第95回アカデミー賞授賞式が3月13日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、国際長編映画賞にNetflixで独占配信中のドイツ映画『西部戦線異状なし』が輝いた。エーリヒ・マリア・レマルク著による 1929年のベストセラー書籍「西部戦線異状なし」を原作に、『パトリック・メルローズ』『ぼくらの家路』のエドワード・ベルガーが監督を務める。主人公・パウルを演じるフェリックス・カメラーや、アルブレヒト・シュッヘ、アーロン・ヒルマーなどの俳優陣が集結。“絶望”と“恐怖”に溢れた第一次世界大戦の西部戦線で戦う若きドイツ軍兵士の心情と体験をリアルに描き出す。撮影技術、美術、メイクや衣装、さらには兵士の訓練に至るまで、あらゆるパートで緻密にそして徹底的に作り込まれた本作はNetflixにて配信開始されるや否や、各国で注目を集めた。本年度アカデミー賞で作品賞・国際長編映画賞ほか9部門ノミネートに加え、英国アカデミー賞では最多14ノミネート・7部門にて受賞、ゴールデングローブ賞でも最優秀非英語映画賞ノミネートという高評価を獲得している。国際長編映画賞には本作のほかに『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』(アルゼンチン)、『Close/クロース』(ベルギー・フランス・オランダ)、『EO』(ポーランド)、『The Quiet Girl』(アイルランド)計5作品がノミネートされていた。受賞コメント私たちにとって大切なことです。この映画でたくさんの友達を作ることができました。みなさんのおかげです、スタッフ全員のおかげです。Netflixのサポートに感謝します。素晴らしい役者たち、とくにフェリックス、今回が初めての映画です。しかし、何のプレッシャーも感じずに成し遂げてくれました。フェリックスさん、ありがとうございます。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-西部戦線異状なし
2023年03月13日第95回アカデミー賞授賞式が3月13日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のジェイミー・リー・カーティスが助演女優賞を初受賞した。『スイス・アーミー・マン』の監督ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン(通称:ダニエルズ)がミシェル・ヨー主演で描く、「マルチバース」と「カンフー」が融合した、かつてないカオスな世界観で繰り広げられる壮大な異色作。本年度ゴールデン・グローブ賞では2部門受賞4部門ノミネート、第95回アカデミー賞では作品賞、監督賞(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)、主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)など10部門11ノミネートを果たし、公開前から大きな注目を集めていた。ジェイミーは、主人公・エヴリン(ミシェル・ヨー)に立ちはだかる“ヴィラン”の中の一人、ディアドラを好演。第80回ゴールデン・グローブ賞では、主演賞発表時にミシェルの名前が読み上げられ、感動のあまり両手で顔を覆ったミシェルと両手を上げて大喜びするジェイミーの姿が話題になっていた。大ヒットシリーズ『ハロウィン』のローリー・ストロード役でおなじみのジェイミー。これまで『大逆転』(83)で英国アカデミー賞受賞、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)でゴールデン・グローブ賞と英国アカデミー賞、『トゥルーライズ』(94)でゴールデン・グローブ賞、『フォーチュン・クッキー』(03)でゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど数々の作品にて受賞・ノミネートを果たしてきたが、アカデミー賞のノミネートは今回が初めてとなる。受賞コメント私はここに一人で立っているように見えると思いますが、もちろん、そんなことはなくて、多くの方々と一緒なのです。すばらしいアーティストたちのおかげで、オスカーに輝く作品となったのです。私の両親(俳優のトニー・カーティスと女優のジャネット・リー)は異なった部門でノミネートされてきました。そして、私はオスカーを獲得することができました!(text:cinemacafe.net)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年03月13日第95回アカデミー賞授賞式が3月13日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキー・ホイ・クァンが助演男優賞に輝いた。『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『グーニーズ』といった80年代を代表するヒット映画に出演し、映画ファンに愛された元人気子役のキー・ホイ・クァン。キャリアの低迷を経験した後、南カリフォルニア大学で映画を学び、スタント・コーディネーターやアシスタント・ディレクターとして裏方の活動をしていた。Netflix配信映画『オハナ』で久しぶりに俳優活動を再開させ、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で華麗なるスクリーン復活を果たした。助演女優賞と助演男優賞に輝いたジェイミー・リー・カーティス&キー・ホイ・クァンカンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を融合させた異色のアクションエンターテインメント。困窮した生活に息詰まる中年女性が、突然「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒す」という驚きの使命を背負わされ、無数に広がるマルチバースを行き来しながら、カンフーをはじめ、さまざまスキルを手に入れ、全人類の命運をかけた戦いに身を投じることになる。キー・ホイ・クァンが演じるのは、主人公エヴリン(ミシェル・ヨー)の夫で、優しいだけで頼りないウェイモンド。ある日、“別の宇宙のウェイモンド”と名乗り、エヴリンを未知なる世界に誘うというキーパーソンだ。ユーモアとシリアスの両面を演じ分けるだけでなく、広東語、北京語、英語を“マルチ”に使いこなし、作品のもつカオスを体現した。オスカー前哨戦を振り返ると、第80回ゴールデングローブ賞の最優秀助演男優賞、第29回全米俳優組合(SAG)賞の助演男優賞、第38回インディペンデント・スピリット賞の助演俳優賞(今回から演技賞の性別区分を廃止)など、圧倒的な強さを見せていた。受賞コメントありがとうございます。私の84歳にある母が、見てくれていると思います。お母さん、オスカーを受賞したよ。私の旅路は、ボートに乗ってたどり着いた難民キャンプで始まりました。今はこうして、ハリウッド最高の舞台に立っています。まるで映画みたいと思うかもしれませんが、実は僕の人生なんです。これこそがアメリカン・ドリームだと思います。(スタッフや親族への感謝に続き)、妻・エコに感謝します。何か月も、何年も、そして20年間「いつか、あなたの時が来るわよ」と言い続けてくれたんです。諦めかけたこともありました。でも、夢というのは、信じなければ実現しません。皆さんも、夢を諦めないでください。本当にありがとうございました。ありがとう、ありがとう、ありがとう!(text:cinemacafe.net)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年03月13日第95回アカデミー賞授賞式が3月13日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、大本命だったNetflix作品『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』が長編アニメ映画賞に輝いた。第90回アカデミー賞の作品賞ほか4部門を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』の鬼才ギレルモ・デル・トロが、10年以上の歳月をかけて取り組んだ初のアニメーション監督作。『ファンタスティック Mr. FOX』でもアニメーション監督を務めた“ストップモーションアニメ界のレジェンド”マーク・グスタフソンとタッグを組み、世代を超えて愛されるピノッキオの冒険譚に、新たな命を吹き込んだ。ピノッキオ役の声優には、新人グレゴリー・マンを抜てき。ユアン・マクレガーが、語り部となるコオロギのセバスチャン・J・クリケットを演じたほか、ゼペットじいさん役は『ハリー・ポッター』シリーズ、「ゲーム・オブ・スローンズ」のデビッド・ブラッドリーが担当。ティルダ・スウィントン、クリストフ・ヴァルツ、フィン・ウルフハート、ケイト・ブランシェット、ロン・パールマンら豪華俳優陣が声優を務めている。オスカー前哨戦では、第80回ゴールデングローブ賞の最優秀アニメーション賞、第28回クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)の長編アニメーション賞、第34回アメリカ製作者組合(PGA)賞のアニメーション映画部門、そして、アニメ界のアカデミー賞と言われる第50回アニー賞で作品賞など最多5冠に輝き、向かうところ敵なしの快進撃を続けていた。なお、デル・トロ監督は、カズオ・イシグロの長編ファンタジー小説「忘れられた巨人」をストップモーション・アニメ作品として映像化する意向を示しており、そちらの動向にも注目が寄せられている。受賞コメントアニメーションは“シネマ”です。これからも、アニメーションを次なる高みへと押し上げたいと思います。皆様も、ぜひアニメーションを継続していってください。Netflixにも、この映画を信じてくれたことに感謝します。妻のキム(・モーガン)、子どもたち…。そして、もうこの世にはいない両親。でも、私の心の中には彼らがいます。息子である私から『愛している』と伝えたいと思います。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ギレルモ・デル・トロのピノッキオ 2022年11月25日より全国にて公開、12月9日よりNetflixにて配信
2023年03月13日第46回日本アカデミー賞の授賞式が1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、様々な男性俳優がスーツ&タキシード姿で登場した。『ある男』で最優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡は、タキシード、シューズともにDior Men。『月の満ち欠け』で新人俳優賞、優秀助演男優賞に輝いた目黒蓮も全身をフェンディで揃える。優秀主演男優賞の大泉洋はエンポリオ アルマーニのブラックタキシード、プレゼンターの鈴木亮平はジョルジオ アルマーニのブラックタキシードで決めていた。○■「第45回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ある男』監督賞…石川慶『ある男』脚本賞…向井康介『ある男』主演男優賞…妻夫木聡『ある男』主演女優賞…岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』助演男優賞…窪田正孝『ある男』助演女優賞…安藤サクラ 『ある男』音楽賞…RADWIMPS、陣内一真『すずめの戸締まり』撮影賞…市川修、鈴木啓造『シン・ウルトラマン』照明賞…吉角荘介『シン・ウルトラマン』美術賞…林田裕至、佐久嶋依里『シン・ウルトラマン』録音賞…小川武『ある男』編集賞…石川慶『ある男』アニメーション作品賞…『THE FIRST SLAM DUNK』外国作品賞…『トップガン マーヴェリック』新人俳優賞…小野花梨『ハケンアニメ!』、菊池日菜子『月の満ち欠け』、福本莉子『今夜、世界からこの恋が消えても』、生見愛瑠『モエカレはオレンジ色』、有岡大貴『シン・ウルトラマン』、番家一路『サバカン SABAKAN』、松村北斗『ホリック xxxHOLiC』、目黒蓮『月の満ち欠け』話題賞 作品部門…『ONE PIECE FILM RED』話題賞 俳優部門…松村北斗『ホリック xxxHOLiC』『すずめの戸締まり』(C)東京写真記者協会
2023年03月12日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。映画『ある男』で最優秀主演男優賞に輝いた妻夫木は、同作でボクシングに目覚め「僕は全く関係なかったんですけど、窪田くんが元ボクサーの役だったんですね。僕自身もボクシング興味があって、あの実際に『ある男』の中にも出演している松浦さんというトレーナーさんにお願いして、僕もボクシングを習い始めて」と明かす。「実は今日この会場にその松浦さんから習ってる生徒がいっぱいいるんで、この後ボクシングができるんじゃないか。昨日も岸井ゆきのちゃんと一緒にやってたし」という言葉に、会場も驚いていた。妻夫木は「もともと(柄本)佑くんと(安藤)サクラちゃんが一番早かったのかな」と問いかけ、柄本は「そうですね。1番早いのはサクラ」と回答。妻夫木はさらに「窪田(正孝)くんに、(横浜)流星くんもそうだし、ジムで会いましたね。その時はもう役作りに入ってたからなのか、流星くんと一緒になっても全然気づかなくて。先ほど『気づかなくてごめんなさい』という話をさせてもらったんですけど、それぐらいやっぱり入ってたんでしょうね。全然わかんなくて」とエピソードを披露した。また今回最優秀主演女優賞に輝き、映画『ケイコ 目を澄ませて』の主演を務めてからボクシングを続けているという岸井だが、フックが得意という話を振られると「もう、そんなことはなかなか言えないんです。やればやるほど下手になってく。得意なパンチなんて、なくなってく」と本当のアスリートのように謙虚に。岸井は「実践を重ねて人と戦うことで、なんて弱いんだろう、強くなりたいという気持ちが強くなって。そんな私にも得意なことを発見しまして、本気のパンチを受けることができる。力を流すことが得意というのが、妻夫木さんと戦ってる時に発覚しまして。昨日初めて会ったようなものですし、窪田さんもそうですけど、戦わせていただいて、よりボクシングを知っていって、まだまだ(演じた)ケイコの気持ちがわかるなと、終わってからも思います」と語った。○■「第45回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ある男』監督賞…石川慶『ある男』脚本賞…向井康介『ある男』主演男優賞…妻夫木聡『ある男』主演女優賞…岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』助演男優賞…窪田正孝『ある男』助演女優賞…安藤サクラ 『ある男』音楽賞…RADWIMPS、陣内一真『すずめの戸締まり』撮影賞…市川修、鈴木啓造『シン・ウルトラマン』照明賞…吉角荘介『シン・ウルトラマン』美術賞…林田裕至、佐久嶋依里『シン・ウルトラマン』録音賞…小川武『ある男』編集賞…石川慶『ある男』アニメーション作品賞…『THE FIRST SLAM DUNK』外国作品賞…『トップガン マーヴェリック』新人俳優賞…小野花梨『ハケンアニメ!』、菊池日菜子『月の満ち欠け』、福本莉子『今夜、世界からこの恋が消えても』、生見愛瑠『モエカレはオレンジ色』、有岡大貴『シン・ウルトラマン』、番家一路『サバカン SABAKAN』、松村北斗『ホリック xxxHOLiC』、目黒蓮『月の満ち欠け』話題賞 作品部門…『ONE PIECE FILM RED』話題賞 俳優部門…松村北斗『ホリック xxxHOLiC』『すずめの戸締まり』(C)東京写真記者協会
2023年03月11日第46回日本アカデミー賞の授賞式が3月10日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、平野啓一郎の同名小説を石川慶監督が映画化した『ある男』が最優秀作品賞をはじめ、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞(妻夫木聡)、最優秀助演女優賞(安藤サクラ)と最優秀助演男優賞(窪田正孝)など最多8部門に輝いた。弁護士の城戸(妻夫木聡)は、かつての依頼者・里枝(安藤サクラ)から、亡くなった夫・大祐の身元調査をして欲しいという奇妙な相談を受ける。長年疎遠になっていた大祐の兄が「遺影に写っているのは大祐ではない」と話したことから、愛したはずの夫が全くの別人だったことが判明する。窪田正孝が里枝の夫になりすましていた“ある男”を演じた。妻夫木は『悪人』(第34回日本アカデミー賞)以来、2度目の最優秀主演男優賞。前回はスケジュールの都合で、授賞式には中継で参加しており「こうして実際に(ブロンズを)いただくことができて、本当にうれしいです」と喜びの声。石川監督とは、長編デビュー作の『愚行録』に続くタッグで、「脚本の向井(康介)さんもそうですが、またご一緒させてもらい、企画の段階からディスカッションしながら、作品に取り組ませてもらった」と思い入れは格別だ。妻夫木聡(写真提供:東京写真記者協会)また、以前に山田洋次監督から授かったという「妻夫木君、“在る”っていうことが大事なんだよ」という金言に触れ、「その言葉を頼りに、この役を演じさせてもらいました。僕は日本映画が大好きです。これからも盛り上げていけるように、皆さんとまた一緒に仕事ができたらうれしいなと思います」と決意を新たにしていた。最優秀助演女優賞の安藤は、開口一番「あー、泣いちゃう」と感激しきり。撮影中は俳優業と子育ての両立に葛藤もあったと明かし、「悩みつつ、家族で会議しながら、みんなで協力しあって、大好きな現場に戻れたらいいな」。改めて「現場がすごく好きなんだ」と実感したとも語り、「くよくよも超えて、他に見つけられない」と俳優業への思いを熱弁。安藤との夫婦役で、最優秀助演男優賞を手にした窪田は、「裸でいるより恥ずかしいくらい全部をむき出しにして、役にぶつかり、それをサクラさんが受け止めてくれた」と感謝の意。「本当にこの仕事をして良かったなと、今この瞬間も噛みしめています」と喜びを示した。安藤サクラ(写真提供:東京写真記者協会)最優秀主演女優賞に輝いたのは、『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)で耳が聞こえないボクサーを熱演した岸井ゆきの。「身に余る賞をありがとうございます。三宅組の誰ひとり欠けても、私はここに立てなかった」と声を震わせ、作品のモデルになった元プロボクサーの小笠原恵子氏への感謝も示した。岸井ゆきの(写真提供:東京写真記者協会)最優秀アニメーション作品賞は、話題作がひしめき合うなか『THE FIRST SLAM DUNK』が見事受賞。ブロンズを受け取った東映のプロデューサー、松井俊之氏は「この作品は、(監督・脚本を手掛けた)原作者の井上雄彦先生が、映画という未知の世界に表現を求めてくださり、実現した作品。スタッフも最後まで戦い抜いてくれた」と喜びを噛みしめた。また、話題賞(作品賞)を受賞した『ONE PIECE FILM RED』から、ルフィ役の声優である田中真弓が出席し「『海賊王に俺はなる』と言い続けて23年。まだなっておりませんが、旅の途中で、このような晴れがましい場に立たせていただいた。応援してくださった皆さん、お前たちは俺の仲間だ~」と会場を盛り上げていた。田中真弓(写真提供:東京写真記者協会)第46回日本アカデミー賞は、2022年1月1日~12月31日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、同一劇場で1日3回以上、かつ2週間以上継続して上映された40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品が対象となっている。取材・文:内田涼▽受賞作品/受賞者リスト最優秀作品賞:『ある男』最優秀監督賞:石川慶『ある男』最優秀主演男優賞:妻夫木聡『ある男』最優秀主演女優賞:岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』最優秀助演男優賞:窪田正孝『ある男』最優秀助演女優賞:安藤サクラ『ある男』最優秀脚本賞:『ある男』最優秀撮影賞:『シン・ウルトラマン』最優秀照明賞:『シン・ウルトラマン』最優秀美術賞:『シン・ウルトラマン』最優秀録音賞:『ある男』最優秀編集賞:『ある男』最優秀音楽賞:『すずめの戸締まり』最優秀外国作品賞:『トップガン マーヴェリック』(東和ピクチャーズ)最優秀アニメーション作品賞:『THE FIRST SLAM DUNK』新人俳優賞:小野花梨、菊池日菜子、福本莉子、生見愛瑠、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮特別賞:『ONE PIECE FILM RED』音楽チーム話題賞(作品部門):『ONE PIECE FILM RED』話題賞(俳優部門):松村北斗『ホリック xxxHOLiC』『すずめの戸締まり』
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。石川慶監督の映画『ある男』が、作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞と8冠で席巻。最優秀主演男優賞に輝いた妻夫木聡は「どうしよう。本当に何も考えてなかった。まさかいただけるなんて思ってなかったので。ちょうど10年前、『悪人』という作品でこの場に立たせていただいて、最優秀主演男優賞をいただいたんですけれども、その時は舞台で現場にいることができなくて、中継で受賞することになったので、今回はこうやっていただけて嬉しいです」と語る。さらに妻夫木は「山田洋次監督に『妻夫木君、"ある"ということが大事なんだよ』と言われたことが残っていて、その言葉を頼りに役を演じさせてもらいました。とにかくこの場にあるということ、存在するということを大事に役をさせてもらいました。日本映画が大好きです。これからも日本映画を盛り上げていけるように、みなさんとまた仕事ができたら嬉しいなと思います」とアピールした。最優秀監督賞に輝いた石川監督は「もし獲れたらこういうことを喋ろうとか思ってたこともあったんですけれども、今日、功労賞の方々や大先輩の方々の背中を見て、なんかそういうことじゃないなあという感じがして、ちょっと違うことしゃべっています」と明かす。「今日本当にたまたまいただきましたけれども、多分これってバトンなんだなあという感じがすごくしています。先輩方が作った日本映画の大きな大河があって、それを僕らがつないでいくバトンなんだと受け止めております」と厳粛な表情。さらに作品賞の受賞も発表されると、妻夫木は「監督のデビュー作から一緒で……」と話しながら声を詰まらせ、「ごめんなさい、ほんとうにすいません」と涙を見せる。「僕が1番、彼の才能というものを間近に見ていた自負あがあるので、こうやって認めてくださったのが本当に嬉しいです。おめでとうございます」と祝福。窪田正孝、安藤サクラ、清野菜名といったキャスト陣も集まっており、受賞を称え合っていた。○■「第45回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ある男』監督賞…石川慶『ある男』脚本賞…向井康介『ある男』主演男優賞…妻夫木聡『ある男』主演女優賞…岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』助演男優賞…窪田正孝『ある男』助演女優賞…安藤サクラ 『ある男』音楽賞…RADWIMPS、陣内一真『すずめの戸締まり』撮影賞…市川修、鈴木啓造『シン・ウルトラマン』照明賞…吉角荘介『シン・ウルトラマン』美術賞…林田裕至、佐久嶋依里『シン・ウルトラマン』録音賞…小川武『ある男』編集賞…石川慶『ある男』アニメーション作品賞…『THE FIRST SLAM DUNK』外国作品賞…『トップガン マーヴェリック』新人俳優賞…小野花梨『ハケンアニメ!』、菊池日菜子『月の満ち欠け』、福本莉子『今夜、世界からこの恋が消えても』、生見愛瑠『モエカレはオレンジ色』、有岡大貴『シン・ウルトラマン』、番家一路『サバカン SABAKAN』、松村北斗『ホリック xxxHOLiC』、目黒蓮『月の満ち欠け』話題賞 作品部門…『ONE PIECE FILM RED』話題賞 俳優部門…松村北斗『ホリック xxxHOLiC』『すずめの戸締まり』(C)東京写真記者協会
2023年03月10日「第46回日本アカデミー賞授賞式」が3月10日(金)に開催され、『ある男』が最優秀作品賞を受賞した。今回、12部門13賞を受賞していた最多の『ある男』だが、結果、作品賞に加え、監督賞、主演男優賞ほか計8部門において最優秀賞を受賞し、本年度の日本映画の“顔”なった。『ある男』は、『愚行録』や『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が同名小説を映画化。亡き夫(窪田正孝)の名が別人のものだったと知った妻(安藤サクラ)が、知り合いの弁護士(妻夫木聡)に身元調査を依頼し、次第に夫の壮絶な過去が明らかになっていく物語。出自や家庭環境をめぐる差別やレッテルも容赦なく映しながら、アイデンティティを問う人間ドラマであり、ミステリー作品だ。檀上に妻夫木さんらキャストやスタッフとともに立った石川監督。最優秀監督賞を受賞の際には、「今日、本当にたまたまいただきましたが、バトンなんだなって感じがすごくしています。本当に先輩方が作った日本映画という大河があって、僕らがつめていくというバトンだと受け止めています」と語っていた。写真提供: 東京写真記者協会そんな石川監督の姿を笑顔で見つめていた妻夫木さんだが、マイクを握るととたんに目には涙が浮かんだ。「うれしいです。監督とはデビュー作から一緒で…」と話し、横にいる窪田さんがそっと妻夫木さんを支えた。妻夫木さんは「一番、僕は彼の才能というものを間近で見ていた自負があるので、認めてくださったのが本当にうれしいです」と喜びで声を震わせた。窪田さんも「本当におめでとうございます。この作品に関われて一員になれて、心からうれしいです。これからの財産になるし縁を少しずつ広げて映画をみんなで盛り上げていきたいです」と言い、安藤さんも「おめでとうございます!これ以上のものはないなって、おめでとうございます!」と笑顔を見せた。清野菜名も「本当におめでとうございます。こんな素敵な作品に参加できてラッキーだなと思います、私も頑張っていきます」と最後は涙声になっていた。そのほか、最優秀アニメーション作品賞は『THE FIRST SLAM DUNK』が受賞。企画から13年かけて制作された本作は、アニメ版でも映像化していない原作内の最終試合を新たな視点で描き、新旧ファンを興奮させ感動を呼んだ。そして現在も公開中、興行収入も100億円を超えて数字を伸ばし続けている。(cinamacafe.net)■関連作品:THE FIRST SLAM DUNK 2022年12月3日より全国にて公開© I.T.PLANNING,INC. © 2022 SLAM DUNK Film Partnersある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。映画『ホリック xxxHOLiC』で新人俳優賞、『すずめの戸締まり』(声の出演)、『ホリック xxxHOLiC』で話題賞 俳優部門と、2部門で受賞した松村。新人俳優賞では「賞をいただけたことを本当に嬉しく思いますし、僕なんかを選んでくれた人にゆっくりゆっくり恩を返しつつ、『なんでこの人なんだ』と思った方にゆっくり納得してもらえるように、今後頑張っていきたいと思います」と意気込む。さらに「日常で一歩歩くごとに、耳の穴から目の穴から、もう色んな所からこぼれそうなぐらい毎日嬉しいです」と独特な表現で喜びを表した。話題賞では、プレゼンターの菅田将暉が「松村さん、『すずめの戸締まり』を映画館で見ました。気づいたら本当に号泣してまして、映画の強度と皆さまの声に、いいち俳優として本当に刺激を受けまして、おめでとうございます」と祝福。話題賞 作品部門の『ONE PIECE FILM RED』田中真弓とともに登場した松村は「2回連続この場所に立って、本当に申し訳ない。『お前は誰だよ』って何度も思わせてしまうなという思いがありますが、本当に素晴らしい作品に携わらせていただいているなと。撮影中、公開期間中も持っていましたが、改めてここに立って話題になっていた、そして誰かの元に届いたというのを実感しました」と語る。「今、僕を話題にしていただいて、本当にありがとうございます。すみませんでした。ありがとうございます」と何度も感謝したり謝ったりしていた。(C)東京写真記者協会
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。優秀主演女優賞の岸井ゆきの、のん、賠償千恵子、広瀬すず、吉岡里帆の中から、最優秀主演女優賞に輝いたのは、『ケイコ 目を澄ませて』の岸井。声を震わせながら「身に余る賞をありがとうございます。三宅組でなかったら、誰一人かけても私はここに立っていなかったのでとても感謝していますし、支えてくださった関係者の皆さん、そして原案となった小笠原恵子さんに感謝します。ありがとうございます」と感謝の言葉を紡ぐ。岸井は「映画が大好き、映画を観ることが大好きで、映画を観ている時は何語でも喋れるしどこへでもいけるし何者でもないと思えるからすごく好きで、演じることも常に役があって、他者を演じることで自分を見ることができる。現場でわーってやって家に帰って、自分の生活を見つめて『ああ、やっぱり私ってなんでもないんだ』と思えることに安心して、そういうことで自分を見てるような気がする」と映画の魅力を熱弁。さらに「30年も40年も前の映画を初めて観た時に、これを観るために今までがあったんだなと思うことがあって、映画はずっとそこで見つけてもらうのを待ってくれていて、まだ出会う前の誰かのために生きることができるのかなと思ったりして」と話しながら、「わかんなくなってきたんですけど、この作品には私が見たことない景色をたくさん見せていただきました。まだ上映中なんです。ぜひ劇場で見ていただきたいなと思ってます。それだけが私の望みです」と訴えかけた。(C)東京写真記者協会
2023年03月10日俳優の岸井ゆきのが、『ケイコ 目を澄ませて』で第46回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。前哨戦の賞レースを席巻してきた岸井さんの受賞となったが、発表された瞬間、信じられないといった表情で岸井さんは顔を両手で抑え、涙のスピーチを行った。優秀主演女優賞には、のん(『さかなのこ』)、倍賞千恵子(『PLAN 75』)、広瀬すず(『流浪の月』)、吉岡里帆(『ハケンアニメ!』)と、米手欄からフレッシュな俳優まで、様々な受賞者が揃っていた。写真提供: 東京写真記者協会『ケイコ 目を澄ませて』では、聴覚障害のある実在のプロボクサーの生き方に着想を得た三宅監督の先品で、主人公のケイコを演じた岸井さん。ケイコが再びリングに上がるまでの心の動きや葛藤を声ではなく手話や瞳、肉体で表現し、観客の目をくぎ付けにした。今なお(プライベートで)取り組んでいるというボクシングシーンも圧巻で、真っすぐなヒロインを体当たりで演じ、受賞となった。最優秀主演女優賞で名前を呼ばれた瞬間、自身の顔を驚きのあまり両手で覆った岸井さん。ブロンズ像を受け取った後も、壇上マイクの前で信じられないといったような表情で立っていた。言葉にならず、涙と岸井さんの息遣いだけがしばらく響いた。岸井さんは「ありがとうございます。いや…身に余る賞をありがとうございます。本当にこの三宅組でなかったら、誰ひとりかけてもここに立っていなかったので、とても感謝しています。支えてくださった関係者の皆さまに感謝します」と感謝を語った。そして「…私は映画が大好きなんです。映画を観ることが大好きで、観ているときは、なんか…何語でもしゃべれるし、どこへでもいけるし何者でもないと思えるからすごく好きで。演じることも常に役があって他者があって、他者を演じることでこう、自分を見ることができるというか」と映画愛をとうとうと語り続け、「30年も40年も前の映画を初めて観たとき、ああ、これを観るために今まであったんだなって思えることがあって。映画はずっとそこでずっと見つけてもらうのを待ってくれていて。そういう風にまだ出会う前の誰かのために生きることはできるのかなって思ったりして」と締めた。最後に岸井さんは「本当にこの作品には私が見たことのない景色をたくさん見せてもらいました。劇場でまだやっているんです、上映中です!ぜひ劇場で観ていただきたいです。それだけが私の望みです。ありがとうございました」胸を打つ心の声でスピーチしていた。(cinamacafe.net)
2023年03月10日『ある男』の妻夫木聡が、第46回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞。同作では最優秀助演男優賞に窪田正孝、最優秀助演女優賞で安藤サクラが受賞しており、妻夫木さんの名前が呼ばれた瞬間、『ある男』テーブルの面々は全員笑顔に!にぎやかに妻夫木さんを壇上に送り出していた。優秀主演男優賞には、阿部サダヲ(『死刑にいたる病』)、大泉洋(『月の満ち欠け』)、妻夫木聡(『ある男』)、二宮和也(『ラーゲリより愛を込めて』)、松坂桃李(『流浪の月』)と、現在の日本映画界を彩る俳優が顔を揃えていた。写真提供: 東京写真記者協会『ある男』では、3度目となる石川慶監督作品への主演で、妻夫木さんは人権派弁護士の城戸章良に扮した。スクリーン映えするたたずまいと存在感で作品をけん引し、城戸自身の内面の葛藤や苛立ちも表現した。静かな怒りの表情が印象的だった妻夫木さん。準備したことを聞かれると、「実際、弁護士の方に何度か会って取材をいっぱいさせてもらったり、裁判も傍聴したりしました。『いろいろなタイプの弁護の仕方があるんですね』と弁護士の方に言ったとき『僕も今こう接しているけど、この僕はいつもの僕とは違いますよ』と言われて。人にはいろいろな顔があって、ひとつのチョイスが今の顔なんだと気づきました」と役をやる上で大きな発見になったと明かした。受賞スピーチで、妻夫木さんは「ちょうど10年前くらい、『悪人』で(受賞したとき)は舞台でこの場にいられなくて、今回は実際にいただけて本当にうれしいです」と満面の笑みを見せた。「人間にはいろいろな顔があるよなと腑に落ちてからは、ふと山田洋二監督に言われた『妻夫木くん、あることが大事だよ』ということをすごく思い返しました。その言葉を頼りに、ずっとこの役をやっていました。とにかくこの場にあること・存在することを大事に役をやりました」と語った。最後に妻夫木さんは「とにかく日本映画が大好きです。これからも盛り上げていけるように、仕事ができたらうれしいです」とまた輝く笑顔を見せ、ブロンズ像をかかげてレッドカーペットを歩いていった。(cinamacafe.net)
2023年03月10日俳優の安藤サクラが、『ある男』で第46回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞。第42回『万引き家族』で最優秀初演女優賞を受賞したことも記憶に新しい安藤さんだが、4年ぶりの本格的な映画出演となった『ある男』での受賞となった。スピーチでは様々な感情が交差したのか、涙を流しスピーチしていた。優秀助演女優賞は、有村架純(『月の満ち欠け』)、尾野真千子(『ハケンアニメ!』)、清野菜名(『ある男』/『キングダム2 遥かなる大地へ』)、永野芽郁(『母性』)、松本穂香(『“それ”がいる森』)と、安藤さんも入れて例年になく6名の選出となった。写真提供: 東京写真記者協会『ある男』では、再婚した夫(窪田正孝)が偽名を使っていたことを彼の死後知り、弁護士に身元調査を依頼する妻・里枝を演じた安藤さん。一度は疑心暗鬼になるも、最終的には自分は感じたことを信じる里枝を凛とした存在感で、温かく包容力のある演技で見せた。撮影前も今も「すごく難しい役だったなと感じていた」と語った安藤さん。およそ4年ぶりの映画出演はすごく緊張していたそうで、「うーん。苦しかったです、ははは。くよくよしていました、ずっと。でも途中から現場が大好きだと改めて思って、変わっていきました。この現場がないと、ずっとくよくよしたままだったかもしれない」と意外な胸の内を明かした。共演の妻夫木聡も「撮影中に、ある日『私やっぱり女優に向いてないと思うの。この作品で引退しようと思う』と言われて“えっ!? 引退作になってしまうのか…”と思っていた」と話し、くよくよエピソードを明かされた安藤さん。受賞後のスピーチで、安藤さんは「ありがとうございます。今ここで話したときにあまりにも自分が…」と一瞬止まり「泣いちゃう…」と涙を浮かべた。「本当にやめようと思っていたことがこんな形でばらされると思っていなくて、情けなくて」と涙を流して話す安藤さんに、会場中が温かく拍手でエールを送った。安藤さんは、「この作品の最中に、やっぱり現場がすごく好きなんだと。それは自分ができる・できないとか関係なく、それをも超えて私は撮影の皆さんの中にいることが何よりも好きなんだとはっきりと思えました。もうくよくよを超えて、そんなものほかに見つけられないなとはっきりと思えたので、また現場に今向かうことができています」とコメント。さらに、最後は「ただやっぱり子育てと撮影は今のところうまくできない。それはたぶん撮影のシステム的なこともあると思う。でもそれは私はどうしたらいいのかわからないけど悩みつつ、家族で会議しながら、みんなで協力し合ってまた頑張れたらいいな、大好きな現場に戻れたらいいなと思ってます。ありがとうございます!」と会場にいた(夫の)柄本佑に向かって微笑みかけ、柄本さんもピースサインを返し、場内も大きな拍手と笑顔を送っていた。(cinamacafe.net)
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。映画『月の満ち欠け』で新人俳優賞、及び優秀助演男優賞を受賞した目黒は、作品の中で20歳と39歳を演じ「39歳の時はお芝居の中でどう年を取らせて見せるか、話し方だったり姿勢だったり気を遣って、本番当日の日にヒゲを生やしていったんですよ。監督に見てもらって決めてもらおうと思ったんですけど、メイクさんが勢い余って剃っちゃったんですよ。で、なしでいきました」とエピソードを披露する。同作で主演を務め、作品の宣伝でも目黒とのコンビネーションを見せていた大泉洋は「彼はヒゲを剃られたって話してるんですけど、本当に残念な失敗だと思いますよ。見てみたいですね。やっぱりヒゲを生やしてやってくれればね。また違ったんでしょうけど、どうしてメイクさんに剃られてるのかもわからない。大体の役者は自分が剃る。どうしてそんな大事なところをメイクさんに剃られたのか? メイクさんも迷わずに剃ったのもすごい話だなと思うんですけど、そのあたりがいかがですか?」とたたみかける。目黒は「ここらへん(頬のあたり)を整えて剃る時に勢い余っていったと。監督的にもヒゲなしで良かったという感じだったと思うので……」と弁解すると、大泉は「まあ剃ってから行ったから監督もそう言うしかないわけだ。その日1日かしか僕と君とのスケジュールはないわけだから、なしで行こうかと言うしかなかったもんな」とツッコミ、目黒は「たしかにそうですね」と目を見開く。大泉は「今気づいたような顔するな!」とさらにツッコみ、「今ここで彼と揉めるわけにはいかないから」と息のあったやりとりで会場を楽しませていた。(C)東京写真記者協会
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞で、有岡大貴(『シン・ウルトラマン』)、番家一路(『サバカン SABAKAN』)、松村北斗(『ホリック xxxHOLiC』)、目黒蓮(「月の満ち欠け」)、小野花梨(『ハケンアニメ!』)、菊池日菜子(『月の満ち欠け』)、生見愛瑠(『モエカレはオレンジ色』)、福本莉子(『今夜、世界からこの恋が消えても』)が新人俳優賞を受賞し、3月11日(金)に行われた授賞式に臨んだ。有岡さんは受賞の喜びをスピーチした後、「報告を受けたのがグループ(Hey! Say! JUMP)みんなで仕事をしているときでした。マネージャーさんに僕だけ別室に呼ばれて報告されて、ほかのメンバーは有岡が呼び出されたから怒られているのではと勘違いさせてしまって(笑)。控室に戻ったらみんながやけにやさしくて申し訳なかったです」とほっこりエピソードを話した。写真提供: 東京写真記者協会12歳という若さで新人賞を受賞した番家さんは、「オーディションで一番下手だった僕をここに立たせてくれた大人の人たちのおかげです。僕もこれから頑張っていきたいです」とコメント。松村さんは、「まずこの賞をいただけて本当にうれしく思います。選んでくれた人にゆっくりゆっくり恩を返しつつ、ゆっくり納得していただけるように今後、頑張っていきたいです」と言い、うれしさについても「なんかもう日常、一歩歩くごとに耳の穴から目の穴からこぼれ出そうなくらい毎日うれしいです」と独特の表現で語っていた。写真提供: 東京写真記者協会目黒さんは助演男優賞とのダブル受賞となった。新人俳優賞受賞については、「人生で一度しかいただけない貴重な賞をいただけてうれしく思います。ありがとうございます」と真摯に挨拶した後、「Snow Manのメンバーからは映画も『観たよ』と言ってくれて、今日も会場に来る前に『見ているから頑張ってね』と言ってくれて。これからもSnow Manの目黒として邁進していけたら」と決意を語っていた。小野さんは、「5歳からこの仕事をして19年くらいになります。いろいろなところで芸歴が長いねって言われるようになって、ある方に芸歴は売れてから数えるものだからと言われて。1年目はいつ言えるのかなって思っていたところで…この賞をいただけたので、やっと自信を持って1年目と言える、とてもうれしいです」と涙を流しながらうれしさを語った。写真提供: 東京写真記者協会菊池さんも、「すごく無名な私ですけど、そんな私に何よりこの作品で賞をいただけてありがたく思います。取るに足らない部分ばかりですが今だからこそ得られる感性があると信じています」と語った。生見さんは「こんなにも光栄な賞を頂けると思っていなかったのですごくうれしいです。初めての映画撮影で何もわからずたくさんの方に支えていただいて。この賞に恥じぬように、作品のひとつになれるように、ひとつひとつ丁寧に頑張っていきたいです」と今後の抱負も語っていた。写真提供: 東京写真記者協会福本さんは、「今、見守ってくださっているたくさんの方に支えられて賞をいただけて非常に光栄です。新人賞は新たなスタートだと思います。たくさんの方に見て知っていただけたので、女優として人間として成長して、映画を通して誰かの人生に輝く何かを残せるように頑張りたいです」と前を向いていた。なお、プレゼンターは第45回最優秀主演男優賞を受賞した西島秀俊が務めた。(cinamacafe.net)
2023年03月10日『ある男』の窪田正孝が、第46回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。窪田さんは本作が初の日本アカデミー賞受賞となり、名が呼ばれた瞬間は「ええ、うそ!?」と目を真ん丸にした後、石川監督たちと笑顔で喜び合っていた。助演男優賞には、柄本佑(『ハケンアニメ!』)、坂口健太郎(『ヘルドッグス』)、目黒蓮(『月の満ち欠け』)、横浜流星(『流浪の月』)と、20~30代の俳優勢がそろい踏み、誰が受賞してもおかしくない接戦ムードだった。『ある男』では、妻子と幸せに暮らしていたが、不慮の事故でこの世を去った後、別人の戸籍で生きていたことが判明する男Xを演じた窪田さん。どこかミステリアスで影のある一面を持つ一方、回想シーンではボクシングに没頭した過去や、幼い頃から抱えてきた生きづらさや苦しみを生々しく表現した。演じる上で苦労したことを聞かれた窪田さんは、「ストーリー的にはキーポイントになるので、なかなか情報を出しすぎてはいけなくて。役者は情報で体を埋めたほうが現場に居やすいけど、あえてグレーゾーンを残して演じる難しさはありました。監督と相談しながらやりました」と思い起こした。妻役の安藤サクラとのうなぎ屋でのシーンも、印象的だった窪田さん。当該シーンを振り返り、「ワンカット長回しで撮っていて、3回くらいテイクがいきました。もう…サクラさんがゾーンに入っているのがすごくて。役に自分を近づけるでもなく、逆でもなく、空間を丸ごと変えてしまう感覚は初めてでした。すごく引き込まれました」と安藤さんの俳優魂に触れて感銘を受けたことを伝えていた。最優秀賞で鈴木亮平から名前を呼ばれると、「ええ、うそ?」と席にいる監督らと顔を見合わせた窪田さん。壇上で鈴木さんと固い握手とハグを交わした。窪田さんは、「えっと…まさか本当にもらえると思っていなかったので…」と困惑をにじませつつも、スッとした表情に切り替わる。「『ある男』の作品で石川監督と出会って、役の底の底の本人の中身のもっと深い部分を見つめて撮りたい、と言われて。裸でいるより恥ずかしいくらい全部をむき出しにして役にぶつかって、サクラさんが受け止めてくれて。キーになる大役をやらせてもらえて本当にこの仕事をしていてよかったなと、今この瞬間もかみしめています」と語った。さらに「大好きな映画で、映画の国境がなくて映画祭にも行かせてもらったけど、映画の力は本当に無限だし、いろいろな人の心を温めてくれたり、言葉じゃないもので教えてくれるエネルギーや力、ポジティブなものが映画に本当にあると一瞬一瞬で感じています。この仕事に携われて、役者という仕事をできていることにも心から感謝しています」と、しっとりと語っていた。(cinamacafe.net)
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、レッドカーペットに受賞者たちが登場した。男性俳優陣としては、新人俳優賞の有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮、優秀助演男優賞の柄本佑、窪田正孝、坂口健太郎、目黒蓮、横浜流星、優秀主演男優賞の阿部サダヲ、大泉洋、妻夫木聡、二宮和也、松坂桃李、プレゼンターの鈴木亮平、西島秀俊、話題賞の松村北斗が登場。フォーマルに決めた男性陣が登場すると、会場からは歓声も。新人俳優賞のメンバーは緊張した面持ち、優秀助演男優賞・優秀主演男優賞のメンバーは笑顔で登場し、笑い合いながらレッドカーペットを満喫していた。(C)東京写真記者協会
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、レッドカーペットに受賞者たちが登場した。女性俳優陣としては、新人俳優賞の小野花梨、菊池日菜子、福本莉子、生見愛瑠、優秀助演女優賞の有村架純、安藤サクラ、尾野真千子、清野菜名、永野芽郁、松本穂香、優秀主演女優賞の岸井ゆきの、のん、広瀬すず、吉岡里帆、話題賞の田中真弓、名塚佳織、プレゼンターの有村架純、清原果耶が登場。笑顔で登場した女優陣だが、特に優秀主演女優賞の面々は客席に大きく手を振り笑顔を見せるなど、和気藹々とした雰囲気。それぞれに華やかなドレスで魅了した。(C)東京写真記者協会
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞授賞式が3月10日(金)に行われ、優秀賞を受賞した豪華俳優陣がレッドカーペットを歩いた。有観客100%での開催となった式典が、華々しく幕を開けた。本年のレッドカーペットは新人俳優賞からスタート。有岡大貴(『シン・ウルトラマン』)、番家一路(『サバカン SABAKAN』)、松村北斗(『ホリック xxxHOLiC』)、目黒蓮(『月の満ち欠け』)が横一列に並んだ。全員が黒のスーツ姿だが、有岡さんは白シャツに黒タイ、番家さんと松村さんは黒いシャツにノータイ、目黒さんは蝶ネクタイと個性も目立ち、4人は時折気恥ずかしそうな笑みを浮かべながら歩いた。写真提供: 東京写真記者協会続いて、同じく新人俳優賞を受賞した小野花梨(『ハケンアニメ!』)、菊池日菜子(『月の満ち欠け』)、生見愛瑠(『モエカレはオレンジ色』)、福本莉子(『今夜、世界からこの恋が消えても』)の4名が登場。男性勢と異なり、それぞれ華やか色のドレスを着用しにこにこと穏やかなムードでレッドカーペットを闊歩した。写真提供: 東京写真記者協会優秀助演女優賞からは、有村架純(『月の満ち欠け』)、安藤サクラ(『ある男』)、尾野真千子(『ハケンアニメ!』)、清野菜名(『ある男』/『キングダム2 遥かなる大地へ』)、永野芽郁(『母性』)、松本穂香(『“それ”がいる森』)が登場。あでやかなドレス姿を披露した面々、永野さんが清野さんの腕を取るそぶりを見せたり、尾野さんが大きく手を振ってみせたり、安藤さんがキラキラした黒のロングドレスの裾を踏まないようにと持ち上げながらかわいらしく歩いて見せたりと、楽し気な雰囲気。写真提供: 東京写真記者協会優秀助演男優賞の柄本佑(『ハケンアニメ!』)、窪田正孝(『ある男』)、坂口健太郎(『ヘルドッグス』)、目黒蓮(『月の満ち欠け』)、横浜流星(『流浪の月』)。ひげをたくわえた横浜さんは坂口さんとこづきあいをしながらうれしそうに歩いてみせ、一方、窪田さんは拍手をしながら、周りにしっかりと手を振り観客にもサービスした。写真提供: 東京写真記者協会そして、優秀主演女優賞の岸井ゆきの(『ケイコ 目を澄ませて』)、のん(『さかなのこ』)、広瀬すず(『流浪の月』)、吉岡里帆(『ハケンアニメ!』)がシックなドレスに身を包み登場。吉岡さんは白いドレスだったが、吉岡さん以外の3名は黒いドレスながらフレッシュな魅力を放つ。(なお、倍賞千恵子(『PLAN 75』)は後ほど登場)写真提供: 東京写真記者協会優秀主演男優賞の阿部サダヲ(『死刑にいたる病』)、大泉 洋(『月の満ち欠け』)、妻夫木聡(『ある男』)、二宮和也(『ラーゲリより愛を込めて』)、松坂桃李(『流浪の月』)がやってくると、会場はひときわワッという歓声に包まれた。二宮さんと大泉さんが歓談しながら前を歩き、松坂さんらも笑顔で続くようなレッドカーペット。阿部さんも集まった観客に手を振りたっぷりとサービスし、例年になく明るい雰囲気のレッドカーペットとなった。写真提供: 東京写真記者協会最後にはプレゼンターでもある昨年の受賞者、西島秀俊、有村さん、鈴木亮平、清原果耶が4人で登場。有村さんは、羽鳥慎一と授賞式の司会も務める。(cinamacafe.net)
2023年03月10日3月10日に開催される第46回日本アカデミー賞授賞式で司会を務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一と女優の有村架純。羽鳥は2020年に俳優の西田敏行から受け継いで4度目、有村は昨年の日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞し、初の晴れ舞台となる。そんな二人が、コロナ禍以降、観客をフルに動員して開催される今年の授賞式への意気込みを語った。西田からバトンを引き継いだ際「自分に務まるのかな」と語っていた羽鳥。そこから4度目の大役となるが「やっぱりあそこまで多くの俳優さんと一度に出会うことがないので、いまだに全然慣れないですね」と苦笑いを浮かべる。そんな羽鳥の支えとなっているのが、タッグを組む女優だという。2020年は安藤サクラ、2021年はシム・ウンギョン、2022年は長澤まさみ、そして今年は有村とコンビを組む。羽鳥は「同じ俳優さん同士ということで、私では聞けないことはたくさんあります。有村さんはバラエティ力もありますし、もうお任せします」と期待を寄せる。昨年『花束みたいな恋をした』で最優秀主演女優賞を受賞した有村。主演女優賞に輝いた俳優は、日本アカデミー賞の司会をすることは慣例となっている。有村は「受賞したときは『来年の司会をやるんだな』というぐらいの気持ちだったのですが、昨年秋ぐらいから各映画賞が始まっていくなか、だんだんと意識するようになり、自然といろいろリサーチしながら作品を観ていたような気がします」と語る。羽鳥にとって4度目の司会となるが、今年はこれまでと大きく違っている点がある。最初に司会を務めた2020年3月は、日本でも新型コロナウイルスに対して非常に敏感になり始めた時期で、初の無観客での開催となった。そこから観客の数は少しずつ上限が増えていき、今年コロナ禍以降初となるフルの観客で行われる授賞式となった。会場には関係者を合わせ約1000人以上が集まるという。羽鳥は「以前、日本テレビのアナウンサー時代は、現場でインタビューをする役目を担っていたのですが、その時は100パーセントの観客だったので、あんな感じになるのかなと……。当時は緊張で吐きそうになるぐらいだったので、ちょっと怖いですね」と苦笑い。有村も「自分がしゃべるたびに、多くの人の目線が集まるというのは、とても怖いです」と羽鳥の気持ちに同意する。羽鳥からの期待を受けた有村。過去にはNHK紅白歌合戦や、日本レコード大賞などの司会を務めた経験があるが「私は感じたことを自分の言葉にするのに時間が掛ってしまうタイプなので、生放送だと自分が聞きたいなと思うことが浮かんでも、なかなかうまく話せないことが多かったんです。いつも『もうちょっと話せれば』と思っていました」と反省することが多かったという。それでも今回は「お互い俳優同士という立場なので、撮影の仕組みなど、少なからず寄り添えることがあるかなと思うので、今回受賞された作品を観て感じたことをメモして、しっかりとお話を引き出すことができるように頑張りたいです」と抱負を述べる。そんな有村だが、自身も『月の満ち欠け』で優秀助演女優賞を受賞し、演者としても授賞式に参加する。有村は「今年は司会を務めることになっていたので、まさか受賞するなんて思っていなかったんです。名前を挙げていただいたときは『そんなこともあるんだ』と驚きました」と笑う。『月の満ち欠け』では、有村のほか、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞、優秀助演男優賞などを受賞しており、当日も共演した大泉洋や目黒蓮、廣木隆一監督らと場を共にする。有村は「私は、まだ映画のことを何も知らない20代前半のとき、廣木監督にいろいろなことを教えていただきました。今回の作品で3度目なのですが、ずっと成長を見守ってくださっていた監督の作品で賞をいただけたことがとても嬉しいです」と笑顔を見せると、大泉について「年々ぼやきが増している気がするので、当日も面白いトークで盛り上げてくださると思います」と述べる。羽鳥も「主演男優賞は大泉さんをはじめ、阿部サダヲさん、二宮和也さん、妻夫木聡さん、松坂桃李さんと賑やかなトークになりそう。有村さんを巻き込んで楽しいお話ができたら」と期待していた。『映画 ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞・優秀主演女優賞と新人俳優賞を受賞した有村。そして昨年、第45回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を獲得した。「新人賞のときは初めてのレッドカーペットで、大勢のお客さんの前でたくさんの俳優さんとご一緒したのも初めてでした。芸能界ってこんなに煌びやかな世界なんだなと思ったことを覚えています。廣木監督に映画のことを教えていただき、その後『映画 ビリギャル』によって作品への熱量があれば、それは多くの人に伝わるんだということを確信できました。そこから映画に対する思いがどんどん加速していって、いまに繋がっているような気がします」。映画への熱い思いは途切れることなく今に至っているという有村。少し変わってきたことは「現場で120パーセント出し切ることで精いっぱいだった」ことから「現場を楽しむ」こともできるようになってきたことだという。だからこそ、みんなで一生懸命作り上げた作品を称え合う日本アカデミー賞受賞式という場も「しっかり楽しみたい」と笑顔を見せる。羽鳥も「ちゃんとした式なので、すごく緊張する場にはなると思いますが、ワイワイ話をして『2022年度、お疲れ様でした』みたいな楽しい場になるように、しっかりと皆さんをサポート出来たら」と抱負を述べていた。第46回日本アカデミー賞 授賞式3月10日(金) 開催司会羽鳥慎一有村架純テレビ放送:日本テレビ21:00~22:54ラジオ放送:ニッポン放送27:00~29:00(深夜3時~5時)©日本アカデミー賞協会取材・文・撮影:磯部正和
2023年03月08日2023年3月10日、『第46回 日本アカデミー賞授賞式』が行われます。日本アカデミー賞とは、映画芸術、技術、科学の向上発展のために設けられました。民放公式テレビ配信サービス『TVer』では、授賞式当日に『ウェルカムレセプション』『レッドカーペット』の模様をライブ配信。また、『第46回 日本アカデミー賞授賞式』の地上波放送も、リアルタイム配信します。同年2月27日からは、『日本アカデミー賞特集』がスタート。主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞など各賞受賞者の出演ドラマを無料配信します。ほか、新人俳優賞受賞者6人全員のスペシャルインタビューの完全版も見ることができますよ。第46回『日本アカデミー賞』の受賞者はこちら。【第46回 日本アカデミー賞 受賞者(一部の賞を抜粋・敬称略)】<優秀主演男優賞>阿部サダヲ、大泉洋、妻夫木聡、二宮和也、松坂桃李<優秀主演女優賞>岸井ゆきの、のん、倍賞千恵子、広瀬すず、 吉岡里帆<優秀助演男優賞>柄本佑、窪田正孝、坂口健太郎、目黒蓮、横浜流星<優秀助演女優賞>有村架純、安藤サクラ、尾野真千子、清野菜名、永野芽郁、松本穂香<新人俳優賞>小野花梨、菊池日菜子、生見愛瑠、福本莉子、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮最優秀主演男優賞、主演女優賞などの栄冠を手にするのは誰なのでしょうか。授賞式が楽しみですね。2023年2月27日現在、配信中の作品はこちらです。『微笑む人』(テレビ朝日系)松坂桃李『エアガール』(テレビ朝日系)広瀬すず/坂口健太郎『消えた初恋』(テレビ朝日系)目黒蓮/福本莉子『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)大泉洋『中学聖日記』(TBS系)有村架純『コウノドリ(2015)』(TBS系)坂口健太郎/清野菜名『リミット』(テレビ東京系)窪田正孝『元彼の遺言状』(フジテレビ系)大泉洋『兄友』(MBS系)横浜流星『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ系)清野菜名/横浜流星同年3月1日から配信予定の作品一覧はこちら。『コントが始まる』(日本テレビ系)有村架純『ハケンの品格(2007年)』(日本テレビ系)大泉洋『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)横浜流星/岸井ゆきの『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(日本テレビ系)窪田正孝『デスノート』(日本テレビ系)窪田正孝『Mother』(日本テレビ系)尾野真千子『今日から俺は!!』(日本テレビ系)清野菜名『親バカ青春白書』(日本テレビ系)永野芽郁/小野花梨『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(日本テレビ系)岸井ゆきの『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)松坂桃李『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)坂口健太郎『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系)坂口健太郎『35歳の少女』(日本テレビ系)坂口健太郎『この恋あたためますか』(TBS系)菊池日菜子同月3日からは、有村架純さん、生見愛瑠さんが出演する『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS系)が配信されます。同月5日からは、過去の『日本アカデミー賞授賞式』の名場面の数々を限定配信。さらに、TVer限定で、小野花梨さん、菊池日菜子さん、生見愛瑠さん、福本莉子さん、有岡大貴さん、番家一路さん、松村北斗さん、目黒蓮さんのインタビュー完全版の配信も行われます。特別コンテンツ1(日本テレビ)新人俳優賞受賞の6人のインタビュー完全版特別コンテンツ2(日本テレビ)過去の新人俳優賞の名場面【配信日未定】『ユニコーンに乗って』(TBS系)永野芽郁上記ラインナップにない作品も配信予定だといいます。「このドラマ、見逃した!」という作品もあることでしょう。中には「懐かしい!」と思うドラマもあるかもしれません。『第46回 日本アカデミー賞授賞式』も楽しみですが、過去の作品も楽しんでみてくださいね![文・構成/grape編集部]
2023年02月28日3月12日(日本時間は13日)に授賞式が行われる米アカデミー賞。注目は、なんといっても作品賞。ノミネートされているのは、すでに日本で公開された『西部戦線異状なし』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『イニシェリン島の精霊』『エルヴィス』『トップガン マーヴェリック』『逆転のトライアングル』の6本と、今後公開される『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(3月3日)、『フェイブルマンズ』(3月3日)、『TAR/ター』(5月12日)、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(初夏公開)の4本だ。なかでも本命と目されているのは今週末公開の、スティーヴン・スピルバーグ監督『フェイブルマンズ』。今回はこの作品をご紹介します。『フェイブルマンズ』数々の大ヒット作、名作を手がけたスティーヴン・スピルバーグ監督。「私の作品のほとんどが、成長期に私自身に起こったことを反映したものだ」という言葉通り、彼の映画は彼の人生そのもの。変幻自在ともいえる題材の振れ幅の広さ、どんなテーマでも観る人を失望させないクオリティ。それを可能にしたのは何なのか、その創作の秘密がわかるのが、この作品。スピルバーグによる自伝的映画だ。タイトルの「フェイブルマン」は人名。複数だから、いうなれば“フェイブルマン家の人々”。スピルバーグという姓のドイツ語の語源から、戯曲の要約を意味する演劇用語「fabel」を見つけ、共同脚本のトニー・クシュナーがシャレっ気で名付けたそう。あくまでも自伝“的”映画なので、いろいろフィクションが盛り込まれているけれど、主人公サミーの家族が、科学者の父、ピアニストの母、4人兄妹であることや、一家の歴史は、スピルバーグ家そのものだ。高松啓二さんの水先案内をもっと見る()イラストレーション:高松啓二中川右介さん(作家・編集者)「……最後は、希望があるラストシーン。そのため、「いい映画を観た」「感動した」と思ってしまうが、なかなかどうしてシビアな映画だ」中川右介さんの水先案内をもっと見る()堀晃和さん(ライター・編集者)「……家族の微妙な人間模様を描きながら、サミーの映画への憧れがストレートに語られる構成が胸を打つ……」堀晃和さんの水先案内をもっと見る()(C)2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月27日日本公開から半年以上、全国各地の映画館でロングラン上映を続けている『PLAN75』。この度、第65回ブルーリボン賞にて主演女優賞(倍賞千恵子)&監督賞(早川千絵)を受賞したことを記念して、公開時のメイン館である新宿ピカデリーにて3月10日(金)より再々上映が決定した。6月の公開週にはメイン館の新宿ピカデリーの週末動員数で、『トップガン マーヴェリック』の動員を抑え1位を記録。シネスイッチ銀座では、金曜日の初回からチケットを求めて観客が長蛇の列をなし、土日も満席の回が続出。30代以降の映画ファンを中心に女性のグループ、夫婦・カップルなど複数での鑑賞が多く、幅広い客層に支えられてロングラン上映、現在、興行収入は3.4億円に迫っている。SNSを中心に「震えるほど感動」「頭から離れない」「“生きる”という命題を観る者に突きつける大傑作」など絶賛の声が多く寄せられたほか、“75歳以上に生死の選択権を与える<プラン75>の制度”に対して、賛否両論を巻き起こした本作。作品への口コミの高さに加え、キャスト陣の演技も高く評価され、第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、優秀脚本賞や第65回ブルーリボン賞 主演女優賞、監督賞をはじめとした国内の主要映画賞を獲得している。また、第47回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門や国際映画祭への出品も相次ぎ、フランス、シンガポール、タイ、台湾など30か国以上の国と地域で配給されるなど、世界各国でも評価を受けている。この度、3度目の新宿ピカデリーでの上映決定を受け、倍賞さんは「監督をはじめ、キャスト、スタッフの皆さんと同じ方向を向いて一生懸命に作り上げた作品を多くの方にご覧いただけて嬉しいです」とコメント。なお、早川監督は次回作に向け、脚本を執筆し始めているという。『PLAN 75』は3月10日(金)より新宿ピカデリーにて再々上映、全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee
2023年02月24日第46回 日本アカデミー賞の話題賞結果が、23日深夜放送のニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』(毎週木曜25:00〜27:00)内で発表された今回で46回目の開催を迎える“日本映画界最高の名誉”『日本アカデミー賞』(3月10日 グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて授賞式開催)。同賞において唯一、一般の映画ファンが投票に参加できるのが「話題賞」で、2月3日に投票が締め切られ、この度最終結果が明らかになった。作品部門では『ONE PIECE FILM RED』、俳優部門では『すずめの戸締まり』(声の出演)、『ホリック xxxHOLiC』に出演した松村北斗が選ばれた。同局では受賞者のスペシャルインタビューも交え、今年も日本アカデミー賞授賞式の模様を『オールナイトニッポン0(ZERO)〜第46回日本アカデミー賞スペシャル〜』として3月10日27時から2時間に渡って放送する。
2023年02月24日ロンドンを拠点に活躍する作曲家、藤倉大のオーケストラ作品「尺八協奏曲」が第70回尾高賞を受賞した。「尾高賞」は、NHK交響楽団の前身・日本交響楽団専任指揮者で作曲家でもあった尾高尚忠氏(1911-1951)の功績をたたえ、すぐれた邦人作曲家によるオーケストラ作品を顕彰するために設けられた作曲賞。藤倉は「secret forest for ensemble」(2009年)、「Rare Gravity for orchestra」(2015年)、「Glorious Clouds」(2019年)に続き4作目の受賞となる。今回の受賞作品「尺八協奏曲」は、フランス国立ブルターニュ管弦楽団による委嘱で作曲され、2022年4月28日にフランスのレンヌ市にて世界初演が行われた。今年6月27日(火)に東京オペラシティ コンサートホールで開催されるNHK交響楽団「Music Tomorrow 2023」 でも演奏される。NHK交響楽団「Music Tomorrow 2023」6月27日(火) 19時開演東京オペラシティ コンサートホール藤倉 大/尺八協奏曲(2021)一柳 慧/ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲(2021)スルンカ/スーパーオーガニズム(世界初演)指揮:ライアン・ウィグルスワース尺八:藤原道山ヴァイオリン:金川真弓三味線:本條秀慈郎●藤倉大(作曲)(C)Yuko Moriyama otocoto大阪生まれ。15歳で単身渡英しベンジャミンらに師事。数々の作曲賞を受賞、国際的な委嘱を手掛ける。15年にシャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ《ソラリス》を世界初演。19年に尾高賞、文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。20年にオペラ《アルマゲドンの夢》を新国立劇場で世界初演。数々の音楽誌において、その年のオペラ上演におけるベストに選出された。近年の活動は多岐に渡り、リモート演奏のための作品の発表や、テレビ番組の作曲依頼も多数。録音はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルや自身が主宰するMinabel Recordsから、楽譜はリコルディ・ベルリンから出版されている。
2023年02月17日第46回 日本アカデミー賞「新人俳優賞」受賞者撮りおろしビジュアル「NEW CINEMA FACE 2023 」が15日、公開された。同ビジュアルは、第35回(2011年)より開催し、今年で11年目を迎える新人俳優賞受賞者(小野花梨、菊池日菜子、福本莉子、生見愛瑠、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮)の撮りおろし企画。2月23日〜3月16日、東京・渋谷 RAYARD MIYASHITA PARKに掲出される。毎年、期間限定で掲出されると多くの人々が現地を訪れ、映画ファンのフォトスポットとして話題となっています。一生に1度しか経験することができない新人俳優賞を受賞して、この企画に参加することを熱望する若手俳優も多くいる程、日本アカデミー賞授賞式の前のもう1つの企画として盛り上がりを見せているという。「新人俳優賞」は日本アカデミー賞の歴史の中で、第5回から設けられた。1982年の初回の受賞者は佐藤浩市、真田広之、中井貴一、石田えり、かとうかずこ、田中裕子。この6人に始まる歴代「新人俳優賞」受賞者はその後も「主演」「助演」で再び日本アカデミー賞を受賞されるなど各方面で活躍を続けている。選出は日本アカデミー賞協会会員約4,000人の投票により決定。原則として映画初出演でなくとも、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優を対象としている。○「新人俳優賞」受賞者 コメント「自分にとって『映画』とは? 10年後20年後の自分像は?」・小野花梨(『ハケンアニメ!』) コメント私にとって映画は敵であり味方ですね。自分を生かしているという意味では大きな味方だけど、その中で私は戦っていかなければならないですし、長くこのお仕事をしたいのなら評価され続けなければいけないというシビアさもある。どこかで誰かに求められていなくては出来ないお仕事ですから。10年後20年後も誰かに求めていただけるような存在でいられたらなと思います。・菊池日菜子(『月の満ち欠け』) コメント知らない世界を教えてくれるのが映画だと思います。自分のコミュニティの中だけで得られる知識や考えは、どうしても偏ってしまう部分があって、そういった部分を壊してくれるのが映画だと思っています。今後は感情を放出すること、演じること、表現することを楽しみながら俳優として生きていけたらいいなと。それを叶えるためにも今、もっともっと頑張ろうと思います。・生見愛瑠(『モエカレはオレンジ色』) コメントどれだけ眠くても夜更かししてしまうほど映画を見る時間は贅沢だなって思っています。普段生きていたら感じない感情に引きずられたり、自分にない価値観を知ることが出来て、すごく勉強になるし面白いです。10年後20年後、その時やりたいことが何かはわからないですけど、物を作ることがすごく好きなので、たくさん経験を積んで何かを作っていたらいいなって思っています。・福本莉子(『今夜、世界からこの恋が消えても』) コメント日常では体験できないことをスクリーンを通して体験できるところが映画の魅力だと思っています。行き詰まっている時に背中を押してもらったり、生きる上でのヒントが凄く詰まっている。将来的にもこのお仕事は続けられたらいいですね。この賞をきっかけに、いろんな作品、役、自分に出会って、お仕事じゃないところでもいろんなものを学んで、発見して、人として成長していけたらなと思います。・有岡大貴(『シン・ウルトラマン』) コメントいろんなことの源みたいな感じです。普段はグループで活動させてもらっていて、ライブもそうですが、日々インプットが必要だと感じていて。そんなときに劇場で映画を観ることでインスピレーションや刺激を受けて、本当に助けられています。この先も変わらず映画に触れていたいですし、もし俳優として呼んでいただけることがあるのならば、この賞に恥じないお芝居ができたらと思います。・番家一路(『サバカン SABAKAN』) コメント映画に出ている人はすごいなと思っていたので『サバカン SABAKAN』に出て、自分が映画の中にいるんだって考えたら不思議な気持ちになりました。また是非やりたいです。10年後20年後も俳優業を続けているか他の道に進むかはわからないけど、楽しんでいてほしいと思います。ほかの道は...お金持ちになりたいというか、楽しく生きていきたいので社長とか!?になりたいです。・松村北斗(『ホリックxxxHOLiC』) コメント映画は見に行こうと思わないと見られないけど、そういう意味で価値のある物を作って、受け取ってもらおうとする熱量みたいなものを感じます。僕を選んでくれた方に「やっぱりあの時、俺、私、間違ってなかったな。先見の明があったな」と思ってもらえるような10年後20年後でありたいし、映画に憧れみたいなものがあるのでお芝居は「頼むからやめてくれ」って言われるまで挑戦したいですね。・目黒蓮(『月の満ち欠け』) コメント映画は、明日も頑張ろうと思えるような、その先の人生になにか影響するような、不思議なパワーのあるエンターテインメントだと思っています。自分が出た作品も誰かを励ますことが出来たら嬉しいです。一回きりの人生なので、10年先も、20年先も悔いのない、少しでも楽しい時間が増えるような生き方ができていたらいいなと思います。
2023年02月15日第35回(2011年)より開催し、今年で11年目を迎える日本アカデミー賞新人俳優賞受賞者の撮りおろし企画「NEW CINEMA FACE」。今回も同賞に選ばれた小野花梨、菊池日菜子、生見愛瑠、福本莉子、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮の新たな装いと表情によるビジュアルがRAYARD MIYASHITA PARKに登場する。日本アカデミー賞の歴史の中で、第5回から設けられた新人俳優賞。受賞者はその後も「主演」「助演」で 再び日本アカデミー賞を受賞するなど各方面で活躍を続けている。日本アカデミー賞協会会員約4,000人の投票により決定し、原則として映画初出演でなくとも、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優を対象とされる。そんな次世代の映画界を担う新人俳優賞受賞者たちが一堂に会する「NEW CINEMA FACE」は毎年、期間限定で掲出されると多くの人々が現地を訪れ、映画ファンのフォトスポットとして話題に。日本アカデミー賞授賞式の前のもう1つの企画として盛り上がりを見せている。なお、受賞者からは、自分にとって「映画」とは?10年後20年後の自分像は?という問いについてのコメントも到着している(五十音順)。小野花梨『ハケンアニメ!』私にとって映画は敵であり味方ですね。自分を生かしているという意味では大きな味方だけど、その中で私は戦っていかなければならないですし、長くこのお仕事をしたいのなら評価され続けなければいけないというシビアさもある。どこかで誰かに求められていなくては出来ないお仕事ですから。10年後20年後も誰かに求めていただけるような存在でいられたらなと思います。菊池日菜子『月の満ち欠け』知らない世界を教えてくれるのが映画だと思います。自分のコミュニティの中だけで得られる知識や考えは、どうしても偏ってしまう部分があって、そういった部分を壊してくれるのが映画だと思っています。今後は感情を放出すること、演じること、表現することを楽しみながら俳優として生きていけたらいいなと。それを叶えるためにも今、もっともっと頑張ろうと思います。生見愛瑠『モエカレはオレンジ色』どれだけ眠くても夜更かししてしまうほど映画を見る時間は贅沢だなって思っています。普段生きていたら感じない感情に引きずられたり、自分にない価値観を知ることが出来て、すごく勉強になるし面白いです。10年後20年後、その時やりたいことが何かはわからないですけど、物を作ることがすごく好きなので、たくさん経験を積んで何かを作っていたらいいなって思っています。福本莉子『今夜、世界からこの恋が消えても』日常では体験できないことをスクリーンを通して体験できるところが映画の魅力だと思っています。行き詰まっている時に背中を押してもらったり、生きる上でのヒントが凄く詰まっている。将来的にもこのお仕事は続けられたらいいですね。この賞をきっかけに、いろんな作品、役、自分に出会って、お仕事じゃないところでもいろんなものを学んで、発見して、人として成長していけたらなと思います。有岡大貴『シン・ウルトラマン』いろんなことの源みたいな感じです。普段はグループで活動させてもらっていて、ライブもそうですが、日々インプットが必要だと感じていて。そんなときに劇場で映画を観ることでインスピレーションや刺激を受けて、本当に助けられています。この先も変わらず映画に触れていたいですし、もし俳優として呼んでいただけることがあるのならば、この賞に恥じないお芝居ができたらと思います。番家一路『サバカンSABAKAN』映画に出ている人はすごいなと思っていたので『サバカンSABAKAN』に出て、自分が映画の中にいるんだって考えたら不思議な気持ちになりました。また是非やりたいです。10年後20年後も俳優業を続けているか他の道に進むかはわからないけど、楽しんでいてほしいと思います。ほかの道は...お金持ちになりたいというか、楽しく生きていきたいので社長とか!? になりたいです。松村北斗『ホリックxxxHOLiC』映画は見に行こうと思わないと見られないけど、そういう意味で価値のある物を作って、受け取ってもらおうとする熱量みたいなものを感じます。僕を選んでくれた方に「やっぱりあの時、俺、私、間違ってなかったな。先見の明があったな」と思ってもらえるような10年後20年後でありたいし、映画に憧れみたいなものがあるのでお芝居は「頼むからやめてくれ」って言われるまで挑戦したいですね。目黒 蓮『月の満ち欠け』映画は、明日も頑張ろうと思えるような、その先の人生になにか影響するような、不思議なパワーのあるエンターテインメントだと思っています。自分が出た作品も誰かを励ますことが出来たら嬉しいです。一回きりの人生なので、10年先も、20年先も悔いのない、少しでも楽しい時間が増えるような生き方ができていたらいいなと思います。「NEW CINEMA FACE 2023」は2月23日(木・祝)~3月16日(木)までRAYARD MIYASHITA PARK【South】2F入口横、渋谷駅方面エレベーター・2F歩道橋付近・3Fフードホール、【North】2Fエレベーター付近にて掲出。第46回 日本アカデミー賞授賞式は3月10日(金)にグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて開催。(text:cinemacafe.net)
2023年02月15日「第46回日本アカデミー賞」の優秀作品賞上映会が、2月17日(金)から23日(木・祝)の期間、T・ジョイPRINCE品川にて開催されることが決定した。今回上映されるのは、主人公の弁護士が“ある男”の真実に迫っていくヒューマンミステリー『ある男』、庵野秀明が企画・脚本、樋口真嗣が監督を務めた『シン・ウルトラマン』、大泉洋&有村架純&目黒蓮&柴咲コウ共演の数奇で壮大なラブストーリー『月の満ち欠け』、辻村深月原作のアニメーション業界で奮闘する者たちを描いたお仕事ドラマ『ハケンアニメ!』、広瀬すず&松坂桃李W主演『流浪の月』という、優秀作品賞全5作品。『ハケンアニメ!』そして、受賞作品別のトークショーも、実に3年ぶりに開催。樋口真嗣監督、石川慶監督、廣木隆一監督、吉野耕平監督ら、優秀賞受賞作品に深く携わった登壇者が、作品への思いや見どころ、知られざるエピソードや撮影の舞台裏などを語る。上映会は、オンラインチケット予約「KINEZO」にて販売(オンライン、窓口とも上映日の2日前より購入可能)。トークショー付の回は、オンライン・窓口とも2月11日(土)より購入可能となっている。「第46回日本アカデミー賞優秀作品賞上映会」は2月17日(金)~23日(木・祝)T・ジョイPRINCE品川にて開催。「第46回日本アカデミー賞」授賞式は3月10日(金)グランドプリンスホテル新高輪にて実施。(cinemacafe.net)■関連作品:シン・ウルトラマン 2022年5月13日より全国東宝系にて公開Ⓒ2021「シン・ウルトラマン」製作委員会©️円谷プロ流浪の月 2022年5月13日より全国にて公開(c)2022「流浪の月」製作委員会ある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会月の満ち欠け 2022年12月2日より全国にて公開©2022「⽉の満ち⽋け」製作委員会
2023年02月10日2018年のトニー賞10部門を制したミュージカル『バンズ・ヴィジット』の日本版初演が2023年2月7日(火) から日生劇場で開幕する。初日を前にした6日(月)、プレスコールと会見が行われた。会見には出演の風間杜夫、濱田めぐみ、新納慎也、こがけんが出席。警察音楽隊の団長・トゥフィークを演じる風間杜夫は「去年12月から2カ月にわたって稽古を重ねてきました。今、大変ワクワクしております。いっときも早くお客様の前で演じたい。緊張感もありますけど、初日の幕が開くことを楽しみにしております」と挨拶。風間杜夫森新太郎による日本版演出について、「エジプトとイスラエルの国の話で、言語がお互い違いますから、ブロードウェイでは共通言語として英語を話した。そのたどたどしい英語が今回は日本語になっている。そこから起きる笑いとか、必死に相手に自分の気持ちを伝えることとか……それらをどう伝えるかがひとつの演出でご苦労なさった点じゃないかな」と話す。そして、「(日本人が演じるという点で)どう見てもイスラエル人やエジプト人には見えないんですけど、文化が違う国が、言葉も超えて、たった一晩触れ合う。そういう情や心のつながりみたいなものは我々日本人にも理解できるし、そこは日本という国で育った僕らの国の感覚で演じてみたいと僕は思っています」と意気込んだ。濱田めぐみ楽隊が訪れる街で食堂を営む女主人・ディナ役の濱田めぐみは「ようやく初日ということで、みんなで一丸となって稽古を進めてまいりました。素敵な作品に仕上がっておりますので、ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います」と自信を滲ませ、本作の楽曲の見どころを問われると、「稽古場で初めて楽隊の音色を聞いたとき、みんなから拍手が沸き起こったんですよ。音色もロマンチックでノスタルジックでエモーショナルな感じで」と生バンドの魅力を伝えつつ、「楽曲は素晴らしくてジーンとするんですが、歌い手側はものすごく難易度が高い。今までやった演目の中でトップクラスで稽古を重ねたぐらいメロディが難しかった」と稽古での苦労を語った。新納慎也トランペット奏者のカーレド役を演じるのは新納慎也。「今、世界中でいろいろ戦争が起きたり、コロナ禍であったりするんですけど、この作品には平和を願う気持ちがあって、今まさに上演すべき作品。今までとはちょっと違うミュージカルで、日本のお客さんがどういう風に受け止めてくださるのか、とても楽しみにしております。ぜひ劇場にいらしてくださればと思います」と思いを語った。また、2018年に実際にブロードウェイで『バンズ・ヴィジット』を観た経験がある新納は「あまりミュージカルでは聞いたことない中東の音楽にすっかり心奪われて、すごく癒された」と当時の感動を振り返りつつ、「(日本版の)この真っ赤なセットには驚きました。衝撃的なセットの中で、とてもとても繊細な人々の日常の物語が繰り広げられます。日本人の琴線に触れる演出なのでは」などと話していた。こがけん電話を待ち続ける電話男役のこがけんは「芸人を始めてこんなに同じものを練習するということがなかったので、さすがに飽きるかなと思ったんですけど、めちゃくちゃ面白くて!」と目を輝かす。「通しで衣装を着て稽古した日に感極まって、泣いてしまって。泣いているのを隠しながら稽古をしました。それぐらい作品も面白い。(原作が)『迷子の警察隊』ということで、演技で迷子にならなければいいなと思います」と語り、笑いを誘った。錚々たるミュージシャンが奏でる音楽にもぜひ酔いしれて物語はエジプトのアレクサンドリア警察音楽隊がイスラエルの空港に到着するところから始まる。彼らはペタハ・ティクヴァのアラブ文化センターで演奏するようにと招かれたのだが、いくら待っても迎えが来ない。楽隊長のトゥフィーク(風間杜夫)は自力で目的地に行こうとするが、若い楽隊員のカーレド(新納慎也)が間違えたのか、案内係が聞き間違えたのか、彼らの乗ったバスは、目的地と一字違いのベイト・ハティクヴァという辺境の町に到着してしまう。一行は街の食堂を訪れるが、もうその日はバスがないという。演奏会は翌日の夕方。食堂の女主人・ディナ(濱田めぐみ)は、どこよりも退屈なこの街にはホテルもないので、自分の家と常連客イツィク(矢崎広)の家、従業員パピ(永田崇人)と店に分散して泊まるように勧めるーー。国も宗教も文化も違う、遠い隣の国であるエジプトとイスラエル。たった一晩、ふたつの民族が日常の中で交わり、溶け合っていく。ストーリー上、何も大きな出来事はないし、通常のミュージカルのようにダンスが挟まれているわけでもない。それでも場面場面で感情が動かされるし、旅先で出会った見知らぬ人と通じ合った思い出を懐かしく思ったし、心がじんわり温まった。最大の魅力はやはり音楽だろう。警察音楽隊が芝居をしながら舞台上で生演奏を繰り広げるのだが、いわゆる歌唱曲以外にも、場面転換の際に流れる音楽もしっかり聴かせる演出。民族音楽やジャズ、即興演奏を得意とするヴァイオリニストの太田惠資、サックス・クラリネット奏者としてフリー ジャズを中心に幅広い分野の第一線で活躍する梅津和時、クラシックに留まらずロックからアラブ音楽まで網羅するチェロ奏者の星衛ら、錚々たるミュージシャンが奏でる音楽にぜひ酔いしれてほしい。東京公演は2月23日(木・祝) まで。大阪公演は3月6日(月)〜8日(水)、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。愛知公演は3月11日(土)・12日(日)、刈谷市総合文化センター大ホールにて上演。取材・撮影・文:五月女菜穂★【ぴあアプリユーザー限定】ぴあ半館貸切公演のS席チケットを割引販売中!2月9日(木)23:59まで。予定枚数に達し次第、販売終了「ぴあ」アプリ限定割引チケットをご購入の場合は、ぴあ(アプリ)を ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=04cf76b8-c048-4818-b85b-794c5b1a3c8c&contentTypeId=2) してご確認ください。(※アプリ限定割引チケット販売は「チケットぴあ」アプリではなく「ぴあ」アプリとなりますのでご注意下さい)
2023年02月07日