女優の北川景子が1日、都内で行われた映画『探偵はBARにいる3』(2017年冬公開)の製作発表会見に、共演の大泉洋、松田龍平とともに登場した。同作はミステリー作家・東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を実写化。2011年、2013年に映画化し、シリーズ第3弾となる。札幌・ススキノを舞台に、探偵・大泉と、その相棒・松田が様々な事件に関わっていく。今作のヒロインとして加わることとなった北川は、闇社会と渡り合う美貌のモデルエージェンシーのオーナーを演じる。謎の悪女という役どころだが、北川は「謎めいた役ってやったことなかったので、新たな挑戦になるし、女性から見てすごく男性が魅力的に描かれていて」と役について語った。台本を読んだ大泉は、「すごいですね、今回の役。よく受けていただいたな」と北川の役について驚いた様子。大泉は「なかなか女優だったら嫌じゃないかなというシーンもありますもんね。見たくないもん、そんな北川景子」と過激なシーンを匂わせ、「北川景子、そんなこともするのかと、そんなシーンもあるわけで。そういうことしちゃいけない」とたしなめた。さらに「基本的に今回の北川景子、あまり僕は見たくない」と言い募り、「まんまと受けちゃいましたよね」と頷いた。また大泉が「俺より出てんじゃない?」と疑惑を投げかけると、ポストイットで自分のシーンに印をつけていたという北川は「いや」と否定した。しかし北川が「出てるシーンが強烈なんですよね」と役について明かすと、大泉は「あなたの印象ばっか残る映画になってるわよ。(主役は)私なんだから!」と、釘を刺していた。
2017年02月01日俳優の大泉洋、松田龍平、北川景子が1日、映画『探偵はBARにいる3』(2017年冬公開)の製作発表会見に登場した。同作はミステリー作家・東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を実写化。2011年、2013年に映画化し、シリーズ第3弾となる。札幌・ススキノを舞台に、探偵・大泉と、その相棒・松田が様々な事件に関わっていく。今回のヒロインとして、北川が新たに加わることとなった。4年ぶりとなる新作に、松田が「大泉さんが忙しいから」と言い訳すると、大泉は「あなたこそ、連ドラ(TBS系ドラマ『カルテット』)やってるよね今?」と抗議。大泉は「なんで連ドラ受けるの!?決まってましたよねこっち」と責めたが、松田は「とにかくうれしいです。ありがとうございます」とかわしていた。2月中旬からの撮影に、大泉はなおも「本当に心配なのは松田くんのスケジュール」と不安げな様子に。「(『カルテット』が)『トリオ』っていうタイトルに変わるんじゃないか、なんとか残りの3人でやってもらうしかない」とドラマについて心配しながら、「アクションとかもあるので、『バイオリン弾いてんじゃねーよ』と私は思っちゃいますけど」と、訴えていた。大泉の心配に「大丈夫です」と主張していた松田だが、『3』の脚本の印象を聞かれると「ちょっとまだ読んでなくて……ドラマが忙しくて」と爆弾発言。大泉は「嘘でしょ!?」と驚愕し、「絶対言わないほうがいいよ! すごくないですか、この役者!!」と会場に訴えた。松田が「全体的になんとなく読んで。シンプルに面白さを凝縮した……」と言いつくろうと、大泉が「読んでないんでしょ!!読んでないのにやめてよ!!」と激しくつっこんだ。松田がさらに「『探偵』の面白さの原点回帰ですかね」と強引にまとめると、大泉は「なんで言おうとする!? 読んでないのに!!」と驚いた。オフマイクで「やばいやばい」と言う松田に、大泉は「まだありますから、じっくり読んでいただいて。面白いんですよ今回も」とフォロー。松田も「面白いんですよね」と読んだ体で頷いていた。
2017年02月01日大河ドラマ『真田丸』を好評のうちに終えた三谷幸喜が、ホームである舞台の世界に戻り、新境地となる最新作を書き下ろした。その作品『不信』でのキーマンは、三谷作・演出の舞台『酒と涙とジキルとハイド』でコメディエンヌとしての才を見いだされ、堂々たるヒロインぶりも話題となった、優香。「『酒と~』はドタバタのコメディだったので、次は心理劇で翻弄される優香さんが見てみたい」(三谷)との着想から生まれたという本作について、優香に聞いた。舞台『不信』チケット情報なにげなく口にした嘘がさらなる虚言を呼び、予想もつかない結末へと向かうサスペンスフルな悲喜劇。キャストは優香のほかに“三谷組”常連の段田安則と戸田恵子、また『真田丸』の真田昌幸の弟・信尹役で注目を集め、これが三谷の舞台初参加となる栗原英雄と、強力な顔ぶれだ。優香は「三谷さんから『自由にやって』と言われているんですが、こんなにスゴイ人たちの間でどうやって!?という感じです」と謙遜して笑うが、プロデューサーから本作を新境地ととらえる三谷の意向とプロットを聞くと、表情は一変。「これまでの三谷さんだったら、たくさん笑って温かい気持ちで終わる作品が多かったと思うんですけど、今回はどうなるのか予想もつかないですね。ストレートな“笑い”ではなくて、人間の愚かさや滑稽さを浮き彫りにするなかでの“笑い”になるのかな」と、さっそく作品の方向性を探っている様子だ。初舞台となった『酒と~』の稽古場では、「数え切れないほどダメ出しを受けました」。そんな毎日を過ごすうちに「昨日まで出来なかったことが、今日はちょっとでもクリアできたと思う瞬間がある。そのちっちゃい自信が積み重なって、大きな自信につながっていく。その実感がたまらなく楽しくて」、公演が終わる頃には「またすぐ舞台をやりたい」という気持ちになっていたという優香。だからこそ、2度目の舞台にはより怖さも感じている、とも。「映像ではひとりの顔がアップになっているときは、ほかの登場人物の表情は見えないですよね。でも舞台だと、セリフを言っている人以外の人物の顔の動きも見えるし、意味ももってくる。今回は特に小さな嘘の積み重ねが大切な作品なので、とても緊張します」と熱っぽく語ってくれた。長年バラエティー番組やCMで活躍し、幅広い支持を得ている優香だが、ここ数年は本格的に女優としての活動が目立つ。「これまでのイメージを崩してやろうとかいう気持ちは、全くないんですよ。ただ、その時どきで出会った方に自分では分からない引き出しを開けていただいて、観てくださった方に『こんな優香は見たことない』と言われることには、すごく快感を覚えてきています(笑)。私は恵まれているなぁと思いますし、本当に三谷さんとの出会いにも感謝しかないですね」公演は3月4日(土)から4月30日(日)まで、東京芸術劇場 シアターイーストにて。チケットの一般発売は1月14日(土)午前10時より。取材・文佐藤さくら
2017年01月13日大河ドラマ『真田丸』も好評の三谷幸喜が、長年タッグを組んできたパルコ劇場との新作書き下ろしに意欲を見せている(パルコ劇場は建て直し中のため、上演は東京芸術劇場にて)。とことん笑えるコメディはもちろん、華やかな世界の裏にひそむ“笑い”や、日常の“笑い”を散りばめつつ時代性をあぶり出すなど、硬軟自在の世界観を提示し続けてきた三谷。新作『不信-彼女が嘘をつく理由』は、2組の男女がうっかり嘘を口にしたことから、意外な結末を迎える悲喜劇になるという。「“自分がやるべきこと”を考えるようになった」という三谷に、話を聞いた。舞台『不信-彼女が嘘をつく理由』チケット情報キャストは4人のみ。三谷の舞台『国民の映画』などで見せる重層的な人間像が高い評価を得ている段田安則と、舞台・ドラマ・映画といずれも三谷作品の常連で、三谷から絶大な信頼を寄せられている戸田恵子。このふたりに対する新鮮な顔合わせが、同じく三谷作『酒と涙とジキルとハイド』でヒロインを演じ、舞台女優としての才能を開花させた優香と、『真田丸』の真田昌幸の弟・信尹役で、その清廉な存在感が注目を集めている栗原英雄だ。まず気になるのは『不信』という、不穏な響きをもつタイトルのこと。「長い時間(『真田丸』で)戦国時代を描いてきて、そこから戻ってきた時に、今までの延長線上のものを書いてもしょうがないと思えたんですね。この機会に新しいジャンルを切り拓いてみたくなったんです」と三谷は言う。その挑戦となる本作にあたっては、段田と戸田の存在が大きな支えになっている、とも。「僕が何か新しいことを始める時は、たいてい戸田さんがいるんですけどね」と冗談めかすひと幕にも、本作への意気込みが垣間見えた。一方、“三谷組”初参加の栗原については、「信尹役をクレバーかつクールに演じてくださって嬉しかったです。今の栗原さんはまだ、観ている方にはミステリアスな存在だと思うので、そこを生かしたいなと」。また『酒と涙と~』でコメディエンヌとしての才を見いだした優香については、「自分の中のコメディエンヌの条件として、『頭から水をかぶっても悲惨な感じがしないこと』というのがあるんです。優香さんはまさにそれで、どれだけボロボロな状況になっても悲惨さを感じさせない人。出会えたことに感謝しているし、出会ったからには責任をもって(舞台上で)ヒドいことをします」と三谷は笑った。取材中、「大河ドラマの執筆を経て自分なりに学んだ後で、自分の進むべき道というか、やるべきことが見えてきたと思う。本作がその最初の作品になる気がします」という言葉も三谷から聞かれた。"三谷幸喜の新境地"、これほどワクワクすることはないだろう。公演は2017年3月7日(火)より4月30日(日)まで、東京芸術劇場シアターイーストにて。なお、チケットぴあでは有料会員向けインターネット抽選先行「いち早プレリザーブ」を12月15日(木)11時まで、無料会員向けインターネット抽選先行「プレリザーブ」を12月21日(水)11時まで実施。取材・文:佐藤さくら
2016年12月14日大泉洋が自ら綴った、北海道時代や「水曜どうでしょう」の裏話などを凝縮したエッセイ「大泉エッセイ ~僕が綴った16年」が、台湾・香港・マカオにて発売されることが決定。大泉さんから感謝のコメントが到着した。北海道を拠点に活動していた1997年から雑誌3誌で連載・執筆していた幻の原稿108編に加え、「水曜どうでしょう」秘話、「TEAM NACS」にまつわる爆笑話、“大泉洋の在り方”についての自身の考察、また自身の“プロポーズ”時に起きた思わず泣ける感動エピソードなど、大量書き下ろしを加え、「大泉洋が綴った16年のすべて」を一挙収録したこのエッセイ。2013年に発売され、2015年に角川文庫化、日本国内でエッセイとしては驚異の累計発行部数40万部を突破している。今回の“海外進出”は、大泉さんのファンである台湾の編集者から、「大泉洋さんは何か特別なものを持っている人。彼の青春、仕事への情熱、何かを信じて自分や家族に向き合うこと、そういった彼の面白さが詰まったこのエッセイを広めたく、ぜひ自分の手でこの本を手掛けさせていただきたい」と、熱い手紙が届いたことがきっかけ。熱烈なオファーを受け、翻訳版が発売されることになった。マンガ家・あだち充が描いた装画はそのままに、来年1月には台湾、香港、マカオの書店に並ぶ予定。ついに、彼の唯一無二な“面白さ”が海を越える!<大泉洋コメント>果たして、私の人生の失敗ばかりを綴ったあの赤裸々なエッセイを、私をよく知らない海外の人たちがどう読んでくれるのか?そもそも誰が読んでくれるのか(笑)?不安と期待でいっぱいです。でも、めちゃめちゃ嬉しいです!ありがとう!台湾、香港、マカオ!「大泉エッセイ」(海外版)は台湾、香港、マカオにて2017年1月予定。「大泉エッセイ~僕が綴った16年」(日本版)はKADOKAWAにて発売中。(text:cinemacafe.net)
2016年12月08日「anan」2028号11/9発売は「大人の男2016」特集。今週の表紙は大泉洋さん。表紙撮影ストーリーを紹介します。表紙の素敵さにビビったあなたに、大泉さんのカッコよさをさらに熱弁!大人の男特集も今回で早くも3回目。西島秀俊さん、長谷川博己さんに続く表紙は、大泉洋さん!今回はじめてカバーを飾っていただくことになります。大泉さんがスタジオに入られて、さっそく衣装をご相談。「今回、こんな感じで…」と過去2号の『大人の男』のバックナンバーをお見せすると、「わかりました、できます!」と胸を反らせながらも、「あの、ちなみにこのタイトル(『大人の男』)、今回だけ急に変わったりしませんよねえ?」ととぼけてみせ、笑いを取るのも忘れません。「大丈夫です。最後に疑問符とかも、たぶん入りませんし!」私も胸を張って答えます。お着替えを済ませて登場された大泉さんを見たとき、カッコよすぎて腰が抜けるかと思いました、いや大げさではなく!私は『水曜どうでしょう』を録画して毎週見ていた人間で、大泉さんのことは「大好き!」なのですが、はっきり言って「カッコいい」という意識を持ったことが、あまりありませんでした(すいません!)。いつだってご本人が面白すぎて、まるで気取らないから危うく気が付きませんが、私は今回声を大にして言いたい。大泉洋さんは実はものすごくカッコいいんです!まずスタイルが良いです。長身で180センチメートル近くあります(これも意外じゃありませんか?)。そして立ち姿がすごく様になります。これは舞台をやっている人ならではの感じかもしれません。そしてお顔立ちも、非常にバランスが整っています。髪は、まあクルクルしていますが…それだって素敵です!というわけで、編集部の女子一同、撮影にうっとりしちゃったわけです。一方、大泉さんを囲むスタッフ、言ってみれば“チーム大泉”は、かなり男度が高い方ばかり。女性誌でよくお見かけする中性的な感じじゃなくて、「女心ってよくわかんねえんだよな~、ガハハハ!」とか言いそうな“骨太”な男性ばかり。そんな大人男子のなかで、中心にいて大きな笑いを取っているのが、大泉さんなのでした。TEAM NACSといい、大泉さんは男の人のチームのなかにいてつるんでいる感じがすごく似合うなあ、とそれもまた萌えた私でした。というわけで、とにかく素敵な大泉洋さんのお写真は、ぜひ誌面でご覧ください!インタビューも必見です。(S)
2016年11月08日今年1月から始まった大河ドラマ『真田丸』。三谷幸喜氏が脚本を担当し、主演の堺雅人(真田源次郎信繁。のちに「幸村」となる)をはじめ、大泉洋(真田源三郎信之)、草刈正雄(真田安房守昌幸)、高畑淳子(薫)、木村佳乃(松)、といった豪華なキャスト陣が名を連ねていることもあって、2014年の制作発表時から話題になっています。視聴率も初回放送が19.9%、その後第20話までの平均視聴率は17.7%と、まずまずの滑り出しといったところではないでしょうか。『真田丸』とは、主役の真田源次郎信繁が豊臣と徳川との最終決戦の地「大坂の陣」の際に大阪城に築いた砦のこと。同時に、「戦国時代という名の大海に向かって漕ぎ出す真田ファミリーを乗せた船」という意味もこめられているのだとか。では、そんな話題沸騰中の『真田丸』は、いままでの大河ドラマとどこが違っているのでしょうか?21世紀以降の大河ドラマと比較して考えてみたいと思います。■1:第1話で幼少期のシーンがないこれまでの大河ドラマでは、番組のはじまりのほうで「時をさかのぼること○年~」などのナレーションとともに主人公の幼少期のシーンがでてくるのが一般的でした。しかし、真田丸の場合はその定番をくつがえし、堺雅人扮するオトナの真田源次郎信繁がいきなり登場して、そのまま物語は進んでいきます。史実では、信繁の出自はほぼ謎に包まれており、生まれた年ですらいくつか説があります。真田家の本拠地は長野県上田市ですが、歴史資料から調べてみると、信繁は甲府で生まれ育った可能性が高いようです。これはあくまで筆者の想像ですが、出自がわからないからこそ、あえて幼少期のことを描かなかったとも考えられます。■2:ナレーションがないまた、『真田丸』には目立ったナレーションがないことも特徴のひとつです。いままでの大河ドラマでは、オープニングテーマの前後だけでなく、シーンの要所要所にナレーションが入ることが普通でした。『真田丸』の場合は、オープニングテーマ曲のあとに前回までのあらすじについてのナレーションが入るのみ。あとは登場人物の会話でテンポよくストーリーが進むという仕掛けになっています。視聴者を飽きさせることなく、ときにふっと笑いたくなるようなコミカルな会話でどんどん話が展開してゆくやり方は、三谷幸喜作品ならではなのかもしれませんね。■3:なんといっても真田信繁が目立つ!これまで大河ドラマでも、戦国時代をテーマにした作品で真田信繁が登場するものはいくつかありました。たとえば、1983年の『徳川家康』、1987年の『独眼竜政宗』。2000年代に入ってからは2000年の『葵 徳川三代』、2009年の『天地人』、2011年の『江~姫たちの戦国~』。しかしいずれも、目立つような形ではキャスティングされていなかったといいます。ところが今回は、この真田信繁が主役。信繁については、「大坂の陣」で活躍したということ以外は史料がほとんど残っておらず、まさに信繁の人生の95%がいまだ解明されていないのだとか。わずかに明らかにされている史実に基づきながら、謎に包まれた95%の部分を三谷幸喜氏がいかに描いていくのか。これからも注目したいところですね。21世紀以降の大河ドラマの特徴として、あまり歴史的には注目されてこなかった敗者にスポットを当てているということがあげられます。真田信繁もまた、「大坂の陣」で華々しく散ってゆく敗者。いまの段階(第20話終了時点)では、豊臣秀吉に気に入られて豊臣家の家来となって活躍していますが、これからは秀吉が滅び、「関ヶ原の戦い」、「大坂の陣」へと移り変わりゆく戦乱の世の様子が描かれるはず。史実によれば、信繁は「大坂の陣」で3,500の兵を率いて13,000の兵の徳川を相手に攻防を繰り広げたとのこと。この合戦をどのように戦い抜いて、そして散ってゆくのか。今後のストーリー展開に注目ですね。(文/あさきみえ) 【参考】※大河ドラマ“定番”をすっ飛ばした『真田丸』に見える三谷幸喜氏の自信-ORICON STYLE※洋泉社編集部(2016)『大河ドラマ読本 21世紀のNHK大河ドラマを大特集!』洋泉社
2016年05月29日『THE有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』『清須会議』で日本中を笑いと感動の渦にした三谷幸喜の最新作『ギャラクシー街道』は、自身初のスペース・ロマンティック・コメディーだった。もっとも物語は宇宙の片隅にある小さなハンバーガーショップだが、登場する宇宙人たちは妙に人間臭く、三谷監督の真骨頂とも評せるシチュエーション・コメディーに仕上がっている。そして、宇宙人夫婦を演じる香取慎吾と綾瀬はるかをはじめ、三谷作品に登場する俳優たちは、どうして輝いて映るのか?また、三谷監督の映画での最終的な夢とは何か?脚本と監督を務めた三谷監督にインタビューした。この『ギャラクシー街道』、舞台は宇宙だが、登場する宇宙人たちのエピソードが人間臭く、まるで都会の片隅で起こっているお話のようだ。三谷監督は、自身初のSF作品にした理由をこう語る。「おっしゃるように生々しい話が多いんです。だから宇宙じゃなくて、歌舞伎町を舞台にすればいいじゃないかって思うかもしれないけれど、これをリアルに新宿で描くと、本当にいたたまれない生っぽさが出ちゃうんです。だからこその宇宙なんです」。ただ、「生々しいから宇宙にしたのか、宇宙だからそういう話ができると思ったかは忘れちゃいました」とも。「結果的にはいままで僕がやってこなかったような情けない男たちの恋愛事情を思い切って描けたということは、舞台が宇宙だったからということでしょうね」。こうして生まれた三谷式SFコメディーには、日本エンタテイメント界を代表するキャストが大集結。三谷作品常連のスゴ腕俳優たちを相手に、三谷映画初出演の大竹しのぶ、小栗旬、優香、西川貴教、遠藤憲一、段田安則、石丸幹二、秋元才加、田村梨果らが宇宙人たちを熱演する。その誰もが三谷ワールドの中で喜劇俳優としての新たな魅力を放っているが、キャスティングの時点で皆のポテンシャルを完全に見抜いているわけではないと三谷監督は言う。「俳優さんの意外な部分が自分の作品の中で花開くことって、その人と2回目に仕事するときなんですよね。1回目は分からないし、それほど俳優さんの本質を見抜く力もないんです。でも一度仕事をすると、演技をしているときそうじゃないときの姿を見ていて、会話も自然と増えるので、そのときにその人の側面や、こういうことをやらせたら面白そうという情報がインプットされる。それが次の作品にオファーしたときに活かされるんですね」。その好例が、いま世の中で話題の“あの人”だ。「たとえば、いま大河ドラマで草刈正雄さんがすごくいいお芝居をされているんですけど、それは一昨年の舞台でご一緒したときに抱いたイメージを今の大河の役柄に活かしているんです(草刈が登場する「古畑任三郎」は脚本のみを担当)。そういう意味では、いいなあと思った俳優さんとは何度も仕事をしたいし、役所広司さんも中井貴一さんも佐藤浩市さんもそうですけど、いい俳優さんはやればやるほど別な引き出しを見せてくれる。それはご本人が最初から持っている場合もあれば、持っているがその場所が分からず僕がたまたま引き出したこともあると思う。それは何回か仕事をしないと分からないです。だから、いい俳優さんとの出会いは、すごく大事です」。ちなみに『ギャラクシー街道』の俳優陣の中では、「小栗旬さんは想像をはるかに超える引き出しを持っていました。ぜひともまたご一緒したいなと思います」と明言する。「こんなに勘がいい人だと思わなかったし、間もいいし、僕がやってほしいことを瞬時にやってくれる人ですね。何が面白いかを理解されている方なんです」と絶賛する。その三谷監督。いずれ、ミュージカル映画を撮りたいという。「ミュージカルには映画の楽しさが、全部集約されている気がするんですよね。『レ・ミゼラブル』みたいな感動巨編ではなくて、ミュージカル・コメディーと呼ばれるもの。その日のために音楽的なシーンを試していて、今回もラストで西川さんに歌ってもらっていますけど、いずれミュージカル映画を撮る時のために、自分の中の布石という意味もあるんです」と熱い眼差しで夢を語る。思い返せば、『ラヂオの時間』、『THE有頂天ホテル』、『ステキな金縛り』と、三谷作品には、いつも必ず歌うシーンがある。「僕はいつも必ず、いままでワンシーンだけ入れているんですよ。『ラヂオの時間』ではエンディングで布施明さんが歌い、『THE有頂天ホテル』ではYOUさんがラストシーンで歌い、『ザ・マジックアワー』では深津絵里さんが歌い、『ステキな金縛り』では挿入歌を、深津さんと西田敏行さんにお願いしました。『清須会議』でもほんのちょっと中谷美紀さんが歌って踊っています。必ずそういうシーンを入れて、実験しているんですね。え、阿部寛さん?そうだ、忘れてた。『ステキな金縛り』では阿部さんにタップを踏んで貰ったんだ、あれは必見です」そして『ギャラクシー街道』のそれは、「力を入れて作ったし、いいシーンになったと思います」と自信を示す三谷監督。「今回本当に勉強になりました。日本ではミュージカル映画はなかなか難しいでしょうけれど、その成功のためのヒントを得た気がします。『雨に唄えば』のようなわくわくするミュージカル・コメディー映画を近い将来、撮りたいですね」。(text/photo:Takashi Tokita)■関連作品:ギャラクシー街道 2015年10月24日より全国東宝系にて公開(C) 2015 フジテレビ 東宝
2016年04月27日俳優の大泉洋が4月23日に、都内で行われた主演作『アイアムアヒーロー』の初日舞台あいさつに登壇。日本公開を前に、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭をはじめ、海外の映画祭で旋風を巻き起こしており、「優秀な子どもを持った親の気持ち。初めて見たときから、世界に通用する作品だと思っていたので、とても誇らしい」と胸を張った。初日舞台あいさつ/その他の写真原因不明の感染が原因で理性を失い、人々を襲う謎の生命体ZQN(ゾキュン)が日本全土にパニックを引き起こす。舞台あいさつには大泉をはじめ、有村架純、長澤まさみ、吉沢悠、片瀬那奈、マキタスポーツ、塚地武雅、原作者の花沢健吾氏、佐藤信介監督が登壇した。撮影は約2年前に行われ、有村は「待ちに待った初日。やっと公開され、今はすごく嬉しいです」と喜びのコメント。「正直、怖いしグロイし魂が抜かれた気分。見終わった後はすぐに席を立てず、『この映画、大丈夫なのかな』って思ったほど」とその衝撃度を振り返った。また、ZQNと戦う看護師を演じた長澤は、「現場でZQN(の特殊メイク)が出来あがる様子を見るのが日課でした。私もZQNやりたいなと思いながら(笑)」と話した。佐藤監督は「日本映画にはめずらしい作品。やるからには、力いっぱいやろうと決めた」と自信のアピール。花沢氏は「3回見ましたが、やっぱり面白い。原作者としては嬉しい限り」と手放しで絶賛した。『アイアムアヒーロー』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年04月23日俳優の大泉洋が、20日に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『あいつ今何してる?』(毎週水曜19:00~19:56)に出演し、小学生時代のエピソードを語る。お笑いトリオ・ネプチューンが司会を務めるこの番組は、ゲストの学生時代の同級生の"今"を調査していくもの。大泉は調査前のスタッフからのヒアリングで、小学校の頃「面白かったのでモテた」と告白。クラスで出し物をすることになった5年生のときには、台本を書いてコントも披露していたという。そのコントが学年でもウケにウケ、一躍"学年のヒーロー"となったほどだそうだ。調査対象となったのは、そのコントを一緒に演じた"天然キャラ"の同級生。彼は、大泉の"いじられキャラ"だったという。しかし、その同級生の今を調査すると、大泉の記憶とは異なる新事実が明らかになっていく。このほか、番組には東京大学卒業の女優・高田万由子も登場。エリートな同級生の現在や、夫・葉加瀬太郎との関係が披露される。
2016年04月16日4月23日公開の映画『アイアムアヒーロー』の試写イベントが14日、東京・飯田橋の神楽座で行われ、主演の大泉洋が出席した。本作は、累計600万部を超える花沢健吾原作の同名漫画を『GANTZ』や『図書館戦争』シリーズを手掛けるヒットメーカー、佐藤信介監督が実写化。謎の感染によって人々が変ぼうを遂げた生命体"ZQN"(ゾキュン)から逃れるため、冴えない漫画家・鈴木英雄(大泉洋)の生き残りを掛けたサバイバルを描く。公開を間近に控えたこの日は、65人の"おネエ"や"ドラァグクイーン"を招き、「おネエ絶叫試写会&ティーチイン」と題したイベントを実施。試写会後に主演の大泉が登壇し、65人のおネエを前にして「胸がいっぱい。胸やけがする…」と笑わせながら「本当に感動しています。こういう光景はあまり見られないですから」と目を丸くし、「ド偉い方を集めましたけど、この映画、マスコミの方に見ていただく完成披露試写会をやってないんです。初めての試写がなんでおネエなの? 正しいサンプルが取れないじゃないですか!」とスタッフに注文をつける場面も。とはいえ、終始おネエたちを楽しませ、後半にはおネエたちの質問に応えるコーナーも。「普段は妄想します?」という質問に「やっぱり誰しもがあるんじゃないんですか? 良い妄想、悪い妄想。今日なんか出る前にどういうリアクションになるか妄想しましたよ。男だからエッチな妄想もしますし、メイクさんやスタイリストさんが時たま接近されるトキがあって、そのままチューされたらどうしよう?とか。この前、オードリーの春日俊彰さんが同じドッキリをやられていて、羨ましいドッキリだと思いました」と答えておネエたちを喜ばせた。そんな大泉が主演を果たした本作。スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭とポルトガルのポルト国際映画祭で観客賞ほか4冠、ベルギーのブリュッセルファンタスティック映画祭でグランプリを獲得するなど、世界三大ファンタスティック映画祭を制覇した。「最初にこの映画を見た時、世界基準だと思い、『映画祭に出してください』とお願いしました。正しく評価していただいたという気持ちですよ。ファンタスティック映画祭はホラーやサスペンスなどに限定したモノですが、3つで全部賞を獲ったということは、この世界で負けなしの映画ですよ」と胸を張った。映画『アイアムアヒーロー』は、4月23日より全国公開。
2016年04月15日俳優の大泉洋、吉田鋼太郎がチューハイブランド「アサヒもぎたて」新CMに出演することが発表され、3月29日(火)に行われた会見に出席した。CMには菜々緒も出演するが、会見に出席できなかったことからコメントVTRが紹介された。その中で菜々緒さんは、大泉さんの印象について、3年前にドラマで共演したことをふり返りつつ、「楽しくて明るくて、またお会いできると聞いたときは嬉しかったです」とにっこり。大泉さんは、菜々緒さんが悪女のイメージで世に出ていることから「ディスられたらどうしようと思っていた」そうで、「良いこと言ってくれて良かったぁ」と安堵の表情を見せる。しかし、大泉さんが新任工場長、吉田さんがベテラン社員、菜々緒さんが研究員を演じ、工場を舞台に本商品が生まれるまでのバックストーリーを本格ドラマ仕立てで描いたCMに因み、「上司にしたいのはどちら?」というお題が出され、菜々緒さんが吉田さんを選択すると事態は一転。「面白すぎて仕事から脱線しそう」という理由から落選した大泉さんは、「ちゃんと考えてくれてる」と悦に入る吉田さんをしり目に、「あれじゃ俺が真面目に仕事してない人に見える。彼女が僕の何を知っているんだ!なんだよ、この時間!」と嘆くことしきりで、会場の笑いをさらった。そんな大泉さんだが、3人で作り上げたCMは「映画みたいにすごい格好いい」と話すと、「何とかこのまんま映画(化)までもっていけないかなと思っている」と野望ものぞかせる。吉田さんとはドラマ共演はあるものの同じシーンに出演するのは本CMが初めてだそうで、強面の吉田さんに「気持ちがノッてきて、アドリブで殴ってくる人だったらどうしようという怖さがあった」と打ち明け、笑いを誘う場面もあった。この日は、4月3日(日)に43歳の誕生日を迎える大泉さんをサプライズでお祝いする演出も。CM楽曲を担当したコブクロが歌うバースデーソングと共に菜々緒さんからのプレゼントという大きなバースデーケーキが登場すると、大泉さんは大喜び。その後、吉田さんから巨大スプーンを贈られると、「北海道で使う除雪用のスコップという懐かしさがある」と言いながら、ケーキをすくって一口頬張り、あまりの美味しさに顔をほころばせていた。「アサヒもぎたて」新TV-CM「24時間以内への挑戦篇」は4月5日(火)よりオンエア。(text:cinemacafe.net)
2016年03月29日映画『アイアムアヒーロー』の完成報告会見が3月21日(月)に行われ、主演の大泉洋をはじめ、有村架純、原作者の花沢健吾、佐藤信介監督らが出席。大泉さんは会見中、何度もレオナルド・ディカプリを意識した発言を連発し、本場アメリカのオスカー受賞に意欲を見せた。累計発行部数600万部突破の人気漫画の映画化。原因不明の感染で人々が“ZQN(ゾキュン)”と呼ばれる理性を失って人を襲う状態になった世の中で、戦う漫画家アシスタントの鈴木英雄、彼が偶然出会った女子高生の比呂美らの姿を描く。原作は、過激な描写の連続ゆえ、実写化不可能と言われていたが、従来の東宝映画らしからぬ大胆な描写を躊躇なく取り入れ、すでにシッチェスカタロニア国際映画祭、ポルト国際映画祭、そして米テキサス州で開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)で観客賞を受賞するなど、エンターテイメントとしての質の高さを観客から認められている。佐藤監督はこの原作を映画化する上で「『ここ妥協したね』というのがないようにやって、みんなを驚かせたかった」と語るが、大泉さんもその言葉にうなずき「『日本でやるとこうなるのね…』というガッカリした感じにしたくなかった」と並々ならぬ決意で臨んだと語る。それだけに、これだけ海外の国際映画祭で評価されることについて「誇らしかったです。日本でもこれだけできるんだ!と。世界で見てほしいと思った」と胸を張る。有村さんは脚本を読んで「誰も答えが分からない役で、楽しみが膨らみました」と明かすが、実際の撮影でも「初めてのことだらけで、毎日が刺激的でした」とニッコリ。「タクシーがひっくり返る事故のシーンは韓国のスタジオで撮ったんですが、アトラクションに乗っているようで笑っちゃいそうなくらい楽しくなっちゃって(笑)」と楽しんだよう。また、大泉さんは海外の観客の劇場での楽しみ方にも言及。ゲラゲラと大笑いしたり、声を出したりなど日本とは違って感情を思いきり出して楽しむ観客が多かったようだが「こんなに盛り上がって観るものなのか!と教わった」と感嘆。「スポーツのパブリックビューイングを楽しむように見てもらえたら」と語る。さらに大泉さんはノリノリで「最終的にはアカデミー賞受賞を視野に」と語るが、大泉さんの言うアカデミー賞は日本アカデミー賞ではなく、本場アメリカのオスカーのこと!ネットでは今年、悲願のオスカーを獲得したレオナルド・ディカプリオが受賞作『レヴェナント 蘇りし者』の中で見せる銃を構える画が、本作の大泉さんの猟銃を構える図と似ているという指摘も!大泉さんは「やられたなと思いました。僕らの方が早いです」と語り、ポルト国際映画祭での舞台挨拶での出来事として「僕が『クリスティアーノ・ロナウドです』と挨拶したら『ディカプリオ!』と言った人がいた!」と証言。「同じ画格で撮っているから」大泉さんの来年のオスカー受賞の可能性は「ある!」と力強くうなずいていた。また、タクシーの横転シーンに関しても、大泉さんは実際に、転がるタクシーに同情していたと告白!「僕じゃないと乗れないですよね。無傷でした!有村ちゃんには『お前はやめとけ』と止めました。未来のある子だから。監督には『僕は乗せてください』と言いました」とまくしたて、会見はもはや大泉さんの独壇場!最後に「あまり嘘はいけないですよね…」と苦笑交じりに語り、会場は笑いに包まれた。『アイアムアヒーロー』は4月23日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月21日大泉洋の主演映画『アイアムアヒーロー』が第36回ポルト映画祭コンペティション部門で上映され、大泉、原作者の花沢健吾、佐藤信介監督がポルトの名所を巡った後、会場に入った。その他の画像大泉らは、上映のあった現地時間3月1日にポルトの名所ドン・ルイス1世橋や、サント・イルデフォンソ教会、カルモ教会を訪問。23時すぎから行われた上映には700人超の観客が集まり、「何としてもポルトガルで笑いをとりたい、という気持ち」で舞台あいさつに臨んだ大泉は「みなさんこんばんは。私はクリスティアーノ・ロナウドです。 …すみません、嘘をつきました。私は大泉洋です」とあいさつし、無事に客席から笑いをとった。上映後の評価も高く、大泉は「上映後は、映画では初めてスタンディングオベーションを経験しました。さらに、ロビーではサイン攻めにあって、次第におもしろくなってきてしまいました。自分がハリウッドのスターにでもなったような気分です」と言い、「世界に通用する映画だと思ってはいましたが、今日観客が熱狂する姿を見て、改めて確信しました。監督と花沢先生のお二人にはとても感謝しています。お中元を贈らなければいけないな……」とコメントした。映画は、原因不明の感染症によって人間が“ZQN(ゾキュン)”になってしまう世界を舞台に、恋人が“ZQN”になってしまった男の奮闘と成長を描いたもの。『ビッグコミックスピリッツ』で連載中の原作も人気を博している。『アイアムアヒーロー』4月23日(土)公開
2016年03月04日三谷幸喜監督初となるSF作品で、宇宙の片隅にある小さなハンバーガーショップの中で展開するシチュエーション・コメディー映画『ギャラクシー街道』。そのBD&DVD化決定を受け、三谷監督本人の「ぜひ画面の隅々まで観ていただきたいです」とコメントが到着した。同作は主演の香取慎吾、綾瀬はるかをはじめ、日本エンターテインメント界を代表する豪華キャストが宇宙人役を熱演した三谷流スペース・ファンタジーで、宇宙が舞台でありながらも、まるで都心の片隅で今日も起こっているようなリアリティーに満ちた人間模様を描いたシチュエーション・コメディー。三谷監督真骨頂の群像劇も健在で、笑いを誘う。三谷監督は『ギャラクシー街道』について、「映画は劇場で観る醍醐味もありますが、この作品はテレビ画面で観ると、あたかも自分が映画の舞台であるサンドサンドバーガーの店内にいるような感覚になります。その中で、是非画面の隅々まで観ていただきたいです。奥の方で素晴らしい演技をされている役者さんがたくさんいます」と笑いも交えアピール。また同作は、迫力ある音楽を楽しめる新しいテクノロジー「DTS Headphone:X」システムを採用。三谷監督も「Blu-rayに収録されるヘッドフォンXで本編を観ると、さらに店内にいる臨場感が味わえますよ!」と推奨。最高の環境でスペース・ファンタジーを堪能して!『ギャラクシー街道』BD&DVDは5月3日(火)発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ギャラクシー街道 2015年10月24日より全国東宝系にて公開(C) 2015 フジテレビ 東宝
2016年02月19日脚本と監督を手がけた最新作『ギャラクシー街道』が公開中の三谷幸喜が11月9日に、主演の香取慎吾とともに、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台あいさつを実施。『宇宙と映画の関係』と題した“特別講義”を行い、「結果的にライバルになりましたが、負けました。(SF映画の)企画はこっちが先で、向こうがぶつけてきた。ひきょうなやつらですよ」と恨み節を交えながら、年末に公開されるSF超大作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に敗北宣言した。その他の写真ヒットメーカーである三谷監督が初めて挑んだスペース・ロマンティック・コメディ。老朽化が進み、閉鎖がささやかれるギャラクシー街道にひっそり佇むハンバーガー店で、店主夫婦と行き交う客たちの人間…ならぬ宇宙人模様が交差する。三谷監督は「ほとんどCGを使わず、手作り感がある暖かいSFを作りたかった」と“三谷流”SFのこだわりを語った。この日の“特別講義”は『宇宙と映画の関係』に加えて、『宇宙の大きさについて』「ギャラクシー街道はSFか?』をテーマに、三谷監督が白衣姿で熱弁。「SFはサイエンス・フィクションだけじゃない。サ(S)マー・フ(F)ェスティバル、俊二(S)藤村(F)などさまざま」と笑いを誘った。公開後は「案外ホッコリしたと言ってくださる人がいて、うれしいですね。感動ナシって宣伝していましたから(笑)」(香取)、「今までたくさん映画を撮ったが、これほど『観ましたよ』って声をかけられた作品はない」(三谷監督)と周囲からさまざまな反響が。ただ、香取はファンから「すごくカッコ良かったとも言われる」と“過去形”での称賛に複雑な表情も見せた。『ギャラクシー街道』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年11月09日人気脚本家・三谷幸喜が待望の監督最新作『ギャラクシー街道』を完成させた。前作で本格的な時代劇に挑んだ三谷が、次に選んだ舞台はなんと宇宙!老朽化が進み、閉鎖がささやかれる“ギャラクシー街道”にひっそり佇むハンバーガー店で、店主夫婦と行き交う客たちの人間…ならぬ宇宙人模様が交差する三谷流スペース・ロマンティック・コメディだ。その他の写真「ラブストーリーや少しだけ艶笑的な要素も含んだ作品。今までの自分なら照れくさくてできなかった表現も、SF映画だから実現できた」と三谷監督。「宇宙といえばスペクタクルかもしれませんが、僕は宇宙にある種の“さみしさ”を感じるんです。映像化の方向性には悩みましたが、最終的にはセットを作り、窓からは書き割りの宇宙が見える。そんなテイストにこだわりました」という。その言葉通り、スクリーンには“懐かしい未来観”が漂い、香取慎吾、綾瀬はるから豪華なキャスト陣も伸び伸びと演技を楽しんでいる。「最終的には“SF(サイエンス・フィクション)”の“サイエンス”の部分は忘れようと(笑)。ブレーカーが落ちるシーンがあるSF映画なんて、前代未聞じゃないですかね。60年代の人たちが思い描いた未来というか、個人的には子どもの頃見たアニメ『宇宙家族ジェットソン』みたいな雰囲気がいいなって」(三谷監督)。スペース国土交通省の役人が往年のワープロ・文豪を使用するという設定は、テリー・ギリアム監督の『未来世紀ブラジル』を意識したのだとか。「今回珍しく、エロスの世界を描いたのはジェーン・フォンダ主演の『バーバレラ』に影響された」とも。そもそも『ギャラクシー街道』というタイトルは、名作SF『銀河ヒッチハイク・ガイド』を思い出せずにいた三谷監督が「えーっと、何とかガイド…、ガイド、あっ、街道!」という流れで決定したそうだ。「僕らの世代は中学時代に『2001年宇宙の旅』と『猿の惑星』が同時期に公開されて、どっちを支持するかケンカになったほど。僕は100%『猿の惑星』派でしたし、大学生になると今度は『未知との遭遇』と『スター・ウォーズ』が公開されて、当然『スター・ウォーズ』が好きでした。年末に『スター・ウォーズ』の新作が公開されますし、お互い良きライバルとして切磋琢磨できればと思っています(笑)」『ギャラクシー街道』10月24日から全国東宝系ロードショー取材・文・写真:内田涼
2015年10月20日1959年~1981年で放送され、5年前に三谷幸喜司会により復活を果たしたフジテレビの長寿番組「スター千一夜」。2013年以来、3度に渡り放送されてきた同番組だが、この度、三谷さん脚本・監督作品『ギャラクシー街道』の公開を記念して、これまでで最長の2週間全10回にわたり放送されることが決定した。三谷さん扮する七三分けにもみあげ、白いジャケットといういでたちの通称・“石狩平治”が司会を務める同番組。ゲストたちは何を聞かれるか事前に知らされていない上に、何を聞かれても否定できないという状況の中、三谷さんの質問を待ち構え、笑いをこらえながら驚きの質問にくらいついていくこととなる。第一週目には10月よりスタートする秋の新ドラマを盛り上げる豪華キャスト陣がゲストとして登場。英会話教師とイケメン坊主の恋模様を描く「5→9~私に恋したイケメンすぎるお坊さん~」の石原さとみと山下智久、漫画家・山崎紗也夏による同名コミックを原作とした連続ドラマ「サイレーン」の松坂桃李、中村蒼の“てい髪”姿が話題にもなった「無痛~診える眼~」から西島秀俊・伊藤淳史・石橋杏奈の3人、「オトナ女子」で2年半ぶりのドラマ主演を果たす篠原涼子、「テディ・ゴー!」からは森川葵と魂が宿る“編みぐるみ”の熊役の哀川翔が出演する。三谷さん扮する石狩は、石原さんと山下さんの得意料理や、松坂さんが酔ったときに必ず行う癖、西島さんが役作りで行うすごすぎる技などについて切り込んでいくという。そして第2週目には、「『ギャラクシー街道』公開記念!スター千一夜2015」と題して主演の香取慎吾を筆頭に、綾瀬はるか、大竹しのぶ、小栗旬、優香、西川貴教、遠藤憲一という超豪華キャストが日替わりで登場!見知ったキャスト陣ということで、一層容赦ない質問を投げかける三谷監督…。「香取さんは宇宙人に会ったことがあると」という無茶ブリを一切の迷いなく受け止める香取さんや、「アフリカ旅行の際、必要なものが五つあるそうですね」の質問にも全く動じる様子はなく「まずは…」と様々なエピソードを交えながら答えていく大竹さん、その場で芸の披露を要求される小栗さんなど、ベテラン俳優陣による見事なアドリブの数々は必見だ。豪華キャスト陣と“石狩”が繰り広げる至極の会話劇を楽しみに待ちたい。「スター千一夜2015」は10月11日(日)~23日(金)の期間、フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月07日俳優・大泉洋の出世作でもあるバラエティ番組『水曜どうでしょう』(HTB)のカメラ担当ディレクター・嬉野雅道氏が、初のエッセイ『ひらあやまり』(KADOKAWA)を、7月17日に発売することが10日、明らかになった。この本は、"うれしー"の愛称で知られる嬉野氏が「しあわせ」とは何かを書いたエッセイ。「人類数十万年の幸福の頂点に立つ」「生きものに慕われる部長なんです」「人生は生きていることが醍醐味ですよ」といった全10編とエピローグで構成され、『水曜どうでしょう』のアフリカロケでの舞台裏で起きた、大泉とのエピソードなども書かれている。さらには、『水どう』のスタイリスト・小松江里子氏に仕立てられた嬉野氏のグラビアも収録。表紙には小松氏の「あれ? うれしー、ちょっとだけ似合うね。着せたの……あたしだけど」というコメントが掲載されている。
2015年07月10日NHKは7月10日(金)、俳優の堺雅人が主演する2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」(三谷幸喜脚本)に出演する新たなキャスト陣を発表。堺さんは「豪華な皆さんに翻ろうされながらの1年になれば。すごく楽しみです」と期待を寄せた。戦国時代屈指の英雄として知られる武将・真田信繁(真田幸村)が、天下を争う大名たちに翻ろうされながら、「知恵と勇気と努力」を武器に生き抜き、江戸幕府に追い込まれた豊臣家のために果敢に戦う姿が描かれる。堺さんを始め、総勢18名の新キャストがずらり揃った記者会見で、最も緊張した面持ちだったのが、信繁の兄・信幸を演じる大泉洋。出演映画の舞台挨拶などでは、軽快なトークで“盛り上げ役”を買って出る大泉さんだが、「かなり緊張しております。(自分の)イメージとかなり違う役なので、怒られないかとヒヤヒヤしている」とうつむき気味でコメントも硬め…。そんな大泉さんに、質問を投げかけたのが、なんと記者席に忍び込んでいた(?)脚本の三谷さん。「西日暮里壁新聞の三谷と申します。大泉さんは撮影期間中、ふんどしを履くんですか?」という強烈なブッコミに、大泉さんはタジタジだったが、同時に緊張も解けた様子だった。堺さんと大泉さんの共演は、映画『アフタースクール』(内田けんじ監督)以来で、「先ほどイメージと違うとおっしゃっていましたが、僕の中には“律儀な洋さん”がいるんですよ。今回は弟として、一歩下がって、大泉さんの背中を見ながら頑張りたい」(堺さん)、「兄弟とはいえ、実際は同い年なので…。でも僕のほうが少しだけ先に生まれている分、頑張ろうと思います」(大泉さん)と再共演に意欲を燃やした。この日発表されたNHK大河ドラマ「真田丸」の新キャスト(会見欠席者含む)<真田家の人々>大泉洋:真田信幸(信之)/信繁とは対照的な性格ながら深く信頼しあう兄。関ヶ原で東軍につき、信繁と敵味方に分かれてしまう。長澤まさみ:きり/信繁の生涯のパートナー。真田家重臣・高梨内記の娘。青春時代から大坂の陣まで、信繁の波乱の人生に寄り添い続ける。草刈正雄:真田昌幸/信繁の偉大な父。知略軍略に優れ、豊臣秀吉に、油断ならない「表裏比興の者」と言わしめた天才武将。高畑淳子:薫/公家出身の誇りを忘れない、信繁の母。昌幸の正室。松、信幸、信繁の3人を生み育てた。木村佳乃:松/信繁が終生慕った姉。織田信長の人質となるなど数奇な運命をたどる。草笛光子:とり/偉大な武田信玄の全盛期を知る、信繁の祖母。昌幸を名将に育て上げた戦国のゴッドマザー。黒木華(大河ドラマ初出演):梅/信繁の初恋の女性。真田の郷の地侍・堀田作兵衛の妹。信繁最初の子を産む。藤本隆宏:堀田作兵衛/信繁を慕う地侍で、梅の兄。真田の郷の農民たちのリーダーで、大坂の陣には槍を取って駆けつける。中原丈雄:高梨内記/きりの父。昌幸の側近として真田家をまとめあげ、信繁の義父となる。高野山幽閉や大坂の陣にも従う。藤井隆(大河ドラマ初出演):佐助/忍び。昌幸に才能を見出され、出浦昌相に鍛えられる。大坂の陣でも、信繁のもとで大活躍する。<真田家のライバルたち>内野聖陽:徳川家康/信繁の前に終生立ちはだかり続ける、最大最強の宿敵。天下取りのための最終決戦となった大坂の陣で、信繁に絶体絶命の窮地に追い込まれる。斉藤由貴:阿茶局/家康の最愛の側室。母代わりとなって二代将軍・秀忠を育てる。大坂の陣では、命がけで和議の交渉を行う。近藤正臣:本多正信/家康を天下取りに導いた名参謀。真田家に翻ろうされ続ける家康を支え、卓抜した策を授け続ける。吉田羊:小松姫/信幸の正室。徳川家重臣・本多忠勝の娘。政略結婚で真田家に嫁ぐ。関ヶ原で父弟と決別した信幸を気丈に支える。藤岡弘、:本多忠勝/武勇で家康を支えた徳川随一の猛将。娘の小松姫が信幸の正室になり、敵だった真田家と縁を結ぶ。遠藤憲一:上杉景勝/信繁と不思議な因縁で結ばれた戦国大名。若き日の信繁が人質となる。関ヶ原ではともに反徳川として戦うが、大坂の陣では、信繁の大坂城を囲むことに。高嶋政伸:北条氏政/関東の覇権をかけて真田と激戦を繰り広げた戦国大名。真田家との領地争いが、秀吉による小田原合戦の引き金となり、北条氏滅亡へとつながる。寺島進:出浦昌相/佐助ら隠密集団を操り、真田家を陰で支える。もともとは、信濃の豪族仲間。昌幸に魅了され、家臣となる。西村雅彦:室賀正武/真田家をライバル視する信濃の豪族仲間。家康の意を受け、昌幸暗殺を画策する。平岳大:武田勝頼/真田が仕えた武田家最後の当主。偉大な父・信玄を乗り越えようとして叶わなかった悲劇の武将。段田安則:滝川一益/武田滅亡後、真田の新たな主人となる織田家の武将。信濃の支配を担当するが、本能寺の変で一変し窮地に。NHK大河ドラマ「真田丸」は2016年1月より放送予定(※全50回)。(text:cinemacafe.net)
2015年07月10日主演に「SMAP」の香取慎吾、ヒロインに綾瀬はるかを迎えて贈る三谷幸喜監督の最新作『ギャラクシー街道』。登場人物が“全員、宇宙人”という謎に包まれている本作だが、6月6日(土)より全国の映画館で特報映像が公開されることがこの度、明らかになった。時は西暦2265年、木星と土星の間に浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人工居住区)「うず潮」。そこと地球を結ぶスペース幹線道路・ルート246666を、人は「ギャラクシー街道」と呼んだ。かつては、交通量も多く、沿道にもたくさんの飲食店が並んでいたが、開通して150年。老朽化が著しく、そろそろ廃止のうわさも聞こえている…。今日も、様々な星から宇宙人たちが「ギャラクシー街道」にやって来る。みんな、それぞれに悩みを抱えた、人間味溢れる異星人だ。街道の中央にひっそりと佇む、小さなハンバーガーショップ、サンドサンドバーガー・コスモ店を舞台に、そこで働く人々と、客たちが織りなす、宇宙人模様。登場するのは、スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペースドクター、スペース役人、スペースシンガーに、スペースパートタイムのおばさん…、全員、宇宙人。『THE 有頂天ホテル』では、観客動員470万人、興行収入60.8億円という大ヒットを記録し、それ以降も『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』『清須会議』と、“三谷流”笑いと感動を呼ぶコメディ作品を代に送り出し続けている三谷監督。最新作である本作は、登場人物全員が宇宙人であり、主演の香取さん、ヒロイン・綾瀬さんを始め、小栗旬、優香、西川貴教、遠藤憲一、段田安則、石丸幹二、秋元才加、阿南健治、梶原善、田村梨果、浅野和之、山本耕史、大竹しのぶ、西田敏行という、豪華キャストが配役されている。ヴェールに包まれていた本作のビジュアルだが、明日より特報映像が劇場にて解禁。キャストたちが宇宙人扮する姿がついに明かされる。 オリジナリティ溢れる衣装や髪型、特殊メイクが施された俳優陣に、カエル型宇宙人や白塗りで全身真っ白な男、謎の正義の味方キャプテンソックスなど、個性的な宇宙人たちが登場する。さらに、映像には三谷監督自身がカメオ出演しているとのこと。当初、監督自身が内容について紹介する特報を作っていたとのことだが、少しでも本編映像を観てもらいたいという理由からボツに。しかし、「せっかくだから」という監督たっての要望で、ワンカットだけカメオ出演することになったそうだ。初めて“宇宙”を舞台に繰り広げられる三谷ワールドのビジュアル初公開を、ぜひ劇場で目撃してみて。『ギャラクシー街道』は、10月24日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月05日映画『駆込み女と駆出し男』のヒットを受けて主演の大泉洋をはじめ、共演の陽月華、原田眞人監督の3人が6月4日(木)舞台挨拶に登壇。陽月さんは先日の舞台挨拶における「大泉洋セクハラ疑惑」について改めて真相を語った。現代の2倍もの離婚率だったと言われる江戸時代に、離婚を望む女たちの駆け込み寺として存在した東慶寺。寺に集う女たち、彼女たちを連れ戻そうとする男たち、離婚調停人として奔走する主人公の信次郎らの悲喜こもごものドラマが展開する。大泉さんはご機嫌な様子で客席で大入り袋を配って練り歩く。自身の元に届くファンからのメールも作品や信次郎について称賛するものばかりだそうで「私はとにかく褒められるのが好き!寸暇を惜しんでみなさんからのメールを読んでます」と明かす。特に現在放送の朝ドラ「まれ」のヒロインの父親役に関しては、あくまで役とはいえ「『お前がダメだから娘が苦労してる』なんて言われることもある。評判がものすごく悪い!」とのことで、正反対に女性たちのために働く信次郎が評価されることに「株が上がっていいですね!」と満面の笑みを浮かべていた。陽月さんは映画の中では東慶寺の院代として常に頭巾を巻いており、大泉さんから「きみは今日はずいぶん(観客を)だましてるね」と突っ込まれると「頭巾がないと監督からも毎回『誰だ?』って言われるんです…」と恥ずかしそうに語っていた。そんな陽月さんに対し、大泉さんがセクハラを働いたとして大きなニュースとなったのが先日の舞台挨拶。薙刀を持たない“エアー”状態で、薙刀を振る練習をしていた陽月さんに大泉さんが「僕の腕を薙刀だと思って練習しなさい」と腕を差し出したというのだが…。この発言でワイドショーやネットニュースで「大泉、セクハラ?」と大々的に報じられる羽目になったのだが、陽月さんは「(発言は)そんなつもりじゃなかった」と大泉さんのセクハラを否定し「緊張していた私に気を遣ってお題を出してくださったんだと思います」と語る。一方で大泉さんは、報道を振り返り、憤慨しつつも「真実はその通りなんです。この人、こんなキレイな感じで立ってるけど、実は面白い人で、イジればイジるほど出てくる。どうなるのかと化学変化が楽しみで言った」と半ば、セクハラ疑惑報道を肯定…!?さらに陽月さんが「大泉さんは女性ばかりの現場で“アニキ”のような存在で、緊張をほぐしてくださった」と大泉さんを擁護する。そして「お題で試されていた」「物ボケのネタをもらったと思った」と意外にも笑いを追求する熱い姿勢を見せ、会場は見た目とのギャップに笑いと驚きに包まれていた。本作は6月10日に幕を開ける「トロント日本映画祭」のオープニング作品として上映されるほか、「上海国際映画祭」のパノラマ部門への出品も決定!原田監督がトロント入りすることも明かされた。海外の観客の反応が気になるが、大泉さんは、かなり速いセリフ回しが特徴の本作で自身のスピーディな掛け合いにどんな英語字幕が付くのか気になるよう。「無駄にやたら喋っているヤツに見えたら困る…」とあくまで自身の見え方が心配のようで、再び会場は笑いに包まれた。原田監督は、改めて本作について「いまの政権が強権発動しようとしていますが、ひょっとしたら(女性や弱者が虐げられていた)天保の時代に返るようなところがあるかもしれない。この時代、庶民はどうやって苦しみに対し、戦って道を見出したのか?“いま”につながっていくところがあると思う」と力強く語る。また、観客動員数が60万人を突破したことを受け、100万人突破でもう一度キャスト陣も出席しての舞台挨拶を行うことを約束。さらに「200万人を超えたら続編を作ります」と宣言し会場はわき立った。『駆込み女と駆出し男』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年06月04日映画『駆込み女と駆出し男』のヒット御礼舞台あいさつが6月4日に開催され、主演の大泉洋、共演の陽月華、原田眞人監督が登壇した。その他の画像井上ひさしの『東慶寺花だより』(文春文庫刊)を原案とした本作。現代よりも離婚率がずっと高かったという江戸時代を舞台に、離婚のための“駆込み寺”にやってきた女たち、そこで“離婚調停人”として働く主人公らが織りなすドラマを描き出す。大泉は興行収入10億円突破に満面の笑みで、客席を練り歩き、大入り袋を手渡す。数字上だけでなく、観客の満足度も高く、大泉の元にもファンから多くの感想メールが届いているよう。「とにかく私はほめられるのが好きなので、寸暇を惜しんでみなさんからのメールを読んでます!」とご機嫌だった。陽月が以前の舞台あいさつで、現場で手に何も持たずに薙刀を振る練習をしていたところ、近づいてきた大泉に「僕の腕を使ってやってごらん」と言われたと語り、「大泉洋セクハラ?」といった見出しが躍り、ワイドショーをも賑わせる事態に陥った。陽月は改めて「そんなつもりじゃなかったんです。大泉さんは、女性の多い現場で兄貴のような存在で、緊張をほぐしてくれたんです」と申し訳なさそうに大泉のセクハラを否定。だが、当の大泉は釈明するかと思いきや「まあ真実はその通りなんですが…」と報道を肯定!?「こんなキレイな感じで立ってるけど、この人は面白い人なんです。いじればいじるほど出てくるので、どうなるか化学変化が楽しみで言ったんです」と発言し、会場は笑いに包まれる。陽月は陽月で「ものボケを試されていると思った」「お題を出されていると思った」など意外なボケキャラへの熱意をのぞかせ、美しい容姿とのギャップに会場は驚きに包まれていた。原田監督はすでに60万人を突破したことを受け、100万人突破で再びキャスト陣を引き連れての舞台あいさつをすることを約束。さらに「200万人を超えたら続編を作ります」と宣言し、会場には期待を込めた拍手がわき起こった。『駆込み女と駆出し男』公開中
2015年06月04日「出来上がりを観て、原田監督は本当に天才だなと思いました」と手放しの感想を漏らす大泉洋。原田眞人監督の『駆込み女と駆出し男』で、大泉は“駆込み女”たちと出会う主人公の“駆出し男”中村信次郎に扮し、圧倒的なスピードのセリフ回しやコミカルさだけでなく、人を包み込むような穏やかな魅力をいかんなく発揮している。本作を「何かを迷っている人にとっては背中をひと押しされる感覚があるんじゃないですかね」という大泉に話を聞いた。その他の写真原案は井上ひさしの時代小説。江戸時代、離縁(離婚)したい妻は、幕府公認の寺・東慶寺に駆込んだ。まず行われるのは離縁調停人による聞き取り調査。御用宿の源兵衛(樹木希林)のもとに居候することになった、見習い医者かつ駆出し戯作者の信次郎は、そこでさまざまな事情を抱えた女たち(戸田恵梨香、満島ひかり)と出会う。原田監督と初めて組んだ大泉は現場を次のように振り返る。「監督はワンシーンを止めずに撮るスタイルなんです。とにかくお芝居の勢いを大事にする。ルールは、どれだけ間違っても芝居を止めないでという点だけ。気持ちが繋がりやすいので、やっていて楽しいですよ。ただ長いシーンの頭から最後までを何回もやる必要があるので、体力的にはキツイですけど(笑)」。かなりの尺を回した感覚があったが、完成した作品を観てビックリしたという。「とにかく展開が速い。セリフ回しも速いし、編集のテンポもすごく速い。まるでジェットコースターに乗っているような感覚。時代劇にそういうイメージがなく、撮影の感覚では、この映画、4時間になるんじゃないかと思うくらいだったんですけど、監督は最初から、2時間ちょっとだと話されていました。編集の妙というんでしょうか。本当に素晴らしくて。美しい景色はゆっくり見せてくれるし、テンポが速いところは畳みかけてくる。その緩急がとっても気持ちよかったですね」と笑みを見せた。自らを、「(舞台挨拶などで)人前に立つからには笑わせたいんですよね。面白いから人前に立っているんだという人でありたいんです。そこはちょっと純粋な役者の方とは考え方が違うかもしれません」と語る大泉洋だが、今や“しゃべり”だけでなく、皆が認める一級の俳優なのは説明不要。むしろ役者・大泉からは笑いというより、人の温かみや“可笑しみ”、さらにはペーソスまでが感じられる。観る者を笑わせ、泣かせ、引き込み、感動させる。その快進撃は留まるところを知らない。『駆込み女と駆出し男』公開中スタイリスト:九(Yolken)、ヘアメイク:西岡達也(vitamins)取材・文・写真:望月ふみ
2015年05月18日大泉洋が主演する『駆込み女と駆出し男』の初日舞台挨拶が5月16日(土)、都内で行われ、大泉さんをはじめ、共演する戸田恵梨香、満島ひかり、キムラ緑子、内山理名、武田真治、原田眞人監督が出席した。雨男で知られる大泉さんは、冒頭「やっぱり今日も雨が降りまして…。実は数日前から天気予報で『今日は雨』だと知り、がく然としておりました」と苦々しい表情。一方、そんな大泉さんの声を聞き、満島さんは「大泉さん、マスコミさんがいると、ずいぶん声がイケメン風なんですね」と驚きが隠せない様子。戸田さんは「大泉さんの次だと、話しづらい」と苦笑いだった。離婚率が現代の約2倍だったと言う江戸時代を舞台に、夫との離縁を願う“駆込み女”たち相手に、幕府公認の駆込み寺に居候する“駆出し”の医者が離婚調停を買って出る。井上ひさしの時代小説を原案に、原田監督が時代劇に初挑戦した。「ここにいる全員、そしてスタッフ、キャストが傑作を生みだしたと思っている。これを傑作から名作に育ててくださるのは、皆さんのお力」と手応え十分の原田監督。実は先日、大泉さんが映画PRのために出演した情報バラエティ「ホンマでっか!?TV」を見ていて、アイデアが浮かんだと言い「大泉さんが学者さんに責められていたでしょ?続編は同じように江戸の学者たちに、大泉さんが責められて、それが夢だと気づくシーンで始めたい」とかなり具体的な構想も。さらに「門倉さんには出てもらう」と経済学者・門倉貴史さんの起用まで語っていた。現在、第68回カンヌ国際映画祭に出席中の樹木希林からは、ビデオメッセージが到着。2月に行われた完成披露会見では樹木さんが「大泉さんとのやりとりで印象的なことはなかった」と語り、先月開催された完成披露イベントでは大泉さんが、「とてつもないムードをもった人」「希林さんの話は、ブラックな会話が多くて、ここじゃ言えないものばかり」と逆襲するなど、二人は因縁(!?)の相手だが、この日届いた樹木さんのメッセージは、作品に対する称賛に終始しており、両者のスクリーン越しのバトルは起こらなかった。『駆込み女と駆出し男』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年05月16日ここ数か月、朝のお茶の間を最もイライラさせている男。NHKの連続テレビ小説「まれ」のダメな父親が見事なまでに板についている大泉洋。15分という短い時間の中で“きっちりと”視聴者の怒りの炎に油を注ぎつつ、その流れでヒロインや周囲の人間を心配、応援する気持ちにさせてしまうのは、この男の高い演技力があってこそである。そんな大泉さんが、ドラマとは打って変わって、ダメ男たちから逃れてきたワケありの女たちを救うヒーロー(?)を演じているのが映画『駆込み女と駆出し男』である。2010年にこの世を去った人気作家・井上ひさしが晩年に11年をかけて紡いだ小説「東慶寺花だより」を原案にした本作。実は現代よりも離婚の数が2倍もあったと言われる江戸時代、離婚を望む女たちのための駆込み寺となっていた鎌倉・東慶寺に集った者たちの笑いと涙のドラマを描き出す。大泉さんが演じるのは、離婚を望む女たちを一時的に預かる御用宿「柏屋」で“離婚調停人”を務める信次郎。見習い医者であり戯作者でもある信次郎は、様々な事情や過去を抱える女たちと接し、彼女たちを助けていくのだが、目を瞠るのは大泉さんの“受け”の芝居。戸田恵梨香、満島ひかりらが演じる女性キャラクターの個性、その魅力が大泉さん演じる信次郎とのやりとりの中でグイグイと引き出されていくのが分かる。先述の朝ドラの「まれ」然り、とぼけたコミカルな芝居で自身も存在感を放ちつつ、共演陣のキャラクターを浮かび上がらせるのは、この男の“本領”とも言えるが、当人は「意識してやっているわけではない」という。「僕自身は、満島さん自身を立たせてあげようという思いで芝居するわけではないです。単純に“役”としてですね。満島さんが演じて出来上がった“お吟”さんという女性がいて、この人と対峙した信次郎がどうなるか?というだけで、あくまで映画としてそのシーンを成立させるためにどうすればいいのか?を考えます。だから相手のお芝居を見るまでは事前に自分の芝居を固めることもないですね。結果として共演者の“役”がシーンの中で立てばいいなとは思ってます」。一方で、信次郎の憎めないキャラクターが生き生きと浮かび上がってくるのが、「柏屋」の主人・源兵衛を演じた樹木希林や番頭の妻・お勝を演じるキムラ緑子らベテラン女優とのシーン。大泉さんはまず、樹木さんとの共演について「すごいとしか言いようがない。人間国宝を見ているようだった」と振り返る。「こんな機会はめったにないという気持ちで(樹木さんの芝居を)見てましたね。何を言っても面白くておかしみがある。人間国宝の落語を聞いてるようで、特に何って面白いことを言っているわけじゃないはずなのになぜか面白い。でも決めるところはしっかりと決めて、シリアスなお芝居もされるんです。現場は本当に和気あいあいとしてて、とにかく寒いからみんなで集まって火にあたるんですけど、そういう時の希林さんの話は、わりとゴシップが多いんです(笑)。あとはモノマネですね…。やたら似てるし最高に面白いんですけど、非常にブラックなモノマネ――メディアでは話せないものばっかりなんですけど(笑)」。メガホンを握ったのは『クライマーズ・ハイ』や『わが母の記』などで知られる原田眞人監督。これが時代劇初挑戦であり、大泉さんとも初タッグとなった。「撮影中は言ってくれず、その後のキャンペーンを一緒に回っている時に教えてくださったんですが、原田監督は井上ひさしさんの原案小説を読み終える頃には『信次郎役は大泉くんしかいない』と思っていたそうです。僕が喋りまくる『ドレッサー』という舞台(作・演出:三谷幸喜)があるんですが、それを見てくださって『大丈夫だ』と。現場でも原田監督からお芝居に関して『もっとこうして』というお話はほとんどなかったですね。『ゴチャゴチャ言うより、大泉くんに好きにやってもらった方がいいと思ってた』と仰ってました」。大泉さんにとってはNHK大河ドラマ「龍馬伝」、映画『清須会議』に続く時代劇出演。キムラさんと2人で話し合いながら、稽古を重ねて作り上げたという狭い布団部屋でのシーンなどを例に挙げ、大泉さんは原田監督の現場を「舞台の稽古的」と評する。「『龍馬伝』で大友(啓史)監督の演出を経験していますが、共通するところがありましたね。ワンシーンを止めずに撮り続ける。カメラを据え置いて『ここからここまでのカット』という撮り方ではなく、とにかくお芝居の勢いを大事にする。『龍馬伝』で大友監督と会った時に、非常に面食らったんですが、その経験があったから今回は面食らわずにいられました。カメラがどう動くか分からない中で、役者は縦横無尽に動いて好きにやっていい。ルールはひとつ、どんなに間違っても芝居を止めないこと。(この手法は)役者にとっては2つの面があって、楽しいことは楽しいんです。止めないので気持ちは繋がりやすいし、『前のカットでこれを右手に持っていたので…』といった細かい部分を気にしなくていいので気持ちよく演じられます。その代わり、そのワンシーンを何度も演じないといけないんです。どこをどう繋いで編集するのか分からないので、頭から最後まで何度もやる。体力的にはすごくキツかったですね」。芝居の勢い、役者の息吹を大切にしつつ、巧みな編集で繋ぎ合わされて完成した本作に大泉さんは驚きを覚え「これまでにない時代劇」と言うべき面白さを感じたという。「とにかくビックリしましたね。展開が早くて。実際のセリフ回しも速いんですが、編集のテンポも速いのでジェットコースターのよう。時代劇と言うと、じっくりゆっくり進むというイメージだったので…。撮影当初は4時間になるんじゃないか?というくらいの量があったんです。でも監督は『2時間ちょっとだ』とおっしゃられていて『どうやって?』と思ってたんですが…。決してバッサバッサとシーンを削ってるわけでもないし、映像をきれいに見せるところはゆっくりときれいに見せてくれる。編集の妙と言いますか、早いところは畳みかけてきて、緩急が気持ちいい作品。原田監督は本当に天才だなと思いました」。戯作者の卵である信次郎は、“離婚調停人”という役回りを人間を知る絶好の機会、ドラマの宝庫と捉えつつも、いざ仕事を始めると、時に命の危険も顧みず、女たちのためにあれやこれやと世話を焼く。あふれんばかりのサービス精神は、大泉さん自身とも重なる…いや、むしろこれこそ、この男を語る上で欠かすことのできないポイントである。大泉さんが出席した記者会見やイベントのニュースがポータルサイトのトップに掲載され、多くのアクセスを記録することがいかに多いか!「人気俳優だから」というだけが理由ではない。時に共演の女優からネタにされ、些細な発言をツッコまれ、イジられつつ、それが大きなニュースとなる。「常に“面白い人”でありたい。僕が人前に出た時に考える事は単純に笑って帰ってほしいってことだけなんです」――それが大泉洋のスタンスである。「人前に立つからには笑わせたいんですよね。『面白いから人前に立っている』という人でありたい、そこは純粋な役者さんとは考え方が違うのかもしれません。『面白かったね、大泉』と笑ってお客さんに帰ってほしい。以前『東方神起』のライヴを見に行ったんですが、トークがすごく面白くて、韓国の人なのに日本語でしっかり笑いを取ってるんです。そこで何を思ったかというと、僕が韓国語を話せたら、韓国人だって笑わせられるんだということ。それをマネージャーに言ったら『それは韓国語を覚えて韓国映画に出たいって話じゃないんですか?』と。確かに、そうは思わなかったんですよねぇ。咄嗟に思ったのは“韓国人を笑わせたい“だったんですよね(笑)。やっぱり根っこにあるのは『人を笑わせたい』ってことなのかな笑)」。ヘアメイク:西岡達也(vitamins) Nishioka Tatsuyaスタイリスト:九(Yolken) Kyu(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年05月15日主演に香取慎吾、ヒロインに綾瀬はるかを迎え大きな注目を集める三谷幸喜脚本・監督最新作『ギャラクシー街道』。このほど、本作の未発表キャストが解禁となった。時は西暦2265年、木星と土星の間に浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人工居住区)「うず潮」。そこと地球を結ぶスペース幹線道路・ルート246666を、人は「ギャラクシー街道」と呼んだ。かつては、交通量も多く、沿道にもたくさんの飲食店が並んでいたが、開通して150年。老朽化が著しく、そろそろ廃止の噂も聞こえている。今日も、様々な星から宇宙人たちが「ギャラクシー街道」にやって来る。みんな、それぞれに悩みを抱えた、人間味溢れる異星人だ。街道の中央にひっそりと佇む、小さなハンバーガーショップ、サンドサンドバーガー・コスモ店を舞台に、そこで働く人々と、客たちが織りなす、宇宙人模様。登場するのは、スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペースドクター、スペース役人、スペースシンガーに、スペースパートタイムのおばさん…、全員、宇宙人。宇宙人だらけの三谷流スペースファンタジーが繰り広げられる。劇作家・脚本家として絶大な人気を誇り、2006年の『THE 有頂天ホテル』では観客動員470万人、興行収入60.8億円という映画史に燦然と輝く成績を挙げた三谷幸喜。2008年には架空の港町・守加護(すかご)を舞台に繰り広げられるノンストップコメディに、各界から絶賛の声が上がった『ザ・マジックアワー』や、2011年には落ち武者の幽霊が証言台に立つという奇想天外なストーリーでの“三谷流”裁判で、海を越えNYをも笑いの渦に巻き込み、同年の邦画実写No.1の大ヒットを記録した『ステキな金縛り』、2013年には史上空前の豪華キャスト陣が集結した、初の時代劇『清須会議』など、大ヒット作を続々と世に送り出している日本を代表する作家のひとりだ。そして、三谷監督待望の最新作が、主演に香取慎吾、ヒロインに綾瀬はるかを迎える『ギャラクシー街道』である。このほど解禁となった未発表キャストでは、これまでの作品と同様、豪華キャストが名を連ねている。主人公、ハンバーガー店主・ノア(香取慎吾)が今も思いを寄せる元恋人・レイに優香。その夫の宇宙人・ババサヒブに梶原善。ノアの妻・ノエ(綾瀬はるか)に思いを寄せるリフォーム業者の宇宙人・メンデスに遠藤憲一。そのほか、正義の味方であることを隠し続けるスペース警備隊・ハトヤ隊員に小栗旬、その恋人マンモ隊員に秋元才加。上司トチヤマ隊長に阿南健治。まぐろバーガーが大好きなカエル型宇宙人・ズズに西川貴教。ギャラクシー街道の調査にやって来たスペース国土交通省の役人・ハシモトに段田安則。彼にまとわりつく謎の男に浅野和之。ペース客引きゼット(山本耕史)とスペースコールガール・イルマ(田村梨果(ミラクルひかる))に翻弄されるスペースドクターのムタに石丸幹二。そして、ノアの良き相談相手であるコンピューター「堂本博士」に西田敏行。怒られるとすぐパニックになるスペースパートタイマーのハナさんに大竹しのぶ。なんと、これらの登場人物は全員宇宙人!三谷幸喜監督と実力派キャストの面々が織りなす、SF映画史上最も笑える、宇宙人だらけの三谷流スペースロマンティックコメディの幕が上がる。今回の未発表キャスト解禁にあたり、三谷監督は「今作は宇宙を舞台にしたSFといっても、ほとんどが宇宙人用ハンバーガーショップの中だけで展開して行きます。ワンセットだし台詞劇。長回しも多いので演技力に加えて、集中力も必要、しかも宇宙人。そのため、上手い役者さんを中心にキャスティングをしました。こんな風に、会話中心でアクションシーンもなく、しかも笑えるSFは、たぶん、これまでなかったんじゃないでしょうか」とキャスト陣への期待感を語った。さらに、3月31日のクランクアップを経て、主演の二人からのコメントも到着!「宇宙のセットの中での撮影だったので、毎日スタジオから帰るたびに本当に宇宙から家に帰って来ているような感覚でした」と語る香取さんは、「『TALK LIKE SINGING』(’09年)の時に「“NYでミュージカル”の次は宇宙に行きませんか?」と言われ、それが現実となりました。日本映画ではあまり観たことのない、笑いの絶えない、劇場が笑いで溢れる作品になると思います!ラブストーリーとしても僕は大好きです。お楽しみに!」と本作の仕上がに自信を覗かせた。綾瀬さんも「もっと宇宙にいたかったです」と撮影の終了が名残惜しい様子。「この作品は面白い登場人物が多いので、彼らが集結したときにどうなるんだろうってすごく楽しみです。お腹が痛くなるほど笑って、観終わって爽快な気持ちになる作品だと思いますので、是非劇場に観に来て下さい」とコメントを寄せた。三谷ファミリーおなじみの顔ぶれと、三谷作品初登場となる面々が奇跡の共演を果たす本作。宇宙を舞台にどんな三谷ワールドが炸裂するのか、楽しみに待ちたい。『ギャラクシー街道』は10月24日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月20日SMAPの香取慎吾が主演する、三谷幸喜監督最新作『ギャラクシー街道』(10月24日公開)の追加キャストが20日、発表された。映画の舞台は西暦2265年、木星のそばに浮かぶスペースコロニー(宇宙空間に作られた人口居住区)「うず潮」。「うず潮」と地球を結ぶスペース幹線道路「ギャラクシー街道」は、かつて交通量が多く沿道にも多くの飲食店が並んで栄えていたが、開通から150年を経て老朽化が進み、廃止のうわさが流れていた。そんな「ギャラクシー街道」は、さまざまな悩みを抱えた異星人が行き交う場所。スペース警備隊、スペースヒーロー、スペース客引き、スペース娼婦、スペース獣医師、スペース役人、スペースシンガー、スペースパートタイムのおばさんなど、登場人物が全員宇宙人という斬新な設定で"宇宙人模様"が繰り広げられる。今回発表されたキャストでは、俳優の小栗旬、女優の大竹しのぶ、歌手の西川貴教、タレントの優香、俳優の遠藤憲一、石丸幹二、元AKB48の秋元才加、ものまねタレントのミラクルひかること田村梨果らが、三谷映画に初出演。ほかにも、西田敏行、段田安則ら三谷作品おなじみのメンバーが顔をそろえる。三谷監督はキャスティングについてコメントを発表しており、小栗を選んだ理由を「正義のヒーロー役なので、立ち姿が絵になる人に演じてほしかった」と語り、「小栗さんはとても間がよくて、コメディアンとしても抜群のセンスを発揮してくれました。彼の登場シーンが一番笑えるシーンになったと思います」と撮影を振り返った。三谷の舞台に出演経験のある優香については、「コントで鍛えた瞬発力に感動、いつか映像作品にも出てほしいとずっと思っていました」と念願かなった模様。「妖艶で、しかもプライドが高い美女の役。かわいいだけじゃない優香さんを見ていただけると思います」と、優香の新たな魅力を見どころに挙げた。西川の出演のきっかけは、テレビ番組での共演から。三谷は「フジテレビ『新堂本兄弟』でお会いし、初対面から話が合った」という。その役どころには「今作では、ぜひミュージカルナンバーを入れたいと思い、宇宙を背景にフランク・シナトラのように歌い上げる歌唱力のある人という事で、お願いしました」とコメント。今作でもっとも意外な配役とも言えるのが両性具有の宇宙人を演じる遠藤で、三谷自身「遠藤さんが出産するシーンは、見せ場のひとつ」と語る。「陣痛に苦しむ姿がもっとも絵になる人ということで、キャスティングしました。笑いのセンスも抜群で、あれほど現場で笑いを堪えたのは久々です」と振り返る。主人公の宇宙人・ノア役を演じた香取、ノアの妻・ノエ役の女優の綾瀬はるかはすでにクランクアップ。香取は「宇宙のセットの中での撮影だったので、毎日スタジオから帰るたびに本当に宇宙から家に帰って来ているような感覚でした」と、撮影を思い起こす。綾瀬は「香取さんとのお芝居は、いい意味で力が抜けていて、でも世界観がしっかりとされているので、ご一緒にさせていただいてお芝居に入りやすかったですし、客観的に見ていい夫婦だなと思いました」と語り、コンビネーションも抜群であったことをアピールした。■『ギャラクシー街道』追加キャスト配役一覧大竹しのぶ…怒られるとすぐパニックになるスペースパートタイマーのハナさん小栗旬…正義の味方であることを隠し続けるスペース警備隊ハトヤ隊員優香…ノアが今も思いを寄せる元恋人レイ西川貴教…まぐろバーガーが大好きなカエル型宇宙人ズズ遠藤憲一…ノエに思いを寄せるリフォーム業者の宇宙人メンデス石丸幹二…スペースドクターのムタ梶原善…レイの夫の宇宙人ババサヒブ秋元才加…ハトヤ隊員の恋人マンモ隊員阿南健治…ハトヤ隊員たちの上司トチヤマ隊長段田安則…調査にやって来たスペース国土交通省の役人ハシモト浅野和之…ハシモトにまとわりつく謎の男山本耕史…スペース客引きゼット田村梨果(ミラクルひかる)…スペースコールガール・イルマ
2015年04月20日草なぎ剛と香取慎吾が今春、ふたり芝居に挑む。上演するのは三谷幸喜の新作書下ろし『burst!~危険な二人~』。その内容については明らかになっていないが、キャストのふたりは公演決定にあたって以下のコメントを寄せている。舞台『burst!~危険な二人~』チケット情報■草なぎ剛慎吾とはコントライブ以来の舞台なので、ワクワクしています。ずっと「ふたりで何かやりたいね」と話していました。それが三谷さんの新作の舞台で実現することになって嬉しいです。まだタイトルのみ『burst!』としか伺ってないのですが、どんな話になるのかまったく分りません。三谷さんは僕たちふたりの意外な一面を引き出してくれる気がするので、早く台本を読みたいです!三谷さん早く台本を下さい!■香取慎吾今、僕は三谷さんの映画の撮影中です。映画の次は舞台です。「いつかふたり芝居やってみたいね」「三谷さんに書いてもらいたいね」と、何年も前から、草なぎと話していました。『夢』実現です。この春はどっぷり三谷ワールドを楽しませていただきます。公演は4月29日(水・祝)から6月2日(火)まで東京・PARCO劇場にて(4月28日(火)にプレビュー公演あり)。チケットの一般発売は4月5日(日)午前10時より。チケットぴあでは一般発売に先がけて電話先行抽選を実施、3月27日(金)午後6時から29日(日)午後6時まで受付。
2015年03月26日大泉洋が主演し、戸田恵梨香、満島ひかりが出演する映画『駆込み女と駆出し男』の新ポスターが公開になった。豪華共演陣がずらりと顔を揃える華やかなデザインだ。その他の画像映画は、井上ひさしの時代小説『東慶寺花だより』を原案に、江戸時代の離婚事情を描く人情エンタテインメントで、江戸時代の駆込寺である東慶寺を舞台に、離縁を願う女たちの手助けをする医者見習いでありながら駆出しの戯作者でもある男(大泉)と、さまざまな事情を抱えて寺に駆込んでくる女たちの織り成す人間模様を描く。『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人が監督を手がけており、個性豊かなキャラクターと細部まで徹底的にこだわり抜かれた演出と映像が魅力の作品だ。このほど公開されたポスターは、主人公。信次郎を演じた大泉、夫の暴力から逃げてきた女じょごを演じた戸田、豪商の愛人で同じく寺に駆け込んだ女・お吟を演じた満島をはじめ、樹木希林、堤真一、内山理名、陽月華、キムラ緑子、木場勝己、神野三鈴、武田真治、山崎努ら個性的なキャストが集結。それぞれが劇中でどんな役どころを演じているのか想像がふくらむデザインだ。また、ポスター上部には実際の東慶寺の山門が描かれている。『駆込み女と駆出し男』5月16日(土) 全国ロードショー
2015年03月12日