アイドルグループ・乃木坂46の池田瑛紗が、きょう5日放送のテレビ朝日系『池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間SP』(後6:56)に出演する。今回は「地図でわかる世界の今」がテーマ。世界では刻一刻と変化しており、日々さまざまなニュースが入ってくるが、それらの出来事の中には日本と深く関係することも。実は世界地図を見ることで、よりわかってくることがあるそうで、地図を見ながら国際情勢の“今”を池上彰が徹底解説していく。番組では、たびたびニュースになっている「円安」問題についても取り上げる。一時は1ドル161円まで進み、現在も140円ほどになってきたものの、5年前と比べるとまだまだ円安。その要因の1つが、世界と比べて日本の金利が低いことがある。では、一体なぜ日本は金利を上げないのか。そこには、ある人たちの“思惑”が影響しているのだが、その理由を池上が詳しく解説する。また「円の価値」についての話題では、世界地図を見ながら、日本の「円」は世界の通貨と比べてどうなっているのかも紹介する。番組SNSでは、どうして円安が進んだのかという問いに現役東京藝術大学生の池田が回答するシーンが公開。池田が「あえて円安の政策をとって、外国との輸出だったり輸入に関するスムーズさを意識している、ということをニュースで見たことがある」というと、池上は「さすがですね!」とその知識に絶賛していた。番組にはほか北斗晶、伊集院光、カズレーザー(メイプル超合金)、ぺこぱも登場する。
2024年10月05日テレビ東京は6日、『池上彰の激動! 世界情勢SP~新リーダー誕生で日本は? 世界は?~』(18:30〜)を放送する。番組では11月に迫るアメリカ大統領選について、トランプ候補、ハリス候補の最新状況を、池上彰が独自の視点での現地取材を敢行。14年ぶりに政権交代したイギリスと、長期政権になっているあの国も現地取材する。ニュース番組とは一味違うスケール感と生放送の利点を最大限に生かした内容で届けていく。また世界193か国のリーダーと比べる「日本の新リーダー」について、テレ東海外支局員と海外に住む日本人が取材した“そこに住んでいるからわかること!住んでいるから聞けること!”も放送する。○金山円プロデューサー コメントウクライナ戦争やイスラエルとハマスの戦闘など世界はいま、激動の中にいます。こんな時代だからこそ選ばれる国のリーダーとはどんな人たちなのか。そして彼らはそれぞれの国をどう導こうとしているのか。日本でも10月に総選挙があります。直接総理大臣を選ぶことはできませんが、選挙を通して私たちの意思を政治に反映させることはできます。混とんとする世の中だからこそ、リーダーに何を求めるのか、一緒に考えたいと思います。(C)テレビ東京」の併記をお願いいたします。
2024年10月03日関西テレビ(カンテレ)は27日、新実彰平アナウンサー(35)が10月1日をもって退社すると発表した。新実アナは同局を通じてコメントを発表し、12年半を振り返るとともに、「道中、決して楽なことばかりではありませんでしたが、視聴者の皆さんが今日もテレビの前で待っていてくださる、そのことが何よりの心の支えでした。本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。そして「今後はテレビ・メディアとは別の手段を通じて、より良い社会を築くための一助となれるよう、引き続き精進してまいります。これからも、どうぞよろしくお願いいたします」とつづった。企業に所属せず、個人として活動していくという。1989年4月10日生まれ、京都市出身。京都大学を卒業し、2012年に関西テレビにアナウンス職で入社。夕方ニュース番組『報道ランナー』でキャスターを務めたほか、昨年10月からは『旬感LIVE とれたてっ!』情報プレゼンターとして活躍。また、昨年のプロ野球日本シリーズでは、最終第7戦の実況を担当した。■新実彰平アナコメント全文このたび、12年半務めた関西テレビを退社することとなりました。昨年の日本シリーズ実況や、海外での取材、そして6年間のキャスター業と、ここでしか得られないたくさんの経験を与えてくれた関西テレビ、そして共に現場で汗をかいた仲間の皆さんには、感謝の思いでいっぱいです。道中、決して楽なことばかりではありませんでしたが、視聴者の皆さんが今日もテレビの前で待っていてくださる、そのことが何よりの心の支えでした。本当にありがとうございました。今後はテレビ・メディアとは別の手段を通じて、より良い社会を築くための一助となれるよう、引き続き精進してまいります。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
2024年09月27日カンテレ・新実彰平アナウンサーが、26日放送の『旬感LIVE とれたてっ! 』(月~金後1:50)に生出演し、同日をもって番組レギュラーを卒業した。新実アナは、昨年10月の番組開始当初から情報プレゼンターとして出演し、東京から大阪に移住したメインMC・青木源太アナを支えてきた。26日放送の最後で「きょうをもちまして『とれたてっ!』を卒業させていただきます」とあいさつし、青木アナにも「お世話になりました」と感謝を伝え、抱き合った。最後に紹介した情報は「掃除術」だったため、メッセンジャー・黒田有は「最後のコーナーがお掃除で、まさか新実が排除されるとは…」とボケて、笑わせていた。
2024年09月26日2024年10月18日(金) から10月20日(日) に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール内特設会場>で上演される、KAAT×山田うん×池上高志『まだここ通ってない』のビジュアルとキャストが発表となった。長塚圭史が芸術監督を務めるKAAT神奈川芸術劇場では、2024年9月から2025年3月のメインシーズンのタイトルを「某(なにがし)」と題し、多様なプログラムが組まれている。メインシーズンとしては久しぶりのダンス作品として上演される『まだここ通ってない』は、振付家・ダンサーの山田うんと、人工生命研究者の池上高志がコンテンポラリーダンスと先端科学のコラボレーションにより、人間とサイエンスの関係を、またアートとサイエンスの関係を探す取り組みだ。この作品は、2022年からふたりが続けているプロジェクトの第2弾。池上と、彼が最高科学責任者を務めるオルタナティヴ・マシンによる「原始的なロボットやドローンといった人工生命の群れが、集団としての生命性・生態系を創り出すのではないか」というテーマに、ダンサーの身体が加わることで、人工生命の新たな可能性を探ろうというプロジェクトだ。ダンサーたちと原初的なロボットやドローンの群れとの共生、あるいは身体を持たないAIとの会話などを通して、ラベルを貼られていないむき出しの「生き物」あるいは「ひと」の存在を浮かび上がらせ、シーズンタイトルである「某(なにがし)」を照らすという。今回のプロジェクトテーマは「記憶」。ふたりは記憶について「わたしたちの記憶は、脳の中だけではなくて、自分の身体に、服や食べ物に、空の色や風の匂いのところに、しまわれている。だから、プルーストの失われた時を求めて、のプルーストは至るところで起こりうる。それは忘れた記憶だけではなくて、まだ行ったことのない場所も気がつかせてくれる。新しい記憶は、記憶によって作られる。それは、AIの時代、大幅に忘れ去られてしまったかもしれない。でも、ダンサーは覚えている。この舞台を通してそのことにもう一度頭を巡らそう」という考えを寄せている。この取り組みに今回、音楽の高橋悠治が参加。プロジェクトテーマである「記憶」を私たちに伝える一翼を担う。また川合ロン、飯森沙百合、黒田勇、猪俣グレイ玲奈、リエル・フィバックといったダンサーが出演する。■KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督:長塚圭史 コメント舞踊家と科学者。空間とVR。身体と人工生命。ダンサーとドローン。言葉とコトバ。共生と発見のための未開の道のりに歩み出しますのがこのダンスエクスペリメント。山田うんさんと池上高志さんが、容易には噛み合うことのない激烈な理論を交わし合い、止揚しながら未知へと飛躍します。前人未到のハイパー・エンターテインメントをKAAT神奈川芸術劇場で体感していただきたいと思います。■構成・演出・振付:山田うん コメント2022年からスタートした共同クリエイションで「人工知能(AI)」「人工生命(ALife)」と「人間」の世界を作ろうと、トライ&エラー&ディスカッションを重ねてきました。生命とは?感情とは?痛みとは?創作であり研究であり、池上さんとは常にたくさんの問いが生まれます。今回は「記憶」をテーマに高橋悠治さんに参加していただき、人間と機械の生み出す音楽の風景にも挑戦し、衣装はアルゼンチンのデザイナー、マルティン・チュルバさんのお力を得ます。この秋、KAATで次なる一歩として、これまでより先に進んだものをご覧いただけるかと思います。■構成・演出・コンセプト:池上高志 コメント2022年から2023年にロボットやAI、VRを使って山田うんさんと創作した作品がとても面白くて、研究で普段やっていることとは違い、人工知能を現実世界に降ろし、もっとAIやロボットの可能性を探究できると感じました。今回のテーマについてですが、日常生活には常に新しい発見があり、AI、特に巨大な言語モデルのchat GPTやLLaMaを使うことで、一挙に人間の知覚や認識が広がり、同じ風景でも今まで見なかったことが見えてきます。そういうことをテーマに、新しい芸術作品や表現が作れるのではないかという期待をもっています。うんさんの身体表現や身体を使って世界を、動く空間をどう見ていくかということが、言葉だけに頼りがちなAIに欠如している部分を補えると考えられるので、その点に関しても、うんさんとの試みは非常に面白くなるだろうと期待しています。<公演情報>KAAT×山田うん×池上高志『まだここ通ってない』構成・演出・振付:山田うん構成・演出・コンセプト:池上高志ダンス:川合ロン、飯森沙百合、黒田勇、猪俣グレイ玲奈、リエル・フィバックピアノ:高橋悠治サウンド、エレクトロニクス:土井樹VR/ドローン/デバイス設計開発:Alternative Machin日程:2024年10月18日(金)~10月20(日)会場:神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール内特設会場>チケット情報:()公式サイト:
2024年09月11日練馬区立美術館では、2024年3月16日(土)より『生誕150年池上秀畝―高精細画人―』を開催する。明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家、池上秀畝(いけがみ・しゅうほ1874-1944)の生誕150年を記念して、その人生と代表作をたどる展覧会だ。近代の日本画家といえば、横山大観や菱田春草ら、それまでの日本画に新しい風を吹き込んだ「新派」の画家にスポットがあたりがちだが、当然ながら日本には、伝統的な日本画を描く「旧派」の画家も数多く存在した。その「旧派」の流れを汲む池田秀畝は、長野県上伊那群高遠町(現在の伊那市)出身。明治22年(1889)、15歳の時に上京して、日本画家・荒木寛畝の住み込みの弟子となり、大正5年(1916)から3年連続で文展特選を受賞、また帝展で無鑑査、審査員を務めるなど、官展内の旧派を代表する画家として活躍した。同じく長野出身で同年の菱田春草もまた15歳の時に上京している。しかし、この年にできた東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学したことで、「新派」の旗手となっていった。徒弟制度と学校制度。それぞれが飛び込んだ制度の違いが、ふたりの道を分けたといえるだろう。タイトルに「高精細画人」とあるように、秀畝の作品は、緻密な写生を礎に描かれている。その上で、画面の大きさと絢爛さが特徴だ。同展では、縦横2mを超える大型の屏風作品を多数紹介。その一部は、ガラス越しではなく、畳に座って間近に鑑賞できる展示が行われるので、ぜひ本来の屏風の姿を味わいたい。さらに、彼が生涯を通じて描きためた、写生帖や画帳の公開も興味深い。完成作では見られないような人物スケッチや西洋画の模写などから、秀畝画の懐の広さや、彼自身の人となりを知ることができるだろう。同展ではゲストスライドトークや美術講座などのイベントが多数予定されている。詳細や申し込み方法は美術館ホームページにて確認を。<開催概要>『生誕150年 池上秀畝―高精細画人―』会期:2024年3月16日(土)~4月21日(日) ※一部展示替えあり会場:練馬区立美術館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館:月曜料金:一般1,000円、大高・65~74歳800円公式サイト:公式サイト:
2024年02月22日展覧会「生誕150年池上秀畝─高精細画人─」が、東京の練馬区立美術館にて、2024年3月16日(土)から4月21日(日)まで開催される。その後、5月25日(土)から6月30日(日)まで、長野県立美術館に巡回する。“旧派”の日本画家・池上秀畝池上秀畝(いけがみ しゅうほ)は、明治時代から昭和時代にかけて活躍した日本画家だ。大画面の華麗な花鳥画を得意とした秀畝は、屋敷や御殿を飾る屏風作品や障壁画を数多く手がけている。その作例として、現在のホテル雅叙園東京の「秀畝の間」や百段階段の「静水の間」に描かれた天井絵を挙げることができる。長野に生まれた秀畝は、伝統に基づく「旧派」を代表する画家として、国が主催する官展で活躍した。一般に旧派の作品は、同じく長野出身の菱田春草らが牽引した「新派」の日本画に比べて、現在その知名度は限られている。しかし、旧派は当時の展覧会で評価されるばかりでなく、屏風作品などは装飾美術としても認められていた。さらに、秀畝は、写生を重視した描写に、新派の画家が試みた空気感の表現などを取り入れるなど、伝統にとらわれない表現を追求している。展覧会「生誕150年池上秀畝─高精細画人─」では、秀畝の人生と代表作をたどりつつ、その画歴を紹介。文展や帝展に出品された代表作、大画面の屏風作品などに加えて、初公開となる写生帖を展示するとともに、「旧派」と呼ばれた画家に新たな視点から光をあててゆく。池上秀畝と師・荒木寛畝明治7年(1874年)に生まれ、幼い頃から絵を描いていた秀畝は、明治22年、本格的に絵を学ぶために上京し、絵師の荒木寛畝(あらき かんぽ)に師事。寛畝は、伝統的な書画ばかりでなく、一時期は高橋由一や五姓田義松らと並び称される油彩画の名手であったという。このように写生を重んじる姿勢は、秀畝にも息づくこととなる。本展の序盤では、《日蓮上人避難之図》といった秀畝の初期作を、師・寛畝の作品とともに展示し、秀畝の学習の一端を紹介する。官展の出品作と代表作秀畝は、明治40年(1907年)に文展が始まって以降、意欲的に作品を出品。3回目の出品となる第4回文展で三等賞を受賞し、大正5年(1916年)からは3年連続で文展特選を受賞するなど、画壇を代表する画家となってゆくことになる。会場では、第4回文展の受賞作《初冬》、特選を受賞した《夕月》や《四季花鳥図》など、官展の出品作を一堂に集めるとともに、《松に白鷹・桃に青鸞図》をはじめ、皇族や華族の御殿や屋敷を飾った代表作も紹介する。大画面の屏風作品を体感展覧会への出品作において、会場で存在感を示す大画面の屏風作品は、日本画会場の花形であった。秀畝は、出品作として屏風作品を手がける一方、それ以外でも多くの屏風作品を残している。本展の終盤では、《竹林に鷺図》や《桐鳳凰図》、《翆禽紅珠》などの屏風を紹介。一部の屏風は、畳に座って間近で鑑賞できるよう展示する。展覧会概要展覧会「生誕150年池上秀畝─高精細画人─」会期:2024年3月16日(土)〜4月21日(日) 会期中、4月1日(月)に展示替えあり会場:練馬区立美術館住所:東京都練馬区貫井1-36-16開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜日観覧料:一般 1,000円、高校生・大学生・65〜74歳 800円、中学生以下・75歳以上 無料※各種割引制度あり(詳細については美術館ウェブサイトを参照)※初回のチケット半券を受付に提示することで300円割引■巡回情報・長野県立美術館会期:2024年5月25日(土)〜6月30日(日)住所:長野県長野市箱清水1-4-4【問い合わせ先】練馬区立美術館TEL:03-3577-1821
2023年12月20日シリーズ累計発行部数85万部突破のベストセラーの映画化『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』より、福原遥とW主演を務める水上恒司演じる彰の本心が垣間見える、キャラクターCMがシネマカフェに到着した。本作は、人を愛すること、大切に思うこと、共に生きること…当たり前のことが許されなかった時代に出会った百合と彰の時を超えた愛が交差する、涙なくしては観られないラブストーリー。水上さん演じる彰は、突然、戦時中の日本にタイムスリップしてしまった高校生の百合(福原さん)を助ける特攻隊員。公開された映像では、恋心を抱きながらも、叶うことのないこの先の百合との人生に、「できるなら、戦争のない時代に生まれて、君と一生を共に過ごしたかった」と願わずにはいられない…彰の本心が垣間見える。さらに、百合が初めての環境で戸惑ったり、怯えたり、時には涙を流したりと奮闘するシーンの数々が切り取られた場面写真も到着。空襲に呆然と立ち尽くす場面、不安な状況の中で、唯一心の拠り所となってくれた彰を引き留めようと説得する場面など、百合はどんな環境にあっても常に素直で、まっすぐに受け止めてしまう。『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は12月8日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 2023年12月8日より全国にて公開(C)2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
2023年12月03日2023年11月20日放送のバラエティ番組『何か“オモシロいコト”ないの?』(フジテレビ系)に、ゲスト出演したお笑いコンビ『オードリー』の春日俊彰さん。出演者全員でのゲーム中、ハプニングが発生して悲鳴が上がる事態となりました。増えてしまう、春日俊彰の『椅子破壊伝説』収録中、春日さんはほかの出演者と同じく、猫耳を付けて楽しくパーティーゲームに興じていました。しかし、俳優の黒島結菜さんの手番の時、ハプニングが発生。両手を交互に上下する『猫のポーズ』をしていただけにもかかわらず、春日さんの椅子が壊れ、床にひっくり返ってしまったのです!覚えのある状況に、「やだー!椅子がバラバラになった!」と叫ぶ春日さん。ほかの出演陣も「怖ーい!」「どういうこと?」「なんでこんなバラバラになる!?」などの悲鳴を上げ、美術チーフも焦る事態となりました。番組の説明によると、「『ドッキリ』でも演出でもなく、単なるハプニングである」とのこと。急きょ春日さん用に別の椅子が運ばれてくると、お笑いコンビ『シソンヌ』の長谷川忍さんが、次のようにツッコミます。ちょっと待ってよ、替わりの椅子がそれって…。ちょっと待ってよ!何か“オモシロいコト”ないの?ーより引用オレンジ色で統一されたセット内に運ばれたのは、パイプ椅子!ミスマッチ具合に、タレントの若槻千夏さんも声を上げました。ねえ!オレンジの(椅子を)持って来てよ!何か“オモシロいコト”ないの?ーより引用さらに、長谷川さんがこのように被せ、出演陣や視聴者の気持ちを代弁しています。「番組の世界観を大事にしてこい」っていったじゃないですか!何か“オモシロいコト”ないの?ーより引用2016年に出演したバラエティ番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)で、耐久性のある椅子をアピールしようとした結果、弾みをつけて壊してしまい、人々に衝撃を与えた春日さん。その後、バラエティ番組『どうぶつピース!!』(テレビ東京系)に出演した際も、問題に回答しようと上体を反らした瞬間、椅子の座面部分が割れるというハプニングが発生しました。それらのエピソードに続くハプニングは、ネット上で話題となり、こんな声が相次いでいます。・椅子事件、再び。・破壊の才能を感じる。・たまたまテレビ番組を見ていたら、また春日さんが椅子を壊していて笑った。・ただ座っているだけで椅子が崩壊したよ!見事な粉砕っぷりだった!・1人だけパイプ椅子はウケる。世界観を返して。もはや、体格のいい春日さんを支えきれただけで、『すごい椅子』と呼べるかもしれません。この様子だと、春日さんの『破壊エピソード』はまだ増えるのではないでしょうか…![文・構成/grape編集部]
2023年11月21日『10代から身につけたい「伝える力」』書影株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023年11月15日に『10代から身につけたい「伝える力」』(池上彰著・くりたゆきマンガ/税込1320円)を発売します。本書は、累計200万部突破している『伝える力』(池上彰著/税込880円/PHPビジネス新書)を、小中学生向けにリニューアルしたジュニア版です。SNSの発達で、顔の見えないコミュニケーションを求められる世代に向け、一生使える「聞く・読む・書く・話す」テクニックをわかりやすく解説します。SNSネイティブ世代こそ「伝える力」が重要本書の原著にあたる『伝える力』(2007年刊)は、10年以上前に発刊されたにもかかわらず、コミュニケーション論のバイブルとして、今なお多くの読者に支持されています。その著者である池上彰氏は、SNSの発達により、「人に伝える力」の重要性はますます高まっていると感じていました。特に、コロナ禍で対面のやりとりが減り、SNSに触れる機会が増えた今の小中学生に、これからを生き抜くための一生モノの「伝える力」を身につけてほしいという著者の思いから、ビジネスパーソン向けの『伝える力』を子ども向けに大幅加筆修正し、発刊するに至りました。急増中のSNSトラブルや学校生活での注意点を加筆本書は、章ごとに導入マンガを加え、小中学生に身近な家族・友だち・学校生活などの例を用いるなど、ジュニア版ならではの工夫が施されています。SNSで意見を発信する際の注意点や、誤解を生む文章表現の事例、デマに踊らされない正しい情報のインプット方法など、トラブルの多いSNSでのコミュニケーションの注意点を新たに加えました。インターネットやSNSとの付き合い方について、家庭で話し合うきっかけにもなる一冊です。本文より<Point>冒頭と各章のはじめは導入マンガでわかりやすく。本文より<Point>見開き完結で見やすく。<Point>10代の疑問や悩みに答えたQ&Aも収録。『10代から身につけたい「伝える力」』について章立てはじめに第1章伝えるときの心構えと、読む力を身につけよう!第2章話す力をみがいて、相手の心をつかもう!第3章聞く力を養えば、きみはもっと成長できる!第4章書く力をきたえ、表現することを楽しもう!第5章今を生きるきみたちに必要な「新・伝える力」おわりに著者池上彰(いけがみ・あきら)ジャーナリスト。名城大学教授、東京工業大学特命教授など、11 大学で教える。1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、73 年、NHKに報道記者として入局。1994 年4 月から11 年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題に。2005 年にNHKを退職し、現在はフリーのジャーナリストとして多方面で活躍している。著書に『伝える力』『伝える力2 』(以上、PHP 研究所)、『なぜ僕らは働くのか』(Gakken)、『池上彰のこれからの小学生に必要な教養』(主婦の友社)など多数。書誌情報タイトル:10代から身につけたい「伝える力」著者:池上彰マンガ:くりたゆき定価:1,320円(10%税込)対象年齢:小学校上級~発売日:2023年11月15日判型:A5判並製ページ数:128頁ISBN:978-4-569-88140-9発行:株式会社PHP研究所 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月17日サカイクでは『あなたが変われば子どもは伸びる! 池上正コーチングゼミ』でお馴染み、池上正コーチによる親子サッカーキャンプを開催しています。次回の開催は7月1〜2日・箱根で行われます。池上コーチによる親子サッカーキャンプでは、池上さんによるサッカー指導に加え、保護者のお悩み相談に答える懇親会も開催。オンザピッチ、オフザピッチともに、たくさんの気づきや学びが得られると、参加者のみなさんから大好評です。そこで今回は、キャンプに参加した経験を持つタカシマさんに話をうかがいました。「キャンプに参加して、サッカーの本当の意味を知り、人生が変わった」と話すタカシマさんが得た気づきとは?(取材・文鈴木智之)■親子キャンプに参加した理由タカシマさんの息子さん、ユウトくんは小学2年生。池上キャンプに参加したのは1年生のときでした。お母さんによると「もともと、人見知りをしない性格」だそうで、「ユウトが知らない世界があるよ。新しいお友達やコーチとの出会いは楽しみだね」と提案したところ、すぐに「行きたい!」と言ったそうです。「池上キャンプに参加する前、小学1年生のときに、サカイクのキャンプに参加させたことがありました。箱根で行われたのですが、東京駅まで送って行って、そこからキャンプ参加者だけでバスに乗って行きました。私は子どもが一人でできないとは思ってはいなくて、知らないだけだと思っているんですね。だから、その世界を知ってほしいと思って、前向きな言葉で誘導していったら『行きたい!』と即答でした(笑)」お母さんは「小学1年生だから、できないだろうと決めつけるのではなく、人としてどうかを見ているので、この子だったら一人で参加しても大丈夫だろうと思いました」と、当時を振り返ります。その後、池上キャンプの存在を知り、春と夏の2度参加しました。参加する理由が「私自身、サッカーの勉強がしたかったのと、子どもとの接し方を知りたかったから」と言います。 「1回目は主人とユウトが参加しました。2回目は主人が仕事の都合で行けなくなり、『池上さんの話を聞いて、すごく勉強になったから、絶対に行ったほうがいい。人生変わるよ』と言われたので、私が行くことにしました」お母さん自身、ユウトくんのお兄ちゃんのサッカーに関わる中で、指導者の声かけや接し方について、「その声かけで、子どもたちが楽しくサッカーができて、成長できるのだろうか」と疑問に持つことがあったそうです。「疑問は浮かぶのですが、その答えがわかりませんでした。どのチームを見ても、高圧的な指導をする人が多くて、自分の子どもをそういうチームには入れたくないなと思っていたんです」 そのようなモヤモヤを抱いて池上キャンプに参加したところ「子どもたちへの接し方も、サッカーに対する考え方も、一気に視界が開けた」と、大きな刺激を受けたと言います。■サッカー(スポーツ)の本質を学び、成功体験を通して成長した「まず池上さんは『サッカーは遊びの延長だ』みたいな感じでおっしゃって。遊びなんだから、キックもきれいなフォームで蹴る必要ないよ、ゴールができれば何だっていいんだよという感じだったんですね。そこで、私が今まで感じた違和感は、そこにあったんだ!と気がつきました」池上さんの指導に触れ、新たな視点と、それまで探してきた「答え」の一端を知ることができたタカシマさん。キャンプに参加して「サッカーは自分らしさを出せるスポーツ、個性を活かせるスポーツなんだ」と感じたそうです。ユウトくんも、キャンプに行く前と後では、プレー中、味方にかける声の内容が変わったそうで、「プレー中、ポジティブな声かけをするようになった」と言います。「池上キャンプに参加する前は、チームメイトに対して、積極的に声をかけるタイプではありませんでした。でもキャンプに行って、自分らしくやっていいんだと自信を持ってからは、周りの子を見ながら、声を出してコミュニケーションをとるようになりました」池上キャンプでは「大人対子ども」のサッカーの試合をすることがあり、そこで子どもたちは「声をかけて一致団結しないと、大人には勝てないぞ」と感じたそうです。「そういう状況で声を出すようになり、子どもチームが点を取れるようになってきたんです。そのような経験を経て、声を出すことも大事なんだと感じたのかもしれません」■保護者の考え・行動がお子様の行動に影響するお母さん自身、池上さんとの対話で勉強になることもたくさんあったようです。「たとえば食事について、どんなものを食べさせればいいですか? と聞いたら『お母さんが作ったご飯であればなんでもいいですよ』とか、チーム選びも『練習が終わって、すぐ家に帰ってきて、お母さんのご飯を食べられるところがいい』とか、トータルで見てアドバイスをくれるんです」お兄ちゃん、ユウトくんと、子どもたちとともにサッカー人生を歩む中で、お母さんは「子どものサッカーは、親がどう考え、行動するかが影響する」と言います。「親がたくさん練習させたいと思って、本人が良ければ練習量も増えますし、親がそんなにやらなくてもいいんじゃない? と思えば、練習量が減ったりするわけです。周りを見ると、長時間練習している子が多いので、ユウトにもそうさせた方がいいのかなと思うこともあります。でも、池上さんの話を聞く中で、いやそれは違うなと本質に立ち返ることができるので、自分にとって考え方の軸になっています」池上さんに出会って、サッカーや子育てに関して、大きな影響を受けたと話す、お母さん。 池上キャンプに参加して「ユウトはサッカーの楽しさを知ったと思いますし、私自身もいわゆる一般的なサッカーの考え方ではなく、サッカーの本当の意味を知って、人生が変わった気がします」と話してくれました。新たな視点を獲得することができ、抱えている悩みを解消するヒントが得られる池上キャンプ。興味のある方は、ぜひ参加してみてください。きっと親子ともども、思いがけない発見があるはずです。【7月1〜2日箱根】池上正コーチによる親子サッカーキャンプ>>
2023年05月12日株式会社文藝春秋電子書籍編集部では、ジャーナリスト・池上彰氏による電子書籍『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』を4月29日(金)より配信開始いたします。5月16日(月)に緊急出版される同タイトル書籍の発売にさきがけた電子書籍先行配信となります。まさか21世紀のヨーロッパで侵略戦争が起こるとは。ロシア軍のウクライナ侵攻によって連日凄惨な映像が飛び込んできて胸は痛めど、一体どうしてこのような事態に陥っているのか今さら訊けないという人もいるのではないでしょうか。そこでジャーナリスト・池上彰さんが週刊文春の長寿連載からこの8年のロシアとウクライナに焦点を当てて再編、加筆修正した『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』を緊急出版。電子書籍は書籍にさきがけて4月29日(金)より先行配信が開始されます。そもそもプーチン大統領はいかなる論理で今回の戦争を仕掛けたのか。ウクライナとはどのような国なのか。戦争の火種となったクリミア半島の成り立ちとは。ウクライナなど数日で制圧できると高を括っていたロシア軍はなぜ苦戦しているのか(そこには、コロナ初期に台湾の人々の不安を鎮めたオードリー・タン氏ばりに力を発揮している31歳のデジタル転換相の存在が)。ウクライナ侵攻と世界食料危機との相関関係……通読すれば、孤独な独裁者がもたらした悲劇は、決して対岸の火事ではないことが改めて腑に落ちます。「独裁者の取り巻きは、独裁者に忖度して、重要な情報を伝えなくなる。これは、決して他人事ではありません。日本の政界でも企業の世界でもあることです」と池上さんは警鐘を鳴らしています。プーチン大統領が無謀な戦争を始めた陰には、新型コロナウィルス感染を恐れ、ひとりで過ごす時間が長くなった結果、視野が狭くなったためとする指摘もあります。3年目となるコロナ禍でのゴールデンウィーク。この読書体験が、未曾有の「ポスト・グローバル化の時代」への備えに繋がることでしょう。■著者プロフィール池上 彰(いけがみ あきら)1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者やキャスターを歴任する。94年から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題に。2005年、NHK退職。以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。16年4月から、名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在11の大学で教鞭を執る。近著に『「独裁者」の時代を生き抜く27のヒント』(文春文庫)、『一気にわかる!池上彰の世界情勢2022 コロナの先の世界編』(毎日新聞出版)など多数。■書誌情報書名:『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』著者名:池上彰商品URL 配信開始日:2022年4月29日(金)価格:1400円(税込) ※電子書店によって異なる場合がございます。販売電子書店:Kindleストア、AppleBooks、楽天Kobo、ReaderStore、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto、BOOK☆WALKER他、電子書籍を販売している主要書店※価格は上記電子書店にてご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月27日DCユニバースに属さないバットマンの単独映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の日本語吹き替えキャストとして、櫻井孝宏、ファイルーズあい、石田彰、金田明夫らの参加が決定した。未熟で、善と悪の間で揺らぐ人間味溢れるブルース・ウェイン(バットマン)の吹き替えを担当するのは、『トワイライト』シリーズや『TENET テネット』など数々の作品でバットマン役のロバート・パティンソンの吹き替えを担当している櫻井孝宏。ゴッサム・シティを恐怖に陥れる、史上最狂の知能犯リドラーは、石田彰が担当。櫻井さんは「単独収録ではありましたが、スリリングで緊張感漂うバットマンの仄暗い世界を味わわせていただきました」と収録をふり返り、「重厚な世界観、孤独を背負う登場人物たち、ストーリーに仕掛けられた謎。狂気が溢れる壊れた街に、センシティブで危うい新たなバットマンが誕生します。是非劇場でご覧ください」とメッセージ。石田さんは「バットマンの敵役として歴史のあるリドラーの吹替えで日本語吹替版に参加できることは大変光栄なことなのですが、同時に大きなプレッシャーでもありました」と明かし、「アメコミのヴィランとしての突き抜けたキャラクターを前面に押し出すのではなく、こういう発想の犯罪者が現実世界にいても不思議はないと思わせるような描き方がされていて、そこに説得力を感じます。自分は実際に劇中のリドラーのとった方法と、実際に起こっている事件と重ね合わせました。そう感じられる方は多勢いらっしゃると思います。そんなまさに現代を映し出した『THE BATMANーザ・バットマンー』を見に、ぜひ映画館へ足をお運びください」と呼びかけている。ほかにも、ネコのようなマスクを纏った謎の女泥棒セリーナ・カイル(キャットウーマン)をファイルーズあい。ゴッサム・シティの闇に通じるペンギンを金田明夫。両親を亡くしたブルースを支えるアルフレッド・ペニーワースを相沢まさき。強い正義感を持つゴッサム・シティの刑事ジェームズ・ゴードンを辻親八。ゴッサム・シティ最大の悪党ファルコーネを千葉繁。ブルースの亡き父トーマス・ウェインを森久保祥太郎と、実力派キャストが作品を彩る。ファイルーズさんは「まさか自分が出演できるなんて思いもしなかったので、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです!」と参加を喜び、金田さんは「収録中もいい緊張感の中楽しく演じられました。このバットマン、いゃあ面白い!間違いなく面白い!是非、劇場に足を運んで下さい!」とコメント。相沢さんと辻さんは「アルフレッドは今回執事としてしっかりバットマンを支えるという役どころなのでアルフレッドの活躍、そしてオリジナル版も日本語吹替版も是非皆様に喜んでいただけたらと思います」(相沢さん)、「キャットウーマン、ペンギン、ペニーワース、ファルコーネ等々同じみのキャラクターが躍動、暗躍(ネタバレになりますから、詳しくはm(_ _)m)ロバート・パティンソンのバットマン、独特の影があります」(辻さん)と見どころを明かす。そして、普段はハイテンションな絶叫系&お茶目系な役が多いという千葉さんは「今回のザ・バットマンでの私の役はな~んと、声帯に優しい(笑)囁き、呟きの台詞ばかりで心底びっくりでした!複雑な役の背景を振れ幅が小さい台詞でどのように表現するのか?いつもとは違う感覚だったので、とても新鮮な気持ちで挑む事ができました」と語り、森久保さんは「僕が演じた主人公ブルースの若き日の父は、ある意味、ブルースが背負う今回のドラマのきっかけにもなる人物です。今までとはまた違う切り口の今作をお楽しみいただけたらと思います」と役どころについて話している。日本語吹き替え版予告編また合わせて、特別映像「1分でわかる! Who is THE BATMAN?」も公開。表の顔は大富豪、裏の顔はバットマンとして事件を解決し、ゴッサム・シティの犯罪者を注視する日々を送っているブルース・ウェイン。ある日、謎のメッセージとともにバットマンへ挑戦状をつきつける史上最狂の知能犯リドラーが彼の前に立ちはだかり、謎の美女セリーナやギャングの顔役・ペンギンがブルースの前に次々と現れる。「手段は選ばない、必ずやつを仕留めてみせる、たとえ俺自身がどうなったとしても…」と言い残し、真実を追い求める覚悟を決める。その先には、ヒーロー映画史上最もスキャンダラスな展開が待ち受けることに。抑えきれない感情に突き動かされるブルース。そして、「まさか奴の本当の狙いは…!?」と嘘に覆い隠された隠された真実も示唆されており、これからの展開から目が離せない。1分でわかる!Who is THE BATMAN特別映像『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は3月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:THE BATMAN -ザ・バットマン- 2022年3月11日より全国にて公開© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2022年02月14日ピアニスト辻井伸行(33)とヴァイオリニスト三浦文彰(28)。日本を代表する二人の演奏家が協奏曲の名曲を聴かせる、その名も「究極の協奏曲コンサート」が、2022年3~4月に中国、四国、九州の7都市で開催される。辻井伸行がオンラインで会見に臨み、抱負を語った。近年頻繁に共演を重ねているふたり。その出会いが2016年のこの「究極の協奏曲コンサート」だった。「ツアー中に一緒に食事し、お酒を飲んで意気投合しました。それからふたりでデュオをやったり、素晴らしい仲間で室内楽をやったり。何度も共演を重ねているので、お互いにやりたい音楽を、音でわかり合って、すぐに表現できます。僕には今まで、プロとして活躍している音楽仲間があまりいなかったので、プライベートな友だちとしても仲良くできて本当に楽しいです」演奏曲は、辻井がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。三浦がチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールのファイナルで、辻井はこのラフマニノフを弾いて日本人として初優勝。国内外でいっそう注目を集めるきっかけになった。「僕にとって思い出のある作品です。交響曲第1番の失敗で精神的にも落ち込んでいたラフマニノフが、この曲の成功で復活した曲。新しい人生の始まりという感じが込められていると思います。僕もこの曲を弾いてコンクールで優勝して、人生がちょっと変わったな、新たなスタートラインに立てたなという思いがあり、何かラフマニノフと通じるものを感じます。そういう意味でも、この曲は演奏していてもいろんなことを思い出す、大切な作品。ぜひ皆さまに作品の魅力をたくさん伝えられるように、音で表現できたらなと思っています」公演都市の印象や楽しみを問われて、名産品で答えた辻井。山口と大分のふぐ、佐賀牛、宮崎のチキン南蛮、鹿児島の焼酎、香川のうどん……。究極のグルメも大事な楽しみの模様。「究極の協奏曲コンサート」は、3/26(土)山口・周南市文化会館 、3/27(日)佐賀市文化会館、3/29(火)鹿児島・川商ホール、3/30(水)宮崎・メディキット県民文化センター、3/31(木)大分・iichiko総合文化センター、4/2(土)香川・レクザムホール、4/3(日)松山市民会館。共演はニール・トムソン指揮・読売日本交響楽団。文・宮本明※チケット情報
2021年12月20日【おとな向け映画ガイド】本好きにはたまらない『ブックセラーズ』、ネット性犯罪の実態『SNS-少女たちの10日間-』、やばすぎるシリアルキラー『スプリー』の3本をおすすめ!ぴあ編集部 坂口英明21/4/18(日)渡辺祥子さん(映画評論家)「……本の素晴らしさを語る書店の主人やコレクター、書評家を見せる、本好きの人のためのドキュメンタリー……」伊藤さとりさん(映画パーソナリティ)「……ブックセラーとは探検家。映画的に言うならインディアナ・ジョーンズってとこ。そしてその本の魅力を引き出す工夫もブックセラーのセンス次第…」植草信和さん(フリー編集者、元キネマ旬報編集長)「……登場する書店主いわく「本に正しい家を見つけてやるのは医者が患者を治すのに似ている」。そんな彼ら彼女らの本への愛情……」高松啓二さん(イラストレーター)「……。やっぱ古本屋はいいなあ!」村山匡一郎さん(映画評論家、大学講師)「……書籍の取引や書店をめぐる裏話や歴史的エピソードが次々と描かれ、本好きならワクワクするほど堪らない世界である。……」禁断のリアリティショー『SNS-少女たちの10日間-』おとり捜査風ドキュメンタリーというか、これはまた、すさまじい内容の映画です。10代の若者が、SNSにより、どれほど性犯罪の危険にさらされているかを告発しているのですが、その手法は大胆で、少女にむらがる大人たちの性欲も尋常なものではありません。2017年、チェコ。撮影スタッフは、12、13歳想定で少女3人の偽アカウントを巧妙に作り、接触してくる男性とのやりとりをカメラに収めていきます。少女役を演じるのは3人の女優(18歳以上)。らしく見えそうな女性をオーディションで選びます。さらにスタジオに、ディテールに気を使った3人の部屋をセットとして用意します。登録後たった5時間で、83名の成人男性がコンタクトしてきます。それから10日間。なんと2458人の男たちが、10代と知りながらアプローチ、その多くが性犯罪に近い行為に及んだのです。撮影には、精神科医、生化学者、弁護士など、バックアップスタッフを用意、興味本位でないことはわかります。映像にはぼかしが入っていますが、これを生で見せられたらと思うとぞっとします。【ぴあ水先案内から】池上彰さん(ジャーナリスト)「……この映画は、幼い娘を持つ親に対し、子どもがネットでどんなやりとりをしているかに無関心だと、どんな危険が待ち構えているかを警告しています……」村山匡一郎さん(映画評論家、大学講師)「……SNSが常態化した今日の子供たちの危機を訴える効果はあるとはいえ、その作為性は、隠し撮り手法の延長にある盗撮に似て、倫理的な問題を改めて浮上させないだろうか。……」ライドシェア・アプリ連続殺人鬼!?『スプリー』これはフィクションですが、SNS時代ならではの設定と内容、毒気のきいたアクション・スリラーです。「スプリー」というのはライドシェア(相乗り)アプリのこと。アプリで申し込むと近くを走る契約者がそれに応えて車に乗せてあげるというサービスです。そのスプリーのドライバー、名前はカート。みためは普通ですが、SNSにどハマりしていて、フォロワーを増やしたいがために、乗客の殺害現場をライブストリーミングで実況中継しようと思いつき、決行する、そんな内容です。狂っています。ドライバーもおかしいし、乗ってくるお客もへんなのばかり。映像は、カートがライブ中継用にセッティングした車載カメラのものから、客のスマホで撮った映像、SNS画面など入り乱れます。みんながみんな、どうしたらバズるかにいのちをかけていて、笑えます。アメリカ・インデペンデント映画シーンの晴れ舞台、サンダンス映画祭でのプレミアでバカウケ。小規模公開から始まり、バスりに成功したというやんちゃな作品です。監督はウクライナ出身のユージーン・コトリャレンコ。これまでもビデオチャットを使った野心的な作品で知られています。彼の作品が日本で上映されるのはこれが初めてです。カートを演じたジョー・キーリーはInstagramのフォロワー数が700万を超える人気者、次回作はディズニーの『フリー・ガイ』という注目の俳優です。首都圏は、4/23(金)からヒューマントラストシネマ渋谷他で公開。中部は、4/23(金)からセンチュリーシネマで公開。関西は、5/7(金)からシネ・リーブル梅田他で公開。【ぴあ水先案内から】佐々木俊尚さん(ジャーナリスト)「……「ああこういう人、日本のSNSにも確かにいるなあ」と思わせる妙な説得力がすごい。……」相馬 学(フリーライター)「SNSの普及により承認欲求なる言葉が、しばし聞かれるようになったが、本作が描くのはその暴走だ。……」
2021年04月18日編集部:学研キッズネット編集部株式会社ポプラ社は、2018年に刊行し、大きな反響を呼んだ『答えのない道徳の問題、どう解く?』を期間限定で無料公開します。あわせて新しい問いかけの「がっこう、どう解く?」を発表しました。ほかにも、「どうして勉強をしなきゃいけないの?」「ついていい嘘とついちゃいけない嘘は、どう違うの?」など、大人でも答えを出すのが難しい13の問題について考えました。答えのない道徳の問題 どう解く?『どう解く?』編集部から、新しい「問い」をひとつご紹介しています。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年4月時点で95%以上の公立小学校が休校となり、教科書や紙、デジタル教材等を用いた家庭学習が行われました。家で過ごす時間が増え、そしてまた学校が始まろうとする今だからこそ、「答えのない問題」について親子でじっくり考えてみていただけたらと思います。■「学校」について子どもたちが感じていることとは?※動画の中で、お子さんが義務教育について語っている場面があります。「義務教育」という言葉は誤解されやすいですが、子どもに教育を受けさせる「義務」は親・保護者にあり、子どもには「教育を受ける権利」が保障されています。(日本国憲法・子どもの権利条約)▼『答えのない道徳の問題、どう解く?』を期間限定で全ページ無料公開中※無料公開期間:2020年5月30日まで(変更になる場合があります)「がっこう、どう解く?」に至る作者の想いが届きました著者【左から:きむらよう(絵)・やまざきひろし(文)・にさわだいらはるひと(絵)】「どう解く?は、親子で話し合うことを目的につくった本です。学校が休校になり、家で過ごすことが増えたいま、親子の会話が少しでも増えるといいなと思い、全文公開することを決めました。また今回「がっこう、どう解く?」という、新しい問いを作りました。学校に行けなかったからこそ、子どもたちが感じる想いや考えをぜひ親子で話し合ってもらえればと思っています。」■著者である3名のパパクリエイターがベネッセ「きょうの時間割」に先生として出演、「がっこう、どう解く?」がオンライン授業に登場休校中の生活リズムづくり応援を目的に株式会社ベネッセコーポレーションが運営するオンライン教室「きょうの時間割」に『答えのない道徳の問題、どう解く?』の著者であるパパクリエイター3名が先生として出演し、「がっこう、どう解く?」のオンライン授業を行いました。「きょうの時間割」5月8日(金)配信分【1時間目】コピーライターざっきー先生、アートディレクターようさん先生、はるさん先生アーカイブ映像はこちら■特設サイトでは、学校等での「どう解く?」風景の動画・授業レポートを公開中【授業レポート】・ついてもいい嘘って、どんな嘘? 『答えのない道徳の問題どう解く?』を教材にした、道徳の授業の進め方()・多数決で決まったことって正しいの?『答えのない道徳の問題どう解く?』を教材にした、道徳の授業の進め方【中学校編】()・どうして勉強しなくちゃいけないの、という子どもの問いに答えられますか? 『どう解く?』を使った大人のためのワークショップ()【授業用ワークシート等ダウンロードページ】授業風景動画と、授業用にフォーマットを加工した「どう解く?」ワークシートも公開。『答えのない道徳の問題、どう解く?』書籍情報【書名】答えのない道徳の問題どう解く?【作者】文:やまざきひろし/絵:きむらよう/絵:にさわだいらはるひと【発売年月】 2018年3月【判型】 A4変型判(190mm x 210mm) 91ページ「ついていい嘘と、ついちゃいけない嘘ってどう違うんだろう?」「人数が多いほうが、正しいってどうして言えるんだろう?」「どうしてお母さんは、ボクの嫌いな勉強をおしつけてくるんだろう?」など、どう考えてどう答えたらよいのか難しい問題ばかりを子どもから大人までみんなで考えました。いろいろな意見を集めた「考えるためのヒント」では、池上彰さん、羽生善治さん、谷川俊太郎さん、ミッツ・マングローブさん、能町みね子さんなど各界のみなさんにも考えていただいた意見を掲載。親子で、家族で、友達同士で考えて、議論する道徳の本。子どもと本音で話しができる!巻末の書き込み式ワークシートを使えば、対話の記録を残すことができます。書誌ページ:■出版社紹介社名:株式会社ポプラ社所在地:〒102-8519東京都千代田区麹町4丁目2番地6 住友不動産麴町ファーストビル8・9階設立:1947年6月事業内容:児童書、一般書などの出版企業サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月22日文:池上彰(ぴあアプリ版連載「池上彰の 映画で世界がわかる!」から)新型コロナウイルスの感染が拡大するにつれて、新規の映画上映が次々に延期になっています。このコーナーで取り上げようと考えている映画もいつ上映されるか見通しが立たなくなっています。こうした状態は、とりわけ各地のミニシアターに深刻な影響を与えています。上映を自粛しているからです。しかし、こんな状態が続いたら、ただでさえ経営基盤が弱いミニシアターは深刻です。いずれコロナ禍は収束するでしょうが、収束したら映画館がなくなっていた、なんてことになったら大変です。たとえばドイツのメルケル首相は、3月18日の国民へのメッセージの冒頭で「何百万人もの人たちが働きに出ることができず、子どもたちは学校や保育所に行くことができませんし、劇場・映画館・商店は閉まっています」と語りかけています。「劇場・映画館・商店」の順番です。日本の政治家とは優先順位が大きく異なると思いませんか。さらに3月23日にはドイツの文化メディア担当大臣が、「アーティストは、いま生きるために必要不可欠な存在である」と言って生活支援金を支給すると声明しました(「ハフィントンポスト4月17日」)。そう。生きるために必要不可欠なのです。映画だって、不要不急の産業ではないのです。たしかに“不急"ではないこともあるでしょうが、けっして"不要"ではないのです。連日コロナのニュースばかりを見聞きしていると、心がすさんできます。悪夢にうなされる人も増えているそうです。こういう悪夢は"コロナ悪夢"と呼ぶのだそうです。日本全体がウツ状態になっている気がします。こんな状態が続くと、人間性が失われていくのではないでしょうか。"自粛警察"のような行動を取る人が出て来ると、まるで戦時中にお上に従わない人を"非国民"と呼んだ、そんな空気の復活を感じて怖くなります。人間が人間であるためには、笑ったり、泣いたり、怒ったり、という人間的な感情の発露が絶対に必要だと思うのです。それができないとき、人間は“緩慢な死”に向かうのではないでしょうか。笑いは免疫力を高めるという調査結果もあります。映画館存続のためにいまできること映画館が営業できなくなっていることに危機感を抱いている人たちは、とりわけミニシアターを存続させるためのクラウドファンディングを始めています。心強いことです。いま映画を観ることができなくても、観られるようになったときに観られる鑑賞券を事前に販売するという取り組みもあります。こうした行動に協力し、なんとか映画の火を消さないようにしたいと思います。連休が明けてから、感染者が少ない県では、感染防止対策を取り、観客席の間を空けて、一度に入場できる客を減らしながら開館するシアターも出て来ました。マスクをかけ、飛沫感染にならないように映画の反応は控えめにしながら、ささやかな人間性回復を図る。それをやってみましょう。私も、いつ上映が始まるかわからない映画が多い中で、上映日が決まったときに備えて、映画の解説を書き溜めておきます。プロフィール池上 彰(いけがみ・あきら)1950年長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。記者やキャスターをへて、2005年に退職。以後、フリーランスのジャーナリストとして各種メディアで活躍するほか、東京工業大学などの大学教授を歴任。著書は『伝える力』『世界を変えた10冊の本』など多数。
2020年05月18日「ここ数年、各局のエースアナと呼ばれる人材が次々と“独立”しています。昨年だけでもTBSの吉田明世アナ、宇垣美里アナ、テレビ朝日の宇賀なつみアナ、小川彩佳アナ、竹内由恵アナ、最近ではテレビ東京の鷲見玲奈アナも退社しました」(テレビ局関係者)相次ぐ退社により、競争が激化するフリー女子アナ業界。そのなかで業界人気が高まっているのは、宇賀なつみアナ(33)だという。「辞めたアナウンサーは基本的にどこかの芸能事務所へ所属するものですが、宇賀さんはどこにも所属せずにひとりで活動しています。当然、マネージャーもいませんし、送迎車もありません。移動は常に電車だそうです。テレビ局のヘアメイクさんを使ってますし、ロケのときは自分で友人に頼んだりしてやりくりしてるそうです。そのあたりも好感度が高い理由だと思います」(芸能事務所関係者)宇賀アナにも他のアナウンサー同様、テレビ朝日を退社するときには多くの芸能事務所から誘いがあった。だが、それらを全て断ったという。「彼女は17年、大手新聞社に勤務する同級生と結婚。もともと退社を機に、仕事は減らす意向だったようです。芸能事務所へ所属すると、自分の意向だけで仕事を決めにくくなります。また彼の仕事柄、時間も不規則ですし転勤もあるかもしれません。そのため、少しでも彼の都合に合わせたいという気持ちもあったようです」(テレビ朝日関係者)ところが、そんな宇賀アナに待ったを掛けた人物がいた。「今もレギュラー番組を一緒にやっている池上彰さんです。池上さんから『あなたはもっと、表舞台の仕事をした方がいい!』と言われ、そこから少し仕事を増やすことにしたそうです」(番組スタッフ)だが“少し”仕事を増やすつもりのはずが、今やテレビやラジオを合わせて6本ものレギュラー番組を抱える売れっ子アナとなってしまった。「彼女はアナウンサーとしての技量はもちろんのこと、他のフリーアナに比べて現場スタッフの受けもいい。起用する側も事務所を通さず彼女に直接企画の説明もできますし、何よりギャラ交渉も本人と行えます。仕事が増えるのも、当然と言えるでしょう」(前出・番組スタッフ)自分のペースで、好きな仕事を行う。まさにフリーアナのお手本のような宇賀アナだが、そんな彼女にも“苦手”なことがあるという。「『仕事を断ること』と『ギャラ交渉をすること』だそうです。ギャラは他のフリーアナに比べて破格の安さですし、実力も人気も申し分ありません。彼女自身は家庭もおろそかにしたくないのでもう少し仕事を抑えたいようですが、なかなか周りがそれをさせてくれないようです」(番組プロデューサー)しばらくの間、ゆっくりと過ごすことは難しそうだ。
2020年04月29日「とにかく偏差値の高い学校へ行かせなきゃ。そうすれば、この子の人生は安泰のはず」などと思い込んではいませんか? その考え方は、もうかなり古いかもしれません。子どもたちにとって偏差値よりも大切なことを、専門家のアドバイスをもとに紹介します。「偏差値がいちばん大事」はもう古い?ジャーナリストの池上彰氏が著した『池上彰の「日本の教育」がよくわかる本』によると、もともと偏差値(※)は、指導者の勘に左右されず、科学的な基準で生徒に適切な進路指導を行ないたいと考えた教育者、桑田昭三氏の熱意から1957年に生まれました。(※正式には「学力偏差値」と呼ぶ。統計学のなかにあった偏差値の概念を、桑田氏が進路指導用にアレンジした)ところが、1980年代になると偏差値だけがひとり歩きし、子どもの将来を考えた進路指導ではなく、「この偏差値ならこの学校」というマッチング的な進路指導になっていったのだとか。いわゆる偏差値至上主義の始まりです。まるで偏差値が「その生徒の存在価値」のようにまでなり、教育委員会で問題になったこともあったそう。その頃から現在に至るまでには「詰め込み教育からゆとり教育へ」といった方針の変化もありましたが、偏差値至上主義の根は深く、「偏差値の高い学校ほどいい」という固定的な考えに変わりはありませんでした。しかし、先の池上氏や、ジャーナリストの増田ユリヤ氏は、偏差値にとらわれすぎることに大きな疑問を呈しています。同氏らの著書『偏差値好きな教育“後進国”ニッポン』によると、増田氏は教育大国フィンランドの先生から、次の言葉を聞いたそう。「人生はリスクの連続で、それを乗り越えるための答えはひとつではない」「学校の授業で子どもたちは、たとえばエネルギー問題などをテーマにして、状況に応じ知恵を出し合い、どういう道を選択すればいいのかを考える訓練をしている」「その過程で真に学ぶ楽しさや喜びを知れば、子どもたちは将来、どんな問題にも立ち向かい、答えを導き出せる」この言葉からわかるように、フィンランドでは、子どもたちが危機的状況を突破する術を考えるなかで、学ぶことの楽しさを見出す教育が行なわれているそうなのです。これは、勉強・受験・就職・仕事・対人関係の失敗や挫折など、これからの人生で待ち受けるさまざまな問題をどう解決し、楽しく生きていくか、その術を学ぶことにもつながります。こうした学びは、偏差値のためだけに勉強しても得られないでしょう。加えて同氏らは、偏差値が日本独特のものであることにも言及しています。たとえば、「自分で考え、自分の意志で進路を決めること」を尊重するフィンランドでは、偏差値の概念がないのだそう。また、欧米ではエッセイを書かせる試験問題が普通で、たとえばフランスの大学入学資格試験では、哲学の記述問題を数時間かけて解く場合もあるそうです。日本特有の偏差値に縛られ、テストの点数を上げることだけを考えていると、「考える力」がどんどん劣っていき、世界に後れをとってしまいます。グローバル化が叫ばれる今、偏差値にとらわれている場合ではありませんね。成功に学歴は関係ない?いま注目の「ティール・フェローシップ」さらに、親の教育観もアップデートが必要だと感じさせる取り組みを紹介しましょう。Facebookなどに投資を行なってきた大物投資家であり、PayPalの創業者でもあるピーター・ティール氏が主宰する、若手起業家育成プログラム「ティール・フェローシップ」です。起業を志す22歳以下であれば誰でも応募できるという「ティール・フェローシップ」とは、応募者の中から優秀な若者を念入りに選び、一定期間研究や創業に没頭できるよう、10万ドルを投資するというもの。応募者たちは、投資家であるティール氏らを納得させ、新しいものを創り出すための助成金を得るために、自分が何をしたいのかを明確にアピールします。スタートアップ企業が投資家に対して、自社の技術やサービスをプレゼンテーションすることと同じですね(ただし「ティール・フェローシップ」の場合は株式を取得しない)。なお公式サイトによれば、応募にあたってピッチデッキ(投資家向けのプレゼンテーション資料)は必ずしも必要ないそうですが、短めの資料や目論見書(投資判断に必要な書類)を用意するといいとのこと。じつは、この「ティール・フェローシップ」では、もしも選ばれた若者が学生の場合、大学を中退することが投資の条件になります(高校生の実例もあり)。その根底にあるのは、「すばらしい才能を持ちながら学校で埋没しているのはもったいない」という考え。10万ドルのほか、著名な起業家や投資家、科学者とのコネクションが手に入るとあり、学校中退という条件があるとはいえ倍率は100倍以上とのことです。「ティール・フェローシップ」を経て現在活躍する人には、不老長寿の研究開発を支援する「Longevity Fund」を立ち上げたローラ・デミング氏、ソーラーパネル発電効率化ツール「SunSaluter」で発展途上国問題に取り組むイーデン・フル氏、ビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨の「Ethereum」を創業したヴィタリック・ブテリン氏などがいます。成功を手に入れるために必要なのは、学歴ばかりではないようです。大切なのは子どもが「熱中できること」では、私たち親が子どもたちのために「偏差値よりも大切にしてあげるべきこと」とは、いったい何でしょう?前出の若き起業家たちはみな、投資家のピーター・ティール氏に「自分のやりたいこと」が認められ、「熱中できる」状況を整えてもらいました。じつはこれが、大きなヒントになります。子どもには、好きなことにとことん熱中させてあげましょう。そうすることにより、次のような好影響も得られます。好きなことに熱中すると、自己肯定感が育まれる!一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事の野上美希氏は、子どもが好きなことを見つけ、それを親が認めて熱中させてあげることで、子どもの自己肯定感が育まれていくと言います。自己肯定感とは、ありのままの自分に価値があると考える感情のこと。一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会代表理事の工藤紀子氏によると、自己肯定感があれば、自分自身を尊重するのと同じく、他人のことも尊重できるのだそう。自分の考えを自信をもって人に伝えたり、意欲的に物事に取り組んだりするだけでなく、他人の意見を聞き入れることの助けにもなります。野上氏いわく、今後ますます社会が多様化・グローバル化し、意図せずさまざまな価値観や方法を取り入れなければならなくなったとき、自分に揺るぎない核となる部分がないと、「すごくつらくなってしまう」とのこと。その核となるものこそが、「自分は自分であっていい」という気持ち=自己肯定感です。好きなことを目一杯やらせてあげれば、「僕は僕でいい」「私は私でいい」という気持ちを高めてあげることにつながります。親はぜひ、このことを心に留めておきましょう。好きなことに熱中すると、集中力が高まる!帝京短期大学教授(生活科学科学科長)の宍戸洲美氏も、幼児期から小学生くらいまでは、「遊びに没頭できる」「好きなことに夢中になれる」ことがとても大切だと述べます。なぜならば、「夢中になってひとつのことに没頭できる力」は「集中力」とも言えるから。集中力とは、学習への集中力のことだけを指すのではないのです。子どもの集中力を高めるには、自分がやってみたいことを自由に挑戦できる環境がとても大切だと同氏。大好きなお絵描きなら30分でも1時間でも集中できる子がいるように、子どもは好きなことや興味のあることなら、かなり長時間集中できるもの。好きなことに熱中する経験自体が、集中力アップに効いてくるというわけです。つまり、私たち親がするべきことは、子どもの偏差値を上げよう、偏差値の高い学校に入れようとすることではなく、子どもが「好き!」を見つけ、それに熱中できるようサポートすること。「虫なんか集めてないで、 早く勉強しなさい」などとは言わず、お子さんが好きなことに没頭する姿を、優しく見守ってあげてください。***結局、一番大切なのは「偏差値」ではなく、子どもが「熱中できること」でした。子どものキラキラした目の奥に、驚くような将来の姿が映っているかも……?(参考)池上彰著(2014),『池上彰の「日本の教育」がよくわかる本』,PHP研究所.Wikipedia|学力偏差値池上彰著,増田ユリヤ著(2017),『偏差値好きな教育“後進国”ニッポン』,ポプラ社.ダ・ヴィンチニュース|偏差値にとらわれ過ぎ! 教育“後進国”日本の問題点を池上彰さん、増田ユリヤさんに聞いた。J.Score Style|伝説の起業家ピーター・ティールに見る新しい生き方FastGrow|イーサリアム創業者を輩出したティール・フェローシップ。2018年度に選出されたブロックチェーン・プレイヤー4名とは?SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA|僕たちは学校に行かないThe Thiel Fellowship|FAQsmartround ヘルプセンター|ピッチデッキとは何ですかStudyHacker こどもまなび☆ラボ |自己肯定感も勉強への姿勢も“熱中体験”の先で生まれる一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会|自己肯定感 とはStudyHackerこどもまなび☆ラボ |子どもの脳が集中力を発揮するメカニズム。脳がホッとする時間も必要です
2020年03月24日三浦文彰、26歳。難関のハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールに史上最年少の16歳で優勝し、注目を集めて10年。3年前の大河ドラマ『真田丸』のテーマ音楽演奏ではお茶の間の人気もがっちりと掴んだ。2020年2~3月の東芝グランドコンサートで、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮エーテボリ交響楽団と、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番を弾く。【チケット情報はこちら】「どの協奏曲を弾きたいか聞かれたら毎回必ずこの曲を挙げているのですが、なかなか採用されません。今回はそれが通って、ツアーで5回も弾くことができるのはすごくうれしいですね。演奏するたびに毎回見え方が違って、曲の深さがわかってくる。僕にとってはとても大事な曲です」1955年に初演された作品。三浦が師事したパヴェル・ヴェルニコフは、初演時のヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフの門下なので、いわば直伝で多くのことを学んだ。「一番は音のイメージです。強いだけじゃない、強くて重たいんだ、とか。それを言葉だけではなく、弾いて教えてくれました。あとは、ロシア文学を読めと。とくにこの曲の場合、ただ無意識に弾いていると運動会っぽくなっちゃうところがあるので。勘違いされやすいところかなと思うんですけど、ショスタコーヴィチは、人の声、叫びというか、金属的なカンカンした音ではない、木質の響きが必要です」すでに2019年10月に、来日公演と同じ顔合わせで、オーケストラの本拠エーテボリで共演してきた。「とてもいいオーケストラ。みんな本当によく聴いていて、ちゃんとアンサンブルができる。それに、彼らの感じているショスタコーヴィチというのがはっきりとあって、楽章ごとのキャラクターが際立っています。僕が何か仕掛けても、はっきりリアクションがあるので、やりがいがありました。(旧ソ連出身の)ネーメ・ヤルヴィが20年以上首席指揮者だったので、ロシア音楽の伝統も持っているのでしょうね。指揮者のサントゥも、その彼らがのびのび弾けるように振っている。すごく自然な音楽づくりだし、一緒にやっていて面白かったです。気が合うなと思いました。イージー・ゴーイングな性格で、打ち合わせでペちゃくちゃしゃべるのではなく、まずオケとやってみようよという感じ。僕もそのほうが好きなので」首席指揮者ロウヴァリは34歳。世代も近く、酒席もともにしてすっかり意気投合した様子。「日本でもどこか連れて行けと言われているので、考えなきゃ(笑)。メインのシベリウスの交響曲第2番もきっとすごくいいと思います。彼はフィンランド出身で、もちろんシベリウスを愛している男ですし、彼らはちょうどシベリウスの全曲録音を始めたところですから。プログラム全体が、大編成だし、聴きごたえ十分のコンサートだと思います」取材・文宮本明
2020年01月14日ジャーナリストの池上彰氏が6日、都内のホテルで行われた「第67回菊池寛賞」の贈呈式に出席し、高校時代にラグビー部に所属していたことを明かした。今年は、ラグビーワールドカップで活躍した日本代表チームが受賞。選考顧問を務める池上氏は「こんなにも日本にラグビーファンがいたのかとビックリする状態になりまして、『実は昔やってたんだ』とカミングアウトする人たちがにわかに出てきましたね」と、社会現象の影響を振り返った。そして、「実は私も、高校時代にラグビー部にちょっとおりまして。補欠の上にタックルの練習をしてるうちに腰を痛めてしまって、結局ダメになったってことをずっと悲しい歴史として封印してきたんですが、今回の活躍を見て『実は私も…』とカミングアウトして、みんなからビックリされるということがありました」と、自身もその1人だったことを明かした。また、「テレビを見ていて『これはノックオンと言って…』とか、思わず解説したいという欲求を満たされることができて、大変楽しかったなと思っております」とご満悦の様子。さらに、「なんと言っても日本代表チームというのは多様性ですよね。日本国籍を持ってなくても日本チームなんだよということで一丸になれば、これだけのことができるんだと、これからの日本をあり方というのを本当に体現しているのではないかと思いました。私たちを勇気づけてくれましたし、日本のこれからのゆく道というのを示してくださったような気がします」と賛辞を送った。「第67回菊池寛賞」には、ラグビー日本代表のほか、NHK Eテレの子供向け番組『おかあさんといっしょ』、作家の浅田次郎氏、バレリーナの吉田都氏、『[証言録]海軍反省会』を結実させた海軍史研究家の戸高一成とPHP研究所が選ばれた。
2019年12月07日――朝5時ごろ、目を覚ました恵俊彰(54)はテレビをつけると、チャンネルをニュース番組にあわせ、一般紙2紙とスポーツ紙1紙に目を通す。気になるニュースがあったら、いつの間にか起きていた妻(52)に声をかける。「ねぇ、この事件ってどう思う」4人の子どもの通学の準備に忙しい妻は、しばし手を止めて、夫の質問に答えてくれる。8時過ぎにはTBSに入り、10時25分から始まる『ひるおび!』の放送に備える。もう、こんな生活を10年続けてきた。「これほど長く情報番組のMCを任せてもらえたのも、妻のおかげでしょうね」「ひるおび!」放送後の打ち合わせを終えて、本誌のインタビューに応じた恵は、相好を崩してそう断言する。いまでこそ、午前の部(11時〜11時55分)と午後の部(11時55分〜13時55分)を合わせた平均視聴率で7年半連続トップを誇る『ひるおび!』。しかし、番組開始当初は波乱含みだった――。「当時、日本のお昼の番組といえば『笑っていいとも!』(フジテレビ系)でしたから、裏番組を引き受けるというのは、玉砕覚悟の“赤紙”を受け取る気持ちでした」迷いはあったが、芸能界の先輩たちが背中を押してくれた。「関口宏さんからは『なんか面白そうだと思うことは、やったほうがいい』、島田紳助さんからは『(低迷していた)横浜ベイスターズの監督をやるようなもん。だけど、監督をやっているということで目立つのは、得やないか』と言ってくれました(笑)」第1回の放送では、安倍晋三官房副長官(当時)を大物ゲストとして引っ張り出したが、視聴率はわずか3%。その後も2〜3%と低迷が続いた。大きな転機は’11年の東日本大震災の報道だ。ドラマやバラエティ番組は自粛されたが、報道を扱う『ひるおび!』は通常どおり続いた。「未曾有の大惨事に自分がどう向き合って生放送をやればいいのか迷いがあったんです。それで妻に『どんな顔してテレビに出ればいいんだろう?』と話したら、『お願いだから、日本中の不幸を背負ったみたいな顔をしてテレビに出るのはやめてね』って言ってくれたんです。それで“あっ”と気づいた。特別な感情ではなく、今、起きていることを、とにかくちゃんと伝えることが仕事なんだと」恵の真摯な姿に、視聴者が信頼を寄せ、徐々に視聴率が上がっていった。これまでも妻の一言に助けられることがあったという。「僕はサラリーマン経験がなく、芸能界しか知らない偏った人間です。だから、世の中の人が何に興味があるのか、どう思うのか、わからなくなるときがある。たとえば、誰かと誰かが対立しているようなニュースがありますよね。そのときに、奥さんに『どちらのほうが悪い人だと思う?』って聞くようにしている。妻は、僕にとって“世の中を映す鏡”なんです」
2019年10月16日来年末でグループ活動を休止する嵐。それを惜しむかのように、年内の嵐のイベントはすでに目白押しだ。なかでも、櫻井翔の活動休止後の“転身”に大きな関心を寄せるのが、日本テレビだという。櫻井は現在、『news zero』の月曜日にレギュラー出演している。「日テレは嵐の活動休止後はまず櫻井さんの『news zero』出演曜日数を増やして、有働由美子アナとともに番組の“二枚看板”にしたい考えです」(報道局関係者)現在メインを務める有働もまた、櫻井が複数の曜日に出演することに賛同しているという。「スタッフが有働さんにその案を伝えたところ『櫻井さんのキャスターの素質は本物。番組が明るくなるし、反対する理由はまったくありません』と満面の笑みで応じたそうです」(前出・報道局関係者)櫻井の『news zero』キャスター歴はこの10月で14年目に入る。番組関係者は言う。「多忙を極めるなか、毎回、きちんと勉強してから現場に来ているのでスタッフからの信頼は絶大です。アスリートから政治家、被災者まで取材したことを“取材ノート”に細かくまとめ、自分が感じたことなども書き込んで必ずオンエアでコメントを残していますね。生放送が終わると、全体の反省会が始まる前にプロデューサーらと自分の“コーナー反省会”を行い、オンエアVTRを見ながら自分へダメ出しします。そして客観的な意見を求め、そのひと言をノートに書き込み、次の放送へ生かすようにしているのです」櫻井にはすでに“キャスターの矜持”が備わっているという。「番組宛てに受験生から“櫻井さんのコーナーを勉強の参考にしています”という手紙をもらったときには『本当に感無量です。とにかく自分なりに誰が聞いてもわかりやすく、気になるニュースを取り上げていきたい』と感慨深く話し、『嵐とは違う責任感があります』と、さらなる成長を口にしていました」(別の番組関係者)新聞全紙にスポーツ紙やネットニュースまで毎日目を通し、情報を取り込んでいる櫻井。彼には“キャスターの師”が2人いるという。「1人はもちろん有働さん。彼女のアグレッシブな言動は櫻井さんにとって、大きな刺激に。有働さんと挑んだ今夏の参院選の特番は、民放で1位になりました。有働さんは『瞬発力がすごい!』と絶賛していました」(番組関係者)そしてもう1人は、池上彰(69)だ。櫻井は不定期特番『教科書で学べない』シリーズ(日本テレビ系)で、3度共演を果たしている。前出の番組関係者が続ける。「この番組のテーマは、戦争や災害など硬派なテーマがメインです。櫻井さんは硬い話題をやさしくかみ砕くやり方を、収録が終わってからも熱心に教わっていました。そのかいもあり、昨年の3度目の共演の際には池上さんは『驚きの感情を視聴者にわかってもらう技術が飛躍的に向上している』と絶賛していました」池上は、近年の報道番組の視聴率を向上させた立役者だ。「日テレは、池上さんとの共演こそ櫻井さんのキャスターとしての成長につながると考え、将来的に櫻井さんを“ポスト池上”として真剣に育成しようと考えているのです」(前出・番組関係者)櫻井はラグビー経験があり、今回のラグビーW杯では日テレのスペシャルサポーターを務めた。「櫻井さんはフットワークが軽く、交友範囲が広いこともキャスター向き。何かと話題の小泉進次郎環境相(38)とは番組で対談した縁で、その後も交流があるそうです。お互い政官界で活躍した父を持ち、ライバル意識を持って意見交換しているそうです」(政治部記者)日テレは、将来的に櫻井を冠番組のメインキャスターにすえる計画があるという。「ゆくゆくは夕方の帯の報道番組のメイン起用を考えています。現在放送中の『news every.』は、局アナ主体で華がない。かつてはNEWSの小山慶一郎さん(35)が出演していたこともあり、有名人の起用には積極的。主婦層がターゲットで、ニュースをわかりやすく伝える櫻井さんは、適任のキャスターです」(日本テレビ関係者)活動休止後は“ポスト池上”として櫻井が“夕方の顔”になる日は、そう遠くないかも!
2019年10月09日本日8月30日から9月1日の3日間にわたり、東京・池上本門寺 野外特設ステージにて「Slow LIVE ’19 in 池上本門寺」が開催されている。「Slow LIVE」は、食文化「Slow Food」の考え方を音楽にも当てはめ、音楽もゆっくり楽しもうという願いから2004年に始まったイベント。従来のフェスティバルと違い、座席があり、ワンステージ形式でライブを見ることができる。また、ロックアーティストがアコースティックな編成で出演するなど、新たな表現に挑戦する事ができる場にもなっている。今年は、大橋トリオ、持田香織、和田唱(TRICERATOPS)、木村カエラ、安藤裕子、折坂悠太といった豪華アーティストが晩夏を美しく染め上げていく。また、本公演の魅力のひとつに「食」もあり、他のフェスとは一味違った大人向けのメニューにこだわっているのも見逃せない。700年以上の歴史がある由緒正しい池上本門寺を舞台に繰り広げられる、伝統と文化を感じられる本イベントで、夏の終わりを涼しく楽しんでいただきたい。■公演概要「Slow LIVE ’19」8月30日(金)、8月31日(土)、9月1日(日)開場14:00 / 開演15:00場所:東京・池上本門寺 野外特設ステージ
2019年08月31日「最近の有働さんは『NHKにいたころよりも言いたいことが言えるようになってきた』と手応えを感じているようです。親友の石田ゆり子さん(49)をはじめ、自ら対談相手をブッキングしたりと、前向きです」(日本テレビ関係者)昨年10月より『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターを務める有働由美子(49)。就任からまもなく1年を迎えるが、苦難の幕開けだった。「有働さんに代わった当初は、視聴者から“真面目すぎてつまらない”といった厳しい声が寄せられ、視聴率が1桁台になることもありました。『私が世間とズレているのかな……』と悩んだ有働さんは、同じ事務所のマツコ・デラックスさん(46)にたびたび相談していたそうです」(前出・日テレ関係者)試練の時を終え、視聴率は確実に回復している。7月に同局で放送された参議院選挙特番『zero選挙2019』では司会を務め、民放トップの視聴率10.6%を記録。根強い人気を誇る『TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)の数字を大きく上回った。躍進の陰には、有働の“意外なキャラ変”があるという。「番組の人気も安定してきたことで、有働さんにも余裕が生まれてきました。自ら現場スタッフに『飲みに誘ってほしい!』と声をかけるなど、熱心にコミュニケーションを取っているそうです。選挙特番の前には、有働さんが『いい番組を作りましょう!』と、1人2千800円もする叙々苑の焼き肉弁当を自腹で100人分差し入れたそうです。彼女の心意気に現場の士気もかなり高まったと聞いています」(前出・日テレ関係者)さらに、番組では意外な姿を披露していた。「小泉進次郎議員(38)と滝川クリステルさん(41)の結婚を報じた際には、有働さんが滝川さんのニュースキャスター時代の決めポーズ“斜め45度”をまねしながら原稿を読んだんです。おちゃめな姿はネット上でも大好評!これも有働さんの提案だったと聞いていますよ」(前出・日テレ関係者)28万円の高級弁当差し入れに、決意のキャラ変。そこには有働の番組への“愛”があった――。「逆風のなか番組はスタートしましたが、そんなときもスタッフは有働さんを必死にサポートし続けていました。有働さんはとても感謝しているようで、『私にできることは何でもします!』とよく言っているそうです。今回の焼き肉弁当も、視聴率のためというより、スタッフが夏バテしないようにという気遣いなのでしょう」(有働の知人)次の差し入れは果たして!?
2019年08月30日「忖度や公文書問題は集団的自衛権とすごく密接に関わってきた。それはたった今起きた問題ではない。戦後からずっとある歴史のなかで、一歩ずつ進んできている問題なんです」集団的自衛権について滔々とこう語るのは、政治評論家ではない。お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(36)だ。中田が開設したYouTubeチャンネルが今、大きな話題を呼んでいる。今年4月に開設した「中田敦彦のYouTube大学」。そこでは三島由紀夫や太宰治らが書いた名著の解説や、世界史・日本史の講義など、勉強に役立つ動画を毎日アップ。最近では、選挙や原子力発電問題といった経済や政治についても踏み込んでいる。10月に控えた消費税増税については「法人税が下がった分の収益と消費税を上げて上がった分の収益がほぼ一緒。つまり貧しい人達から取って、『大企業のみなさ~ん!』という大きな姿勢なんです」と切り込む姿勢を見せていた。冒頭の発言は8月3日に公開された憲法改正について解説した「【政治】憲法改正問題(第9条)の本質に中田が切り込む!~核心編~(3)」のなかで語られたもの。これは池上彰氏(68)の著作『君たちの日本国憲法』をベースにしつつ、自由民主党が党是に掲げている憲法改正について、憲法の成り立ちから現在どのような議論がなされているかまで解説。そして12年の第二次安倍内閣以降、自民党が集団的自衛権の解釈を変えてきた事実などに触れつつ、昨年3月に同党が提出した案“緊急事態条項”の話題に。同党のホームページで公開されている、緊急事態条項の内容については以下の通り。《第七十三条の二 大地震その他の異常かつ大規模な災害により、国会による法律の制定を待ついとまがないと認める特別の事情があるときは、内閣は、法律で定めるところにより、国民の生命、身体及び財産を保護するため、政令を制定することができる》中田はこれを「災害が起きた、緊急的なことが起きた場合、内閣に全ての権利と権限が集中する。そういう条項」と解説。「一瞬聞くと“まぁそういうこともあるなぁ”みたいな感じでしょ。一瞬ね」と言いつつ、中田は歴史上でかつて緊急事態条項を悪用した人物をあげる。第二次世界大戦中にドイツでナチス党を率いたアドルフ・ヒトラーだ。中田は「ヒトラーのナチス党はこの緊急事態条項というものを巧みに使って一気に独裁体制を作ったんです」と、歴史的な事実を説明。「ナチスとは言いませんよ。それは池上さんも言ってません」としつつも、「だけどそれを理解してちゃんとオッケー出すか出さないか。そこを国民わかってないと。気をつけてね、2018年3月だよ。最近の話だよ」と警鐘を鳴らしていた。さらに、徴兵令にまで話はおよぶ。現在日本に徴兵令がない理由として、憲法18条の《奴隷的拘束及び苦役からの自由》があるためと解説。しかし「『国を守る大事な活動が苦役ですか?苦役じゃないという解釈はできませんか?』そう言っている人もいます、自民党に」と続け、徴兵令が実施されうる可能性についても語っていた。Twitterでは一連の中田の解説動画を紹介した呟きが、4万リツイート以上も拡散されるほどの盛り。SNS上では彼の姿勢を称賛する人々が続出していた。《最近のYouTube大学【政治編】見てて思い知らされる、自分の無知っぷり。少しずつ勉強し始めてはいるけれど、もはやどこから始めるのが正解なのか迷走中。 政治も文学も全て歴史と深く関わってた。まずは歴史からが正解なのかな》《正直かなり驚いた。あのオリラジの中田敦彦さんが、自民党憲法改悪草案、緊急事態条項のヤバさについて、独特のわかりやすさで語ってる。報ステ古舘さんの再来だ。徴兵令にまで触れてる》しかし、その一方で批判する声も。ヒトラーが緊急事態条項を悪用したと説明した中田だが、正確には全権委任法と呼ばれる法律。これは、ナチス政府が制定した法律は憲法に背反しても有効とする性質のものだ。そのことから《オリラジの中田さんの緊急事態条項は印象操作。自民党憲法改正叩き案の緊急事態条項は大規模災害時に「だけ」発動されます》《中田敦彦さんの動画を見て緊急事態条項と全権委任法の違いを確認したのですが、安倍首相とヒトラーが重なる部分はありませんでした》と、講義の内容を指摘する声も上がっていた。最後に「私はこの動画が公開できることを心から感謝している。“表現の自由”が今はあるから。あくまでも今は」と語り、動画を締めくくった中田。彼の心配は杞憂となるのか、果たして――。
2019年08月09日『それでも夜は明ける』主演のキウェテル・イジョフォーが初監督を務めた、『風をつかまえた少年』が現在公開中。荒れ果てた土地の真ん中で生活する、ひとりの少年の姿を見つめた作品だ。この物語は、2001年に大きな干ばつが襲ったアフリカの最貧国マラウイを舞台に、飢餓による貧困のため学校に通うことを断念した14歳の少年ウィリアム・カムクワンバが、図書館で出会った一冊の本を元に、独学で廃品を利用した風力発電を作り上げ、家族と自身の未来を切り開いた奇跡の実話だ。ウィリアムのこの体験を基にした本『風をつかまえた少年』(文藝春秋刊)は、瞬く間に話題となり世界23カ国で翻訳。アル・ゴア元副大統領や、日本でも池上彰氏が絶賛し、2011年社団法人全国図書館協議会の夏休みの本にも選出されている。アフリカ・マラウイに生まれたウィリアムは、廃品を利用して風力発電ができる風車を自宅の裏庭に製作し、マラウイの電気の世帯普及率が2パーセント台のなか、自宅に明かりを灯すことに成功。その過程を描いた本作は、家族のために奮闘する、ひとりの少年のひたむきな姿が観る者の胸を強く打つ。第86回アカデミー賞作品賞を受賞した『それでも夜は明ける』主演のイジョフォーは、2010年の出版当時に原作を読み、驚くべき意思の強さにより、行く手を阻むあらゆる困難を乗り越えていく主人公の物語に心を打たれたらしい。彼は構想に9年をかけ、脚本も手がけ、初の長編映画として完成させた。主人公のウィリアムを演じるのは、本作で初めて演技に挑んだマックスウェル・シンバ。みずみずしい演技で、少年の真っ直ぐな想いを体現する。さらに監督のイジョフォーは、ウィリアムの父トライウェル役を演じ、生死を左右する極限状態の中、息子に希望を託した父の姿を好演している。ヨーロッパでのお披露目となった2018年のベルリン映画祭では上映後のスタンディングオベーションが鳴り止まず、批評家や観客から熱狂的に迎えられた。“電気で家族を助けたい”、そんな少年の真っ直ぐな思いが未来を切り開いていく、学ぶことの本当の意味を教えるこの夏1番の感動の物語を、ぜひとも劇場で堪能していただきたい。『風をつかまえた少年』全国公開中
2019年08月06日おとな向け週末映画ガイド今週のオススメは『グッド・ヴァイブレーションズ』『トム・オブ・フィンランド』『あなたの名前を呼べたなら』『風をつかまえた少年』。特集上映では「京マチ子追悼映画祭」に注目!ぴあ編集部 坂口英明19/8/2(金)イラストレーション:高松啓二今週公開の作品は15本。このうち、全国300スクリーン規模で拡大上映されるのは『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の2本、あとはミニシアターなど小規模での公開とライブビューイングです。その中から、おとなの映画ファンにオススメしたい作品をご紹介します。世界は矛盾と理不尽なことで満ち満ちているけれど、あながち捨てたもんじゃないな、と思える4本です。『グッド・ヴァイブレーションズ』右か左か、バーで政治論争をしていた頃はよかったが、プロテスタントかカトリックか、の争いとなり、やがて店から客が消え、銃弾飛び交う内戦が始まった。そんな北アイルランドの1970年代が舞台です。「戦争の前は、街のホールでストーンズを観た。ディランもジミヘンもフーもアニマルズもキンクスも観た。ベルファストに来たアーティストは全部観た。だけど、いつしか誰も来なくなった」と嘆くひとりの音楽好きが、こんな時こそと思い立ち、テロの標的となってしまった"爆弾横町”と呼ばれる荒れ果てた街の一角に、「グッド・ヴァイブレーションズ」という名のレコード店を開きました。彼はそれがきっかけで地元のパンクバンドにのめり込み、北のパンクのゴッドファーザーとロンドンの雑誌にとりあげられるまでになります。バンドのテレビ出演、戦火の中のツアー敢行、損得は二の次で駆け抜けるのです。そういう実話の映画化です。アイルランド紛争が解決したのはそれから20年くらい後の1998年。その間、主人公のテリーさんは決して大成功を収めませんし、バンドも大スターにはなりません。お店も何度も開閉を繰り返します。でもいいじゃないか、この元気。逆境の中でも夢を追う主人公の、愛すべきキャラと簡単にはメゲない持続する志が素晴らしい映画です。ピーター・バラカンさんがぴあアプリ版の連載で、この映画のことを書いています。ピーターさんいわく、彼は「今もまだ店を細々とやっているんじゃないかな」。『トム・オブ・フィンランド』ハードゲイを描いて、世界で有名になったフィンランドのイラストレーター、トウコ・ラークソネンの半生。あのヴィレッジ・ピープルのようなコスチュームの男たち、どこかで見たことのある絵です。第2次大戦後のフィンランド、同性愛は法律で固く禁じられていました。ラークソネンは、戦争から復員したあと、CMのイラストを描く本業のかたわら、深夜、鍵をかけた自室で、密かにそんな絵を描き続けます。やがて、それがアンダーグラウンドの世界に出回り、アメリカにまで輸出されることに。アメリカの雑誌編集者がつけた名前が「トム・オブ・フィンランド」。彼はゲイの世界のアイコンになるのです。フィンランドで同性愛が合法化されたのは1971年。ムーミンについで、2014年にフィンランド郵便が「トム・オブ・フィンランド」の記念切手を発行しました。しかもこの切手、同国郵便史上最高の売上を記録したそうです。ムーミンで有名な国は、いまやLGBTに理解のある国でもあるのです。ラークソネン没後23年のことでした。『あなたの名前を呼べたなら』インド映画です。ただ少し趣がちがって、歌や踊りのエンタテインメントではありません。上映時間も99分と短い。テーマは、主人とメイドの恋、というインドでは現代でも考えにくいタブーにふれたものです。舞台はムンバイ。新婚家庭のメイドに雇われた農村出身の未亡人ラトナが主人公です。雇い主は建築会社の御曹司アシュヴィン。アメリカ帰りのぼんぼんです。新婚のはずが、結婚直前に破談、一人暮らしとなってしまいます。彼の食事を始め、身の回りのケアは住み込みのメイド、ラトナの仕事となります。こうなると、ふたりが接近しても不自然でないのですが、インドではこれは絶対にありえないことなのだそうです。結婚4カ月で夫に死別したあとも、村の風習により婚家に縛られ、自由が利かない暮らし。そこから逃げ出し、都会でメイドをしながら、ファッションデザイナーになる夢にチャレンジしているラトナ。そのひたむきな姿に、アシュヴィンは次第にひかれていき……。原題は『Sir』、ご主人さまと訳されます。日本語タイトルとあわせてみると、ラトナの心の叫びを汲み取ったなんとも見事な題名です。『風をつかまえた少年』これも実話を基にした映画。イギリスとマラウイの合作です。マラウイはアフリカ南部の小さな内陸国。2001年、この国を洪水とそれに続いて干ばつが襲います。零細な農業を営む主人公ウィリアム少年の家族も、その日の食事に困る生活で、入ったばかりの中学校の学費が払えません。しかし、退学させられてもなお、学びたい一心で、図書室に潜り込み理科の勉強を続けます。彼が熱中したのは発電の仕組み。今の貧困を変えられるのではないかと感じたからです。そして、父の唯一の移動手段である自転車を分解して利用すれば、風力発電でポンプをまわし、井戸の水を田畑に導くことができると思いつきます。それを奇想天外としか思えなかった父も、家族の説得と彼の情熱に動かされ、子供を信じ、自転車を手放す決意をし……。主人公のモデルになった少年は、その後奨学金を得て大学へ進み、アメリカに留学、現在は本国に戻って活躍しています。『TIME』誌の「世界を変える30人」に選ばれたことも。ぴあアプリ版の連載「池上彰の映画で世界がわかる」で池上さんがこの映画をとりあげ、「人はなぜ勉強をする必要があるのか。その答えがある」と紹介しています。特集上映では。「京マチ子追悼映画祭」(YEBISU GARDEN CINEMA)8/2〜15)「京マチ子追悼映画祭」(YEBISU GARDEN CINEMA)8/2〜15昭和の名女優、京マチ子さんの追悼特集上映です。今春、大規模な京マチ子映画祭が開かれ、彼女にスポットライトが当たっていました。そこに入ってきた訃報です。5月12日のことです。映画ファンにとっては衝撃でした。今回は「追悼」の2文字を新たに加え、代表作11本が上映されます。京マチ子は「国際グランプリ女優」とよばれました。戦後まもなく、1950年製作の『羅生門』がヴェネチア映画祭金獅子賞と米アカデミー賞名誉賞を受賞。以降『雨月物語』でヴェネチア映画祭銀獅子賞、『地獄門』でカンヌ映画祭グランプリと米アカデミー賞名誉賞、出演作が相次いで国際映画祭で賞を受けます。今回は、黒澤明監督『羅生門』、溝口健二『雨月物語』『赤線地帯』、小津安二郎『浮草』が4Kデジタル復元版、衣笠貞之助『地獄門』がデジタル復元版での上映。他に、春の回顧作品には入っていなかった市川崑監督の『穴』が上映されます。それにしてもすごい監督陣。すべて日本映画史に残る作品です。この機会に大スクリーンでどうぞ。
2019年08月02日おとな向け週末映画ガイド今週のオススメは『アポロ11完全版』『天気の子』『工作』『存在のない子供たち』。ぴあ編集部 坂口英明19/7/19(金)イラストレーション:高松啓二今週公開の作品は17本。全国350スクリーン規模で上映の新海誠監督新作アニメ『天気の子』と、250スクリーンの『東京喰種 トーキョーグール【S】』、そしてこれらに続く135スクリーンの『チャイルド・プレイ』、以上3本がいわゆる拡大ロードショー。あとはミニシアターなど小規模での公開です。その中からおとなの映画ファンにオススメしたい作品をご紹介します。『アポロ11 完全版』いまから50年前の7月20日、人類が初めて月に降り立った、あのアポロ11号のミッションを収めたドキュメンタリーです。信じられないことですが、NASAによって70ミリの高精細フィルムで撮影された未公開映像や、管制センターと宇宙飛行士たちとの交信記録など11,000時間を越える音声データが残っていて、それが今回「発掘」されました。映像は4Kリマスター処理され、現代に蘇り、これが驚くほどにドラマチックなのです。打ち上げの日、ロケットに乗り込む宇宙飛行士たち、見守る管制センター内部の様子、打ち上げ見物で宇宙基地のあるフロリダのビーチに集まった100万人の観衆を歓声とともに高精細のカメラでとらえます。50年前のアメリカ人の姿、形です。センターにつめるスタッフの大半はワイシャツに細身のタイ、女性とアフリカ系の人の姿はほんのわずかです。そして、当たり前ですが、パソコンがない。ぼけたモニター画面と、膨大なスイッチ、ダイヤル式の電話など。いまみると恐ろしくローテクです。そして始まる9日間の旅の記録。探査船の月面着陸時、「鷲は舞い降りた」と交信し、アームストロング船長が「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な躍進だ」と月に足を踏み入れる。いちいちカッコいいんです。夢を信じた時代です。こういう映画こそ大きなスクリーンの映画館で是非!『天気の子』雨の多いこの7月にお似合いの映画です。公開初日、東京の朝は気持ち雨模様でしたが、9時からの上映が終わって外に出ると、青空さえ顔をのぞかせ、これは天気の子の神通力かと思いました。家出をして東京に出てきた16歳の少年が、天気を晴れにする超能力を持った少女と出会い、「世界を変える」というファンタジー。新海誠さんの作品は、背景や風景が実写の街よりもフォトジェニックで、詩情があり、ロマンティックにすら感じるのですが、それがこの映画のテーマにぴったりです。実景のなかに映り込む、商品名やビルボード、ネオンの実名も、アニメなら普通消しますが、逆にかなり精彩に描き込んでいて、とても効果的です。東京のあちこちが登場します。田端なんて聖地巡礼、流行りそうですね。平泉成さんや倍賞千恵子さんなど、安定感ある声の出演にも親しみを感じます。シニアの方まで充分楽しめる映画です。『工作 黒金星と呼ばれた男』韓国のポリティカルサスペンス映画は絶好調です。この作品も実話に基づく、ブラック・ヴィーナス(黒金星)というコード名でよばれたスパイの物語。舞台は1990年代初頭。主人公は、核開発の疑惑を探るため、なんと北朝鮮まで潜入し、当時の金正日総書記接見までやってのける「韓国のスパイ史上最も成功した対北工作員」です。黒金星がいかにして、北の信頼を勝ち取っていくか。その大胆不敵な行動も見ものですが、彼の所属する国家安全企画部についてもていねいに描かれます。かつてKCIAとよばれた、金大中拉致事件の実行犯とされる組織。金大中が大統領選の有力候補となり、もし政権交代にでもなったらその組織があぶない、そんな背景がスリリングです。ぴあの連載「池上彰の 映画で世界がわかる!」で、この映画をとりあげた池上さんは、例えば平壌の空港に降り立つシーンなど「過去に2回、北朝鮮を取材したことのある私から見ても、このあたりの描写はリアルです」と書かれています。そのリアルさに裏打ちされた、サスペンスの傑作です。『存在のない子供たち』現代のレバノン。12歳の少年が「どうしてこんな世の中に、僕を産んだのか」と両親を法廷で訴える、というショッキングな出だし。なぜ、彼はそういう行動に出たのか。貧民窟に生まれ、親が出生届をださなかったので、誕生日もわからないし、学校へも行っていない。まさに社会に「存在をしていない」子供なのです。演じているゼイン・アル=ラフィーアという子役の目に吸い寄せられます。目力があります。利発な少年で、生活力もある。こんな環境の中ですら、粗暴で、言葉もきたないのですが、弱い存在へのまなざし、彼らを必死で守ろうとするやさしさに胸をうたれます。フィクションなのですが、この少年の未来をみてみたい、そんな気持ちになりました。悪党かもしれないし、社会の役にたっているかもしれない、でも、ひとかどの人物になっていると思います。厳しい現実を突きつけられますが、一筋の希望の光を感じる、そんな映画です。特集上映では。「洒落たタッチと円熟の演出 職人監督降旗康男」(新文芸坐)7/22〜30「洒落たタッチと円熟の演出 職人監督降旗康男」(新文芸坐)7/22~30池袋の新文芸坐では、5月に他界した降旗康男監督の追悼回顧上映が行われます。東映出身、プログラム・ピクチャーで鍛えた「職人監督」です。高倉健出演の作品が多く、東映での代表作は健さん主演の『新網走番外地』シリーズ。フリーになってからも、『あなたへ』(2012年)まで、ふたりの共作は続きます。今回上映する14本も半分以上が高倉健主演作。『新網走番外地』は入っていませんが、最初にコンビを組んだ『地獄の掟に明日はない』(1966年)や、任侠ものというよりは文芸映画のテイスト『冬の華』(1978年)、『駅 STATION』(1981年)など6本や、監督デビュー作、緑魔子主演の『非行少女ヨーコ』(1966年)も上映されます。
2019年07月19日前回『世界で叫ばれるメディアリテラシーの重要性――デジタル社会に振り回されないために』という記事では、「メディアリテラシー」について詳しくご紹介し、習得のためには子どもの頃からトレーニングを始めることがとても大切だとお伝えしました。今回は、日本国内でのメディアリテラシー教育について詳しくみていきます。日本でのメディアリテラシー教育総務省は、子ども向けのページでメディアリテラシーについて次のように定義しています。◎メディアリテラシーとは次の3つを構成要素とする、複合的な能力のこと。メディアを主体に読み解く能力。メディアにアクセスし、活用する能力。メディアを通じコミュニケーションする能力。特に情報の読み手との相互作用的(インタラクティブ)コミュニケーション能力。(引用元:総務省|こども向けページ)現在、学習指導要領に「メディアリテラシー」という言葉は使われていません。しかし、総合学習や美術、技術・家庭科などの授業で、情報やメディアの扱い方についての学習はすでに行われています。ただ、それが十分に活かされているかどうかについては未知数です。しかしNHKが、BBC(英国放送協会)やYLE(フィンランド公共放送協会)と同じように情報発信側からメディアリテラシーについての取り組みを積極的に行っており、提供されているツールを実際の授業に生かしている教師の方もいらっしゃいます。その内容について、次に詳しくご紹介します。メディアリテラシー教育におすすめのツール国もメディアリテラシー教育の重要性を認識していて、総務省が家庭や学校向けのサービスを提供しています。それも含めて、役立つツールをご紹介します。■総務省『子ども向けページ』「テレビの見方を学ぼう」というテーマで、ニュース製作の過程をアニメ仕立てで見せるツールと、“映像不思議シュミレーター”で番組制作の際行われる作業(カメラアングルや編集、音楽など)をわかりやすく解説するツールが提供されています。どちらもネット上で子ども自身が操作して体感できるようになっており、また「プロからのひとこと」で詳しい説明も見られるようになっているので、楽しみながら学ぶことができます。『先生・保護者向けページ』貸出教材が紹介されています。小学校低学年、高学年、中学生、高校教師向けのカテゴリー別にそれぞれに合った教材を見ることができます。たとえば、小学生低学年向けメディアリテラシー教育入門教材「うっきうきテレビたんけん」の「テレビのウソ?ホント?」では、テレビ番組(アニメ・ドラマ・ニュース)の空想と現実について、暴力面も含めて考えさせられる内容となっています。■NHK for schoolNHKでは放送・メディアに関する調査・研究を継続的に行っており、その動向や結果を月刊誌「放送研究と調査」で発表しています。その中でもメディアリテラシーについてはたびたび取り上げられ、子どもへの教育促進にも役立てられているようです。NHKデジタル教材である“NHK for school”でも番組を配信、家庭や学校で使えるツールを提供していて、メディアリテラシーをメインに扱った番組が2つあります。どちらも実際のプロの話や時事問題、使い方に要注意なSNSをとりあげるなど、実用性の高い内容になっています。過去の回も含めて全てがネット配信されていますので、いつでも見たいものを選んで見られるのも便利ですね。『メディアのめ』池上彰さんのわかりやすい解説でメディアについて詳しく知ることができます。オープニングの動画では、サッカー選手のある一瞬をとらえた写真を例にとり、切り取った写真では「ダンスをしているように見える」けれど、全体の写真を見てみると「シュートを必死で防ごうとしているところ」だということを、実際の写真を使って説明しています。たしかに、本当は緊迫している写真なのに、一部分を切り取ってしまうことで、なぜかユーモラスな写真に見えてしまう……まさにメディアリテラシー教育ですね。「切り取り」の力、おそるべしです。『メディアタイムズ』高杉真宙さん、芦田愛菜さんなどが出演するドラマ仕立てで、メディアについて様々な角度から見て興味を誘われる内容になっています。大阪市立本田小学校では、調理実習後の盛り付けコンテスト用の撮影写真で「写真加工はありなのか?」の問題をクラスみんなで考えるために、メディアタイムズの「写真は‘ありのまま’を伝えてる?」を視聴したそうです。そしてその後、先生は番組を活用したメリットを3つ挙げています。・身近な話題を考えることで必要感を持って学べる・番組を通して客観的に論じあえるためスムーズな話し合いができる・番組が2つの選択肢を提示して終わる形をとっているため、その後の議論につなげやすい。学習効果についてとてもよく考えられた番組構成はさすがですね。■『窓を広げて考えよう体験!メディアリテラシー』(かもがわ出版)元TBS報道キャスターで白鴎大客員教授の下村健一さんによる「しかけ絵本」で、メディアリテラシーを学ぶ絵本としておすすめです。絵本の随所に“窓”がくり抜かれていて、窓から見える“一部”の絵とページをめくって見た全体の絵を比べることで、実際のメディア(情報)の受け止め方をよく理解することができる仕組みになっていて秀逸。たとえばあるページでは、窓からのぞく人々は全員マスクをしていますが、全体像を見てみると、それがほんの一部の人に過ぎないことがわかります。このように“体験”できることで、切り取るパーツにより情報が操作できることを学ぶのです。難しいことを言わなくても、子ども心を惹きつける可愛い絵と仕掛けで自然と学べるのが最大の魅力の本です。どれも家庭で気軽に試すことができますので、遊び感覚で始めてみてはいかがでしょうか。***メディアリテラシー教育には、発信する側と学校や親の協働が不可欠です。メディアについて詳しく知ることで、ニュースの見方が変わってきます。見方が変わると、情報の受け方も能動的になってきます。メディアは、テレビやネットから入るものだけではありません。何気無い友人との会話や、街の広告など身の回りにあふれているため、常に考える習慣を身につけることはとても大切です。世界には様々な境遇の人がいて、皆それぞれの考えを持ち、物事に対する感じ方も様々。そのことを知り、グローバルな視点を広げるためにも、メディアリテラシー教育の必要性は日本でもこれからますます高まっていきそうです。(参考)総務省|放送分野におけるメディアリテラシー東洋経済 ONLINE|子どもが間違った報道に踊らされないために 出す側の理屈と受けての注意を絵本で学ぶNHK for School|メディアタイムズNHK for School|メディアのめNHK for School|対話で育むメディア・リテラシー〜「メディアタイムズ」を活用して〜
2019年02月02日