戸尊登場のシーズン中、元カノ役として細野唯子役を演じた壇れいさん。実際にお2人はご結婚されました!2代目のロマンスはテレビの外でも起きていたんですね。【3代目】そして3代目は、成宮寛貴さん演じる甲斐享。最年少でかわいいのにスイッチが入ると手に負えなくなる情動派な面がありました。人物にたとえると愛されるムードメーカー。3という数字には、「大きな愛」などの意味があります。甘えん坊で親しみやすく穏やかな側面もあるのですが、それと同じくらい、内側には激しい愛情への欲求を抱えています。甲斐享の逮捕という結末に、ファンでなくとも唖然とした方が多かったことでしょう。笑顔が作り笑いに変わり始めたら人として危険なのです。甲斐享は、本人さえ気づかぬうちに法を犯していきました。純粋な愛が憎しみと苦しみに変わった衝撃的な例と言えます。甲斐享に関わったすべての人が、その事実を知り悲しみに包まれたのは、それだけ彼が愛される相棒だった証拠でしょう。◆4代目の「新相棒」はどんな人?番組ホームページによると、冠城亘は「見た目のクールさからは測りきれない侮れない一面を持つ。頭脳明晰」「真実を突き止めることへ執着のあるキャラクター」とのこと。反町隆史さん演じる4代目の4という数字には、「形にする・こだわる・筋を通す」などの結果を出そうとする意味が多くあります。法を犯した者を容赦しないタイプなのでしょうか。彼には右京さんと通じるものがあるのかもしれませんね。筆者の個人的な見解としては、「冠・城・亘」という名前のひとつひとつの由来に、プロデューサーさんの思惑や意味深なメッセージも感じています。また、かつて時代劇で演じた反町隆史さん織田信長役が、今回のキャリア官僚とどことなくリンクしてしまったり。ちなみにお2人の身長差は13cm。この13という数字は、「長所を活かせればピンチが名誉に変わる」そんな意味もあります。もちろん身長差だけでは相棒関係は計り知れませんので、これはあくまで番外編ということで…。数字にはそれぞれ意味があるので、今回は代々にふさわしい相棒を想定してみました。個人的にはピッタリな気がしたのですが、みなさんはどう思われますか?さておき、今夜の放送が楽しみですね!(文=はゆき咲くら)【プロフィール】土と陽の独自メソッドで占い。新宿、町田、東京タワーの占い処に不定期で出没中✴略歴:相性研究家・プロ占い師。メディア&雑誌多数連載。昭和レトロな商店街生まれ。お風呂から見上げる宙とタロットと猫と格安ランチが大好き♡Hayuki Sakura Official Blog今日のふたりの相性は何%?【無料占い】
2015年10月14日2015年シーズンのJ1が、いよいよ3月7日に開幕する。初めてJ1の舞台に立つ松本山雅FCの精神的支柱・DF田中隼磨は、永遠にその背中を追いかけ続ける故・松田直樹さんの魂を引き継ぎ、経験の少ない仲間に伝えながら、J1のピッチで体現していく決意を固めている。○初めてのJ1で求められる松田さんの意志パソコン内に収めてあるデータのなかには、消去するのが忍びないものが少なくない。4年前の夏。急性心筋梗塞に倒れ、34歳の若さで天国へ旅立った松田さんを生前にインタビューしたときの音声データもそのひとつだ。取材当時は横浜F・マリノスでプレーしていた松田さんは、自身のサッカー人生をこう振り返っていた。「相手にビビったり、相手に名前負けして試合に臨んだりしたことは一度もないですね。アトランタオリンピックでブラジル代表に勝ったときもそうでした。これは自分の誇りでもあるんです」。故人が貫き通した気概が、初体験のJ1に挑む松本山雅FCにも求められる。現時点の所属メンバーで、J1を経験している選手は数人しかいない。その一人である32歳の田中は、いまこそ松田さんの意志を実践すべきだと力を込める。「アトランタのブラジル戦は、僕もテレビで見ていました。もちろん経験は必要だけど、あの試合で見せていた姿勢や気持ちといったものがすごく大事なんです。J1が初めてという仲間が大勢いるけど、ひるむことなく、相手をリスペクトして戦えばJ1でも絶対に結果を出せる。名前負けするとか、そういうことを考えるレベルにはまだ到達していないチームなので」。○若手にあえて厳しい言葉を投げかける理由名古屋グランパスから契約を更新しないと告げられた2013年シーズンのオフ。J1で通算355試合に出場した田中のもとには複数のオファーが届いた。田中はあえてJ2の松本山雅FCを選んだ。生まれ育った長野県松本市に誕生したJクラブであることと、理由がもうひとつあった。マリノス時代にプロの生きざまを教えてくれた松田さんが「絶対にJ1へ導く」という壮大な志を抱き、移籍したクラブが当時JFLだった松本山雅FCだった。「僕自身、若いころはマリノスでマツ(松田)さんをはじめとする偉大な選手の背中を見ながら、いろいろなものを教わった。同じように山雅のチームメイトたちに、経験や厳しさを伝えていかないといけない」。松田さんは時に怒りを前面に押し出しながら、若手を忌憚(きたん)なく叱咤(しった)激励した。故人の役割を担うと決めた田中は、まだ道半ばと真剣な表情で打ち明ける。「本当に死に物狂いで戦わないとJ1では結果を残せない。その意味では、ぬるま湯につかっている選手がまだ多い。ただサッカーをしているだけの選手や、僕の気持ちが伝わらない選手はプロとしてまだ甘い。厳しい言い方になりますけど、そういうことに対して平気でいられるところが僕は許せないんです」。○背負った「3」番に秘められた覚悟と故人の魂田中自身も覚悟を決めて移籍した。松田さんが死去した後は空き番となっていた背番号「3」を、松田さんの家族の後押しもあって引き継いだ。「山雅の『3』は特別な背番号だし、マツさんの魂や気持ちを抱いて戦わなければ背負う資格はないとも思ってきた。『3』をつけることでいろいろな人の想いや願いを背負いましたけど、だからといってこの番号が重たいとは一度も思いませんでした」。昨年5月のジュビロ磐田戦で右ひざ半月板損傷の大けがを負った。痛みとチーム状態を鑑みた結果、首脳陣以外にはひた隠しにして試合に出場することを決めた。豊富な運動量で右サイドを支配し、正確なクロスと1対1における強さでチームけん引した。11月1日のアビスパ福岡戦で勝利し、悲願のJ1昇格を決めるまで全39試合に先発フル出場した。「天国の松田さんに笑われたくない」―。この一念が174cm、64kgの体を支えた。「昇格を決めた次の日から、今シーズンの開幕へ向けてリハビリを積んできました。開幕前の合宿でもフルメニューで練習してきたので問題ありません」。2月21日に日産スタジアムで行われたマリノスとのプレシーズンマッチ。0対0で迎えた試合終了間際に生まれた決勝点の起点となったのは、攻撃参加した田中が送ったクロスだった。○天国から見守る松田さんに認めてもらうためにこのオフにチーム得点王のFW船山貴之(現川崎フロンターレ)、堅守を支えた犬飼智也(現清水エスパルス)と多々良敦斗(現ベガルタ仙台)の両DFが抜けたが、戦い方は変わらない。マリノス戦のように土俵際で踏ん張り続けて、最後にうっちゃる。「走れない選手は使わない」と宣言し、猛練習を課してきた3年間でチームを屈指のハードワーク軍団に変貌させた反町康治監督は不敵に笑う。「外から見ると鈍臭く映るかもしれませんけど、我々はずっと真剣な思いとともにサッカーに取り組んできましたから」。指揮官の青写真をピッチ上で体現する役目も担う田中は、マリノス戦後にこう語っている。「この程度じゃマツさんは褒めてくれない。もっと、もっと熱いプレーをして認めてもらわないと」。誰よりもサッカーを愛し、究極の負けず嫌いを自任していた松田さん。パソコン内には、声を大にしてこう宣言している音声データが残っている。「サッカーが大好きというヤツには、絶対に負けたくないんですよ」。どちらがサッカーを好きなのか――。競い合う機会は永遠に訪れなくなったが、だからこそ田中は1分1秒を無駄にすることなく突っ走ると心に誓っている。「僕自身もサッカーに対する思いは強い。すべてをピッチの上で表現していきたい」。時の流れとともに、松田さんの薫陶(くんとう)を直接受けた松本山雅FCの選手は3人となった。それでも彼らと、そして田中を介して故人の魂は引き継がれる。2015年3月7日。豊田スタジアムで午後2時にキックオフを迎える古巣グランパス戦から、田中と松本山雅FCの新たな歴史が幕を開ける。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2015年03月05日●シーズン開幕間近!最新情報を先取り!いよいよ近づいてくるシーズン開幕の足音に、野球ファンもサッカーファンも胸を躍らせている。頂点に立つのはどのチームなのか。新たな名勝負は生まれるのか。待ち切れないファンは、シーズンを先取りする最新情報が盛りだくさんのスカパー! に注目してほしい。今回は、プロ野球とJリーグそれぞれの見どころを詳しくご紹介しよう。○カープをさらに成長させる黒田博樹の男気と経験2015年のプロ野球は大きなドラマが生まれるかもしれない。リーグ優勝から最も遠ざかっているセントラルの広島東洋カープ、パシフィックのオリックス・バファローズがともに戦力を充実させて、負の歴史に終止符を打とうと開幕を待ち焦がれているからだ。2年連続で3位に入った広島には、黒田博樹が8年ぶりに復帰した。20億円以上ともいわれたMLB球団のオファーに断りを入れて、年俸4億円で古巣へ戻ってきた理由はただひとつ。アメリカへ旅立ったときにファンとかわした約束を守るためだ。黒田はかねてからこう語っていた。「体が衰えてからではなく、元気なうちに帰って恩返しがしたい」。40歳ながら抜群の安定感を誇る右腕はマウンド上のパフォーマンスだけでなく、その大きな背中で後輩投手たちに男気と経験を伝えてくれる。「苦しまずして栄光なし」を座右の銘とする黒田の存在は、大瀬良大地と野村祐輔の新人王コンビには最高の教科書となるだろう。エース前田健太がメジャー移籍を封印して残留し、野手では菊池涼介や堂林翔太、丸佳浩たちがたくましく成長。昨シーズンの本塁打王エルドレッドが四番でにらみをきかせ、かつての主砲・新井貴浩も復帰した。投手王国誕生の予感と、機動力と破壊力を兼ね備えた打線。緒方孝市新監督のもとで読売ジャイアンツと阪神タイガースの牙城を崩し、1991年以来となるリーグ優勝を勝ち取る条件は整ったと言えるだろう。○巨大補強のオリックスに導かれるパ・リーグ戦国時代昨シーズンの最終戦で福岡ソフトバンクホークスにサヨナラ負けを喫し、わずか2厘差で1996年以来となるリーグ優勝を逃したオリックスは巨大補強でこのオフの主役を演じた。FA(フリーエージェント)で中島裕之と小谷野栄一の両内野手を獲得し、日本球界で十分な実績を残している大砲ブランコと右腕バリントンも加入した。そして忘れてならないのは絶対的エースの金子千尋ではないだろうか。FA宣言していた沢村賞右腕が残留したこともまた、チームにとっては最大の補強となるだろう。そしてもちろん、連覇を目指すソフトバンクも負けてはいない。日本一を置き土産に勇退した秋山幸二氏からバトンを託された工藤公康新監督のもと、9年ぶりの日本球界復帰となった「平成の怪物」松坂大輔が加入した。和製大砲に成長した柳田悠岐のフルスイングと日本人離れした飛距離もまた、ファンを魅了するはずだ。ベーブ・ルース以来となる2桁勝利&本塁打をマークした北海道日本ハムファイターズの二刀流の大谷翔平はさらにスケールアップしているが、千葉ロッテマリーンズ、埼玉西武ライオンズ、東北楽天ゴールデンイーグルスも虎視眈々と逆襲を狙っている。2005年シーズン以降の10年間で、パ・リーグはオリックス以外の5球団が優勝している。群雄割拠の戦国時代を彷彿とさせる覇権争いはますます白熱しそうだ。ちなみに、セ、パともにいまから楽しみがつきない今年のプロ野球を先取りする番組が、2月21日(土) 【BSスカパー!】、22日(日)【スカチャン1】に放送される「プロ野球セットpresents オープン戦中継ザップ」だ。新監督の初陣や注目される新加入選手の動向を含めて、お気に入りのチームの2015年シーズンをいち早くチェックしよう。●J1チームの初対決○故・松田直樹選手の思い出を共有するチームのJ1初対決明治安田生命J1リーグでは、今シーズンから2ステージ制が復活! このことからも、J1には新たな注目カードが生まれる事が予想される。ちなみに、今年初めてJ1へ挑む松本山雅FCとJ1屈指のビッグクラブの横浜F・マリノスは、2011年8月に急性心筋梗塞で倒れ、34歳の若さで急死した松田直樹さんが在籍したチームだ。2011年シーズンに当時JFLだった松本山雅FCへ移籍した松田選手は、チームをJ1へ導く使命を担いながら、口癖のようにこう語っていた。「横浜F・マリノスと戦いたい。練習試合でもいいからやりたい」。日本中を涙させた悲報から約4カ月半後の12月17日。J2への昇格を決めていた松本山雅FCは何かに導かれたように天皇杯でJクラブを連破する快進撃を演じ、4回戦で横浜F・マリノスと対戦している。結果は0対4の完敗。序盤こそ前線からの激しいプレスで横浜F・マリノスを苦しめたが、時間の経過とともに地力の差が顕著になった。最後まで決して手を抜かなかった横浜F・マリノスの猛攻は、翌年から幕を開けるJ2での戦いへ向けて、もっともっと力をつけろというメッセージにも映った。また、試合後にはさらなるドラマが待っていた。試合後に自軍のサポーターへの挨拶を終え、ロッカールームへ引き揚げようとした横浜F・マリノスの選手たちをキャプテンのMF中村俊輔が呼びとめた。向かった先は、松本山雅FCのサポーターで埋まったゴール裏。横浜F・マリノスの選手たちは一列になって並び、深々と頭を下げたのだ。相手チームのサポーターに挨拶する光景は、サッカー界では極めて異例のことだ。誰からも愛された松田選手の思い出を共有する両チームだからこそ生まれたこの印象深いシーンは、サポーターの目頭を熱くしていた。○「経験」の横浜F・マリノスと「ハードワーク」の松本山雅FCあれから約3年半。走れない選手は使わない、という方針を掲げる反町康治監督に鍛えられ、屈指のハードワーク集団へ変貌を遂げた松本山雅FCは約束の場所へたどりつき、フランス人のエリク・モンバエルツ新監督のもと、7位に終わった昨シーズンからの捲土重来を期す横浜F・マリノスと対じする。横浜F・マリノスの最大の武器は、昨シーズンのリーグ最少失点を誇った堅守、中澤佑二と栗原勇蔵の元日本代表コンビだ。同コンビが組むセンターバックは、他チームの攻撃陣の脅威となると同時に、円熟の境地に達した司令塔・中村がふるうタクトにより、24歳の齋藤学をはじめとするアタッカーも躍動するはずだ。創成期からJリーグに名を連ね、3度のリーグ優勝を誇る名門の壁は確かに厚いかもしれない。しかし、松田選手の生き様はかつて横浜F・マリノスでともにプレーし、昨シーズンから松本山雅FCで松田選手が背負った『3』番を託されたDF田中隼磨を介して、J1の舞台で戦うための羅針盤として伝わっているだろう。また、自他ともに認める負けず嫌いだった松田選手は、生前にこんな武勇伝を語っていたようだ。「アトランタ・オリンピックでブラジル代表に勝った時もそうでしたけど、相手にビビったり、相手に名前負けして試合に臨んだことは一度もないですね」。そんな松田選手の熱い思いを背負い、「失うものはなにもない」と言わんばかりに、全身全霊で横浜F・マリノスに体当たりしてくるのが松本山雅FCだ。ちなみに、J1におけるこの注目の初対決をうらなう前哨戦が、2月21日(土)に生中継される「Jリーグ・スカパー!ニューイヤーマッチ横浜F・マリノス×松本山雅FC」だ。5月23日(土)に松本山雅FCの、11月22日(日)には横浜F・マリノスのホームでそれぞれ組まれているリーグ戦の行方をうらなう上でも、開幕2週間前の日産スタジアムでの一戦は見逃せない。また、志半ばでこの世を去った松田選手の悲劇を繰り返さない為の決意を込めて、この一戦は「AED普及マッチ」と銘打たれているのにも注目したい。いかがだっただろうか? なお、「プロ野球セットpresents オープン戦中継ザップ」は、オープン戦が開幕する2月21日(土)、22日(日)の両日に(※放送は両日ともに午後0:50~午後4:00、21日はBSスカパー!、22日はスカチャン1にて放送)、スカパー!の各チャンネルで放送されるオープン戦をゲストとともにザッピングしながら紹介される。一方、「Jリーグ・スカパー! ニューイヤーマッチ 横浜F・マリノス×松本山雅FC」は、2月21日(土)に生中継(※ライブでの放送時間は午後1:50から、スカチャン0にて放送)されるので、スカパー!でプロ野球と明治安田生命Jリーグの最新情報を先取りしよう!
2015年02月20日反町隆史が、2015年1月から放送予定のNHK土曜ドラマ「限界集落株式会社」で、NHKドラマ初主演を務めることが発表された。舞台は山深い村、テーマは農業だ。これまでの出演作の中でも異色の一作となりそうだが、このほど、反町さんからコメントが到着した。本作は、寂れた集落の農家たちや、都会のコンサルタント、ワーキングプアの若者ら寄せ集めのポンコツチームが、村唯一の産業“農業”で一丸となって山深い限界集落の村を再建していく――という物語。舞台となるのは、関東地方の奥、山深く囲まれた小さな集落・止村。人口50人ほどの小さなこの村は、市町村合併後、病院・バスも廃止に向かい、消滅寸前の“限界集落”と化していた。そんな本作で反町さんが演じるのは、農家を営む主人公・大内正登。かつて20代の頃、有機農業に挑戦したが失敗。多額の借金をつくり、両親と娘を置いて東京に逃げていたという役どころだ。それから13年が経ち、父・一男が亡くなり、父の畑を継ぐと言い出した娘・美穂(松岡茉優)と年老いた母・弥生を助けるため故郷に戻ることに。しかし、そこに待っていたのは“農業”をとりかこむ低収入の壁。そんな中、彼らの前に謎の経営コンサルタント・多岐川(谷原章介)が現れ、あの手この手を使って農業の活性化を計っていくのが…。本作への出演について、反町さん自身「僕自身、農家の男を演じるのは初めてのことで、農業をテーマにしたこのドラマに参加する機会をいただいたことを嬉しく思っています。このドラマが、普段自分たちの口に入る野菜がどうやって作られているのか、また日本の農業が抱える後継者問題をはじめとした様々な現状の課題、それらを少しでも多くの人に知ってもらえるような骨太な作品になればいいなと思います」といい、新境地への意気込みを寄せる。さらに「今回演じさせてもらう正登という役は、無口で不器用で生真面目で自己表現が苦手で、まさに職人気質というような主人公です。生真面目であるがゆえに様々な出来事に巻き込まれ振り回されていく正登を主軸に描くことで、農家の現実を分かりやすく知ってもらえるのではないかと思います」と役柄についても明かしてくれた。「撮影現場では、普段の生活では接することのない様々な農作業の機器に触れられることも男心がくすぐられ、楽しみの一つになっています」と、非日常を楽しみながら演じているようだ。ドラマ「限界集落株式会社」は2015年1月31日~スタート/ 毎週土曜21:00~NHK総合テレビにて放送(連続5回)。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日9試合を残して史上最速となるJ1昇格を決めた湘南ベルマーレ。ホームにおける無敗記録を含めた異次元の強さの原点はいまから四半世紀以上も前、早稲田大学の学生だった大倉智社長と曺貴裁(チョウ・キジェ)監督が共有したロマンにさかのぼる。○2人の運命を決定付けた出会い第一印象は強烈だった。時代が平成に移る数カ月前の1988年4月。東京・暁星高校から早稲田大学に入学し、体育会である「ア式蹴球部」の門をたたいた大倉は、保谷市(現西東京市)東伏見にある練習グラウンドや寮で目の当たりにした、1学年先輩の群を抜く存在感に感銘を受けずにはいられなかった。いわゆる「いじられキャラ」で、誰からもかわいがられる。ピッチの上での実力は申し分ないし、頭脳も明晰(めいせき)で、話は常に理路整然としている。何よりもサッカーに対する情熱が半端ない。気がつけば、こちらの懐にスッと入り込んでくる。京都・洛北高校出身の曺と出会ってから実に四半世紀以上の時間がたっても、大倉が曺の人間性に対して抱いた憧憬(しょうけい)の思いは大学時代とまったく変わらない。「まさに学校の先生ですよね。いまどきいないタイプ。僕は思うんですよ。中学校や高校の教師の道を選んでも似合っていたんじゃないかと(笑)」。○「プロ」と「社員」の垣根を越えて交わした激論卒業後も2人は日立製作所で先輩と後輩の間柄になった。後に柏レイソルと名称を変えるチームはしかし、プロ化の波に乗り遅れる。1993年のJリーグ元年に参戦することはおろか、2チームに許されたジャパンフットボールリーグからの昇格すらも逃してしまった。当時のレイソルにはプロ選手と日立製作所の社員選手が混在し、曺は前者、大倉は後者だった。練習を終えた後のファミレスで、2人はひと目をはばかることなく激論を交わした。クラブの体制はもとより、時には日本サッカー界の未来について。忌憚(きたん)なく思いをぶつけ合ううちに、大倉の脳裏にはごく近い将来に訪れるはずの光景が自然と浮かぶようになった。「この人なら、いずれはJクラブの監督を務めるんじゃないかと。僕にはそう思えたんです」。曺は翌1994年に浦和レッズへ移籍する。2人が別々に歩み始めたサッカー人生は10年後の2004年、大阪の地で再び交わることになる。○10年ぶりに動き出した2人の時間現役引退後にスペインでスポーツマネジメントを学んだ大倉は、2001年の途中にセレッソ大阪のチーム統括ディレクターに就任。2004年シーズンに臨むに当たって、川崎フロンターレの育成組織で中学生を指導していた曺をヘッドコーチとして招聘(しょうへい)する。現役引退後にドイツのケルン体育大学へ2年間留学した曺は真っ赤な情熱をそのままに、卓越した理論を身にまとった指導者へ成長していた。ベルマーレのキャプテン・永木亮太は、実はフロンターレ時代のまな弟子だ。同じく中学時代に曺の熱血指導を受け、ベルマーレから柏レイソルへと移籍した高山薫は畏敬の思いを込めて曺をこう呼ぶ。「いまでも僕にとっての金八先生です」。2004年秋。手腕を発揮する場をセレッソから湘南ベルマーレへと移し、強化部長に就任した大倉はほどなくして、社長の眞壁潔(現代表取締役会長)にこんな提案をしている。「曺という人間を連れてきてもいいでしょうか」。○J黎明期に大倉が描いた光景の実現当時のベルマーレは「育成型クラブ」への転換を決めていた。湘南エリアの才能ある子どもたちが、横浜F・マリノスの育成組織入りを希望する流れを食い止めたい。親会社を持たない市民クラブが生き残っていくための決断だった。育成を託すならば曺しかいない。長期的視野に立った大倉のクラブ改革に感銘を受けた曺は、早稲田大学のOBが当時の監督を務めていた、2つのJ1クラブからの入閣要請に断りを入れて2005年にベルマーレのジュニアユース監督に就任。翌年からは育成組織全体を統括する立場となった。いま現在のチームの中心を担う菊池大介、古林将太、U-21日本代表の遠藤航らが曺の指導で頭角を現す一方で、Jリーグの創成期に大倉が思い描いた光景が意外な形で実現する。2011年11月。突如辞意を表明した反町康治監督(現松本山雅監督)の後任として、ヘッド格のコーチを務めていた曺の監督就任が決まった。クラブは当初、曺を育成組織のトップに戻す計画を描いていた。しかし、緊急事態を受けて眞壁と大倉の考えは「後任は曺しかいない」で一致。初めてトップチームを率いた曺は、豊富な走力と運動量をベースにするスタイルを掲げて2012年のJ2で2位に入り、J1昇格を果たした。○26年前から真っすぐに伸びるベクトル予想以上に強烈なJ1の洗礼を浴びた昨年の序盤戦。埼玉スタジアムでレッズに完敗を喫した直後のミーティングで、曺は選手たちに魂を訴えた。「『オレは絶対に引かねえぞ』と叫ぶ曺の背中を見たら、支えてあげなきゃと思ってね」。眞壁の思いはGMへ肩書を変えていた大倉のそれと再び一致する。眞壁もまた、曺の指導に「人をその気にさせる人間性がある」と教師の面影を見ていた。方向性は間違っていない。確かな手応えが、5月の連休明けには眞壁と大倉に曺の続投を決意させる。指揮官に対する揺るぎない信頼感が、史上最速のJ1昇格やホーム無敗記録など、今年に発揮された異次元の強さへの序曲となった。今年4月に取締役社長に就任した大倉は、26年前の出会いを思い出しながら苦笑する。「いずれはこういう時代が来るとわかっていて、監督を見守り続けてきたのかもしれませんね」。ボールを持てば、リスクを冒してでも前へ。ひたすら前へ。J2戦線を制圧した痛快無比な「湘南スタイル」は昭和の時代に共有されたロマンを原点として、21世紀のいま現在へと真っすぐに伸びるベクトルにも後押しされている。継続は力なり。ベルマーレがブレない理由がここにもある。(文中敬称略)写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2014年10月04日