アイドルグループ「光GENJI」の元リーダーで俳優の大沢樹生が8月28日(土)、東京・シネマート六本木で行われた、プロデュースと主演を務めた映画『捜査線 LINE OVER』のプレミア上映会で、共演の中松俊哉ら、前田直樹監督と舞台挨拶に立った。警察内部の汚職、不祥事をテーマに、借金の取り立てに追い詰められ、越えてはいけない一線を越えて、ひったくり事件を起こしてしまった主人公・田代刑事の奔走、カルト宗教集団と警察の駆け引きなどを描いた社会派エンターテイメント。満場の観客を見渡すと大沢さんは「どんな仕事もいまは客がなかなか入りませんし、今日お客さんが5人、10人だったらどうしよう?と久しぶりにドキドキしました」とホッとしたような表情を見せてニッコリ。「ケツからケチャップが出るくらい嬉しいです」と劇中の台詞を引用し、会場の笑いを誘うひと幕も。大沢さんのプロデュース作品第2弾で、自身が社長を務める芸能事務所ドリームフォープロモーションと、映像制作ユニット・東京ゲリラムービーズ所属の俳優でプロデューサーの中松さんとの初タッグ作で「今後とも発信していきたい」とプロデュース業に意欲的。観客席側にいたほかのキャスト陣数名を「こっちに!」と手招きして挨拶させるなど、プロデューサーらしい配慮も見せた。中松さんは「今日は警察関係の方、いらっしゃっていませんか?」と前置きし「この作品を企画したきっかけは、調べたら警察内部の不祥事ってすごく多かったからです」と説明した。『捜査線 LINE OVER』プレミア上映は29日(日)まで。同日もトークショーを開催。DVDは9月17日(金)より発売、25日(土)よりレンタル開始。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:捜査線 LINE OVER
2010年08月28日水戸浪士による井伊直弼大老暗殺の史実を描き出す時代劇『桜田門外ノ変』に、主演の大沢たかおの息子役として、CMの“こども店長”として人気の加藤清史郎が出演することが発表された。清史郎くんが演じるのは、井伊大老暗殺、俗に言う“桜田門外ノ変”の現場指揮官である、大沢さん演じる関鉄之介の息子・誠一郎役。3月29日(月)にクランクアップを迎えたが、全編にわたって緊迫感あふれるシーンが続く本作にあって、唯一、家族の団欒を描く穏やかなシーンの撮影に臨んだ清史郎くんは、大人たちを唸らせる演技を披露した。ブレイクのきっかけとなったNHK大河ドラマ「天地人」、5月に公開される映画『座頭市 THE LAST』に続き、時代劇への出演は3作目となるが「前2作はお百姓の役だったので、今回、初めて刀を差すことができてとても嬉しい」(清史郎くん)とのことで、現場でも刀を鞘から出して力強く殺陣の構えを取る姿が見られた。大沢さんは清史郎くんについて「とにかくすごく賢い俳優さんだと思いました。芝居を見ていても、とても自然体だし、俳優が持ち得る演技の感覚も非常に長けていて、僕が言うのもおこがましいですが大変感心しました」と共演の感想を語っており、清史郎くんも「撮影のないときは、大沢さんとは竹とんぼをして遊びました。すごい優しかったです」と嬉しそう。さらに「今回は、刀で戦うシーンとかはなかったので、(今後)チャンバラとかアクションにも挑戦したいです」とも!TBSドラマ「JIN-仁-」の大沢さんと大河ドラマ「天地人」の清史郎くん。昨年、人気を呼んだ時代劇の2人が映画で親子役を演じるという、新たな見どころが加わった『桜田門外ノ変』。公開は10月16日(土)より全国にて。■関連作品:桜田門外ノ変 2010年10月16日より全国にて公開© 2010「桜田門外ノ変」製作委員会■関連記事:大沢たかお、ちょんまげ水戸藩士姿を初披露「幕末志士の遺伝子絶対ある」来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!
2010年04月02日俳優、大沢たかおが2月7日(日)、茨城県・水戸市千波湖畔に建設された製作費2億円強のオープンセットで行われた主演映画『桜田門外ノ変』の撮影に参加し、水戸藩士・関鉄之介姿を初公開した。同作は、江戸末期、時の最高権力者で攘夷派を弾圧した幕府の大老・井伊直弼(伊武雅刀)が、水戸・薩摩の浪士らに暗殺された事件の推移を追う時代劇エンターテイメントで、『男たちの大和』の佐藤純彌監督がメガホンを取っている。出演はほかに越前福井藩主・松平春嶽役で池内博之ら。総製作費は約10億円。同セットは、同市所有のもので東京ドームとほぼ同じ約13,000平方メートルの敷地に、江戸城の桜田門外周辺を史実に基づき、ほぼ実寸大で、昨年10月から約4か月間かけて建設された。史実では事件は雪の降る中とされているため、約70トンの寒水石を砕いて敷き詰めて雪に見立てて積雪も“再現”し、この日、セット全体を初お披露目。彦根藩邸を出て登城途中の井伊大老の行列が襲撃されるクライマックスシーンがテスト撮影されたが、暗殺事件の指揮官で襲撃の成功を見届ける役割だった関役の大沢さんは、通り脇から劇中さながらの真摯な眼差しで同撮影を見守った。この日は、設定とは違う澄みきった晴天となったため、本撮影は見送られた。同セット内の松の廊下で行われた会見で、大沢さんは、幕末の志士たちに対し「その気概、思いはいま、望まれ求められていて、幕末モノが注目されているのかなと。自分たちにもそういう(志士たちの)遺伝子は絶対ある」と共感を寄せ「こういう作品にはなるべく参加したいし、今回もそうさせてもらった。小さく、少しでもある気概を膨らませて、ぶつかっていきたい」と青空を見つめて体当たり宣言。先月20日のクランクイン前に水戸入りし、市内にある関の墓へお参りをし「クランクイン前に、どうすれば最後まで役と向き合えるのだろう?と考えましたが、歳が同じくらいの関さんと、人間として男として懸命に向き合うことしかない。無駄なことは考えず全体のことは監督に委ねて、関さんと誠実に向き合おうとしていま、水戸に滞在しています」と気持ちが乗っている様子。「西郷隆盛や名が残っている人以外にもいろいろな人が国を思い、行動している。そこがすごくいいなと。それはいまも同じで政治家だけでなく誰でも国を思うことができる。この役を演じることがすごく意味のあることだと思っていて、いろいろな人に勇気を届けられたら、と思いながら関さんと向き合っています」と笑顔を見せた。一方で、昨年10〜12月放送で、同クールトップの平均視聴率19%を記録(TBS発表)した同局系主演ドラマ「JIN -仁-」から幕末モノ続き。だが「偶然です」と照れ笑いし「こういう作品に呼んでいただけるのは、時代の流れ、人が幕末を思い出すのが必要な時代だったりするのかなと思う」と分析してみせた。注目される同ドラマの映画化もしくは続編制作について、大沢さんの近い関係者は「わかりません」と話した。会見には、水戸藩九代目藩主・徳川斉昭役の北大路欣也も出席。「僕の出番は非常に少なめで、撮影は実は終わっている。いまなら大沢さんやスタッフと和んでいるし、今日が一番リラックスしている。いまぐらいから撮影が始まるのが僕の理想だった」と残念がって会場の笑いを誘いつつ「同じ方向を向いていない人たちが国を思い情熱をぶつけた事件。いまのどこかにつながる」と訴えた。佐藤監督は「今日は暖かくていい日ですが、撮影は渋滞です。まあ全体の撮影は5分の1は済んでいますが」と苦笑い。ほぼ全編、茨城県内で来月末まで撮影。同セットは、撮了後に一般公開される予定。映画『桜田門外ノ変』は10月公開予定。■関連作品:桜田門外ノ変 2010年10月、公開予定■関連記事:来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!
2010年02月07日